ザンギの鉄道旅行

復刻版時刻表を使って色々遊んだり、たまにリアル旅行記も書いたりしています

大阪→東京 ~東海道新幹線を使わない14時間半の旅~

先日、出身地の大阪から現住地の東京に戻ってきました。

普段は東海道新幹線、のぞみ号に乗るのですが、何度も乗るうちに東海道新幹線に飽きてきたので、東海道新幹線を一切使わず、色々寄り道しながら、以前から乗ってみたいと思っていた列車たちに乗って東京へと向かうことにしました。今回はそのときの様子を紹介しようと思います。

サンダーバード9号 大阪8:42→11:14金沢

金沢駅にて

まずはサンダーバードに乗車し金沢に向かいます。このサンダーバード9号の停車駅は新大阪、京都、福井、そして終点の金沢ととても少なくなっています。停まる駅だけ見ると、北陸新幹線全線開業時の最速達列車の停車駅かと見間違うほどの飛ばしっぷりです。表定速度は驚異の105.6km/hとなっており、これは在来線特急の中ではサンダーバード37号の106.3km/hに次ぐ、国内2位のスピードを誇ります。サンダーバード37号と停車駅は同じなのですが、所要時間は9号の方が1分だけ長くなっています。日本最速クラスの特急列車ということで、実際とても速かったです。

つるぎ710号 金沢12:31→12:54富山

金沢駅にて

金沢から東京までは北陸新幹線で1本で行けますが、私はもう少し(?)寄り道するために富山へ。金沢11:28発のつるぎ、11:57発のはくたかもありますが、金沢で昼食を摂りたかったので、摂食(と駅前散策)後こちらのつるぎに乗車。特筆事項なく20分少々で富山着。

余談ですが金沢駅の電光掲示板にこんな列車が表示されていました。

               かがやき上野行

臨時列車のようですが、なんとも珍しい行先を目の当たりにし、いささか興奮していました。

ひだ14号 富山13:02→17:04名古屋

富山駅にて

富山からはひだに乗車し高山本線経由で名古屋に向かいます。ひだと言えばつい最近新型のHC85系がデビューしましたが、このひだ14号も含め、2022年9月時点では富山ひだはすべてキハ85系です。キハ85系には一度乗ってみたかったので、置き換え完了前に乗ろうと今回行程に組み込みました。自由席に乗ったのですが、座席がとてもふかふかで快適でした。普通車であんなにふかふかなシートは初めてでしたので、座った瞬間驚きました。

名曲ワイドビューチャイムを富山出発後、名古屋到着前のほか、高山出発後にも聴くことができ、大満足でした。YouTubeとかでも聴けますが、やはり車内で聴く方が格別です。

山中を走るということもあり、渓谷やダム湖といった景色が広がり、それをキハ85系の大きな窓と一段高くなった座席から眺めるのは圧巻でした。

 

しなの21号 名古屋1740→2040長野

名古屋駅にて

名古屋からはしなのに乗り込み長野に向かいます。こちらでも名古屋発車後と長野到着前にワイドビューチャイムを聴けました。何回聴いてもいいですね。このしなの21号はちょうど帰宅ラッシュの時間帯というのもあるでしょうか自由席はかなりの混雑で立ち客が出るほどでした。多治見、中津川で通勤利用者が多く降りると立ち客が出るほどではなくなりましたが、長野までなかなかの混雑度でした。

振り子を駆使して長野まで山道を多く含む250kmほどを3時間で駆け抜けました。

長野駅にて

 

あさま632号 長野21:16→23:08東京

長野駅にて

本日2度目の北陸新幹線。先ほどは富山で下車しましたが、今回は東京まで行ってしまいます。もう疲れてあまり覚えていません。

最後に

こんな感じで大阪から東京まで移動してみました。記事中でも14時間半、実際はこのほかにも家から大阪駅、東京駅から家までの移動時間もあるので、もう少し時間がかかっています。家に着いたときは疲れきっていましたが、いつもとは違う列車に乗り、違う景色を眺めるというのがとても楽しく、大阪→東京を充実して移動することができました。乗車券、特急券合わせて新大阪→東京をのぞみで移動するよりも9千円ほど高くなりますが、これだけ移動できて+9千円ほどなら私個人としてはおトクかなと感じます。移動が長くとても疲れますが、普段とは違う移動というのもなかなか楽しいものなので、今度大阪に帰る際にもまた別のルートで移動したいと思います。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

 

 

新宿→大阪 ~カ行乗り継ぎの旅~

先日、現住地の東京から、出身地の大阪へ帰省しました。

東京〜大阪間の移動は多くの方が東海道新幹線を使うと思いますし、私も以前まではそうしていました。しかし、何度も東海道新幹線で東京〜新大阪間を移動しているうちに次第に飽きてきて、今回はいつもと違うルートで帰省したいな、と思うようになりました。

と、いうことで、少し(?)遠回りをしながら、のぞみなら2時間半ほどで帰省できるのに、あえて10時間ほどかけてプチ旅行しながら帰省した時のことを書こうと思います。

せっかくなら何か縛りでも、と思い、カ行(読みは「かぎょう」であり、「りきこう」ではありません。念のため)が名前に入る列車に乗り、かつカ行が名前に入る駅で乗り継ぐ、という風にしました。東京からひかりで新大阪に行けばいいやん

かいじ7号 新宿8:30→10:14甲府

 

