Audibleで聴き放題のビジネス書まとめ|Amazonオーディブル
「耳で”本”を聴ける」サービスとして広がりを見せている、AmazonのAudible(オーディブル)。従来、月額のプランに入っていても月1冊分までしか追加できませんでしたが、2022年2月からは聴き放題となりました。ビジネス書を始め多数のコンテンツが対象となっています。
Audible聴き放題プランの使い方と料金
Audibleには2つの使い方があります。
- 定額聴き放題:月額1,500円(税込み)
- 都度コンテンツを購入
筆者は最初「聴き放題といってもあまり対象のコンテンツは多くないだろう」と思っていたのですが、見てみるとビジネス書含め聴き放題対象のコンテンツも多く、比較的新しいビジネス書も聴き放題の対象となっています。
筆者アカウントで聴き放題対象の一部を並べてみました。これだけを見ても、今すぐに聴きたいビジネス書があるのではないでしょうか。
もちろん、聴き放題対象外のコンテンツもありますので聴き放題と個別購入を組み合わせるのがおすすめです。
Audible聴き放題プランがおすすめな理由
まず、Audibleのように耳で書籍などのコンテンツ聴けるサービスがおすすめなのは主に以下の理由です。
- 耳だけなので「ながら聞き」でインプットできる
- 走りながら、散歩しながら、通勤しながら、お風呂に入りながら etc
- 活字と別経路でのインプットなので、本と組み合わせて学習効率が高まる
- 耳で聴いた内容を頭の中で再構築することで記憶に残りやすい
コンテンツに溢れ情報洪水にさらされやすい現代人にとって、耳でビジネス書をインプットできるのは非常に助かります。
そのなかで、Audible聴き放題プランがおすすめ理由としては
- コンテンツが充実している
- 本を買うより安い
の2点が主な理由です。冒頭でも述べたように、聴き放題プラン対象のビジネス書が充実しており、月額1,500円のため紙や電子書籍として購入するよりも費用を抑えることも可能です。
Audible聴き放題対象のおすすめビジネス書
それでは、Audibleの聴き放題プランで聴けるおすすめのビジネス書をまとめてご紹介します。
「具体⇔抽象」トレーニング 思考力が飛躍的にアップする29問 (PHPビジネス新書)
「上司の言っていることが理解できない/矛盾している」「コミュニケーションがうまくいかない、かみ合わない」といった悩みを抱える方や、自分の考えに深みがないと感じる方におすすめなのがこの書籍です。
何らかの思考やアウトプットにおいて「具体」「抽象」の両輪をバランス良く使いこなすことが欠かせません。本書では、その基本概念と活用法を学べます。
メモの魔力 -The Magic of Memos- (NewsPicks Book)
こちらも思考力を鍛える本といえます。日々目の当たりにする事象を抽象化し、その学びを具体化して転用する一連のステップを習得できます。単なる"メモ"ではない、人生を豊かにするメモの活用法を学べます。
仮説思考―BCG流 問題発見・解決の発想法 内田和成の思考
ビジネスに絶対的な正解はありません。限られた時間で一定の正解にたどり着くために欠かせないのが「仮説思考」です。一流コンサルタントがフル活用する思考法は、職種問わず役に立つはずです。
論点思考 内田和成の思考
「仮説思考」と同じく、内田和成さんの「論点思考」もおすすめです。
ビジネスの現場において、何かと問題解決の"解決"に目が行きがちですが、そもそもどの問題を解くべきかを見定める必要があります。どんなに解決方法が優れていても論点の選択を間違えれば時間とお金が無駄になってしまうのです。
努力している割に成果が出ていないと感じるビジネスパーソンは必見です。
コンサル一年目が学ぶこと
タイトルに「コンサル」とありますが、すべてのビジネスパーソン特に若手におすすめです。成果を出すコンサルタントに共通する考え方や仕事の進め方がまとめられています。
「結論ファースト」など、当たり前ではあるもののなかなか徹底できないことも含め、ハイパフォーマーの「共通言語」を学びましょう。
デジタルマーケティングの定石 なぜマーケターは「成果の出ない施策」を繰り返すのか?
Audibleにはマーケティング関連のビジネス書もありますが、なかでも「デジタルマーケティングの定石」がおすすめです。デジタルならではの制約(目の前にユーザーがいない、など)を踏まえたあるべき打ち手が体系的かつ具体的に整理されており、マーケティング初心者は繰り返して聴くのが良いでしょう。
プロセスエコノミー あなたの物語が価値になる
Z世代、NFTなど時代の変化に応じたキーワードが次々と出てきますが、この時代に知っておくべき概念として「プロセスエコノミー」が挙げられます。
プロダクトの機能・品質だけでは差別化が難しいなかで、新しい戦略を考える際の引き出しとして理解しておくと打ち手の幅が広がります。流行りに乗ってただ過程を公開すれば良いという単純なものでもないため、背景や考え方を理解しておきましょう。
Audible聴き放題に限らずおすすめのビジネス書は別記事でまとめています。
20代若手向け『ビジネス書おすすめ本』24冊 - スポビズ研究所
Audible聴き放題のおすすめ活用法
Audibleでビジネス書をインプットするうえでのおすすめ活用術をご紹介します。
思考法寄りのビジネス書がおすすめ
Audibleでながら聞きができる一方で、耳のみでのインプットとなるため情報量としては少なくなります。よって技術書など具体的な内容の本を耳で聴くとストレスに感じるかもしれません。
本記事で紹介したような思考法寄りのビジネス書であれば、耳からインプットしながら頭で咀嚼しやすいのでおすすめです。
本/電子書籍との併用で吸収効率アップ
紙や電子書籍で読んだ本をAudibleでも聴くインプット方法もおすすめです。人間は忘れる生き物であり、前に読んだ本の内容は活用していなければ忘れてしまいます。それではもったいないので繰り返しが大切なのですが、1つの方法だけだと飽きるのも事実です。
同じ内容でAudibleという別の経路からインプットすることで、学習効率も高まります。同じ商品の広告を複数のチャネルで目にすると印象に残りやすいのと近いですかね。
『Java入門』初心者向けおすすめ本・参考書|2022年最新10選
プログラミングに興味を持っている人やエンジニア初心者に向けておすすめできるJavaの書籍・参考書をご紹介していきます。また、技術の進化も早いのでより最新の情報をキャッチアップすることも重要なため2022年の最新版としてお届けしています。
汎用性が高く、身につければ長く使いこなせるJava。これからJavaを勉強したい方、独学で学習を進めていく方など、ぜひ参考にしてみてください!
- Java 初心者向けおすすめ本・TOP3
- そもそも、なぜ"Java"の本か?
- エンジニア初心者におすすめのJavaの本をご紹介
- <応用編>JavaとWebを結び付ける「サーブレット」
- Javaのデザインパターンを学ぶ
- <番外編>Javaに限らずエンジニアとして読むべき本もご紹介
- Javaの最新本情報2022
- Javaをどのように学習するのがよいか
- <おまけ>新卒でJavaを扱う職についた筆者体験談
- Javaと周辺知識を固め、エンジニアとしてのキャリアを構築
Java 初心者向けおすすめ本・TOP3
結論ファーストで、まずは2022年時点のJavaの入門書としておすすめの本 TOP3を厳選しました。
- スッキリわかるJava入門 第3版
- やさしいJava 第7版
- 独習Java 新版
本記事でご紹介する本はどれもおすすめですが、そのなかから3冊選ぶとしたら上記になります。Javaエンジニア界隈でも、話しているとこの3冊のどれかに最初はお世話になっている人が多いです。
また、Amazonの売れ筋を見ていても、この3冊が人気です。
そもそも、なぜ"Java"の本か?
IT技術が発展し、あらゆるサービスにおいて何らかのシステムを組んでサービスを提供しているといっても過言ではありません。
その背景のなか、手に職をつけたい学生が文系・理系問わずエンジニアとしてのキャリアをスタートさせるケースも増えています。
エンジニアとしてキャリアを積んでいくうえで、プログラミングは避けて通れないですが、どの言語(技術)を使っていくか、これはシステムを提供する先の業界などによって異なります。
これからエンジニアになる方としては、どの言語を学べばよいか迷うところでしょう。
そこで最初の言語としておすすめできるのが「Java」です。理由としては、
・最も使われている言語のひとつ
・オブジェクト指向など、プログラミング言語のエッセンスが凝縮されている
といったところでしょうか。
Javaは、金融業界などで主に使われており、Javaの技術は世界で最も使われている言語のひとつとされています。
よって、今後エンジニアとして腕を磨きたい人にとって、Javaを習得することで、幅が広がります。
特に、「オブジェクト指向」はJavaのなかでも理解が難しい反面、これをマスターしてしまえば大規模で拡張性のあるシステムにも対応できるようになります。
また、プログラミング言語はさまざまなものがありますが、何かひとつを習得できれば、異なる言語をまたキャッチアップするのはさほど大変ではありません。
その意味で、Javaにはプログラミング言語を学ぶうえで必要なエッセンスが凝縮されていると筆者も感じており、おすすめできる言語なのです。
近年、Javaとは別に筆者が注目しているのが「Pyothon」です。活用が急激に進んでいる人工知能やディープラーニングの分野で大活躍しているプログラミング言語です。
PythonやPHPについても記事を書いているので、興味のある方は覗いてみてください。
『Python入門』初心者向けおすすめ本・参考書|10選 - スポビズ研究所
『PHP入門』初心者向けおすすめ本・参考書|7選 - スポビズ研究所
本での学習が苦手な方にはUdemyのJava講座がおすすめ
とはいえ、あまり読書の習慣がなくJavaを本で学習するハードルを高く感じる方もいるでしょう。そんな方にはUdemyのオンライン講座がおすすめです。
Javaを含む幅広い講座から選択できるようになっており、自身のレベルや課題に合わせて学習できます。
エンジニア初心者におすすめのJavaの本をご紹介
では、早速Java学習のおすすめ本・参考書をご紹介していきます。独学でのスタートでも非常に役に立つ本ばかりを厳選しています。
また、Javaエンジニアとして活躍するには、Javaの技術だけでなく、プロジェクトへの関わり方や進め方、コードを書く際の心構えなども必要です。
その観点で、Java以外の本も併せてチェックしてみてください。
やさしいJava 第7版 (「やさしい」シリーズ)
もっとも人気のある入門書のひとつが「やさしいJava」です。実は、筆者が入社した会社でも新人研修の書籍のひとつとして配布されました。
初心者がつまづきそうなポイントを踏まえ、タイトル通り分かりやすく、かつ幅広く解説されています。最初の一冊としては非常におすすめです。
スッキリわかるJava入門 第3版 スッキリわかるシリーズ
こちらも入門書として人気を誇る「スッキリわかる」シリーズです。
プログラミング言語を習得する際、なんとなくプログラムを書けるようになるのは、実はさほど大変ではありません。
しかし、「なぜ」そのようなコードになるのか、なども含め理解するのは難しい部分があります。その点、この本は技術の習得に加え、理解を深める意味でもおすすめです。
スッキリわかる Java入門 実践編 第2版 (スッキリシリーズ)
プログラミング言語を学ぶ際の「あるある」が、概念は分かってもどのように実装していけばよいか、実践につながりにくいこと。
その意味で、この本はタイトルにある通り「実践」を念頭に置いた説明をしてくれます。
新人のエンジニアとしては、実務の際に脇に置いておくのもおすすめです。
独習Java 新版
文字通りJavaの独学をサポートしてくれる本として定評の『独習Java 新版』です。
私の周りのエンジニアでも、特に最初はこの本にお世話になったという人が結構多いです。
テキストの説明だけではなく、例題や理解度チェックといったコーナーもあり、Javaの知識を独学で定着させるのに向いているでしょう。
新わかりやすいJava オブジェクト指向徹底解説
冒頭でも触れたように、Javaの学習において「オブジェクト指向」の理解・習得が鍵になります。
抽象度の高い概念であるため、粘り強い学習が大切ですが、本書はオブジェクト指向について丁寧に紐解いてくれています。
「クラス」や「継承」、「インスタンス」や「インターフェース」など、数多くの概念がありますが、この本の内容を習得できれば、Javaを扱って仕事をしていくことがより楽しくなるでしょう。
中級:Java本格入門 ~モダンスタイルによる基礎からオブジェクト指向・実用ライブラリまで
Javaの基本を習得した方向けの1冊が「Java本格入門」。
Javaの最新仕様に基づく文法やオブジェクト指向だけでなく、Java開発の効率や精度を高めるデザインパターン、ドキュメンテーション、品質など幅広くかつ本格的な内容が詰まっています。
2週間でJava SE Bronzeの基礎が学べる本 徹底攻略シリーズ
Javaエンジニアとして就職あるいは転職する際、資格習得もアピールのひとつとして効果的です。主要な資格でいえば「Java SE Bronze」がありますが、初心者でも学びやすいのが本書です。
<応用編>JavaとWebを結び付ける「サーブレット」
世の中にはさまざまなシステムがありますが、基本的にJavaのみで完結するものは少ないでしょう。
たとえば、何らかの形で「Web」が絡んできます。
金融機関向けのシステムであっても、エンドユーザーがアクセスするWebページとの連携、あるいはディーラーがログインする管理画面など、Javaをベースとしつつも「Web」との連携が必須です。その技術に「サーブレット」があります。
スッキリわかるサーブレット&JSP入門 第2版 (スッキリシリーズ)
Javaのデザインパターンを学ぶ
増補改訂版 Java言語で学ぶデザインパターン入門
Javaの大規模な開発を効果的に行うために必要なデザインパターンを学べるのがこの一冊。Javaで肝となるオブジェクト指向の初心者でも理解しやすい、分かりやすい解説もあります。
<番外編>Javaに限らずエンジニアとして読むべき本もご紹介
最後に、番外編としてJavaに関係なく、「エンジニア」として読んでおくとよい本をご紹介します。
ずっと受けたかったソフトウェアエンジニアリングの新人研修 第3版 エンジニアになったら押さえておきたい基礎知識
実はこれも研修の一環で配られた本です。
「エンジニア」といえば、やはりプログラミングのイメージが強いのですが、あくまでひとつの側面にしか過ぎません。
私の実体験も含め、SEとして勤めるなかでプログラミングをしている時間は業務全体の2割にも満たない感覚です。
顧客の要望のヒアリングや、それをもとにした設計書の作成など、業務は多岐に渡るのです。
そのなかで、どのような業務があるのか、どのように仕事を進めればよいか、などの基本をこの本は分かりやすく示してくれます。
新人研修を想定した会話形式もありながら、読み進めやすい一冊です。
リーダブルコード ―より良いコードを書くためのシンプルで実践的なテクニック
Javaに限らず、プログラミングはコードを書いた本人だけが分かれば良いのではなく、他人が読んでも分かりやすいコードであることが非常に重要です。
なぜなら、大きなプロジェクトやシステムであるほど、チームで動くものであり、コードのレビューや複数でのコーディング、あるいは引き継ぎなどは可読性が高いコードであるほど効率が上がります。
本書では、より分かりやすいコードの書き方やその考え方をシンプルに説明してくれます。
Javaの勉強を始めると同時に手にとってほしい一冊です。
スッキリわかるSQL入門 ドリル215問付き! スッキリわかるシリーズ
エンジニアとしては、プログラミング言語だけでなく、データベースやインフラについても理解しておく必要があります。
データベースでは、SQLが基本になりますが、その入門として、問題形式も含まれておりおすすめです。
プロダクトマネジメントのすべて 事業戦略・IT開発・UXデザイン・マーケティングからチーム・組織運営まで
デジタルのプロダクトは、もちろんエンジニアによる実装だけでなくコンセプト策定からUX・ビジネスモデル設計などのフローを経て進んでいきます。
エンジニアとしての評価やスキルを高めるうえで、Javaなどのプログラミングスキルだけでなくプロダクトマネジメントの知見を備えておくとプラスに働くでしょう。お互いの専門領域にとどまらず、全体を俯瞰できるメンバーが揃うことでプロダクトチームとしての質も高まります。
本書は、エンジニアにも知っておいてほしいプロダクトマネジメントの知見が体系化された一冊です。
Javaの最新本情報2022
Javaを始めとするプログラミング技術は、短いサイクルでアップデートもあり、基礎も大切ですが情報の鮮度も重要です。2022年時点のJava最新本をご紹介します。
Java 第3版 入門編 ゼロからはじめるプログラミング
Java 第3版 実践編 アプリケーション作りの基本
Javaの本をKindle Unlimitedで覗くこともできる
本記事でこれからご紹介するJavaの本・参考書がおすすめではありますが、特にJavaの習得を検討している初心者・入門者の方にとって、いきなり書籍を購入するのは躊躇われるかもしれません。
そんな方におすすめなのは、Kindle Unlimitedです。初めて会員になる場合、無料体験期間もあるので、タイミングにもよりますが以下のような本を無料で読むことが可能です。
- 2週間でJava SE Bronzeの基礎が学べる本 徹底攻略シリーズ
- 【後悔しないための入門書】Spring解体新書 Java入門のあとはこれを学ぶべき
- Javaプログラミング基礎 研修用テキスト
- 新入社員のためのJavaプログラミングテキスト オブジェクト指向編
費用を抑えつつ、気軽にJavaについて知りたい方はKindle Unlimitedのお試し利用もおすすめです。
気になる、Javaエンジニアの年収の目安は?
この記事を読んでくださっている方には、これからJavaエンジニアを目指していく人が多いでしょう。
そこで気になるのは、やはりJavaエンジニアとしてどれだけの年収を手にできるのか、という点ではないでしょうか。
会社員としてJavaエンジニアになるケースは、平均で552万円の年収があるようです。一方、フリーランスとしての平均年収は550万円とされています。
もちろん、保険料や税金などの絡みがあるのでApple to Appleで比較はできませんが、Javaエンジニアはこれだけの年収を期待できる、といったところでしょうか。
https://www.sejuku.net/blog/10603
捉え方は人それぞれかもしれませんが、他の業種・職種と比較すると高い方でしょうし、他の言語と比較しても高い方であるといえます。
Javaエンジニアの年収が高い理由は、他の内容と被る部分もありますが、やはり広く使われている言語のため、案件数が多く、需要が高いこと、他の言語と比較して習得難易度が高いことなどが挙げられます。
そう考えると、書籍やプログラミングスクールなどでスキル習得のための投資を行っても、十二分に回収できるといえます。
Javaをどのように学習するのがよいか
本記事ではおすすめのJava入門のおすすめ本をご紹介してきましたが、もちろん本を読んでいるだけではJavaを使いこなせるようにはなりませんし、エンジニアとして仕事をこなせるようにもなりません。
Java含めプログラミング言語は筆者の経験からしてもまさに「習うより慣れよ」で、とにかく実践することが大切です。
イメージとしては、これらのJava書籍を手元に自分で手を動かしながら学習を進めます。本の内容も、この進め方を想定した内容になっています。
今では、インターネット上でプログラミング言語を学習できるサービスも増えています。入門としてはこれらのサービスの活用もおすすめです。
ドットインストールやProgateが代表的ですが、書籍と並行して基礎の習得には効果的でしょう。
一方、実際にJavaエンジニアとして案件をこなしていくうえでは、もちろん環境構築などの周辺業務も必要です。
本格的にJavaエンジニアを目指していきたい方は、実際にJavaを動かしたり操ったりできる環境の構築などをもがきながらでも頑張ってみるのがおすすめです。
幸い、インターネット上にはさまざまな情報が載っていますし、これを調べて進める経験自体、エンジニアとしてキャリアを構築したい方には必要なスキルとなります。
個人的におすすめなJava学習のスクール・講座
プログラミングがこれだけ注目されるようになっており、世の中にはさまざまなプログラミングスクール(オンライン含む)が溢れています。それなりの投資になるため、どのサービスを利用すべきか、迷う方も多いでしょう。
個人的におすすめできるJava学習のサービスをひとつ挙げるとすると、「Udemy」がおすすめです。
理由はいくつかありますが、何といってもオンラインの動画のコースは内容が本格的である一方、価格設定が優しく、基礎を固めたい方にもスキルアップを目指す方にも向いているサービスといえます。
Java以外にも多様なコースが揃えられており、自身の目指すキャリアに応じてコースを選択できるのも魅力です。興味のある方は、是非チェックしてみてください。
Javaの入門レベルを学習するのにおすすめなサイト
Javaをプログラミングスクールやオンラインスクールの動画で学ぶのも効果的ですが、入門レベルのJavaの知識であればWebサイト上で解説してくれているサイトも数多くあります。
動画だとどうしても映像のペースに合わせなないといけませんが、サンプルコードなども埋め込まれたテキストベースで学べるWebサイトも入門レベルの学習にはおすすめです。
いずれも目次から各内容にリンクしており、入門レベルの内容について学習したい項目から選択してみてください。
初心者・入門者が最初に苦労するJavaのインストール方法についても分かりやすく解説されています。
Java入門 ~Javaの開発環境を用意する手順やJavaを使ったプログラミングの方法について解説します~ | JavaDrive
【Java入門講座】初心者からステップバイステップで学べる!
