コロナウイルスとカナダ政府、アルバータ州政府の決定事項
世界的に蔓延しているコロナウイルスですがカナダも例外ではありません。
カルガリー、バンフのあるアルバータ州では日に日に感染者数が増していて連邦政府、州政府共に不要不急の行動自粛やスーパー以外の店舗の休業を要求するなど市民生活に影響が出ています。
そこでこの記事では3月末現在のカナダ政府、アルバータ州政府の決定事項のまとめと市民生活がどのようになっているのかについて書いていきます。
コロナウイルスとカナダ政府、アルバータ州政府の決定事項
この記事で書いてる内容は2020年3月30日現在のものです。
状況は刻一刻と変化しているのでカナダ政府、アルバータ州政府のホームページを自分で確認して最新情報を入手してください。
カナダ政府の決定
- カナダへ入国した人は症状の有無にかかわらず14日間の自己隔離が義務(例外職種あり)。これはQuarantine Actに基づく法令義務で違反した人には罰則が適用
- カナダへ入国した人で症状がある場合、公共交通機関の使用を禁止。隔離できる場所がない場合はChief Public Health Officerの指定する施設で隔離を行う
- カナダ国籍者以外の不要不急の入国を6月30日まで制限(国境封鎖)。例外は永住権保持者、外交官、カナダ国民またはカナダ永住権保持者の近親者、フライトクルー、第三国への乗り継ぎ、アメリカに14日間以上滞在して無症状の人
- 国際線の到着空港を限定(トロント、モントリオール、バンクーバー、カルガリーのみ)
- コロナウイルスの症状のある人はカナダ入国禁止。ただし、症状があってもカナダ国民及、永住権保持者は飛行機以外の 陸路、列車、海路では入国できる
- 症状がある場合は係員が検疫官に連絡して必要な処置をとる
- カナダ国外への不要不急の旅行の自粛要請
カナダ政府サイトのリンク
帰国者の自己隔離についての説明など
国境封鎖や入国制限について
カナダ政府公式サイト
有効なビザをすでに持っている人への対応
カナダ移民局が空路か陸路での入国を許可
- temporary foreign worker
- 有効なstudy permitを保持している人
- 3月18日より前にstudy permitを許可された人
- 3月16日より前に永住権を許可されたがまだカナダへ入国していなかった人
ただしカナダ国民や永住権保持者と同様、症状がある場合は飛行機には搭乗できないのと、入国後は14日間の自己隔離が必要。
カナダ移民局のサイトで詳しい情報を入手できます(英語もしくはフランス語)。
https://www.canada.ca/en/immigration-refugees-citizenship/services/coronavirus-covid19.html
アルバータ州の決定
アルバータ州では3月に入るまではコロナウイルス患者も数人しかいなかったので他人事のような状態だったのですが、3月上旬頃から爆発的に患者が増えました。
現在では700人近い患者が確認されています。
そのためアルバータ州も含めたカナダ西部6州(ブリティッシュコロンビア、アルバータ、マニトバ、サスカチュワン、北西準州、ユーコン準州)とアルバータ州内エドモントン、カルガリー、キャンモア、バンフの各自治体などでは緊急事態宣言か公衆衛生上の緊急事態宣言が出ています。
アルバータ州政府の対応
- せき、熱、息切れ、鼻水、のどの痛みなどのある人は最低10日間の自己隔離。10日間で症状がおさまらない場合は治るまで自己隔離を続けるhttps://www.alberta.ca/self-isolation.aspx
- 海外旅行から帰国した人、新型コロナウイルス患者と濃厚接触した疑いのある人は最低14日間の自己隔離https://www.alberta.ca/covid-19-travel-advice.aspx
- リクリエーション施設や娯楽施設の利用禁止(ジム、プール、美術館、コミュニティセンター、子供のプレイセンター、カジノ等)
