【考察】『Deltarune』が作ったRPGの新たなゲーム性とは!?『Undertale』との関係性を探る…
解釈・考察・今後の展開の予測したものです。
*この記事には『Undertale』および『Deltarune』のネタバレが含まれています。*
2018年10月31日、名作RPG『Undertale』の作者Toby Fox氏が突如、
続編と思しき謎のプログラムをツイッター上で公開しました。
どうやらそのプログラムは『Deltarune』という新作ゲームの第一章のようです。
https://www.deltarune.com/ ←『Deltarune』のダウンロードサイトです。
今回は一連のプレイを経て解釈した事柄などを投稿したいと思います。
【今作のあらすじ】
ゲームは不穏な空気のなか、アバターメイキングから始まります。
中には覚悟を問う謎のメッセージが…
恐怖のアバターメイクから一変!!
ストーリーは主人公クリスの朝の登校からはじまります。
クリスはまるで引きこもりニートのような風貌で出てきます。
クリスはトリエルにさよならのハグをされ教室へ向かいます。
クリスはやっぱり不登校のようです…。
(前作に登場したアルフィーが今作では教師をやっています。)
授業の課題でクリスは二人ペアを作らなくてはいけません。
どうやらみんなペアがいるようです。
そこにコワモテモンスターのスージィが現れ…
なかば強引にペアを組まされてしまいます。
授業で使うチョークがなくなったため、
クリスとスージィは物置にチョークを取りに行くよう頼まれます。
教室を出るとスージィの本性がクリスに牙をむきます。
スージィは今までにない凶暴なキャラクター性を持ち合わせています。
このシーンで私は完全に失禁しました。
物置についた二人は、中から放たれる不穏な空気を感じます。
物置には入った二人は不思議なことに気づきます。
どこにも電気のスイッチが見当たらず、果ての壁もない。
!!!!!!!!!!!!!!
すると突然床が抜け、二人は奈落に落ちていきます。
落下した先は謎の暗い世界…
クリスの姿もまるで亡者のように色褪せています。
この世界はどうやら「闇の世界」という現実とは別の異世界のようです。
落下した二人は元の世界へ帰るため出口を探しながら歩いていきます。
すると不思議な黒い力が噴き出す泉を囲むように存在する大きな城と町を発見します。そこにはだれも住んでいないのか、全く人影がない様子。
二人が城の階段を上ると謎の声が…
ラルセイと名乗る闇の国の王様がふたりに語り掛ける。
彼は二人に、この国の言い伝えを話します。
「いつの日か二人の光の勇者が現れる時
時空が語り継ぐ古き予言が成るだろう」
「昔むかし密かに語り継がれる言い伝えがあった」
「それは夢の伝説」 「それは希望の伝説」
「それは光の伝説」 「それは闇の伝説」
「その伝説の名は『DELTARUNE』」
「幾千年もの長きにわたり――光と闇は調和を保ち世界は平和に包まれてきた。
しかしこの調和が乱れれば――恐ろしい災厄が見舞うだろう」
「天は恐怖の闇色に染まり――地は恐れおののき ひび割れる
母なる大地の鼓動は高まり――ついには息絶えるだろう」
「そうして世界が終焉を迎えたかと見えたとき――」
「希望の光をたたえし3人の光の勇者が地の果てより現れる」
【新たなゲーム性への挑戦】
『Deltarune』では前作の特徴が引き継がれながらも、
新たなゲーム性に挑戦しています。
しかし!!
【深まるテーマ】
①主人公の謎
実は主人公に関しては以前から不可解なことが多いのですが
一つだけ『Undertale』とやばい共通点があるのです。
そう、それが『Chara』(カーラ)です。
そしてこれが主人公のクリス。
どう見ても服の縞模様と色が一緒…。
主人公の正体は前作に登場したカーラではないかという事。
それも『Undertale』以前の時間軸で。
もしくは『Undertale』以後の世界でカーラの再誕を示唆しているのか。
謎は深まるばかり・・。
②エンディングの歌詞に秘められた思い
実際にエンディングで流れた歌詞がこちら。
光は かげり
影は 満ち
見知った場所は
まるで別世界
それでも
キミの魂に灯る
温かな光
真実の光
私たちの約束
わすれないで
闇の中でも 私はそばにいる
この感動的な曲が次に待ち受ける事を予知していると私は考えています。
まず、
光は かげり
影は 満ち
見知った場所は
まるで別世界
それでも
キミの魂に灯る
温かな光
真実の光
私たちの約束
わすれないで
闇の中でも 私はそばにいる
これは厄災が起こったときの希望が描かれていると考えています。
『キミの魂に灯る温かな光、真実の光』とは、『Undertale』で語られた「ケツイ」という力のこと。つまり約束が持つ強い信念の力という事。
では何の約束か?
