アメリカで車の個人売買をする初心者の人全員に伝えたい注意点!トラブルの連続で病みかけている夫婦の話
Google上、いや世の中には、美しくも華麗なまでに成功を収め、成功するための手順をまとめた話で溢れかえっていますよね。
ただ、私の尊敬するプロ野球の故野村克也監督が言うように「勝ちに偶然の勝ちあり、負けに偶然の負け無し」です。
我々のようなちっぽけな個人ブログに求められるものはありふれたそれではなく、自身の血と肉の通った失敗談であると信じて書いていこうと思います。
ということで、今回は私達が経験したアメリカの個人売買での失敗談とそこから学んだ注意点について、〜なかれ形式で共有していきたいと思います。
車をひと目のつかない路上で放置するなかれ 〜車を管理する際の注意点
これは今回車を売ることになったきっかけです。
私達夫婦は、妻も労働許可を持っており通勤のために車が2台あるのですが、私のアパートには駐車場が一台分しかないために一台は路上駐車しなければいけませんでした。
aroundthecorner.hatenablog.com
路上駐車することはアメリカではよくあることで、皆当然のように路上駐車をしており、私達も疑うこともなく、車を路上駐車で管理し続けていました。コロナウイルスの影響で2人とも在宅勤務になり、妻の車を使う機会は週に1回、月に1回とどんどんと減っていきました。
在宅もしばらく続きそうだから、売っちゃってもいいかなー、なんてアメリカでは貴重なホリデーに突入し、ご機嫌で話していたクリスマスのこと、ふと車の近くを通り過ぎたところ、妻が突然絶句し、困惑し始めてしまいました。
え、、、、、、、、!?!????
そう、車のライセンスプレートが時空のかなたへ消え去ってしまいました。周りを見渡すと同様の車が1匹、2匹、3匹…、このあたり一帯の車がやられてしまった模様です。。。
待ちに待ったクリスマスに突きつけられた残酷な現実に直面して激しく動揺する妻を横目に、半笑いで、
アメリカ半端ないね、
と私が言ったときの妻の冷たい眼差しが今でも忘れられません。
アメリカでは景気の悪化とともに治安も悪化しており、車の部品の盗難が増えているという話は聞いていたのだが、まさか自分のところにやってくるとは。
Googleで調べてみると、まずは911して警察まで届けでる必要があるとのこと。
警察に電話すると、1時間もしないうちに銃やら警棒やらフル装備のターミネーターのような人が車の状況を確認しに来てくれ、ライセンスプレートが無いことの許可証(ポリスレポート)を発行してくれ、当面は大丈夫な状況になったのですが、この事件をきっかけに部品を盗まれる前に一刻も早く部品を売らねば、という結論に至ったことは想像に難くないと思います。
こうして、我々は車の売買活動を開始したわけなのですが、この経験から我々が学び、皆さんにお伝えしたいことは、路駐すること、もっと言えば、人気のない道路に路駐することの危険性についてです。
そんなの当たり前じゃんとは思うかもしれませんが、特にアパートの前など我々の理想の路駐スポットは概して他者にとっても理想の路駐スポットです。
そうすると、止むを得ず、公園の前や広場など自分の自宅からも離れており、人通りの少ない道路に車を止めることになるシチュエーションもそう少なくはないのではないかと思います。今回の私達もまさにそのパターンでした。
夕方に駐車場所が見つからず、一時的にひと目の少ない道路に停める必要がある場合であっても、次の日の朝の出勤時間の後に空いたスペースに動かすなど、できる限り早いタイミングでアパートの周辺やひと目の多い道路への移動をおすすめします。
そして、数日や1週間などの長期で車を使用せずに放置しておく場合には車のボディーカバーを使って少しでもリスクを下げるのがよいと思います。
面倒くさいと思う気持ちは痛いほどわかるのですが、転ばぬ先の杖です。問題が起きてからの対応はもっともっと大変になる可能性があります。ぜひ細心のご注意を。
不都合な情報を見学当日に話すことなかれ 〜広告、販売の際の注意点
そうして車を売ることに決めた私達ですが、買って1年ほどしか経っていない車ですし、特段売らなければいけない期日が決まっているわけでもなかったため、個人売買で売っちゃおうかという話になりました。
売る相手は日本人のほうが安心できるかなーとの安易な思いから、日本人向けの個人売買プラットフォームのびびなびを使って広告を出していました。記事自体は、全体のわかるきれいな写真と車の説明なんかをざっくり書いておりました。