<おまけ>新卒でJavaを扱う職についた筆者体験談
今回、ご紹介させていただいた書籍は私が新卒で入社した会社でJavaを勉強する際にお世話になった本たちです。
Java自体のルールや基礎を学べるものもあれば、より実践的にシステム構築に直結する本もあります。
実際、私もこれらの本を手元に置きながら研修や実務にあたりました。正直、最初は学んでいるJavaの知識がどう実務に活きていくのか、全くイメージできていませんでした(今考えれば、当たり前ですよね)。
とにかく、不格好ながらコードを書いてはエラーが出て、コードを書いてはエラーが出て、、、。コンパイルする時に恐怖を感じながらも、エラーの内容が一歩ずつ先に進み、、、。
ようやく意図した通りにプログラムが動く、といったサイクルの繰り返しです。本やネットを行き来しながら、先輩や同期に聞きながら、、、。
最初はJavaを本当に使いこなせるようになるのか、あるいはJavaを活用してシステムを構築できるのか、全く自信はなかったのですが、苦しみながらもJavaに向き合っていれば、いずれ道は開けてきます。
同じ人間、持っている本来的な能力に大きな差はありません。凄いと思っている先輩や上司も、誰もが通ってきた道なので、根気強くJavaに向き合ってみてください。
Javaエンジニアでも、技術に加え「コミュニケーション力」が大事な理由
新卒からJavaを中心にお仕事をしている筆者も体感として感じていますが、当初と比べて単にコードを書けるだけのエンジニアの価値は下がってきている雰囲気はあります。
以前であればJavaを扱えるだけである程度希少価値がありましたが、プログラミングスクール全盛のいま、飽和状態になりつつあります。
AIの活用により、プログラミング自体は必ずしも人間がやる必要はなくなってくる可能性もあるなか、どのように自身の価値を高めていくか。これからJavaを学びたい方も、この観点を持って学習を進めるのをおすすめします。
エンジニアとして実務を積み、プロジェクトマネージャーとしてシステム開発の要件定義など上流部分から携わるキャリアチェンジも考えられます。プログラミングの実務経験がある分、バランス感覚に優れたPMで活躍できるようになるでしょう。
エンジニアとしてだけでなくビジネスパーソンとして読んでおくべき本は下記にまとめています。
20代若手向け『ビジネス書おすすめ本』24冊 - スポビズ研究所
Javaと周辺知識を固め、エンジニアとしてのキャリアを構築
エンジニアを目指していくうえで、最初はさまざまな書籍に手を出したくなるかもしれません。
ただ、エンジニアに限らず、何かを学ぶ際、本をベースとするなら「狭く深く」がおすすめです。つまり、各領域について1冊を極めるという姿勢がおすすめです。
『マーケティング本』初心者におすすめの13冊|2022年最新版
「マーケティング」と一口に言っても、人それぞれのイメージや定義は異なるものです。それだけマーケティングとは幅広く、重要な活動です。
筆者もマーケティングを学び始めたばかりの時は古典的なマーケティング本を中心に手を出すものの、難しくて挫折もしました。そこで、今回はマーケティングの実践的な側面も含めて初心者でも学びやすい本を厳選してお届けします。普遍的な考え方に比べ、最新の技術や理論を学ぶための2022年最新のマーケティング本もご紹介します。
最初はマーケティングを難しく感じるかもしれませんが、そのエッセンスはマーケターだけでなくあらゆるビジネスパーソンに役立つ考え方・スキルだと確信しています。本記事でご紹介しているマーケティング本をぜひ手にとってみてください。
- マーケティングのおすすめ本・TOP5
- 初心者におすすめのマーケティング本・14選
- マーケティングの本家・P&Gのエッセンスが詰まった『USJを劇的に変えた、たった1つの考え方』
- マーケターはデータを分析していればよいのか?『顧客起点マーケティング』
- マーケティングでは相関ではなく因果関係を!『ジョブ理論』
- 真の競合をどう見極め、市場を「作る」か『「行動デザイン」の教科書』
- 顧客の「心理」を理解する重要性『シュガーマンのマーケティング30の法則』
- デジタルマーケティングで売上の壁を超える方法(MarkeZine BOOKS)
- 現代の最先端のマーケティングを学ぶ『革命のファンファーレ』
- 事例も交えながらマーケティングのフレームを学べる『マーケティング大原則』
- 明日のプランニング 伝わらない時代の「伝わる」方法 (講談社現代新書)
- 「確率」をマーケティング戦略に応用する『確率思考の戦略論』
- 普遍的なマーケティングの基礎を習得するなら『グロービスMBAマーケティング』
- 本場アメリカのマーケティングエッセンスを学ぶなら『ハイパワー・マーケティング』
- 本質的な価値の見抜き方『マーケット感覚を身につけよう』
- <おまけ>デジタルマーケティングの本質を理解するにはこの一冊『デジタルマーケティングの定石』
- 【2022年最新情報】マーケティング・おすすめ本
- MBAホルダーがおすすめするマーケティング本まとめ
- マーケティングの本をKindle Unlimitedで覗くこともできる
- マーケティング本でのおすすめ勉強法
- <応用編>上級者のおすすめのマーケティング本
- マーケティング・リサーチを学べる本
- マーケティング本の選び方
マーケティングのおすすめ本・TOP5
結論ファーストで、まずはマーケティングのおすすめ本TOP5をご紹介します。
独学でマーケティングを学び、Webサイト運営などで成果を出せるようになってきた私のおすすめTOP5は以下です。
- 顧客起点マーケティング 西口一希著
- USJを劇的に変えた、たった1つの考え方 森岡毅著
- ジョブ理論 クリステンセン著
- グロービスMBAマーケティング グロービス経営大学院著
- 確率思考の戦略論 森岡毅著
「顧客起点マーケティング」「USJを劇的に変えた、たった1つの考え方」はいずれも初心者向けに実例も交えつつ体系的に「マーケティングとは」を理解できる本です。
上記2冊はいずれも「顧客視点」の重要性を説いていますが、その「顧客視点」をより深堀りしたのが「ジョブ理論」といえます。
初心者というより、中級者以上を対象としていますが、「グロービスMBAマーケティング」は改めてマーケティングの基本をおさらいしながら、レベルアップを図るのにおすすめです。
そして、マーケティングについて学んだ知識を実践の場で戦略的に実行したい方には「確率思考の戦略論」は非常におすすめです。
初心者におすすめのマーケティング本・14選
では、おすすめのマーケティング本14選を紹介していきます。主に初心者向けなので、理論ばかりが詰まったものというより、実務でどう活用されているか、など具体的なマーケティングのイメージも分かるような本を中心に紹介します。
マーケティングの本家・P&Gのエッセンスが詰まった『USJを劇的に変えた、たった1つの考え方』
マーケティングの強い企業として有名なP&G出身で、企業の存続が危ぶまれていたUSJジャパンを再生するどころか、ディズニーと並ぶエンターテインメント・テーマパークにまで成長させた森岡氏。
著者が顧客目線が全然なかったUSJという組織をいかに転換し、現在のUSJの礎を築いたか、その奮闘を知ることができます。また、いかに間違った「差別化」があったのか、値上げをしながら客数を増やしたマーケティング戦略などが解説されています。
- 「映画のセレクトショップ」からの転換
- ハリーポッターのアトラクションができるまでのマーケティング戦略
など、USJ復活の裏側をマーケティング視点で学びたい方はこの本を手に取ってみてください!
森岡毅さんの本については別記事でもまとめています。
「USJを劇的に変えた、たった1つの考え方」から学ぶ3つのコト - スポビズ研究所
マーケターはデータを分析していればよいのか?『顧客起点マーケティング』
マーケティングといえば、「データを分析し、それをもとにマーケティング施策を打ち出す」といったイメージを持っている人もいるかもしれません。
しかし、これはひとつの側面にしか過ぎず、むしろ数字に依存し、統計的な顧客像をもとにした施策は顧客の心に刺さらないことがほとんどです。
本書で紹介される9セグマップに沿って自社の顧客をセグメントし、それぞれのセグメントでN1インタビューを行うだけで、マーケティング施策につながる「アイデア」を発見できます。
「スマートニュース」を急成長に導いた西口氏が、その戦略やフレームワークを解説してくれています。目の前の顧客に向き合うだけで、マーケティングを通じた大きな成果をいかに得ることができるか、イメージさせてくれる本です。
「顧客起点マーケティング」のより詳細な内容は以下の記事でも解説しています。
成熟市場にこそ必要な「顧客起点マーケティング」とは - スポビズ研究所
マーケティングでは相関ではなく因果関係を!『ジョブ理論』
マーケティングにおけるデータ分析が陥りがちな罠が「相関」と「因果」を混同することです。どんな顧客に売れているのか、年代や性別、職業などの属性で顧客を細分化しがちです。
もちろん、マーケティングではセグメンテーションが基本のひとつではあるのですが、このような属性だけでは、商品やサービスの購買における「相関関係」しか明らかになりません。
顧客がそのプロダクトに辿り着くには、企業からは見えないさまざまな背景があります。
どんなことを解決したくて、その顧客がどのようなチャネルやタイミング、心理で「購買」に踏み切るのか。この「因果関係」を明らかにしていくうえで、本書の「ジョブ理論」の考え方が非常に有用です。
ミルクシェイクを例に取ると
・文脈:長い車通勤の車中で朝食を取りたい。運転しながら、すぐになくならないもの
・機能的価値:甘くてすぐに飲み切れない(長持ち)。ホルダーに収められる。
・感情的価値:朝からチョコレートを食べるのを回避。同僚に見られても恥ずかしくない。
レビュー記事もありますので、興味のある方は併せてご覧ください。
また、「ユーザー体験」という視点で深堀りしていくには、以下の記事もご参考ください。
【UX/UIデザイン】初心者向けおすすめ本 6選|2021年最新版 - スポビズ研究所
真の競合をどう見極め、市場を「作る」か『「行動デザイン」の教科書』
商品やサービスの機能面だけでは差別化が図りづらくなり、低価格競争に陥ることもしばしばあります。その一因は、「プロダクト」を起点にSTPや4Pといったマーケティング戦略を打ち出していることにあります。
先ほどの「ジョブ理論」に通ずる部分もある本書は、顧客の「行動」からプロダクトのコアな価値やその打ち出し方(コミュニケーション)を考えていくことで、市場を作ったり拡大したりできる、としています。
また、「行動デザイン」の考え方に沿うことで、「真の競合」が見えてくるでしょう。商品・サービスと顧客を結ぶ「行動」を解明すれば、自ずと顧客視点になれます。
マーケティングで重要な「顧客視点」をより実践的に理解したい方におすすめの本です!
顧客の「心理」を理解する重要性『シュガーマンのマーケティング30の法則』
本場アメリカでダイレクトマーケティングのさまざまな成功を収めてきた著者による、顧客の心理を踏まえたマーケティングの考え方が多面的な切り口から解説されています。
マーケターとして、顧客の心理がどう動き、購買する・しないといった選択に影響しているのか、これを理解する重要性は言うまでもありません。学問的なレベルまではいかなくても、「心理学」の基礎を抑えておくとマーケティングの業務に活かせる点も多いでしょう。
本書は、マーケティングと心理の関係を理解するのにはうってつけの一冊です。
デジタルマーケティングで売上の壁を超える方法(MarkeZine BOOKS)
デジタルマーケティングの本ではありますが、そのなかで「マーケティングとは」をわかりやすく解説。「マーケティング」の定義は人によって様々ではありますが、「売れる仕組みづくり」に加えて、消費者側に立って「買いたい気持ちづくり」と定義しています。
そのうえで、マーケティングを推進するうえでの優先度について本質的な視点を提供してくれています。
現代の最先端のマーケティングを学ぶ『革命のファンファーレ』
2020年、新型コロナウィルスが到来し、特にオフラインを中心としたビジネスが大打撃を受けています。
そこで注目されていたひとつの施策が「クラウドファンディング」を活用した資金集めです。「前売り券」などの形で、そのお店やタレントなどのファンが従来の活動が制限される事業者を応援します。
実は、このクラウドファンディングや、オンラインサロンといった活動を何年も前から展開していたのが著者の西野亮廣氏です。この当時に書かれていたことが、まさに2020に世間に浸透していることがよく分かります。
「顧客」ではなく「ファン」を増やすことの重要性、いかにファンを増やしていくか、など常に時代の最先端を走る著者が、マーケティングや広告における考え方を記しています。
西野亮廣氏関連の書籍まとめはこちら
事例も交えながらマーケティングのフレームを学べる『マーケティング大原則』
マーケティング自体が幅広いですが、数値や理論を駆使した複雑なものというイメージを持っている人も多いかもしれません。しかし、マーケティングの原則自体は実にシンプルです。
基本となるフレームを理解し、いかに実践できるか。本書は、マクドナルドや、ポケモンGoの生みの親であるナイアンティックのマーケティングで活躍した著者が、その経験も交えながらマーケティングの原則を分かりやすく解説しています。
明日のプランニング 伝わらない時代の「伝わる」方法 (講談社現代新書)
デジタルの普及により、消費者が目にする情報が爆発的に伸びています。企業側がネットやSNSで一方的な発信をしたり広告を打ったりしても、そのメッセージを直接受け取ってくれる可能性は非常に低いです。
情報が砂の一粒のような、見つけてもらいにくい時代にどうアプローチすべきか、その本質がまとめられています。
「確率」をマーケティング戦略に応用する『確率思考の戦略論』
森岡毅さんの著書をもう一つ。数学的な要素も大きい本書ですが、マーケティング戦略を考案するうえで基本となる考え方とフレームを習得できます。内容自体はやや難解に感じるかもしれませんが、数学的な内容を飛ばして読んだとしても非常に学びの大きい一冊です。
市場構造の決め手となる消費者の「プレファレンス」の理解を深めることが大切です。自社が達成したい売り上げや利益の目標から逆算し、どのような層に対してどれだけの認知が必要で、そのためにどのような施策を行うか、といったプランニングに必要な確率的な考え方を学べる本です。
普遍的なマーケティングの基礎を習得するなら『グロービスMBAマーケティング』
ビジネススクールとして多くの人に知られる「グロービス」が、その講義内容や知見をもとにマーケティングの原則を多面的にまとめた一冊です。
マーケティングにもさまざまな領域がありますが、それらを網羅し、一読すれば「ポジショニング戦略」や「コミュニケーション戦略」、「マーケティングリサーチ」など、知識として得ることができるでしょう。
学術的なテイストはありつつも、読んだ人が理解を深められるような具体的な事例も多くあり、網羅的に学習したい人には特に本書がおすすめです。
本場アメリカのマーケティングエッセンスを学ぶなら『ハイパワー・マーケティング』
マーケティングの本場はアメリカです。日本と比較して国土が広く、全ての顧客のもとを訪問するには無理があり、そのなかでいかに顧客を獲得するか、という文脈で「マーケティング」が発達しました。
そのアメリカで「バイブル」とされるのが本書です。どちらかというとデジタルを駆使したマーケティングの内容もありますが、リアルなマーケティングにも活用できる内容ばかりです。
本質的な価値の見抜き方『マーケット感覚を身につけよう』
インターネット社会では情報がオープンになり、特に機能的な価値はすぐに真似されてしまいます。ラーメンの味などは典型的な例でしょう。
そこで、現代のマーケティングで重要なのが消費者が商品やサービスに対して感じる本質的な価値を見抜くことです。それは必ずしも機能的な価値ではなく、感情的な価値や社会的な価値かもしれません。
有名なブロガーであるちきりんさん著のこの本では、分かりやすい文章でマーケット感覚の身につけ方を教えてくれています。この本を読むと、世の中の見方がきっと変わるでしょう。
<おまけ>デジタルマーケティングの本質を理解するにはこの一冊『デジタルマーケティングの定石』
新型コロナの影響もあり、企業のマーケティング戦略を考えるうえで「デジタルマーケティング」は無視できなくなってきています。しかし、「デジタルマーケティング」を何となく始めて何となく失敗するケースが後を絶ちません。
著者は、「AIアナリスト」というサービスで莫大な量のページを解析し、その知見からデジタルマーケティングの定石を導き出しています。
デジタルマーケティングができること、そしてできないことを理解したうえで、マーケティング戦略に組み込むことが大切です。
本書は、デジタルマーケティングの限界も含めて解説してくれており、これからデジタルマーケティングを担当していく方や興味のある方におすすめの一冊です。
【2022年最新情報】マーケティング・おすすめ本
近年新しく出版されたマーケティング本のうちおすすめの本をピックアップします。
ファンダメンタルズ×テクニカル マーケティング Webマーケティングの成果を最大化する83の方法
Webマーケティングで成果を出し続けた著者が、Webならではの特性を踏まえながら具体的な考え方と手法を惜しみなく解説している本です。デジタルの色々な手法があるなかで、ベースとなる考え方=「ファンダメンタルズ」から体系的にマーケティングを学びたい方におすすめです。
失敗から学ぶマーケティング ~売れないモノには理由がある~
マーケティングに限らず、「絶対に成功する法則」のようなものはありません。一方、確実に失敗につながる「地雷」はあると思います。
本書は、非常にボリュームが多いですが「マーケティングの失敗」を徹底的に解説しています。文章自体はわかりやすく、初心者からマーケティング経験豊富な方にまでおすすめの本です。
マーケティングの新しい基本 顧客とつながる時代の4P×エンゲージメント
マーケティングの基本的な考え方や本質は普遍的ですが、一方で消費者の行動や考え方、活用できるテクノロジーはどんどん速く変化しています。時代問わず通用する本質的なマーケティングと、新しい時代の基本を組み合わせて体系化した1冊としておすすめです。
教科書的な内容に加え、企業やサービスの実例も豊富に載っています。
人は悪魔に熱狂する 悪と欲望の行動経済学
古典的な経済学では人は合理的な行動を取ることが前提になっていますが、現実の人間の行動はもっと複雑で"醜い"部分もあります。なぜその行動を取るのか、陰陽両面的な視点で掘り下げ、学術的な内容も交えながら解説されています。
マーケティングで重要なインサイトの理解において、非常に役立つ内容です。顧客の購買行動において、顧客のを動かすのは必ずしも正の感情だけではありません。本書にあるような負のの側面の理解を深めることで、マーケティング活動の幅も広がるでしょう。
世界のマーケターは、いま何を考えているのか?
テクノロジーの変化や、生活者の考え方や行動の変化を俯瞰しながら、現代のマーケターとしてどのように世界を見てアクションを取るべきか。変化の激しい時代の指針を示してくれるような本です。
電通現役戦略プランナーの ヒットをつくる「調べ方」の教科書 あなたの商品がもっと売れるマーケティングリサーチ術
プロダクト開発やマーケティングコミュニケーションに活かせるアイデアを導き出すためのリサーチ術を余すことなく解説しています。
大手広告代理店・電通でもトレーニング教材となっているマーケティング・リサーチ術を学びたい方には非常におすすめです。
「心」が分かるとモノが売れる
人は私達が思ってるほど合理的ではなく、「心」で動く。今やマーケティングの大原則となっている事実ですが、数々のCMを売上につなげてきた著者が、消費者の心をどう捉え、マーケティングに活かしたかを実例を交えながら解説しています。
生活者のインサイトを捉えるのは簡単ではありませんが、日常のなかでのトレーニング方法も学べます。
「嵐」に学ぶマーケティングの本質
日本を代表するアイドル「嵐」がなぜ愛されているのか、マーケティング的な視点から解説しつつ、その本質に迫る一冊。表面的には目まぐるしく変わるマーケティングも、嵐を通じてそのエッセンスが見えてきます。
マーケター1年目の教科書
文字通り、マーケティング初心者に向けて体系的かつ実践的にまとめられた一冊。「マーケティング」といっても膨大な領域がありますが、カテゴリを分けながら簡易に解説されています。
マーケターとして数々の実績を残している2人の著者の経験と知識を効果的に吸収できる本として、これからマーケティングに携わっていく方におすすめです。
MBAホルダーがおすすめするマーケティング本まとめ
おすすめのマーケティング本50冊が詰め込まれた"マーケティング本"もあります。
世界のエリートが学んでいるMBAマーケティング必読書50冊を1冊にまとめてみた
マーケティング戦略の策定から具体的な戦術まで、古典的な本も含めバラエティに富んだ本が並んでいます。マーケティングという幅広い領域を多面的かつ複眼的に理解する意味でも、各書のエッセンスが詰め込まれたこの1冊を手始めに読むのも非常におすすめです。
マーケティングの本をKindle Unlimitedで覗くこともできる
本記事でこれからご紹介するマーケティングの本・参考書がおすすめではありますが、特に初心者・入門者の方にとって、いきなり書籍を購入するのは躊躇われるかもしれません。
そんな方におすすめなのは、Kindle Unlimitedです。初めて会員になる場合、無料体験期間もあるので、タイミングにもよりますが以下のような本を無料で読むことが可能です。
- 大学4年間のマーケティングが10時間でざっと学べる (角川文庫)
- 世界一わかりやすいマーケティングの本 (East Press Business)
- 世界を歩いて見つけたマーケティングのヒント
- はじめてでもよくわかる! デジタルマーケティング集中講義
- 恐れながら社長マーケティングの本当の話をします。
- マンガでわかるWebマーケティング 改訂版 Webマーケッター瞳の挑戦!
費用を抑えつつ、気軽にマーケティングについて学びたい方はKindle Unlimitedのお試し利用もおすすめです。
忙しいあなたに!マーケティングの本を"聴く"Audible"
忙しくてなかなかマーケティングの本に手を出す時間がない・・・というあなたおすすめなのが、本を"聴く"ことができるAudible。
移動中や何か作業をしながらでも、マーケティングの知識をインプットできます。月額制で毎月1冊選べます。追加で購入することも可能です。
Audibleで聴けるマーケティング本は以下のようなものがあります。
- 世界一わかりやすいマーケティングの本
- デジタルマーケティングの定石 なぜマーケターは「成果の出ない施策」を繰り返すのか?
- 新訳 ハイパワー・マーケティング あなたのビジネスを加速させる「力」の見つけ方
- マーケット感覚を身につけよう---「これから何が売れるのか?」わかる人になる5つの方法
2022年1月よりAudibleで聴き放題サービスが開始!
従来は月額プランで1タイトルずつ新しい作品を聴ける仕組みでしたが、何と対象作品は聴き放題と改定されました。上記のようなマーケティング本も聴き放題プランの対象に入っているものが多いです。
移動中や家事、散歩やランニングなどをしながらマーケティング本を聴いてみてはいかがでしょうか?
→マーケティング本を始め、多くのビジネス書が聴き放題のAudibleはこちら
マーケティング本でのおすすめ勉強法
ここまで紹介した初心者向けのおすすめマーケティング本について、ばらばらに読んでいくのではなく、筆者なりにおすすめの読み進め方を考えてみました。
まずは、最初に紹介した「USJを劇的に変えた、たった1つの考え方」で マーケティングの全体像を把握するのが良いでしょう。
- 顧客の頭の中を制する
- 売り場を制する
- 商品/サービスの使用体験を制する
3つの全体像とこれを実現するための戦略の考え方をまずは身に付けます。
そのうえで、3つのポイントについて深堀りしていきます。ただ、「店頭を制する」についてはコロナ禍でのマーケティングも踏まえ、消費財などのマーケターでない限り、一旦飛ばしても問題ないでしょう。
「顧客の頭の中を制する」というのは、顧客の頭の中に「ブランド・エクイティ」を築き上げること。これには、広告やPRから商品体験に至るまで、あらゆる接点が複合的に絡み合います。
「ブランド・エクイティ」を築くための基本姿勢を習得するには、「顧客起点マーケティング」と「明日のプランニング」がおすすめ。 各セグメントの顧客に対してどうアプローチすべきか、コミュニケーションとしてどのようにメッセージを届けるべきかがクリアになります。
「顧客体験」を制するには、バズワード的に広まっている「UX」への理解が不可欠。色々と難しい用語も飛び交っていますが、まずは「ジョブ理論」を押さえておけば十分でしょう。
ここまでのポイントを網羅したうえで、「グロービスMBAマーケティング」で知識を体系化するとより一層考えが深まります。是非、試してみてください。
<実践編>おすすめマーケティング勉強法
マーケティングに限らず、本などで知識を身につけても実践で成果を出せるとは限りません。知識習得と実践のサイクルをたくさん回してこそ、現場で使えるマーケティングのノウハウを習得できます。
マーケティングを実践するおすすめの方法は、ずばりブログやSNSの運営です。
単なる発信活動と捉えてしまうとぼやけてしまいますが、誰(WHO)に対してどんな価値を提供するか(WHAT)を定義し、コンテンツを発信するという点で本で学んだマーケティングの知識をフル稼働する場に適しています。
また、インターネット時代で発信者が多い中、どう差別化すべきか必然的に考えるでしょう。
さらに、ブログやSNSはアクセス数やインプレッション数、エンゲージメントなどの数値がリアルタイムで取得できます。デジタルが侵食してきているなかで、マーケターとして活躍するには分析スキルも不可欠です。
数字だけに囚われる必要はありませんが、擬似的なマーケティング戦略から実行、PDCAサイクルを回すところまで一人でもすぐに始められるのがブログやSNSです。
様々な本を読んでみたもののイマイチ手応えを感じていない人は、是非実践してみてください。
<応用編>上級者のおすすめのマーケティング本
本記事ではおもに初心者向けのマーケティング本をご紹介していますが、マーケティングの基礎を理解・実践している方におすすめの本もいくつか掲載しておきます。
リーダーにもおすすめ!『マーケティングとは「組織革命」である。』
マーケティングでは、商品やサービスを創造し、それを顧客に届けるまでの全てのプロセスに関わります。言い換えると、部署などの壁を超え組織全体に横串を刺し、それぞれが機能するように設計したり、時には泥臭いコミュニケーションや交渉をしたりといったことが求められます。
森岡氏がUSJを立て直せたのも、マーケティングのトップとして組織を動かし、「マーケティング脳」を定着させることができたことが大きいです。そんなエッセンスなどが書かれているのがこの本です。
「信用」が重視される時代のマーケティングとは?『THIS IS MARKETING ディスイズマーケティング 市場を動かす』
マーケティングといえば、「広告」のイメージも未だに根強いですが、現代は誰もが情報発信を行えるため、いわゆる「誇張広告」は通用しなくなっています。
「信用」が重要視される時代において、マーケティングに携わる者として備えておくべき素養や考え方が解説されています。
具体的なマーケティング事例も盛り込まれていますが、海外の本の翻訳であること、マーケティング初心者にはやや抽象的でレベルが高いことから、応用編に入れています。
マーケティングの真髄・消費者心理の理解に役立つ『「欲しい」の本質』
マーケティングを考えるうえで、消費者の深層心理を理解することが欠かせません。
一方で、「ニーズ」の段階では消費者本人がそれに気づいていない・言語化できないことも多く、マーケターとしてはこれを先回りし、商品やサービスに活かし、その「インサイト」を突いたプロモーションを行うことが大切です。
「インサイト」について深い洞察が入ったおすすめのマーケティング本です。
データ・ドリブン・マーケティング―――最低限知っておくべき15の指標
こちらもマーケティングの基礎を理解した方向けの本となりますが、「データ・ドリブン・マーケティング」は非常におすすめ。
マーケティングは非常に守備範囲が広いことは触れた通りですが、特に「認知」や「比較検討」など、直接的に売上に結びつかないマーケティング施策の効果測定が課題とされています。
今では様々なデジタルテクノロジーの発展もあり、データをうまく活用したマーケティングをできるかどうかで業績が大きく分かれているとのこと。データ・ドリブン・マーケティングの真髄「成果の測定」の考え方、重要な指標を学びたい方に読んでほしい本です。
取得できるデータの量が増えた分、マーケティングにおいてもデータ分析・活用の重要性が増しています。データに向き合うための考え方を学べる本もまとめているので、こちらもご覧ください。
データ分析のおすすめ本|ビジネスマン必見 - スポビズ研究所
ブランディングの科学 誰も知らないマーケテイングの法則11
マーケティングの実務をある程度経験した方に、マーケティングの原理や法則を再確認するのにおすすめの一冊がこちら。
マーケティング・デジタルマーケティングに関わっていると、どうしても目先の数字や手法に翻弄されがちです。新しいテクノロジーやバズワードに惑わされ、マーケティングの基本を見失うことも多いのではないでしょうか。
この本は、そんなマーケターが立ち返る場所でもあり、マーケティングの"常識"にも一石を投じるような内容が詰まっています。
マーケティング・リサーチを学べる本
マーケティングはトータルで考えると非常に長いプロセスですが、その始まりは基本的に「現状把握」「分析」です。言い換えると「マーケティング・リサーチ」となります。
特に、マーケティングのデジタル化が進んでからはデータをもとに施策を練ることが基本となっています。簡単に膨大なマーケティングデータが手に入るなかで、正しく数字と向き合えるかが大きな分かれ目となります。
マーケティングリサーチとデータ分析の基本
マーケティング・リサーチの本はマーケティングの内容というよりも統計学的・学術的な内容の本が多いなか、リサーチ会社の中の人が実践的なマーケティング・リサーチやデータ分析の基本を記しています。
マーケティング・リサーチはそれ自体が目的ではなく、プロダクトのコンセプトや施策などの意思決定に活かすものです。理論と実践を結びつけてくれる本として非常におすすめです。
また、リサーチを実施するにあたり重要なマーケティング仮説の構築についても詳しく解説しています。
マーケティングリサーチの論理と技法
マーケティング・リサーチをより理論的・本格的に学びたい方におすすめなのが本書。非常にボリューミーですが、マーケティング・リサーチについて網羅的に解説されています。
マーケティング本の選び方
マーケティングの重要性・注目度が高まっているのもあり、近年はマーケティング・デジタルマーケティングの本が増えているように感じます。特にマーケティングをこれから学びたい初心者におすすめの本の選び方をご紹介します。
最終的には、マーケティングの全体観を掴めるような網羅的な本で知識を体系化していく必要はありますが、入り口としては特定の企業の一連の具体例を追体験しながら、「マーケティングとは」を掴んでいくのが良いでしょう。
マーケティングの理論そのものは割とシンプルですが、それが実務やビジネス成果にどのようにつながるのかをイメージできる本がおすすめです。
その意味で、冒頭の「マーケティング おすすめ本 TOP5」でも挙げた「顧客起点マーケティング」や「USJを劇的に変えた、たった1つの考え方」は、マーケティングの最初の本として必読といえます。
今回は、「マーケティング」にフォーカスしておすすめ本をご紹介しましたが、本ブログは主に「スポーツビジネス」に関する情報を発信しています。スポーツビジネスに関するおすすめ本も以下で紹介しているので、こちらも是非ご覧ください。
スポーツビジネス『おすすめ本』13選 ~2020年最新版~ - スポビズ研究所
合わせて読みたい
20代若手向け『ビジネス書おすすめ本』23冊 - スポビズ研究所
【2022年最新】スポーツビジネスとは ~特徴や課題を徹底解説~
東京五輪に向けて、注目されていたのが「スポーツビジネス」という産業です。ところが、昨今の新型コロナウィルスの影響でスポーツビジネスが属する「娯楽・エンタメ」という産業は大打撃を受けています。
2021年に延期された東京五輪も終了し、オリンピック後の新しいスポーツビジネスに向けた動きも活発になっています。
本記事では、「スポーツビジネス」について、産業の全体観や課題、特徴など多面的に解説していきます。
- スポーツビジネスの本質:不確実性との向き合い方
- スポーツビジネスとは ~どこまでがスポーツビジネス?~
- スポーツビジネスの特徴とは?
