精神アルゴリズム研究備忘録

人間の精神の構造やアルゴリズムについての研究内容の備忘録

人類の求める恋愛の変遷について1

 

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StockSnapによるPixabayからの画像

 

感性とは相対的なものでる。

 

人の感性は環境に依存して変化する。なので「カッコいい」とか「かわいい」という概念も当然変化する。特に「男性らしさ」というものは対応する危険度に比例する関係にあり、周囲の環境の危険度が低下すれば低下するほど求められる「男性らしさ」も低下していく。

 

例えば危険度の高い環境というのは「戦闘する機会が多い」環境である。そのような環境で求められる男性らしさ、というのは

・攻撃性

・太い骨格

・角ばった顎(台形)

・筋肉量

・低い声

 

等の特徴があるが「戦闘する機会が少ない」環境へと変化していくとこれらの特徴は不要なものへと変化していく。それどころか対応する「危険なもの」がなければこれらの「男性らしさ」は「危険なもの」へと分類されていく。

 

要は安全な環境が継続すればするほど女性は男性らしい男性を危険なものとみなすように変化していくので、男性は「男性らしさ」を切り捨てざるを得なくなっていくのである。

 

ところで人間には自身と同じものを「安全である」と認識しやすい性質がある。安全な環境で男性らしさが求められなくなった後、女性が男性に求めるのは次第に「安全である」ことへと変化していく。女性にとって安全であると感じるのは同じ「女性らしさ」ということになるので、なんと今度は男性に「女性らしさ」が求められるようになっていくのである。

 

あれこれその内男が女装し始めるのでは?とか考えてたらもうすでに男性用化粧品があったり、「男の娘」というのが流行り始めたりとすでに始まり始めてる感じがある。

 

見た目ではなく中身も「男性らしさ」が拒否されるようになっていく。例えば「女性に対する積極性」がそうだ。男性誌にグラビアアイドルが載ってることにクレームを入れるようになったり、レースクイーンという職業が攻撃されるのももしかしたら存外理にかなった現象であると言えるかもしれない。

 

 

 

 

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人はなぜストーリーを求めるのか

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古来から人はストーリーを作り、また求め続けてきた。神話然り、民話然り、子供向けの絵本も、映画も本も。

 

これらは人間が記憶すべき物事が他の動物よりも多いという特徴のおかげで発展した文化であると言える。

 

人間の記憶は関連づけることで行われる。

記憶していくことを増やし、記憶したことを分けることで、さらにそれぞれに関連づけられるようにしていく。これを繰り返し記憶できることや理解できることを増やしていく。

この一連の流れを仮に記憶サイクルとして、人は生きている間(あるいは認知症になる手前まで)このサイクルを繰り返し続ける。

「記憶→分類を増やす→分けられることが増える→記憶」

 

さて、このサイクルを繰り返していく過程の一番はじめの記憶の部分で、それぞれの情報をジャンルの大元である3種類6系統の精神状態に紐づけることになる。

 

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上から

1,安心=オキシトシン

2,理解=セロトニン

3,期待=ドーパミン

4,悦楽=ドーパミン+アドレナリン

5.怒り=アドレナリン

6,悲しみ=コルチゾール

 

それぞれを代表する6つのストーリーがあり、人は物事を記憶するための取っ掛かりとしてそれらのストーリーに記憶する物事を関連づけていくことになる。ストーリーは育った環境によりある程度は異なるものの、大雑把には共通しているはずだ。

人の脳は記憶したことの大部分を寝ている間に分類する。ストーリーに関連づける。

 

その過程で見るのがいわゆる「夢」である。

 

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閑話休題

面白いことに夢占いでは夢を大雑把に6種類に分類していたりする。

それぞれ

グレートマザー=母性

オールドワイズマン=父性的な強さ

アニマ=女性らしさ

アニムス=男性らしさ

シャドー=コンプレックス

ペルソナ=作り上げた個性

 

ということだ。

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まあ大体は

安心するストーリー、理解するストーリー、楽しいストーリー、興奮するストーリー、怒りや恐怖のストーリー、悲しみのストーリー。

代表的な追われる夢は恐怖に分類されるだろう。追いかける夢は楽しいもの、誰かを傷つけるのは興奮するもの、繰り返し追われるものなんかは「同じ恐怖が繰り返される」ということになる。かなり分かりやすいと思う。

 