それは「殺さない」という不殺の誓いだと考えています。
この歌は約束を守り続けたプレイヤーへの感謝と
今後も誰も殺さないようにという祈りをこめた
Toby Fox氏からの贈り物なのかもしれません。
でも…
私たちは甘かった…
誰も死ななくていいと思っていた。
でも本当は・・
このゲームでは誰一人として殺す事ができないのだ。
そう、このゲームでは
『自由』が存在しないのだ。
最後までご一読ありがとうございます。
ゲームは不穏な空気のなか、アバターメイキングから始まります。
中には覚悟を問う謎のメッセージが…
恐怖のアバターメイクから一変!!
ストーリーは主人公クリスの朝の登校からはじまります。
前作の『Undertale』からモンスターと人間が共存を果たした世界なのでしょうか。前作にも登場したトリエルが主人公クリスの母のようです。
クリスはまるで引きこもりニートのような風貌で出てきます。
(前作の主人公と同様に、クリスは男女どちらとも取れない中世的なキャラクター性を持っていますね。)
クリスはトリエルにさよならのハグをされ教室へ向かいます。
(このシーンは実は前作『Undertale』の冒頭と対応しています。ハグの形も同じなのでこのシーンは偶然ではなく、前作を意識した描き方をされています。)
クリスはやっぱり不登校のようです…。
(前作に登場したアルフィーが今作では教師をやっています。)
授業の課題でクリスは二人ペアを作らなくてはいけません。
どうやらみんなペアがいるようです。
そこにコワモテモンスターのスージィが現れ…
なかば強引にペアを組まされてしまいます。
授業で使うチョークがなくなったため、
クリスとスージィは物置にチョークを取りに行くよう頼まれます。
教室を出るとスージィの本性がクリスに牙をむきます。
スージィは今までにない凶暴なキャラクター性を持ち合わせています。
このシーンで私は完全に失禁しました。
物置についた二人は、中から放たれる不穏な空気を感じます。
物置には入った二人は不思議なことに気づきます。
どこにも電気のスイッチが見当たらず、果ての壁もない。
!!!!!!!!!!!!!!
すると突然床が抜け、二人は奈落に落ちていきます。
落下した先は謎の暗い世界…
クリスの姿もまるで亡者のように色褪せています。
(この他世界への落下は前作の主人公がモンスターの世界へ落下して来たことと対応しています。この演出は「不思議の国のアリス」を彷彿とさせます。)
この世界はどうやら「闇の世界」という現実とは別の異世界のようです。
落下した二人は元の世界へ帰るため出口を探しながら歩いていきます。
すると不思議な黒い力が噴き出す泉を囲むように存在する大きな城と町を発見します。そこにはだれも住んでいないのか、全く人影がない様子。
二人が城の階段を上ると謎の声が…
ラルセイと名乗る闇の国の王様がふたりに語り掛ける。
彼は二人に、この国の言い伝えを話します。
「いつの日か二人の光の勇者が現れる時
時空が語り継ぐ古き予言が成るだろう」
「昔むかし密かに語り継がれる言い伝えがあった」
「それは夢の伝説」 「それは希望の伝説」
「それは光の伝説」 「それは闇の伝説」
「その伝説の名は『DELTARUNE』」
「幾千年もの長きにわたり――光と闇は調和を保ち世界は平和に包まれてきた。
しかしこの調和が乱れれば――恐ろしい災厄が見舞うだろう」
「天は恐怖の闇色に染まり――地は恐れおののき ひび割れる
母なる大地の鼓動は高まり――ついには息絶えるだろう」
「そうして世界が終焉を迎えたかと見えたとき――」
「希望の光をたたえし3人の光の勇者が地の果てより現れる」
【新たなゲーム性への挑戦】
『Deltarune』では前作の特徴が引き継がれながらも、
新たなゲーム性に挑戦しています。
前作の『Undertale』では『たたかう』、『こうどう』、『アイテム』、『みのがす』の4つのコマンドと、ワーキングエリア中心のハートで構成されています。このハートを動かすことで敵の攻撃を避けることができます。仲間はおらず、戦う相手は自分ひとりです。
今作における最も大きな変化は仲間ができた事ではないでしょうか。
仲間とバトルをすることができるようになった事で、
・キャラの性質を活かしてターン数を節約できるようになった