- スポーツビジネスの市場規模
- スポーツビジネスモデルの変遷
- オリンピックは成功か?新たなフェーズに入ったスポーツビジネス
- スポーツビジネスとは ~3つの関わり方を整理する~
- スポーツビジネス界に新卒で飛び込むことの是非
- スポーツビジネスとの関わり方は、ひとつではない
スポーツビジネスの本質:不確実性との向き合い方
スポーツビジネスの具体的な内容の前に抑えておくべき点としては、スポーツビジネスの本質は「不確実性を最大限に活かしつつマネジメントする」点にあると筆者は考えています。
一見すると相反する表現に思えますが、これはスポーツビジネスならではの特徴といえるでしょう。プロ同士の真剣勝負なので何が起こるか分からないドラマ性があるからこそ多くの人を惹きつけ、リアルタイムでの試合観戦や視聴につながり、スポンサーシップや広告につながっています。
よって、アメリカを中心に「戦力均衡」が重視されるように「何が起こるか分からないドラマ性」の維持が重要な課題となります。そして、この価値がNFTやスポーツベッティングといったこれからのスポーツビジネスの鍵となるトピックにつながるでしょう。
この前提でチームの視点に立つと、必ずしも勝てない(優勝できない)前提でビジネスを組み立てる必要があります。また、屋外スポーツであれば悪天候による試合中止もケアしなければなりません。
このように、スポーツの価値の根源となる「不確実性」とうまく付き合いながら、不確実性をマネジメントするのがスポーツビジネスの本質ではないでしょうか。
スポーツビジネスとは ~どこまでがスポーツビジネス?~
スポーツビジネスには幅広い周辺領域がありますが、スポーツ庁が分かりやすい図解を出してくれています。
スポーツ庁 Web広報マガジン|スポーツビジネスイノベーションが生み出す新たな価値 ~「スポーツ×IT」のポテンシャルとは?~
スポーツビジネスとは、「スポーツに関連したビジネス」であれば何でも当てはまります。スポーツを通じて何か価値を提供し、収益を得ていればすべて「スポーツビジネス」といえます。
イメージしやすい、プロ野球やJリーグなどプロスポーツチームに関わる仕事や、アシックスやナイキなどスポーツ用具のメーカー、一般の人も通うフィットネスジムなどはスポーツビジネスに該当します。
近年では、スポーツビジネスを支える高度なテクノロジーが導入されています。「データスタジアム」のようにデータ分析を通じて球団やチームのパフォーマンス向上、あるいはファンが楽しめるコンテンツを提供する会社もあれば、大手通信キャリアが5Gの活用を通じてスポーツビジネス領域に参入している例もあります。
その他放映権やチケッティング、グッズやスタジアムの飲食など、「スポーツビジネス」といってもその周辺には非常に広い領域があるのです。それだけ、スポーツビジネスでは提供できる価値が幅広いといえます。
※具体的なスポーツビジネスへの関わり方については後半で触れています。
スポーツビジネスとスポーツマーケティングの違いは?
スポーツ産業に関心のある人がよく耳にする言葉として「スポーツビジネス」に加え、「スポーツマーケティング」もあると思います。この2つの関係についてざっくりいえば、「スポーツマーケティング」は「スポーツビジネス」に含まれるイメージです。
従って、「スポーツビジネス」の方が広い概念です。
「スポーツマーケティング」については、以下の記事で詳しく解説しているので、気になる方はご覧ください。
『スポーツマーケティングとは?』を徹底解説 - スポビズ研究所
「する」「みる」「ささえる」で考えるスポーツビジネスとは
「スポーツビジネスとは」を考える切り口のひとつに「する」「みる」「ささえる」で分けることです。
詳細は別記事に譲りますが、プロスポーツ興行を「みる」というコアな市場から「する」「ささえる」という市場に広がるイメージを持っておくとよいでしょう。
実際、スポーツビジネス市場において「興行」そのものが占める割合は非常に低く、一方でプロスポーツ興行がなければ残りの大半の市場に派生しない、といった点を解説しています。
スポーツ産業とは?成長性が期待されるスポーツ産業 - スポビズ研究所
スポーツビジネスの特徴とは?
ビジネスとしての基本は同じですが、スポーツビジネスならではの特徴がいくつかあります。
「営業日」が非常に少ない
球団・クラブやリーグ、協会などにとって「営業日」とは、実質ホームで試合が行われる日です。
リーグからの分配等を抜きに考えると、試合を開催する際のチケット収入や物販等はホームゲームでしか自チームに入らないからです。プロ野球でいえば年間で70試合程度、Jリーグでは20試合未満しか「営業日」はありません。
もちろん、フロントの職員等はホームゲームを起点とした収益を最大化させるために放映権やスポンサーの交渉・獲得等をオフシーズン含め行っているわけですが、本当の意味での「営業日」の少なさはスポーツビジネスの大きな特徴といえます。
相手チームは「競合」でもあり「同僚」でもある
スタジアムや球場に観戦に行ったり、試合中継を見て楽しんだりするファンは何に惹かれて余暇の時間をスポーツ観戦に投下しているのでしょうか。
色々とあるでしょうが、その根源にあるのは「ライブ性」と「ドラマ性」です。ライブ性と重なる部分もありますが、特に「何が起こるか分からない」というドラマ性が「エンタメ」としての最大の価値です。
とすると、試合前からどちらが勝つが分かっているような試合は価値が低いわけで、リーグ内のチームの力が「均衡」していることが重要です。
アメリカでは、資金力によらず「均衡」をできるだけ保てるようなルール設計(贅沢税やドラフトの制約など)を設けているのもその表れです。
本ブログでも、リーグガバナンスがスポーツビジネスに及ぼす影響の大きさは度々解説しています。
リーグガバナンス - スポーツビジネスを勉強できるマーケティングブログ
ライバルチームは確かに「競合」でもあるのですが、そのスポーツの発展や試合の「価値」を高めるうえでは「同僚」としての側面もあるのです。
「ライブ性」の観点でいえば、「試合」という商品の中身は事前に分からないのも特徴で、戦う2チームが競いながらリアルタイムで作り上げていきます。
<リーグガバナンスについて学ぶ書籍>
スポーツビジネスの市場規模
日本のスポーツビジネスの市場規模は2012年に約5.5兆円でした。スポーツが持つ特質である「夢」や「希望」などは他産業ではなかなか見られない稀有なもので、モノや機能が満たされた現代において、「心」を豊かにする成長産業として期待されています。
事実、2015年にはスポーツ庁が設立され、スポーツ産業は政府が掲げた「日本再興戦略」のひとつにスポーツ産業の成長を促進する事業が組み込まれています。
2025年に市場規模を約15兆円まで拡大させるという目標も掲げており、スポーツ庁が媒介となってオープンイノベーションを推進する取り組みなども行っています。
コロナの影響を受け、オリンピックも無観客での開催となるなど、当初の期待通りにいかない部分も多々あり、スポーツビジネスの市場規模として2025年までの目標達成は非常に厳しい状況でしょう。
ただ、コロナを受けてデジタルを活用したスポーツビジネス領域のサービスが色々と生まれており、短期的には大打撃だったものの、後に振り返ればスポーツ産業の大きな構造変革のきっかけになっていたということになるかもしれません。
<関連書籍>
気になる収益構造は?
参考になるデータとして楽天イーグルスの2017年の数字を見ると
- チケット収入:34%
- スポンサー収入:27%
- グッズ販売収入:12%
- 放映権収入:11%
- その他:16%
といった内訳になっています。
参照元:https://toyokeizai.net/articles/-/213971?page=2
一方、MLB球団の収入内訳を見てみると、以下のようになっています。
- チケット収入:30%
- スポンサー収入:11%
- 放映権収入:50%
- 飲食/グッズなど:9%
大きな違いは、やはり放映権収入の占める割合です。
参照元 http://column.sp.baseball.findfriends.jp/?pid=column_detail&id=002-20200629-33
リーグで一括販売している面もありますが、そもそも地上波テレビを無料で観れるかどうかも大きく影響しています。
コロナを受け、スポーツビジネスもモデルチェンジが必要
この収益構造からもわかるように、スポーツビジネスは試合日のスタジアムへの「集客」があってこそスポンサーシップやグッズ販売などに派生します。
そのため、コロナの影響でスタジアムへの集客が物理的に厳しくなったのが大きな打撃となっています。
試合日に依存しない、ファンからのダイレクト課金や、新たに収益源としてのスポーツベッティングなど、スポーツビジネス界として変化が求められています。
ファンがスタジアムに足を運びづらくなったのを受けて、SNSで試合の裏側や練習風景をコンテンツ化して発信するなど、コアなファンとのつながりを強める動きが多くなっています。
このようにデジタルを活用しながら、従来ではアプローチできていない層へのアプローチも重要になってくるでしょう。
日本のプロスポーツビジネスの現状
日本のスポーツビジネスの中核であるプロスポーツビジネスについて、プロ野球・Jリーグ・Bリーグの3つの事例を簡単に触れてみます。
・プロ野球
まずは、日本のなかでも根強い人気を誇るプロ野球です。年間各12球団が70試合程度のホームゲームを行うなかで、観客動員数が合計で約2,500万人にも到達します。平日含めた平均で3万人前後も動員するスポーツやエンタメのコンテンツは他にないのではないでしょうか。
よく「野球界はばらばらだ」と言われることもありますが、一方で各球団がビジネス面を含め工夫して新しい取り組みをしており、これがうまくいっている面もあります。
数字的には、差はあれど各球団年間で100億円から200億円程度の売上があり、かつての親会社頼みのビジネスモデルから、黒字経営に転換してきている球団も増えています。
・Jリーグ
Jリーグもプロ野球と並ぶ大きなプロスポーツリーグです。地域に根差したクラブをモットーに、当時のプロ野球を反面教師にして創立され、その後もアップデートされながら今に至ります。
プロ野球との大きな違いは、リーグを中心に各クラブが経営面でも親会社依存ではなく自立していることが前提となっているなど、綿密なリーグ設計がされています。
象徴的なのは、DAZNとの大型の放映権契約で、この恩恵が各クラブに還元されます。リーグとしての売上は年間1,000億円を突破しています。
Jリーグ・親会社の経営を左右する「税優遇」 ~Jリーグでもプロ野球と同じ扱いに~ - スポビズ研究所
・Bリーグ
Bリーグは設立からさほど時間が経っていませんが、すでにプロ野球やJリーグに次ぐ規模を誇るプロスポーツリーグです。バスケットボールのトップリーグが分断されていたところから、国際連盟からのペナルティもあり、今のBリーグとして創立になりました。
大きな特徴としては、放映権やスポンサーシップなどの権益をリーグで統合している点、若者をターゲットにデジタルを駆使したマーケティングを大々的に展開している点です。
スポーツビジネスのなかでも、プロスポーツの設立と成長という面では国内で最もベンチマークにできるリーグといえるでしょう。
約5年でリーグ・クラブ合わせた事業収益は300億円を突破しており、今後の更なる成長が期待されてます。
アメリカと比較した日本のプロスポーツビジネスの課題
日本のプロスポーツのなかでもメジャーな3つのリーグについて紹介しました。
アメリカでは「4大リーグ」ともいわれるNFL・MLB・NBA・NHLが大きな収益を挙げていますが、これらとの違いを考えてみると、日本のプロスポーツビジネスの伸びしろが見えてきます。
ポイントをひとつ挙げるとすると、各プロスポーツの開催時期です。日本では、たとえばプロ野球とJリーグのシーズンは大体被っています。バスケットボールは冬にも開催されています。
一方、アメリカのプロスポーツビジネス、なかでも4大リーグのシーズンは基本的に被らないようになっており、全米のスポーツファンが各季節に異なるプロスポーツを堪能できるのです。
スポーツファンのカニバリゼーションが起きず、結果として各プロスポーツリーグの放映権やスポンサーシップ権などが高額で取引できます。
日本の場合、野球離れの議論にも通ずるところですが、「スポーツ」を「する」にしても「見る」にしても「どれかひとつ」が前提になっている感じがありますが、この点はアメリカ全体のプロスポーツビジネスに目を向けると、まだまだ改善点が見えてくるかもしれませんね。
野球離れについては別記事でも触れていますので、ご覧ください。
『野球離れ』 ~少年野球の問題点やその原因について~ - スポビズ研究所
スポーツビジネスモデルの変遷
「スポーツビジネス」という言葉自体は、割と近年広く言われるようになりましたが、そのビジネスモデルは1984年のロス五輪が発端であるとされています。
そして、スポーツビジネスモデルは時代とともに変化しており、以下の記事も参考に整理してみます。「スポーツビジネスとは」という問いがどのように変化してきているか、大枠がつかめるのではないでしょうか。
出典:「企業がスポーツを「使う」時代へ スポーツビジネス進化の行方」
スポーツビジネス1.0とは
当初のスポーツビジネスモデルは、1984年のロス五輪において確立されたビジネスモデルのなかでも「メディア」としての側面が中心でした。
試合中継というコンテンツをメディアを通じて多くの人に観戦してもらうことで、ライトなファンを増やし、コンテンツの広告価値を大きくすることに焦点が当てられていました。
日本でいえば、毎日のように巨人戦の中継が地上波で放映されていましたが、これは放映権というメディアと通じた収益に大きく依存していた表れでもあります。
スポーツビジネス2.0とは
インターネット技術などの進展で、テレビ離れも進んできたころ、従来のメディア中心としたビジネスでは厳しくなってきました。
そこで、テレビ中継をはじめとした放映権に依存せず、自チームのスタジアムを満員にして、地元を中心としたコアファンを増やして収益化するモデルへの転換が図られるようになりました。
これが球場と球団の一体経営が増えている背景でもあり、「指定管理者制度」などの形で球場・スタジアムの事業権を球団が握り、収益を拡大しています。
<関連書籍>
スポーツビジネス3.0とは
スタジアムを起点としたスポーツビジネスは非常に伸びていますが、一方でスタジアムという「箱」には当然ながらキャパシティの上限があるため、天井が見えています。
実際、近年のプロ野球人気は伸びている一方、さらなる観客動員数の伸びは見込みづらいのが実情です。そこで近年注目されているのが、スポーツを「活用」するという視点です。
ケースバイケースで明確なモデルがあるわけではなく、他産業との連携(=かけ算)を通じて新たな価値を創造する取り組みです。スポーツを媒介として、社会課題の解決や企業にとっての価値などを再考していく動きが期待されています。
<関連書籍>
オリンピックは成功か?新たなフェーズに入ったスポーツビジネス
コロナで延期となっていたオリンピックも終了し、スポーツビジネスとしても次のフェーズに入っています。オリンピック開催自体の是非にここでは触れませんが、何だかんだで注目度が高く、ネットやテレビで観戦していた人も多いでしょう。
今までのオリンピックと違うのは、インターネット中継でも多くの競技が生配信されていたこと。地上波だけではチャンネル数が限られており、ライブ観戦を楽しめる競技がメジャースポーツに限られていました。
今回の東京五輪では、自国開催もあり時間帯的にも観戦しやすく、インターネット中継を通じてマイナースポーツでも多くの人に楽しんでもらえたことでしょう。 これはスポーツビジネス的にも大きな変化だったのではないでしょうか。
ストリートスポーツなどネット上で大いに話題になっていた競技もありましたが、五輪という「瞬間最大風速」を通常のリーグ戦や大会でのファン定着に向けてつなげていくことが今後のスポーツビジネスとして求められます。
デジタル化がキーワードのスポーツビジネス
スポーツビジネスは基本的に「オフライン」での収入がメインのビジネスモデルでした。しかし、コロナを契機にこのモデルの転換が求められています。
試合中継を始めとしたデジタルなコンテンツはもちろん、チケット販売やスタジアムでの体験に関してもデジタルを駆使した新しいUX設計が鍵となっています。
スポーツビジネスには様々な周辺ビジネスがありますが、これらの領域におけるDXについては以下の記事にもまとめています。
NFTがスポーツビジネスの新たな可能性を切り拓く
スポーツビジネス×デジタルの観点では、「NFT」がひとつのキーワードになります。最も影響力のあるスポーツ選手の一人といえる大谷翔平選手が仮想通貨取引先大手のアンバサダー契約を結んだように、スポーツビジネスでも注目されている領域です。
大谷翔平、FTXとアンバサダー契約──報酬は暗号資産と株式で支払い | coindesk JAPAN | コインデスク・ジャパン
スポーツビジネスの価値の源泉となるプロスポーツの「試合」では、「メモリアル性」「希少価値」が大きな要素となります。これらの要素とNFTの仕組みが相性が良く、コロナで苦しい状況を打破する鍵になるかもしれません。
スポーツビジネスとは ~3つの関わり方を整理する~
「スポーツビジネス」とひとことに言っても、漠然としたイメージで留まる場合も多いと思います。スポーツに関わる産業といっても、「プロスポーツはビジネスとしてお金稼いでいるな」といったイメージが強いかもしれません。
しかし、いわゆる「スポーツ界」に所属しなくても、「スポーツビジネス」は展開できるのです。
スポーツマーケティング会社の分け方を参考に、解説してみます。
SPOLABo(スポラボ)| 株式会社スポーツマーケティングラボラトリー
スポーツチームや団体のなかでスポーツビジネスに従事
まずは、もっともイメージしやすいスポーツチームやリーグ、団体のなかでスポーツビジネスに従事する関わり方です。プロ野球の球団職員などが分かりやすい例です。そこでは、
- いかにチケットを売るか、チケット単価を高めるか
- 放映権による収益を高めるとともに、自チームの中継をより多くのファンに届ける
- スタジアムに来てくれたファンを楽しませる企画を考える
- スタジアムに来てくれたファンが飲食や物販にお金を使ってくれるよう商品を設計する
- 選手の素顔を多くのファンに届ける
など、直接的にスポーツビジネスに関わるさまざまな仕事があります。この場合に共通していえることは、チームにしてもリーグ等の団体にしても、基本的に規模としては小さい組織で、いわゆる「中小企業」であると考えるとよいでしょう。
よって、人数が少ないなどで担当する業務の幅は一般的な企業より広いでしょうし、さまざまな変化に対応していける柔軟性も含め求められるでしょう。
最近の動向として個人的に注目しているのは、SNSの普及で従来のマスメディアを通した露出ではなく、選手の素顔や練習風景などをコンテンツ化し、SNS等を通じてファンに届けていく「広報」の手腕です。
元選手による独自のコンテンツも出てきており、1ファンとしても楽しみにしています。
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スポーツの価値を高めるテクノロジーやサービスを提供する
スポーツビジネスの根本となるのは、やはりプロスポーツチームをはじめとする事業者です。しかし、それだけでは多くのスポーツビジネスが成立しません。
たとえば、スタジアムに行かずとも好きなチームの試合を観戦できるのは、DAZNや放送局など試合を中継してくれる事業者がいるからです。
これによって、チームだけでは届けるのが難しい層にまで、自チームのコンテンツをリーチさせることができます。
放映権まとめ
チケッティングについても同様で、球団が単体で自チームの観戦チケットを全てのファンに届けるのは難しいです。
チケッティングシステムの構築で協力したり、チケッティング会社のプラットフォームを利用したりすることで、1試合で2~3万枚ものチケットを売ることができるのです。
従来のスポーツ周辺の産業に加え、近年注目されているのが5Gをはじめとしたテクノロジーとスポーツを掛け合わせて生まれる新しいサービスです。
特に最近はプロスポーツチームと大手通信キャリアが提携し、コロナの影響で球場・スタジアムに足を運べないなか、より充実した試合の観戦体験を提供するための取り組みが進んでいます。
このように考えると、間接的にスポーツに関わる事業はたくさんありますね。
- 放送局、テレビ局、OTT事業者、アナウンサー
- 新聞社など各メディア
- チケット会社
- グッズ製造会社、通販会社
- スタジアム向け飲食
- 通信会社、IT関係の事業者
など
スポーツの価値を活用して、自社のマーケティングや販売促進に活かす
最後は、スポーツに「従事」するというよりは、スポーツを「活用」するという関わり方です。イメージしやすいのは「スポンサーシップ」でしょうか。
プロスポーツが持つ大きな価値が、「集客」や「注目度」です。レギュラーシーズンでは、1日で6つの会場それぞれで2~3万人を集めるのです。そのうえで、現地に足を運べないファンは、テレビやネットで試合を「リアルタイム」で視聴しています。
そこに、広告枠を設けて企業に提供し、企業としては認知を広げられるのが「スポンサーシップ」ですね。
従来のスポンサーシップは、その費用対効果をしっかりと算出するのが難しく、景気後退とともに頭打ちになりつつある、という話もあるようです。
ある意味「広告枠」としての意味合いが強く、実際のプロスポーツチームの「プロダクト」でも枠売りのようなラインナップになっていると耳にしたこともあります。
「露出」単体の価値への疑問が高まるなか、近年多くの球団で行われているのが「アクティベーション」と呼ばれる施策です。
単なる広告ではなく、たとえば試合前のスタジアムでブースを出し、キャンペーンや試供品の提供など、企業がより主体的にマーケティング活動を行います。
特に、球団が持つファンの属性データなども参考にしながら、ターゲットとする層がマッチする企業にとって、非常に有効な場となっているでしょう。
そして、このような関わり方は、極論するとあらゆる企業から可能でしょう。
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スポーツビジネス界に新卒で飛び込むことの是非
スポーツビジネスにこれだけ注目が集まっており、もともとの「スポーツ」の人気と相まって学生の間でも新卒でスポーツビジネスを志す人が増えていると言われています。
一方で、「給料が低い」「土日も休みがなく激務」といったイメージが先行し、迷っている学生が多いのも事実でしょう。
スポーツビジネス界においても、学生が新卒で就職することの是非は頻繁に議論されているようです。
そもそも、新卒でスポーツビジネス界に就職していない筆者が言うのも微妙なところですが、私見としては新卒でのスポーツビジネス就職も今の時代は全然アリだと思っています。
大きな理由としては、20代での「成長」を考えた時に、スポーツビジネス(特に球団・クラブ)に就職すると、その機会がたくさんあると思うからです。
若いうちの給料が低いかどうかはあまり重要ではなく、大企業のように組織として整ってなく、自分からどんどん手を挙げて挑戦できる環境もあるスポーツクラブへの就職は将来のキャリアを見据えても素晴らしい経験になるのではないでしょうか。
むしろ、現代は大企業の仕組みに乗っかる方が中長期的に見てリスクが高いと思います。
極論すれば、どの会社でも通用する人材になるという観点でも、ベンチャー気風で成長機会が多く、かつ大好きなスポーツ事業に関われる会社であれば、新卒入社は全然アリでしょう。
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スポーツビジネスとの関わり方は、ひとつではない
私もそうですが、スポーツビジネス界で働いてみたいと思いつつ、「給料が低い」「残業多そう」などマイナスなイメージが先行し、二の足を踏む人も多いかもしれません。
その場合に有効なのが、スポーツに間接的に従事する、あるいはスポーツを活用する立場としてまずは関わってみる、という方法です。
そこで、実際にメディアやネットで言われていることと、体感することのギャップも見えてくるでしょうし、その後のキャリアの判断材料となるでしょう。
あるいは、最近は副業/複業としてスポーツビジネスと関わることも可能になっています。スポンサーシップの営業なども行えるので、まず副業/複業という形で始めてみるのもよいかもしれません。
Twitterで感想や取り上げてほしいトピックなどもお待ちしております!
