「○○を○○する○の方法」との付き合い方。
「少ない努力で大きな成果」を期待しない。
社会人は忙しい。日々の仕事に追われて、少しでも休息の時間を取りたいと願っている。それと同時に、スマートに仕事をこなしたいとも思っている。出世したいとも思っているし、いいアイディアを思いつけるようになりたいとも思っている。そしてそんな僕らを、ビジネス本や雑誌、ブログ記事なんかが言葉巧みに誘惑してくる。
「仕事が3倍早くなるスピード仕事術」
「上司を味方につける7つの方法」
「ひらめき体質になる10の生活習慣」
なんてタイトルで。
僕も以前は「これはいいな、試してみよう(何か変わるかも)」なんて思っていた。もしかしたら、同じように思っている人はまだまだいるかもしれない。意識はせずとも。
トイデジ視点→発想の習慣。
トイデジ「Genie III」を買った。
トイデジ「Genie III(旧バージョン)」を買った。LOMOやHOLGAなんかに代表されるトイカメラのデジタル版。以前LOMO LC-Aの写真に惹かれて、トイカメラを使ってみたことがあった。そのとき既にLOMO LC-Aは生産終了となっていたので、手始めに試してみたのはプラスチックカメラ、次にBaby HOLGA。が、ダメ。全然うまく撮れない。ちゃんと撮れてるのはフィルム1本でせいぜい2、3枚くらい。そのくせ現像代は割高。DPEで写真を受け取るときのあの恥ずかしさったら! トイカメラをあきらめるのに、そう時間はかからなかった。
のだが、会社の人がトイデジというものを教えてくれた。デジタルなら現像代はかからないし、思う存分練習できる。残念ながら撮った写真をその場で確認とかはできないけれど、本体サイズがタバコの半分以下という小ささなので文句は言わない。
「明日の広告」
明日の広告 変化した消費者とコミュニケーションする方法 (アスキー新書 045)
- 作者: 佐藤尚之
- 出版社/メーカー: アスキー
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次世代広告系の本を読んで、すがすがしい気持ちになれたのは初めてかもしれない。 続きを読む
表現者はすべからく岡本太郎に学ぶべきである、とか思ったりした。(その2)「憤り」
その1のつづき。
表現と言葉とが合わさって、重くのしかかる感覚。
岡本太郎記念館で受けたもうひとつの衝撃が、壁面にところどころ印字されている言葉たちだ。
なんなんだ、これは。岡本太郎の言葉なら以前にも本でちらりと読んだことはあったが、違う。こちらに襲いかかってくるようなエネルギーがある。生半可ではないメッセージがある。作品と作品の間の壁に張り付いた言葉が、脳髄に訴えかけてくる。そして、そのすぐ横にある絵が、心に重く訴えかけてくる。
憤り、己をつらぬき、表現することこそ、最も純粋な人間の証である。
むしろ、憤りこそ人間行動の最初のモチーフだと思う。
言うべきことを言う。憤りを、生きがいとしてつき出してゆく。
抵抗の火の粉を身にかぶる。楽しいではないか。
最も印象に残った言葉のひとつ。あとで養女である岡本敏子の著書「芸術は爆発だ! 岡本太郎痛快語録」を読んで知ることになるが、岡本太郎の言う「憤り」とは、個人の憤りではない。
人間としての憤りだ。
並列多読は、本と本をリンクさせる。
まずは、名著との出会い。
もともと本はあまり読まない方だった。
コピーライターになりたての頃は「普段の仕事でも書いたり読んだりしているのに、これ以上活字に囲まれたくない」なんて思っていた。
ときどき売れ筋の本に目を通す程度。
そんな僕の読書量が急激に変わったのは、お世話になっている人から「この本だけは読んでおけ!」とオススメ本リストを渡されてからだ。
なかなか食指が動かなかったけれど、仕事が落ち着いたところでリストのうちの2冊を買ってみた。
個人的に興味の湧いた本も含めて3冊。
結論から言うと、あっという間に読み切ってしまった。
すすめられた本が想像以上に面白かったからだ。
新しい発見と共感に満ちていて、こんなに心から楽しいと思える読書ははじめてだった。
その勢いのまま、リストの中から新たに選び出して購入。
さらには他の人にすすめられた自己啓発本や岡本太郎の本など、広告関係以外の本も読むようにした。