白黒コンサルタントの読書ブログ

日々情報収集を行うために猛烈に本を読み漁るコンサルタントのブログ。

大前研一『日本の論点2018~2019』を読んでみた

私の大好きな#コンサルタントの一人である大前研一様の最新著書、『#日本の論点2018~2019』を読んでみた感想と考察を僭越ながら書き連ねたいと思う。

本書は、冒頭から大前研一氏のズバっと現代を斬る!というトーンで、人工知能に対する考察から始まり、各トピックに対し、問題提起、またその問題・課題に対する打ち手のヒントが述べられている。

本の内容に入る前に、学生の頃から愛読している大前研一氏の凄さについて、触れておきたい。大前研一氏の華麗なる経歴についてはwikipediaに詳しく書かれており、コンサルタントの方なら一度は名前を聞いたことがある超有名人であるため、改めて紹介するまでもないが、とにかく知識が幅広く、考察が深い。「考察が深い=物事の本質を探ろうとする姿勢」と私は捉えているが、#大前研一氏は、その先の先にある、その初期仮設による打ち手の具体化、さらには打ち手の体現までを自ら行うことができるスーパーマンである。そんな大前研一氏の最新版ということもあり、子供の頃のドラクエを購入するかの如く、発売を心待ちにしていた。

早速読んでみたが、率直な感想としては、近い将来に向けた見解であり、今すぐにでも使える考え方が流行りのトピックに合わせて、読者にわかりやすいような形で記載されている。

もちろんタイトルの通り、テーマが”日本”であるため、日本経済をマクロの視点から洞察し、それに向けた大前研一氏なりの結論を記載している。

記事の中で一番印象的だったのは、ロシアと日本の#北方領土について、かなり踏み込んで述べられていたことだ。ここまで影響力のある方が、ここまで踏み込んでよいのか?と思わせる内容であったが、歴史的な背景に驚かされるとともに、我々が日ごろネットやブラウン管を通じて目にしている͡コト・モノが以下に主観が入っているものかということを改めて実感するものであった。

何事も始めからできることはないと思うが、こうして本を読みことで新たな視点を養ったり、知識を吸収することを非常に新鮮に感じる。特に大前研一氏の視座は非常に高く、明日から使える知識である。次回も大前研一氏のコラム・出版に期待したい。

 

大前研一 日本の論点 2018~19

大前研一 日本の論点 2018~19

 

 

 

日本でFintechが流行らない理由~物事の本質を見抜く力~

日本でFintechが流行らない理由について、アカデミックにも事業会社からも様々なことが言われているが、結局のところ、すべては国民性に依存する部分が多いのではないかと思う。

Fintechという言葉が流行する前にも、SuicaPasmoという素晴らしいサービスが日本にはあった。さらに言えば、iPhoneSuicaが利用できることを国民は望んでおり、それが実現したときは少なからず喜んだ人はいたであろう。もちろん、Appleの総本山アメリカでは、Suicaなんて流行っているわけない。

最近は、クラウドと同様、日本ではバズワードとして陳腐化してきてしまっているが、どちらかというと、Fintechを仕掛けた人のほうが一枚上手だったように思える。その裏には、政府、民間企業、外国企業といった様々なステークホルダーたちが見え隠れしている。

ここまで情報の流れが早くなってきた世界において、これまで以上に品定めをする目が必要になってくると思っている。いつの日の情報だけに流される人は情報弱者となり、物事の本質を見抜ける実力をもった人が利益を得る時代である。

その昔、情報はモノと一緒に運ばれてくるという時代から、インターネットを使って情報が運ばれる時代となってきた、これから情報は何に乗ってくることになるのであろうか。ほしい時にほしい情報を持ってきてくれるのがA.Iだとすると、その先に待っているのは、未来から情報でも運んでくる何かであろうか。

 

都心マンション価格はどうなるか。

不動産バブルと言われているが、それを引きを起こしたのは需要である。ただし、以前に比べて値段が上がっているだけであって、バブルかどうかはわからない。マンション価格は、これからも上がり続けるかもしれない。ただ、黒田総裁はマンション価格、しいては日本人の貯蓄から投資へのマインドチェンジを推奨しているため、これからもなんらかの手を売ってくるに違いない。マイナス金利もしかり、そう考えるのが普通だ。すなわち、ローンを組むサラリーマンにとっては、今後もマンション購入に対する規制緩和が進み、現金一括で購入、投資する人にとっても、割高感がでないようにしたい。そのために物価上昇率を2%にしたいのだ。

今、日本は様々な問題を抱えている。主要7か国のうち、経済成長が0%なんて国は日本しかないし、これからさらに少子高齢化が加速していく。そんな中で、どのように家族の命の次に大事なお金を運用していくのか、結果が見えない分だけ面白さはある。ただ、その分リスクが高いということだ。

でもどうせ日本という国がこれから停滞していくのであれば、日本円は価値が薄れていく、すなわち円安になる。円安が進めば、インフレを誘発し、結果的に物価上昇率の達成に寄与するのかもしれない。そうしたときに、さらにマンション価格は値上がり、消費税は増税され、外国人の食い物にされる可能性すらある。現に今、土地を購入しているのは、マンションデベロッパーではなく、ホテルである。

変化が早く、激しい、そして情報があふれるこの時代、非常に希稀な時代に生きているなと感じる今日この頃である。

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#今が買い時?

