季節の草花と一緒にお茶でも

理系研究職の傍ら、茶道・ガーデニング・料理など日々の暮らしを綴っています

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着物でお稽古に 57 衣紋抜きすぎた

みなさま、ごきげんよう

 

日曜日、横浜は20℃を超える陽気でお稽古中も汗が出るほどでした。

息子は部活(昨日もだけど)、娘は朝から久しぶりに教会に出かけていきました。特にこの一年は家族以外の人と話す機会が滅多になく、そのことが私は一番気がかりでした。ただでさえ口数の少ない人なので。

久しぶりに教会に行き、牧師さまや奥様、そしてたくさんの方から声を掛けられ、礼拝が終わってからもなかなか帰ってきませんでした。娘にとって一番居心地のいい幸せな場所は娘自身が一番分かっているのでしょうね。

 

さて、今日(昨日)午後からお稽古でした。予想通り「釣釜」でした。揺れる釜です。蓋の開け閉めが難しい。

淡交テキスト「茶の湯お稽古十二か月」3月号より

なぜ、3月に釣釜なのか。 このテキストによると「起こりは定かではない」とのこと。千利休が秀吉の小田原攻めに同行したころ野外で木を組んで釣釜にして一服のお茶を振舞ったという話が伝わっているそうです。また別の説ではゆらゆらする釣釜から春風を連想させるなど、色々言われています。

私はこの釣釜で「重ね茶碗」のお稽古をさせて頂きました。重ね茶碗は主に大勢(5人以上?)の茶席でのお濃茶のお点前です。一椀で3~5人ぐらいで回して頂きますが、それ以上の人数の場合は二椀で振舞うことになります。このような場合に2つのお茶碗を重ねて持ってきて点てます。

ただし、今はコロナの影響で回し飲みがほとんどされておらず、各服点(かくふくだて;お濃茶でも一人ずつ点てる)で行われるのが多くなってきているので「重ね茶碗」はあまり見かけないとのことですが、お勉強のためにもお稽古します。

 

お着物は春らしくとのことで。

お着物は師匠から頂いた反物で仕立てた京友禅小紋

帯は先週、実家の母から色々と着物や帯を渡された中の一つ。「こんなものが出てきたのであなたにあげる。おばあちゃまが仕立てたものだけど」。母は気が向いた時に小出しに私に渡してくれます。

着物は全てサイズアウト。帯は仕立て途中らしきものもありましたが、この帯は芯は入っていないけど締められそうだったので早速着用してみました。

いつ仕立てたのかもわからず。少なくとも50年以上前のお仕立ての正絹かなと思いますが、緑がかった金色の唐草模様のような地模様の帯です。少し地味ですが、着物が華やかな柄なのでちょうど合うかな?と思ってコーディネートしてみました。

長さは私のいつものサイズだったのですが、芯がないためなのか、伸びた感じで(ストレッチ素材か!?)垂れがかなり残ってしまい、最後お太鼓にするのに苦労しました。今度から手先を長めにしないと。

私的には気に入った組み合わせでしたが、衣紋抜きがね。

今日は衣紋抜きと衿を寝かせようと意識して着付けしたところ、抜きすぎたようでした(笑) 師匠からは遠慮がち?に「今日はきれいに抜けているわね~」と。ところがすかさずお稽古仲間のTさん(着付けの先生です)が「抜きすぎです」と。「花嫁さんだってここまで抜かない」と。

あちゃ~

難しいですね。上品に着こなせるようこれからも精進します(ダイエットも。。。)

 

それではまた。

ごきげんよう

着物でお稽古に 再開 55, 56

みなさま

ごきげんよう

 

お茶のお稽古を再開しました。

師匠のご厚意で、土日両日ともお稽古に参りました。

 

お稽古仲間のTさんとも2か月ぶりにお会いし、思わず「会いたかった~~」と抱きついてしまいました。

職場の同僚でもママ友でもない、趣味のお友達というのはまた違った意味で気が休まりますしリラックスできました。

土曜日はリハビリとして濃茶平点前と棚の初炭をご指導いただきました。体が覚えていたようで足も痺れず、なんとかお濃茶の中蓋(お湯が冷めないように途中で窯の蓋を閉める)もできました。炭が擦れる音も気持ちがいい。

帰る時に「明日、隅炉をするから予習できたらしていらしてね」と。

 

日曜日は今月末にお稽古茶事が開かれるので茶事のお勉強と隅炉(本勝手と逆勝手)。茶事は残念ながら私は学会があるので参加できませんが、ご欠席が出た場合はピンチヒッターとして入ることになりました。私は茶事のお客として1回、水屋として1回しか経験がないので、まだまだ自信がありませんが、お稽古するたびに少しずつ理解しつつあります。チャンスがあれば何回でもお茶事を経験したい。個人的には水屋の方が好きなんですけどね。

お茶事のお稽古が終わって私だけ居残り。私は昨年と今年は娘の受験で1月と2月のお稽古をお休みしているので、先生のご厚意で「隅炉」のお稽古を個別でお稽古して下さったのでした。

