民間企業で働きながら公務員試験(市役所)を受験した話⑤ 面接(個人)

このブログを最初に書き始めてまだ5話にも関わらず1年経ってしまいました。

去年見た人はもう試験が終わってしまっていますね。。。

ですが私はマイペースに更新していきます。

 

今回は三次試験(個人面接)について書いていきたいと思います。

採用試験において、まず個人面接がないところはないのではないでしょうか。集団面接と違い、質問されてから順番待ちがないので、回答を考えられる時間が少ないです。ただ、焦って何言ってるのかわからない回答をするぐらいなら、多少考えてもいいのでしっかりとした内容を答えましょう。実際私も集団面接の時にはなるのですが、順番待ちがあり考える時間が十分にあったにも関わらず、自分の番になったときに言いたいことが飛んでしまい、5秒間くらい黙り込んでしまいました。そのあと思い出して回答できたのですが、沈黙を嫌い勢いで話し始めるのではなく、多少黙り込んででもしっかりと回答することのほうが結果としてプラスになると私は思います。すべての質問にその調子では厳しいですが、本当に難しい質問もされることもあるかと思います。そんな時は無理せず正直に「難しいですねー」とか言いながら多少時間を稼ぐのも戦略です。

面接の内容ですが、

 

三次試験

5対1くらいの個人面接でした。ただ、半数以上は二次試験にもいた面接官だったので、私は少しやりずらさを感じました。(一次試験でも聞かれたことは同じように答えたので)内容は公務員試験お得意のなぜ公務員なのか、なぜその市町村なのか、志望動機含めて聞かれました。公務員試験を受験しようとする人にとっては避けては通れない質問ですね。エントリーシート編でも書きましたが、転職に至った理由と志望動機を絡めるようにしましょう。転職してやりたいことが公務員(市役所)でないとできないとアピールすることが重要になります。あとは現職での経験がいかに役立つのかも大事です。ここが新卒ではなく中途採用する理由になるからです。他には趣味、気になるニュース、現職の内容、入庁してからやりたいことなどよくある質問などが続きました。そのあとにはその街のことについての質問が5、6問されました。具体的には市長の名前、人口、面積、姉妹都市、祭り名などがあったのですが、私はそのうち1か2問しか答えられませんでした。公務員試験の面接の採点方法として、減点方式がとられていると書かれている本がありました。面接官の手元を見ると、質問の回答が終わるたびに、チェックと入れたり入れなかったりしているように見えるので、私はおおむねこの減点方式だと信じていました。そういう意味だと私はほとんど回答ができなかったので、ここで大幅な減点、失意のどん底に突き落とされました。そのあと数問質問があったのですが、ショックのあまり覚えていません 笑。ただ、最後の最後で一筋の光明が私に希望を与えてくれました。すべての質問が終わり、お互い挨拶をしようとしたその時、「最後に一つ」と一人の面接官が割り込んで追加で質問をしてきました。内容はその街で現在進んでいるプロジェクト(私の現職に関わるプロジェクト)について質問でした。卒なく回答はできた思うのですが、市町村の面接においてあまりこういった質問は少ないかと思います。良くも悪くも職員の皆さんは幅広く仕事をするゼネラリストなので、あまり専門的なことは職員の方であってもわからないことのほうが多いのではないでしょうか。それにも関わらず質問があったということは、採用に前向きなのではと私はその時は捉えました。結果的には合格だったわけなのですが、その質問をした人を後で調べてみると、そのプロジェクトを行っている部の部長さんであることがわかりました。意図的に現職に関わる人を入れているのかは不明ですが、現職での経験をアピールできたことが結果的に合格につながったと思っています。

 

次回も四次試験(個人面接)について書いていきます。

民間企業で働きながら公務員試験(市役所)を受験した話④ 面接(集団)

前回の更新から大分経ってしまいました。今回は面接について書いていきたいと思います。

 

筆記試験に合格すると、いよいよ面接試験になります。最近の面接試験はかなり多様化が進んで、中にはお題に対してプレゼンテーションを実施する市町村も存在しています。私の場合は集団面接と個人面接の王道パターンでした。筆記試験を一次試験として四次試験まであったので、面接は3回ありました。二次試験が集団面接、三次四次試験が個人面接といった内容です。

 

二次試験

二次試験は集団面接でした。一般企業での集団面接とやり方は同じで、控室からみんな揃って部屋まで移動。面接官の質問を端から順番orランダムor早いもの順で回答していきます。私が受験した市役所では面接官が6から7人いてびっくりした記憶があります。集団面接あるあるですが、面接官の質問に答えるだけで内容のやりとり(対話)は一切ありません。一問一答といった感じです。これは二次試験の段階ではまだ多くの受験者が残っており、一日にかなりの人数と面接しなければなりません。短時間で効率よく数を捌くためにこういったやり方を取っていると思われます。逆に言えば集団面接では質問に対して簡潔に答えることが重要になってきます。(個人面接でも重要ですが特に。)

