動かないものを流す人

その人は現れた。

針猫さーん!

ザザザー。

砂浜に乗り入れた車から私を呼ぶ声

驚いて振り向くと

そこには プリンスジュン様がいた。

あまりにもカッコいい登場で目眩したよ。( ´∀` )

 

そう、プリンスジュン様

本名 宮戸淳 太平洋不動産店長

彼はイケメンである。

彼は本当にイケメンである。

出会った頃はイケメンの割合が高く

なかなか、中身の良さを感じさせてもらえなっかった。

 

横浜の貸家に居る時

次に住む家と

大家さんになるために購入する貸家と

2つ同時に買うことにしていた。

貸家は戸塚。自宅は?

 

検索している中

なんだか普通と違う不動産屋さんのHP を見つける。

大したことはないのだ。

でも、何か。

今でいう、HPの中の人がすごく気になった。

この片田舎でこの人、

何とかしてやろう!

生き残ってやろう!

と思ってる。そう感じた。

だからと言ってすぐ会いに行ったわけではなかった。

子供の学校入学に合わせたく、まだ時期じゃなかったから。

 

つづく

 

 

追記

プリンス様が砂浜に現れたとき

先輩ママさんと砂浜で話し込んでいた。

地元の人、特に小学校関係の人には大家さんとは話していない

息子が大家であることを鼻にかけたらたらいけないと思っているからだ。

だから、折角のプリンス様登場なのに、冷たく

はぁ。どうも。と言ってしまった!

 

あ、あ、このドラマティックな展開に酔うことも許されぬなんて。。

(と自分に酔う。( ´∀` )


プリンスジュンの名前は

ご本人が名乗っている、名前です。

 

 

 

 

 

 

 

泣かされた大家さん

赤鬼カフェがオープンした。

チーン!
カフェ玄関にある呼び鈴は
インターホンでなく、
レストランの呼び鈴。

はーい(*^O^*)
100年ガラスの戸を開けて
カフェオーナー彼女が出てきてくれた。
お久しぶりです!😁
大家さん感じ変わりましたね!すごく。
そうかな。へへ。モーニングください。(*^^*)

楽しそうな二人のそばに居たくて
カウンターに座った。

すぐに食べたい!顔を察してか
ゆで卵がすぐ出てきた。

トースト、サラダ、アイスコーヒー
あと、内緒でプリンとスープが出てきた(*^^*)

モーニングを食べ終わった頃
あの~私達のモーニング、、(ToT)
なんと!
先に来ていたお客様にモーニングが出てなかった

先に食べた私も一緒に平謝り💦

飲み物だけ注文されていて
モーニングも頼んだつもりだったみたい
客商売って難しいね。


そのまま、
明日はランチ3つお願いね~と帰って行きました。
ふ~怒ってなかった?😱
大家もドキドキやわぁ。

お客様が途切れたので、
シソジュースのソーダを頼んだ
チュー。
うん。美味しい。シソの味がしっかりしてる。
季節のメニューあると、うれしいよね。手作りだし。

そうだ!赤鬼ブログをオーナーに読んでもらおう。
よろしければ、、、。とスマホを差し出す。

彼女の反応
1話目 うん。うん。(*^^*)へ~。そうだったのか〜
    次、お願いします。
2話目 、、、。黙読。え〜ん(;O;)
    どうしたの?と聞くと
    なんか、当時を思い出して、、。
    と言いながら、次
3話目 うん。、、涙💧ハハハ!(^o^)
    面白い!大家さん文章上手!

良かった。
私も読んでもらってドキドキだったわ(^o^;

ブログを読んで当時のつらい状況や
それを抜け出したくて
必死にわき目も降らず、ここまで来たのを改めて実感したそう。


次のお客様が続々来たので会計して
ありがとう!とカフェを後にした。

帰り坂を下りながら
彼女も元気になったけど
元気がなくなった彼女を何とかしたいと
60歳前にして
赤鬼キャンプ生活からカフェオープンまでやり遂げた彼もすごいよね。
すべては
彼女の笑顔のために!だよ。

振り返って赤鬼を見上げる。

愛してる。なんて言葉はうすい。
赤鬼のカフェ全部が愛を体現してるよ。
大げさじゃなくそう思えた。

全く、大家は泣かされぱなしですよーだ!!

