1-04,そして第一の地獄、レンズ地獄へようこそ

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言ってる間に夏が来る・・・さて、原作の物語は果たして?

ゆきのんガンバレ、ハチマンヘタれるな!(心情的に)

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出陣後のレンズ清掃前にみんなで記念撮影。

上段右から

① EF100-400mm f4-5.6L IS USM

② EF300mm f4L IS USM

③ EF70-200mm f2.8L ISⅡUSM

④ EF100mm f2.8L IS USM

⑤-1 TS-E90mm f2.8

⑤-2 TS-E90mm f2.8 改

⑥-1 EF-M11-22mm f4-5.6 IS STM

⑥-2 EF-M55-200mm f4.5-6.3 IS STM

下段右から

⑦-1 EXTENDER EF 2xⅢ

⑦-2 EXTENDER EF 1.4xⅢ

⑧ EF24-70mm f2.8LⅡUSM

⑨ TS-E17mm f4L

⑩ EF 11-24mm f4L USM

⑪ EF 8-15mm f4L USM

⑫-1 EXTENSION TUBE EF25Ⅱ

⑫-2 EXTENSION TUBE EF12Ⅱ

⑫-3 MOUNT ADAPTER EF-EOS M

※EF-M18-55mm f3.5-5.6 IS STM(撮影担当)

 

さて、いつもながら関係の無い写真から始める日記のようなものですが、今回はレンズ地獄のご紹介です。

 

まず、自分がカメラ趣味をなぜ復活させたのか?という主目的をこのブログのはじめに書いている訳ですが、具体的に書くと単純に”静物のスタジオ撮影”ということになります。基本的に必要とされるレンズはそれほど多く無く、三脚、ストロボなどの周辺機材のほうにより多くの費用がかかるわけですが、昔の趣味の思い出ってすごく影響するもので結局、中学生から会社員してた頃まで細々と続けていた写真趣味と、ほとんど変わらないレンズ群を購入してしまっています。w

 

それぞれ、色々と思い付きも含めて購入動機と共にご紹介して行きたいと思います。

 

私の一眼カメラ入門は中古購入のPENTAX MX + SMC PENTAX M 50mm f1.4から。当初の一年間で揃えたレンズは短焦点広角35mmと中望遠100mm、タムロンの80-210mm(03A)。いずれも中古。当時の若造には当たり前の資金力不足で中古しか買えないのに、もっと広角がぁ!とかもっと望遠がぁ!とか思っていたものです。

 

その私がCanon AE-1 + New FD24mm f2.8の中古を入手したのを景気に、レンズの中古入手の容易さを基準にボディを切り替えていく方針に切り替わり、徐々にCanonへ切り替わって行きました。

 

就職した先で店舗や施設の撮影便利屋としてこき使われたり、サーキットに行ってレース中のバイク撮ったり、旅先で女の子にモデル頼んでポートレート(今じゃ犯罪扱い)や風景撮ったり、家業の手伝いでVHS、ベータのビデオカメラで舞台撮影(動画込)したりと撮影幅が非常に広く、集めたレンズもそれなりの数と種類がありました。

今回の趣味復活は、すでに限定的な主目的があるにも関わらず、昔持っていたレンズ群はやはり欲しくなってしまって・・・地獄の始まりです。

 

1、EF24-70mm f2.8LⅡUSM

まずは標準レンズ・・・って、いったい、なんで標準なのか?と疑問に思ってしまうレンズの位置付けなんですが、私がカメラ趣味を最初に始めた頃はまだズームレンズは大きく重くて暗いというのが定番で、明るいレンズは若造には値段が高過ぎて手が出ないのが当たり前だったので短焦点の50mmしか標準レンズは持ってませんでした。

 

実際、中古でF1.4という明るさのレンズでしたがほとんど使わず24mmと85mmばかり使っていました。85mmは奮発してF1.2とか買ってたので、頼んだモデルさんとかもうほとんどコレ一本。50mmはカメラバックのバラストみたいなものでした。