合わせて読みたい
細谷功さんのおすすめ本まとめ
社会人になるよく「メタ認知が大事」や「具体だけでなく抽象化して考えろ」といった指摘を受けたりします。しかし、これらの思考法を身につけるのは一朝一夕にはいかず苦労している方も多いのではないでしょうか。
ビジネスマンとして必要な考え方を本で分かりやすく解説してくれているのが細谷功さんです。挙げればキリがないほどの著書がありますが、筆者がこれまで読んできたなかで特に実務に役立ったと感じる細谷功さんの著書をまとめます。
細谷功さんについて
細谷功さんは日本を代表するビジネスコンサルタントです。コンサルタントとしての数々の経験と知見を積極的に書籍やセミナーなどで発信しています。
「考える」という暗黙知の要素が多い技術を様々な切り口で言語化してくれており、思考の「型」を身につけるうえで非常に勉強になります。
細谷功さん著のおすすめ本
「具体⇔抽象」トレーニング 思考力が飛躍的にアップする29問 (PHPビジネス新書)
今でも書店でよく見かける本がこちらです。そもそもの「具体とは」「抽象とは」から学び、具体と抽象を往復する能力を習得するための解説と例題が豊富に掲載されています。
この本を読むだけで、思考の幅が大きく広がるのではないでしょうか。企画に携わる方やコンサルタント、開発者などあらゆるビジネスパーソンにおすすめです。
この本の内容がやや難しく抽象的に感じる方は、より分かりやすく図表も交えながら「具体と抽象」について解説されているこちらの本から学ぶのがおすすめです。
アナロジー思考
「具体と抽象」という考え方からさらに一歩踏み込んでより実務に近い考え方を実践的に学べます。多くの仕事において競合調査やベンチマーキングが多かれ少なかれあると思いますが、「アナロジー思考」を活用できるかどうかで仕事の質に大きく差が出るでしょう。
アナロジー思考を駆使することで、一見関係のない業界や業種から筋の良いアイデアを導き出せます。
メタ思考トレーニング 発想力が飛躍的にアップする34問 PHPビジネス新書
特に問題発見や問題解決に携わる方に必要とされるメタ思考について、練習問題とともに理解を深められます。自分のアイデアや意見が独りよがりになりがちだと感じる方や、より客観的に自分を分析できるようになりたい方におすすめの本です。
地頭力を鍛える
世の中の変化が激しい現代でも、ベースとなる頭の使い方・本質は変わりません。表面的な変化に惑われず「地頭力」を活かしながら問題の本質を見抜き、解決することがビジネスパーソンとしては求められます。
コンサルファームの入社試験で使われる「フェルミ推定」を通じて、どんな仕事でも役立つ地頭力を鍛えられる本です。
Kindle Unlimitedで細谷功さんの本を読もう!
タイミングにもよりますが、本記事でご紹介した細谷功の著書はAmazonの電子書籍読み放題サービス「Kindle Unlimited」で無料で読めることが多いです。もちろん、他の多数のビジネス書なども読み放題の対象となっているので、興味のある方はぜひチェックを!
2022最新『Python入門』初心者向けおすすめ本・参考書|10選
近年、デジタルを活用したさまざまなテクノロジーが急速に発展するだけでなく、身近な生活で実用されるようになってきています。DX(デジタルトランスフォーメーション)においても、「データ活用」が重要なポイントになっています。
なかでも、AI(人工知能)やディープラーニングといった分野は非常に注目されていますが、これらを支えているプログラミング言語のひとつがPythonです。
コロナ禍もあり現在のキャリアを進み続けることに不安を持った方も多いかもしれません。プログラミングはスキルとして注目されている分野のひとつですが、Pythonへの需要は今後も伸びることが期待されています。
今回は、特にこれからPythonを学びたい初心者におすすめの本や参考書をご紹介します。
- Python 初心者向けおすすめ本 TOP3
- 2022年最新版・Pythonおすすめ本
- Python初心者におすすめの本をご紹介
- 実践編 Pythonスキルを深めるおすすめ本
- プログラミング初心者におすすめの本
- Python初心者におすすめの学習サイト
- そもそも、Pythonとは?
- なぜ、Pythonを勉強するとよいのか
- Pythonを武器に実現したいキャリアを描く
Python 初心者向けおすすめ本 TOP3
結論ファーストで、まずはPythonの初心者向けおすすめ本のTOP3を厳選しました。
- Python 1年生 体験してわかる!会話でまなべる!プログラミングのしくみ
- たのしいプログラミング Pythonではじめよう!
- 独習Python
初心者向けのPythonテキストといえば、「Python 1年生 体験してわかる!会話でまなべる!プログラミングのしくみ」。会話形式で読み進めやすいのが最大の特徴。
豊富なイラストで、Pythonの大枠を理解するには「たのしいプログラミング Pythonではじめよう!」がおすすめ。例題も交えながら、理解を進められます。
独学でPythonを学ぶ方で、ある程度体系立てて学ぶには「独習Python」がぴったり。Pythonに限らず、プログラミングを独学で学ぶ方におすすめのシリーズです。
2022年最新版・Pythonおすすめ本
Pythonに限らず、プログラミングの技術は日々進化しています。よって、基本は大事にしつつも、最新の技術書にキャッチアップしておくことも大切です。最近発売されたPythonの本のうち、おすすめの本をご紹介します。
シゴトがはかどる Python自動処理の教科書
Pythonを使った自動化について、実務で使える形で解説しています。Pythonの文法もポイントを抑えて解説しており、初心者でも実践しながら習得しやすい内容となっています。
Pythonコードレシピ集
手元におきながらPythonのコードを書くのにおすすめの本です。コードを覚えても使えなければ意味がなく、やりたいことから逆算してPythonの書き方を身につけられます。
Pythonの本をKindle Unlimitedで覗くこともできる
本記事でこれからご紹介するPythonの本・参考書がおすすめではありますが、特にPythonの習得を検討している初心者・入門者の方にとって、いきなり書籍を購入するのは勇気がいるかもしれません。
そんな方におすすめなのは、Kindle Unlimitedです。初めて会員になる場合、無料体験期間もあるので、タイミングにもよりますが以下のような本を無料で読むことが可能です。
- Pythonで学ぶアルゴリズムの教科書 一生モノの知識と技術を身につける
- スラスラ読める Pythonふりがなプログラミング
- Progateの次に学ぶ!Python演習問題100問パック!〜データ構造編〜
- Marketing Python マーケティング・パイソン AI時代マーケターの独習プログラミング入門(できるビジネス) できるビジネスシリーズ
- Pythonを活用したビッグデータ処理入門
費用を抑えつつ、気軽にPythonについて学びたい方はKindle Unlimitedのお試し利用もおすすめです。
Python初心者におすすめの本をご紹介
それでは、これからPythonを学んでいきたい初心者におすすめの本をご紹介していきます。
Python 1年生 体験してわかる!会話でまなべる!プログラミングのしくみ
最初の1冊としておすすめなのがこの本です。会話形式で進むため、読みやすくPythonについてだけでなくプログラミングの基礎を学べます。
これからPythonの勉強を始めたいけど、そもそもプログラミング自体を学んだことがない初心者の方には特におすすめです。
たのしいプログラミング Pythonではじめよう!
こちらも、楽しくPythonの勉強を始めたい方におすすめの本です。豊富やイラストで視覚的にPythonの理解を深められ、学んだことをパズルや例題を通じて定着させることができます。
Pythonエンジニア ファーストブック
こちらは、これからPythonエンジニアとして活躍していきたい方におすすめしたい1冊。
Pythonの基本はもちろん、エンジニアとして開発業務に取り組む心構えや開発プロジェクトの大まかな流れなど、エンジニアとして知っておくべきことが網羅的かつ実用的に学べます。
独学プログラマー Python言語の基本から仕事のやり方まで
近年、ある種の「プログラミングブーム」のような状態で、さまざまなプログラミングスクールがあるほどですが、費用を抑えながら独学でPythonを始めたい方が多いのも事実でしょう。
本書は、独学でPythonを学びたい初心者に非常におすすめできる一冊です。Pythonを武器にどう仕事を進めるか、といった内容まで踏み込んで書かれています。
独習Python
プログラミングの独学で定評のあるシリーズのPython版です。分かりやすい解説はもちろん、この本の内容に沿って手を動かしていくことで自然とPython学習を進めていけます。
スッキリわかるPython入門 スッキリわかるシリーズ
こちらもプログラミングの学習書で定番の「スッキリわかる」シリーズです。
Pythonの仕組みや学習のコツ、落とし穴といった初心者に必要な内容が網羅されている本です。本書では、練習問題で知識を確認しつつ、現場で起こりうるエラーやその解決法も分かりやすく解説しています。
PythonでExcel、メール、Webを自動化する本
Pythonあるいはそもそものプログラミング自体、エンジニアのためのものというイメージが強いかもしれませんが、実はPythonは非エンジニアの方でも日々の業務に役立てることができます。
Excelを駆使してさまざまな業務を行うことも多いですが、「この作業をもっと効率化できないかな?」と思うことがある方におすすめです。
また、これからPythonを勉強していきたい方で、まずは身近な業務から活用してみたい方は、本書を読みながら実践してみることをおすすめします。
できる 仕事がはかどるPython&Excel自動処理 全部入り。 全部入り。シリーズ
こちらも、PythonやExcelを活用して身近な業務を自動化・効率化する術を学べる本です。具体的な実装方法が豊富に解説されており、本格的なエンジニアでなくても応用しやすい内容が多いです。
Python[完全]入門
Python初心者の方も、この一冊で基礎から実践まで手厚くカバーできます。豊富なサンプルプログラムで、Pythonの基礎的な内容と見比べながら知識を定着させられるでしょう。
応用編ではライブラリの利用や作業の自動化、AIやスクレイピングなど、Pythonエンジニアとして必須の内容を網羅しており、こちらもおすすめの本です。
Pythonデータサイエンス
Pythonを学びたい方のなかには「データサイエンス」「データ分析」に興味のある方も多いでしょう。本書は、Pythonを用いたデータサイエンスの入門書として定評があり、Pythonによるデータ集計や機械学習などのデータ分析手法の基礎を学べます。
実践編 Pythonスキルを深めるおすすめ本
初心者向けのPythonおすすめ本に加え、基礎を習得した方におすすめの本もご紹介します。
プロフェッショナルPython ソフトウェアデザインの原則と実践 impress top gearシリーズ
Python2年生 スクレイピングのしくみ 体験してわかる!会話でまなべる!
Python3年生 機械学習のしくみ 体験してわかる!会話でまなべる!
プログラミング初心者におすすめの本
Pythonは人気のプログラミング言語ではありますが、あくまでシステムを開発する手段のひとつです。また、技術の変化が速いため、特定の言語によらない技術力がエンジニアとしての市場価値にも影響します。
その意味でも、Pythonの前にプログラミングの基礎から抑える勉強法もおすすめです。プログラミング全般や基本的な考え方を学ぶうえで有用な本をご紹介します。
おうちで学べるプログラミングのきほん
本だけでは理解しづらい・・・という方のために、パソコンで手を動かしながら実践的にプログラミングを学べる本です。
改訂3版 これからはじめるプログラミング 基礎の基礎
コードやプログラミングだけでは理解が進まない初心者のために、身近なもので例えながら解説してくれる本です。最新の技術にもキャッチアップでき、おすすめです。
プログラミング入門講座――基本と思考法と重要事項がきちんと学べる授業
プログラミングで身に付くスキルは、コーディングだけに留まりません。世の中の様々な局面でも応用できる考え方も一緒に習得できる本です。
ちゃんと使える力を身につける Webとプログラミングのきほんのきほん
生活のなかでもたくさん接するWebを題材として言語問わずプログラミングに共通するエッセンスを学べる本です。
Python初心者におすすめの学習サイト
最近はインターネットを活用してPythonを学習することもできます。初心者のなかにも、いきなり本だとハードルが高いと感じる人もいるでしょう。そこで、Pythonの学習におすすめのサイトをいくつかご紹介します。
Progate・Pythonコース
開発環境を用意することなくPythonのコードをWeb上で書きながら知識や技術を習得できるサービスです。
Pythonの全てのコースを受講するには有料会員となることが必要ですが、無料でも一部レッスンを受けられます。自分のペースで気軽に学べるので、本を買って本格的にPythonを学ぶ前に、一度Progateで試してみるのもよいでしょう。
Python | プログラミングの入門なら基礎から学べるProgate[プロゲート]
ドットインストール・Python 3入門
こちらもPython初心者にうってつけの学習サイトです。数分間の短い動画(解説や実演つき)を見ながらPythonを学ぶことができます。1つの動画が短く、移動中などでもさくっと勉強できるのもありがたいポイントですね。受講者からの質問や回答も閲覧でき、Python学習のつまづきポイントもチェックできます。こちらも一部無料公開されており、初めての方は覗いてみることをおすすめします。
Python 3入門 (全31回) - プログラミングならドットインストール
Udemy 「ゼロからPythonで学ぶ人工知能と機械学習」
プログラミングに限らず、世界最大級のオンライン学習プラットフォームであるUdemyにはPythonの講座も豊富にラインナップされています。そのなかでも、「ゼロからPythonで学ぶ人工知能と機械学習」がおすすめです。
一般的なプログラミングスクールのように高額な初期費用は不要で、受講したい講座を選択できます。
Online Courses - Learn Anything, On Your Schedule | Udemy
そもそも、Pythonとは?
Pythonは数あるプログラミング言語のひとつですが、他の言語と比較してシンプルな書き方でプログラミング初心者でも習得しやすい言語です。少ないコードで分かりやすい構造となっており、プログラミング教育でもよく使われています。
分野としては、やはりAI(人工知能)に強く、さまざまなライブラリが揃っています。もちろん、AIやディープラーニング等だけではなく、Web開発等にもPythonは用いられています。
なぜ、Pythonを勉強するとよいのか
初心者としてPythonを学ぶメリットをご紹介しますが、基本的にはJavaの記事でJavaをおすすめした理由と本質は同じです。
『Java入門』初心者向けおすすめ本・参考書|10選 - スポビズ研究所
シンプルに、Pythonを使ったWebサービスや、Pythonが強みを持つAIやディープラーニングに関連したビジネスが増加している、というのが大きな理由です。つまり、Pythonを習得することで、エンジニアとして対応できる案件が多くなります。
また、これはJavaとは異なる点ですが、Javaと比較するとまだまだ普及し始めている段階でもあり、Pythonのプロフェッショナルが比較的少なく、習得できればエンジニアとしての希少価値が上がることも期待できます。
Python初心者におすすめの学習法
この記事にたどり着いてくれている方のなかには、これからPythonの学習を始めたい方も多いでしょう。さらには、プログラミング自体が初めて、という方もいるかもしれません。
私のエンジニアとしての経験(最初はJavaでした)をもとに、初心者におすすめの勉強法を挙げるとすると、やはり本を読み進めるだけでなく、少しでいいので同時並行で「アウトプット」していくことです。
本でPythonの基本的な記述や仕組みを読んだだけでは、なかなか身につきません。
環境構築まではしなくてもオンライン上で簡単なプログラミングができるサービスなどもあるので、本で読み進めた内容を実際にコードで書いてみることの積み重ねが、Python習得の近道といえるでしょう。
そして、モチベーションを保つこと、より「自分ごと」として効率よくPythonを習得するためには、いま本で読んでいるPythonの内容がどのようなサービスで、システムのなかでどのように機能しているかをイメージするのがおすすめです。
とはいえ、Python学習で「実践」のモチベーションをどう保てばいい?
Pythonに限らず、プログラミング習得において「習うより慣れろ」が大原則ではありますが、無目的にコードを書くのは初心者にとって苦痛でしょう。そこでおすすめなのは、「趣味」と無理やりでも結びつけることです。
たとえば、Pythonの醍醐味のひとつ「データ分析」の実践において、無意味な数字やデータをいじっていてもモチベーションを保てないでしょう。
そこで、学生時代までずっと野球をしてきた私の場合、野球にまつわるさまざまな数字を扱い、データ解析の練習をしていました。これにより、無目的にPythonを使って練習していた時と比べ、学習スピードが格段に上がりました。
記法などの最低限の基礎はまず本で網羅したうえで、その段階をクリアしたあとは本で学習した内容を好きなテーマや興味のあるトピックで実践するというサイクルを回すとモチベーションを保ちながら効率よくPythonを学習できるでしょう。
マーケティングとPythonの親和性は高い
このブログでは、スポーツビジネスやマーケティングに関する記事も執筆しています。
『マーケティング本』初心者におすすめの13冊|2021年最新版 - スポビズ研究所
スポーツビジネスとは ~特徴や課題を徹底解説~ - スポビズ研究所
デジタル化が進み、マーケティングやビジネスにおいて「データサイエンス」の重要性が高まっています。
マーケティングやビジネスで活躍する人材で優れているポイントのひとつに「仮説構築力」があると思いますが、その有効性の検証などにデータを拠り所とした分析が欠かせません。
その意味で、マーケターや経営者がダイレクトにPythonを習得し、ローデータを自在に操れるようになれば大きな強みになるのではないでしょうか。
Pythonを武器に実現したいキャリアを描く
Pythonに限らず、プログラミングを習得したいという人が増えていますが、そのモチベーションが長続きする人とそうでない人がいます。なんとなく「手に職をつけたい」といった理由で始めてしまうと、思うように進まないと挫折しかねません。
Pythonの習得は「手段」であって、「目的」ではありません。Pythonを用いてどのような仕事をしてみたいのか、できる範囲でイメージしてみることが大切です。
たとえば、本記事の例で紹介した「ダイナミックプライシング」のシステム開発に携わる、といった目標があれば、本を読み進めるなかでその内容がダイナミックプライシングにどう関連するか考えるようになり、学びが深まるでしょう。
自身の好きな分野やサービスなどから逆算しながら、Pythonの勉強に取り組んでみてください。
DXに向けてビジネス思考を持ったPythonエンジニアが必要
世の中ではDX(デジタルトランスフォーメーション)が叫ばれて久しいですが、スローガンとして各所で掲げられている割には浸透していないのが現状です。
人口減少が進む日本で、生産性向上含めDXは避けて通れませんが、DXが進まない大きな理由は「人材不足」とされています。おそらく、DXの鍵となるデータサイエンスとビジネスのバランスを取れる人材の不足です。
これを解消するには、論理的に考えると
・ビジネスのプロがデータサイエンスを学ぶ
・データサイエンスやプログラミングのできる人がビジネス思考を習得する
の2通りです。
私がプログラミング・エンジニアを本業としていて感じるのは、近年プログラミング学習のハードルが非常に下がっていること。これは、コストやコンビニエンスの側面だけでなく、そもそも初心者でも習得しやすい技術になりつつあるということです。
よって、ビジネスのプロがデータサイエンスやプログラミングを習得する方が手っ取り早く効率的だと考えています。
Pythonエンジニアでも、技術に加え「コミュニケーション力」が大事な理由
新卒からエンジニアとしてお仕事をしている筆者も体感として感じていますが、当初と比べて単にコードを書けるだけのエンジニアの価値は下がってきている雰囲気はあります。
以前であればPythonを扱えるだけである程度希少価値がありましたが、プログラミングスクール全盛のいま、飽和状態になりつつあります。
AIの活用により、プログラミング自体は必ずしも人間がやる必要はなくなってくる可能性もあるなか、どのように自身の価値を高めていくか。Pythonを単に学ぶだけでなく、そのあたりも考えてながら学習を進めると、より市場価値も高まるのではないでしょうか。
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『PHP入門』初心者向けおすすめ本・参考書|7選 - スポビズ研究所
【2022年版】Web広告の勉強におすすめな本まとめ|初心者から中級者まで
スマートフォンを始めとしたデジタルデバイスの普及により、消費者が日常のなかで当たり前のようにインターネットやSNSにアクセスしています。この変化により急激に市場として伸びているのがWeb広告です。
本記事では、これからWeb広告を学びたい方におすすめの本をまとめてご紹介します。
Web広告の特徴
Web広告自体の詳しい解説は別の記事に譲りますが、最低限抑えておくべき特徴は下記です。
- 低予算から始められ、試行錯誤しやすい
- 課金形態が基本的にクリックベース
- 精緻なターゲティング
マス広告のように莫大な予算は必要なく、リスティング広告やディスプレイ広告を始めとしてクリック単価によりシミュレーションしやすいのが特徴です。また、Cookie規制の動向に左右されるもののインターネット上でのユーザーの行動などをもとに精度の高いターゲティングが可能です。
よって、マーケティングの基本とテクノロジー理解があれば低い予算でも効率よく広告を活用して利益を伸ばせます。
Web広告の種類を解説した記事はこちら。
Web広告の種類を初心者目線で徹底解説します - スポビズ研究所
Web広告の基本を抑えるのにおすすめの本
ファンダメンタルズ×テクニカル マーケティング Webマーケティングの成果を最大化する83の方法
2022年に発売されたばかりでWebマーケティングを駆使して会社を成長させてきた著者がそのノウハウを余すことなく解説しています。
Webマーケティングの本ではありますが、内容としてはWeb広告にフォーカスした内容や事例も豊富なため、マーケティング全体を俯瞰しながらWeb広告を学びたい方におすすめです。
利益を最大化させるためのターゲティングや広告メッセージ、クリエイティブ手法を消費者を起点につなげていく考え方を理解できるようになります。
Web広告の落とし穴としてインプレッションやクリックなどの数字に踊らされ表面上の改善をして赤字や機会損失につながる場合があります。この「テクニカル」偏重のマーケティングに警鐘を鳴らし、「ファンダメンタルズ」から入っていく内容に筆者も共感しました。
Web広告はマーケティング全体の一部であり、マーケティング全体の理解を深めておくとWeb広告の実務に大きくプラスに働きます。以下の記事ではマーケティングのおすすめ本をご紹介しているので、こちらもご覧ください。
『マーケティング本』初心者におすすめの13冊|2022年最新版 - スポビズ研究所
広告ビジネスは、変われるか? テクノロジー・マーケティング・メディアのこれから
広告に長年携わった著者の、「広告は枠売りで良いのか?」といった疑問や広告業界のあり方に対する懸念から生まれた一冊。
こちらはWeb広告の具体的な手法やノウハウの解説ではなく、これからWeb広告に携わるうえでの基本姿勢として持っておくべき考え方を学べます。広告によって消費者と「コミュニケーション」を行い、価値を共創すること。これを念頭にWeb広告の企画や運用を行えるかどうかが最終的には成果につながるかどうかを左右するでしょう。
アドテクノロジーの教科書 デジタルマーケティング実践指南
ターゲティングを始め、Web広告の効率化に様々なテクノロジーが用いられています。テクノロジーにより便利になったからといって、テクノロジーの言いなりになっていては満足するWeb広告運用はできないでしょう。
テクノロジーを理解し、使い倒す意識が重要です。本書は、Web広告を始めとして裏側で用いられているテクノロジーを網羅的に解説してくれます。ABテストや自動運用を盲目的に利用するのではなく、目的に合わせて有効活用できるようアドテクノロジーの理解を深めておきましょう。
必携 インターネット広告 プロが押さえておきたい新常識
変化の激しいWeb広告の歴史を概観しながら新しい内容も含め網羅的に学べる一冊です。業界団体である日本インタラクティブ広告協会(JIAA)によりまとめられているため、より信頼性の高い内容となっています。
基礎から学ぶWeb広告の成功法則 Web広告を成功に導く考え方から、明日使える運用テクニックまで
Web広告の初学者がつまづく大きな要因の一つが、専門用語やWeb広告の種類の多さです。本書では基本的な用語解説から様々な手法を分かりやすくまとまっています。
実務を行う際、横に置いておきながらリファレンス的に活用するのも良いでしょう。Web広告初心者向けの実践書として非常におすすめです。
Web広告のおすすめ本を実質無料で読める!