フレッシュマンたちが待ち受ける4月

この時期は年度末を間近に迎え、最終追い込みをかける時期であると同時に、ニュージェネレーションが押し寄せる、何か嵐の前の静けさのようなものを感じる。

私も転職も起業もできず、もうかれこれ10年以上同じ会社にいるが、この時期は嫌いではない。初心を思い返したり、今の自分を見つめなおす良い時期だと思う。

少々世界の動きが激しすぎて、自分の動きがとれないままでいるが、起業に向けた活動は継続している。やはり、起業はかなり難しい。本当に自分がやりたいことって何なんだろうかと日々考える。実は本当にやりたいことなんて決まってる人間、とっても少ないんじゃないかと思うし、今日と明日でやりたいことが違うのでは?なんて思ってしまう。人間は不完全な生き物だ、、、まったく。

でもそれが楽しいのかもしれない。人生あっという間だな~と感じるのも、この時期である。1日1日を悔いのないように…今できるのはそれだけ。

テクノロジーはまだまだ黎明期

A.IやFintechが新聞で見ない日はないが、テクノロジー自体はまだまだ黎明期であることは言うまでもない。中小企業はもとより、大企業だって、テクノロジーに頼れる分野と頼れない分野があり、まだまだヒトを介した仕事が中心であることは言うまでもない。証券会社の営業だってそうだ。お金持ちはわざわざ10億円の注文をインターネットでは行わない。コンサルタントがきて、電話発注するのが基本ではなかろうか。つまり、そんなにお金にこだわっていない。

でも富裕層であっても、自分が満足するものに対する投資であればいとわない。おそらくiPhoneアプリをやってるとしたら、自分が楽しむためであろう。つまり、まだまだ国内においてもテクノロジーが入り込める余地はあるし、そういったマインドになるまでには時間がかかるであろう。

そういった意味で、まだまだテクノロジーは黎明期である。もしかすると、あと2年もすれば、A.Iという言葉が消えているかもしれない。実は、利益があまりでないとわかったので、一般的に広がるまでにはもう少し時間が掛かる…とか言って、数年後にもう一回チャレンジがあるかもしれないが、、

いづれにしても、これからテクノロジーがどのような発展を遂げていくか、また世界がどうなっていくのかは、非常に興味深いところである。

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会社を辞める勇気。

最近は、転職業界の様々なスローガンに踊らされる、法定時間を超える過酷な労働時間を強いられることによる過労死になどによって、「会社を辞める勇気」なんて言葉をよく耳にする。

会社を辞めるには勇気がいる。そりゃそうだ、お金もらえなくなっちゃうから。多分5年くらいは確実に倒産しないであろう企業に勤めよう人であれば、なおさらである。でも実は将来的には、今辞めるのと、ずっと会社に残るのは、どっちが幸せかは正直わからない。ず~っと同じことを繰り返すのが好きな人、仕事への比重が低い人などは、より安定を求めるので、大企業にいたら大企業に居続ける方がよいであろう。

私は少年時代からずっと勝負の世界で生きてきたつもりだ。何をやるにも勝ち負けで判断してる。ちなみに私の人生ビックイベントは、1勝2敗のつもりだ。これからも勝負できる環境に身を置くことで、自己欲求が満たされていくのかと思うと、今の会社は退屈である。この後の勝負は、ろくな勝負が待ち受けていないであろう。

そう、会社にいることにも勇気がいる。でも多くの仲間がいるから安心する。勝負に安定もクソもない、勝つか負けるか、それ以上でもそれ以下でもない。私は今、勝負の土俵にすら立っていない気でいる。勝負の土俵は様々なところにあるが、私は起業という割と大きそうな勝負に出たいと思う。

私は常々、一番大事なことは準備だと思っている。起業に向けては最高の準備をしていきたい、そう思う毎日である。

やりたいこと。やれること。やらなきゃいけないこと。イノベーションの作り方。

業務の中で、企画提案書など考えているときに、「やりたいこと。やれること。やらなきゃいけないこと。この3つを区別する」ことを意識している。そして、この区別にもう一つエッセンスを加えることによって、今までの商品や提案と別のものが生まれる可能性が飛躍的に上がる。

例えば、

やりたいことは、"株式優待を含めて、投資の利回り計算してくれるアプリとか作りたい"。と考えるのは良いが、これが果たして本当に顧客ニーズを満たしているものか、ビジネスとして(つまり収益を出せる)考え得るものなのかは、わからない。

やれることは、"株式優待商品のナイスな画像をインターネット上で自動的に探してきて、その画像をデータベースに流し込み、画面に出力させる仕組みを作れば、運用負荷がさがる"…多分これは日本人の今のスキルではできない。

やらなきゃいけないことは、"株式優待を検索できるアプリ"なのに、銘柄コード検索機能がないなど、やらなきゃいけないことができていない。

私の捉え方であるが、上記のように考えている。

起業するうえでは、これは重要なポイントである。なぜなら、アイデアは、時としてこの3つがお互いに最高到達点で絡み合う、もしくは突き抜けた点で絡み合うからこそ、イノベーションになる。逆を言えば、イノベーションを考えたいときは、この3つをこれまでの枠から離れたところで考えればいい。

"株主優待アプリ"であれば、株主優待を選択して、直接株注文できれば、売上に貢献できるかもしれないし、それに加えて、杉谷さん?みたいに、株主優待でお客様の土日の予定を勝手にスケジューリングしてくれれば、飽きないアプリになるかもしれない。投資家の株への興味をそそるものになるかもしれない。

そしれこれがやれることでなければならない。実は、テクノロジーから考えるとやれることの視野が狭まってしまうと感じることが多い。自分がコンサルタントだったら、営業だったら、どうやって株主優待から株注文へ結び付けるだろうか。例えば、黒イチゴが最近はやっていて、黒イチゴの話題で盛り上がった投資家がいたとすると、もちろん黒イチゴを株式優待で出している、もしくは白イチゴかもしれない。しいては、値段の高いケーキ屋かもしれない。

自分の枠、概念を外して考えることがイノベーションの近道である。