それでもあなたは煌めいてる

朝になっても世界が変わってなかった。

幸せなことがたくさんあって、ありすぎて、二十周年ってこんなに夢みたいなことが毎日あるんだってわくわくして、心の中でふわふわ膨らんでた風船に針が刺さったみたいだった。夢がしぼんで、きらきらしてた世界が色をなくした。動揺して、なんにも手につかなくなって、そのあと落ちこんで、無駄にテンション上げて明るくなってみたり、おつかれさま。わたし、みんな。



私は櫻井くんが好きで好きでどうしようもない人なんですが、二宮くんのことも、私より二宮くんのことが好きな人はたくさんいるけれど、それでもやっぱり大好き。
悲しくってもやもやするこの気持ちをインターネットの海に投げこんだら、ちょっとは軽くなるかな。どうかな。

私は二宮くんにも嵐にも全然怒ってなくて、ただただ、好きな人が結婚してしまったことが悲しいだけなの。わたしがこの先テレビに映る彼を見てどんなに惚れ惚れしても、コンサートで一瞬目が合ったような気がしてときめいても、家に帰ったらおかえりって待ってる人がいるんだと思ったら吐きそうになる。好きな人がもう誰かのものになってしまったと思うと悲しくって寂しくってたまらない。私のものにならなくていいから誰のものにもならないで、なんて我儘が言えなくなってしまった。




たぶん今問題にされてるのは相手とタイミングのことだと思うけど、わたし、相手が誰であったって結婚しちゃうことが悲しい。どんなに非の打ち所がなくたって、どんなに彼のことを愛している人だって、きっとどこか嫌いなところを探す。だってわたしじゃない。



それから、あんなに嵐のことが大好きで、嵐を守る決意がひしひしと伝わったくるあの二宮くんが、自分の希望だけを優先して自分勝手なタイミングで結婚発表なんてするわけがないな、と思う。このタイミングがベストとは思えないけれど、この先そんなに良いタイミングってあるんだろうか?

二十周年のツアーが毎週のようにあって、SNSを解禁して、国民祭典で最高のパフォーマンスを披露して、外国を弾丸スケジュールで回って?短い時間にこんなにイベントがあったんだから、この先は同じくらい、もしくはもっと発表しづらい期間になるのかもしれない。
休止後の発表は、嵐が結婚に邪魔だったのか?なんて言われるに決まってる。休止直前は嵐もファンもきっと嵐に専念したい。国立のコンサートも発表された。このタイミングより断然いい、って言えるようなタイミングがなかったのかもしれない。

私は嵐のぜんぶを知ってるわけじゃないから、見えるもの、見せてくれるものでしか判断できないから、二宮くんのことを迷いなく責め立てることなんてできない。責めないけど、私の夢の風船を割った責任をとって来世では私と結婚してください。



それとね、私は好きな人に怒りをぶつけたり、汚い言葉を浴びせたりしたくない。心の中がどんなに荒れ果てて綺麗事なんて出てこなくても、せめて黙っていたい。嫌で嫌で仕方なくて、あなたの罪だ、って相手を非難したくなってもしない。傷ついたって、ぜんぶを投げ出したくなったって、好きな人にナイフを向けたりしたくない。これは愛情がそうさせてるだけじゃなくて、単に私の美学だ。生きていく上での美意識。



こんなことをぐるぐる考えていると、陸地が見えない真っ暗な海に漂っているみたいな気がしてくる。ゆっくり溺れて、だんだん息が吸えなくなってきて、もうほどけて水になりたいと思ったりするけれど、にのみやくんのこと好きだから、また頑張って息を吸おうとしてしまう。それでも好きだよ。愛してるから、幸せになってなんて言えないけど、言わないけど、うん、うん、愛してるよ。



VS嵐はいつもと同じように楽しくて面白くて、嵐はなんにも変わらず可愛くてかっこよくて仲良しだった。きっとこれからも、嵐は私たちに幸せを届けてくれる。なーんにも変わらないんだろうな。なんにも。11月12日に届いた誕生日カードを開けてみたよ。誕生日おめでとう、わたし。結婚おめでとう、二宮くん、って言える日が、きたらいいな。