- レストランはテイクアウトかデリバリーのみ営業できる
- 美容院、ネイルサロンなど、不要不急の事業の閉鎖
- 歯科、検眼医、理学療法、マッサージ、鍼治療、足医療、ナチュロパシー等の不要不急の医療サービスの停止、閉鎖
- 洋服店、家具店、コンピュータ店等の不要不急の店舗の閉鎖https://www.alberta.ca/restrictions-on-gatherings-and-businesses.aspx
- 高齢者施設の訪問者は原則一名に限定
- 州立公園の閉鎖
- 15人以上の集会等の制限。例外は食料品店、ショッピングセンター、医療施設、空港、他の生活に必要な施設
15人以下の集会も中止するべき人
- 海外から帰国した人
- 重要なインフラに関する職業についてる人(医療関係、緊急対応要員、電力会社、通信事業等)
- 60歳以上の高齢者
- 基礎疾患があるなど高リスク者
- 感染を拡大させるリスクの高い活動をしている人
アルバータ州政府サイトのリンク
州政府の決定に違反した人に対しては罰金を科すことも発表されています(CD$1000)。
実際に罰金のチケットを切られた人の話も出ています。
https://www.alberta.ca/release.cfm?xID=69918C41565BC-002C-269C-638E958E5912C37B
アルバータ州政府のサイト
https://www.alberta.ca/coronavirus-info-for-albertans.aspx#p22780s6
Social distanicingに関して
https://www.alberta.ca/prevent-the-spread.aspx#p25621s3
コロナウイルス患者が利用したフライトに関する情報(同じフライトに乗っていた場合は14日間の自己隔離が必要)
https://www.alberta.ca/assets/documents/covid-19-flight-information.pdf
市民レベルでの現況
ここまで連邦政府、州政府の対応を書いてきましたが、実際市民生活がどうなっているのかを少し書きます。
日常生活
普段の生活においては特に変わったところはありません。
ただ、買い物などに行くと変化を感じます。
日本と同じようにカルガリーでも2月下旬頃からスーパーなどでの日用品の買占めとそれに伴う品切れが始まりました。
特にトイレットペーパー、ティッシュペーパーなどはどこに行っても買うことができません。
あとはカップ麺や缶詰、パスタなどのストック性のある食品も品切れ状態です。
一方で鶏、豚、牛の肉類は豊富に在庫があります。さすが畜産んが盛んなアルバータ州といったところです。
一部スーパーではSocial distancingのために入場制限をして店内に入るのに長時間並ぶところも出ててきています(しかも入ったところで品物がない)。
レジではセルフレジは半分を止めてお客同士が接近しないように、有人のレジでは透明アクリル板を立ててお客とキャッシャーが濃厚接触とならないようにしています。
レストラン、お店など
バー、パブは休業しているところがほとんどです。
レストランは店内での飲食は禁止、基本持ち帰りのみとなっています。売り上げが相当落ちてかなり苦しいというところも多いようです。
家電量販店、ショッピングモールも全て閉鎖しています。そのためどこのお店もフリーデリバリー&オンラインで30~50%のセールをしてなんとか売り上げを上げようとしているようです。
通常この時期はセールの時期ではありませんが春物の新商品も含めて全てセール対象にしているところが多いです。
人がいない
用事があってダウンタウンまで行きましたがびっくりするくらい人がいませんでした。
走っている車も少ないし駐車場もほぼ車が無い状態。閉店しているお店が多くゴーストタウンのようでした。
正直これを見たときはかなり深刻だなと認識させられました。感染ということもそうなのですが、経済に対する影響も相当大きいと思われます。
