★気ままに自宅で映画観賞★

  あれこれ好き勝手に映画感想。カクヨムでもあれこれ執筆活動中。

湯道

          

 

映画は掴みが大事じゃとつくつく思ったのぉ~。初っ端からこれでグイと引き寄せられたわい。温泉ではなくて町の銭湯というのがええのぉ~。もちろん銭湯を描いた映画ってのはいくつか見てるんじゃが、どういうわけか見てると心が和んで来るから不思議なもんじゃ。これも日本人だってことなんじゃろうな。懐かしいのぉ~。小さい頃は家に風呂がなかったから毎日通ったもんじゃ。それで見知らぬ人と顔を合わせたり話したりして、まさにこれが裸の付き合いってもんじゃろ。男湯と女湯を隔てた壁から石鹸をやり取りしたりしての、今じゃ考えられんじゃろうがあの頃は風情があった。さすがにあの時代じゃと外国の人は見たことがないが、この映画の中には外国の人も出て来てこれがまた笑いを誘ったりしてええんじゃ。風呂も極めるとこんな風になるんじゃろうかと真剣な目で見ながらもこれがまた可笑しくて笑えたのぉ。銭湯に行きたくなったのぉ。

 

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ゴジラ-1.0

          



2023年公開の本作でゴジラシリーズではなんと37作目に当たるのだとか。そして第96回のアカデミー賞では邦画では初となる視覚効果賞を受賞。それだけでも一見する価値は充分にあるのではないだろうか。それにしてもタイトルが斬新というかユニークで当初どのように読んだらいいのかと戸惑った人も多いはず。マイナスワンと読み戦後ゼロになった日本にゴジラが現れることでマイナスに突き落とすという意味があるらしい。これはもう泣きっ面に蜂どころの話ではない。なお本作にはモノクロ版が存在することを後々知った。戦中戦後の時代背景を考えるとむしろモノクロで見た方が味わいやゴジラそのものの迫力が増す気もする。映像はさすがに賞を取っただけあって過去の作品の中では群を抜いていて、同時に戦争にまつわる歴史映画も楽しめるのも面白い点だ。ゴジラ生誕70周年記念作品でもある本作をゴジラにあまり興味のない人にも見て頂きたい。

 

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真昼の決闘

          

 

西部劇音楽集などでは大抵入っているほどで流れて来る音楽は聞き覚えがあります。ただ見たのはこれが初めて。画面も狭く画質もモノクロでやや荒い。それもそのはず上映されたのは1952年ですから。西部劇というと早々にドンパチがお約束のような気もしますが、この映画の場合、銃声が響き出すのは最後の方です。従ってガンプレイで見ているものを魅了する痛快娯楽作品とはちょっと仕様が違います。一見、悪に立ち向かう正義のヒーローの保安官の話と思いそうですが、この保安官から正義という匂いがしない。立ち向かうか逃げるか、そんな人間臭さが全編にわたって感じられるんです。それは街の人間も同様で復讐に来た悪者に殺されては困ると助けを求める保安官から背を背ける。友情もヒーローも存在しない。なんでもこの映画以降、西部劇の主人公の描き方も劇的に変わっていったらしいですね。楽しむよりも考えさせられる西部劇でした。

 

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パレード

          

 

2024年の今年に制作されたドラマ映画は二時間越えという時間でありながら、見ているものを知らず知らずのうちに物語に引き込むことでその時の流れを頭から消し去ってしまう。決して軽い話ではない。ただし、登場する人物のコミュニケーションとも言えるやり取りがその重さを多少緩めてくれ、悲しみの中にも光を見出すことが出来る。辛さを心地良さの両立。この不思議とも言えるバランスが本作の魅力の一つではないだろうか。主演は長澤まさみ。年齢を重ねるにつれ円熟味を増す彼女の周りをこれまた演技には申し分ない個性派の俳優たちが固める。生々しい話が中心ではあるが、核心の部分はファンタジーとなっているので不可解でツッコミどころはあるものの、あえてそれには蓋をしても良いとさえ次第に思えて来るはずだ。それぞれの人生や生き様をじっと見守ってやる。深く考える必要もないのである。心地いい映画を見た。そんな余韻がある。

 

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スペースマン

          

 

宇宙で知らない生き物が出ると大抵怖いんだよね。口の中から口が出たり身体が透明になったりしてさ。お父さんがこれなら女湯にも行けるななんて言って隣のお母さんの口からグーのパンチが出て転げ回っていたけど、この映画にも出たんだ。それもタランチュラなんてミニチュアに思えるほどの大きさなんだよ。最初に見た時はびっくりしたよ。どこから入って来たんだろうって。家だって締め切っているのに時々黒いのがシャカシャカ歩いててお母さんが隣町に聞こえるような声を出したりするけどさ、こんなに大きいのはピンポンしてドアを開けなけりゃ入れないもん。居留守したら外に荷物があったなんてことはないけど、とにかくだんだん可愛らしく見えて来るんだ。お名前も付けてさ。お話も出来るんだよ。ボクもこういうのだったらお友達になりたいと思った。だから最後の方はちょっと悲しくなっちゃったね。お話はちょっと難しかったね。

 

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何者

          

 

朝井リョウの原作は一回読んでいるんだけどさ。印象薄と言うのか数日もしないうちにスーッと頭の中から消えちまったのは覚えているよ。それからだいぶ経ってるから今読んだら初めてのように新鮮に味わえるかもしれないな。ただ、記憶から早々に消えるような話は映像になった方が分かりやすいんじゃないかって映画ではたまにあるからちょっと期待もしたんだよ。だけどなんて言うのか、本と一緒でさ、淡々と時間だけが進んで行く感じだよな。スーツとか着て就活とかやってたとか、そんな経験がちょっと前にあったとかならもっと入って行けるのかもって思ったりもしたけど、結局のところ俺にはさっぱりでさ、何者ってよりも映画そのものが何物って言いたくなるな。強いて言うなら97分って時間に救われたんじゃないかって。それでもだいぶ長く感じたけどさ。そのくらいだからきっとこの2016年に公開された映画も数日中に忘れる気がするな。

 

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プレデター

          



シュワちゃんの中ではベスト3に入るというお気に入りの一作で約6年ぶりの視聴です。その後、いろんな作品が出ましたが、プレデターが初めてお目見えしたのはこの1987年に公開になった本作。とにかく最初に見た時のインパクトは強烈でした。カメレオンのように風景と同化してしまう。様々な武器を備えている。仮面のようなものは脱着出来、それを取った時のおぞましい顔。そんな宇宙から来た生物に地球の特殊部隊が太刀打ちできるのか。ジャングルというステージがまた良いですね。映画が始まってしばらくしてもそのタイトルの主役が登場しないところも不気味さをアップしていて、いったい何がと見ている側に考えさせる。見せない怖さでしょうね。そんな得体の知れない生物にシュワちゃんが肉体を惜しみなく披露して戦いを挑む。今回の視聴は配信ですが、BDも所有しています。ただ、BDは一部字幕スーパー。配信は完全吹替で驚いた。

 

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