Amazonの電子書籍サブスクリプションサービス「Kindle Unlimited」では、本記事でご紹介したWeb広告の書籍含め月額980円で読み放題です。無料体験期間もあるので、タイミングにもよりますが以下のような本を無料で読むことが可能です。
- 広告ビジネスは、変われるか? テクノロジー・マーケティング・メディアのこれから
- 必携 インターネット広告 プロが押さえておきたい新常識
- 基礎から学ぶWeb広告の成功法則 Web広告を成功に導く考え方から、明日使える運用テクニックまで
- 大学4年間のマーケティングが10時間でざっと学べる (角川文庫)
- 世界一わかりやすいマーケティングの本 (East Press Business)
- マンガでわかるWebマーケティング 改訂版 Webマーケッター瞳の挑戦!
※「Kindle Unlimited」で読み放題の本はタイミングによって変動します。
Web広告にデータ分析が欠かせない?
テレビを始めとしたマス広告との大きな違いとして、Web広告あらゆる効果測定がしやすい点が挙げられます。どの媒体のどのような広告だと購入や登録につながっているのか、クリック率はどうなのかなど必要なデータを消費者の行動に沿って取得できます。
Web広告は一度出稿して終わりではなく、数字を見ながら短いスパンで改善できるのが大きなメリットです。よって、Web広告の成否はデータの取得方法や分析の精度による部分も大きいでしょう。
その意味で、Web広告に関わる方は程度の差はあれどデータ分析の素養が欠かせません。プログラミングまでは不要だと思いますが、考え方や理論や身につけておくと良いでしょう。
別記事にてデータ分析のおすすめ本をまとめているので、こちらもご覧ください。
データ分析のおすすめ本|ビジネスマン必見 - スポビズ研究所
マーケティングのおすすめ勉強法を徹底解説|未経験からのスタート
「マーケティング」は非常に範囲が広く、人によっても定義が異なります。単なる広告運用やクリエイティブづくりだけにとどまらない、本来的なマーケティングは経営と密接に絡んでるとも言われます。
マーケターでなくとも、仕事全般や人生にも役立つとされる「マーケティング」。イチから学ぶと非常に膨大ですが、初心者含めてどう学ぶべきか。新卒からエンジニアを本職をしつつ、未経験・独学からマーケティングの副業もこなすようになった筆者の体験談も交えながら、マーケティングの勉強法を解説します。
- マーケティング勉強法・概論
- おすすめのマーケティング勉強法・具体的手法
- マーケティングに付随して学ぶべき領域
- 筆者の体験談:本とブログ運営を組み合わせたマーケティング勉強法
- マーケティングを勉強するうえで欠かせない「アナロジー思考」
マーケティング勉強法・概論
課金型か低コストでスモールスタートか
大きく分けて、がっつり課金して本格的に学ぶか、無料や少額の費用からスタートするか、という選択肢があります。中長期的なスパンで、明確にマーケティングでのキャリアを見据えている人であれば、ビジネススクールやオンラインのスクールなどがやはり王道でしょう。
一方、まずはどんなものか知ってみたい、ライトに始めてみたい方であればYoutubeの動画やWebの記事コンテンツ、もう少し踏み込んで書籍から始めるのがよいでしょう。
もちろん、この両方をミックスしながらマーケティングを勉強するのも効果的です。
インプット重視かアウトプット重視か
もうひとつの軸として、インプット/アウトプットのバランスがあります。もちろん、どっちも追えるのがベストですが、まずはインプットからと考える方も多いでしょう。
ただ、筆者の経験からすると、プログラミングと同様でマーケティングも知識のインプットばかりでは実践で使えるようになりません。アウトプットしながら知識と経験を蓄積するのがより効果的な勉強法であると強く感じています。
そして、プログラミングの勉強法と大きく異なるのは、マーケティングでは実際に第三者の反応を見ながら学べるツールがあるという点です。
具体的にはデジタル領域になりますがブログやSNSが代表例です。マーケティングの重要なスキルの一つに分析から改善を行う一連のプロセスがあると思いますが、ブログやSNSはユーザーの反応を定量的に可視化でき、PDCAを早いサイクルで回せます。
集客はどうなのか、コンテンツへの反応はどうなのか、良いコンテンツの共通点など、アウトプットをしながら改善していける身近なマーケティングの勉強法としておすすめです。
おすすめのマーケティング勉強法・具体的手法
それでは、マーケティングのおすすめ勉強法のHowをご紹介していきます。
初心者でも無料で手軽に!Youtubeで学ぶ
マーケティング自体、長い目で見ると日本ではあまりなじみのない分野です。従来は足で稼ぐ営業で売上を伸ばせている会社が多く、「マーケティング」の必要性が高まったのは割と最近です。
※営業もマーケティングの一部という考え方もありますが
また、英語が多く何となく難しいイメージを抱いている方も多いでしょう。そんな方でも低いハードルからスタートできるのが、Youtubeを活用した勉強です。
通勤通学の時間や、家で家事などをしながら合間の時間で手軽にマーケティングを勉強できるツールでもあるので、まずはYoutubeでいくつかマーケティングに関する動画を見てみるのはおすすめです。
体系的なインプットなら書籍に勝る勉強法はない
Youtubeを始めとした映像コンテンツ全盛の時代にあっても、ある程度腰を据えてマーケティングを学ぶのであれば、書籍に勝る勉強法はないと感じます。
冒頭でも述べた通り、「マーケティング」には様々な定義があり、著書によっても表現は異なります。しかし、マーケティングを解説した書籍を複数読んでみると、本質ではつながっているように感じると思います。
本には、著者のエッセンスが凝縮され、具体レベルから抽象レベルまで有機的につながっています。
YoutubeやWeb記事などの具体的なマーケティングの事例と照らし合わせながら本で学ぶのが非常におすすめです。
なかでも、初心者としてマーケティングを勉強する場合、まずは以下の3冊がおすすめです。一度ですべてを理解するのは難しいかもしれませんが、何度か繰り返して読んでみると、本質はつながっているのが分かります。
USJを劇的に変えた、たった1つの考え方 成功を引き寄せるマーケティング入門 (角川書店単行本)
USJの復活劇を通じて、マーケティングのエッセンスを実践的に学べます。多くの学びがありましたが、なかでも「市場理解」と「消費者視点」の重要性を感じられる内容です。
また、「戦略」を始めとしてマーケティングに必要な考え方を丁寧に解説しています。
たった一人の分析から事業は成長する 実践 顧客起点マーケティング(MarkeZine BOOKS)
「消費者視点」は、一人の顧客を徹底的に理解することから始まります。マーケティングと「定量分析」は密接的に絡み合っていますが、デジタル活用が進み、消費者ニーズも多様化している現代こそ必要な考え方を学べます。
ジョブ理論 イノベーションを予測可能にする消費のメカニズム
消費者を理解するうえでの実践的なフレーム(考え方)が「ジョブ理論」です。なぜその商品・プロダクトを「雇用」するのかを明らかにすることで、再現性の高い"マーケティング"を実践するうえでの基本的な考え方として、理解しておくとよいでしょう。
別記事にて、マーケティングのおすすめ本をまとめているので、こちらもご覧ください。
『マーケティング本』初心者におすすめの14冊|2021年最新版 - スポビズ研究所
デジタル手法(ブログ・SNS)で実践
マーケティングは非常に広い概念であり、そのすべての専門家になるのは現実的ではありません。しかし、今ではSNSやブログを活用することで、マーケティングについて勉強したことを実践することも可能です。
マーケティングに限らず、「アウトプットが最大のインプット」とも言われます。しかも、実質タダで実践できるのがブログとSNSであり、アウトプットを起点に学びを深めたい方にはぜひ試してもらいたい勉強法です。
ユーザーのニーズを考えながら、
- どんな人に何を届けるか考える
- 似たジャンルで発信している人との差別化・優位性を検討する
- どんなコンテンツを発信すればよいのかを考えるうえでペルソナやカスタマージャーニーマップを考えてみる
- ペルソナに合わせたコンテンツを考えて発信する
- コンテンツへの反応(シェアやいいねなど)を分析しながら、コンテンツを改善する
- 単にインプレッションを増やすだけでなく、マネタイズポイントを考えてみる(広告意外にもアフィリエイトや有料コンテンツなど)
- 有料コンテンツにつなげるには、どんなコンテンツが必要か企画・実行する
ざっと挙げてみただけでも、マーケティングの実践的な勉強法になっていることが分かると思います。
企業やサービスを徹底的に分析する
自身でコンテンツを発信していくことでもマーケティングを一通り疑似体験できますが、さらに多面的に学びたい場合は、日々のニュースからマーケティング視点で深堀りしていく勉強法がおすすめです。
たとえば、何か世の中でヒットしている商品があったとして、なぜその商品が売れているのかを分析します。
- ターゲットはどんな人なのか
- どんなベネフィットがあるのか
- 競合とは何が違うのか
- 広告で何をどのように訴求しているのか
といった内容を分析します。言ってみれば、STPや4P(消費者視点で4C)といったフレームに沿って、自分なりに分析することで、自社のプロダクトに活用できる学びを得ることができるでしょう。
マーケティングに付随して学ぶべき領域
マーケティングは「市場創造」であり、商品・サービスの構築やそれらを通じた生活者への価値提供に関わるすべての領域を指します。よって、マーケティングを俯瞰的に学ぶうえで、関連する領域が多くあります。
そのなかでも、デジタル活用が普及した現在に重点的に学ぶべき領域をご紹介します。
データ分析・データサイエンス
Webサービスやアプリなどデジタルプロダクトが普及し、消費者向けブランドでもECを始めとしたオンライン販売やオンラインでの接点が広がっており、計測できるデータが増えています。
ユーザーの行動をデータから分析し、プロダクト開発や顧客体験向上に結びつける巧拙がそのまま競合との差につながる時代です。もちろん、定性的な分析も重要ですがデータ分析のマーケティングを実践するうえで欠かせないスキルと言って良いでしょう。
データ分析のおすすめ本については下記でご紹介しています。
データ分析のおすすめ本|ビジネスマン必見 - スポビズ研究所
UX(ユーザー体験)
データ分析と両輪といえるのがUXです。こちらは「数」ではなく、どちらかといえばN=1つまり一人のユーザーがプロダクトを通じて得る体験やその体験に対する知覚にフォーカスします。
ユーザーに長くサービスを使ってもらったり、友人・知人に紹介してもらったりするにはUX向上が鍵になります。また、UXはプロダクト使用時だけでなく事前の期待値や長いスパンでの使用経験までをカバーするため、マーケティングの4Pや3Cなどとの関連性も高いです。
UXに関するおすすめ本は下記の記事でご紹介しています。
【UX/UIデザイン】初心者向けおすすめ本 9選|2022年最新版 - スポビズ研究所
筆者の体験談:本とブログ運営を組み合わせたマーケティング勉強法
筆者は、本職がシステムエンジニアであるため、マーケティングの勉強に多くの時間を割くのが難しい状況でした。そのため、まずは本をいくつか読みながら基本的な考え方を学びました。
ただ、仕事で直接実践できるわけではないため、ブログを運営してみることにしました。本で学んだ考え方を活かしつつ、マーケティングの一つの領域であるSEOも勉強し、集客を増やしていきました。
ある程度集客が増えてくると、Google Analyticsやサーチコンソールのデータも蓄積され、現状分析から改善施策を実行する一連の流れも体験できます。
こうした実践による学びを踏まえながら、新しい本やすでに読んだ本を繰り返し復習してみると、それまで「点」だったマーケティングの知識が結びついていくのが分かりました。
そうすると、世の中のニュースからその企業の狙いや消費者の心理も少しずつ推測して仮説を立てることもできるようになってきます。
結論、一つに絞るというよりは自身の取れる時間や状況に合わせて組み合わせるのが良いでしょう。そのなかでも、私のような初心者の場合は、まず本から始めてみるのがおすすめです。
マーケティングを勉強するうえで欠かせない「アナロジー思考」
インターネットが普及し、世の中には多くの情報が溢れています。今では、検索などから得たい情報はある程度取得できる(しかも無料)ようになっています。
だからこそ、マーケティングにおいても競合他社をベンチマークにしやすく、結果として似たようなプロダクトや施策に収束しがちです。
この時代において、マーケティングの勉強を始め役立つ頭の使い方が「アナロジー思考」です。他社分析からの学びを最大化するうえで、抽象と具体を往復して遠い領域からでも有用な学びをもたらしてくれます。
以下の記事でも詳しく解説しているので、ぜひチェックしてみてください。
アナロジー思考とは?新しいアイデアを生み出す考え方 - スポビズ研究所
20代若手向け『ビジネス書おすすめ本』24冊|2022年最新
インターネット社会になり、巷にはさまざまな情報が溢れています。スマホさえあれば必要な情報は基本的には手に入る一方で、「(咀嚼しきれない)インプット過多」の状態に陥っていたり、それが故にアウトプット(=自身の行動)に結びついていなかったりと悩んでいる方も多いのではないでしょうか。
今回は、爆発的な読書量はないものの、月に5冊程度は安定的に読書しているアラサーの筆者が、実際に読んだ本から20代の若手向けにおすすめのビジネス書について分野別にご紹介します。ビジネス書を読んでも「なるほど」だけで終わらないよう、その日から行動に移せる内容が多いビジネス書を中心に厳選しています。
- ビジネス全般・思考法に関するおすすめのビジネス書
- メモの魔力 -The Magic of Memos- (NewsPicks Book)
- FACTFULNESS(ファクトフルネス)10の思い込みを乗り越え、データを基に世界を正しく見る習慣
- BCG流コンサルティングの真髄を学べる「〇〇思考」シリーズ
- コンサル一年目が学ぶこと
- 「具体⇔抽象」トレーニング 思考力が飛躍的にアップする29問 (PHPビジネス新書)
- メタ思考トレーニング 発想力が飛躍的にアップする34問 PHPビジネス新書
- ザ・ゴール
- 破天荒フェニックス オンデーズ再生物語 (NewsPicks Book)
- 天才を殺す凡人 職場の人間関係に悩む、すべての人へ (日本経済新聞出版)
- DXの思考法 日本経済復活への最強戦略 (文春e-book)
- アフターデジタル2 UXと自由
- 言葉ダイエット メール、企画書、就職活動が変わる最強の文章術
- 博報堂スピーチライターが教える 5日間で言葉が「思いつかない」「まとまらない」「伝わらない」がなくなる本 (大和出版)
- 言語化力 言葉にできれば人生は変わる
- マーケティングに関するおすすめのビジネス書
- 営業に関するおすすめのビジネス書
- 2022年最新のおすすめビジネス書
- インターネット時代の「ビジネス書」の価値とは
- ビジネス書をKindle Unlimitedで覗くこともできる
- おすすめのビジネス書を解説した動画も
特に20代の間に読んでおいてよかった、おすすめのビジネス書を分野別にご紹介していきます。カテゴリとしては、今回は「ビジネス全般・思考法」「マーケティング」「営業」の3つに分けてご紹介します。
ビジネス全般・思考法に関するおすすめのビジネス書
ビジネスパーソンとして備えておくべき思考法や、経営に関する内容などについて書かれたおすすめの本をご紹介します。また、DXを始めとするビジネストレンドに関するビジネス書や、コミュニケーションに欠かせない「言語化力」「文章力」に関する本もあります。
メモの魔力 -The Magic of Memos- (NewsPicks Book)
「努力した人が報われる世界を」といった世界観を掲げ、ライブ配信サービスを中心に事業を展開しているSHOWROOMの代表・前田裕二の名著です。
よく「メモを取れ」と言われますが、単に記録を残すメモだけではなく、アイデアを出したり思考能力を高めるうえでも「メモ」が非常に効果的です。そのメモの効果を最大化させるための方法や考え方について、その日からでも行動できる形で解説されています。
20代のうちから"メモ"と"抽象化思考"を習慣づけておくと、その後の人生に広く役立ちます。ビジネスだけでなく、人生にも拡張して応用できる内容なので、是非一度手に取って読んでみてください。
FACTFULNESS(ファクトフルネス)10の思い込みを乗り越え、データを基に世界を正しく見る習慣
自身で意識していても、「事実」と「解釈」が混ざってしまうのはよくあることですよね。私もそうでしたら、20代若手時代に犯す失敗の多くは事実と解釈の混同です。
自身の思い込み(勝手な解釈)が大きなトラブルやビジネス上の失敗に直結してしまうこともよくあり、「ファクト」に基づいた分析や判断はどんな職種・業種においても重要です。
その基本姿勢や考え方を習得するための習慣について解説された、ベストセラーのビジネス書です。
【FACTFULNESS①】データを基に世界を正しく見る 〜ビル・ゲイツやオバマ元大統領が大絶賛した名著
BCG流コンサルティングの真髄を学べる「〇〇思考」シリーズ
かの有名な外資系コンサルティングファーム「ボストンコンサルティンググループ」で長年のキャリアを積んできた内田和成氏による、「〇〇思考シリーズ」のビジネス書をまとめてご紹介します。私自身、もっと早く内田氏のビジネス書に出会っていれば、と思いました。
まず、仕事を素早くかつ精度高く遂行するために欠かせない「仮説思考」。最初から完璧を求めていては時間が足りず、アタリをつけながら解くべき問題や解決法を見出していきます。
「論点思考」は、時代の変化が激しく、「正解を速く求めること」ではなく「解くべき問題を見つける、あるいは作る」ことが重要視される時代に大切なエッセンスです。
そして、筆者が個人的に驚いているのが「右脳思考」。コンサルティングといえば「ロジカルシンキング」のイメージが強いのですが、コンサルティングでキャリアを積んできた方が「右脳思考」と唱えているのは珍しく感じます。
しかし、内容はもちろん納得性が高く、私も右脳と左脳のキャッチボールを意識するようになり、仕事の成果も少し上がってきている感覚があります。
コンサル一年目が学ぶこと
外資系戦略コンサルティングの会社でキャリアを積んできた著者による、コンサル1年目の方に向けた内容ですが、どのビジネスパーソンにも大切な仕事の考え方や進め方について具体的に書かれている本です。
上司や先輩などに教わった内容なども整理された形で言語化されており、30個のスキルが掲載されていますが、1つずつでもすぐに理解・実践できる内容で、コンサルに関係ない方でも非常にプラスになるでしょう。
「具体⇔抽象」トレーニング 思考力が飛躍的にアップする29問 (PHPビジネス新書)
自身が部下として、あるいは上司として「話がかみ合わないな」と感じた経験は多くの人においてあるのではないでしょうか。その原因の多くが前提となる抽象度が両者の間で合っていないことにある、と著者は言っています。
ビジネスにおいて何か問題を発見したり、その問題を解決したりする際に、「具体」と「抽象」を往復することで、より本質的な問題を発見し、具体的な解決方法を考えることができます。
20代の若手ビジネスパーソンは、どうしても日々の目の前の業務=具体レベルの考えに思考が向いてしまいがち。だからこそ、若いうちから「抽象」の視点も訓練しておくことが大切です。
その能力を習得するための考え方やトレーニングについて詳しく書かれている本です。
メタ思考トレーニング 発想力が飛躍的にアップする34問 PHPビジネス新書
こちらも『「具体⇔抽象」トレーニング』と同じ著者による、思考トレーニングの本です。その重要性が分かっていながらも、実践が難しい「メタ思考」を具体的に習得していける本であると感じ、この本もおすすめとしてピックアップしました。
1問ずつでもかみ砕いて消化していけばビジネスパーソンとしてレベルアップできること間違いなし、な一冊です。
思考力アップにつながる細谷功さんの本はこちらの記事でまとめてご紹介しています。
ザ・ゴール
国内外問わず、言わずと知れたビジネス書ですよね。企業が何のために存在するのか、その目的について改めて考え直させられる一冊です。ストーリー形式となっており、内容が頭に入ってきやすいのもおすすめポイントです。
また、製造業の向上が舞台になっていますが、特にチームをマネジメントする立場にある方には業種を問わず読んでおいて損はない本といえるでしょう。
【12分で解説】ザ・ゴール(エリヤフ・ゴールドラット / 著)
破天荒フェニックス オンデーズ再生物語 (NewsPicks Book)
オンデーズの代表・田中氏が倒産寸前の企業を買収し、勢いのある企業に再生させた物語がこちらもストーリー形式で綴られており、そのなかで「企業経営とは」に通ずる内容が垣間見えます。
完全に実話をもとに構成されているため、非常にリアルで、「経営」や「働く」といったトピックに対して追体験できるビジネス書です。
【OWNDAYS田中修治×中田敦彦①】破天荒フェニックスの素顔
天才を殺す凡人 職場の人間関係に悩む、すべての人へ (日本経済新聞出版)
そして、こちらもストーリー形式で読み進めやすい本なのですが、「経営」や「組織」を考えるうえで示唆深い本でもあります。職場・組織にはどんなタイプの人間がいて、どのような影響を及ぼし合い、その力学がどのようにマイナスに働くと組織が崩壊してしまうのか。。
タイトルだけでも非常にインパクトが強いですが、内容も非常に濃いビジネス書です。
DXの思考法 日本経済復活への最強戦略 (文春e-book)
「デジタル・トランスフォーメーション」という言葉を聞いたことがある人は多いはずですが、それが自社のビジネスにどう関わるのか、イメージしづらい部分もあるでしょう。
本書は、日本の企業がDXにどう向き合うべきか、分かりやすくまとめています。日本として、自社のビジネスとして、DXの波を有効活用するには、この「最強戦略」が欠かせません。
アフターデジタル2 UXと自由
日本企業の多くはDXを取り入れようとしてもうまくいっていないようです。その大きな要因が、あくまで「オフライン」を主軸としながらオンラインを1チャネルとして活用するビジネスモデルから脱却できないこと。
オンラインを中心に、オフラインとの境目がなくなる「アフターデジタル」時代を理解し、自社のサービスとそのUXに落とし込むうえで、その第一歩となるのが本書です。
言葉ダイエット メール、企画書、就職活動が変わる最強の文章術
ビジネスにおいて、どんな職種であろうと「コミュニケーション」は欠かせませんが、そのなかでも「言葉」「言語化力」が非常に重要です。コロナでチャットを始めとするオンラインでのコミュニケーションも急激に増えるなか、「テキストでの伝達」の精度が生産性に大きく影響するでしょう。
本書は、自分の考えや意図がうまく伝えられないビジネスパーソンに非常におすすめの一冊。なぜ相手に伝わらないのかを整理・分析し、「一文一義」など文章を書く際に注意すべきポイントを解説しています。
博報堂スピーチライターが教える 5日間で言葉が「思いつかない」「まとまらない」「伝わらない」がなくなる本 (大和出版)
時代の変化が激しく、絶対的な「正解」がなくなりつつあるなか、自分の考えや仮説を相手を伝えられるかどうかがビジネスパーソンとしての腕前に大きく関わっています。
本書は、特に新社会や若手におすすめの、自分の考えをまとめるプロセスや手法を分かりやすく解説しています。
言語化力 言葉にできれば人生は変わる
「言語化力」は知識などの表層的で分かりやすいものさしで測れるものでもなければ、一朝一夕で身につけられるものでもありません。
本書は、クリエイティブ・ディレクターとして名を馳せる三浦氏が、日常で無意識に使っている「言葉」が持つ大きな力や、言葉で相手を動かしたり、自分の価値を高めたりするために必要なことを教えてくれます。
マーケティングに関するおすすめのビジネス書
続いて、マーケティングに関するおすすめ本をご紹介します。マーケターでない方にとってもマーケティングを理解する重要性は高まっており、全ビジネスパーソンにおすすめな本ばかりです。
また、当ブログでも別途マーケティングに絞ったおすすめ書籍を紹介しているので、こちらも併せてご覧ください。
『マーケティング本』初心者におすすめの13冊|2022年最新版 - スポビズ研究所
USJを劇的に変えた、たった1つの考え方 成功を引き寄せるマーケティング入門 (角川書店単行本)
マーケティングといえばこの本!倒産危機に陥っていたUSJをマーケティングの力でV字復活させた森岡氏の経験やナレッジが凝縮されています。初心者でもマーケティングの全体像を理解できる内容になっています。
マーケターだけでなく、全てのビジネスマンにとって役に立つ発見がたくさんあるでしょう。
ジョブ理論 イノベーションを予測可能にする消費のメカニズム
商品やサービスの機能性だけ勝負すると、低価格競争に巻き込まれる時代において、どのような商品・サービスを設計し、顧客に届けるべきか。そんな内容を教えてくれる一冊です。
「ジョブ理論」の考え方は全ビジネスパーソンに必須であると筆者も思うようになりました。マーケティングに限らず、営業など他の仕事に応用できるのはもちろん、対人コミュニケーションや人を巻き込んでビジネスを推進する際にも「ジョブ理論」を知っているかどうかで結果が変わってきそうです。
人を動かすマーケティングの新戦略 「行動デザイン」の教科書
「ジョブ理論」に通ずる内容もありますが、「人」と「商品・サービス」をつなぐのは「行動」であり、そこにマーケティング上のヒントがたくさん転がっています。
自社のサービス・商品が人々のどのような「行動」のために購入され、その前提のもと「本当の競合は何か」を再考するきっかけになるでしょう。
たとえば、プロ野球チームのビジネス上のライバルはサッカーチームだけでしょうか?ファン目線で考えると、その余暇の行動に組み込まれているのがスポーツエンタメであり、「スマホ」や「映画」、あるいは「自宅でだらだら」といった商品・サービスあるいは行動に関するものは「競合」ととらえるべきでしょう。
このような気づきを与えてくれるビジネス書です。
確率思考の戦略論 USJでも実証された数学マーケティングの力 (角川書店単行本)
マーケティングのなかではやや応用編の内容にはなりますが、この本で紹介されている確率思考の考え方はどのビジネスにも当てはまる内容といえるでしょう。
USJを再生させた2人の立役者が共著のこの一冊を通じて、ビジネスの成功確率を高める戦略論の習得を目指しましょう。
営業に関するおすすめのビジネス書
営業はさまざまなノルマもあり、大変な思いをされながらも、本などでより良い営業について研究・分析など努力されている営業マンの方も多いのではないでしょうか。私がおすすめする営業に関するビジネス書は、以下の4冊です。
無敗営業 「3つの質問」と「4つの力」/チーム戦略 オンラインとリアル ハイブリッドで勝つ
まずは、もともとは人見知りで営業に苦手意識がありながらも努力を重ね、コンペでは負けなし、まさに「無敗営業」の著者による、営業の本質や考え方を鋭く言語化した本です。
続編も最近出版され、青本/赤本のセットで、個人やチームとしてコロナ時代の新しい営業について学んでみてはいかがでしょうか。
チャレンジャー・セールス・モデル 成約に直結させる「指導」「適応」「支配」
成果の出る営業マンを徹底的に解剖したデータをもとに、営業マンが持つべき資質を丁寧に解説してくれるのがこの本です。もしかしたら、自身が理想を考えている営業マン像が良い意味で覆されるかもしれません。そんな期待を胸に手に取っていただきたいビジネス書です。
THE MODEL(MarkeZine BOOKS) マーケティング・インサイドセールス・営業・カスタマーサクセスの共業プロセス
コロナ以前からある著書ですが、まさに新時代の営業スタイルとして、組織単位で参考にすべき一冊といえるでしょう。国土の狭い日本では、「足で稼ぐ」営業が主流でしたら、コロナを機に変化が求められています。今や多くの人が知る「セールスフォース」の営業スタイルがモデルとなった、効率の良いマーケティング⇔営業の組織を模索するうえで、教科書的一冊になるでしょう。コロナ時代にあるべき組織像として、大いにヒントになる内容が本書にはたくさん書かれています。
【THE MODEL】もと中の人による解説!SaaSビジネス成長の鍵!