多くのお店が休業を余儀なくされているということでワーホリや留学生の多くは自分たちの国へ帰っています。
経済に対する影響
飲食関係や航空関係で働いてる人は多くが一時解雇になっています。
もう一つ深刻なのはカルガリーはエネルギー関係の企業が集積しているということです。
コロナショックと同時に原油価格が暴落しており、カルガリーの多くの企業がその影響をもろに受けています。
わかりやすいのはガソリン価格がリッターCA$60台にまで下がってることです。
57.9というのはリッター57.9セントということで日本円にすると45円くらいです。
15リッター入れて10ドルいかないんですよね(日本円にすると700円くらい。今CA$1=¥76くらいなので)。
消費者からするとありがたいことなんですけど、カルガリーの経済はこれでとどめを刺されたような状況です(もともとカナダの中でもカルガリーは長く不景気でした)。
バンフ周辺について
アルバータ州のスキー場、観光施設は全て閉鎖になっています。
バンフのダウンタウンもほとんどのレストランが休業となり一部ホテルも宿泊停止の状態です。そのため地元の人以外はほとんど歩いません。
まとめ
ざっとですがアルバータ州の状況について書きました。
中国や日本で感染が広がってきた頃はこっちの人はどこか遠いところの話と思っていた人がほとんどでしたが、今ではかなり深刻な状況になっています。
僕も4月に一時帰国する予定だったのですがキャンセルすることになり、そして次いつ日本へ帰れるのかわからない状況です。
とにかく
早く終息してまた平穏な日常が戻ってくることを願わずにいられません。
そして経済が持つのかなという不安。その辺はカナダ政府が迅速に対応しているようなので大丈夫だとは思うのですが、知っている人にもレイオフされた人がかなりいるので心配になります。
では最後まで読んでいただきありがとうございました。
バンフの駐車場はここがオススメです
バンフへレンタカーで行くときに問題になるのが駐車場です。
レイクルイーズなどに向かう前で買い物や食事をバンフでするだけの時などはどうしても駐車場を探す必要があります。
冬〜春と秋の空いているときはいいのですが、夏は車だらけで空いている駐車場を探すだけでも一苦労です。
そこで今回はレンタカーで旅行する人向けにバンフの駐車場について書いていきます。
バンフの街中の駐車場について、いつも車でバンフへ行く僕が今までの経験から比較的空いてることの多い駐車場、さらに路上駐車標識の見方も解説します。
バンフで駐車場を探してうろうろしたくない人はぜひこの記事を読んでください。
バンフのオススメ駐車場と路上駐車について
最初にバンフで車を止める方法について解説します。
バンフに泊まる予定の人はホテルの無料駐車場に止めてしまいましょう。
バンフで駐車する方法は2つ
バンフで車を駐車するには2つの方法があります。
ひとつは普通の駐車場で、バンフの中心部にたくさん点在しています。
ほとんどは公営で車種や制限時間などに従えば無料で駐車できるのですが小さいところから広いところまで色々あります。
もうひとつは路上駐車です。
カナダでは一定のルールのもとで路上駐車が認められています。
バンフにも路上駐車ができる場所があるのでそこには案内とルールが書かれた標識があります。
標識の見方は後ほど解説します。
公営の無料駐車場
公営の無料駐車場はバンフの中心部のあちこちに点在しています。
それぞれ広さ、営業時間、制限時間などが違うので詳しいことはバンフの駐車場案内公式サイト
で確認できます。(英語)
多くは平面駐車場でロットが10〜50くらいのなので夏の週末など混雑する時にはよほど朝早くにつかない限りほぼ止めることはできません。
いちいち空いてる駐車場を探し回るのは面倒くさいので、今回は広くて中心部に近く割と空きが出やすい3ヶ所をご紹介します。
この3ヶ所を探せばどこかしらは空いています。
ベアーストリートパーケイド