その日覚えた情報をどこに分類するか脳が考える過程で夢は生まれるのである。当然そこでの主人公は自分になる。

なので新たに記憶したことがあるのならば、覚えてないだけで人は毎日のように夢をみている。

 

物事を記憶として定着させるには夢を見るわけだが、この記憶の定着に必要なのが関連づけるベースになっている「物語」である。

 

さて、そんな物語だが、当然後天的に学習するものなので劣化していく。

 

劣化していくが脳は「生存時間=自身の正しさ」という比例して上昇する関係の公式を持っているので、新しいものを無意識のうちに避けやすくなる。新しいものを受け入れるということはこの「生存時間=自身の正しさ」という公式を否定することになるからだ。

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物語は何歳になろうが記憶力を維持するのに必要不可欠である。それは創作であれそうでなかれ関係ない。

 

 

 

 

 

 

 

 

人はなぜ夢をみるのか

※この内容はあくまで個人的研究の内容です。

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人間は記憶を定着させるために情報をジャンル分けする。

理由は、ある刺激(=ストレス=問題)に対して適切な反応を行うためである。

 

例えば熱いものに触れたら手を素早く離すように、寒くなれば体を震えさせて凍えないようにするように、刺激に対して適切な反応を行うことで、ストレスを適切に解決しようとする。しかし人間は身の回りにある刺激の種類も、その刺激に対する適切な反応の種類も他の動物に比べたら圧倒的に多い。

 

安心した時の反応、楽しかった時の反応、怒っている時の反応、悲しんでいる時の反応。オキシトシンセロトニンドーパミンノルアドレナリンコルチゾール、ストレスのようなホルモンに情報を関連づけることで刺激に対する適切な反応の記憶を行なっている。しかし感情は合ってても状況が合わない場合もある。刺激に対してより適切な反応を行うためには刺激の具体例や反応の具体例が必要となる。大雑把にそれらを結びつけるのが人が見る夢の役割である。 

 

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人間は脳の中で物事を大雑把に3種6系統の情報に分類を行なっている。

3種は「すでに安定している=安全な状態」「安定させようとしている=安全を確保しようとしている状態」「安定させるのが難しい状態=危険な状態」であり、人間はこれらの状態に情報を関連づけて記憶を行なっており、状態ごとに抱く感情ごとにわかりやすい大雑把なストーリーを用意している。刺激に対して適切な反応を行うために、その日に手に入れた情報や感じたことをそれぞれの精神状態を代表する大雑把なストーリーに関連づけることで、その日に得た情報をそれぞれの感情にジャンル分けし、 それまでにジャンル分けされた情報の中から適切な反応を結び付けようとする。

そしてそのジャンル分けの過程や、適切な反応を結びつけるまでの過程が夢となって現れる。

夢をみてそれが解決の糸口になったというのは、情報がジャンル分けされ、同じジャンんるの中から適切な行動を選び取りやすくなるからだろう。

逆に夢に悩まされるのは、自分が持っている情報の中に問題に対する適切な回答がないからだということができる。

 

悪夢を何回も見るのは、夢が問題を解決するための情報を、外側の情報ではなく内側の情報に頼ろうとするからであり、例え内側に回答がなくても脳は内側にのみ回答を探そうとする性質があるからだろう。

 

適切な知識や経験を蓄えることで、見る夢の結末は変わるはずである。

 

 

 

人間の恋愛対象は後天的に制限されるものである

 

 

人間の恋愛対象はあたかも先天的に決まるものであると思われているが、実際にはそのようなことは全くない。人間は元々全員バイセクシュアルかそれになり得る。

 

生物には、生物が「安定した状態になることを期待した時」「安定した状態を探る時」と「安定した状態になった時」にはドーパミンが分泌されるという仕組みがある。このドーパミンは大元を辿れば生殖行為から派生したものである。生物は不変の存在ではなく命に限りがあるのでより安定した状態を探すために性行為を行うので、生き物である限りは最も「安定した状態を探す」という行為に近い生殖行為は最もドーパミンが分泌されるようにできている。

 

そして、人はドーパミンを分泌される行為に対して積極的になる」という仕組みがある。

 

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ドーパミンが分泌される性に関する行為でほとんどの人間に共通している特徴は、人間の男女であれば「性器」を継続的に適度な大きさの刺激を与えることが条件となることであり、その過程は後天的な学習によって得ることが分かっている。

