Cord31m:「いつも」
いつもそこにあると思わないで
いつも傍にいると思わないで
いつもそんなに微笑まないで
いつもそんなに隠さないで
いつかその日がきたら
いつもよりもっと
哀しくなるじゃない
Cord30m:「雪泥鴻爪」
形に残るものなんて
有りはしないと最初から分かっていた
それでも人は爪痕を残そうとするの
この世界の片隅で
儚く消えようとも
Cord29m:「少し」
ねぇ
少しだけ
あと少しだけ
あの日あなたを
許せることが出来ていたなら
今、後悔に縛られるわたしを
許すことが出来たでしょうか
Cord28m:「消失」
あなたを守る為に
足りないモノを探しに出た
探してるうちにあなたを見失った
あなたを探すには
足りないモノが多すぎた
そして何も残るモノはなかった
Cord27m:「蝋燭」
暗闇を僅かに照らすほどの光
手を近づけると微かに届く温もり
少しの振動で揺らめく炎
時間と共に減りゆくその姿は
絶望の中にある希望に似ていた
Cord26m:「呼吸」
必要なモノだけを吸い込んで
不必要なモノを吐き出す
社会と言うモノに吸い込まれ
時代によって吐き出された
虚空に漂うわたし
Cord:25m「月震」
あなたは何もしらない
美しく輝くその深くで
人知れず震えていることを
強く生きているのではない
怖さが無いわけじゃない
それでも冀望と言う光が
残酷にわたしを照らし続けている