流れ着いた先にその2

横浜の貸家は古い家だったが

広い庭があり、あんずの木や梅の木、井戸があった。

裏は神社の山でたまに動物が遊びに来ていた。

 

私たちはこの家をすごく気にいっていた。

しかし、定期借家だったので、必ず出ないといけない。

次も一軒家に住みたい。

 

あの商店の風景が頭に浮かぶ。と同時に

この貸家の大家さんを思い出した。

年はじいちゃんだがロン毛でダイヤモンドyukaiに似ている

接骨院の院長先生で反母趾の名医でテレビ出演や著書が多くある。

賃貸物件を多く所有し、苗字のついた第12ビルを見かけたときは

どんなに持っているのかと驚いた。

貸家の近くの先生の大豪邸にお邪魔することが何回かあった。

いつも優しく迎え入れてくださり。

息子のことも大変可愛がってくださった。

 

素敵だなあ。幸せなお金持ち、、、。

あれ?

そのお金持ちさんに

私は毎月¥85000

毎年100万渡している。

逆に私がもらえるようになったら?

子育てや介護で動けなくなっても

パート代くらいにはなるじゃない?、

線の向こうとこっちで見える景色は変わってくる

あげる側からもらう側に。

なんてすごいの!!

子供を抱っこしながら小躍りした。

 

つづく。

 

 

 

 

 

 

 

 

流れ着いた先に。その1

夜、横断歩道の向こうに

明かりが見えた。

一階の商店でおじさんが新聞を広げている

二階に目をやると、アパートになってる。

ああいう生活している方もいるのだな。とぼんやり見てた。

今は借りているけど、、、私が?まさかねーと思った。

 

その頃

夫はうつ病になって3回目の休職中。

結婚して12年目にしてできた我が子はまだ2歳。

でも、なぜか、お金に困ったことはなかった。

不思議と無かった。

 

ホントに神様っているな。

退屈が嫌いな神様が私にはついてると思う。

 

貸家に移る前に住んでいた分譲マンションで

夫が吐血した。

真面目な夫はゲーゲー血を吐いても

口に血が付いたまま、床の後始末をしていた。

私に隠していたのだ。

でも、隠しきれるものではない。

後から後から出てくるのだから。

 

救急車を呼んだ。そのまま入院。

何があかんかったのかな、、。

半泣きで暗い道を歩き病院から家に戻った。

 

退屈が嫌いな神様はそんな時でもエスプリをくれた。

 

搬送先の病院、とりあえずの部屋に運ばれた夫

モウロウとしている彼がモゾモゾしたので

20代女子の看護師さんが

「トイレですか?お手伝いしましょうか?( ´∀` )」

夫は寝言のように

「えー。そんなことまでしてくれるんだ、、。ムニャムニャ。」

 

夫よ。何を想像したんだ?😧

 

一週間して退院。

胃の穴も塞いでもらい、ピロリ菌の除菌もバッチリ。

お世話になった看護師さんたちに 

二度と戻ってきちゃダメ。と書いた色紙をいただいた。

 

 

つづく。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

私の人生の小ネタ 小さなおじさん編

ある日

満員電車に乗っていた。

途中乗客の入れ替わりがあり

私の肩位の背丈の

小さなおじさんが隣に立った。

 

いくつか駅を通り過ぎた頃

おじさんが

向かいに座る女子に向かって

死ね!死ね!死ね!と言い出した。

 

はじめは

小さい声だったが、やがて車内に響く位になった。

向かいに座る女子は下を向き

とても困った様子だった。

 

ガタン~ガタン~

電車が揺れる。

オットト。

 

満員電車なのに

私とおじさんの周りに隙間が出来ている。

車内が

こわーい。なんなの〜😣という雰囲気

私も皆と同じように顔をそむけた。

 

それでも、おじさんの

暴言は続く。

 

死ね、死ね、死ね、死ね、、。

死ね、死ね、死ね、死ね、、。

 

300回は聞いた頃

私の中の何かが弾けた。

ピキーン!!

もう、いいんじゃない?

でも、何をする?どうしたらいい?

 

ガタン、ガターン。

キキーッ。

 

降りる駅に着いた。

私は何も言わず

おじさんの正面に立ち真顔でおじさんを見据えた。

 

そうしたら!!

 

小さなおじさん

ナメクジに塩かけたみたいに

シュルシュルと身を縮めて

持ってた本に顔を隠した。

 

その姿を見て笑いそうになってしまったが真顔を貫き

私は電車を降りた。

 

もっと早く、そうしたら良かったかな?

もう、一生分、死ねを聞かされちゃったよ。げぷっ。

 

 

 

 

 

 

 

 

赤鬼がハーフの赤鬼になった。

さて、入居から一年が過ぎた。

始めはキャンプ生活だったお二人も

目を見張るほどの進捗ぶりで

赤鬼はカスタマイズされていった。

大きな穴が開いた玄関の上がり框は

一番にふさがれていた。( ´∀` )

 

diy可能物件で大家が一番心配すること

それは

はじめは、すごく頑張るけど

力尽きて

最後は滅茶滅茶で退去されること。

 

しかし、お二人は違った

予想以上の力の発揮ぶりだった。

わーお!!