びびなび ロサンゼルス (アメリカ合衆国) あなたの街のオンライン交流広場 / トップページ
びびなびに投稿したあとほとんど連絡はなし、もしくは連絡が来ても突然音信普通になったりとそれはそれでストレスフルな期間だったのですが、ようやくある方と車の見学日程を調整することができました。
近くの公園で待ち合わせし、(当日時刻の直前に2回もスケジュールを変更された挙げ句、公園内のわかりやすい場所で待っているとの連絡を華麗にスルーし、自分たちの車を挨拶もなく見学している人たちと)、ようやく会ったのですが、そこにいたのは少し日本語が話せる中華系のアメリカ人の夫婦。そもそも、びびなびに出す=日本人に売る、というのも完全にイコールなわけではないようです。
車を見るや否や車の悪いところを1から10までありがたくすべてご指摘された挙げ句、ウェブサイトの値段はこうだ、だの、タイヤが古いだの、不具合はすべて修理が必要だから値段を1000ドル以上下げてくれないと買えないとのだの、わーわーと言ってくるご様子。
個人売買初心者の我々:OK(そうかい。。。まあ何でもいいよ、それでも早く売っちまって楽になりたい。)
最終的には、愚かな我々も知らなかったSalvaged Titleという言うなれば欠陥車のタイトルがこの車にはついていることが判明し、そんな車は誰も買わないだの暴言を吐かれながらの、破談となりました。
このストレスおわかりいただけますでしょうか。使わなくなったとはいえ、それまで大事に使ってきた車のことを散々に言われ、最終的にはいらないと言われるこの気持ち。人格までも否定されたと感じずにはいられません。
Salvaged Titleのことはもう1記事くらい掛けそうなので、深堀りはしませんが、とにかくこの場で学んだことは、わかっている範囲の不具合の情報は、徹底的に事前にわかりやすく開示しておき、それも踏まえた交渉を受け入れない値段設定とすることです。アメリカの文化に深く溶け込み交渉ウェルカムという方は除きます。
私自身、細かな不具合だから買い手が気づかなかったらラッキーかもという、やましい心があったことは否定出来ません。そして、我々も過去に交渉せずに買っておるのでリテラシーの低い人は買ってくれる可能性もあるでしょう。
しかしながら、今回の我々のように貴重な時間を浪費するだけどころか気力までも消耗させる隙を与えるのはかなりのリスクです。そして、もし売れたとして後々のトラブルになった場合のことまで考えると全く割に合いません。
我々はこの事件から学び、アメリカ人向けの掲示板、Craigslist、Facebook MarketplaceにSalvaged Titleやタイヤが古いことや多少のボディの不具合の事実について、包み隠さず記載し、料金交渉も一切断る旨を記載して投稿しました。
その後、1日と経たずして、大変丁寧にタイムリーに連絡をしてくれるアメリカ人の女性の方と繋がり、車の状態を整備工場で確認(彼女持ちで)した後に、一切の交渉なく購入を決めていただいたということです。
余談ですが、 Craigslistの集客力はすごいです。調査用に一週間放置しておいたもらった連絡の数です。
Craigslist 10
びびなび 1
私の主観ですが、どの国にもいい人も悪い人もいるし、メッセージを見れば人柄は概ね分かるので、とにかく母数を増やして、メールの段階でフィルタリングを掛けて感じのいい人に会うのが一番だと思います。
スモッグチェックを侮るなかれ 〜契約成立後、引渡す際の注意点
ようやく決まったと思ったのも、つかの間、カリフォルニアでは車を引き渡す際にSmog Checkと呼ばれる排気ガステストをパスする必要があります。
前回、メインカーのToyata車は30ドル15分程度で、Smog Checkが完了したので、大したものとは考えず、買い手が決まった翌日にSmog Checkへ。
15分後、当然のごとく合格を期待した私に突きつけられたのは、Failedの6文字でした。
To Be Continued…
あまりにも記事が長くなった、かつ、実はまだSmog Checkが通らず車を売れていないので、続きは次回にしたいと思います。
久しぶりにブログを更新を再開しようと思った理由3つ
明けまして、おめでとうございます。ダンナです。妻が料理ブログを真剣にやっているので、これからは自分がこのブログをメインで更新していこうかと思っております。興味がある人は是非見てください。
everyday washoku -Japanese Easy Recipes-
最初から最後まで、とにかく奇妙な年だった2020年もついにお別れですね。
