ノーネクタイのMy Way

ネクタイを外したら、忙しかった時計の針の回転がゆっくりと回り始めて、草むらの虫の音や夕焼けの美しさ金木犀の香りなどにふと気付かされる人間らしい五感が戻ってきたような感じがします。「人間らしく生きようや人間なのだから」そんな想いを込めてMywayメッセージを日々綴って行こうと思っています。

2ヶ月前「紅麹はダウト」と指摘した日大医学部阿部教授。

「小林製薬」の「紅麹」の成分を含む健康食品を摂取した人が腎臓の病気などを発症し、すでに4人が亡くなっている。この紅麹に含まれる成分が、「腎機能を低下させる」原因と最初に突き止めたのは、東京・板橋区にある日本大学医学部の阿部雅紀主任教授だ⬆。去年11月から先月にかけて、70代女性1人と50代の女性2人が、尿が泡立つなどの症状が出たり健康診断で腎機能の異常が指摘されたりしたため来院。3人はいずれも腎臓の病気も含めて持病が無いのに腎機能が低下していた。『尿細管間質性腎炎』と呼ばれる症状だったことから、薬の服用などについて尋ねると3人とも薬の服用はないものの、いずれも去年の春ごろから小林製薬の「紅麹コレステヘルプ」を摂取し始めていたという。阿部教授は「3人がいずれも腎臓病やほかの持病がなく薬も服用していなかった。同じような時期に共通してこの「紅麹」を摂取していて、ほかに原因が考えられなかった」とし、2月1日に小林製薬に問い合わせたが、同様の情報は他からはないと来院することもなく電話で説明を受けたという。それから約1ヶ月後の2月29日に、ようやく病院を訪れて来た小林製薬の担当者に症状について詳しく伝えたという。小林製薬が、阿部教授の指摘を受けて紅麹の成分を再検査して、紅麹に意図しない成分が含まれていることを把握し3月22日に初めて紅麹製品の回収を発表した。阿部教授の指摘からほぼ2ヶ月、小林製薬の対応は余りにも遅すぎる。

「脳は睡眠で老廃物を洗い流してる」ワシントン大学医学部が発見。

私たちの脳は、睡眠時でも休むことなく動き続けており、睡眠中の脳ではニューロンが協調して電気信号を発し、それらが蓄積してリズミカルな波となることで脳にたまった老廃物を洗い流している可能性が、ワシントン大学医学部の研究チームによって突き止められた⬆。脳細胞は思考や感情、体の動きを調整し、記憶の形成と問題解決に不可欠なネットワークを構成している。この脳内のネットワークを正常に維持するために、食事から得た栄養素がエネルギーとして脳細胞に供給される。しかし、これらの栄養素を消費すると、その過程で代謝による老廃物が作り出され、これらが脳内に蓄積するとアルツハイマー病やパーキンソン病などの神経変性疾患を発症する可能性が高まることが指摘されている。 ワシントン大学医学部の研究チームのジョナサン・キプニス教授は「このような代謝老廃物を脳が処理することが重要で、睡眠は、脳に蓄積された老廃物や毒素を洗い流すため掃除を行う時間であることが知られています。細胞や神経が密集した脳を掃除することは簡単なことではありません。脳を満たす脳脊髄液は、複雑に張り巡らされた細胞の間を縫って移動し、その際に有毒な老廃物を集めています。そして老廃物のたまった脳脊髄液は、硬膜のリンパ管へと流れていきます。研究チームでは、睡眠状態にあるマウスの脳を分析し、ニューロンが協調して電気信号を発し、脳内でリズミカルな波を形成することで、密集した脳組織内に老廃物を洗い流す脳脊髄液を送りこんでいることを突き止めました。私たちが眠る理由の1つは、脳の洗浄を行うためです。そして、このプロセスを強化することができれば脳の健康を維持できるかもしれません」と述べている。睡眠による「脳の洗濯」、あなたはしっかり出来てますか。

