Wi-Fi ルーター 「WG1200CR」の設置に思いのほか手こずった件

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NEC 製の Wi-Fi ルーター Aterm WG1200CR PA-WG1200CR を購入しました。自宅に設置したのですが、想定外に時間がかかってしまいました。すべては私の知識不足が原因だったのですが、今回得た経験もあるのでメモしておきます。

Aterm WG1200CR を購入した動機

以前使っていた Wi-Fi ルーターが壊れてしまった

自宅の WiFi 環境が消滅してしまいました。

性能が良い

↓ の動画を視聴して NECWi-Fi ルーター の性能の良さを知りました。少なくとも理論的には。で、次に購入するなら NEC 製を!と考えていました。

【最強の無線ルーター】NECのAtermがなぜすごいのかエンジニアが理論的に解説!/ WG1800HP 等

安価であること

2020年10月11日現在ノジマオンラインが最安値の ¥3,438(送料込み)です。

が、ポイントやキャンペーン使うと更にお得だったので私は楽天市場から購入しました。

OpenWrt 対応

正しくは対応していた(過去形)と言わなければなりません。

OpenWrt とは、ざっくり言えばオープンソースの改造ファームウェアのようなものです。

OpenWrt Project: Welcome to the OpenWrt Project

主に高速化と政府によるバックドアの回避という2つの利点があります。

バックドアについてはね、気持ち悪いじゃないですか、そういうの。べつにスパイとかテロリスト、犯罪者じゃないですけどね私は。。。

ところでひとつ疑問がわきました。

仮に OpenWrt を使うことによって WiFi ルーターバックドアを回避できたとしましょう。

しかし ONU にもバックドアが仕込まれていたとしたらどうでしょう。ONU 側のバックドアから侵入して悪さし放題になるのではないでしょうか。

それとも有線であれば https などの暗号化通信を使えば大丈夫なのでしょうか。車で流しながら WiFi を傍受して回るようなことは出来ないという意味で。

詳しい方が読んでらしたら教えてください。

ちなみに Aterm WG1200CR に実際にバックドアが仕込まれているかどうか、私は知りません。検証する手段もスキルも持たないもので。

さて、冒頭で Aterm WG1200CR は OpenWrt に対応していたと話しました。

私も公式サイトでちゃんと調べてから購入したのです。が、インストール方法を検索していると衝撃の事実が発覚しました。

2020/02/19に公開されたWG1200CRファームウェア1.3.3より、ファームウェアの投げ込みによる手動更新が廃止されオンラインアップデートのみとなりました。1.3.3からそれ以前のバージョンにダウングレードすることもできません。このため、当該バージョンからはこの方法を用いてOpenWrtのインストールを行うことはできません。

出典: NEC Aterm WG1200CR – 鉄PCブログ

私が購入したモデルも工場出荷状態でファームウェア 1.3.3 がインストールされており、OpenWrt はインストール出来ませんでした 🪦

仕方ないので今回はあきらめて普通に使うことにします。

Aterm WG1200CR の設置

前置きが長くなりましたが、ココからが本題です。 WiFi ルーターを自宅に設置します。

そんなもん LAN ケーブルつないで電源入れればオシマイだろ?と思ったソコのあなた。

正解です。

実際にその状態でスマホから動作確認したらちゃんと動作しました。

しかしパスワードなどをデフォルトのまま使い続けるのはセキュリティの都合上よろしくないのです。

よって設定を変更します。

ここからが苦難の長い道のりの始まりです。

パソコンから設定画面に入れない

クイック設定Webの使いかた|Aterm®WG1200CR ユーザーズマニュアルによると、 Aterm WG1200CR の設定画面に入るには、ブラウザから「http://aterm.me/」または「http://192.168.10.1」にアクセスすると書いてあります。が、どちらもアクセスできず、タイムアウトになってしまいます。各 10回ぐらい試しましたがダメでした。

打開策が見つからないので気分転換にお茶を入れ、一息つくことにしました。

その後、改めて同ページを読み直してみると。。。

ありました!

