童貞見聞録

アラサー超えてアラフォーのセクシャルマイノリティ童貞野郎が心に移りゆくよしなしごとをそこはかとなく書きつけるブログ

2024年4月22日

普段飲み慣れていないせいか、最近酒が次の日に残るようになってきた。
醸造酒、特にワインが良くないようだ。
一昨日の夜に結構な量を飲んでしまったせいで、昨日は一日頭痛と倦怠感が消えなかった。
タイミングによっては大丈夫なこともあるので、その時の体調が関係しているのか、それともワインの種類によるのか、はっきりとは分からない。

それでも、お酒は割と好きな方だと思う。
夏は枝豆にビールを合わせたくなるし、冬はラム酒入りホットミルクを飲みたくなる。
中華料理を食べに行ったら紹興酒を飲みたいし、韓国料理を食べに行ったらマッコリを飲みたい。
どちらかと言うと食べ物メインではあるが、酒がその味を引き立てることがある、と言うことを実感を持って知っている。
ただ、それほど強くはないので、あまり大量には飲めない。
ありがたいことに誘ってもらえることも多くて喜んで飲みに行くのだけれども、昨日のように後悔する羽目になることも少なくない。

今まで生きてきた中で一番酷かったのは、まだ博士課程の学生だった頃の他研究室との合同飲み会だ。

相手研究室の教授はなかなか遊び人で、ワイン、ウィスキー、ビールをしこたま飲ませられた。
向こうの学生が強者揃いで、同じくらい飲んでいたと思うのだけど全然平気そうだったのも悔しかった。
都合の悪いことに、僕は酔ってもあまり顔色が変わらないタイプで、一見酒に強そうに見えてしまう。
煽られて注がれていくアルコールを、そのまま流し込んでしまった。
二軒はしごしたところでお開きになって、電車に揺られて家までたどり着いたところまでは覚えている。
いや、その後服を脱いで風呂に入ろうとしたところまでは、かろうじて記憶がある。
気が付くと、全裸で布団にくるまっていた。
割れるように痛む頭を抑えながら確認すると、部屋のドア、風呂場のドア、風呂の蓋、仕切りという仕切りが全て開いていた。
それでも布団は濡れていなかったので、どうやら体は拭いたらしい。
全く記憶がないのに、自分が何か判断をして行動したらしい形跡が残っているというのが心底気味悪かった。

しかし、この話はここでは終わらない。
その朝はひどい二日酔いだったのだけれども、何故か朝から登校することにしてしまったのだ。
しかも、当時は実家に住んでいたため、心配させたくないからというだけで母親の作った朝ごはんを無理やり流し込んだのがいけなかった。
通学中の電車の中でどんどん気持ち悪くなってきて、終点一歩手前のところで自分のカバンめがけてリバースしてしまった。
外に少しはみ出してしまったため、そこそこ混んでいた車内だったがすごいスピードで周りに空間ができたことを覚えている。
何とか大学に辿り着いてからも、ずっと気持ち悪くて午前中いっぱいは何もできなかった。
要するに、何の意味もない限界チャレンジをして、公衆に恥を晒すどころか迷惑行為を働いてしまったことになる。
調子に乗って深酒をしてしまったこと、二日酔いを甘く見たこと、我慢して平気なふりをしたこと。
いまだに深く反省している。

昨日はその反省もあって、一日大人しくしていた。
当時と比較してかなり酒の量は少なくなったはずだが、その分弱くなってきた気もしている。
どうしても性格的に、人と一緒に飲むときは、相手に合わせたペースになる。
呑兵衛と飲む時には意識して抑えないと、また酷い目に遭う可能性も十分ある。
僕の場合、いっそのこと、飲むのは独りの時に限定した方が良いのかも知れない。

SCIENCE FICTION

4/10にリリースされて以来、ずっと「SCIENCE FICTION」を聴いている。

SCIENCE FICTION (通常盤) (特典なし)

デビュー25周年を記念して、宇多田ヒカル自身がセレクトして再録・再編集された全26曲のベストアルバム。
それこそ、彼女が衝撃的なデビューを果たした時から、時折離れたりしつつもほぼずっと聴き続けてきた自分としても、何だか記念碑のように感じている。

