ナンパを始めたきっかけ・自己紹介

自分は今26で、彼女がいたことがない。女の人を避けたり、引きこもってた訳ではない。イケメンではないが、特に不細工という訳でもない。

 

これでも、今まで普通に生きてきたつもりだ。確かに努力が足りなかった部分はあるかもしれないルックスを最大限に高めたり、合コンや飲み会に積極的に参加したり、紹介や何らかのきっかけに繋がりそうな友達づくりに励んだり…なんてことは意識してこなかった。好きな服を着て、好きなことをして、好きなヤツとだけ遊んでいた。危機感が足りなかったとも言える。

 

自分の場合、大学院生の時に宮台真司という人の発言、思想に触れ、その日を境に危機感が一気に高まっていった。このままずーと彼女が出来なかったら、つまらない日常と孤独死の待つ将来を絶望して、そのうち自分は自殺するんじゃないか…と本気で思っていた。それでも、何をしていいかわからない。女っ気の無い大学院での日常とその先の空虚さを思っては、静かに絶望していた。

 

そんな時、数少ない自分の女友達から突然連絡がきた。久しぶり!みたいなやり取りから始まり、自然な流れで週末に二人で映画を観にいくことになった。

 

女の子と二人で出掛けたのは25にしてこの時が初めてだった。一緒に映画を観て、食事をし、そのまま4時間くらいお喋りをした。緊張していたが、とても話が弾み、人生初のデートは忘れられないものとなった。当然のように僕は次の日から、彼女のことで頭がいっぱいになった。絶望していた将来に僅だが強力な光が見えるようになった。その後何度か二人で会い、映画を観たり、食事をしたりした。見る映画、食事する店等は前もって調べておき、レストランの下見もした。彼女が1ヶ月後に就職を控えてたことを理由にプレゼントもあげた。その子の好みや当日の流れを考え、プランを練るのが楽しかった。そして突然の連絡があった日から数ヶ月たった頃、彼女の提案により2人でちょっとした旅行をすることになった。

 

旅行に誘うその真意を自分なりに考え、友人にも相談し、その旅行の帰り僕は彼女に告白した。(突然の連絡が来る)ずっと前から好きだった事もその時伝えた。そして、あっさりとメールで振られた。とても尊敬してるが、恋人としては見れない…なんてことが書いてあった。その日は5時間くらい泣いたが、不思議なものでそこまで泣いたら"悲しい"という感情は消えていた。彼女に対しても、翌日にはもう何も感じなくなっていた。むしろ、達成感のようなものがあった。女の人を好きになって、デートして振られる…これ経験してやっと一人前の男になれたような気がした。

それでも、改めて"彼女を作る"となると、再び暗い気持ちになった。きっかけなんてどこにも見当たらなかったし、きっかけ作りのために何か行動する(合コン、紹介、社会人サークルetc)にしても、どれも非効率に思えてならなかった。運良く誰かと仲良くなれても、再びデートの末にフられるかもしれない。

 

そして、ナンパを現実的な手段として考え始めた。