英語が使えない大谷はシロだ、水原一平のギャンブル送金疑惑。

ドジャース大谷翔平選手が、専属通訳水原一平氏の違法賭博問題について会見を行った。大谷選手は、違法賭博への関与を全面否定し口座からの送金も知らなかったとし、水原氏がウソをついたことはショックだったと語った。しかし、米国メディアの多くは、「大谷が自分の銀行口座から総額400万ドル(6億円)以上の送金があったことを知らなかった、という説明は受け入れがたい』と報じた。この違法賭博問題の今後の争点は、まさに「送金を水原一平が勝手にやったかどうか」であり、大谷選手の指示で送金したとなれば大谷が賭博に関わったと見なされる恐れが出てくるのだ。そんな中、米国のスポーツメディア『アウトキック』が、水原氏が大谷に知られることなく口座から送金することは可能だと分析、記事では「大谷にとって水原は通訳以上の存在だった。彼は大谷にとって友人であり、腹心であり、アドバイザーであり、右腕だった。大谷が英語を十分に理解できないため、彼に代わって銀行口座やパスワード、その他極めて機密性の高い個人の金融情報にアクセスしていた可能性はほぼ間違いない。一平が請求書の支払いをしたり、クレジットカードにアクセスしたり、大谷のために金銭的な大きな取引を行ったりした可能性は十分にある」と報じている。確かに、大谷翔平は英語を十分に理解できない、この事実こそが大谷の身の「潔白」を証明できる唯一の方法だろう。ドジャースと大谷の弁護団は口裏を合わせてこの「大谷は英語が使えない、だから水原一平を雇っていた」のを理由に「送金疑惑」から逃げ切ることを目論んでいるように思われる。

「記憶に残せ」と言われ痛みが消える、怪物力士だ、尊富士。

初優勝でも取り口でもとにかくスピーディなスーパー力士が大相撲の世界に現れた。歴代横綱、貴乃花・朝青龍の相撲界に入門してから24場所、照ノ富士25場所の初優勝記録の半分以下のわずか9場所での初優勝というそのスピードに驚かされる⬆が、立会いからスピーディに攻め立てるその速攻押し相撲にも対戦する力士は翻弄されっぱなしだ。その尊富士が優勝から一夜明けて打ち明けたエピソードがユニークだ。十四日目に右足首じん帯損傷のケガを負い千秋楽は強行出場。その決断は、部屋の横綱・照ノ富士から「不思議な力」をもらえたからと明かしたのだ。救急搬送されて部屋へ戻った夜「人の肩を使わないと歩けなくて、正直諦めていた」という。すると横綱から「おまえならやれる。記録はいいから記憶に残せ。最後まで出ることがいいんだ。負けてもいいからこのチャンスはもう戻ってこない」と諭された。尊富士は「言われた瞬間スイッチが変わってしまって、急に自分の足で歩けるようになったんです。周りからも“大丈夫か?”みたいに驚かれて、第二の自分がいるみたいに…自分でも怖かったです」で強行出場しての初優勝、昔、プロ野球で打撃の神様と言われた川上哲治は、ホームランを打つ時「ボールが止まって見える」という名言を吐いたが、急に自分の足が歩けるようになった尊富士は、「相撲の神様」になれるかも知れない。

 