クリスマス、年末とゆっくりしている間に、ブログを再開しようと思い直したので、将来的に自分へのリマインダーとして機能することも期待して再開しようと思った理由を3つ書いてみたいと思います。
コロナでLA周辺の小旅行や少し離れた地域へのロードトリップが増えて、周辺の知識が増えてきたこと
最近のこの状況で何が変わったって遠距離の移動が大変に憚られるようになったと思います。
アメリカ国内でも、州を超える移動は新たなルールが設けられることも多いですし、人が集まる空港や飛行機は多少なりともリスクがあると思われます。
とはいえ、旅行が趣味の私達にとってお家でずっとごろごろするのは体にも心にも良くないので、最善の策としてロードトリップへと繰り出しておりました。
そんなロードトリップにしか行けない、という状況で色々と探してみると、今まで自分たちは気づかなかったけど、車で行ける距離に本当に素敵な場所が色々とあることに気づきました。
下に写真を貼り付けたのは、最近はMacのOSにもなり、ちょっとホットな?Big Surという場所です。イヤマジデスゴカッタ。
また、最近はYouTubeをはじめとしていたSNSなんかを見ていて、きれいな景色を写真や動画を使って表現できる方法があるということを改めて理解して、自分もうまく表現できるようになりたいと思い始めました。
近くに住んでいる人は行きたくなるように、離れたところに住んでいる方はもっとLAに興味を持つ人が増えるように自分の旅行記をブログで発信できればと思っています。
家にいるライフスタイルへの変化に合わせて、おすすめなレストランとか製品が増えてきたこと
最近は政府からも正式に不要不急の場合を除き家にいなさいとのお達しがあるので、家にいることが多くなり、ライフスタイルも変わってきたように思います。
外食をする際も、レストランの中でも外でも食べられなくなってしまったので、全て持ち帰りになりますし、買い物もできるだけ人の集まるところに行かずに通販で済ませられる方がよくなってきました。
ストレスになることも多いですが、強制的なライフスタイルの変換は今まであまり試していなかったことを試すいいきっかけにもなります。
昔は水分が持っていかれる気がしてあまり好きでなかったサンドウィッチが持ち帰りに重宝しすぎて大好きになったり、お家時間を満喫するために机の下で運動できるエクササイズマシンを買ってみたり、ちょっといいコーヒーメーカーを買って、バリスタ気分を味わってみたりして、生活水準が徐々に向上してきた気がします。
自分のお気に入りが他の人のお気に入りになるというのは、私にとってこの上ない喜びなので(オタク?)、最近のお気に入りなんかを共有していければと思っています。
先が見通せない状況において、改めて、自分の考えを持つ、発信する場が必要だと感じたこと
去年を振り返ってみますと、とにかく食らいつくのに精一杯だった一年だったように思います。
在宅で仕事ができる恵まれた環境であったとはいえ、
会社も不況になり、上司や慕っていた先輩が突然解雇されたり、
家のある街でアジア人の差別が起きたニュースが流れてきたり、
暴動で車で15分くらいの街がめちゃくちゃになったり、
妻と共に帰国も視野に入れた不安な日々を過ごしていたのは遠くない日の思い出です。
1年前にいまの状況を想定できた人がいないように、いまは1年後、もはや1ヶ月後のことすら正確には誰にもわからないですよね。
正解が以前に増して分からなくなっているこの状況において、大切なことは自分で情報を取りに行き、自分で考えて行動していくことだと強く感じています。
自分の考えを整理すること、あとで何を考えいたかを振り返られるように記録することを目指して、自分の考えていることを文字に起こしていければと思っています。
LAに住んでいて日本人の中では微小ではありますが変わった環境にいるので、他の人とは少し違った視点から所感を書けるのではと思っています。
在米していて感じるアメリカのコロナのケースが増え続ける理由、などをガッツリ主観をベースに共有できれば、在米の人の一つの意見として少しは有益な情報を発信できるのかなと思っています。
終わりに
ということで、何も始めていないのに再開する理由を長々と書いてしまいました。(後で口ばっかりだったと恥ずかしくならないようにしないと…)
自分の発信する欲を満たしつつ皆様の役に立つ情報を発信していきたいと思っております。
新年の勢いだけで、終わることの無いよう、週に1回、2週に1回、3週に1回…くらいを目標に、ブログを継続していきたいと思いますので、どうぞよろしくお願いします。