ブリッジモードでご利用の場合は、LANポートにパソコンを接続する必要があります。(WANポートではご利用になれません。)

出典: クイック設定Webの使いかた|Aterm®WG1200CR ユーザーズマニュアル

どうやら図1 のようにパソコンと WiFi ルーターONU を介してつないだのではダメ。図2 のように直接 LAN ケーブルで繋がなければならないようです。

❌ 図1

図1

✅ 図2

図2

図2 のようにつなぎ直して「http://192.168.10.1」にアクセスすると。。。

。。。今度は上手く行きました。

デスクトップ PC が 隣の部屋にあるもので、行ったり来たりと非常に面倒でした。ノートパソコンが欲しい。

ホッとしたのもつかの間、設定画面に目立つように表示された不穏な文言。

「ブリッジモードをお勧めします。」

ブリッジモードって何なんだー!!

ググりました。

ブリッジモードとはWiFiルーターに装備されているルーター機能を無効化するために使用する機能です。

出典: ブリッジモードとは?設定方法は?|メリットやローカルルータモードとの使い分けを解説 - SIMチェンジ

「え、それって損なんじゃ。。。」と思いましたが、読み進めていると次のような記述が。

2つ以上のルーターを設置すると接続が遅くなったり、できなくなったりする

出典: ブリッジモードとは?設定方法は?|メリットやローカルルータモードとの使い分けを解説 - SIMチェンジ

↓ のベストアンサーによると我が家の ONU PR-400NE もルーター機能を備えており、13台以上つなげるようです。

同じものを繋いだ場合13台つなげるようにはなっているようですね。 このようですので家庭で何台つなごうと問題はないのではないですか。 同じインターフェースのものでなければ20台・30台繋いでも問題ないのではないですか。

出典: pr400neというルーター?を使っているのですが設定台数っていく... - Yahoo!知恵袋

WG1200CR のルーター機能はオフにして速度と安定をとりましょう。

↓ のマニュアルに従ってブリッジモードに切り替えます。

ブリッジモードでご利用の場合(ACTIVEランプが橙点灯している場合)

ブリッジモードではhttp://192.168.1.210/にアクセスするとクイック設定に入れるとのこと。

。。。タイムアウト

どないせーちゅーねん 💢

怒りの眼差しを ONU に向た刹那、天啓が下りました!

「南無八幡大菩薩・・・」と唱えながら ONU のリセットボタンを押し、アクセスランプがふたたび点灯したところでクイック設定にアクセス。

。。。ようやく上手く行きました。

セキュリティーの設定と高速化の設定をし、再起動して終了。長かったー。

さあ、風呂に入って寝よ 💤

関連リンク

「Bleachbit」でパソコンのゴミファイルを大掃除

アイキャッチ

ℹ この記事は追記の上https://rabzombie.com/post12/へ引っ越しました。

Bleachbit は日々パソコン内に溜まっていくゴミファイルを一挙にお掃除してくれるメンテナンスアプリです。

公式サイト: Clean Your System and Free Disk Space | BleachBit

Bleachbit のココが素敵

LinuxWindows に対応したクロスプラットホーム

Windows では定番の「CCleaner」を愛用してきたけど、このさい乗り換えよう。

オープンソースの安心感

✅ 日本語対応

Bleachbit のインストール

Mnjaro 20.1 では公式リポジトリに収録されてました。

よって↓のコマンドからインストールできました。

$ sudo pacman -S bleachbit

Pamac などを使って GUI でインストールしても OK。

Bleachbit の使い方

Bleachbit には一般ユーザーモードと管理者モードがあります。

一般ユーザーモード

ブラウザの閲覧履歴なんかを削除します。Firefox のデータベースを Vacuum してくれるのも良いですね。

Linux では $HOME フォルダを掃除する感覚かな?

普通にスタートメニューから Bleachbit を起動すると一般ユーザーモードになります。

Bleachbit

使い方は簡単です。

  1. 削除したい項目に ✓ チェックを入れてプレビューボタンを押します。

  2. 何がどれだけ削除されるのか表示するので問題ないか確認します。

  3. よければ削除ボタンを押してクリーンアップを実行します。

管理者モード

システムを掃除します。Linux では root を掃除する感覚かな?

