単品と単品

ハンバーガーとチーズバーガーを食べたいときもある

ブログ「単品と単品」について

私は私の欲しいものを一つずつ選ぶ。一つずつ揃える。
絶対に譲らない。
そういう意思で、ブログ名を「単品と単品」にした。
サブタイトル「ハンバーガーとチーズバーガーを食べたいときもある」も同じ思考から。

「単品と単品」とは何か──ブログ名の話 - 単品と単品

 

ほんとはずっといやだったんだ

これは2024年の目標「責任を負い、責任を果たす」の途中振り返り記事です。

前回の振り返りはこちら。

ゴールデンウィークも終盤ですね。本記事は4月〜ゴールデンウィークの振り返りです。

この記事は15,000字以上あります。長いです。長いので、珍しく目次を付けておきます。気になるところから読んでいただいて大丈夫です。

  • 目標の振り返り――理想ありき
  • 理想ファーストになるためのコンセプト
  • 4月月報
    • 4月月報
    • かわいい・きれい・かっこいい問題について考えた
      • 「かわいい」について
      • 「かっこいい」について
      • 「きれい」について
    • 美容・コスメ覚え書き
  • 日常のこと
    • いま食べるごはんをつくる
    • 観葉植物を増やした
    • ほんとはずっといやだったんだ
      • カーテンのカビを取る
      • 鬼門ベランダに突入する
      • 買ってよかったお風呂場ブラシ
      • 防災リュックの再構成
    • 短歌投稿
続きを読む

読んだ:「一セットの服」で自分を好きになる

あきやあさみ 著(幻冬舎、2024)

「一セットの服」で自分を好きになる | NDLサーチ | 国立国会図書館

 

作者の前著『一年3セットの服で生きる : 「制服化」という最高の方法』を読んだ頃から、自問自答ガールズとしてやっております。こちらは2冊目のご著書。

2周はしました。そして記録のためにさらにもう1周(ざっくり)します!

  • 全身鏡を見る機会は増えた! 毎回じゃないけど、たとえば、服着たとき、メイクした後、髪を整えた後(ヘアセットって言いな~)、バッグ持った後、靴……まあなかなか靴履いた状態まで見られないけどちゃんと見たいです。抱負。
  • 靴は買えました! 試着100足行かずでしたが、ほんとにかわいい靴です。今は靴擦れとたたかいながら履き慣らしているところです(踵がめちゃめちゃ靴擦れします……ぐす……)。しかし、外に出られるようにならないとバッグが買えぬ。「使令に下れ……下れ……」という気持ちで毎日ちょっとずつ履いています(十二国記)。初回の断服式のついでに靴も全部見たのと、それからさらに破損に気づいて処分したのとで、そもそも手持ちの靴が3足しかなくなっていた(スニーカー、ショートブーツ、レインブーツ)。レインブーツは特殊なので実質2足かもしれない。それなので新人にはがんばってとけ込んでほしい。私に。
  • バッグは今探しているところです! 試着累計50くらいしたと思う(モール内の雑貨屋さんのバッグとかも入れて)。だんだん、こういう形のがいいかなとか、こういうのは身体に向いてないなとわかりつつある。そのようにしてバッグの解像度が上がったために、オンラインストアとかを見ていても試着したいと思えるバッグが減ってきた。しかし、また大都市に行く機会に、しっかり試着回数増やすぞ。靴を36足で決めたのでバッグはちゃんと100行きたい……。
  • 2月の断服式ではやらなかった、アクセサリーのワークを先日やりました。最近使っていなかったものをかなり手放せてすっきり! 今好きなのはこれなんだというのが自分ではっきりしたのも嬉しいし、しまい込んでいた貰い物が案外今の気分にも合うのがわかって一軍に戻ったのもいい発見でした。すごく気に入っているネックレスとリングがあるので、この先もアクセサリーの買い足しはあまり考えていない。(とにかくバッグがないと先に進めないぞ)
  • 美容に関する「日々の手入れ」のくだりを読んで、そういえば8年くらいずっと肌荒れしているところがあって、それをなんとかしたいかも、と思い始めました。抗炎症剤が必要なんじゃないかと思うのですがとりあえず皮膚科に行くか……。
  • 「人にこう思われたい!」と思って服を選んでしまうこと、あるな、と思いました。でもそれって両刃の剣なんですよね。褒めてもらえないと相手への憎しみになってしまう。誰も幸せにならない。相手に「これ、どう思う?(かわいいでしょう、好きでしょう)」って聞かなくてもいいくらい、自分が満足している服を1セット作りたいなと思います。私が私を満たすのだ。
  • 演歌バッグのお話、noteでも拝読して、そうなんだ!と思っていました。ブランド物のバッグをもつ人の気持ちがわからんだったのですが、ちょっと「そうなんだ~」になりました。後で思ったのだけど、たぶん私は演歌バッグじゃなくてすでに演歌リングを持っているのだな。
  • 買い物に行くときに好きなものを身につけるのは、いいな、と思う。この間バッグを試着させてもらったとき、店員さんのご厚意で荷物を入れさせてもらったのだが(そのバッグは今でも第一候補になっている)、私がミュシャのクリアファイルを持っているのを見て「ミュシャお好きなんですか?」って聞いてくださったのがとても嬉しかった。本の内容としては「店員さんが、よりあなたの好みにあったものを勧められるから」ということだと思うのだけど、好きなものを身に着けていくとそれだけ自然体でいられるというか、「私ってこうなんですよ」というのを説明しやすくていいなというのが私の実感。
  • SNSのアイコンが自己紹介という話題! 確かに!! ブログもnoteもpixivもお花の写真です。お花が好きだねえ。Xはイラストだ。
  • 「30日間チャレンジ」はいいなと思う。最初の10日間は情報収集、次の10日間はトライアル、最後の10日間は同じことを継続する。こんなに本腰を入れてなにかを試すモチベーションは今はないけど、いつか参考にすることがありそう。
  • p185の「自分のキャラクターを服選びに活かす方法」がすごく面白かったです。文章の文体とファッションの関係。自分が文章書きだから、文体の話が大好きなので……。私はスパッと短い文章はあまり書かない(ブログとかを念頭に置いています)から服装もシンプルじゃないし、面白長文を書けるタイプでもない(ここでは短文をたくさん改行しながら書くものを想定)からあんまり装飾的な服装でもない……、中庸……? ブログはわりとかっちりした(理屈めの?)話を書きがちだからトラディショナルな雰囲気になるのかな。私は靴とバッグを色々試着して思ったのですが、「クラシカル」で「ちょっとかわいい」ものが好きです。あんまりマニッシュなものになると途端に似合わない。文体も「クラシカルでちょっとかわいい」なのだろうか? 謎。二次創作小説は「焦土に這う火の川」と評してもらったことがある! 黒ベースに透明のキラキラ。なのか? たしかにキラキラは好き!
  • p199の「ちくちく言葉はプラスチック、迂闊に食べないようにしよう」もすごくよかったです……! SNSを見ていると「ぎゃ」と思う言葉を見ることがありますが、私もあきやさんを見習い、お菓子の個包装の中のシリカゲルとかを思い浮かべて「食べられません」と見なかったことにしたいと思います。文章のことを等しく「読んで、取り入れるべきもの」と思っているふしがあるんだよな(私)。距離を取ったほうがいいよ。最近はXほぼ見てないしその方が調子いい。