 

気になる面接の内容ですが、率直な感想を言えば新卒の採用試験のような内容といった感じでした。最近頑張ったこと、どんな人材になりたいか、趣味についてなど新卒の採用試験でよく聞かれることを5~6問ぐらい質問されました。志望動機も聞かれませんでした。ここは市町村によってかなりわかれるみたいですね。なので転職組の方は学生の時にやったであろう自己分析をもう一度やってみるとよいでしょう。ポイントとしては先ほども書きましたがとにかく簡潔に述べること。私の場合受験生6人に対して面接時間は20分、一人あたり3分程度しかありません。一人一問に対して1分話したとして6問あると36分でオーバーしてしまいます。面接時間は細かくスケジュールされているので、数分オーバーしただけで全体のスケジュールに影響してきます。なので個人面接以上に簡潔に述べる能力が求められます。こういった試験の場合、受験生が考えてこなさそうな質問が1問はされます。つまりぱっと自分の考えを簡潔に述べられるか試しているのです。別の市町村ではありますが、好きな食べ物を聞かれたこともあります。これは少し極端ですが、予期しない質問に対してどう対処するのか見ているかと思います。ですが、簡潔にある程度回答できていれさえすれば、集団面接は合格できるかなと私は思っています。なぜなら一人数分しか話していないない、かつ深く突っ込んだ話もしていない。これだけではその人が本当に採用するべき人なのかわかるはずはありません。つまり採用するにあたり最低限の能力があるかを見極めるための試験だと思っています。

次回は個人面接について書いていきます。

 

民間企業で働きながら公務員試験(市役所)を受験した話③ エントリーシート

今回はエントリーシートを書くときに苦労する(志望動機、自己PR)について書いていきますが、正直あまり書くことがありません。
書店で売っているエントリーシートの書き方と同じような内容かもしれませんが、ご容赦ください。

まず、私が提出したエントリーシートの内容は全体的にかなり手抜きでした。なぜなら私の知る限り、市役所の試験で書類選考が行われているところはなかったので、エントリーシートは面接時の参考資料程度にしか思ってなかったからです。ですから志望動機欄には○○市には大自然がありとても魅力を感じました、とか平気で書いてました。(面接で聞かれたときはちゃんと別に考えたものを答えていました。)私がエントリーシートに書いたことだけを伝えてしまうと、エントリーシートは適当に書けばいいで終わってしまうで、今振り返ってみてどう思っているかを交えて書きます。
まず、志望動機については、なぜその市町村でなければならないのか、あるいはなぜ公務員なのかを転職の理由と合わせて書きます。その市町村で働きたい理由だけだと新卒と変わりませんので、転職の理由と市町村への志望理由を結びつけることで説得力を出します。ただし転職の理由については、ネガティブなことを書かないようにしましょう。転職してやりたいことが結果としてその市町村ならできる、だから志望したみたいな流れだと書きやすいのではないでしょうか。面接でもこういったところを突いてきますので、エントリーシートを書く時点で対策しておきましょう。
続いて自己PRですが、ここが転職組のキモになるとこではないでしょうか。一般企業で何をしてきて自分にはどういう能力があるのか。またその能力をどのようにいかしていきたいかをよく考えて書きましょう。特に最後の'その力をどのようにいかしていきたいか'は重要です。たとえどんなにすごい能力があっても、それをいかす場が無ければ採用する意味がありません。その能力をいかしてどのように仕事をしていきたいか、具体的なビジョンを示す必要があります。



最後に、先ほども書きましたが市役所の試験では、書類選考がないところがほとんどだと思います。なのでエントリーシートの内容が良くなくても選考を進めることは可能です。特に第一次試験は筆記テストだけで合否が決まるので、エントリーシートの内容がどうであっても合格できます。面接においてもエントリーシートの出来自体を評価することはないと思うので(たぶん...)、面接の内容が良ければ合格できます。ただ面接時に面接官はエントリーシートに目を通してきますので、第一印象が変わってくると思います。適当に書かれた内容では、いい加減なやつと捉えられてもおかしくありません。それを確認するための面接なので、挽回は可能ですが、そんなリスクをあえて背負う必要はないと思うので、皆さんはちゃんと考えたものを提出するようにしましょう。


次回は面接について書いていきます。

民間企業で働きながら公務員試験(市役所)を受験した話② 筆記試験対策

公務員試験を受験しようとしたとき、まず始めにすることは筆記試験の勉強ではないでしょうか。
私の場合は民間企業に勤めながら勉強をしていたので、あまり多くの時間を取ることができませんでした。
転職で公務員試験を受験を考えている方の多くは仕事をしながらの受験になるかと思いますので、一番この筆記試験対策に頭を悩ませると思います。
ちなみにあまり勉強の時間を取れないのはわかっていたので、私は専門科目がない市町村を選び、教養のみしか勉強していません。
多くの市役所は専門科目はないと思うのですが、政令指定都市などは専門科目があるので、そういった所を受験しようとしている人は相当な覚悟をもって勉強しないと受からないと思います。