Bleachbit を管理者モードで起動するには ↓ のコマンドを実行します。

$ gksu bleachbit

gksu コマンドとは簡単に言えば管理者権限で GUI アプリを起動するコマンドです。

詳しくは ↓ のページを参照してください。

gksu がインストールできない場合は ↓ のページを参照してください。

管理者モードで起動できたら、あとの使い方は一般ユーザーモードと同様です。

チェック入れる → プレビュー → 削除実行。

Bleachbit のその他の機能

  • シュレッダー機能

ファイルやフォルダを復元ソフトを使っても復元できないように削除します。

  • 空き領域のワイプ

空き領域に保持されているデータを上書きして復元ソフトを使っても復元できないように削除します。

大量のダミーファイルを作成してどれが本命か分かりにくくする。ハッカーを撹乱するのが目的でしょうか。

まとめ

たまには Bleachbit を使ってパソコンのお掃除をしようと思いました。

以前使っていた Linux Mint は1年以上ノーメンテナンスでしたが 😥

また、シュレッダーや空き領域のワイプはハードディスクを譲渡する際には必ずやっといたほうが良さそうですね。

「Ventoy」で1本の USB メモリーに複数のインストール ISO をブチ込んでマルチブートしてみた。

アイキャッチ画像

※この記事は追記の上新ブログへ引っ越しました。

Etcher や mintstick だと USB メモリー1本につきディストリビューション1つです。が、 Ventoy を使うと複数のディストリビューションのインストール ISO をマルチブートできます。

空きスペース、MOTTAINAI 👻

Ventoy のインストール

Manjaro では公式リポジトリに収録されていたので、ターミナルから

$ sudo pacman -S ventoy

でインストールしました。

Ventoy の使い方

USB メモリを Ventoy でフォーマットしてインストール ISO をコピーするだけです。

Ventoy で USB メモリをフォーマット

まずは USB メモリーをパソコンの USB ポートに挿します。

つづいて Ventoy を起動と行きたいところですが、ここで驚愕の事実が発覚しました。

Windows 版と異なり、Linux 版には GUI が用意されていないようです 😨

よって CLI で作業を進めるのですが、恐れることはありません。

ヘルプもたったこんだけ。

$ ventoy --help
/opt/ventoy ~

**********************************************
      Ventoy: 1.0.20
      longpanda admin@ventoy.net
      https://www.ventoy.net
**********************************************

Usage:  Ventoy2Disk.sh CMD [ OPTION ] /dev/sdX
  CMD:
   -i  install ventoy to sdX (fail if disk already installed with ventoy)
   -I  force install ventoy to sdX (no matter installed or not)
   -u  update ventoy in sdX

  OPTION: (optional)
   -r SIZE_MB  preserve some space at the bottom of the disk (only for install)
   -s          enable secure boot support (default is disabled)
   -g          use GPT partition style, default is MBR (only for install)

~

英語ですが平易なのでヘルプを見ながらやれば大丈夫!

今回は↓のようにしました。

$ sudo ventoy -i /dev/sdc

**********************************************
      Ventoy: 1.0.20
      longpanda admin@ventoy.net
      https://www.ventoy.net
**********************************************

Disk : /dev/sdc
Size : 57 GB
Style: MBR


Attention:
You will install Ventoy to /dev/sdc.
All the data on the disk /dev/sdc will be lost!!!

Continue? (y/n) y

All the data on the disk /dev/sdc will be lost!!!
Double-check. Continue? (y/n) y

Create partitions on /dev/sdc by parted in MBR style ...
Done
mkfs on disk partitions ...
create efi fat fs /dev/sdc2 ...
mkfs.fat 4.1 (2017-01-24)
success
mkexfatfs 1.3.0
Creating... done.
Flushing... done.
File system created successfully.
writing data to disk ...
sync data ...
esp partition processing ...

Install Ventoy to /dev/sdc successfully finished.

/dev/sdc の部分は環境に合わせて置き換えてください。

$ sudo fdisk -l

↑のコマンドで調べると良いです。

途中で USB メモリー内に保存してあるデータが全部消えるけどいい?って聞かれてます。大事なことなので2回聞かれます。

消えると困るデータは予めバックアップとっておきましょう。

よければ都度キーボードで「y」を入力して Enter を押して先へ進みます。

しばらく待つとフォーマットが完了します。

インストール ISO を USB メモリーにコピー

Ventoy でフォーマットした USB メモリーにお好みのディストリビューションのインストール ISO をコピーします。ふつーにファイルマネージャーで良いですよ。