2022年最新のおすすめビジネス書
ビジネス書は毎日のように新刊が発売されていますが、発売が最近で筆者が実際に読んだなかでおすすめのビジネス書をご紹介します。
マーケティングの新しい基本 顧客とつながる時代の4P×エンゲージメント
デジタルの活用が進み、顧客との接点が多様化しています。また、コロナの影響もあり消費者の行動にも大きな変化が起きていると言われています。このような新しい時代に、ビジネスの根幹をなすマーケティングの基本が整理された一冊です。
データ利活用の教科書 データと20年向き合ってきたマクロミルならではの成功法則
ビジネスの成長に欠かせないのがデータを活用し、根拠のある施策実行と改善のサイクルです。デジタル技術の発展で計測できるデータが莫大になった分、データの利活用の巧妙が明暗を分けるといっても過言ではありません。
マーケティングリサーチ会社マクロミルの長年の知見が凝縮され、ビジネスの現場でどうデータと向き合うべきかを教えてくれる本です。マーケティングに携わる方もそうでない方もおすすめです。
プロセスエコノミー あなたの物語が価値になる
モノや機能のみでの差別化が難しく、生活者としても選択肢が多い一方でモノで満たされている時代の生き方のヒントとして「プロセスエコノミー」があります。
個人として、企業として「プロセスエコノミー」をどう活かすべきか、生活者がどのような考えや悩みを持っているのかを俯瞰的かつ体系的に学べます。
データ分析人材になる。 目指すは「ビジネストランスレーター」
近年、「DX(デジタルトランスフォーメーション)」の推進が進んでいますが、その中核ともいえるのがデータ分析です。データ分析といえばその手法に目が行きがちですが、データ分析プロジェクトを進める際の基本スタンスを実例も交えて解説。
「Demand」から始まる5Dフレームワークに沿ってデータ分析を進めることで、ビジネスの成果につながる示唆やアクションを導き出せます。
電通現役戦略プランナーの ヒットをつくる「調べ方」の教科書 あなたの商品がもっと売れるマーケティングリサーチ術
変化が激しく、生活者の価値観も多様化したなかでヒット商品を生み出すのはより難しくなっています。そのなかで、ヒットをつくるためのリサーチ術を体系的に学べます。
マーケティングに限らず、多くのビジネスパーソンに転用できる考え方や技術が詰まったビジネス書です。
はじめてのUXリサーチ ユーザーとともに価値あるサービスを作り続けるために
DXと並んで「UX」も多くのビジネスマンが理解して実践できるようにしておくべき概念です。
マーケターでなくても、「UX」について理解し自身の業務に落とし込む必要があります。本書は、そのためのステップとなる「UXリサーチ」について、メルカリでの様々な事例も交えながら、UXリサーチを取り入れる具体的な方法を示してくれます。
インターネット時代の「ビジネス書」の価値とは
改めて、インターネット時代に"あえて"ビジネス書を手に取る価値について簡単に触れておきます。
スマホが当たり前になり、インターネットにはあらゆる情報が並ぶなか、それでも継続的に読書をしている方はどれくらいいるでしょうか。ビジネス書で得られるのと同等の情報がインターネットでも取得できるなかで、お金を払って書店あるいはAmazonで本を購入する人は減ってきているといわれていますが、筆者としてはまだまだビジネス書(ひいては書籍全般)の価値は色あせるものではないと考えています。
特に、「インターネット疲れ」が叫ばれる時代だからこそ、スマホから物理的に離れ、本と自身に意識を集中させてくれる環境自体に価値があるのではないでしょうか(よって、個人的にはスマホやタブレットではなく、Kindleやリアル本など、強制的に他の媒体から切り離してくれる方法がおすすめです)。
20代若手ビジネスパーソンとしては、学生時代からスマホを多用してきた人も多いはずです。だからこそ、ビジネス書と向き合い思考を深めることでライバルと差をつけることもできます。
忙しいあなたに!ビジネス書を"聴く"Audible"
忙しくてなかなかビジネス書に手を出す時間がない・・・というあなたおすすめなのが、本を"聴く"ことができるAudible。
移動中や何か作業をしながらでも、ビジネス書をインプットできます。月額制で毎月1冊選べます。追加で購入することも可能です。
Audibleで聴けるビジネス書は以下のようなものがあります。
- 学びを結果に変えるアウトプット大全
- ビジネスの未来 エコノミーにヒューマニティを取り戻す
- FACTFULNESS(ファクトフルネス) 10の思い込みを乗り越え、データを基に世界を正しく見る習慣
- シン・ニホン AI×データ時代における日本の再生と人材育成
- イシューからはじめよ ― 知的生産の「シンプルな本質」
- 破天荒フェニックス オンデーズ再生物語
ビジネス書をKindle Unlimitedで覗くこともできる
そんな方におすすめなのは、Kindle Unlimitedです。初めて会員になる場合、無料体験期間もあるので、タイミングにもよりますが以下のような本を無料で読むことが可能です。
- 見るだけでわかる!ビジネス書図鑑
- やさしく学ぶ データ分析に必要な統計の教科書 できるビジネスシリーズ
- 実践 スタンフォード式 デザイン思考
- コンサル一年目が学ぶこと
- AI分析でわかった トップ5%社員の習慣
費用を抑えつつ、気軽にビジネス書を読みたい方はKindle Unlimitedのお試し利用もおすすめです。
おすすめのビジネス書を解説した動画も
Youtubeにも、おすすめのビジネス書について触れている動画がたくさんあります。筆者が厳選したいくつかの動画をご紹介します。
オススメ本・ビジネス書ランキング8選【税理士YouTuberが選んだこれだけは読んでおきたい本!】
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【ビジネス書5選】令和時代に欠かせない!新しい価値観をインプットするおすすめ本
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【サラリーマン】副業ブログの始め方と稼ぐコツを解説
SNSの広がりによって、誰でもタイムリーに情報を発信できるようになった時代。インターネット初期に情報発信の場として大きく広がった「ブログ」は今や「稼げない」と言う人もいます。
しかし、サラリーマンである筆者の経験からすると、ブログによってある程度収益を得ることも可能だと思っていますし、何より会社員の副業としても非常に相性が良いと考えています。
サラリーマンにおける副業でのブログの始め方や稼ぐコツついて、ポイントを整理しながらまとめていきます。
- サラリーマンが副業ブログを運営するメリット
- 副業でブログを運営するデメリット
- 副業ブログの始め方
- 副業ブログで稼ぐコツ
- テーマの決め方:副業でも継続するための視点
- 実践編:副業ブログで稼ぐコツ
- 副業ブログには長期的な視点が必要
サラリーマンが副業ブログを運営するメリット
早速、副業ブログの始め方の解説に移りたいところですが、何となく始めるのではなくメリット・デメリットを理解したうえで、ご自身の状況や考えに合わせて決めるのがおすすめです。
筆者の経験上、色々とありますがそのなかでも下記の5つは副業としてブログを運営する主なメリットと考えています。
ストック要素が強い=都度稼働しなくて良い
ブログのストック力が大きなメリットとして効いてくるまでに時間はかかりますが、一度軌道に乗ってしまえば、積み上げたコンテンツは半永久的にトラフィックをもたらし、収益化までを「仕組み化」することができます。
SNSの発信を中心とした場合、都度何らかのコンテンツを投稿する必要があり、過去の投稿はストックとしては機能しません。同じような投稿を繰り返すだけでは、飽きられてしまいます。ブログとは対象的に「フロー」のプラットフォームといえます。
時間が無限にあるのであれば、SNSも上手く活用するのが良いでしょう。しかし、会社員の副業としては、ブログで地道にストック型の資産を増やす方が中長期的にコストパフォーマンスが良いと思います。
検索エンジンを通じた集客力
前項の「ストック」と大きく関連しますが、SEOで検索エンジンから安定的に流入を獲得でき、最低限のメンテナンスを行えば継続的に集客できます。
飲食系が典型で分野によってはSNSでの検索が多くなっている場合もありますが、まだまだWebで検索する人も大きなボリュームがあります。
特に若者の検索行動が減っているイメージはあるかもしれませんが、むしろ増加しているという調査結果もあります。
「検索離れ」は本当? データから浮かび上がる若者の意外な検索行動 |博報堂WEBマガジン センタードット
始めやすい・コストが低い
ブログは副業として最も始めやすいもののひとつでしょう。サーバー代はほぼ実質無料くらいのコストがかからず、ブログ開設自体もすぐにできます。
一方、フリーランスに近い形の副業(ライティングやデザイン、プログラミングなど)の場合、自分に合った案件を探したり、見つけた案件を獲得(ある意味、営業活動)する必要があり、副業として始めるハードルがどうしても高いです。
ブログの場合、ブログ運営に必要なスキルやノウハウが不十分でもまず始めて改善を重ねることができますが、案件をこなす場合は一定のスキルが基本的には求められます。
副業でのブログは、このハードルの低さが魅力です。
アウトプット力が上がる
ブログ運営を続けていくと、日々インプットしている情報や体験について、自然とアウトプットをイメージしながらインプットするようになります。
ただインプットだけしているのと、アウトプット前提でインプットするのでは、結果としてインプットの質が大きく変わります。アウトプットすることでインプットした知識の定着率も上がり、本業や副業ブログの成果につながりやすくなります。
筆者も、マーケティング初心者ながら学んだことや読んだ本についてブログにまとめることで、仕事に活かせるようになりました。
匿名で行える=副業がバレにくい
副業が広がっている時代ではありますが、特に大企業ではまだまだ副業禁止の場合もあります。ブログの場合、匿名で運営できるため他人に知られずに副業収入を得ることができます。
※確定申告で一部注意が必要な部分もありますが、そのあたりは調べてみてください。
副業でブログを運営するデメリット
メリットだけまとめるのはアンフェアなので、デメリットも整理します。
収益化するまで時間がかかる
メリットとの裏返しですが、「ストック」として副業ブログを捉えた場合、検索流入がベースとなります。広告収入にせよアフィリエイト収入にせよ、収益化するにはある程度のトラフィックが必要ですが、そのレベルに達するまで時間はかかります。
ただ、会社員の副業の場合は本業で安定した収入があるため、ブログの収益化に時間がかかるのは問題ないケースが多いでしょう。つまり、デメリットと言いつつあまり気にする必要はありません。
コンテンツ力が必要
安定的な検索流入を獲得するには、検索の背景にあるユーザーの悩みを解決する良質なコンテンツが不可欠です。本業での経験や自分なりの知見をベースに、コンテンツとなりそうな素材を見つける必要があります。
筆者の場合、本業のプログラミングに関して、素人から習得していくまでに読んだ本などをまとめたり、興味のあった「スポーツビジネス」について勉強しながらコンテンツ化しています。
さらに派生してマーケティング全般について学んだことやブログ運営をしていく中での気付きなどをコンテンツにしています。
副業ブログの始め方
コンテンツの方向性とブログ名を決める
まず、どのようなコンテンツを発信するか方向性を決めます。ブログには「特化型」と「雑記型」の2種類がありますが、安定的かつ継続的に収益を得るには「特化型」がおすすめです。
芸能人やスポーツ選手など著名人であれば、「日記」のような内容でもファンから十分なアクセスを得られます。しかし、会社員の副業のような見ず知らずの人間の「日記」には誰も興味を持たないでしょう。
よって、何かに特化した内容で検討し、スタートしてみて微調整していくのがおすすめです。
プラットフォームとドメインを決める
ブログを開設するにあたり、Amebaやnote、はてなブログに代表されるプラットフォームを使うのか、使うのであればどれにするのかを決める必要があります。または、Wordpressなどで独自に運営する方法もあります。
無料サービスを利用する場合はドメインは必要ありませんが、独自のドメインを取得してブログを運営する場合はドメインも決める必要があります。
ドメインを取得し、サーバーを借りる
独自ドメインで運営する場合のみですが、有料のサーバーを借りる必要があります。今では、格安なレンタルサーバーが多く、あまりコストとして気にする必要はありません。
初期はあまりハイスペックである必要はありませんが、トラフィックに応じて必要なサーバースペックも変わります。
副業とはいえ、腰を据えてブログを運営する場合は最初からドメインやサーバーを立てても良いでしょう。
最初は無料のブログサービスがおすすめ
ただ、筆者もそうでしたがまずは手軽に無料で始めてみるのがおすすめです。
※筆者ははてなブログで運営しています。
特にブログを始めたばかりの段階ではほとんど誰にも読まれず、モチベーションを継続するのが大変です。noteやはてなブログの場合、ソーシャルメディアの側面もあり多少なりともユーザーの目にとまります。
ストック化して安定的なトラフィックを獲得するにはSEOが欠かせませんが、最初から「ファン」を作っていく戦略もアリといえばアリでしょう。
本格的に始めるならWordpressがおすすめ
副業とはいえブログで稼ぐことを強く決めている方は、最初から自前でブログを運営するのが良いでしょう。収益化の自由度も高く、SEOに強いサイト運営も可能です。
近年、Googleはページを評価する基準のひとつとしてページ読み込み速度など狭義のUXも重視していると言われています。Wordpressでは、内部SEOや速度に優れたテーマも多く備わっておりおすすめです。
サイト運営となるとデザインやコーディングの技術が必要と思われる方も多いかもしれませんが、Wordpressを代表とするCMSサービスにより、専門技術がなくてもブログ運営は可能です。よって、「コンテンツ力」がより重要になっていますね。
デザイン性やSEOに強いWordpressテーマ「isotype」
副業ブログで稼ぐコツ
副業に限らずですが、ブログで収益化を図るには大きく「広告収入」と「アフィリエイト収入」があります。さらに、ブログを集客装置として自身のサービスや有料コンテンツに誘導する方法もあります。
広告収入
「Google AdSense」に代表されますが、ブログ内に広告を貼ることでマネタイズする方法です。最もポピュラーで手軽ですが、集客力と収益が比例するため、広告収入のみの場合はかなりのトラフィックが必要です。
筆者の感覚では、1PV(ページビュー)に対して0.2円くらいの目安です。つまり、月間10万PVだと2万円のAdsense収益が発生するイメージです。
アフィリエイト収入
ブログ経由で広告主の商品やサービスが成約した場合に、成功報酬として売上の一定の割合がブログ運営者に還元されるマネタイズ方法です。
Amazonや楽天といったECサイトだけでなく、ASPサービス経由で様々な商材を取り扱うことができます。
たとえば、転職に関するコンテンツで集客し、転職に関するサービス(エージェントなど)のリンクを貼り、そのリンクから成約した場合に収益が発生します。
Google AdSenseの場合はとにかくトラフィックを増やすことが重要ですが、アフィリエイトでは「量」よりも「質」が重要で、成約させたい商材のターゲットが検索するキーワードを分析し、コンテンツ化することが必要です。
【登録無料】おすすめのASPサービスはこちら
代表的なサービスとしては「A8.net」や「アクセストレード」があります。広告プログラムとしてカバーしているジャンルも多く、セルフバック可能な案件も多くあります。
アフィリエイトで収益化を考えているのであればまず無料登録しておくことをおすすめします。Amazonや楽天では商品が購入されないと成果報酬が発生せず、上限も1商品あたり1,000円となっていますが、ASPのプログラムでは商材によって無料問い合わせでも高額の報酬が発生したりします。
プロダクト販売・ダイレクト課金
Youtubeのメンバーシップなどと似ていますが、ブログでコンテンツを無料公開し、そこからnoteなどの有料コンテンツに誘導する「ダイレクト課金」もひとつの手法です。
自身の商品やサービスがある場合に検討してみると良いでしょう。ここでも、自身の商材から逆算してどのようなユーザー(検索キーワード)を集客するかを考えるのが大切です。
ビジネスモデル問わず、副業ブログも戦略が重要
収益化する方法に関わらず、副業ブログで安定的に稼ぐにはSEOによる検索流入が欠かせません。すなわち、検索流入を獲得するキーワードの選定が鍵になります。
ビジネスモデルに応じてターゲットとするキーワードを考える必要がありますが、ここで「戦略」が重要です。
目的に対して自分の時間をどのキーワードに使うべきか、キーワードのボリュームやマネタイズポイントとの距離も踏まえながら選ぶ必要があります。また、競合を調査してそのブログで勝てる分野を見つける必要があります。
「戦略」を学べる本については以下の記事でも紹介しています。
「戦略」おすすめ本をご紹介!この6冊で戦略思考を習得 - スポビズ研究所
逆にいえば、副業ブログの運営を通じて「戦略」を実践的に学べるので本業に活かすことも可能ですね。
テーマの決め方:副業でも継続するための視点
副業でのブログ運営は、記事作成に割ける時間も限られています。よって、できるだけ時間を効率的に活用できるテーマを選定するのがコツです。
一つは、本業の知見を活かせるテーマ。短時間で記事作成が可能であるとともに、専門性がありアウトプット力向上にもつながるので本業・副業にプラスに働くでしょう。
SEOを軸とするなら検索ボリュームや競争性の調査が必要
副業ブログとしてのストック性を最大限活かすには、SEOを軸とした集客が欠かせません。よって、検討しているテーマに紐づくキーワードの検索ボリュームや、検索上位を確保する難易度(競争性)を事前にリサーチしておきましょう。
近年、E-A-Tが重視される傾向も高まっており、個人の副業ブログは企業サイトやポータルサイトと比較して全体的に不利になってきています。
検索ボリュームと競争の激しさのバランスを取りながら、収益につながるキーワードかつ自分が書きやすいテーマとの重なりを見つけましょう。
実践編:副業ブログで稼ぐコツ
本業で成果を出す
いきなり取り留めもないことを述べますが、まずは本業で努力して成果を出すことです。その努力の過程や、得られたノウハウをコンテンツとすることで、結果的に読まれるブログになります。
競合を徹底的に分析する
SEOによって上位表示されるには、タイトルやmeta設定などの基本はもちろんですが、ユーザーの悩みを解決するコンテンツ力が非常に重要です。
そして、そのコンテンツのヒントは「検索結果(SERP)」にあります。狙いたいキーワードでどんなページが上位表示され、どんなコンテンツを提供しているか徹底的に分析しましょう。
その積み重ねが、遠いようで近道となります。
収益化しやすい分野・商材を選ぶ
自らが商品やサービスを運営していない限り、何らかの広告・アフィリエイトという形が収益化の中心となるでしょう。特に会社員が副業としてブログを運営する場合、自身の商品・サービスは無い場合が多いはずです。
アフィリエイトの場合、1回の成約で単価の高い商材である方が副業ブログとの相性は良いといえます。ASPサービスでプログラムを探す際、副業ブログのテーマと親和性が高く、かつ成約単価の高い商材を選ぶのがコツです。
もちろん、単価が高すぎると成約率が低くなるため、そのバランスを試行錯誤しながら見つける必要もあります。
ブログ全体のテーマや個別記事ごとに、どんな商材なら読者が興味を持つか、読者の視点に立って考えてみましょう。場合によっては、「カスタマージャーニーマップ」で整理してみることでコンテンツの質も高まると思います。
【UX/UIデザイン】初心者向けおすすめ本 9選|2022年最新版 - スポビズ研究所
SNSを効果的に活用する
すでに述べたように、副業でブログに挑戦するなら長期的に成果を求めるスタンスが必要になりますが、とはいえアクセスが増えない状態が続くとモチベーションに影響するでしょう。
そこで、集客のアクセルになりうるのがSNSでの発信も並行して行うことです。SNSでフォロワーやファンを増やし、徐々にでもSNS上で話題になれば、被リンク・サイテーションの効果によりSEOでの順位向上も見込めます。
SNSは向き不向きがあると思いますが、コミュニティ形成やコミュニケーションが好きな方にはブログとSNSを組み合わせるのがおすすめです。
副業ブログには長期的な視点が必要
ブログ自体、短期的に集客やマネタイズが難しく、長い時間をかけて安定的に稼げるようになるのが一般的です。そして、ストック効果が大きいのもブログの特徴といえます。
ブログに専念していてもある程度時間がかかるため、副業でブログに挑戦する場合は短期的な成果は求めず、まずは自分の書きたい分野から広げていく方が楽しみながら継続できます。
数年くらいのスパンで試行錯誤を重ねながら、副業での稼ぎを増やしていくくらいの感覚がおすすめです。
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Webマーケティング本|初心者におすすめ・10冊|2021年最新版 - スポビズ研究所
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Webマーケティング本|初心者におすすめ・10冊|2022年最新版
新型コロナウィルスが流行し、生活面やビジネスにおいて「オンライン」「デジタル化」がキーワードになりました。
もともと「Webマーケティング」や「デジタルマーケティング」の活用が広がってきていたものの、コロナを機にさらに重要度が増しています。
その一方で、そもそも日本社会は人材不足が叫ばれているなか、デジタルを活用できる人材の育成が求められています。今回は、特にこれからWebマーケティングを身につけたい初心者におすすめの本をご紹介していきます。
- Webマーケティングのおすすめ本 TOP3
- 初心者必見!Webマーケティングの勉強におすすめの本
- 初心者必見!「マンガでわかるWebマーケティング 改訂版 Webマーケッター瞳の挑戦!」
- デジタルマーケティングで売上の壁を超える方法(MarkeZine BOOKS)
- 最新Webマーケティング2021
- 沈黙のWebマーケティング ─Webマーケッター ボーンの逆襲─ アップデート・エディション
- はじめてでもよくわかる! デジタルマーケティング集中講義
- デジタルマーケティングの定石 なぜマーケターは「成果の出ない施策」を繰り返すのか?