私がどのくらいの時間勉強したかというと、勉強期間は約5ヵ月。
基本的には週末どちらか一日8時間程度に加えて通勤時間(すべての時間ではなく、平均すると往復で40分くらい)でした。
土日両方勉強するべきだったのでしょうが、平日は仕事で疲れている上、これに土日勉強となると頭がおかしくなりそうだなと思ったので、土日どちらか一日だけまとめて時間を取り、一日はリフレッシュのために勉強はしませんでした。
この時間はかなり少ないと思います。当然全範囲勉強はしておらず、かなり範囲は絞って勉強しました。

私が勉強した分野は下記になります。
・数的処理
・時事
・英単語

これ以外の分野は全く勉強しなかったわけではないですが、試験前に過去問をやった程度です。
ですが、この狭い範囲でも十分に合格を狙うことができます。
勉強をしなかった社会科学、人文科学などについては範囲が非常に広く、範囲を網羅しようとすると、時間のない転職組は時間が到底足りません。
また、勉強せずとも一般常識や中学校までの知識で2または3つまで選択肢を絞れたりするので、多少ですが得点が見込めたりします。
逆に数的処理は、じっくり考えればわかるのですがそんな時間がなく、ある程度は解き方を覚えていないと終わりません。配点的にも大きいので数的処理は数学の不得意関係なく必ず勉強してほしい分野で一番時間を費やしてほしい分野でもあります。
時事についてはそこまで勉強量が多くないので、やっておいた方がいいのと、英単語については私が極端に英語が苦手なので、英単語ぐらいはと思い通勤時間に勉強していました。


具体的な勉強方法は、各自やり易い方法でいいと思うのですが、私のおすすめは各分野問題集は一冊にして2周やるといったやり方です。
複数買っても恐らく転職組はやりきる時間がないでしょうし、数的処理は解き方を覚えないといけないので、同じものを繰り返すことでより覚え易くする狙いがあります。
直前は過去問を勉強をしていない分野も含め解き、問題に慣れておけば、合格ラインは越えられると思います。

もちもん時間があれば、他の分野も勉強して得点アップを狙っていってほしいですが、詰め込みすぎて他を忘れないようにバランスを考えながらどこまで勉強するか考えて取り組みましょう。
決して全範囲を勉強するような試験ではないと私は感じました。


次回はエントリーシートについて書いていきます。

民間企業で働きながら公務員試験(市役所)を受験した話① 受験の経緯

私が民間企業に勤めながら、公務員試験(市役所)を受験したときのことを書いていきます。

しかし、はじめにお伝えしておきますが、私の場合最終試験で不合格となっています。
最終で不合格とはなりましたが、これから受検しようとしてる人に役立つ情報もあると思い、このブログを書いています。
ですので、ちゃんと合格している人のことが見たい方は、合格している人で書いている方もたくさんいらっしゃるので、そちらをご覧ください。


さて、まずは私のプロフィールから紹介します。年齢は30歳、理系の私立大学を卒業後(学卒)、民間企業に就職しました。
その後はずっとその企業で働いており、公務員試験を受けることになった訳なのですが、その経緯については、かなりいい加減なものでした。
転職したい理由は、なんとなく別の仕事もしてみたい。だけど具体的にやりたいことがあるわけでもない。
だったら激務でなくで安定した収入を得られる公務員だろうと思ったわけです。すごい適当です。
民間企業での給料は同世代からするともらっていた方ですし、何か会社に不満があったわけでもありませんでした。
強いて言うなら残業が多いので、転職すれば自分の時間が増えるかな程度に思っていました。

これだけいいかげんなことを書いておいて説得力に欠けますが、受験するにあたり実際どんな仕事していてどの程度の残業しているかなどは、自分が志望する市役所に知り合いがいれば、是非一度話を聞いてみることをおすすめします。
市町村よって変わってくるでしょうし、転職であれば年収が下がる人もたくさんいると思います。
転職であっても、給料の話は最終試験でも話すことはなかったですし、私が情報収集した限りそういった交渉などの機会は無さそうな感じでした。
後悔のない就職/転職のために情報収集はできるだけした方がいいですし、地元の市役所であれば、同級生や先輩、後輩誰か一人くらいはいるものです。
受験するのを言うのは恥ずかしいなら、知り合いが受験するとか何か理由をつけて聞いてみるのもいいでしょう。


こんな適当なやつの話、ためになるのかよと不安になったか方も多いと思いますが、試験対策はそれなりに頑張ったつもりです。(結局最終は不合格だったわけですが・・・)
次回は筆記試験対策について書いていきますので、よかったら見てください。