フォーマットさえ済ませてしまえば後から追加も削除も思いのままです。

UEFIBIOS) の設定

UEFIBIOS) 画面に入り、 USB メモリーから起動するように起動順序を変更します。

Ventoy でマルチブート

再起動すると↓のようなブート画面が表示されます。

Ventoy ブート画面

任意のディストリビューションを選択して起動できます。

まとめ

Ventoy のおかげで USB メモリーが有効活用できます。開発者様、ありがとうございます。

リンク

Ventoy

Ventoy 公式サイト。

Tested ISO | Ventoy

公式により動作確認済のディストリビューションや OS などの一覧。

Ventoy のダウンロードと使い方 - k本的に無料ソフト・フリーソフト

Windows 版の使い方はこちらに詳しいです。

assorted food and ingredients photo – Free Plant Image on Unsplash

アイキャッチ画像素材を拝借しました。

「Ksnip」スクリーンショット撮影・編集アプリの新定番

アイキャッチ画像

ℹ この記事は加筆修正のうえ、新ブログに引っ越しました。


今回ようやく使えるスクリーンショット撮影・編集アプリを見つけたのでメモしておきます。

以前は Shutter というアプリを使っていました。機能が充実していて便利だったのですが、Linux Mint 19.x でも編集機能とプラグインを有効化するのにひと手間かかりました。

【解決済】 Shutter で「編集」ができない 【Linux】 - In my mind

Manjaro では Pamac から Snap 版が1つ、AUR 版が2つインストールできました。しかし、依存関係をすべて同梱しているはずの Snap 版ですら編集機能とプラグインが使えず。

AUR 版にいたっては起動すらできないという。。。

AUR (en) - shutter-git

↑ページ内のコメント欄によると、依存関係を「リビルド」とか言う作業をすると使えるようになるらしいのですがよく分かりません😵

他に使えるアプリはないものか。探し回ってようやく「Ksnip」にたどり着きました。

ksnip/ksnip

以下、2020年9月19日現在の最新版(ver.1.7.3)をざっと紹介します。

Ksnip のスクリーンショット

Ksnip のココが素敵

無料!

オープンソース

Linux, Windows, Mac 対応のクロスプラットホーム

インストール方法が豊富

Linux 用には RPM, DEB, AppImage がダウンロードでき、Snap と Flatpak からもインストールできます。Snap と Flatpak には開発者自ら上げているようなので安心です。

Debian ではリポジトリに収録されており、apt からインストールできる模様。Manjaro (Arch) のリポジトリにも早く追加してほしいですね。

編集機能

編集時には Shutter と異なり編集画面に遷移する必要がないぶんスムーズです。

Ksnip のココが惜しい

タスクトレイアイコンの右クリックメニュー

Ksnip はタスクトレイに格納することができ、タスクトレイアイコンの右クリックメニューからスクリーンショットを撮影することができます。ですが常に「新規」で撮影され、直前のモードを繰り返すことしかできません。

右クリックメニューから直にアクティブウィンドウとかフルスクリーンとか切り替えて撮影できたら便利なのに。。。

ホットキー

ホットキーに PrintSreen キーが使えません。

テキストツールでの日本語入力

日本語テキストのインライン入力に対応してません。Mozc の変換候補がカーソルからかけ離れた場所に表示されます。

それだけならまだ我慢して使えますが、他にもおかしな点が。

例えば「日本語入力できます」と文字入れするのに「日本語入力」「できます」と区切って変換したら「日本語入できます力」となってしまいました。

仕方がないので文字入れするときはテキストエディタからコピペして使うことにします。面倒ですが。。。

まとめ

Ksnip は至らない点もありますが及第点、使えるスクリーンショット撮影・編集アプリ。

今後の進化に期待しつつ開発者様に感謝しながら使わせていただきます。

【解決済】フロントジャックに接続したイヤホンから音が出ない問題

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Manjaro KDE Plasma デスクトップでフロントジャックに接続したイヤホンから音が出ない問題を解決できたのでメモしておきます。

何が問題なのか

KDE Plasma デスクトップのシステムトレイに標準で表示されている音量調節アイコンがあります。

クリックするとメニューが開き、再生機器の切り替えができるように見えます。ところが、フロントジャックに挿したイヤホンが表示されません。

標準の音量調節アイコンの動作

また、音量調節アイコンの右クリックメニューから KDE の音量設定画面を開けます。が、またしてもイヤホンが表示されません。なんでだーーー 😠

KDE 音量の設定

「イヤホンから音が出ない問題」は KDE に限ったことではなく、Linux Mint Cinnamon や Windows10 でも悩まされました。

今回、Manjaro KDE Plasma デスクトップで解決方法が見つかりました。

解決方法

pavucontrol と Win7 Volume Mixer を使うことで解決できます。

PulseAudio 音量調節(pavucontrol)