Bear Street Parkadeはバンフのダウンタウン中心部にある立体駐車場。もちろん無料です。
便利な中心部にありながらロット数が多く出入りも激しいので夏の週末など混雑する時期でも空いてることが多いです。
地図 | |
---|---|
ロット数 | 216 |
制限時間 | 2時間もしくは8時間(フロアにより異なる) |
僕もバンフに行くとまず最初にここを確認します。特に混雑するのは昼頃なのですがそこをずらせばほぼ駐車できます。
満車の表示が出ていてもとりあえず中に入ってみると出る車がいたりすることが多いのでとにかく最初はここにいってみましょう。
裏口から出ればすぐにバンフアベニューとカリブーストリートの交差点で立地も抜群です。
少し狭いのが難点ですが日本の立体駐車場に止めたことがあれば問題ありません。
セントラルパークパーキングロット
Central Park Parking Lotはベアーストリートの突き当たりにある平面駐車場。
名前の通りセントラル・パークに隣接していてトイレもある便利な駐車場です。
地図 | |
---|---|
ロット数 | 78 |
制限時間 | 3時間 |
ベアーストリートパーケイドが満車の時に次に確認するのがここ。
ロットが少なくて満車のことが多いと思われがちですが、みんな同じことを考えて敬遠するのか1〜2つぐらい空いていることが多いです。
隣接して公衆トイレがありますがこちらは7:30~22:00の間利用可能です。バンフ国立公園各地にある薄暗く臭い汲み取り式トイレではなくちゃんとした綺麗なトイレです。
トレインステーションロット
Train Station Lotはバンフの駅の近くの平面駐車場です。こちらは5月〜10月限定の臨時駐車場。
地図 | |
---|---|
ロット数 | 436 |
制限時間 | 9時間 |
ここは2019年にできた新しい駐車場で夏の混雑期の深刻な駐車場不足と渋滞解消を目的に作られました。
少し中心部からは距離があるのですが(とはいっても余裕で歩いて行ける距離です。)広く400以上のロットがあり、何よりまだ知られていないので必ず空いてます。空いてる駐車場探すの面倒な人は最初からここに行きましょう。
グーグルマップにはまだ載っていませんが、駅に向かって右側の細い道路へ入っていくと駐車場があります。
線路のすぐ脇にあるのでタイミングが合えばカナダの長い長い貨物列車を見ることができます。
ここは他の駐車場が全て満車の時の最後の希望といった感じですね。
路上駐車
駐車場まで行くのが面倒だから路駐したい。
駐車場はいっぱいだけど路上駐車がぽつぽつ空いてるっぽい。
こんな時のためにバンフの路駐について解説します。
バンフの路上駐車
最初にカナダの路上駐車の基本ルールです。
路上駐車のルール
- STOP、YIELDの標識から5メートル以内は駐車禁止
- 消火栓から5メートル以内は駐車禁止
- 全ての交差する道路(私有地へのアクセス道路も)から1.5メートル以内は駐車禁止
- 横断歩道から5メートル以内は駐車禁止
- 進行方向と反対向きの駐車はできない
STOPやYIELDなどカナダの交通標識についてはこちらの記事で解説しています。
気をつけないといけないのは、路上駐車ができる標識のあるエリアに普通に消火栓などの駐車禁止エリアがあったりします。
もちろんその場合は路上駐車ができるエリア内でも消火栓付近5メートルは駐車禁止です。止めると罰金です。罠です。トラップです。
なんの注意書きもないのでうっかりしてると見落とすので気をつけましょう。
駐車場標識の見方
駐車場標識は道路沿いにわかりやすく設置されていて、路上駐車できる場合は緑色の丸の中にPと書かれて、その下に条件などが表示されます。
実際のバンフの路上駐車標識を例に解説します。
まずこちらはなんの条件もなく路上駐車できる標識。
続いてこちら。午前7:00~午後9:00の間に2時間以内でここから右側が駐車できます。
これは午前8:00~午後9:00の間3時間以内。ただしRV(キャンピングカーなど)はダメです。