隅炉は小間の茶室の炉の切り方のひとつで、点前畳の中に客畳と反対の方にあたる勝手側の向う隅に切った炉のことです。隅炉は、客との間合いが遠くなるために、二畳以下の炉に適しています。

隅炉がある茶室は利休が秀吉の命を受けて作ったとされる国宝の「妙喜庵」の待庵です。待庵なしにはそれ以降の茶室が成立しないといわれ、茶道のお稽古ではとても大事なお稽古です。
「建築の日本展」プロジェクト紹介#2《待庵》 | 森美術館 - MORI ART MUSEUM

逆勝手は乱暴な説明ですと「左右が逆のお点前」。体が覚えてしまっているのですもの。注意して意識しないと間違ってしまいます。お客様との向きが通常と逆なので、「きれいなものはお客様の方に、汚れたものは見えない方に」と意識すれば半分は間違えないかな? でも間違います(トホホ。。。)

お稽古しながら、師匠と色々とお話させて頂きました。「子育て間違ていたのかな~ 子供にとっては母親は家にいて早く夕飯を準備してあげるのが一番幸せだった」と色々悔いている話をしました。師匠はじっくりと聞いて下さり、また夜遅くに私を気遣ってLINEをして慰めてくださいました。本当にいい師匠です。

隅炉のお稽古は師匠が予告して下さったおかげで予習できたのもあり、まあまあできました。

 

二日間の着物はこちらです。2か月ぶりの着付けでしたが1時間で着付けできました(まだ長い!)。

・土曜日

播磨藍染小紋と扇柄の名古屋帯。帯は娘が選んでくれました。師匠からも好評でしたが、私は後ろの襟の形が満足できず。帯の畳線が入っちゃったし~

・日曜日

同じ藍染小紋に赤の博多帯。

本当は土曜日にこのコーディネートにする予定でしたが、娘に「ママにこの赤は若すぎ~」と変更させられました。(泣)

でも私はこの帯が好きですし、この帯のお仕立てをされたさまだやさま(Creema)のお写真には紺のお着物とコーディネートされていたので、日曜日に締めました。

娘にも「締めると似合うね」と。そして師匠からも「これが娘さんに反対された帯? いいじゃない、素敵よ。地味目の大島にも合いそうね」と合格!!

実は大島紬、入手したんです。ただ身丈が長いので今さまだやさまにお直しをお願い中です。

そしてCreemaのさまだやさまの作品のカバンもお共にお稽古に参りました。

上品かつかわいい~

スマホ・お財布・定期入れ・ハンカチ・鍵などいれてもまだ余裕の大きさでした。このレトロ感が気分上々です。

アンティーク風がまぐちバッグ ウール抽象花柄M 和装小物(帯・半襟) さまだや 通販|Creema(クリーマ)

アンティーク風がまぐちバッグ 正絹エンジ無地とウール抽象柄コンビS 和装小物(帯・半襟) さまだや 通販|Creema(クリーマ)

私が2購入してしまいましたが、まだ2つ残っています。

 

今週もがんばります!

 

それではまた。

ごきげんよう

茶道を通じて色々と

みなさま

ごきげんよう

 

ひょんなご縁で、職場の茶道サークルに入りました。

職場のサークルの流派は「表千家」であり、活動が18時以降なのでこれまで入らなかったのですが、メンバーの一人から「裏でもいらして~」と誘って頂き、まずは見学して参りました。

少人数ながら先生も2人いらして、和やかな雰囲気でした。

2月なので筒茶碗のお点前で、お菓子と2服も頂きました。初釜以降お稽古を休んでいるので、殊更楽しい時間でした。

「裏と似ているところも多いけど、結構違うわ~」と興味津々でお点前を拝見していたところ、先生から「お点前なさったら? 裏の作法で構いから。私も最初は裏だったので少しは覚えているし楽しみだわ~」と。

全力で「ご遠慮」したのですが、他の方からも「ぜひぜひ」と言われ。。。

「筒茶碗ぐらい、予習しておけばよかった」と頭真っ白。

緊張の中、一回お点前させて頂きました。表の流派とはかなり違うらしく、茶道の先生が「裏ではこうなのよ。」と私のお点前を見ながらご説明なさっていました。

他の流派のお点前を見るのは大変勉強になることを初めて感じました。

 

そして流れで本入部することとなり、さらに来年度の留学生向けの茶道体験講座のお手伝いをすることに!! 予想外の展開ではありますが、嬉しい話でした。

茶道を通じて多くの楽しさを知り、人とのつながりがあり、そして仕事にまでつながってしまいました。

 

主菓子の御製は自由が丘本店の「鉢の家」。私は右上の「桜」を頂きました。部署の違う職員・教員らとの交流は新鮮で和やかでした。

 

今日は桃の節句。今年もお雛様を飾らずじまい。

ハマグリのお吸い物だけ作りました。

 

色々ともう少しの辛抱です。待つのみ。

 

それではまた。

ごきげんよう

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