Pamac から「PulseAudio 音量調節(pavucontrol)」をインストールします。

または ↓ のコマンドから。

$ sudo pacman -S pavucontrol

Pamac から PulseAudio 音量調節(pavucontrol) をインストール

pavucontrol を起動すると、「設定」タブからプロファイル「アナログステレオ出力」を選択できます。

pavucontrol > 設定

「出力装置」タブへ移動すると、ポート「アナログヘッドフォン」が選択できるようになりました。

pavucontrol > 出力装置

フロントジャックに接続したイヤホンから音が出るようになりました 🙌

けど再生機器を切り替えるのにワザワザ pavucontrol を起動しなきゃ、ってのも面倒ですよね。音量調節アイコンから切り替えできたらいいのに。。。

Win7 Volume Mixer

ウィジェットの「Win7 Volume Mixer」をインストールします。

Win7 Volume Mixer をインストール

システムトレイの ▲ マークの右クリックメニューから「システムトレイの設定」を開きます。

システムトレイの右クリックメニュー

システムトレイの設定 > エントリ から Win7 Volume Mixer を探して有効化します。「Shown when relevant」か「Always shown」でシステムトレイに表示されます。

デフォルトの音量調節アイコンは「Disabled」で無効にしておきます。

システムトレイの設定

システムトレイに表示された Win7 Volume Mixer アイコンをクリックすると「Speakers」メニューが開きます。

ヘッドホンのアイコンをクリックするとアナログステレオ出力、アナログヘッドフォンが選択できるようになりました。

Win7 Volume Mixer 「Speakers」メニュー

以上、フロントジャックに接続したイヤホンから音が出ない問題解決方法でした。

環境:

  • Operating System: Manjaro Linux
  • KDE Plasma のバージョン: 5.18.5
  • KDE Frameworks のバージョン: 5.70.0
  • Qt のバージョン: 5.15.0
  • カーネルバージョン: 5.4.44-1-MANJARO
  • OS の種類: 64-bit
  • プロセッサ: 4 × AMD Ryzen 3 2200G with Radeon Vega Graphics
  • メモリ: 13.7 GiB of RAM

アイキャッチ画像素材提供:

Press Kit: KDE Clipart - KDE.org

low light photo of person holding blue lighted ball photo – Free Light Image on Unsplash

Manjaro Architect を VirtualBox にインストール

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今回は VirtualBox に Manjaro Architect 20.0.3 をインストールします。

Manjaro Architect は他の GUI インストーラと違って CLI でインストールしていきます。とっつきにくい。。。

また、必要なパッケージはインターネット上からダウンロードしてインストールします。したがってネット接続が必須です。混雑している時間帯に決行すると非常に時間がかかります。今回は 3時間ほどかかりました 🙀

反面、インストールメディアは小さいです。今回は 760MB 程度。

カスタマイズ性が高いのもメリットです。まあ、使いこなせればの話ですが。。。

目次:

Manjaro Architect のダウンロードとベリファイ

↓ のページからダウンロードします。

Manjaro - Architect

↓のページと同様にベリファイします。

Manjaro のダウンロード、ベリファイ - In my mind

仮想マシンパーティションの準備

Linux Mint 19.3 をホストマシンとして、VirtualBox で CPU 2コア、RAM 4GB、ハードディスクに 40GB を割り当てた仮想マシンを用意しました。

あとは MX Linux のインストール ISO。Manjaro Architect をライブ起動する前にこいつでパーティションを作成しておきます。GParted が使えれば何でも良いです。

MX Linux のインストール ISO を仮想マシン光学ドライブにセットしてライブ起動。

MX Linux のインストール ISO を仮想マシンの光学ドライブにセット

GParted を起動してパーティションテーブルを作成します。

GParted を起動してパーティションテーブルを作成します

パーティションテーブルの形式は「GPT」を選択。

パーティションテーブルの形式は「GPT」を選択

今回は boot(fat32): 300MiB、root(ext4): 約 30GiB、home(ext4): 約 10GiB と割り当てました。

GParted でパーティションを作成

上記の内容を適用してパーティションを作成したら、一旦仮想マシンをシャットダウンします。

Manjaro Architect のインストール

仮想マシン光学ドライブに今度は Manjaro Architect のインストール ISO をセットして起動します。

仮想マシンの光学ドライブに今度は Manjaro Architect のインストール ISO をセットして起動

ブート画面ではドライバーだけ適切に設定しておけばいいです。

Manjaro Architect のブート画面

Manjaro Architect がライブ起動しました。

画面に表示されているとおり、ログイン名に「manjaro」と入力してエンター。パスワードにも「manjaro」と入力してエンター。ログインできたら「setup」と入力してエンター。