上はここから左側で午前8:00~午後9:00の間で30分以内。下はここから右は一般車は駐車禁止、ただしハンディキャップの車は駐車できます。
上の青い看板はここから右側は月、水、金の午後1:00~午後4:00はハンディキャップバス専用。真ん中はハンディキャップゾーンに一般車が止めた場合は$250の罰金。下は先ほどと同じです。
怪しいと思ったら路上駐車はやめておきましょう
路上駐車の標識はわかりにくいものもあるので駐車していいかどうか判断できないときはやめておきましょう。
特にカナダはハンディキャップ関係の違反に関してはとても厳しいです。
上の写真にもありますが一般車がハンディキャップエリアに駐車した時などはかなり高額な罰金を取られます。
数センチはみ出していただけでも違反とみなされることがあるので本当に気をつけてください。僕は昔カルガリーでハンディキャップゾーンに15センチはみ出して$300近い罰金を払ったことがあります。
なおレンタカーで何かしらの違反をした場合は登録したクレジットカードから自動的に罰金が引き落とされます。
バンフの駐車場まとめ
この3ヶ所を探せばどこかしらは空いている駐車場
- Bear Street Parkade
- Central Park Parking Lot
- Train Station Lot
バンフの駐車場公式サイト(英語)
路上駐車
- STOP、YIELDの標識から5メートル以内は駐車禁止
- 消火栓から5メートル以内は駐車禁止
- 全ての交差する道路(私有地へのアクセス道路も)から1.5メートル以内は駐車禁止
- 横断歩道から5メートル以内は駐車禁止
- 進行方向と反対向きの駐車はできない
- 路上駐車標識をよく見てそれに従う
- よくわからないときは路上駐車はやめておく
パッと車を止めてバンフの美味しいランチを食べに行きましょう。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
料理人が解説!丸大豆と脱脂加工大豆、丸大豆醤油と普通の醤油 | 正しい知識で自分にあった醤油を選ぶ
以前ご紹介した濃口しょう油と薄口しょう油の違い、これは製造工程の違いによる塩分濃度、色、香りの違いでした。
このうち濃口しょう油は原料である大豆の違いによってさらに丸大豆しょう油とそれ以外の普通のしょう油に分かれます。
丸大豆しょう油はその名の通り丸大豆を使ったしょう油。対して普通のしょう油は脱脂加工大豆を使って作られています。
脱脂加工大豆…なんだか工業的なあやしい名前…普通の大豆とは違うのか?そもそも自分がいつも使っているしょう油はどっちの大豆を使っていたのかわからない…。
という方もいるかと思います。
そこでこの記事では丸大豆しょう油と普通のしょう油の違いについて解説します。
現役の料理人である僕が両方のしょう油の原料、そして味わいの違いについて書いていきます。
実際に両方をなめ比べたしょう油テイスティングもしました。
この記事を読んでいただければ丸大豆しょう油と普通のしょう油の違い、原料である丸大豆と脱脂加工大豆の違いについてわかります。
みなさんがいつも買っているしょう油、どちらかわかりますか?参考にしてください。
丸大豆しょう油と普通のしょう油の違い
まずは原料となる大豆について解説します。
丸大豆とは?
丸大豆とは何も手を加えていない丸ごとそのままの大豆のことです。
丸大豆を使ったしょう油は普通のしょう油との違いをアピールするために商品の名前で「丸大豆しょう油」などとなっていて、しょう油の原材料表示では単に「大豆 」と書かれています。
もともと全てのしょう油は丸大豆を原料として作られていましたが、戦前から戦後にかけて登場した脱脂加工大豆にとって代わられ、今ではしょう油の生産量の2割ほどが丸大豆を原料としたしょう油となっています。
丸大豆の特徴は油を多く含んでいることです。
しょう油の醸造では油ごと使われるのでこれが丸大豆しょう油の味わいに影響してきます。
脱脂加工大豆とは?