・協力して同じ行動を取ったり、連携して目的を達成できるようになった
という利点が生まれました。
前作同様、このゲームでは戦わず“行動”していれば誰も殺すことなく平和的にストーリーをクリアできます。
今作では誰も傷つけたくない!と思ってもそれを達成するのが困難になっています。
なぜなら『スージィ』が必ず敵を攻撃してしまうからです。
そのためにスージィが攻撃する前に敵に避けるように警告しないといけないのです。集団行動ができるようになった傍ら、仲間が必ず自分に従ってくれるとは限らないという現実を突きつけられます。
誰も傷つけたくないにも関わらず自分の仲間に危ないヤツがいる構造こそ、Toby Fox氏が仕掛けた新しいゲーム性ではないでしょうか。
誰も傷つけたくないにも関わらず自分の仲間に危ないヤツがいる構造こそ、Toby Fox氏が仕掛けた新しいゲーム性ではないでしょうか。
【深まるテーマ】
前作でもそうですが、プレイヤーが積極的に“不殺”を意識し続けることで真のエンディングと真の平和を実現できるという構造は一貫しています。
今作ではその構造がさらに深まりました。主人公が“不殺”を選び続けるだけでは足りないのです。攻撃しかしない仲間がいたときに、いかに仲間の個性を尊重しながら協力できるかというふうにテーマの規模が“個人の問題”から“チームの問題”へと変化しています。攻撃しかしないからといってスージィに正義の制裁を加えるわけにもいきません。スージィの選択を尊重しながらも目的を達成できるように考えないといけないのです。
【今後の展開について】
見事“不殺”を成し遂げると、ある不思議なエンディングを見ることができます。主人公の不気味な行動とエンディングの歌詞から今後の展開を予測してみたいと思います。Chapter1のエンディングで、ベットで寝ていた主人公が突然憑り付かれたように起き上がり、自分のハートをえぐり出してカゴにぶち込む。そしてナイフを取り出しニヤリと笑う。
一つだけ『Undertale』とやばい共通点があるのです。
そう、それが『Chara』(カーラ)です。
(カーラとは、『Undertale』に登場した謎のキャラクターです。人間を憎んでおり、アズリエルと自分の死をも利用して人間を滅ぼそうとしていました。『Undertale』で虐殺ルートを貫徹すると生き返り、メタ的にゲーム世界そのものを破壊してしまいます。)
そしてこれが主人公のクリス。
どう見ても服の縞模様と色が一緒…。
主人公の正体は前作に登場したカーラではないかという事。
それも『Undertale』以前の時間軸で。
もしくは『Undertale』以後の世界でカーラの再誕を示唆しているのか。
謎は深まるばかり・・。
②エンディングの歌詞に秘められた思い
実際にエンディングで流れた歌詞がこちら。
光は かげり
影は 満ち
見知った場所は
まるで別世界
それでも
キミの魂に灯る
温かな光
真実の光
私たちの約束
わすれないで
闇の中でも 私はそばにいる
この感動的な曲が次に待ち受ける事を予知していると私は考えています。
まず、
光は かげり
影は 満ち
見知った場所は
まるで別世界
これはストーリーでも語られる通り、光と闇のバランスが崩れ、世界に厄災が訪れて破滅することを示唆しています。
それでも
キミの魂に灯る
温かな光
真実の光
私たちの約束
わすれないで
闇の中でも 私はそばにいる
これは厄災が起こったときの希望が描かれていると考えています。
『キミの魂に灯る温かな光、真実の光』とは、『Undertale』で語られた「ケツイ」という力のこと。つまり約束が持つ強い信念の力という事。
では何の約束か?
それは「殺さない」という不殺の誓いだと考えています。
前作と同じように、誰も殺さない・戦わないという約束をプレイヤーが意識的に守り続けることで、どんな厄災が待ち受けようとも、それを乗り越えることができるのではないでしょうか。
この歌は約束を守り続けたプレイヤーへの感謝と
今後も誰も殺さないようにという祈りをこめた
Toby Fox氏からの贈り物なのかもしれません。
でも…
私たちは甘かった…
誰も死ななくていいと思っていた。
でも本当は・・
このゲームでは誰一人として殺す事ができないのだ。
そう、このゲームでは
『自由』が存在しないのだ。
最後までご一読ありがとうございます。