始まりは新宿駅から。特急かいじにて甲府に向かいます。次の停車駅、立川までは30分ほどノンストップ。さすが特急、新宿駅を過ぎて一気に加速!朝ラッシュのホームを横目に途中駅をどんどんすっ飛ばして行きます、と書きたいところですが、かいじ号は全くスピードを上げる気配がありません。何か事故でもあったのか、と心配するほどの徐行具合です。もし事故ならば、「事故の影響により到着が遅れる」等の放送があるはずですが、車内では何の案内もありません。ラッシュで列車が詰まってるだけか?とも思いますが、そうとは思えないほどのスロースピードです。定刻に甲府に着けるかどうか、一抹の不安を抱きながら乗車すること30分、定刻で立川に到着。ただ、列車が詰まっていただけのようでした。よかった〜。いずれにしても通常時の特急であれほどのスロースピードは初めての経験でした。

立川を過ぎると常識的なスピードとなり、カーブでは車体傾斜装置が作動するのを楽しみながら10:14に甲府着。

何気に人生初山梨です。経県値ゲット!経県値はそういう名前のサイトやアプリがありそこから取っただけで、私の造語ではありません。甲府では駅周辺を少し散策した後、駅弁を購入しました。

 

ふじかわ6号 甲府10:44→13:02静岡

甲府からは身延線を走行する特急ふじかわに乗車し静岡まで向かいます。途中富士から進行方向が変わるのですが、私が乗っていた号車の方々は誰一人として座席の反転を行わず、富士〜静岡間は後ろ向きのまま走行していたのが何か面白かったです。座席を立って周りの様子を窺う方すらいなかったですし、ふじかわ乗車は初めてだったので、郷に入っては郷に従えとばかりに反転しなかったのですが、反転しないもんなんですかね?

途中の見どころとしては、やはり富士川と並走する区間でしょうか、この区間の車窓は圧巻でした。また、下部温泉駅の名所案内に「毛無山」があり、次の駅が波高島(はだかじま)」だったのは何か深い理由でもあるのでしょうか。

ひかり511号 静岡13:07→14:37京都

ピントが合ってませんね。今気付きました。静岡で5分乗り換えを成功させ新幹線ひかりに乗車します。ふじかわが到着したホームと新幹線乗り換え改札が近かったこともあり、そんなに急がなくても余裕で乗り換えられました。遅れが発生することもあり、静岡5分乗り換えは無謀だと思う方もいらっしゃるかもしれませんが、その場合は後続のこだまに乗り、名古屋でのぞみに乗り換えることで京都で予定の列車に乗り継げるので、そこまで無謀ではないです。

東海道新幹線に飽きたとはいえ、静岡から在来線で西に行こうと思うと、普通列車サンライズしかないですし(他にもあったらすみません)、ここは新幹線に乗っちゃいます。乗り継ぎ割引(簡単に説明すると、新幹線やサンライズ号と在来線特急を乗り継ぐ場合、在来線特急の特急券が半額になる制度のことです。色々ルールがあるので気になる方は調べてみて下さい。)も使えますし。

さて、ひかりをどこで降りるかです。新幹線に乗ってしまったので、このまま新大阪に行ってしまう、名古屋で降りて、敦賀南紀方面経由で大阪に行く、などと色々ルートはありますが、今回は見出しにあるように京都で降りることにしました。そういや福知山線て乗ったことないなー、よし乗りに行こう!と思ったので。

きのさき9号 京都15:25→16:40福知山

京都まで来れば大阪は目と鼻の先、新快速でも30分ほどですが、まだ大阪には上陸しません。大阪上陸はおよそ3時間後。大阪を避けるように私は北に向かうことにします。

こうのとり22号 福知山16:46→18:21大阪

特急が3本並びました。右から京都発城崎温泉行きのきのさき(私が京都から乗ってきたやつ)、城崎温泉発新大阪行きのこうのとり(私が今から乗るやつ)、天橋立発京都行きのはしだてです。もう少しすると、さらに右のホームに大阪発福知山止まりのこうのとりが入線しますが、そのころにははしだてが京都に向けて出発済みなので、この時間帯では特急が4本並ぶ光景を撮ることはできません。4本並ぶ時間帯もあるようですが。

なぜこんなふうになっているか軽く説明します。城崎温泉方面に向かう特急は大阪発と京都発があるのですが、全てを城崎温泉まで直通させるほどの需要はないとのことなのでしょうか、一部はここ福知山止まりとなっていて、城崎温泉までは行きません。とはいえ、そうすると大阪、京都から城崎温泉に向かうのに、不便な時間帯というのが発生してしまいます。そこで大阪発福知山止まりの特急に、ここ福知山で京都発城崎温泉行きの特急を接続させ、対面で乗り換えるという形で大阪、京都〜城崎温泉間の利便性を確保しているということなんですね。また、京都と天橋立方面を結ぶ直通列車は存在しますが、大阪と天橋立方面を結ぶ直通列車は存在しないので大阪〜城崎温泉方面の特急と京都〜天橋立方面の特急あるいは、福知山〜天橋立方面の特急(たんごリレー)や普通列車(写真一番左)を接続することで大阪〜天橋立方面の利便性も確保しています。

もっと引くとこんな感じです。

福知山からはこうのとりに乗り大阪まで向かいます。新宿を出発しておよそ10時間、尼崎を出て神崎川を渡るとついに大阪市です。ここまで長かった…帰省にかけた時間としては私史上最長です。

 

最後に

こんな感じで遠回りしましたが、乗車券は距離が長くなれば長くなるほど1kmあたりの値段は安くなるので、東京〜新大阪を新幹線で移動する場合(乗車券+特急券で13870円)と比べて乗車券のみだと2500円ほどしか高くなりません。特急券は一部の例を除き、乗る列車ごとに購入しなければならないので、特急券で差がつきますが、それでも乗り継ぎ割引を利用すれば、乗車券、特急券合わせてプラス7000円ほどです。(指定席に乗るかどうかなどで多少前後します。)これをどう取るかは人によると思いますが、私個人としては移動距離を考えるとかなりお得な感じがします。