こんな感じで楽しく読みました! できればどこかで4月の月報を出しておきたい(もう5月4日です)。バッグ探して買うぞ……!

読んだ:黄道光抄 : 歌集

蓑部哲三 著 蓑部厳夫, 蓑部樹生 編(2011)

黄道光抄 : 歌集 | NDLサーチ | 国立国会図書館

 

好きな歌がたくさんある。30弱を引く。

大隅のかすむ陸(くが)よりふくらみてみなみの海はいたくあかるき(p11)

宮崎から鹿児島方面を見ているのだろうか。3句以降にひらがなが多く、南国の明るさのシンプルで原始的な力を感じる。

井戸端のぬれし三和土(たたき)にぶちまけし貝にまじれる鰈(かれひ)眼をあく(p13)

取ってきた貝を三和土に出す習いなのか、うっかり籠か何かを落としたのかわからない。「ぶちまけし」はなんとなく後者の感覚があるがどうだろうか。鰈が眼を開いたのを作者は目撃したのだと想像する。鰈はまだ生きている。貝は見た感じ「生きている」と思う動きを、特に陸上では見せないだろうけれど、魚はそうではない。これから食べるか売るかするのだろう鰈の命を見た作者、内容は観察のみの歌で作者の感情は書かれていないのだけれど、印象に残る。

庭のべにひらき切りたる山桜散る花のなきひと時があり p22

もしかすると多くの人が詠んできた情景かもしれない。ただ、「庭」の「山桜」(ソメイヨシノではなく)という点は作者の独自さが高いのではないだろうか。最後が言いさしの形であることが、このあと日をおかずに散り始めたことを予感させると思う。

めざめたる玻璃窓の外に夜明かと見まがふばかり靄ながれゆく p23

何時に起きたのかは書かれていない。しかし、夜明けにはまだ遠い夜中なのだろう。その中にも靄は白く流れていたのだろうか。夜中に目覚めて外がほの白かったらびっくりすると思う。それを淡々と歌われたのかなと想像する。

ひと束の穂北半紙を入れおきし机によればにほふすがしさ p25

穂北は紙漉きの里だったらしい。今は職人はいないようだが(https://www.pref.miyazaki.lg.jp/contents/org/honbu/hisho/jaja/04_washi.html)。
新しい紙はいいにおいがする。机の引き出しを開ける前から、机の周りに清々しい香りがしているというのはうきうきする感じだ。枕草子を思い出す。

うつり来し庭の石臼に水張りぬ岩雀らが来り浴むべく p29

引っ越しをされたところだろうか。まだ荷物を解き切る前のような気がする。周りの生物に気をかけるやさしいお人柄を感じる。庭に臼があるってなんだろうと思いつつ。

ひそかなる願のありて春を待つ我が幸を人知らざらむ p31

願いや幸いの具体が示されることはない。具体的に書けという向きもあろうが、この歌が好きだと思う。春を待つ気持ちは共通している。誰にも言わない願い、誰にも言わない幸せをきちんと胸の中に持っていることは豊かなことだと思う。

ふるさとより来ましし父が濡縁の竹青々と敷き換へくれぬ p36

この歌集では両親に対してかなり丁重な尊敬語が使われているように思う。高齢の方の歌でもたまにそういう表現を見るので、時代なのかもしれない。「来ましし」って自分の親には使わないだろうなあ、祖父母にも使わないだろうなあ。先生には使うかもしれない。
この歌は「青々と」がいいなと思う。さっぱりしたことだろう。しかし濡縁の竹ってなんだろう。濡縁が木じゃなくて竹製なんだろうか。

山桜ふふむ鳴川の峡に来て桑をくくりし藁とき放つ p45

桜があると嬉しくなってしまうし、水辺も好きだから目に止まったのだろうか。桑をくくっていた藁をとき放つのがどういう状況なのかはよくわからない。……と思って読み返したところ、「ふふむ」と「くくりし~とき放つ」がいいのかも、となった。山桜がひらく予感が、今桑がとき放たれた様子から誘導されるのだ。