- 世界基準で学べる エッセンシャル・デジタルマーケティング
- 僕らはSNSでものを買う
- 新訳 ハイパワー・マーケティング あなたのビジネスを加速させる「力」の見つけ方
- 2022年最新のおすすめWebマーケティング本
- Webマーケティングの本をKindle Unlimitedで覗くこともできる
- 忙しいあなたに!Webマーケティングの本を"聴く"Audible"
- 資格の勉強を通じてWebマーケティングを体系的に学ぶ
- Webマーケティングの全体像を理解したうえで個別分野を学ぶ
- Webマーケティングでは戦略が大切
- そもそも「マーケティング」とは?
- Webマーケティングとは
- Webマーケティング担当者として理解しておきたいテクノロジー
- Webマーケティング・おすすめの勉強法
- Webマーケティングの基本用語を解説
- Webマーケティングの勉強におすすめの動画
- Webマーケティングは万能ではない
Webマーケティングのおすすめ本 TOP3
結論ファーストで、まずはWebマーケティングのおすすめ本 TOP3を厳選しました。
- 世界基準で学べる エッセンシャル・デジタルマーケティング
- 沈黙のWebマーケティング
- デジタルマーケティングの定石
「世界基準で学べる エッセンシャル・デジタルマーケティング」は、Webマーケティングの基礎知識と具体例のバランスに優れた、網羅性の高い本です。
「沈黙のWebマーケティング」は、ストーリー形式で難しい用語も多いWebマーケティングの基本を教えてくれる一冊。Webマーケティングの現場にどんな役割があるのか、どんなビジネス成果につながるのか、をイメージしやすくなる本でもあります。
「デジタルマーケティングの定石」は、数多くのWebサイトを解析したり、Webマーケティングを支援したりしている著者が、そのナレッジを体系化してくれている本です。
初心者必見!Webマーケティングの勉強におすすめの本
Webマーケティングを本格的に学ぼうとすると、「木を見て森を見ず」の状態になりがちです。そこで今回は、特に初心者や独学にもおすすめできる、Webマーケティングの全体像を理解できる本を中心に紹介したいと思います。
初心者必見!「マンガでわかるWebマーケティング 改訂版 Webマーケッター瞳の挑戦!」
日々テクノロジーが進化し、Webマーケティングに取り組むうえで何から着手すべきか迷うことも多々あります。そんなWebマーケティング初心者におすすめなのが本書です。
何といっても、マンガ形式のため分かりにくい専門用語もストーリーのなかで理解しやすくなっています。改訂版として最新のWebマーケティングトレンドも踏まえており、最初の本としておすすめです。
デジタルマーケティングで売上の壁を超える方法(MarkeZine BOOKS)
Webマーケティング/デジタルマーケティングといえば広告やクリエイティブのイメージが強いかもしれませんが、その前にやるべきことがあります。
デジタルを活用し、様々なマーケティングデータを取得できるからこそ、売り上げ構造の把握から順を追ってあるべきステップを示してくれます。特にECサイトの売り上げを伸ばしたいマーケターは必見の一冊です。
最新Webマーケティング2021
2020年に世界を襲ったコロナウィルスを受け、ワークスタイルが変化し、最適なWebマーケティング手法も大きく変わりました。
コロナの影響も踏まえた、効率的なWebマーケティング手法そのものに加え、効果を最大化するためのチームやマネジメントのあり方まで、図解も交えながら分かりやすく解説している本です。
沈黙のWebマーケティング ─Webマーケッター ボーンの逆襲─ アップデート・エディション
マーケティングもそうですが、WebマーケティングではSEOなど小難しいカタカナや英語がたくさん出てきます。それだけで難易度が高く感じてしまいますが、Webマーケティングの本質はシンプルです。
Webマーケティングのエッセンスをストーリー形式で理解しやすい内容にしてくれているのが本書です。初心者の最初の1冊として、ぜひご覧ください。
- SEOってなに?
- Webにどんなコンテンツを載せればよいか?
- Webマーケティングの戦略をどう立てるか?
- Webマーケティングに必要なデザインとは?
このあたりを知りたい方には、ぜひ読んでほしい本です!
はじめてでもよくわかる! デジタルマーケティング集中講義
こちらも初心者向けにWebマーケティングの概観をつかむのにおすすめの本。Webマーケティング/デジタルマーケティングが重視されるようになった時代背景から、ユーザーにフォーカスした視点など、講義形式で解説されています。
SEOやSNS、Web広告といった、重要なテーマもしっかりと取り扱っており、まずはこの本から入っていくのもおすすめです。
デジタルマーケティングの定石 なぜマーケターは「成果の出ない施策」を繰り返すのか?
タイトルとしては「デジタルマーケティング」が入っていますが、内容はWebを中心とした部分が多くなっています。数多くのWebサイトを解析するサービスを展開する筆者が語る、デジタルマーケティングの本質は非常に説得力を感じます。
デジタルマーケティングが万能の薬のような捉え方をされることもありますが、デジタルマーケティングでできること/できないことを整理する必要があります。本書は、その棲み分けを丁寧に説明し、ユーザー主導を前提としたあるべき姿を示してくれます。
Web上でユーザーがコンテンツに対してどう感じどう行動するか、ユーザー目線も交えながら端的に解説されています。本書はWebマーケティングで成果を出したい方には必見です。
世界基準で学べる エッセンシャル・デジタルマーケティング
こちらもデジタルマーケティングをメインとした本ですが、そのなかでWebマーケティングの基礎と全体像について理解を深められ、Webマーケター初心者としてはこの本の内容を理解できれば十分でしょう。
Webマーケティングの目的やメリットを理解し、具体的な施策に落とし込むうえでの考え方も同時に学ぶことができ、本記事でご紹介する本のなかでも実践向きといえます。
僕らはSNSでものを買う
SNSの内容も含まれた本ですが、決して「SNSマーケティング」が単独で機能するのではなく、Web上でのコンテンツマーケティングと組み合わせることでUGC(User Generated Contents)が生まれ、信頼性の高いUGCからコンバージョンや拡散につながるということを詳しくかつわかりやすく解説してくれます。
Webマーケティングやデジタルマーケティングは、決して大きな予算を持たない中小企業や個人事業主でも成果につなげられることをストーリーを通じて伝えてくれる本でもあり、いきなりWebマーケティングの担当者を任されることになった方や、初心者の方が勇気づけられる一冊です。
新訳 ハイパワー・マーケティング あなたのビジネスを加速させる「力」の見つけ方
全米トップマーケターの代表作とされる伝説の名著が新訳として出版されているこの本では、マーケティングの普遍的な原則や考え方が記されています。
特に後半パートでは現在のWebマーケティングに対する深い洞察があり、この内容がまさに令和のいま現実になっています。
マーケティング全般を学びつつ、Webマーケティングの実践的なアイデアもたくさん詰め込まれており、バイブルとしてデスクの横に置いておくのがおすすめな本です。
2022年最新のおすすめWebマーケティング本
Webマーケティングは手法の変化も激しく、本質的な考え方を理解するとともに新しい知識のアップデートも欠かせません。よって、新しい本のインプットも必要です。
2022年時点で、発売日の新しいおすすめ本をいくつかご紹介します。
5つの物語で知る買い手の心理 圧倒的サイト戦略
コンサルタントとして多くのクライアントのWebサイトを成長に導いた著者のナレッジを集約した一冊です。Webマーケティングにとどまらない、商売としての基本的な考え方も学べます。
ストーリー形式でWebマーケティングの中核をなすサイト戦略について理解を深められます。
電通現役戦略プランナーの ヒットをつくる「調べ方」の教科書 あなたの商品がもっと売れるマーケティングリサーチ術
Webサイトやコンテンツ、SNSなど手法問わず顧客の「インサイト」を分析することが成功への近道です。本書は、電通現役プランナーのリサーチ術をここまでかというくらいのボリュームで体系的にまとめられています。
たとえば、ブログ記事やSNSのネタを考える際や新しいサービス・プロダクトを構築する際に活用できます。
Webマーケティングの本をKindle Unlimitedで覗くこともできる
本記事でこれからご紹介するWebマーケティングの本・参考書がおすすめではありますが、特に初心者・入門者の方にとって、いきなり書籍を購入するのは躊躇われるかもしれません。
そんな方におすすめなのは、Kindle Unlimitedです。初めて会員になる場合、無料体験期間もあるので、タイミングにもよりますが以下のような本を無料で読むことが可能です。
- はじめてでもよくわかる! Webマーケティング集中講義
- マンガでわかるWebマーケティング 改訂版 Webマーケッター瞳の挑戦!
- ゼロから始める!Webマーケティングの優しい教科書
費用を抑えつつ、気軽にWebマーケティングについて学びたい方はKindle Unlimitedのお試し利用もおすすめです。
忙しいあなたに!Webマーケティングの本を"聴く"Audible"
忙しくてなかなかWebマーケティングの本に手を出す時間がない・・・というあなたおすすめなのが、本を"聴く"ことができるAudible。
移動中や何か作業をしながらでも、マーケティングの知識をインプットできます。月額制で毎月1冊選べます。追加で購入することも可能です。
Audibleで聴けるWebマーケティング本は以下のようなものがあります。
- デジタルマーケティングの定石 なぜマーケターは「成果の出ない施策」を繰り返すのか?
- 新訳 ハイパワー・マーケティング あなたのビジネスを加速させる「力」の見つけ方
資格の勉強を通じてWebマーケティングを体系的に学ぶ
Webマーケティング/デジタルマーケティング関連で様々な資格があり、その資格の勉強をすることで体系的に学ぶこともできます。また、資格を取得することでスキルの証明にもなり、転職活動等も有利になります。
Webマーケティング関連のメジャーな資格をいくつかご紹介します。
ウェブ解析士
テクノロジー等の変化も速く、キャッチアップな大変な業界ではありますが、「ウェブ解析士」は都度カリキュラムやテキストをアップデートしており、基本的な知識に加え実践につながる内容が網羅されています。
- ウェブ解析士
- 上級ウェブ解析士
- ウェブ解析士マスター
と3段階の資格があります。
「ウェブ解析」というとサイトのPV等のミクロな数値の解析というイメージもあるかもしれませんが、事業の成果に貢献するにはWebに閉じないビジネス環境や市場、競合の分析が不可欠としており、マーケティング全般についても学べます。
Webアナリスト検定
マーケティングの基本的な考え方も含まれますが、どちらかといえばWebサイトの効果測定を中心とした資格であり、マーケターはもちろんデザイナーなどWebに関わる職種の方が知っておくべき内容が中心です。
Webマーケティングで見るべき指標や施策への活かし方など、実践的に学べるため、資格として体外的なアピールだけでなく実務にも大いに活かせます。
Webマーケティングの全体像を理解したうえで個別分野を学ぶ
たとえば、企業でいきなりWebサイトの担当などを初めて任された際にやってしまいがちなのがいきなりWebサイト分析などの個別分野から学び始めることです。
やはり、Webマーケティング(に限らずですが)の全体像を把握したうえで、自身の業務を位置づけた方が成果につながりやすいでしょう。その意味で、初心者の方はここまでにご紹介した本で、まずは「Webマーケティングとは」の理解を深めるのがおすすめです。
そのうえで、Webマーケティングのそれぞれについて知識や考え方を深めたい方におすすめの本を以下でご紹介します。
Webコンテンツマーケティング サイトを成功に導く現場の教科書
Webマーケティングの最大のメリットのひとつが、コンテンツを無限に無料で発信できることです。極端にいえば、見込み顧客や顧客にニーズに適した情報やノウハウをそれぞれ作成し、Web上のコンテンツにすることで、幅広い集客も可能です。
SEOを意識したコンテンツをロングテール式にでも作成してしまえば、それが「ストック」となり、Web上で集客し続けてくれます。着手時は地味な部分もあり、手間もかかりますが、中長期的にはWebマーケティング戦略のひとつとして検討に値します。
これはいわゆる「コンテンツマーケティング」ですが、本書はどのようにコンテンツを企画し、作成・拡散していくか、その方向性を示してくれます。
アドテクノロジーの教科書 デジタルマーケティング実践指南
Webマーケティングのなかでも顧客獲得において重要なデジタル広告では、近年さまざまなテクノロジーが普及しています。生活者としても、ブラウザやSNSで自身の興味に関連した広告が表示されるのを目にする方も多いでしょう。
その裏には、綿密なターゲティングとそれを支えるテクノロジーがあります。企業の担当者として、あるいは代理店の担当者としてテクノロジーへの理解を深めることが大切です。
DMPやRTBといった技術の概要や、それらをどうWeb広告に活かし成果を最大化させるかを考えるうえで必要な技術的内容を分かりやすく解説しているのが本書です。
沈黙のWebライティング —Webマーケッター ボーンの激闘—
最初にご紹介した本と同じシリーズでWebライティングに特化した内容です。
WebマーケティングにおいてSEO対策が重要なのは言うまでもないですが、特にコンテンツマーケティングで集客したり顧客の興味関心を高めるにはWebライティングに技術が欠かせません。
本書は、SEO対策もしつつ、ユーザーの心に響き、さらに売上につながるようなコンテンツを生み出すためのエッセンスをストーリー形式で解説してくれます。
できる逆引き Googleアナリティクス 増補改訂2版 Web解析の現場で使える実践ワザ 260
Webマーケティングを担当するうえでWebサイトの分析は必須であり、多くの場合GoogleAnalyticsを利用しています。非常に高機能かつ多機能で便利なのですが、それが故に使いこなすハードルが高く感じる方も多いです。
本書は、機能ではなく「やりたいこと」を起点に逆引きで必要な機能を探すことができ、実務にすぐに役立てることができます。
Webマーケティングでは戦略が大切
Webマーケティングでは(Webマーケティングに限らずですが)戦略が非常に大切です。Web上では世界中に自社の情報を届けることが物理的には可能ですが、裏を返すとライバルが世界に広がるためです。
どんなターゲットにどんな情報を届けたいのか、そのうえでどのような成果につなげたいのかを定義せず、Webマーケティングの小手先のテクニックに走ってしまうと、労力がかかる割に成果に結びつきません。
Webマーケティングで「効率化」といいつつ、非常に運用コストがかかるのも事実であり、限られたリソースをどこに使うか。まさに、「戦略」が必要です。
Webマーケティングに欠かせない「戦略」を学ぶのにおすすめの本を一冊だけご紹介します。
なぜ「戦略」で差がつくのか。―戦略思考でマーケティングは強くなる―
マーケティングに限らず、ビジネスで「戦略」という言葉を使う人も多いでしょう。しかし、「戦略」に対する理解や認識は人によって異なる場合も多いです。
本書は、まず「戦略とは」を様々な視点から定義し、そのうえで戦略思考をマーケティングに活かす方法を解説してくれます。
そもそも「マーケティング」とは?
Webマーケティングを勉強するにあたり、当然ですが「マーケティング」を理解しておく必要があります。一方でマーケティングが指す範囲があまりにも膨大であるため、ここでは
・プロダクトが中長期的に売れ続ける仕組みづくり
・「売る」ではなく顧客に「買いたい」「使いたい」と思わせる
という2つのポイントを抑えておきましょう。
まずはマーケティングについて学びたいという方におすすめの本も別途ご紹介しています。
『マーケティング本』初心者におすすめの14冊|2021年最新版 - スポビズ研究所
Webマーケティング以前に、そもそもマーケティングの初心者という方は、先にこの2冊だけでも読んでみるとマーケティングで必要とされる能力や、マーケティングがどのように企業やビジネスを成長させてくれるか、具体的にイメージできるでしょう。
たった一人の分析から事業は成長する 実践 顧客起点マーケティング(MarkeZine BOOKS)
P&Gやスマートニュースなどでマーケティングの大きな功績を残された著者による、理論的かつ実践的なマーケティングの解説です。
モノに溢れた現代では、良いものを作れば売れるとは限りません。文字通り、「顧客起点」のマーケティングがどのような成果をもたらすかをマーケティング初心者にも分かりやすく解説されています。
USJを劇的に変えた、たった1つの考え方 成功を引き寄せるマーケティング入門 (角川書店単行本)
こちらもP&G出身でテーマパーク・USJを復活し、今日の人気の礎を築いた著者が、窮地に陥っていたUSJを救ったマーケティングの考え方や発想を紹介してくれています。
マーケティングの基本スキルや考え方も重要ですが、私としては優れたマーケティングのアイデアを実行するうえで社内外のさまざまな関係者を巻き込んでいく必要があることを痛感させられた本でもあります。
まずはWebマーケティングの「How」ではなく考え方を
冒頭で「Webマーケティング」ではなく「マーケティング」に触れたのは理由があります。
Webマーケティングでは(マーケティングもですが)様々な情報や手法が溢れ、いわゆる「How」が先行しがちです。しかし、基本となる考え方を習得せずに方法ばかりをキャッチアップしても成果につながりません。
成果につながっても、再現性がないでしょう。
逆にいえば、マーケティングの本質をつかんでしまえば、Webマーケティングの細かい手法にとらわれず、成果を残し続けることができます。そのうえで、Webマーケティングについて見ていきましょう。
Webマーケティングとは
上記の「マーケティングとは」におけるポイントをWebを通じたマーケティング活動で実現していくことがWebマーケティングといえます。
たとえば、SEO対策で継続的な集客につなげることやWeb上のコンテンツを通じて顧客の関心やエンゲージメントを高めることなどが挙げられます。
Webマーケティングによって変わったこと
Webマーケティングによって、マーケティングの形が変化しています。全てを挙げるとキリがないですが、ひとことで表すと「マスマーケティングからOneToOneマーケティングへの変化」です。
スマートフォンが普及し、WebやSNSにおけるユーザーの行動や関心を可視化できるようになりました。
広告を例に取ると、マーケティング上重要な「ターゲティング」は「メディア・媒体」という「枠」を通じて行っていたのが、ユーザーという「人」という切り口で細かく行えるようになりました。
また、検索行動も可視化できるようになり、そのユーザーが解決したい課題とそのタイミングに合わせてアプローチできるようなっています。
「検索」というニーズが顕在化したタイミングで広告やコミュニケーションのアプローチをするのは効率的です。その他を含め、ユーザーの購買行動が大きく変化したこと伴い、Webマーケティングが担う役割が大きくなっています。
Web広告の種類を初心者目線で徹底解説します - スポビズ研究所
Webマーケティングの大きな特徴
オフラインのみのマーケティング、マスマーケティングと比較した場合、Webマーケティングの特徴は色々と挙げられます。たとえば、1to1のきめ細やかなアプローチなどです。
なかでもひとつ挙げるとすると「効果測定」が圧倒的に行いやすくなること。広告の効果はもちろん、ロイヤリティや満足度などもデータを収集しやすくなります。プロダクトやサービスを設計する際、ユーザーとの接点を増やし、どのデータを収集し分析するか、を考えることが重要になります。
データドリブンのマーケティングや、取得したデータをサービス改善に役立て、ユーザー体験に還元するポイントは以下の本から学べます。
Webマーケティングが求められる理由:購買行動の変化
デジタル人材不足のなかには、当然Webマーケティング人材の不足も要素としてあるわけですが、それだけWebマーケティングが求められるようになっている背景があります。
よくいわれていますが、デジタル時代になり消費者や企業の購買行動が変化しています。
「AIDMA」や「AISAS」という購買に至るプロセスモデルがよく挙げられますが、購買側はWebやSNSを通じて情報の入手が容易になり、能動的に情報を取得する人にどう情報やコンテンツを届けるか、がWebマーケティングの本質のひとつでしょう。
さらに、2020年の新型コロナウィルスにより、情報収集だけでなく購買そのものもよりオンラインに移行していっています。本記事では、まさにこの時代に求められるWebマーケティングを勉強するのにおすすめの本を厳選して紹介しています。
BtoBマーケティングでも重要視されるWebマーケティング
Webマーケティングは、BtoB領域でも重要性が増しています。BtoBのビジネスでは商品やサービスを認知してから購入に至るまでのスパンが長く、意思決定に関わる人数も多いのが特徴です。
特にコロナ前までは、営業が足繁く顧客を訪問し、信頼関係を構築するのが定番で、マーケティングよりも営業の比重が大きかった側面があります。しかし、コロナでオフラインの活動が制限され、Webマーケティングの活動を洗練させる必要が出てきています。
具体的には、Web上のコンテンツで有益な情報を届けたり、広告を適切なターゲティングで配信して見込み顧客の獲得やナーチャリングを行います。
商談のクロージングは営業の力が必要ですが、その前段階ではいかにWebマーケティングをうまく組み合わせるかが重要です。
Webマーケティングとデジタルマーケティングの違いは?