脱脂加工大豆とは丸大豆から大豆油を絞って取り除き、タンパク質などの成分を調整した大豆のことです。
脱脂加工大豆を使ったしょう油はいわゆる普通のしょう油のことで、原材料表記では「脱脂加工大豆」と表記されています。
現在ではしょう油の原料の主流となっていて、全生産量の8割が脱脂加工大豆を使ったしょう油になっています。
脱脂加工大豆は平たくフレーク状になっているので水を吸いやすく分解しやすいのが特徴です。
そのため安いコストで短時間にうま味の強いしょう油を大量に作ることができます。
丸大豆しょう油の特徴
丸大豆しょう油の特徴は
- 鮮やかで透明感のある赤い色
- まろやかな香りと味わい
この2つです。
鮮やかで透明感のある赤い色
大豆にはもともと20%ほどの油が含まれているのですが、丸大豆を原料としたしょう油はこの油も含めてそのまま醸造します。
するとしょう油のもろみの上に油がたまって、空気ともろみの接触を防ぐカバーのような役割をします。
その結果しょう油の酸化が防止されて赤く透明感のあるしょう油が出来上がります。
まろやかな香りと味わい
丸大豆に含まれていた油は熟成期間中にグリセリンへと変化します。
グリセリンは甘く溶けやすい特徴をしているので、これがしょう油の中に溶け込みまろやかで角のない香りと味わいになります。
しょう油に含まれていた油は最終的にはもろみを絞った後にしょう油油として 浮き出てきたところで取り除かれます。
普通のしょう油の特徴
脱脂加工大豆を使用した普通のしょう油の特徴は
- キレのある香り
- 強いうま味
この2つです。
すでに油を搾り取った大豆で作るので丸大豆しょう油のようなまろやかさはありませんが、うま味の元となるタンパク質を多く含んだ脱脂加工大豆によって強いうま味を含んでいます。
脱脂加工大豆を使ったしょう油のメリットは何と言っても旨味を多く含んだしょう油を低コストで素早く安定的に大量生産できることです。
大量消費の現代社会において脱脂加工大豆を使ったしょう油の生産は理にかなっていると言えます。
丸大豆しょう油と普通のしょう油を比べてみた
実際に両方のしょう油にどれだけの違いがあるのか舐めて(飲むのはキツイので)比べてみました。
しょう油テイスティングです。
- やわらかで奥深い香り、揺らすとナッツのような香り。余韻は7秒程度。
- 甘み、酸味が一体となり柔らかい味わい。塩辛さはおだやか。
- 艶やかで透明感が高く赤い色合い。
- はっきりとしたクリアなしょう油の香り、芳ばしさ。余韻は7秒程度。
- すっきりとした味わい。甘み酸味はおだやかで塩辛さがはっきりしている。
- 艶やかで透明感が高く赤い色合い。
味わいと香りははっきりと違いがわかりました。同じように比べてみれば誰でもわかるくらいです。
色艶ははっきりとした違いがわからないですね。
丸大豆しょう油は大豆の油によって酸化が防止されて赤色が鮮やかで透明感が高いということだったのですが実際にはそこまでの差はありませんでした。
味や安全性には大差ない
丸大豆で作った醤油は高級品で美味しい、その一方で脱脂加工大豆を使った醤油は大豆油の絞りカスで作った安物、こういったイメージを抱いている人がいますが実は全くの間違いです。
実際には両方のしょう油は味に大差がありません。
まろやかさ、うま味の強さの違いなどはありますがそれは個性の範囲なので、結局のところ自分の好みで選べばいいのです。
脱脂加工大豆のネガティブイメージ
一方で脱脂加工大豆の安全性にネガティブなイメージを抱いている人がいるのも事実。
それはおそらく大豆油を採るときに使われるヘキサンに原因があります。
大豆から油を搾り採るといっても砕いてただ絞るだけではほんの少しの油しか採ることができません。
そこでヘキサンという溶剤に浸して油分を溶かし出すのです。
ヘキサンとは?