炭を焼くけむりは白くやはらかく敵機来し日は遠くなりたり p48

戦争経験世代。「けむり」がひらかれているのがやわらかさをより感じさせ、下句の「敵機来」という硬い漢字の並びとうまく対照されていると思う。

うみたてのけさの卵も幼らの熱き麦飯にかけてやりたり p68

自分の家で飼っている鶏かなにかの卵を、まだ幼いこどものごはんにかけてやったという歌。「も」なので、ふだんからこどもには色々とごはんのおともを分けてやっているのだろうかと想像する。「熱き」がまたいい。お腹が空く。

思ひきり土にまみれて働かば吾のけながき風邪も癒えむか p72

歌集を読んでいると本当によく働く人だなと思う。あるいは働くことと生きることの距離は今よりずっと近い時代だったのかもしれない。長い風邪に苛立っているような雰囲気を感じて少し微笑ましい。家族からしたら働かないで休んでいてほしいかもしれないが。

立ち枯るる朴を鋸引きをへたれば吾肩あてて押し倒したり p82

動詞が多いけれど、スムーズに読める歌。「終へ」「当てて」などが適宜ひらかれている工夫もある。木こりというのか、自分は一生やらないだろう動きでも、なんとなく、木の感触や重みを肩のあたりに想像する。

櫨の木を鋸引きをへて割りをれば黃なる芯より素直に割れつ p84

これも木こり(?)の歌。薪割りはキャンプでちょっとやったことがある。「素直に」が面白い。針葉樹の素直な割れっぷりは「素直に」と確かに言いたくなる。ハゼは針葉樹ではなさそう? 「黄なる芯」も具体的なところがいいなと思う。

コールタールに漬けし落花生吾は蒔くかうでもしなければ野鼠が食ふ p90

知らない習慣だ。コールタールに漬けられても落花生は発芽するということなのだろうか。作者はこれまでに落花生を食われたことがあるのだろうなと想像する。

川原の畑にみのりし胡麻を刈るすでにこぼるる実を惜しみつつ p93

胡麻の収穫ってどんなんだ? とYoutubeで見てみました。胡麻ってこうサヤの中にあるのか~! ホウセンカの種みたいに弾けてしまうのね。惜しいと思う気持ちがより理解できるようになった。もったいないね。

ゴマの栽培 種まきから収穫、脱穀して焙煎まで。 - YouTube

わが井戸の石の間に冬籠る守宮(やもり)はつひに鳴かずなりたり p93

守宮って鳴くんだ……知りませんでした。作者はかなりの頻度で守宮が鳴くのを聞いていて、それが聞こえなくなったなあ、というのを歌にされている。小さな生き物を見つめる目。あと、守宮が冬眠してるのも実はよくしらなかったんだなあ。守宮って何年も生きるらしいね。

わが妻が逆さに植ゑて芽ぶかざる生姜を今日は吾が植ゑ直す p95

生姜を植えるときにはあの生姜をそのまま土に入れるらしい。向きがあるんですね。アボカドの種を植えようと思っているのですが、アボカドの種にも植える時の向きがあるらしい。奥さんが逆さまに植えたということが事前にわかっていたのか、「なかなか芽吹かないから見てみたら逆さだった」ということなのか。前者かなあ。奥さんはあまり畑仕事をされない方だったのだろうか。微笑ましい御夫婦だなと思う。なんとなく、生姜を逆さまに植えたからって怒りそうな人には思えない。作者さんは。

丈ひくく老いたる父は婦人用の自転車に乗りて勤めに出でぬ p102

その後ろ姿を、悲しく哀れに思われたのかもしれない。特にその時代は「婦人用の自転車」に男性が乗ることのハードルが高かったりしたのかな、今よりも。しかし老いてもなお職場があるのは立派なことだなと思っちゃう。

火山灰地の我が畑ながら霜とけてカリフラワーの緑いきおふ p108

火山灰の土地では作物が育ちにくい、という前提がありそうな歌。カリフラワーの緑が濃くなっているのを喜ぶ気持ちが伝わってくると思う。「いきおふ」がひらがななのが、カリフラワーのもこもこっぽくてかわいい感じがある。

秋ののげしの花より集めし蜂蜜のにほひに馴れてパンに塗りをり p109

のげしってなんや、と調べる。ノアザミの花がたんぽぽみたいに黄色いやつ……っぽい。蜂蜜を作れるんですね。最初は香りに馴れなくて食べつけなかったのかもしれませんが、今では当たり前のようにパンに塗るようになった、という歌。昭和32年の歌ですが、その頃からパンに蜂蜜を塗って食べたりしていたんだなあ、とちょっと新鮮。

吾よりも早く桵の芽折りし人を憤りつつ丸山を越ゆ p111

歌集を読む限り、作者が怒っているのは珍しいと思いますが、それがタラの芽を折られていたからというのがちょっとおもしろい。毎年そこで摘んでいたのでしょうか。あるいは、あまりにも広範囲に採られていたとか、なにか特殊な事情があったのか。

山道にいたく後れし妻待てば霧の中よりのぼりて来たる p117

ものすごく間が開いてしまったのでしょうね。いちいち歩幅を合わせないのだな。霧の中からだんだん妻の姿が見えてきたのが印象的だったのだろうと思います。妻視点の歌があったらどんなだろうか。

山の落石はげしき米良(めら)より出で来たる自動車は屋根に金網を張る p122

普段から金網を装備している車なのでしょうね。そんな土地柄があるのかと私も驚きました。作者も驚いて歌にしたのではなかろうか。

火口湖を越えむとしつつ力尽き落ちたる蝉をボートより拾ふ p133

蝉の死体が湖のボートの中に落ちていた。それを、湖を越えようとした蝉だと感じる作者の心がすてきだなと思う。「火口湖」とすることで、単に湖とするよりもスケールが大きくなったように感じより効果的なのではないだろうか。さらに作者は蝉の死体を拾い上げる。それからどうしたのかはわからないが、旅人への敬意を少し感じる。