Webマーケティングに興味のある人が気になるのが「デジタルマーケティング」との違いかもしれません。人によって定義や範囲が異なりますが、一般的にはデジタルマーケティングがWebマーケティングより広い概念です。
たとえば、SNSを通じたコミュニケーションでファンを増やすことやMA・CRMの活用などは直接的には「Webマーケティング」には当てはまらず、かつ「デジタルマーケティング」に当てはまる領域です。
一方、Webマーケティングならではの領域は、Web広告(リスティング/ディスプレイ/リマーケティング等)やSEOなどです。
※Webマーケティングとデジタルマーケティングの境目は考え方によって異なります。SNS等も含めてWebマーケティング(デジタルマーケティングとほぼ同じ)とされているケースもあります。
Webマーケティングは企業や店舗などのWebサイトを中心に、いかにWeb上で集客し、購買や問い合わせによるリード獲得などにつなげるか。
デジタルマーケティングはWebサイトだけでなくオンラインでのあらゆる顧客との接点を組み合わせながら集客や販売につなげるか、といった違いと捉えておくとよいでしょう。
複雑化するWebマーケティング
Webマーケティングを学ぶうえで、非常に範囲が広く、それぞれの分野について詳細に勉強するとなると非常にボリュームが大きくなります。
たとえば、Web分析でGoogleAnalyticsなどの使いこなし方を学んだり、Web広告に関して詳細なテクノロジーまで学んだりするのは非常に負担が大きくなります。
あくまで一例ですが、Web分析やSEO、Web広告や関連するテクノロジーを挙げてみると、これだけ覚えるべき概念や用語、ツールなどがあります。
本サイトではWeb広告を学ぶのにおすすめの本を別記事でご紹介しています。
【2022年版】Web広告の勉強におすすめな本まとめ|初心者から中級者まで - スポビズ研究所
Webマーケティング担当者として理解しておきたいテクノロジー
Webマーケティング/デジタルマーケティングにはさまざまなテクノロジーが用いられています。テクノロジーを使いこなせる必要はありませんが、Webマーケターとして仕事をしていくうえで裏側にあるテクノロジーを理解しておくとクライアントやパートナーと会話しやすくなります。
集中演習 デジタルマーケターのためのテクノロジー入門 できるDigital Camp
Webマーケティングと密接に関わる「インターネット」や「Google Analytics」、「広告」などの裏側を支えるさまざまなテクノロジーがあります。
Webマーケターとしてこれらのテクノロジーの知見を深めることで、柔軟な対応ができたり、クライアントやパートナーとの認識を合わせやすくなったりします。
アナリティクスやタグマネージャーに欠かせないJavascriptの仕組みやSEO、インターネットの仕組みなどを何となくの知識として留めている方には特におすすめです。
Webマーケティング・おすすめの勉強法
本記事でご紹介したようなWebマーケティング本で基礎やエッセンスを学ぶのが初心者にはおすすめですが、一方でWebマーケティングは変化が速い世界でもあります。
よって本質的な部分は変わらないにせよ、自分でも実践しながら試行錯誤をしていくのが効率的です。
実践的なWebマーケティング学習法|独学におすすめ
実は、私もWebマーケティング実践の場という意味もあり当ブログを運営しています。たとえば、「スポーツビジネス」と検索するユーザーの意図を考え、それに応えられるコンテンツにブラッシュアップしていくこと、GoogleAnalyticsやSearchConsoleを駆使しながらコンテンツの改善点や狙えるキーワードを抽出していくことなどです。
最初は趣味の延長でスポーツビジネスに関する情報を記事にしていたのですが、マーケティング領域にも興味があり、SEOでの集客を試行錯誤しながら進めてきました。
その甲斐もあり、当初から比較すると検索流入が相当伸びています。年間で見れば、検索流入は昨年比で4倍程度に伸びています。
数字は伏せますが、このような感じです。
アフィリエイトも実践してみることで、集客からコンバージョンまでの一連の流れを短いサイクルで体験できます。ある程度数字も追いながら、自分自身だけでWebマーケティングのPDCAを回せるので、おすすめです。
私自身も、基本は検索流入をベースとしながら、記事ごとに流入数やアフィリエイトへの送客数、最終的な購入数を定期的に計測し、仮説を立てながら改善を行っています。この経験の積み重ねで独学ながらWebマーケティングのスキルを身につけられている感覚もあります。
前提として本でのインプットは必要ですが、本を読んだ後でも本を読みながらでも、ぜひブログやSNSなどで情報発信しながらWebマーケティングを実践してみてください。
私自身、会社員の副業としてブログを運営しており、そのメリットなどを以下の記事でまとめています。
副業ブログの始め方と収益化|今でも稼げるの? - スポビズ研究所
Webマーケティングをマスターするメリット
Webマーケティングを習得するメリットはたくさんあります。
たとえば、私のように本業は別にあるなかでWebマーケティングを実践しながら副業収入を得ることもできます。私はまだまだ駆け出しですが、副業でも月々の生活費を賄えるレベルで収益化できている人も一定数いるでしょう。
また、あまりマーケティングや広告の予算を確保できない中小企業においてもWebマーケティングを効果的に展開できれば、低コストで中長期にビジネス成果につなげていくことができます。
特に、SEOやリスティング広告を中心とした「検索」に紐づく施策は、低コストかつ確度が高いです。なぜなら、「検索」というアクションは、そのユーザーの「ニーズ」が顕在化された状態だからです。「検索意図」を精度高く把握し、そのニーズに合わせたコンテンツを提供することで、見込み顧客の獲得や購買につなげられます。
Webマーケティングではさまざまな専門用語が出てきますが、その原理原則はシンプルです。中小企業ほど、外部に丸投げではなく、自前で行うか、自社がイニシアチブをとって進める方が費用対効果が高いでしょう。
Webマーケティングでは「因数分解」がポイント
Webマーケティングに限ったことではありませんが、さまざまな数字が可視化されるWebマーケティングでは「因数分解」がより大切になります。言い換えると「ロジカルシンキング」です。
たとえば、通販サイトでの販売やBtoBサービスで問い合わせの獲得をWebマーケティング上のひとつのゴールとしたときに、ゴールに至るまでのプロセスを分解し、それぞれの数値を分析・改善していくことが重要です。
かなり簡略化していますが、たとえばコンバージョンの獲得数が目標に達していない場合、上記にようにプロセスを分解してそれぞれの数値を分析します。業界の目安となる数値や自社の過去のデータとも比較しながら、ボトルネックを見つけていくといった、ビジネスでは当たり前の取り組みがWebマーケティングでも非常に大切です。
このようなロジカルで基本的な考え方などを鍛えられる本は以下の記事でもご紹介しているので、もし良かったら覗いてみてください。
20代若手向け『ビジネス書おすすめ本』23冊 - スポビズ研究所
Webマーケティングの基本用語を解説
詳しい内容は本に譲りますが、本記事でも最低限知っておきたいWebマーケティングの用語について簡単に解説します。
インプレッション
Web広告(ディスプレイやリスティングなど)が表示された回数を指します。広告に限らず、SEO文脈でも「表示回数」の考え方は必要です。よく"imp"と表記されます。
あくまで「表示」の回数であり、ユーザーが目にして認知してくれたとは限りません。むしろ、インプレッションだけでは認知は達成されていないと考える方がよいでしょう。実際、ユーザーとしてクリックをしていない限り、どんな広告があったか覚えている人はほとんどいないでしょう。
クリック数
文字通りではありますが、Webマーケティング文脈ではWeb広告や検索画面で表示されたコンテンツや検索結果がクリックされた数を表します。
CTR(クリック率)
計算式でいえば
クリック数/インプレッション数
広告や検索結果で表示された回数に対して、クリックされた割合です。
コンバージョン
Webサイト上での成果のことで、ユーザーによる資料請求やECでの購入など、売上につながるアクションを指します。よく"CV"と表記されます。
CVR(コンバージョン率)
計算式でいえば
コンバージョン数/訪問者数
Webページに訪れてくれたユーザーのうち、コンバージョンに至った割合です。
Webマーケティングにはデータ分析スキルが役立つ
テクノロジーの進歩により、上記のような各数値はデータとして基本的に取得できます。規模の大きいサイトほど膨大なデータが入手できるため、このデータを活かしてWebサイトのUXを改善しやすくなります。
何となくデータを分析するだけでは時間が無駄になってしまうため、課題の仮説を持ったうえでデータを分析する必要があります。ユーザーとしての視点から定性的な課題を把握し、データから検証するのがおすすめ。
具体的なデータ分析の進め方や考え方に関する本は以下の記事でまとめています。
データ分析のおすすめ本|ビジネスマン必見 - スポビズ研究所
Webマーケティングの勉強におすすめの動画
Webマーケティングを学ぶのに本記事でご紹介したような本もおすすめですが、最近はYoutubeの動画にも参考になる情報がたくさんあります。本格的に学ぶ場合はやはり書籍がおすすめですが、Webマーケティング初心者の入り口としては動画もおすすめです。
【初心者向け】webマーケティングとは
第1回 Webマーケティングの完全ロードマップ【プロが徹底解説】
第1回 Webマーケティングの完全ロードマップ【プロが徹底解説】
Webマーケティングは万能ではない
初心者の方がこれからWebマーケティングを学ぶにあたり、Webマーケティングでできることとできないことをしっかりと区別しておく必要があります。
Webの時代になり、場所を問わず世界中とつながれるというメリットはありますが、Web上には既に情報が溢れており、誰にでも情報を届けられるわけではありません。
また、ビジネスによってはWebマーケティングよりもリアルなマーケティングが重要な場合もあります。地域に根ざした飲食店などは典型的な例でしょう。
地元のコアなファンが何人いればビジネスが成り立つのか、そのコアファンからどう派生するかといった「ファンベース」の考え方を優先すべきケースも多いにあるでしょう。
Webマーケティングはあくまで手段であり、飲食店の例でいえばリアルな場で信頼を貯め、コロナなどの危機でクラウドファンディングを手段として使うのが効果的です。
盲目的にWebマーケティングを万能と考えず、あくまでツールのひとつとして自社のマーケティングにどう組み込むか、といった視点で本の内容も理解してもらえるとよいと思います。
合わせて読みたい
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【2022】プロ野球・ネットでの試合中継|タイプ別・球団別のおすすめも
2022年も2月下旬に差し掛かり、いよいよプロ野球の開幕も近づいてきています。
近年は、従来の地上波だけでなくインターネットを介した試合中継の視聴も広がっています。これにより、時間・場所問わずプロ野球の試合中継が観れるようになっています。
一方、インターネットでプロ野球中継を視聴できるサービスが非常に増えており、どのサービスを選ぶべきか迷う人も多いでしょう。本記事では、各サービスの特徴を比較しながら、目的に応じたおすすめのサービスをご紹介します。
また、球団ごとに試合中継を視聴できるサービスをまとめます。
- プロ野球の試合中継を視聴する方法
- プロ野球中継の視聴におすすめのサービスを分かりやすくご紹介
- 2022年・プロ野球の見どころとネット試合中継サービス
- タイプ別のプロ野球試合中継サービス
- 個人的なおすすめはDAZN
- 若手の成長を見たいなら「イレブンスポーツ」
プロ野球の試合中継を視聴する方法
プロ野球が好きなら、できるだけ現地でリアルタイムで観戦したいですよね。しかし、現地観戦となると場所的な制約や、コロナによる観客数制限もありハードルが上がっています。
現地観戦が難しいなら、試合中継で楽しむという選択肢があります。インターネット中継も広まっているなか、プロ野球中継を視聴する代表的な方法を簡単に整理します。
地上波や地方テレビ局でのテレビ観戦
かつては巨人戦を中心地上波での試合中継が多かったのですが、近年は激減。試合が長時間にわたること、終わりが読めないなどの問題もあり、全国の地上波で放送されるプロ野球の試合は珍しくなりました。
主にオールスターゲームや日本シリーズが地上波で放映されています。
また、各ローカル局で地元チームの主催試合の試合中継をしている場合は多いです。全試合ではありませんが、ホームゲームをある程度視聴できれば良い人にとってはテレビでも十分でしょう。
BS/CSなどの有料チャンネル
地上波に変わり、「スカパー!」に代表される有料チャンネルと契約してプロ野球中継を楽しむケースも増えています。
地上波ではマス向けのコンテンツにせざるを得ない面もありますが、有料チャンネルはファンのニーズに合わせてより深い情報やコンテンツを届けてくれます。
DAZNを始めとしたネットで視聴できるOTTサービス
スマートフォンの普及に伴い、爆発的に伸びているのがインターネット中継です。プロ野球でいえば、「DAZN」や「パ・リーグTV」が代表選手でしょう。
他にも、「hulu」や「フジテレビオンデマンド」など、特定の球団のホームゲームとプロ野球以外の幅広いコンテンツをカバーしているサービスもあります。
インターネット中継の登場により、通勤中や外出先など、好きなタイミングでプロ野球中継を視聴できるようになりました。また、基本的には見逃し配信としても視聴できるのが特徴で、試合終了後でも見たいシーンだけ見るなど自身に合った楽しみ方ができます。
プロ野球・ネット中継サービスのメリットとデメリット
人気の高まっているネット配信ですが、メリットだけでなくデメリットも把握しておきましょう。
メリット
- 中継対象試合がテレビより多く、アウェイの試合も視聴しやすい
- 時間や場所にとらわれず視聴の自由度が高い
- リアルタイムで視聴できなくても、後追いで再生できるサービスが多い
デメリット
- 通信状況に左右される(安定したネット環境が必要)
- 安定したネット環境があっても地上波よりは遅延や中断が起こりやすい
- 地上波やローカル放送と比較すると料金がかかる
プロ野球中継の視聴におすすめのサービスを分かりやすくご紹介
それでは、プロ野球中継を視聴できるサービスを分かりやすく整理してご紹介します。
プロ野球中継視聴のサービスを選ぶ基準
一口に「プロ野球ファン」といっても、特定のチームを熱心に応援するファンもいれば、幅広く応援しているファンもいます。
サービスを選ぶにあたり、応援しているチームのホームゲーム(主催試合)だけを視聴できるのか、アウェーゲームも視聴できるのか、がひとつのポイントになるでしょう。
また、視聴スタイルも大きく関わってきます。基本自宅にいる時間が多く、テレビで観たい人は地元のテレビ放送や有料チャンネル。外出先含め柔軟に試合を視聴したい場合はインターネット中継のサービス。といったように選ぶべきサービスが変わってきます。
テレビだと基本的にはリアルタイムや録画視聴、インターネットだとリアルタイムでもアーカイブでも(※サービスによる)プロ野球中継を楽しめる、といった違いもありますね。
プロ野球中継を視聴できる主なサービス
・プロ野球に特化したサービスか
・テレビかインターネットか
という切り口でプロ野球中継を視聴できる主なサービスをマッピングしてみました。
この図に沿って、主なサービスやその特徴をご紹介します。
【DAZN】プロ野球はもちろん、MLBや他競技を幅広く観るなら
スポーツのインターネット中継サービスで日本よく知られているのはDAZNでしょう。プロ野球だけでなく、JリーグやBリーグなど幅広い競技の試合が放送されています。MLBも視聴できるため、大谷の活躍なども観ることができます。
2021年は、広島カープを除く11球団の主催試合が視聴できました。シーズンの半分はアウェーゲームであり、どの試合も見逃したくないプロ野球ファンにおすすめです。
一定期間、アーカイブが残るのでリアルタイムで見逃しても安心です。
これだけ充実したスポーツコンテンツをいつでもどこでも観れるのは非常にオトク。docomoユーザーなら、さらにオトクな料金で利用できます。
また、サッカーを始め野球以外のコンテンツも充実しています。複数スポーツの試合中継を楽しみたい方にもおすすめのOTTサービスです。
2022年からDAZNで値上げ
賛否両論ありますが、2月22日よりDAZNは約50%もの値上げを実施します。
「DAZN」、2月からの値上げを正式発表 1.5倍の月額3000円は「適正価格」と強調:運営元が会見で明らかに - ITmedia ビジネスオンライン
月額3000円はやや高い印象もありますが、コンテンツの充実度を踏まえると「適正価格」と言ってもよいでしょう。
特定の球団だけでなく、プロ野球各チームの試合中継を見たい方には、値上げがあってもDAZNが個人的にはおすすめです。
【パ・リーグTV】パ・リーグファン必見!コンテンツの深さが売り
パ・リーグTVは、その名前の通りパ・リーグのコアなファンにおすすめです。6球団の1軍主催試合はもちろん、ファームの試合も視聴できます。また、マルチアングルでの映像など、パ・リーグ主催試合について様々な楽しみ方を提供してくれます。
6球団かそれぞれ出資した事業会社「パシフィックリーグマーケティング」が運営するサービスです。
【リーグ公式】プロ野球ライブ配信・動画・速報|パ・リーグTV
球団のファンクラブ会員であれば通常よりもオトクな料金で利用できることからも、パ・リーグのコアなファンに向けたサービスであることが伺えますね。
Youtubeでも、ライトなファンやあまり野球に興味のない方でも楽しめる切り口で様々な動画がアップされています。もちろん、玄人向けのマニアックな動画もあります。
【スカパー!プロ野球セット】プロ野球をとにかく観たい方におすすめ!
プロ野球の試合をとにかく見逃したくない方には、スカパー!のプロ野球セットがおすすめです。
J SPORTS1・2・3、スカイA、GAORA SPORTS、日テレジータス、スポーツライブ+、TBSチャンネル2、テレ朝チャンネル2、フジテレビ1・2、日テレNEWS24などのチャンネルで放送されるプロ野球中継をまとめて楽しめるプランです。
無料お試し期間もあります。
【hulu,FOD,paravi】プロ野球を含めたオンデマンドコンテンツを楽しみたい方向け
球団の親会社や関連会社が運営するオンデマンドコンテンツサービスの一部として、その球団の試合中継を楽しめるケースもあります。代表例としてはhulu(巨人)、フジテレビオンデマンド(ヤクルト)、paravi(横浜)です。
基本的に主催試合しか視聴できませんが、バラエティやドラマなど他のジャンルと一緒に楽しみたい方におすすめです。
2022年・プロ野球の見どころとネット試合中継サービス
球団別の見どころと試合中継を視聴できるインターネットサービスをご紹介します。
パ・リーグ
近年オリックスやロッテが台頭し、全体としてもハイレベルな争いを繰り広げているパ・リーグ。
オリックス
前年最下位からリーグ覇者に登りつめたオリックスは、吉田・杉本の中軸が今年も役割を果たせるか。また、紅林や来田といった若手のさらなる活躍が期待される。投手陣は前年の疲労からどれだけ回復しているかが鍵となりそうです。
オリックス主催試合の試合中継を見れるサービスは、DAZN、パ・リーグTV、ベースボールLIVE、スカパープロ野球セット、パ・リーグSpecial(楽天TV)です。
ロッテ
2年連続2位と実力をつけているロッテ。やはり、藤原や山口といった若手の活躍が欠かせません。外野を含め、全体的にレギュラー争いが激しい印象です。投手陣は若手で実力のある選手が多く、ケガなく過ごせれば怖い存在になりそうです。
ロッテ主催試合の試合中継を見れるサービスは、DAZN、パ・リーグTV、ベースボールLIVE、スカパープロ野球セット、パ・リーグSpecial(楽天TV)です。
楽天
楽天は則本・岸・田中と実績のある投手陣に、2年目・早川や期待の西口がどこまで成績を残せるか。2021年は外国人野手の不振に悩まされたが、西川・浅村・鈴木大地の移籍組、生え抜きの島内・茂木・辰己あたりが期待どおりの働きをすれば、上位は間違いないでしょう。
楽天主催試合の試合中継を見れるサービスは、DAZN、パ・リーグTV、ベースボールLIVE、スカパープロ野球セット、パ・リーグSpecial(楽天TV)です。
ソフトバンク
ソフトバンクは相変わらずの選手層の厚さが強み。柳田・中村晃・栗原・今宮と実績ある選手にブレークが期待されるリチャード。外国人選手がすでに合流しており、新監督のもとで復活を期す上林などの選手も控えています。
ソフトバンク試合の試合中継を見れるサービスは、DAZN、パ・リーグTV、ベースボールLIVE、スカパープロ野球セット、パ・リーグSpecial(楽天TV)です。
日本ハム
BIGBOSSこと新庄剛志監督が就任した日本ハムは、三塁手のレギュラー候補・野村に注目。ケガなく1年を過ごし、どれだけの数字を残せるか。西川・中田・大田と従来のレギュラーが抜け、選手層の薄さは目立ちますが、そこを補う選手が出てくるか。チームの雰囲気は良いだけに、期待は高まります。
投手はエース・上沢や2年目伊藤に続く先発投手が鍵になるでしょう。
日本ハム試合の試合中継を見れるサービスは、DAZN、パ・リーグTV、ベースボールLIVE、スカパープロ野球セット、パ・リーグSpecial(楽天TV)です。
西武
強力打線が売りの西武は、やはり投手陣に穴がある印象。今井・高橋といった若手エース候補がどれだけ飛躍できるかにかかっているでしょう。野手は山川や外崎が実力通りの打撃を見せることが必須といえます。
ベテラン・おかわり君も身体の状態に不安があるなか、三塁手に誰が入ってくるか。外野も絶対的なレギュラーがいないなか、誰がその座を掴み取るのか、注目です。
西武主催試合の試合中継を見れるサービスは、DAZN、パ・リーグTV、ベースボールLIVE、スカパープロ野球セット、パ・リーグSpecial(楽天TV)です。
セ・リーグ
ヤクルト
前年最下位から日本一を達成したヤクルトは攻撃力が高い印象。山田・青木・村上や外国人選手が揃う打線は迫力満点。
投手陣は若手の奥川・高橋が台頭し、ベテランの小川を軸に石川など計算できる投手もいます。
ヤクルト主催試合の試合中継を見れるサービスは、DAZN、スカパープロ野球セット、です。
阪神
対抗馬としては、阪神に注目。やはり、2年目の佐藤輝明がどれだけ活躍できるか楽しみです。近本・大山に外国人選手も順調で、中野らその脇を固める選手がその実力を発揮できるか。
投手にやや不透明感はありますが、守備の課題も改善していければ、上位を期待できます。
阪神主催試合の試合中継を見れるサービスは、DAZN、スカパープロ野球セット、虎テレです。
巨人
やはり、今年も巨人が優勝の筆頭候補のひとつといえます。2021年は屈辱的な結果となり、より気合が入っています。
坂本・丸・岡本といった中心選手に、梶谷・中島・ウィーラー、さらには吉川・若林といった中堅がバランス良く揃っている印象。主力選手の大きなスランプやケガがなければ安定した戦いが期待できます。
巨人主催試合の試合中継を見れるサービスは、DAZN、スカパープロ野球セット、hulu、GIANTS TVです。
広島
3連覇以降はBクラスに沈んでいる広島は、2020年にセカンドで守備率10割を達成した菊池が残留。林や宇草らが期待に応え、西川がケガなく実力通りの成績を残せれば、強力な打線を形成できそうです。
投手陣も、森下・野村・大瀬良の活躍が期待されます。新人王・栗林とうまく歯車が合えば、戦力としては充実しています。
広島主催試合の試合中継を見れるサービスは、スカパープロ野球セットです。
中日
立浪新監督の中日は、打撃力も高い木下が捕手として更に定着できれば安定しそうです。期待の石川がどこまで成績を残せるかも見どころ。
投手は大崩れはしなさそうな印象で、中日らしい1点を守り切る野球ができれば、自ずと結果はついてくるでしょう。
中日主催試合の試合中継を見れるサービスは、DAZN、スカパープロ野球セットです。
横浜
三浦新監督が2年目の横浜は、宮崎・ソト・佐野・オースティンと攻撃力の高い選手が揃っており、日本から大田も加入。新しい選手がどうハマるか、注目です。
左腕王国とも呼ばれるほど実力のある先発候補は多い一方で、ケガに泣かされ、メンバーが揃わないことも多い印象ですが、今年はどうなるでしょうか。クローザーだった山崎康晃の復活も期待されますね。
横浜主催試合の試合中継を見れるサービスは、DAZN、スカパープロ野球セット、Paravi、ニコニコ生放送です。
タイプ別のプロ野球試合中継サービス
プロ野球ファンにも特定球団を応援している方もいれば、全体的に見たい人、手軽に観戦したい人など様々な方がいると思います。いくつかのタイプに分けて、おすすめの視聴方法やサービスをまとめます。
地元球団を応援しているファン
ホームゲームだけ観戦できれば十分という方であれば、特にネット配信サービスを利用せずに地元局の番組内での試合中継で満足できることが多いでしょう。全試合を見たい方はDAZNやパ・リーグ球団のファンであればパ・リーグTV、あるいはスカパーがおすすめ。
地元球団ではないが特定の球団を応援しているファン
プロ野球は12球団しかないため、地元にチームがないという方も多いでしょうし、地元に球団があっても応援しているのは別のチームという方もいるでしょう。この場合は基本的にテレビ放送ではなくネットまたはCSの各サービスへの加入が必要です。
やはり、DAZNやスカパーがおすすめになります。もし応援しているチームがJSPORTS放送の対象で社会人野球や野球以外のスポーツも視聴したい方はJSPORTSもおすすめです。
特定の球団というよりプロ野球自体が好きな方
メディアが巨人1強時代から移り変わって久しいですが、ファンとしても色々な球団の情報を得やすくなっており、結果としてプロ野球全体として好きなファンも増えていると思います。
この場合、できるだけ多くの球団の主催試合の放映権を持っている試合中継サービスへの加入が必要です。そうなると必然的にDAZNやスカパーが選択肢に入ってきます。
個人的なおすすめはDAZN
個人的には、まずサービスというよりインターネット中継全般をおすすめします。時間・場所を問わずに視聴でき、自宅で視聴する際もテレビ・モニターと接続して大画面に投影することもできるからです。
そのうえで、やはりDAZNがおすすめ。広島ファンを除き、ということにはなりますが、プロ野球の試合をこれだけ網羅し、かつ料金もリーズナブルです。おまけに、一部ファームの試合や他のスポーツも視聴できるサービスは唯一無二といえます。
若手の成長を見たいなら「イレブンスポーツ」
イレブンスポーツは、インターネット上でプロ野球の多くの球団のファーム主催試合を視聴できるサービスです。ライブ中継・見逃し配信ともに視聴できます。
年間650試合もの中継があり、次世代を担う若手選手をブレイク前から発見できるサービスといえます。