110年前の歴史を塗り替えた力士、尊富士の壮絶な優勝。

大相撲春場所、東前頭17枚目の新入幕力士の尊富士(たけるふじ)(24)が、前日の取組での負傷を乗り越えて強行出場して豪ノ山を破り”自力”で110年ぶりとなる新入幕優勝を決めた。「出場の決断は医学的には止めるべきかもしれないし、その影響は今後に及ぶのかもしれない。しかし、それでも私は出場の選択が間違いだとは思わない」と語った尊富士、今場所、110年前の歴史を塗り替える新入幕優勝の他、歴代最速に並ぶ初土俵からわずか9場所での新入幕を果たし、昭和の大横綱・大鵬に並ぶ新入幕11連勝の記録も打ち立てた尊富士の強さの秘密は一体何なのか。立ち合いが鋭くそして早い。あたりも良く休まないで攻める正統派の押し相撲が身上だ。兄弟子の横綱照ノ富士に、「上半身のトレーニングはやめろ。四股とすり足だけやれ」と命じられても、ベンチプレスMAX220キロのトレーニングを欠かさず、それがパワーのある押し相撲を生み出している。大相撲の歴史を次々に塗り替える尊富士、そのことを尋ねられると、尊富士は「記録を作る力士よりも記憶に残る力士になりたい」と答えている。前日の取り組みで靱帯(じんたい)が伸びてしまっても、激痛をこらえて土俵に上がり優勝を決めてみせた尊富士は、十分に「記憶に残る」力士であることは確かだろう

手を組み、顔の表情だけで指揮した天才指揮者バーンスタイン。

ヘルベルト・フォン・カラヤンと並んで20世紀を代表するクラシック音楽の指揮者だったレーナード・バーンスタイン。「コンサートのルールブックを打ち破る」という彼の情熱的な指揮ぶりは、例えば興に乗ると指揮台上でジャンプするパフォーマンスなどでファンを魅了した。その彼の究極のパフォーマンスが、1984 年にウィーン楽友協会で行われたウィーン・フィルハーモニー管弦楽団を指揮する場面で起きた。ハイドンの交響曲88番第四楽章の入りの部分だけ指揮棒を使ったバーンスタインは、何と指揮棒を左手にぶら下げ、やがて腕を組み目と顔の表情だけでウィーン・フィルを指揮し始めた⬆。奇妙な笑顔やしかめっ面、さらには眉を挙げたり唇を尖らすなど表情を様々に変化させてオーケストラのテンポとダイナミックスさを見事に引き出してみせたのだ。オーケストラの楽団員は、指揮者が入りの部分を指示すれば、あとは細かな指示を与えなくても自発的に演奏することができるそうだが、それにしてもバーンスタインの「顔指揮」という前代未聞の大胆さ、この「顔指揮」の後、ウィーン・フィルのコントラバス奏者は、「バーンスタインの振る指揮棒はテクニックなんて全く持ってないが、ただハートがすばらしい。あの人が来るだけで、あのハートに酔っちゃうんだ」と偉大な指揮者バーンスタインの指揮棒を振らない「顔指揮」をリスペクトしたという。百聞は一見にしかず、ぜひあなたもYouTubeで、「バーンスタイン 顔指揮」と入力検索してぜひご視聴あれ。

 

 

「日本を今一度、洗濯いたし候」、国の衰えを感じてる人7割。

世界最大の世論調査会社イプソスが、世界各国のポピュリズム(政治意識)に関する「グローバル調査2024」の調査結果を発表した。それによると、日本人の約7割が「日本は衰退している」と感じていることが明らかとなった。この調査は、世界のポピュリズムの動向を観測し理解するためのもので、2023年11月22日から12月6日にかけて、世界28カ国20,630人(18~74歳)、その他の国の16~74歳の成人を対象に、オンラインで実施された。この結果、日本人の68%が「日本は衰退している」と感じており2016年調査の40%から約1.7倍と大幅に増加した。この割合は、世界各国と比較しても、28か国中5番目の多さだ。イプソスは「現在の日本に対して、前向きな明るい期待を持つことが難しい状況であることがうかがえる」とコメントした。また、「既存の政党や政治家は、私のような人間を気にかけていない」という問いかけに、62%の日本人が「そう思う」と回答。世界各国平均の64%は下回ったものの2016年の39%と比べて約1.6倍に増え、政治への不信が加速していることが分かった。止まらない「少子化」による国の衰退、国会議員による裏金問題など、「未来は暗い」と感じている多くの日本人。「日本を今一度、洗濯いたし候」と言った維新の志士「坂本龍馬」のようなスーパーヒーローは、現れて来ないのだろうか。