なんていうことでしょう!!

連続( ´∀` )

 

お二人は仕上がるまでは次に行かない

例えば

今は玄関の壁やっているから

それまでトイレの床がブカブカのまま、順番を待たせておく。

だから完成度が全く違うのだ。

 

後に暗いトイレの壁やブカブカ床をぶち抜いて

ホテルみたいなトイレと洗面所、脱衣所一体型の

明るくて広いbathroomが出来上がっていた。

なんということでしょう!!ヽ(^o^)丿

 

こういう風にしたい!がハッキリとあるので

テイストに全くブレがない。

古道具やアンティークが好きなので

それに合った壁や床の仕立てを施してある。

 

もう、あの見捨てられた悲しい赤鬼はどこにもいない

磨き上げられ、いぶし銀の赤鬼だ。

 

調度品もお二人のセンスが光る

廊下にある引き戸は100年前の小学校にあった物だ

椅子もテーブルも昔のカリモク等で種類はバラバラなのに

なんとも落ち着いた雰囲気。

 

先日、

明日行くね!と強引に押し掛けたとき

美味しいコーヒーゼリーやパフェを出してくれた。

コーヒーゼリーは他のお店に出ていても買うな。コレ。と思わされた。

やるな、おぬし。( ´∀` )

 

家へ来ると

みんな寝ちゃうんだよね~。と彼が話していた。

その時、すでに隣の和室席で夫は

大いびきをかいていたので、

メチャ恥ずかしかった。

 

そろそろ、どんなカフェか気になってきました?

実はまだオープンしてません。毎月オープンの日にちが延びてます。( ´∀` )

 

働きながらdiy で住まいもカフェもオープンさせるなんて並大抵ではないですよね。

しかし、お二人は完成させようとしています。

 

カフェの様子はインスタグラムでみれます。

#茶房 日暮しの時間

 

赤鬼がハーフの赤鬼になった終わり。

 

あれ?このタイトルの意味は、、?

それはね、外壁の下半分を板で打ち付けてあって

外壁の弁柄色が半分になったからです。

 

では、赤鬼がハーフの赤鬼になった。

とりあえず終わり。(^^)/

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

赤鬼がハーフの赤鬼になった。

契約の日
居なくても良いけど、大家も参加。
仲介手数料を払いたいのと
入居者さんのお顔を見ておきたかったから。

入居者お二人は
婚約者同士のカップルで
湘南に住んでいたけど、彼女が街に合わず
体調をくずしてしまい、
どこか、故郷に似たこの町が気に入り
Diy してカフェを開きたいとの事。

肝心の契約はDiy 可能物件なので、
契約書も薄くて
すぐに読み上げは終わり。
そして、押印して契約終了。

契約内容は
躯体(柱や屋根)はdiy 禁止
ガス、水道、電気のライフラインは大家の負担
特約に現状回復義務はないがdiy による残置物は退去時に撤去する
あと、なんだったかな?🤔

仲介手数料は大家は無料でした。
太平洋不動産さんがHPにのせる前に決まったから。

契約書を交わして一安心。フー。
と思いきや!一つ課題が、、!
実は水道の元栓が見つかってなかったのです、😱

あまりにも早く決まってしまって
確認してなかった!水は出てたし。

そして
水道局へ電話
1回目水道局→場所を口頭で言うから自分で探して
私→見つかりません💦もう少し探そう。ウロウロ
2回目水道局→場所を口頭で言うから自分で探して
私→だから、見つかりませんてば!それでもウロウロ
3回目、私が半泣きでどうしてもない!と伝えたら赤鬼にシャベル持って来てくれました。
え?シャベル?
そうです、、。
水道詮は花壇の地下20センチに
埋まってました、、。

良かった(*^^*)これで水道料金正確に払えますね!

そして、その3日後
引っ越してこられました。
お二人の赤鬼diy キャンプ生活がスタート

後に彼は話してくれました。
まず、生活が成り立つレベルまでの作業が大変だった。
仕事もしながらだったから土日潰して必死に頑張った。
自分でも良くできたと思う。

だから、3ヶ月フリーレントにするから
通いながら、diy して!と言ったのに~
でも、押さえきれなかったんだよね。きっと(*^^*)

つづく。
次回は なんて言うことでしょう!が待ってました。です。