夕ぐれていよいよにほふ姥百合の花咲く渓を立ち去りがたし p133

夕方、もう帰らねばならない時間。だけれども花の香りが強くなって、ここにとどまりたいと思ってしまう。シンプルな歌だと思う。「立ち去りがたし」にかなり強い感情が出ているのと、「いよいよ」がちょっと強めではあるけど(でもこれは必須だ)、全体にはシンプルに詠み切るのがすごい。もっと過剰にしたくなりそうだから。

朴の芽のひらきゆきたるくれなゐの苞は下行く谷川に落つ p176

2句切れなのかな? それとも芽が苞をひらくものだろうか。作者の歌のしらべで2句切れってあんまりないしやっぱり切れてないのかな。芽ではなく苞に目をやり、その行く末まで見届けている。

こういう俳句もあった。 朴の芽の苞まだ落ちず中尊寺|細見綾子|昭和47年作 - 細見綾子・沢木欣一 俳句アーカイブ

老いてなほやさしきこゑに吾を呼ぶ妻と真昼の茶を飲みあひぬ p214

いい歌だ……。「やさしき」に愛情が出ているし、わざわざ「あひぬ」なのがね、いいですね……。あと、真昼の茶なんですよね。お昼ご飯のあとの一服なんだろうか。夜ではなく昼だというのがまたほのぼのとした感じがあっていいなと思う。

 

部分的に読んだ:かわいいピンクの竜になる

川野芽生 著(左右社、2023)

かわいいピンクの竜になる | NDLサーチ | 国立国会図書館

 

年末に丸の内オアゾ丸善で買い込んだ本の一冊、ようやっと読み切れた。サイン入り本!

作者は歌集『Lilith』の人。初のエッセイ集とのこと。

まずね、装丁が本当にかわいい……! オビが銀色に黒字なんですが、裏面が真っ黒なんです。たぶん黒い紙にシルバーインクなんじゃないかしら。かっけ~。

カバー用紙のイラストももちろんかわいい! カバーを外して全部広げると、ウェーブのかかった紙やドレスのフリル、花びら、そして竜の羽や尻尾がぶわっと広がってめっちゃかっこよくてかわいいです。すてきだ~。背表紙のタイトルが地に寄せてあるのはイラストの邪魔をしないようにだと思うのですが、いいですね。

そしてそして! カバー用紙の手触りもちょっと、微小な凹凸を感じるのですが、表紙用紙が……! 鱗の手触りです!! 竜すぎ!! なんでしょうこれ? 革のシボ感みたいなものを感じます。大ぶりのレースがデザインされているので、レースの細い糸ともオーバーラップしていてすごくすてき。オビが黒、カバーが淡いピンクとブルー、表紙が黒+白のレース、でメリハリがかっこいいです。

ふう。装丁の話しちゃった。

川野さんはロリータ服がとても似合いそうだと思うし、だから着始めたのが割と最近らしいのが驚きだった。失礼ながら……。

「人形は頷かない」という視点がとても印象的だった。人形は抵抗しないかもしれないが、はいとも言わない。審神者だから特にかも。道具はしゃべらないから。

作品と香水、作品とコスメの想像のくだりも楽しく読んだ。作品と、作者の好きなジャンルとのコラボのようなものはとても好き。

海外旅行の章がいちばん好きだ。大好きな物語を追い求める人たちの熱、そういうイベント、大好き。海外のオタクも「息して!!」って言うあたりとか声に出して笑ってしまう。なんか、私は水ピが好きなのもそうだし、「物語が現実に影響を及ぼしている」ところが好きなんだなあと思う。あんスタのリクアワ7で、Switchのバレンタイン曲を聞いた人が片思いの相手に初めてチョコを渡せました、という話で泣いちゃったのも源流は同じではないだろうか。

髪色の話も興味深かった。私もこの間初めて髪をピンクラベンダーにしたのだけど(インナーカラー)、3日で金髪になってしまった。紫は3日でシルバーになった。色を色として保たせるのは本当にすごいことだ。いつ見てもピンク髪の人などは尊敬しちゃう。

あと最終章で私の好きなランジェリーブランドが出てきて、「わあ!」と言って姿勢を正してしまいました。いいですよね……本当に……ものすごくデザインがかわいい。サイズが大きめなので、気に入るかわいいデザインを探すのが本当に大変なのですが、このお店に行けば必ず好きなものが見つかる。しかもサイズがちゃんと合う。嬉しすぎる*1。品物の良さも素晴らしいのだけど、店員さんがまたすごい。お店がどんなに混んでいても、接客が穏やかで丁寧なままなのがすごい。すごすぎてなんとか感謝を伝えるためにお店のインスタにDMしたことがあるくらいすごい。川野さんは「下着のデザインについて語り合える」のように書かれていたので、私も先日「リボンが2色ありますね!!」などとデザインに関する点を振ってみたところ、「そうなんです! この部分もそれに合わせて2色あるんです!」などとお話してくれてとても嬉しかった。きれいなものはいいねえ。

さて、記事タイトルが「部分的に読んだ」なのは、性暴力のくだりをたまに飛ばさせてもらったからなのですが(親切に、そのような描写の前に説明書きをしてくださっている)、大学時代にあった性暴力(セクハラと呼んでもいいんだけど、加害の悪さと被害の大きさを両方矮小化している気がして腹が立つのでこう書く)のことを思い出して暗澹たる気持ちになった。そういった加害者ほど社会で成功していたりするのがまた最悪だ(社会における成功とは何かはとりあえずおいておく)。私が見過ごしてきたことを、川野さんはきちんと見つけて拾い上げて言語化してくれている。それを読むのは心が痛いことでもあるのだけれど、誰かがこうして光を当ててくれているということが嬉しいし、そして自分がこれから同様の状況に立った時があれば(嫌だけど)そこにきちんと疑問を投げかけられるのではないかなと思う。

