無能だってさ

仕事先でさ、ボク、無能だって言われたんだよ。
言われたこともちゃんとやってるし、何がいけなかったんだろう。
無能ってことは、存在価値がないってことだよね。
やっぱり、邪魔者なんだよね。ボクは邪魔者なんだよ。
いないほうが、みんなのため、世の中のためなんだね。

うーん

どこに行っても邪魔者なボク。根が腐ってるから、嫌われるのも当然。
ちゅか、どこでもそうなんだよ。ボクが居ると、場の空気が悪くなる。
喋ったら場が固まり、喋らなかったらうざいだけ。
誰と会話するにしても、必ずボクが最期に口を開いて終わる。
それに、嫌々相手にしてくれてるってのが、態度を見ればよく分かる。
もうボクなんか居ないほうがいいのかもしれない。

衝動

この衝動を、何によって昇華させればいいのか。
風船は空気を入れると膨らんでいくが、許容量を超えると破裂する。
同じように、ボクの心も破裂するんだ。もう溜め込む一方なんだ。
絵でも描くの?音楽でも作るの?ゲームでもするの?
愛だの恋だのにうつつを抜かすの?
もう、どうにかしてこの衝動を外に出さないと破裂してしまいそう。

世の全てが敵だ。
憎め、憎め、憎め、他人を憎め。
殺せ、殺せ、殺せ、人間を殺せ。
仇名すもの全てを消し去ってしまえ。
しかしそんなことはできない・・・。
心の声が空しく響く。今日も憎め殺せと叫んでいる。