わたしはなぜ働くのか?
私はなぜ働くのか、自問する。
お金のためか?
名誉のためか?
それが上司から求められているから?
どれも少しずつイエス。
でもそれだけじゃないことを、経験と勘で知っている。
バラバラの意識を持ったメンバーと衝突しながらも協働するなかで同じ意識を一瞬でももてた時。
同じ目標に向かって進んでそれを達成した時。
仲間の貢献に心から感動し、同じ貢献で返そうと誓った時。
傍観者ではなくその輪の中で、
次のその瞬間を渇望してる。
ブル ース ・バ ートン森の逸話 7つの習慣:「刃を研ぐ」より
- 作者: スティーブン・R・コヴィー,フランクリン・コヴィー・ジャパン
- 出版社/メーカー: キングベアー出版
- 発売日: 2013/08/30
- メディア: ハードカバー
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刃を研ぐ。コヴィーの「7つの習慣」の中でも最もわかりやすく、かつ実践に移しやすい習慣です。
ブルース・バートン森の逸話
森の中で 、必死で木を切り倒そうとしている人に出会ったとしよう 。「何をしているんです ? 」
とあなたは聞く 。すると男は投げやりに答える 。
「見ればわかるだろう 。この木を切っているんだ 」
「疲れているみたいですね 。いつからやっているんですか ? 」
あなたは大声で尋ねる。
「もう五時間だ 。くたくただよ 。大変な仕事だ 」
「それなら 、少し休んで 、ノコギリの刃を研いだらどうです ?そうすれば 、もっとはかどりますよ 」
とあなたは助言する 。
すると男ははき出すように言う 。
「切るのに忙しくて 、刃を研ぐ時間なんかあるもんか ! 」
刃を研ぐことで、もっと効率的に木を切ることができるのに、木を切ることに忙しくそのことに気づかない・・・何やら身に覚えのある状況です。
こんな状況にならないためにも、忙しくなりすぎないように、余裕をもって、刃を研ぐ時間を取りたいものです。
「7つの習慣」のポイントは、刃を研ぐといってもスキルや知識を身につけろとうたっているいるわけではない、という点です。
「肉体・精神・知性」これらを磨くことが「私的成功につながる」といいます。
最近実感していますが、よく運動し、バランスの取れた食事をとることにより肉体面を整えると、自然と精神が安定します。精神が安定すると、自制心が生まれ、より知性あふれる真摯な対応ができるようになります。
この3つは相関関係があると思うのです。
刃を磨こうと思ったら、まずは運動。これ結構有効だと思います。
ちなみに私が現在はまっている運動は、ボディパンプ(有酸素運動と筋トレを組み合わせたスポーツジムのプログラム)です。基礎代謝を上げて食べても太らない体質を目指して。
「採用基準」としてのリーダーシップ論 - 就活生は要チェック!
少数精鋭 頭脳集団であるマッキンゼーにて、長年採用担当を行った 伊賀氏によるマッキンゼーの採用基準をまとめた本書。面接官によってあいまいかつ俗人的にになりがちな採用基準を明確に定義しています。
就活生にとっては採用側のホンネが理解できる内容です。
採用のポイントは、字頭の良さかと思いきや、
・リーダーシップ
・字頭のよさ
・英語力
この3点を面接で評価しているといいます。
採用時の観点についていくつかご紹介します。
分析が得意で理解力が高く、洞察が深いだけでは「頭が良い(インテリジェント)とは呼ばれません。もっともインテリジェントだと思われているのは、処方箋を描くための、構築型の能力がある人です。
分析力や洞察力はテストの点数で一目瞭然にわかりますが、
構築型の能力があるかどうか。これはグループディスカッションや面接で見る必要がありますね。
採用面接において重要なことは、思考スキルの高い人と低い人を見分けることではなく、「ものすごくよく考えて来た人と、あまり考えてきていない人」を見分けることです。思考力の高い人とは、考えることが好きで(=思考意欲が高く)、かつ、粘り強く考え続ける思考体力があるため、結果として「いくらでも考え続けることができる人」のことを言うのです。
マッキンゼーの採用面接はケーススタディーに4時間かけるそうです。
時間をかけないと思考体力の有無までは評価できないとは思いますが、
マッキンゼーがそこまで採用にコストをかける姿勢にはおそれいります。
マッキンゼーでは、問題解決スキル(Problem solving skills)という言葉と並んで「問題解決リーダーシップ」(Problem soliving leadership)という言葉が頻繁に使われます。問題解決スキルとはご存じのとおり、MECEやロジカルシンキング、仮設思考、フレームワークなどの思考テクニックを使って、問題を整理・分析し、買いをみつけるための技術です。一方、問題解決リーダーシップとは、解くべき課題の定義から、分析の設計、関連する組織や人とのコミュニケーションを含む一連の問題解決プロセスにおいて、リーダーシップを発揮することです。
いよいよ就活シーズン本格化ですが、
これから面接を受ける就活生にも、採用面接官を担当する企業側も、たいへん参考になる一冊です。
- 作者: 伊賀泰代
- 出版社/メーカー: ダイヤモンド社
- 発売日: 2012/11/09
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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分社化はイノベーションと効率性を殺す?