さて、東京から大阪に帰省したということは後日大阪から東京に行くということです。その時は東海道新幹線を一切使わず、さらに、今回よりも長い経路で移動しようと思います。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

 

HOKKAIDO LOVE!6日間周遊パス旅行記5日目(最終日)~おおぞらは釧路発なら自由席の方がよさげ~

 

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↑これらの記事の続きです。

この日はただ帰るだけです。4日目の記事の最後にも書きましたが、ラブパス自体はもう1日使えるものの、予定があったためこの日に帰らなければならなかったのです。女満別から飛んでもいいのですが、釧網本線に乗ってみたかったので、網走→釧路→南千歳→新千歳と乗り継ぐことにしました。

列車出発まで

列車の出発時刻まで時間があったので、歩いて網走海岸の方に向かいました。駅から離れているもののバスで行ける流氷館網走監獄に行こうかとも思ったのですが、バスの接続が悪かったので断念しました。この日はとても晴れていたので、海岸からは左に能取岬、右に知床連山を望むことができました。前日の網走は最高気温でも16度ということで、とても涼しかったのですが、この日の網走は最高気温が28度まで上がるということもあり、とても暑かったです。

網走1024→1334釧路

網走の街を散策した後、駅に向かい釧網本線に乗車します。相変わらずの「座席がほとんど埋まるものの立ち客がでるほどではない」という混雑度でした。この旅で乗車した普通列車はこのくらいの混雑度ばかりでした。オホーツク海原生花園、知床連山、釧路湿原…等の絶景の中を列車は進んで行きます。途中、知床斜里で遅れていた対向列車を待っていた影響で、6分ほどの遅れが生じ釧路で8分接続のおおぞら8号に乗り継げるか不安になったものの、遅れを回復し釧路には定刻で到着しました。まあ、接続列車が遅れた場合は、基本的には待ってくれるはずなので、そこまで心配はしていませんでしたが、万が一にも待ってくれなかった場合は、飛行機の出発までに鉄道では新千歳にたどり着けなくなってしまうので、なんとしてもおおぞら8号に乗りたかったのです。

 

おおぞら8号 釧路1342→1729南千歳

定刻に着いてくれたため、無事おおぞら8号に乗り継げました。車両は今や北海道で最もメジャーな特急用車両と言っても過言ではない、キハ261系1000番台ですが、なにげに私は初の乗車です。0番台と5000番台には2日目に乗りましたが、1000番台には過去を含めてもなかったんですよね。おおぞらに乗るのはこれで4度目ですが、過去3回はすべてキハ283系でしたし、北斗も初日に乗ったのが初めてで、キハ281系の方にしましたし。

私の乗っていた釧網本線普通列車は定刻で到着しましたが、根室方面からの普通列車が遅れていたようで、そちらの到着を待っての発車でした。このおおぞら号は、最初指定席を取るつもりだったのですが、初日新千歳到着後すぐの時点で指定席の窓側がすべて埋まっていたので、指定席を取らずに自由席に乗ることにしました。もし座れなければかなり大変ですが、さすがにこの時期(6月の平日)なら釧路出発時点で自由席すべてが埋まることはないだろうとの判断からです。それどころか窓側でもさすがに空いているだろうと。

案の定、釧路出発時点では自由席はすいていたので余裕で窓側座席の確保に成功しました。ちなみに、網走駅で指定席の予約状況を見てみると、通路側席も含めほとんどすべての座席が埋まっていました。おおぞらは指定席だと、えきねっとでかなり安く買えるようなので、それが影響していたようです。自由席はというと、帯広まではすいていましたが、帯広で多くの方が乗ってこられ、窓側席がすべて埋まり、通路側の席も半分ほど埋まるという感じでした。なかなかの混雑度ですが、指定席よりはましだったのではないかと思います。多くの乗客を乗せて、釧路から4時間弱で南千歳に到着。

快速エアポート170号 南千歳1735→1739新千歳空港

南千歳で快速エアポートに乗り換え、新千歳へ。4分の乗車ですし、特に書くことはなにですね。その後、新千歳で夕食を摂った後、飛行機にて帰還しました。

 

終わりに

この日は主に網走と新千歳をどうつなぐかを考えて旅程を組みました。釧網本線に乗ることを考えると、その本数の少なさ故、実質1通りしか決まらなかったため、楽っちゃ楽でした。これは釧網本線に限らず、北海道鉄道旅ではよくあることなんですがね。特に青春18切符を使う場合。

予定があったため、5日目で帰還しましたが、もう1日あれば札沼線室蘭本線日高本線のいずれかを乗りつぶす、はたまた室蘭の地球岬積丹半島神威岬に行くなどしたかったです。それはまた別の機会ということで。

これにて5回にわたってお送りしたラブパス旅行記は終わりです。最後まで読んでいただきありがとうございました。

HOKKAIDO LOVE!6日間周遊パス旅行記4日目~特急大雪でかぶりつき~

 

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4日目は留萌に行った後、特急大雪(たいせつ)にて網走まで行きました。

カムイ8号 旭川718→736深川

まずは特急カムイにて留萌本線の起点、深川に向かいます。自由席に乗りましたが、車内はガラガラでした。20分ほどで深川に到着。

 

深川759→855留萌

深川で留萌行きの普通列車に乗り換えます。車内は座席はほとんど埋まるけれども立ち客がでるほどではないという混雑度でした。しかもほとんどが観光客(≒鉄道ファン)のようでした。特筆すべきことなく、深川から1時間ほどで終点留萌に到着。