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2024年4月19日

ようやく肩の荷が降りた。
今日を乗り切るために、この1ヶ月くらいは頑張ってきたのだ。
色々とトラブルはあったけれど、何とかクリアできた。
本当に良かった。
とは言え、来週は来週で色々と待っている。
そんなにのんびりもしていられない。
後輩の一人が面倒なことに巻き込まれて毒が溜まっていると言うことを聞き、飲みに行く約束もしてしまった。
体調を崩してはいられない、と自己暗示をかけることで乗り切ろうとしている。

忙しいと言いつつ、ここ1週間くらいかけて「メイドインアビス」を観ていた。

メイドインアビス(1) (バンブーコミックス)

昔の同僚から勧められて、本当は劇場用にまとめられた編集版アニメが観たかったのだが、契約しているサブスクではいずれも配信されておらず。
仕方なく、テレビシリーズを観ることにした。

アビスという大穴で、伝説的な探索家として帰らぬ人となった母を探すため、自らも大穴へと潜っていく少女と、記憶をなくしたロボットの少年の物語。
可愛らしいキャラクターと美しい背景美術とは対照的に、とてもスリリングで陰惨なストーリー。
そのバランスに慣れるのに時間がかかっているが、それなりに面白く視聴を続けている。
第1シーズンを観終わったところだが、引き続き観ていきたいと思っている。
ただ、ちょうど体調が奮わないことも手伝ってか、物語が余計に重くのしかかっている。
もう少し回復しないと、次の衝撃に耐えられるのか自信が持てない。
だって、第6層に行くと言うことは、あいつがいてアレがいっぱいいるのでしょう…?

今のところ、僕の目には、何かカルト宗教めいたものとしてアビスが描かれているように映っている。
実際、そういった表現や言い回しが度々登場する。
深層へと潜って深淵に近づくほど、地上に戻る負荷が激しくなる、と言うのも何だか似ている。
好奇心や冒険心を餌にして多くの人間を呑み込み、核心に近づくほど元には戻れなくなっていく。
第1シーズンでは謎がばら撒かれただけで、まだほとんど回収されていない。
この物語が、一体どんな着地を見せるのか。
アビスの正体を見た時に、主人公たちはどんな決断をするのか。
ここまで来たので、一応見届けたいとは思っている。
ただ何も調べずに見始めてしまったで、完結しているのかどうか分かっていない。
少し不安に思っている。

2024年4月18日

どうやら、体が悲鳴を上げているようだ。
先週の土日は、仕事もそこそこにのんびり過ごせたと思っていたが、むしろそれがトリガーを引いた気がする。
気が緩んだのか、体のあちこちに不調が現れている。

思えば、日曜夜の悲しいお漏らし事件は、その狼煙だったのだろう。
昨日くらいまで、胃腸の調子は壊滅的で、まともに食べ物が吸収されていないようだった。
そして歯茎が数箇所腫れ始めて、吹き出物ができ、喉が痛んで、今日は痰と鼻水も追加された。
それでも予定は次々と入り、明日も重要な装置検査が控えていて休めそうもない。
土曜は泊まりで出かける予定が入っているのに、こんな体調で本当に乗り切れるのか。
正直に言って、全く自信がない。

子どもの頃からそうだった。
ラソン大会とか運動会とか、とにかく体を動かすイベントが大嫌いで、土砂降りにならないかとかちょうどよく風邪を引いて休めないかとか、そんなことばかり考えていた。
なのに、結局イベント当日は晴れ渡り、体もすこぶる好調。
終わった後の別の楽しいイベントをモチベーションに、何とか乗り切っていた。
ところが、嫌なイベントが終わると安心するせいなのか、途端に体調を崩す。
あんなに引きたかった風邪に、イベントの後で罹って、肝心のお楽しみには参加できなくなってしまったりする。
自分のことながら、要領が悪いと思う。

人生レベルに拡大しても同じなのか、とたまに恐ろしくなる瞬間がある。
今の仕事を続けて歳を取って、定年迎えてさあ遊ぼうとなった瞬間に大病を患って死んでしまう、なんていう未来。
ありそうで恐ろしい。
でも、別に今の仕事は嫌いじゃないし、辛いことも多いけれど楽しいと思える瞬間もある。
あまりやりがいという言葉を使いたくないのだけれど、適度に役に立てているという実感がある、と言うのは精神衛生上とても良い。
その上で、友人や同僚にもそこそこ恵まれて、適度に遊んでもらっている。
だから、定年後さっさと死んでしまっても、そんなに後悔はしないかも知れない。