私が中高校生の1990年代、ソニーのウォークマンといえば音楽に詳しいクールな人が持つ憧れのプロダクトの象徴でした。当時、MDウォークマンが流行り、せっせとMDにお気に入りの音楽をコピーしては持ち歩いたものです。
バンドを始めた2000年前後には、プロミュージシャンの演奏を必死にウォークマンで聴き、演奏をまねては、それを録音し。録音されたひどい演奏にがっかりしながらも改善方法を模索する・・・
そんなPDCAの中心が、ウォークマンでした。
時は経過し2015年。ソニーのウォークマン部門が分社化され、またリスクコントロール領域に分類される方針だとのことです。
バンドをやる人は今やiPhoneで音楽を聴き、iPadの譜面を見ながら演奏し、録音もiPhoneでするのでしょう。一般大衆にとってのクール、クリエイティブの象徴がソニーからAppleに移行したのかもしれません。
分社化のメリットは、
成果や責任を明確にできる
倒産リスクを分散できる
ということです。
過去の栄光から脱却して新しい成功をつかむのか、はたまた失敗して倒産するのか、
その責任は事業にあるという大変に明確な方針です。
一方、分社化のネガとしては、
・管理の手間が増え、それに伴う人件費が増える
・事業をまたがる新商品、新サービス、シナジーが生まれにくくなる
という点があります。
シナジーがイノベーションや効率性といったメーカーの底力を生むことを考えると、分社化が一番の正解とも思えないのですが…。
今後のSONYの展開に注目したいと思います。
「マッキンゼー式 世界最強の仕事術」
マッキンゼー流の問題解決方法からプレゼンテーション方法まで紹介している本書。
はっとしたのは、マッキンゼー式採用プロセスについての頁でした。
「いつも探していたのは、分析的思考をする人です。問題をその構成要素に分解できる人。問題を構造化する方法を知っているという確証がほしかったんです。
それにビジネス的判断力も求めました。自分の出す解決策の持つ意味を知っている、と感じられることが大事です。」
「分析的思考力」は、ある意味わかりやすい能力です。
字頭のいい人、素直に上司のいうことを聞く優等生は大概攻略しているし、
訓練である程度鍛えられます。
でも、「ビジネス的判断力」はなかなか身に付くものではありません。
「自分の持つ解決策のもつ意味を知っている」
これ、リーダーにはとても重要。
人生の紆余曲折の経験のなかで、ゆっくり培われていくもので、
字頭のよい優等生は必ずしも持っている力ではありません。
判断とは、
決定のその先を推論して、
検証して、
覚悟すること。
とても孤独な作業だと思います。
こういうことができる人って、以外と少ないものです。
問題は、どうしたらリーダーの素質を面接で見抜けるか、ってとこなんですが。
かなりの難題です。
- 作者: イーサン・M.ラジエル,Ethan M. Rasiel,嶋本恵美,田代泰子
- 出版社/メーカー: 英治出版
- 発売日: 2001/04/01
- メディア: 単行本
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