米津玄師はデザイナーとして尊敬する。
WEBデザイナーの仕事で行き詰まっている時に、Youtubeにハマったのがきっかけでした。
ある日、急上昇1に米津玄師の「Flamingo」が現れて。
すっごい奇妙な曲がなぜ1位になったかすごく疑問でした。
「この人誰なんだろう??」と調べていくと、私の世代でニコニコを見ていた人なら絶対聞いていたあろう「マトリョシカ」の作者で、衝撃を受けました。
youtu.beこの人が10年間どのようにしてここまで来たのだろう??と調べていくうちに、
「音楽とWEBで手段が違うけど、この人も私たち同じデザイナーなのかもしれない」
と思う節があり、関心させられました。
アートとデザインは違う
「アートとデザインは違う」はデザイン業界ではよく言われている。
デザインは作る技術ばかり目がいきがちなんですけど、それと同じぐらい、作る前に考えることが重要。
・作ることになった背景理解
・作成する対象がどういうものかを理解する
・作る手段
・与えられた時間に対してのスケジュール配分
デザインは与えられた課題を絞り込んだ上で、「これはこういう理由でこうなりました」とお客様に説明できる力が必要で、それはものすごく論理的な作業。
でも、音楽は「アートで評価されなければデザインを任してもらえない」世界であって。
タイアップ系のデザイナー音楽と、テーマ自由なアート音楽は別物で、どっちも評価されないといけないミュージシャンって大変だなって思う。
そんな中、音楽とデザインを両立できている秀才がいるんですよ。
それが米津玄師。
【例】パプリカ
news.mynavi.jp 最初に与えられたのが
最初にお話をいただいたときから、いくつかのキーワードがあったんです。まずは、歌って踊れる応援ソングである。そして、歌う人は自分以外の人間である。で、名の売れている人ではない。という二つのキーワードがあり、そこからどんどん絞り込んでいます。 ・手段の絞り込み → オーディション → 小学生ユニット ・ターゲットは子供→ 子供に提示する音楽→ 子供の身体能力の中だけでやろうしない→ 子供にはちょっと難しくても、大人でも良いと思える曲 ・子供が歌う応援ソング→ 子供って応援される側じゃね???→ 大人になった自分が、子供のときの自分に応援される「
【例】Lemon
かの有名なLemonでも、同じような視点を垣間見れることが出来ます。youtu.be アンナチュラルは死を取り扱うドラマだが、コミカルさや小ネタを合間に挟み、テンポがよく面白いドラマ→「踊るように、人の死を想う。ステップを踏むように、
軽く調べただけでも、ここまでしっかりと考えて作られている。きっとアンナチュラルの脚本家が野木亜希子先生でなかったら違う曲だっただろうし、ドラマがなかったら生まれなかった曲であっただろう。 そう思わせる力を、米津玄師は持っている。
米津玄師はデザイナーとしてもめっちゃ優れている
もちろん、音楽的技術も素晴らしいものをもっているのは大前提ですが、それ以上に「どうしてこの曲を作ったの?」という問いに対して「こういう理由で作りました」と論理的説明でき、「この曲しかない!」と納得させる力を持っている。
目の前にあるテーマに対してどのような答え(新曲)を出すのかを期待させ、それは想像もしなかった裏切り方面の答えなのに、納得させてしまう。いつしか米津さんの答えに期待し、魅了されてしまう。
私は米津さんと全く職業が違うけど、米津さんは音楽じゃなくても論理的に制作理由を説明でき、納得させてしまうんだろうなぁ。
すごく頭のいい人だと思うし、はっきりとこの人には勝てそうにない。
わたしもこんな風に作れるようになりたいな。そう思わせるような、デザイナーとして尊敬に値する人物です。