 

*1:引っ越しで近所になくなってしまったので、東京に行った時にわざわざ立ち寄ったりする。

途中まで読んだ:青と緑 : ヴァージニア・ウルフ短篇集 (シリーズ ブックスならんですわる ; 01)

ヴァージニア・ウルフ
西崎憲 編訳(2022)

青と緑 : ヴァージニア・ウルフ短篇集 (シリーズ ブックスならんですわる ; 01) | NDLサーチ | 国立国会図書館

 

読み終えてないのだけど、さっき記録した『ウィステリアと三人の女たち』の表題作にもヴァージニア・ウルフが出てきたなあというのと、どちらにも「結婚生活の終わり」みたいなものが出てきて、その符丁が面白かったので書いておく。

「ウィステリアと三人の女たち」では

「おまえ、誰なんだよ」今にも消え入りそうな声で、夫は言った。

「知らない」わたしは言った。

「もう、あなたとは関係がない」

とあり、『青と緑』の「ラピンとラピノヴァ」では

それが結婚生活の終わりだった。

と書かれている。前半で

あのふたりはとても幸福だと。けれどそんな幸福はどのくらいつづくものだろうか?

とあって、その答えが出て終わるのが面白い。

表題作「青と緑」が見開きで終わる短さなのも意外でよかった。そしてとても美しい。

また追記するかもしれない。

読んだ:ウィステリアと三人の女たち

川上未映子 著(2018)

ウィステリアと三人の女たち | NDLサーチ | 国立国会図書館

 

川上未映子さんの単行本を読むのは2冊めではないかと思う。アンソロジーに入っている短編は読んだかもしれない(読んでいた)。

『すべて真夜中の恋人たち』。とても美しい装丁で、ものすごく好きな話だ。いつ読んだのかはっきりとはわからないけど、前前前居の本棚に入っていたのを覚えているから、9年くらいになるのかもしれない。

あんまりにも好きな話で、それがわかっていると、次の本に手を出しにくくなる。

本は読んでいなかったけど、このツイートはチェックしていたらしいから、やはりこの人の文章は好きなんだろう。

 

そんで、やっぱり10年近くかかって、ついに2冊めを読んだのだけれど、やっぱりものすごくよかった。これは

  • 彼女と彼女の記憶について
  • シャンデリア
  • マリーの愛の証明
  • ウィステリアと三人の女たち

の4編が収録されている。ものすごく装丁がきれいだ。

この人が書く女性の一人称がすごくよい。ふつうの女性の一人称だな、と思うし、見合った語彙や文体なのだけれど、彼女たちが思うこと、伝えたいことがきちんと伝わる。超絶技巧だと思う。

記憶、あるいは「私らしさ」「私が私であること」の外在(肉体の外に、それが存在する?)みたいなテーマ・モチーフは一貫しているのかなあと思いながら読んだ。箱、花、そのようなものに仮託されて。

「シャンデリア」が百貨店だったのでわーとなった。最近百貨店について考えることが多いから。

「マリーの愛の証明」終盤がね、ほんとうに、ほんとうによかった、

少女たちは歩きつづけた。自分にしかわからない話をしながら、それでも誰かとわかりあえることを夢みながら、他愛のないおしゃべりをくりかえしながら、そしていつか、何もかものすべてにすっかり終わりがやってくることを信じながら、女の子たちは彼女たちの住むミア寮へもどっていった。なんとなく二列になって、なんとなく、前をむいて。

書いてみるとひらがなが多いなあと思う。少女らしさだなあ。

書かれている感覚は何かすごくわかる気がする。中学生とかの感じだ。そんで、最後の「前をむいて。」がめちゃいいのだよな……すごいなあ。

「ウィステリアと三人の女たち」これがさ……! 川上さんの書く破滅は息を呑むほど美しい。美しい破滅が好きなので嬉しくてしょうがない。でも破滅って再生と同義だったりするんだよなあとしみじみ思う。とてもいい話だった。

「シャンデリア」以外は女性の同性愛っぽい描写だったなと後で気づく。

次に川上さんの単行本を手に取るのはいつになるんだろうか。こんなに熱狂的に好きな話を書く人と同じ時代に生きているのは嬉しすぎるから、もっとインタビュー記事とか読んだ方が良い気がしてきた。

 

読んだ:パスタマシーンの幽霊

川上弘美 著(2010)

パスタマシーンの幽霊 | NDLサーチ | 国立国会図書館

 

このあいだ、川上弘美さんのエッセイがとてもよかったので、小説を手に取ってみた。雰囲気が違うねえ……!(わくわく)

短編集。「女の子」がたくさん出てくる。女の子の女の子っぽい独白、見るのが好きだなあ。クロスワードの子が特に好きだった。

そういえば、小さい人が出てくる話が複数あったなあ、と思って見直していたら、これ同じ人じゃん! そして君たち、ベランダ組、両思いじゃん! すごい、雑誌連載の短編集で、さらっと続きものというか、オムニバス?になっている……。他にも続いているのはあるのかもしれない(杏子ちゃんはわかった、相方が強烈だから)。

読んだ:紛争地の看護師

白川優子 著(2018)

紛争地の看護師 | NDLサーチ | 国立国会図書館

 

現場から離れてしまったことを負い目に感じているからか、医療ものや看護もののドキュメンタリーはあまり読めずに来た。でも最近は読むなあ。今のキャリアでよかったんだと思えるようになってきたのかもしれない。