留萌904→1000深川

留萌で9分滞在した後、折り返し列車で深川に向かいます。私同様、留萌本線乗りつぶしたかっただけの方々でしょうか、留萌行きの列車と乗っているメンバーはあまり変わりませんでした。もちろん留萌から乗ってきた方もいましたが。

さて、この列車は旭川行きであり、当初の予定ではこの列車で旭川まで行き、旭川で大雪の発車時刻までの2時間ほどを過ごす予定でした。しかし、深川で私以外の全員が下車したためこれは何事かと思っていると、どうも深川で旭川行きの特急カムイ、札幌行きの特急オホーツク両方に接続しているようでした。もちろんこのまま普通列車旭川に向かってもよいのですが、旭川到着が早くなればその分旭川で何かできるかもしれないと思いカムイに乗車することにしました。

カムイ7号 深川1006→1025旭川

ということでカムイ乗車です。JR北海道の特急車両では座席ポケットに「The JR Hokkaido」という車内誌が入っており、それの後ろ方のページに特急の時刻表が載っているのですが、それを眺めていると今乗っているカムイ7号が1025に旭川に着いた後、旭川1030→ライラック18号→1048深川1106→ライラック11号→1125旭川、のように特急ライラックを乗り継げることが判明しました。カムイ、ライラックに使用されるのはいずれも789系という車両なのですが、カムイには1000番台、ライラックには0番台と違う番台の車両が使用されているので、せっかくですしライラックにも乗ることにしました。

旭川で下車するとこんな列車が↓

JR北海道が沿線活性化のために導入したキハ40系「山紫水明」シリーズの山明号が滝川行きの普通列車の運用に入っていました。まさかこんなところで出会うとは。当初の予定通り普通列車旭川に向かっていると旭川着は1041。この列車は旭川1035発なので普通列車に乗ったままでいたら途中ですれ違いはするもののじっくり見ることはできなかったようなので、予定を変更してよかったなと思いました。今思えばこちらに乗車しても深川で1106発のライラックへ乗り継げたので、乗ればよかったのですが、当時の私は旭川でのライラック5分乗り換えのために結構急いでおり、この列車の発車時刻と深川到着時刻を確認するのを完全に怠っていたため、せっかくの乗車機会を逃すことになりました。

ライラック18号 旭川1030→1048深川

そしてライラック号、こちらが789系0番台です。カムイの1000番台とは色が違いますね。他にもカムイにはグリーン車が連結されていませんが、ライラックにはグリーン車が連結されているというよいうな違いがあります。

このライラック号は稚内636→1019旭川特急サロベツ2号の接続列車なのですが、サロベツ号が13分ほど遅れていたようで、そのサロベツ号の到着を待っての発車となりました。5分ほどの遅れで旭川を発車。深川1106発のライラックに乗り継げそうなことに安堵します。大雪の発車時刻に間に合うだけなら、深川1106発を逃したところで1時間後のライラックに乗ればいいのですが、ここまで食事はパンや、駅弁といったものばかりだった私は旭川で「ちゃんとしたご飯」を食べたかったので、食事時間の確保のためにも深川1106発のライラックにはどうしても乗りたかったのです。

遅れていたサロベツ号 キハ261系はまなす編成

深川到着後、駅前を少しブラブラして、駅前広場から先ほど旭川で見かけた山明号を撮影しました。パッと見ですが乗客は0でした。


ライラック11号 深川1106→1125旭川

また789系0番台に乗車し、旭川に向かいます。この日4度目の深川~旭川です。特に書くことはありません。旭川到着後は駅前イオンのレストラン街で豚丼を頂きました。

大雪1号 旭川1241→1635網走

 

旭川からはデビューから35年以上経た今もなお現役の、国鉄気動車キハ183系特急大雪に乗り網走に向かいます。現在では画像のように青色に塗装されているのですが、2022年、一部車両がデビュー当時の色に復刻塗装されることが発表されました。そして、私が乗ったこの編成の、2号車ハイデッカーグリーン車がその復刻塗装車でした。

 

 

とはいえ、私が乗ったのはこのハイデッカーグリーン車ではなく、通常塗装の1号車(指定席)でした。席は17A、一番前の通称かぶりつきシートです。

 

1カ月前九州に行った際も885系のかぶりつきシートに乗ったのですが、885系の独特な前面形状ゆえ座席からはかなり前が見にくかったんですよね。その点キハ183系は前面形状もよいため、前面展望をおおいに楽しむことができました。まあ、旭川~網走間ずっと前面展望を楽しめるわけではなく、進行方向が変わる途中の遠軽までなんですけどね。

指定席を取ったのが北海道上陸直後、すなわち3日前の午前中だったのですが、運よく空いていて本当に良かったです。

遠軽までは前、遠軽からは横と、ときたま後ろの景色を楽しみながら(とはいっても途中山だらけ)旭川からおよそ4時間終点網走に到着です。初日に北斗に4時間近く乗ったときはかなり疲れましたが(飛行機移動の疲れもあったでしょうが)、4日目ともなると4時間乗車とかも慣れたものです。あまり疲れませんでした。私の身体がおかしくなっただけなのかもしれませんが。到着した時の網走は涼しい上に(旭川と前日訪れた美瑛、富良野は暑かった)、雲一つない青空が広がっておりとても気持ちの良いものでした。

 

終わりに

この日は廃線が噂される留萌本線に乗った後、引退が近いであろうキハ183系に乗るというように「まだあるうちに乗っておこう」というような感じで移動しました。留萌本線は深川~石狩沼田間は残るのかもしれませんが、石狩沼田~留萌間はかなり危ういですし、キハ183系もかなりボロくなっていたので、そう遠くない未来にキハ261系、あるいはキハ283系に置き換えられることになるのではないかと思います。