どころか、仮に今死んだとて、ああそうかと思うだけな気がする。
もちろん苦しんで死ぬのはご勘弁願いたいが、やり残したことがあるとかまだ死ねないとか、そういう強い気持ちは、今の自分の中にはまだ生まれていない。
ずっと余生、そんな感じだ。

2024年4月17日

引っ越し先を探している。
今住んでいる家には丸6年住んだのだが、来年の3月末でもう住めなくなり、取り壊されることが決まっている。
遅くとも年内くらいには引っ越さざるを得なくて、今から物件を探し始めているわけだ。

思えば、今の家はなかなか刺激的だった。
駅近1LDKにしては破格の値段だったが、その分古さも凄かった。
タイムスリップしてきたような水回り、夏は昼の暑さを吸収して放熱し冬は外気と同じ温度になる壁、何だか分からない虫が這い出す畳。
特に、春になると現れるダニには閉口した。
毎年食われて酷い目に遭うので、ダニは春の季語だなと思っていた。
ダニを集めるシートは、ドラッグストアに売っているものではなくて高いものを買うべきだという知見も得た。

ついに、この古い部屋から出る。
引っ越し自体は嫌いじゃないし、何なら既に今の仕事場に就職してからもう2回引っ越している。
余りにも安いので長く住んでしまったが、それ以外は上記の通り酷いことばかりだったので、特に残念な気持ちもない。
そろそろ3-4月の引越しシーズンが終わる頃で、売れ残った物件が市場に出てくるタイミングだろう。
これくらいの時期に決めてしまうのもアリか、などと思いながら物件サイトを眺めている。

物件を探す時に条件を入れて選択肢を絞る訳だが、自分の場合に絶対付けたいのは「独立洗面台」と「2階以上」だ。
どちらも、前に住んだことのある物件で困ったことがあるから。
最初に一人暮らしした家はユニットバスタイプで、朝洗面台に行くときに足が濡れるのが本当に嫌だった。
次に住んだ家は1階で、冬場の尋常じゃない寒さに耐えられず、結局1年で転居を決めてしまった。
今の家は古いもののその二つの条件はクリア。
逆に言うとその二つさえクリアされていれば、他が酷くてもまあ6年くらいは住めるということになろう。

まだ転居期限に猶予はあるものの、仕事も大体忙しいので引っ越しできるタイミングは限られている。
軽率に決めてまた短期で引っ越すのも、それはそれで有りかも、と思いつつ仕事がそれを許してくれない可能性は高い。
しばらくは、暇を見つけて不動産屋に通うしかない。

2024年4月16日

何だか今日は、特に重い仕事はしていなかったはずなのに、疲労感が凄い。
大きなトラブルが起きたのは確かで、でもその復旧作業に主に当たっていたのは出入りの業者さん。
自分は手伝いくらいで大したことはしていなかったはずだった。
結局トラブルは未解消で明日に持ち越しとなったのが、何となく心に影を落としているのかも知れない。

春のせいなのか、未だ疲れが消えていないせいなのか、朝起きるのが更に億劫になっている。
今朝は、ここのところちゃんとリアタイできていた朝ドラも見逃してしまった。

昨シーズンの「ブギウギ」に引き続き、今期の「虎に翼」も視聴を続けている。

www.nhk.jp

女性の権利が著しく制限されていた時代に、法曹の世界に飛び込んだ女性の物語。
と言うことで、かなりしっかりと社会的な「女性」を描いた作品になっている。
第一週から、結婚を強いられてそれに乗れない主人公が描かれて、特に台詞はないものの道ゆく女性たちは皆疲れた顔や泣き顔を見せている。
女性たちの尊厳が踏み躙られ、口を塞がれ、そして女性どうしで世代間で呪い合う。
戦前の話と言いながらも現代にも通じる問題が、非常に分かりやすく提示されている。