このヘキサンはガソリンなどに含まれる石油由来の溶剤で灯油の匂いがします。
それ自体は有害な物質なのですが、食品添加物として使用する場合は食品に残留物が無い場合(除去される場合)だけ使用が許可されます。
ヘキサンは沸点が69度と低く加熱することでしっかりと除去できるので実際には脱脂加工大豆は安全なのです。
まとめ
- 丸大豆…何もしてない丸ごとそのままの大豆
- 脱脂加工大豆…丸大豆から大豆油を取り除いてタンパク質などの成分を調整した大豆
- 丸大豆が原料
- まろやかな香りと味わい
- 脱脂加工大豆が原料
- キレのある香りと強いうま味
今日は丸大豆しょう油と普通のしょう油について書きました。
原料の違いはありますがどちらも同じしょう油。
それぞれの特徴を理解して自分の好みにあった方を選べばOKです。
どちらのしょう油も正しく保存しないと酸化して黒くなり風味も味わいも損なわれるのは同じです。
しょう油の保存方法については「和食の料理人が解説するしょう油の正しい保存方法」に書いてます。
ちなみに僕は…お刺身には普通のしょう油、煮物には丸大豆しょう油と使い分ける派です。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
バンフのレストランNOURISHでビヨンドミートを食べる!【エリア唯一のベジタリアンレストラン】
バンフは小さな街なのですが観光地ということでたくさんのレストランがあります。食べれる料理も本当に色々で実はバンフはグルメの街でもあります。
そしてあまり知られていないのですがベジタリアンレストランもあります。
各レストランでいくつかはベジタリアンメニューを用意しているのが普通ですがここは完全ベジタリアンメニューオンリー。
先日そのお店へ行ってきたので今回の記事はその時のレビューを書いていきます。
もしこれからバンフへ行くという方でベジタリアンの方がいたら参考にしてください。
バンフのレストランNOURISHでビヨンドミートを食べる
実はこの日はアルバータビーフを食べるつもりでした。だからビストロならステーキくらいあるだろうと思って入ったのですが…まさかベジタリアンレストランだったとは。
バンフ唯一のベジタリアンレストラン
正式名称 | NOURISH BISTRO (ノーリッシュビストロ) |
---|---|
公式サイト | https://www.nourishbistro.com |
予約 | https://www.nourishbistro.com/book-a-table |
住所 | 211 Bear St #110, Banff, AB T1L 1A8 |
電話 | (403) 760-3933 |
営業時間 |
月曜〜木曜 11:30~22:00 金曜、土曜 7:30~11:00、12:00~22:00 日曜 7:30~23:00 |
地図 |
外観
バンフのダウンタウンの裏通りベアーストリートにあります。
ランチカレーバフェのマサラやバンフの人気レストランコヨーテの近くです。
どこにもそれらしきことは書いてないのでぱっと見はベジタリアンレストランということがわかりません。普通のビストロという感じです。
実際僕も知らずに入ってメニューを見て知りました。ちなみに僕はベジタリアンではありませんよ。
NOURISH(日本語だとナーリッシュとかノーリッシュとか)という単語の意味は知らなかったのですが調べてみると人や植物を育てるとか耕すという意味です。
オーガニック系の業界やベジタリアン系のレストランでは見かける単語だそうで知ってる人はそれで判断できるんですね。
店内の雰囲気
外にはビストロと書いてあるのですが中に入るとパブのような雰囲気です。ビストロっぽさもベジタリアンっぽさもあまりありません。
カウンター周りは照明を落としてダークな雰囲気に。ランチでしたが多くの人がカウンターで飲んでました。
テーブル席はわりと明るくなっていますが静かな雰囲気を望んでいる人はちょっと違うな〜という感じです。
ちなみにですが夜は割とハジけた若者たちが集まって飲む場所のようです。
NOURISHのメニュー
ドリンクメニューは写真を撮ってないのですがフードメニュー中心にご紹介します。
フード
NOURISHのフードメニューはカナダらしいジャンルにこだわらない多国籍料理です。
タパス、メイン、デザートで構成されていて他にスープとサラダのセット。もちろん全てベジタリアンメニューで一部グルテンフリーもあります。