Manjaro Architect の起動画面

すると CLI インストーラーが起動します。

最初にインストーラーの言語を指定します。残念ながら、日本語は用意されていないので英語のまま進めます。

ちなみに、ブート画面で日本語を選択したせいで ↓ のスクリーンショットでは文字化けしてます。

インストーラーの言語を指定

インストーラーの説明が表示されました。

基本操作としては、矢印キーで項目を選択状態にしてエンターで決定。スペースキーでチェックを入れたり外したり。

下部の「OK」が選択された状態で(と言っても他に選択肢はないのですが)エンター。

インストーラーの説明

メインメニュー

メインメニューが表示されました。

メインメニュー

今回は KDE デスクトップ環境をインストールします。

よって大まかな流れは、1 Prepare Instllation → 2 Install Desktop System → 6 Done となります。

さっそく Prepare Instllation に入りましょう。

1. Prepare Instllation

インストールの準備です。

キーマップの指定、パーティションの作成、ミラーサーバーの指定を行います。

今回は見送りましたが、RAID、LUKS 暗号化、ZFS も使えるようです。

インストールの準備

1.1 Set Virtual Console

キーマップの指定。

使用しているキーボードに合わせてキーマップを指定します。今回は日本語です。

「Change」を選択してエンター。

キーマップの指定

「J」キーを押すと「jp106」にジャンプするので、選択してエンター。

jp106 を選択

1.2 List Devices

インストール先のディスクとパーティションを確認します。

今回は MX Linux であらかじめ作成したパーティションを使い、 sda1: boot、sda2: root、sda3: home とします。

インストール先のディスクとパーティションを確認

1.8 Mount Partitions

パーティションをマウントします。

何やら注意書きが表示されましたが、気にせず先へ進みます。

注意書

まず、ROOT パーティションを指定します。

sda2 を選択してエンター。

ROOT パーティションを指定

今回はあらかじめ MX Linux でフォーマットしてあるので「Do not format」を選択してエンター。

フォーマット

つづいて、SWAP パーティションの指定。

今回は SWAP パーティションを使わないので「None」を選択してエンター。

SWAP パーティションの指定

つづいて、home パーティションを指定します。

sda3 を選択してエンター。

追加のパーティションを指定

マウントポイントを指定します。

「/home」と入力してエンター。

マウントポイントを指定

boot パーティション以外マウントし終えたら「None」を選択してエンター。

boot パーティション以外マウントし終えたら「None」を選択してエンター

最後に UEFI(boot) パーティションをマウントします。

sda1 を選択してエンター。

UEFI(boot) パーティションをマウント

フォーマットするか聞かれました。

今回はあらかじめ MX Linux でフォーマット済みなので「No」を選択してエンター。

デュアルブートにする場合も再フォーマット無しで。

フォーマットするか聞かれました

UEFI マウントポイントの選択。

今回は推奨どおり「boot/efi」を選択してスペースキーを押してチェック。「OK」を選択してエンター。

UEFI マウントポイントの選択

1.9 Configue Installer Mirrorlist

ミラーサーバーの設定。

「3 Rank Mirrors by Speed」を選択してエンターキーを押します。

ミラーサーバーの設定

ブランチの指定。

通常は「stable」を指定します。

ブランチの指定

ミラーサーバーのランク付けが始まります。時間がかかりますのでお茶でも飲みながら気長に待ちます。

インターネットが混雑する時間帯にはやらないほうが良いです。

。。。

ミラーサーバーのランク付けが完了しました。

スペースキーを押して上位のサーバーにいくつかチェックを入れます。

「↓」キーを押し続け、右下の「OK」が選択されたらエンターキーを押して先へ進みます。

ミラーサーバーのランク付け完了

以上でインストールの準備は完了です。

「4 Back」と下段の「OK」を選択してエンター。「Prepare Installation」に戻ります。

「Prepare Installation」画面で「13 Back」を選択してエンター。メインメニューにもどります。

インストールの準備

2. Install Desktop System

デスクトップ環境をインストールします。

メインメニューから「2 Install Desktop System」を選択し、下段で「OK」が選択されていることを確認してエンター。