あと、戦争ものとか、世界の歴史に目を向けている傾向がある。これは短歌で反戦的なものを目にすることが多いからかもしれない。時事詠というやつだ。この作中ではガザの話もあって、昨今ニュースで見かける話がまたひとつリアルに見えるようになったというか、奥深くなったなあと思う。

病院が空爆されたとニュースで見る。たいへんなことを、と思う。だけどこうして、病院の中で実際に看護にあたっている人の文章を読むと、こういうことか、ともっと腑に落ちるようになる。

この方は一度ジャーナリストを目指したと書かれている。とても読みやすいし、わかりやすく、いい本だと思う。書いてもらってありがたいと思う。看護師を続けてもらってありがとうとも思う。勝手な気持ちだけど。

読んだ:一生もののおしゃれが身につく10のルール100のコーディネート

村山佳世子 著(2018)

一生もののおしゃれが身につく10のルール100のコーディネート | NDLサーチ | 国立国会図書館

 

ファッションの本を読んでみようフェア。

同じスタイリストさんでも、クローゼットにたくさん服を持っていて、数年経ったらまた着られるという新年で取っておくコートがある方もいらっしゃるのだなあ。

良いバッグを調べるようになったので、良いバッグが出てくると「良いバッグだ……!」と思うようになった。

p63の「取っ替え引っ替えまったく違うテイストの服を着ている人よりも、週3日着てもいいと思えるくらいの大好きなスタイルを持っている人のほうが、一生もののおしゃれに近づけると思うのです。」が印象的だった。「スタイルの確立」ってあちこちのファッション本で見かける。それはなんか、流行りを取り入れているだけでは身につかなくて、自分で自分をきちんと研究しないと(内に入らないと)いけないんだろうなあと思うのであった*1

私が着るなら……と思いながら見るとやっぱりスカートしか目に入らないのであった。p97の黒のタートルネック+ピンクベージュのスカート、バッグも靴も黒+金金具*2

あとさ! 裾を巻くとか袖を巻くとかいろいろな微調整をするよね、おしゃれな人は……!(最近インスタでも流れてくるようになった) すごい、何をどうしていいのかまったくわからない。でもできるようになったら楽しいんだろうなあ。

*1:私は二次創作界隈で「ヘイお待ち! いつものだよ!」みたいに言いながら"いつもの作風"を堂々と出されている方をお見かけしたことがあるのだが、それがほんとうに、いいな……! と思ったのであった。眩しい。自分で自分の作風を把握している+それが再現可能である+おそらくは気に入っている(そして周囲に受け入れられているという確信、のようなもの)ということが。私の「いつもの」ってなんだろうなあ。あるのかしら。欲しいと、必要だと思ってる?

*2:タートルネックは顔がまんまるになっちゃうのと、首周りがチクチクすると絶望的にだめなので(安いからか?)であんまり着られないのだが。でも黒とピンクの組み合わせは好きだな。

ボールを床に落とさない

これは2024年の目標「責任を負い、責任を果たす」の途中振り返り記事です。

前回の振り返りはこちら。

4月に入りましたね。3月の振り返り、と言えるでしょう、まだ*1

たくあんばかり食べていた

2月末頃から、たくあんばかり食べていた。年末にいただいていたのを発掘し、賞味期限が最長で4月1日だったのだ。その数、5本。

「本」?

たくあんの単位って「本」なんですか、と思う方がいらっしゃるかもしれない。ええ、正しいのです。大根の形のままのパウチが、5つ。画像はこちら。

商品紹介01 | 九州農産株式会社

賞味期限が近いものを、人にあげるわけにもいかない。だからせっせとたくあんを食べた。

たくあんは、しわしわだ。輪切りや半月切りにして食べるのだけど、切るために触れると、大根にしてはとても細いことがわかる。長さはある。まな板にギリギリ収まるかどうかくらいの立派な大根だ。
たくあんの作り方を調べると、「干してから、漬ける」らしい。先に干すのかとびっくりした。だからしわしわになっているのだ*2

久しぶりに家で食べるたくあんは、美味しかった。おかずとして添えて出す(出てくる)のは実家以来だと思う。自分では買わないから。たくあんは、甘くて、歯応えが良い。意外と気に入って、いいペースで食べ、今は最後の一本になった。もう少し残っている。4月1日は過ぎてしまったけど、漬物だし気にしないで食べるし、たくあんはまだ美味しい。

一本のたくあんを切ると、こうなる。

f:id:hayamo:20240405095015j:image

厚さがむちゃくちゃだ。たくあんガチャ。

本丸には今100以上の男士がいて、一膳に3切れずつたくあんを添えるとすると、たった一食で大根3本くらい使うのか……とはてしない気持ちになった。桑名がんばれ。

目標と責任

近況はそのへんにして。今年の目標の振り返り。

「責任を負い、責任を果たす」。

先月は、「相手への個人的好意駆動ではなく、客観的な責任駆動を覚えた」という話をしました。

3月も4月も、同様にやっています。この考え方は好調です。

新しく思ったことは、「明示されている責任」と「明示されていない責任」があるということです。「冬嶋(私)の責任だ」と明示はされていないけれど——他人の責任であることさえある——目標を達成するためにはやった方がいいことがあります。それは、たぶん、私が手を出した方がいいのです。あ、あのボール、誰もいないところに落ちそう、と思ったら、持ち場ではなかろうが飛び込んで行って拾った方がいい*3
「責任を負う」こともまた、今年の目標なので。