 

で、今時はどうなんだろう?といろいろ調べて見たところ、ズームレンズの位置付けが相当に変わっているのにびっくり。何が変わったかっていうと、デジタル化によってレンズ設計が相当にシビアになったらしく、メーカーが人気の無い短焦点レンズに割く力を絞り、ズームの設計ばかりに力を入れて、実際、光学性能差が少なくなっているようです。

 

実際はフィルムとデジタルという違いもあるし、FDレンズとEFレンズを同じボディで試すために部品買うとか馬鹿馬鹿しいんでしませんけど。どうせ俺レベルの感性ではわからんし。買ったもので満足するべしw 

 

 

しかし、レンズの絞り開放時の明るさだけは今も昔も”商品傾向”の差がきっちり出ていますので、貧乏学生当時に買えなかった明るいレンズが欲しくなるもんなんです。まぁ、そういうことで、標準域のレンズはズームでもっとも明るいものを選びました。

 

 購入した後で調べて気が付いたんですが、このレンズ、ズームレンズとしての解像度(きめ細かさと言ってもいいでしょう。)が相当に高いらしいです。なんで”らしい”なんて他人事のように書いてるかというと、私はCanon以外の他社デジタルカメラをまったく試していません。いろんなテストサイトのグラフ見るとそうらしい、ということがわかる程度。そして、手持ちの他のレンズは焦点距離や設計思想の重複が無いレンズばかりなので、参考になりません。見た事ないから比較しようが無いです。w

 

ただ、調べた限り24-70mmというズームレンズでありながら、70mm時(中望遠域)で絞り込んだ時の解像度は、短焦点レンズを含めたCanonEFレンズ群で、一番か二番の良い数値をたたき出しています。

 

静物撮影は基本的に屋外撮影と違って被写体との距離が短く、被写界深度がタイトになる傾向があり、焦点距離が長くなれば長くなるほどピントの合う範囲も狭くなるので、絞り込めないレンズには不向きな撮影なのです。

 

カメラの被写界深度の計算 - 高精度計算サイト

↑ここで一度入力してみましょう。

※許容錯乱円設定は初期表示のままでお願いします。

EX:焦点距離が70mmのレンズで、撮影方向の奥行きが20cmある被写体の撮影を距離1mで行う場合、手前から奥まですべてにピントの合った写真を撮る場合に必要になる絞り値は?

 

まぁ、こんな感じで撮影条件が固定されるのがスタジオ環境での静物撮影という訳です。上記の計算サイトで回答はF22。F16ではギリギリ足りません。あくまで参考ではありますが、セッティングに煮詰まったらヒントになるかも?

※現実ではEOS5D Mk4の許容錯乱円の数値がf16で0.01035前後となるらしく、もっと狭くなります。もちろんこの数値もRGBの光三原色毎に違います。

 

F22というのは、EF24-70mm f2.8LⅡUSMの絞り値の限界です。光の量自体はライトでコントロールできるスタジオ環境ですが、被写体の大きさが大きくなればなるほど、全体をはっきりピントあわせできた撮影をするのに苦労する訳です。

 

で、仕上がりの写真の解像感を妨げる歪は色々ありまして、絞り込みに関係したものが小絞りボケと言われる光の回折現象によるボケです。

 

このボケ、どんなレンズでも回避不可能で出てしまうものだそうですが、設計と製造精度で少なくすることはできるそうです。まぁ、そうでなければ絞り込んだ時のボケによる解像感不足はどのレンズも差が出なくなるわけですが。

 

たぶん、絞り膜の部品の裁断面形状とかミクロの話になるんでしょうが、一応、EF24-70mm f2.8LⅡUSMは絞込みに強いレンズと言えそうです。時間があればEF70-200mm f2.8L ISⅡUSMの70mm時のF22撮影と比較して見たいと思います。

 

下書き放置でだいぶ時間の経った文ですが、今回はここまで。

 

次回は魚眼ズームw