5日目は網走から釧網本線で釧路に行った後、即、特急おおぞらに乗り換えて南千歳で下車後、新千歳より空路にて帰途につきました。ラブパス自体はもう1日使えたのですが、予定の関係で5日目に帰還することにしました。そのことは次の記事で。

HOKKAIDO LOVE!6日間周遊パス旅行記3日目~神秘的な青い池と花よりメロンの二本立て~

 

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3日目は美瑛、富良野方面に行きました。この日はこの旅で唯一、特急に乗らなかった日です。

 

旭川843→916美瑛

まずは旭川から美瑛へ向かいます。座席はある程度埋まっていましたが、立ち客がでるほどではない、というような混雑度の中、緑の多い景色を両手に旭川からおよそ30分で美瑛に到着します。

美瑛926→946白金青い池入口

美瑛からはバスに乗り換えて青い池へ向かいます。駅前にもバス停がありますが、青い池に向かうバスが出るのはそこではなく、ほんの少し離れた大きな道沿いにあるバス停からです。少し注意が必要かもしれません。

このバスは実は旭川駅発なので、旭川から乗ってもよかったのですが、バス代を少しでも節約するために美瑛までラブパスを使いました。片道のバス代は美瑛~青い池550円、旭川~青い池1110円です。北海道らしい景色を眺めながら20分ほどでいよいよ青い池に到着します。下車後、駐車場を突っ切って階段を上ると、木々の間から青い池の姿が垣間見えます。前日が雨でこの日も曇りだったのでそこまで青く見えないかなと、一抹の不安を抱きながら全貌を見渡すと、、、

 

 

 

     めちゃくちゃ青い!

先の私の心配は杞憂でした。いい意味で期待を裏切ってくれてよかったです。十分青くてキレイでしたし、あまり風も吹いておらず、波立っていない写真も撮れました。実物はもっとキレイで神秘的だったのですが、写真だとその良さを十分に伝えきることができず、残念です。自分の写真の腕のなさを嘆きつつ、バスの時間まで池の周りの遊歩道を歩きながら、様々な角度から青い池を堪能しました。

また、曇りでも十分青く見えますが、やはり晴れているともっと鮮やかな青になり、より一層青い池の魅力を味わえるようですね。私もいつか晴れの日の青い池をこの目で見てみたいものです。

白金青い池入口1024→1053美瑛

40分ほど青い池に滞在した後、美瑛駅に戻ります。行きは20分ほどだった道を帰りはなぜか30分ほどかけて戻ります。美瑛駅に到着した後は観光案内所や道の駅でお土産を見たり、美瑛の街を散策したりしました。本当に美しい街並みが広がっており、歩きながらときたま見とれていました。

美瑛1209→1235中富良野


美瑛を後にして中富良野で下車、そこから20~30分ほど歩いてラベンダー畑で有名なファーム富田、ではなく、まずはその隣にあるとみたメロンハウスというところに向かいます。

とみたメロンハウスでは、メロンの直売のほか、富良野メロンを利用したスイーツや、もちろんメロンそのものもいただけます。ちなみに、とみたメロンハウスとファーム富田は両方「とみた」と入っているので、一見なんらかの関係があるように思えますが、実際は何の関係もないそうです。

私はメロンはもちろんのこと、メロンが使われたスイーツも大好きなので、お腹の容量が許す限り、食べまくろうと思っていましたが、よくよく考えたらこの後また中富良野まで20~30分ほど歩かなければならないんですよね、、、

限界まで食べた後歩くとなると横っ腹が痛くなるというのは目に見えていることなので、腹痛を回避するために泣く泣く食べるものを絞ることにしました。まずはスイーツ工房の方に向かいます。美味しそうなものがたくさんあり、本当に迷ったのですが、とりあえず、青肉クリームのメロンパン赤肉クリームのメロンパンメロンシュークリームをいただきました。本当に美味しかったです。メロン好きにの私にはたまりません。うまく表現できないので、変に食レポとかするのはやめときます。その後、隣の直売所の方に行き、中にあるカフェのようなところでカットメロンをいただきました。甘くて柔らかくて美味しかったです。

とみたメロンハウスでメロンスイーツを食べるために中富良野で下車しましたが、せっかくなので隣にあるファーム富田にもお邪魔することにします。ファーム富田でもメロンスイーツが食べられることは事前の調べで分かっていたので、こちらでもメロンスイーツをいただくことにします。購入したのは焼き立てメロンパンシュークリーム、そしてさらにメロンソフトクリームです。美瑛で1時間ほどあったのでその間に昼食を摂ってもよかったのですが、このために美瑛では何も食しませんでした。ちなみにシュークリームはメロンのだと思って購入したのですが、実はラベンダーのでした。ちゃんと「ラベンダー生シュークリーム」って書いてたんですが、頭の中がメロンでいっぱいだったためか、完全にメロンシュークリームだと勘違いしていました。しかし、けがの功名とでも言いましょか(そんなこと言うとラベンダーに失礼やろ)このラベンダーシュークリームがかなり美味しかったのです。間違ってでも買ってよかったです。また、メロンソフトはとみたメロンハウスにも売っているのですが、とみたメロンハウスでは400円、ファーム富田では300円(カップだと250円)だったのでファーム富田で購入しました。私は本当にメロンが大好きで、実はこの日だけでなく、旅行中毎日のようにセイコーマート(北海道のローカルコンビニ)でメロンクリームが入ったパンだのメロン大福だのメロンアイスなど買いまくるなどして、メロンにあふれた幸せな日々を北海道にて送っておりました。