他、日常の振り返り

書きたいことが溜まっている。雑多にやりましょう。

水辺の汚れは脳の汚れ

水回りの掃除を、何度かした。風呂の椅子、風呂場の壁や床、台所の排水口のゴミ受け。排水口は重曹クエン酸を2:1で合わせた粉末を塗り付け、しゅわしゅわとなっているのをしばらく放置してから歯ブラシで擦った*4。本当に綺麗になった、嬉しかった。週に一度か二度排水口ネットを替えるたびに、ゴミ受けのメッシュの目になにかヌルヌルしたものが溜まっているのがずっと嫌で、でもずっと放っていたのだった。水回りの汚れを知りながら掃除をしないのは心に余裕がない時だ。水辺の汚れは脳の汚れ。やれば数分なのだから、やればいいのに、と、掃除をし終えるとよく思う。水回りをきれいにして、さっぱりした脳だから、そう思うのだ。

正しい蕾たち

鉢のくちなしに、たくさん蕾がついている。正しい蕾たちだ(年末年始にぽちぽち咲いていた。戻り花というには戻りすぎである。先取り花という方が正しいかもしれない。フライングフラワー)。

前に咲いた花が落ちた後、その両脇に出た新しい二葉のペアがあった。そのそれぞれが蕾を戴いていた。双頭って感じで、かっこいい。両方開いたらまたかっこいいだろうなあ。蕾は思い思いのペースで膨らんでいる。細いまま捩れているやつもいる。絶対咲きますとばかりにまるまる膨らんでいるやつもいる。

Xダイエット

Xから離れている。旧TwitterというSNSだ。Xから離れているのは刀ミュ新作のネタバレを踏まないためにだけれど、たぶん私はずっと、Xをやらないための大義名分を探していた*5。ネタバレ避けはちょうどよかったのだろうと思う(実際、ネタバレは微塵も見たくないのだが)。

舞台の初日が3/10だから、X離れはそのあたりからで、だいたい1ヶ月になる*6。かつてXを閲覧するのに充てていた時間と、Xを開いてないけど何を投稿しようか考えていた時間が、空いた*7。それであすけんをやっている。食事記録アプリだ。あと、散歩と、あんトレを。この1ヶ月で2kgくらいを世界にお返しした。Xをやめると痩せる。いや、やめてはないけど、そこで言いたいことがない。少なくともここ1ヶ月は。

スプリング原稿ライフ

原稿をしている。別のところで付けている記録を振り返ると、2月下旬から書き下ろしに着手したりイベントに申し込んだりしていたらしい。1ヶ月と少しの間で、書き下ろしを全部書き終えた。本文を校正に出して、デザインの依頼をして、印刷所の予約もした。最近は、いつもお願いする校正者さんとデザイナーさんと私の三人で私のサークル、みたいな気持ちになりつつある。私の中で*8

短歌

毎月出すのが目標の新聞の文芸欄。3月・4月とも出した。達成。

自問自答ガールズ的な月報

こちらもやっておきましょう。やりたいからね。

  • あきやさんの新刊はまだ配達中。週末に読めたらいいな。
  • 2月末に断服式をした。一つの衣装ケースに入る服を「一軍」として、そこからだけ服を着ている(これは自問自答ファッション公式のやり方ではないことに留意されたし)。キャンプの日以外はそれで通した。これは、楽だ。私は服を着た翌昼に洗濯を回すので、衣服は最低2セット必要になる。トップスよりボトムスが少なく、今の時期に使えるボトムスがスカート3・ワンピース1なので、選択できるのは4-1=3セットしかない。さらにワンピースは洗濯機の乾燥機能を使わずに手で干すから、天気が悪いとさらに選択肢が減る。楽である。トップスは半袖3・長袖3が一軍に残っている。ちなみに衣装ケースの外にカーディガンが4着ある。あと、どなたかが書いていた「下着は年2回2着ずつ買う」がいいかもと思っている。前回11月くらいに手持ちを1つだけ残して処分して3着買ったから、近々もう2着買い足したい(下着は手洗いなので3〜4日に1回まとめ洗いしており、数が要る。。)。
  • 靴も減らした。「いちばんの靴」をほぼ毎日、散歩に履いている。この靴はグレーの布地のローファーで、金色のホースビットが付いている。ヒールはない。見た目はいいんだけど、歩いてると足先が痛いので問題である。1時間は歩けても2時間は無理そうだ。あと、生地がほつれてきた気がする……って、今見たら爪先とかかとの生地が擦り切れ初めていた。わあ、これは、ご勇退をいただかなければなるまい……。でも最後にたくさん履けてよかったなあ。かわいい靴だからね。靴は買いに行きたい。あのローファーの気になるところは、足が痛くなるところと、地面に近すぎる感じがする(底が薄い?)ところで、そのあたりはケアしたいと思う。スニーカーも2足残しているけど、できればあまりスニーカーを履きたくない(似合いにくい)。キャンプの時は履くけど*9。黒のレースアップシューズか、ローファーかなあ。パンプスは私はたぶん履かない。靴は、試着したいものを一覧にまとめたいと思っている。近々。
  • カバンも減らした(特にリュックを)。斜めがけスタイルが似合わないので封印しようと思い、すると、いつも使っていた「斜めがけとハンドバッグの2way」の子が使いづらくなった*10。結果、アパレルショップのノベルティでもらった、ぺなっぺなのトートバッグを使いがちになる。うう。さすがに長くは続けたくない(重いものを入れると壊れそうだし)。カバン、買いたいねえ。いいなと思ったカバンの画像は、たくさんストックしてある。カバンも試着リストを作りたい。バッグって言った方がいい? カバンって言っちゃうよ〜。
  • コンセプトは、とりあえずこれかなぁという感じになっている。
  • コンセプトチェッカーも作った。草木と水辺と心地よい部屋と、ちょっと町、あと好きな絵画いくつか。全体にセピア・茶色、緑/青緑、差し色に赤みたいな感じになっている。差し色の赤が好きなんだ……へえ……*11
  • 通販のファッションカタログが届いた時、「欲しいものがあるかな?」より*12、「どんな着こなしかな?」って見るようになってきた。靴やカバンの合わせ方とか。トップスとボトムスとか。「私もこうなりたい」っていうのは、なかなかない(むしろ、かわいいけど「(私は)こうはならんのじゃ……!」と思うことが多い。それは「コンセプトに合わないので着ないという意思表示」でもあるし、「私の体型ではこういう見え方にならんのじゃ」という意味でもある)。あと、インスタでファッション雑誌の公式アカウントをフォローした。春はデニムの話が多いなあとか、そういうのがぼんやり伝わってくる。どの雑誌アカウントにするかは、前に本屋さんで可能な限りのファッション雑誌を見て私に合ってそうなタイトルをメモしていたので、それに従っている。あと、「おすすめのコスメ」とかも流れてくるので、なるほどこうして人は流行をキャッチするのかも、となっている。
  • メガネを買い替えたくなってきた。労働メガネは今年で5年目だし。ちょっと雰囲気変えたい。長井かおりさんプロデュースの黒縁がかわいいなと思ったの。でもメガネって自問自答ファッション的には「アクセサリー」枠に入るのかな? だとすると靴→カバン→アクセサリー(メガネ)になるんだよね。メガネは顔面なんだけどなあ。
  • 前髪を短くして、髪を染め直したい。黄色くならない色がいいよう。前髪は長いと日中不快でだめだ。私は着心地の良くない服が(どんなに見た目が好きでも)だめなのだが前髪もそうらしい。根本的な価値観との出会い。あんトレでパーソナルトレーナーをお願いしている七種茨を見るたび、真ん中に垂れている長い毛に彼がイライラしないのかいつも気になってしまう*13