観ていて、何となくこれまでの朝ドラにはないほどに、女性差別の問題が多いと感じたのだけれども、もしかするとその感想は間違いではないか、と思い直している。
今までも同様の問題は含まれていたけれど、我々が認識できていなかっただけではないか。
令和になって、「これは明らかに問題だよね」「酷いよね」というのが自然な反応として定着してきた、と言うことのような気がする。
主人公寅子が、理不尽を前に「はて…」と首をひねる度に溜飲がさがる。
このテレビの視聴率自体が落ちてきている昨今でも、朝ドラは比較的高い視聴率を持っているはず。
僕と同じように多くの人が、寅子を通して、かつての日本や今の日本が抱える問題に切り込む擬似体験をしているのかも知れない。

2024年4月15日

昨夜、大人になって初めて、う○こを漏らしてしまった。
多分、オムツをしていた幼児の時以来だと思う。
まさか、不惑の歳が見え始めたこのタイミングで、こんな恥ずかしい経験をして、しかもそのことを日記に書くことになろうとは。
本当は、昨夜の内に書いた方がホットな話題だったに違いないが、思ったよりもショックでそんな気持ちになれなかった。
物凄く汚い話になるので、苦手な人は読まない方が良い。

 

昨日は、昼頃に職場の人のBBQに顔を出し、肉やら魚やらを食べ、差し入れたアイスキャンディーを食べ、夕方頃までは何と言うこともなかった。
いや、正確に言うと、ここ数日は割と食べている割にお通じが少ないという実感があった。
何となく腹に溜まっているような、嫌な存在感を感じてはいたけれど、特にそれ以上は気にすることもなかった。
いつものように、夜に徘徊に出掛けて、しかも公衆トイレが豊富にある街の方でなく畑の方に繰り出してしまったのが運の尽きだった。

折り返して帰ってくる頃に、怪しい気配が漂い始めた。
痛い、物凄く痛い。
全内蔵が、体内の毒物を排出したがっている圧力を感じた。
一歩一歩進む度に高まる緊迫感。
社会的死の訪れを予期して、脳が激しく警報を鳴らしていた。
ただ、実はこの時にはまだ、救われる可能性があった。
大きな公園のそばだったので、少し歩けば公衆トイレがあることは分かっていた。
ただ、それとは反対の方向にもうしばらく行くと、コンビニがある。
コンビニのトイレの方が、確実に綺麗だ。
しかもこの時間なら、埋まっていることもなかろう。
そんな判断をして、コンビニの方を選択してしまったのだった。

急がば回れ

昔の人は、よく言ったものだとおもう。
もしかしたら、似た経験をしたのかも知れない。

コンビニに着いてトイレの方向を見て絶望する。
「都合により使用停止中」
危機が近いのだから、無理を言ってでも使わせて貰えば良かったのかも知れない。
しかし、思った以上に店内に人もいて、それを訴えることができなかった。
何より、自宅まではそこから10分くらい。
そちらに賭けることにしてしまった。
ここからの道は本当に地獄だった。
進まなければトイレは近づかないが、猛烈な痛みと圧力が度々襲ってくる。
頻度も強度もどんどんと上がってくる。

結局、自宅のほんの少し手前で、ついに決壊した。
少し身がはみ出したなどという生やさしいものではない。
しっかりと重量を感じるくらい、厚手のスラックスに若干染みて外から分かるレベル。
幸い深夜で誰もおらず、外を汚すこともなく、すぐに自宅に駆け込めたので、社会的死は免れることができた。
そこから待望のトイレに入って後処理。
もう下着は捨てる以外ないと分かっていたのでビニール袋を持って入ったのは良いものの、下着を脱いでハッと気が付く。
下着から足を抜くのが、物凄く大変なことに。
こう言う時、トイレに鋏を持って入った方が良いと言う豆知識を、昨夜初めて得た。

結局下着とスラックスをどちらもゴミに出し、体はシャワーで洗い流し、何とか体裁を整えることができたが、心の傷は深かった。
今朝も玄関から出た時、これがう○こを漏らした後の世界か…などと訳の分からないことを思ってしまった。
これから歳を重ねていって更に尻の弁が馬鹿になっていったら、またこう言うことが起きるのだろうか。
良くお漏らしをして父を困らせていた祖母を、今となっては全く笑えない。
とにかく健康に気をつけて、徘徊する時は途中にトイレがあるルートを選ぶこと。
そのことだけは、徹底したい。