さて、メロンスイーツを食した後はついでにファーム富田を見学します。

とはいえ、時期が早いのでラベンダーはまだこんな感じで緑のままです。早咲きのが少し蕾になっていたかなというぐらいでした。

 

ラベンダーではありませんが、咲いていたのをとりあえずパシャリ。なんの花かはわかりませんが。一応すぐ近くに花の名前が書かれていたのですが、よく見ていません。なんせメロンスイーツを食べるためにファーム富田を訪れるような人ですからね。最後にもう一度カットメロンを食した後、中富良野駅に向かいます。

富良野1445→1455富良野

せっかくなので富良野線を完乗しようと富良野まで行きました。ただそれだけです。後は駅周辺をブラブラしてました。

 

富良野1542→1701旭川

この日の宿泊地は前日に続き旭川富良野から旭川まで、行きと同じく富良野線で戻るか、はたまた根室本線で滝川に行った後、函館本線で戻るか迷います。富良野線なら直通、一方、根室本線経由だと滝川で1時間ほど待ち時間ができるようです。別に1時間ぐらいなら待ってもいいのですが、美瑛、富良野で結構歩いて疲れており、はやくホテルに戻って休みたかったのも事実。おとなしく富良野線で戻りました。ちなみに根室本線だと旭川着は最速で1825のようです。

 

終わりに

この日は鉄道旅行としては富良野線を往復しただけと過去2日と比べるとかなり移動距離は控えめです。しかし、道中とても神秘的で美しい青い池に立ち寄ったり、町を散策したり、メロンスイーツを食べたりと観光という面では今回の旅行の中では一番だったと思います。また機会があれば、晴れの日の青い池を見に行ったり、満開のラベンダーを見に行ったりしたいと思います。満開のラベンダーを見に行きたいというよりは、今回泣く泣く食べるのを見送った他のメロンスイーツを食べたいという方が正しいかもしれませんが。

4日目は留萌に行った後、旭川から特急大雪にて網走まで行きました。そのことは次の記事で。

 

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HOKKAIDO LOVE!6日間周遊パス旅行記2日目~極寒の宗谷岬~

 

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↑この記事の続きです。

2日目は4年ぶりに稚内を訪れることにしました。以前稚内に行った時にやり残したこと、稚内駅の到達証明書の購入宗谷岬訪問を回収しに行きます。

以前訪れた時の旅行記はこちら↓

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宗谷 札幌730→1240稚内

2日目のスタートは札幌。まずはキハ261系0番台、特急宗谷稚内に向かいます。乗車時間5時間を超えるロングラン特急です。

他の特急は北斗〇号のように特急名の後に〇号という表記が入るのですが、宗谷は上下1本ずつしかないためか〇号の表記はありません。

特急宗谷は利用者の多い札幌~旭川間を走行するわけですが、自由席が1両しか設定されていない(札幌~旭川間を結ぶ特急カムイ、ライラックには自由席が基本的には4両)こともあり、自由席がとても混むという情報をネットで見かけていたため、指定席を取ることにしました。取った座席は1号車の後ろ半分(前半分はグリーン車)、ガラガラでした。他の号車の混雑度は見ていないので分からないですが、指定席なら窓側席を確保したうえで隣に人も来ないのではないかと思います。ちなみに札幌→稚内に関しては、車窓に天塩川や天気が良ければ利尻富士が見える、進行方向左側の席がおススメです。右側だと名寄到着直前にキロマキ編成が見られますが、景色は左側と比べると…という感じです。

途中新旭川を通過し石北本線と別れて、いよいよ4年ぶり2度目の宗谷本線に挑みます。旭川運転所にキハ283系がいた以外は沿線の景色に4年前と変わったところは見受けられませんでした。相変わらずきれいな景色です。自分でも4年前のことをどこまで覚えているのかは謎ですが。廃駅になるなどして当時より駅は減っているのですが、廃止されたのはすべて非特急停車駅なので特に実感はなかったです。4年前は普通列車で行ったので、宗谷本線の秘境駅や牛臭さに圧倒されていたのですが、この日は特急で秘境駅は通過、窓は閉鎖という感じだったので、「宗谷本線らしさ」をあまり感じることができずに終点稚内に到着です。「宗谷本線らしさ」はあれはあれで好きなんですけどね。

始めて稚内に来たときは普通列車で来たということもあり、かなりの達成感があったのですが、2度目でしかも特急利用となると割とあっさりしていました。稚内駅で到達証明書を購入しようと思ったのですが、売り切れということだったので、北の大地の入場券を購入することでその代わりとしました。

 

これですべての最〇端の鉄道駅の到着証明書を入手完了です。他の駅に行った時のことも別記事に書いているのでよかったら読んでみてください。

 

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北の大地の入場券購入後、駅の外に出てみます。めちゃくちゃ寒い。普通に朝の札幌より寒い。この時の私は半袖+上着1枚という服装だったのですが、長袖着とけばよかったなと少し後悔しました。天気予報によると最高気温14度ということだったのでそれで十分だと思ったんですけどね。結局この日の稚内の最高気温は10度だったそうです。

 


駅前の温度計によると8.8度とかいうおよそ6月の本州では考えられないほどの低さでした。しかも写真では風速3.6m/sですが、瞬間的には8m/sを超えるときもあり、体感温度はもっと低いものでした。さすが稚内。格が違います。

 

稚内からはバスで宗谷岬に向かうのですが、その時間まで40分ほどあります。外を出歩くことも考えたのですが、気温が低い上に傘をさすほどではないものの雨が降っており余計に寒いこと、宗谷岬から稚内駅に戻ってきてから列車の時間まで2時間ほどあるので戻ってきた後でも散策ができること、などの理由から駅ビル内のお土産屋さんを見るなどして時間をつぶしていました。