メインメニュー

Install Desktop System 画面に入りました。

今回はインストーラーの指示に従い、手順 1 〜 3 を順番通りに進めます。

デスクトップ環境のインストール

2.1 Install Manjaro Desktop

Install Desktop System 画面から「1 Install Manjaro Desktop」を選択してエンター。

すると「Install Base」画面が開きました。

インストールするカーネルを選択します。

とりあえず「linux-lts」を入れておけば安定です。

あとは「yay + base-devel」。AUR を使うのに必須です。

Install Base

デスクトップの選択。

インストールするデスクトップ環境を選択します。今回は「KDE」にしました。

デスクトップの選択

パッケージの追加。

同時にインストールしたいパッケージがあれば、ここで追加します。今回は何も追加しないので「→」キーを押し「No」を選択してエンター。

パッケージの追加

フルかミニマルかを選択。

今回はフルを選択しました。エンターキーを押したら黒い画面になりました。どうやらインストールが始まったようです。スクショ撮り忘れ 💦

完了するまで非常に時間がかかります。

フルかミニマルかを選択

グラフィックスドライバーの選択。

今回は「1 Auto-Install free drivers」を選択しました。

実機にインストールする場合で、Nvidia のグラフィックボードを使用している場合はプロプライエタリになりますね。

グラフィックスドライバーの選択

下段で「OK」を選択してエンター。Install Desktop System 画面へ戻ります。

2.2 Install Bootloader

Install Desktop System 画面から「2 Install Bootloader」を選択してエンター。

デスクトップ環境のインストール

「Install UEFI Bootloader」画面が開きました。

ブートローダーを選択します。

今回は最もメジャーな「1 Grub」を選択しました。

ブートローダーを選択

2.3 Configue Base

Install Desktop System 画面から「3 Configue Base」を開きます。

デスクトップ環境のインストール

1 〜 7 すべて順番通り設定していきます。

Configue Base

2.3.1 Generate FSTAB

FSTAB ファイルを作成します。よくわからないので推奨どおり UUID としました。

FSTAB の作成

2.3.2 Set Hostname

コンピューター名を設定します。スクショ撮り忘れ。

2.3.3 Set System Locale

言語、地域、時計を設定します。

まずは言語の選択。

「J」キーを押すと「ja_JP.UTF-8」までジャンプするので、選択してエンター。

言語の選択

つづいてロケールの選択。

「J」キーを押してジャンプ。「ja_JP.UTF-8」を選択してエンター。

ロケールの設定

2.3.4 Set Desktop Keyboard Layout

キーボードレイアウトの設定。

使っているキーボードに合わせてキーマップを設定します。今回は日本語キーボード「jp106」です。

2.3.5 Set Timezone and Clock

タイムゾーンの設定。

「Asia」を選択してエンター。

タイムゾーンの設定

「T」キーを押すと「Taipei」までジャンプします。「↓」キーを数回押し「Tokyo」を選択してエンター。

タイムゾーンの設定

2.3.6 Set Root Password

ルート権限のパスワードを設定します。

ルート権限のパスワードを設定

2.3.7 Add New User(s)

ユーザーを追加。

まずはユーザー名を入力します。

ユーザー名を入力

つづいてシェルを選択します。

zsh」と「fish」は使ったことがないので「bash」を選択しました。

シェルを選択

つづいてユーザーのパスワードを設定します。ログインや sudo に使います。

ユーザーのパスワードを設定

以上、設定が済んだらメインメニューに戻ります。

6 Done

インストール完了。

メインメニューから「6 Done」を選択し、下段で「OK」が選択されていることを確認してエンター。インストーラーを終了します。

メインメニュー

インストーラーを終了しても Manjaro Architect は自動で終了しないので、shutdown コマンドで終了するか reboot コマンドで再起動します。

XXXXXXXXXX

参考

なんじゃろ、第3弾、Manjaro-Architect をネット・インストールしてみました。 | 極楽はぜのブログ

Installation with Manjaro-Architect ISO - Technical Issues and Assistance / Tutorials - Manjaro Linux Forum