自問自答ファッション活動は楽しいです。「毎日着たいくらいかわいいワンピース」を、よそゆきにしていたその服を、実際に毎日着てもいいんだ!っていうのがとても新鮮で、嬉しい*14*15

コンセプトを考えている間に、「博愛と偏愛の二重底」っていうフレーズが出てきた。これ、フェリ…モの商品名みたい、って一人で面白がっていた。
「博愛と偏愛の二重底がセクシー エレガントで親しみやすいマッドサイエンティストの会」みたいなことね(念のためですが、これは私のコンセプトではない*16)。

*1:noteで見かける自問自答ガールズさんたちの「n月月報」っていうのに憧れがある。毎月自分の行動や思考を省みる規則正しさに?

*2:たぶん

*3:ハイキュー!!の映画を見た。アニメを少し見ている。

*4:これはどっちかのパッケージに書かれていた調合なのだけど、最近インスタグラムで掃除Tips投稿がたまに流れてくる。それで風呂場の壁や床を掃除する気になった。

*5:大義名分」と言うと、ヘタミュSW(だよね)のイタちゃんの「たいぎめいぶ~ん?」を思い出す。

*6:まったくアプリを開かないというわけではない。ただ、開く頻度が激減したし、起動時にはいつも画面を手で覆ってポストが目に入らないようにしている(通知欄をチェックしてから、安全と思えるページだけを開くのだ)。

*7:あと、たぶんだけど、Xに吸われていた気力が維持されるようになっている。それでかどうかわからないが、「床に転がったまま何もできない」みたいな時間は減ったような気がしている。以前私は「TLを辿って浴びると、脳に小石をばらばらと撒かれててんでばらばらな場所が押されるように、多種多様な感情が止めようもなく引き起こされて頭のリソースを多く使うんだなあという気がしている」と書いていた。今は「おすすめ」タブの方がそれに当たると思う。

*8:原稿WBSの中に他人に依頼するフェーズがあると、日程が狂いにくくなる点もありがたい。

*9:って、もう一度見たら、スニーカー黒は底が剥がれ始めていた……。君もお別れだね。前居の近くのモールでお迎えしたこと覚えてるよ……。スニーカーベージュはまだ元気そうだった。もう普段履ける靴は君と、ショートブーツ黒しかおらんくなった。笑。あと、労働用に残していたパンプスも表面が剥がれているのを見つけた……これもお別れだなあ。EEEって書いてあるけど私そんなに幅広じゃないはずだしな。労働靴も買うか……(パンプス好きじゃないから気が進まない)。9足あった靴が、2月末の断服式で6足になり、4月初旬現在、さらに破損・劣化で3足になろうとしている。

*10:これはにっかり青江の軽装が発表された日に買ったネイビーの差し色のもの

*11:にっかり青江および石切丸について考えています

*12:今は服より靴とカバンを先に探すぞという気持ちのため

*13:Youtubeのショート動画に上がっている茨のやつ、「これが……いつも私の筋トレを見てくれているトレーナーさんなの……?」っていう呆然とした気持ちを味わえて面白かった。セクシーにパワフルに挑発的に、楽しそうに歌って踊っている……私のトレーナーが……。

*14:このワンピースはHEART CLOSETさんのもの。一軍トップスの半分はHEART CLOSETなのだ。着て苦しい服は着られないからとても助かっている。ブランド活動復活してくれないかなあ。もうやらないのかなあ。

*15:毎日着たいワンピース嬢は、しまいこみすぎて、買ったことを忘れる事件があった。いつかのハトクロさんセールの時に、「このかわいいワンピース、買おうかな……!?」って真剣に悩んだのだけど、だんだん、「あれ、もうこれ買ったかも……」という気持ちが湧いてきて、クローゼットをチェックしたら、あった。涙。こんなのは互いに不幸だ(私とワンピース嬢が)。それなら毎日着た方がいい。

*16:これは私のコンセプトではないのですが既存書き手格に振り分けると、博愛の101、偏愛の201(うるさいほう)、セクシーの102、エレガントの103(セクシーとエレガントはどっちがどっちでもいい気がするのだが)、親しみやすい202、マッドサイエンティストの201(喋らないほう)という感じがある。