稚内駅前~宗谷岬は正規運賃では片道1420円なのですが、窓口で往復2560円の割引切符が買えるので、もちろんそちらを購入しました。写真は下部の切符を切り離した後のものです。

私を含め座席がほとんどすべて埋まるほどの観光客を乗せてバスは宗谷岬に向かいます。稚内駅と宗谷岬は地味に離れており、片道およそ50分ほどかけて宗谷岬に到着です。

ついにやってきました、(日本人が自由に訪れることができる中で)日本最北端、宗谷岬です。なぜこんなめんどくさい()がついているかというと、正確には宗谷岬は「日本最北端」ではないからです。上の稚内駅訪問記の方にも書きましたが、真の日本最北端は択捉島、カモイワッカ岬です。北方領土は日本の領土ですからね。また、北方領土を除く日本最北端はこれです↓

中央にある小さい島の正体は弁天島という、宗谷岬の北西約1.2km沖にある無人島で、こちらが北方領土を除く日本最北端になります。そんなわけで宗谷岬前にあんな()内の文言を追加したわけです。まあ、「本土最北端」とかで全然いいと思いますけど。

 

さて、宗谷岬ですが稚内駅前以上に寒いです。

それもそのはず、気温は稚内駅前よりもさらに低い8.0度、風速表示はありませんが、駅前よりも強い風がひっきりなしに吹いているというような感じで、手はかじかみ、耳は取れそうなくらい痛くなる、というほどでした。6月の日本でこんな経験をすることになるとは。写真の建物内はお土産屋さんになっており、そこで最北端到着証明を購入しました。

凍えるほどの寒さに身もだえながらも、宗谷岬周辺には展望台やら記念碑やらがあるのでそちらを見に行きました。特に写真は撮っていませんが。というか寒くて手はずっとポケットに突っこんだままにしておきたかったので撮らなかったという感じです。

 

バスで稚内駅に戻った後は北防波堤ドームに行ったり、稚内公園に行ったりして過ごしました。稚内駅周辺は宗谷岬と比べて相対的に「暖かい」ので手がかじかんだり、耳が痛くなったりといったことはありませんでした。

 

宗谷 稚内1744→2126旭川

キハ261系5000番台はまなす編成、特急宗谷に乗り込み終点の札幌ではなく、この日の宿泊地旭川に向かいます。自由席に乗りましたが、旭川まですいていました。増1号車のフリースペースではなく、普通の4号車の座席にいました。せっかくなのでフリースペースの方に乗ろうかとも思ったのですが、この日朝7時半から移動していた上に、前日の長時間移動の疲れも相まって、かなり疲れていたのでリクライニングシートでくつろぐことにしました。同じ路線を逆向きに進むだけなので特筆事項なく旭川に到着しました。

旭川にて


終わりに

稚内は本当に遠いです。特急を使っても札幌から5時間以上旭川からでも3時間40分以上はかかります。とはいえ、宗谷本線の沿線は景色がきれいですし、稚内にたどり着いた時の達成感は、特に初めてだと何物にも代えがたいものがあると思います。個人的な意見ですが、人生で一度くらいは行ってみてほしいなと思っています。

3日目は富良野線に乗り、美瑛の青い池に行ったり、富良野でメロンスイーツを食べまくったり、緑のラベンダー(開花前)を見たりしました。そのことは次の記事で。

 

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HOKKAIDO LOVE!6日間周遊パス旅行記1日目~キハ281系に乗りまくる~

6月11日~15日までHOKKAIDO LOVE!6日間周遊パスを使って旅行してきたので、その時のことを書こうと思います。

前置き

このHOKKAIDO LOVE!6日間周遊パスは6日間、12000円JR北海道の列車が特急も含めて乗り放題になるという破格のフリー切符です。青春18切符が特急利用不可で5回分12050円、ということを考えると、そのおトクさがより伝わるかと思います。なぜこんなに安いのかというと北海道からの補助金を受けて発売されているからなんですね。それゆえ発売枚数に限度があり、この記事を書いている前日にあと3~4週で売り切れるというような記事を見かけました。また、この切符は利用開始日の1カ月前から前日までの間にJR北海道指定席券売機みどりの窓口で購入しなければなりません。つまり、購入当日は利用できないということになるので、その点は注意が必要です。道外の方は北海道に前日入りする、あるいは、北海道在住の知り合いに代理購入を依頼する、等の策を講じなければなりません。まあ、北海道に行かなくても青森県奥津軽いまべつ駅

でも買えるそうですが、まあそこは置いときましょう。

また、以下めんどくさいのでHOKKAIDO LOVE!6日間周遊パスを単にラブパスと表記します。

旅行記

まずは成田を朝8時に出る飛行機にて新千歳に向かいます。ピーチのセールの時に買ったので確か運賃に空港使用料や手数料等、諸々込みで5000円ぐらいだったと思います。ピーチはセールで買うと本当に安いです。成田~新千歳往復で10000円切りましたし。本当は成田9時30分発の飛行機にしたかったのですが、そちらはセールの分は売り切れだったようで運賃だけで12000~13000円ほどしたこと、私の家の最寄駅から成田に朝7時にたどり着けることから8時発のにしました。めちゃくちゃ眠たかったですが。

さて、私は北海道に来るのはこれで4回目なのですが、なにげに初新千歳です。別にあえて北海道上陸、離脱地で最もメジャーであろう新千歳を避けていたというわけではなく、船で上陸してみたかったり、青函トンネルを通ってみたかったり、行先の関係から釧路空港を使ったりと、ただ新千歳を使う機会がなかっただけです。