 

人間は物事をジャンル分けし、関連づけることで記憶を行っており、ドーパミンを分泌する行為であれば全て同じジャンルへと分けられる。ドーパミンという名前の箱があったとして、その中には食事も睡眠も水分摂取も排泄もセックスも入れられており、脳は相互に関連づけることが可能な情報としてそれらを認識し、関連づけることで記憶を行なっている。

 

例えば「性的な意味で食べる」という表現があるのはこのドーパミンが分泌される箱の中にセックスも食事も同じように入っているからであるということができる。排泄行為を見て興奮する人間がいるのも、性行為と排泄が同じジャンルのボックスの中に分類されているからこそ関連づけられるのである。

食事や排泄といった一件関連のなさそうな情報でも、脳にとっては大いに関係のあるドーパミンが分泌される同じジャンルの情報なのである。

 

 

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余談ではあるが、「排泄を我慢することで興奮する」という人間がいるという話を聞いて俄かには信じられなかったが、排泄感を覚えていない状態が人にとって安定した状態であると認識されているため、排泄=安定した状態に値する行為でありドーパミンが分泌される条件に合致するのである。我慢してから出すのがカタルシスを感じるという謎の完成を紐解いてみたが、実際のところ簡単に理解可能な構造の話たっだ。

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さて他者に対する積極性もこのドーパミンを期待した行為である。

例えば「話す」という行為もドーパミンが分泌される。人間は「持っている」状態も安定した状態であると認識しているため、他者に何かを話すことは自身が「持っている」状態であると認識し脳内ではドーパミンが分泌される。が、それよりも。

 

ドーパミンという名前のジャンルの箱があったとしてその中で最もドーパミンが分泌されるのは性行為(恋愛も含め)であるため、すべからく積極的になる行為には性行為が関連づけられることになる。他者との関係性の中で最もドーパミンが出るの性行為であるため、他者との関係の先には誰が対象だろうが必ず少なからず性行為を見てしまうことになるのであり・・・・

 

つまり誰でも同性愛者になり得てしまうのである。

 

そしたら世の中には同性愛者が溢れかえってしまうのでは?となるが当然それを防ぐためのシステムが存在する。それが「理性」である。

 

理性とは「意図的に選択肢を狭める」ことであり、基本は見る回数が多いものに左右される。簡単にいってしまえば多数派であることが理性の根拠となっており、多数派であることが根拠である場合その構造はかなり脆弱である。実際の証拠や理論に裏打ちされたものに突かれれば薄氷も当然と言えるだろう。

 

理性だから正しいとも限らない、というのがミソである。

 

意図的に選択肢を狭めることは後天的に学ぶ情報であり(最初から理性を持っていたら赤ん坊は便を漏らさない。いうまでもないかもだけども)、当然恋愛対象の制限も意図的に選択肢を狭める行為なので後天的な学習によって手に入るものということになる。

 

人間は誰もが同性愛者になり得てしまうし、ロリコンにもなるし、ショタコンにもなり得る。後天的な学習によってそれらを選択しないようにしているだけなのである。

 

 

 

 

 

精神状態目的一覧表

人間は感じているストレスの度合いによって思考と行動の傾向が変化する。

一見自分で何かを考えているようで、自らの意思で学習することを除けば、特定の刺激に対して特定の反応する非常に機械的な仕組みを持っている。以下の図がストレスの度合いによって変化することを示した図である。

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精神状態目的一覧表

上部の大きなボックスが3種類に分けた精神状態。

左のボックスがその時の行動や思考の傾向、右のボックスが具体的な行動の例を挙げたものとなっている。

足りない=ストレスのことであり、定義した「安定した状態」に対する足りないもののことを指し示している。例えば「お腹がいっぱい」というのを安定した状態とすれば「お腹が空いている」ことは足りない状態であるということになり、足りなさの度合いによって人の行動や思考の傾向は変化する。お腹が空いてくるとイラついたりするのはこのいい例であると言える。

 

すべからく生物は安定した状態を目指す。生物によって安定した状態の定義は異なる。

人間は「安定した状態」の定義が他の動物よりも圧倒的に多く、また「安定した状態」ため、一見してランダムに動いているように見えるが、基本的な行動のアルゴリズムは変わらない。

 

今後このブログではこのアルゴリズムについての備忘録を載せることになる。

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