 

私は北海道在住の友人にラブパスの代理購入を依頼し、事前に郵送してもらっていたので、北海道到着後、即移動開始します。まずは快速エアポートで札幌まで行きました。地味に新千歳~札幌って1150円もするんですね。割と高い、、、ラブパス送っといてもらってよかった。

札幌到着後、本格的に移動を始めます。本当にひたすら移動です。とはいえ、この日の宿泊地は札幌なんですが。

タイトルにもある通り、この日の一番の目的はキハ281系に乗ることです。キハ281系は個人的に885系2次車につぎ、2番目に好きな車両なのですが、今まで乗ったことがないこと、あと数年で運用離脱となってもおかしくないことから是非とも乗りたいと思っていました。また、どうせなら始発から終着まで乗り通したいと思ったので、キハ281系が運用される札幌1327→1713函館の北斗14号に乗ることにしました。とはいえ、札幌到着時点でまだ11時過ぎ。時間があるので以下のような旅程を組み込みました。

すずらん4号 札幌1132→1202南千歳

 

まずは特急すずらんに乗車し、新千歳空港のお隣、南千歳に向かいます。あわよくば785系に乗れたらいいなと思っていたのですが、来たのは789系でした。まあ仕方ないですね。

もう少し離れた場所から写真を撮りたかったのですが、この時千歳は結構雨が降っており(札幌は降っていませんでしたが)もう少し離れようとするとホームの屋根がない部分まで行かなくてはならなかったのでこの距離から撮影しました。

北斗5号 南千歳1216→1249札幌

南千歳に着いたのも束の間、北斗5号で札幌に向かいます。今日はこの後、このキハ281系に8時間ほどお世話になります。

北斗14号 札幌1327→1713函館

札幌駅構内の「蕎麦紀行」にて、昼食を摂った後、いよいよキハ281系区間乗車に挑みます。ちなみにラブパスは6日間JR北海道の列車が乗り放題になるだけでなく、掲示すると様々な施設で特典を受けられるのですが、この蕎麦紀行では会計が10%引きになるという特典がありました。他にもたくさんの特典があるので、気になる方は「ラブパス 特典」などと調べてみるとよいかと思います。

さて、北斗14号は指定席を取っていたのですが、ガラガラでした。自由席がどうだったかはわかりませんが、自由席でも十分座れたのではないかと思います。

一つ気になることが。それは車内にある電光掲示板から流れるこの表記。「This is a HOKUTO Limited Express…」そう、aです。どうもJR北海道は特急固有名詞の前の冠詞にaを採用しているようですね。あまり特急には乗らないのですが、新幹線のぞみはthe NOZOMI super expressですし、はやぶさも確かthe、そして1カ月前、みんなの九州きっぷ利用で乗った特急かもめ等、JR九州の特急もthe だったはずです。a表記は初めて見ました。JR他社や私鉄各社ではどうなるのか気になるので、これから先、愛称がついた特急に乗るたびに見てみようと思います。

また、この日は成田8時発の飛行機に乗るために朝5時前に起きたということもあり相当眠たかったのですが、車窓を眺めたかったので人知れず、睡魔と格闘していました。しかし、相手が強すぎて、敗れてしまいました。数分後覚醒し、しばらく車窓を眺めているとまた睡魔が襲ってきて格闘するもあえなく敗戦…函館までずっとこんな感じでした。

そんなこんなで札幌から約3時間50分で終点函館に到着です。

スーパー北斗時代には札幌~函館間を最速2時間59分、表定速度106.8km/hというとんでもないスピードで駆け抜けていたわけですが、相次ぐ車両トラブルで速度が抑えられ、それと恐らく特に冬季の北海道新幹線への接続を考えてダイヤに余裕を持たせたかったというのもあるのでしょう、今では最速でも3時間33分かかります。2時間59分で結んでいた時代は途中の停車駅は東室蘭のみや、東室蘭と苫小牧のみとかなり抑えめだったようです。

北斗19号 函館1752→2136札幌

さて、函館到着時点で18時前、この日は朝5時前起床ということを考えても函館泊が妥当のように思いますが、私は翌日札幌730発の特急宗谷に乗るために札幌に行かなくてはなりません。ということで、函館で約40分ほど滞在したのち乗ってきた北斗14号の折り返し、北斗19号で札幌に向かいます。函館観光は前年来た時にしましたし今回は立ち寄るだけにしました。

北斗19号は自由席にしましたが、札幌までガラガラでした。キハ281系は座席のリニューアルがされ、デビュー当初の青い座席からJR北海道グレードアップ座席に変更されている車両が多いのですが(写真がなくて分かりにくいと思いますが)、この編成では6号車のみリニューアル前の青い座席となっていたので、そちらに乗ることにしました。当たり前っちゃ当たり前ですが座り心地はグレードアップ座席の方がよかったです。

途中新函館北斗にてキハ281系北斗16号とすれ違うなどありましたが、車内では途中から完全に寝てましたね。函館行きでは車窓を眺めたかったというのもあり睡魔に抵抗しましたが、札幌行きでは途中で日が沈み車窓が真っ暗闇になったというのもあり、睡魔に抵抗する必要性が無くなったので、無抵抗で睡魔に屈することにしました。

 

と、この日は朝5時前に起きて北海道に飛び、北海道上陸後も夜9時半頃まで移動していたというのもあり、とても疲れましたが、大好きなキハ281系で8時間も過ごせたのでとても満足な1日目となりました。途中でも書きましたが、2日目は特急宗谷で稚内に行った後、宗谷岬を訪れました。それは次の記事に書こうと思います。

 

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