タパスは餃子とかナチョスなどおつまみ的なもの。メインは麺類やピザなど。少し値段高めですね。
カクテルが充実
ドリンクメニューはカクテルが充実しています。NOURISHのサイトでもボウバレーで最高のカクテルメニューを用意してると書かれています。
他にワインも多めです。オーガニックを中心にカナダ産も含めて数種類リストがありました。
ビヨンドミートバーガーが食べれる
まさか自分がベジタリアンレストランでランチをするとは考えてもいなかったので何を食べるかものすごく迷ったのですが、ベアーストリートバーガーCD$22.22 をオーダーしました。
このバーガーは肉の代わりにビヨンドミートというものを使っています。
100%植物由来の材料で作った代替肉。
大豆由来のタンパク質をメインに色々な食材を調合して肉っぽい味と食感に作られています。
カナダのドーナツチェーンティムホートンなどでもこれを使ったバーガーが販売されるなど北米で急速に広がってきています。
ビヨンドバーガーは一度食べたことがあって美味しいことは知っていたので無難な選択です。
他は説明読んでもどんな料理か イメージできないものばかりでした。
ベアーストリートバーガー
見た目は全く普通のバーガーです。ただいつもと違うのは全て植物由来の食材であること。
バンズは焼いてあって表面はカリカリ、中はふんわりしています。ポテトはかなりスパイシーで辛いのが苦手な人は食べれないかも。
そして肉っぽく見えるこれがビヨンドミートです。味はちょっとジューシーな豆腐のような感じ。
北米では肉の食感や味を完全に再現と宣伝されていますが日本人が食べるとすぐに豆腐だと感じるはずです。
というか結局肉食べたいんじゃんと思うのですがそこらへんを言い出すと物議を醸しそうなのでやめておきます。
とにかく、これが肉と言えるかどうかはさておき普通に食べ物としては美味しいです。
チーズが入っていてそれはいいのかとツッコミたくなりましたが僕はベジタリアンじゃないし美味しいからスルーです。
美味しくてボリュームしっかりとあって全体的には満足です。ベジタリアンメニューだからといって物足りないようなことはありませんでした。
ベジタリアンの方には嬉しいレストラン
今回はバンフ唯一のベジタリアンレストランNOURISHをご紹介しました。
バンフのほとんどのレストランはベジタリアン、グルテンフリーのメニューを備えていますが専門的なレストランはここだけです。
調理器具がベジタリアンメニューとそれ以外のメニューとで共有されていたりといった心配がないのが専門店のいいところで、安心して食事をすることができます。
またベジタリアンではない人でもビヨンドミートを使ったバーガーなど最近のトレンドを反映したメニューやたくさんのカクテルメニューもあるので十分楽しめます。
気になるかたはダウンタウンのベアーストリートにあるNOURISH BISTROへ行ってみてください。
バンフの他のレストランについて知りたい方はバンフ-レストランのカテゴリーでまとめてあるのでそちらをご覧ください。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
料理人が教えます!低温調理器ANOVAで作る牛赤身肉ステーキ【驚くほど柔らかい仕上がり】
外国産の牛肉は赤身肉でステーキにしても硬い…やっぱりやわらかい国産牛のステーキがいいなぁでも高いんだよね…。
こんな風に考えている方はいますか?
実は赤身肉も低温調理器ANOVAを使えば柔らかく仕上げることができます。
そこでこの記事ではANOVAを使って赤身肉のステーキを柔らかく仕上げるレシピを解説します。
- 低温調理器ANOVAを使った赤身肉ステーキの作り方 …下準備から作り方まで詳しく解説します。
この記事のレシピでANOVAを使って調理すれば誰でも柔らかくジューシーな赤身肉ステーキが作れるようになります。
なぜならこの記事で紹介するレシピは料理人である僕が実際に仕事で使っているものだからです。
低温調理器ANOVAで作る牛赤身肉ステーキ
今回は大きめの塊肉(460g)をそのままステーキにします。小さな肉を使うよりもじっくり火が入って美味しく仕上がります。
レシピ
調理を始める前にひと通りレシピを読んでから始めると段取りがわかるのでおいしく作れます。
レシピの流れ
- 肉を常温に戻しつつ下味を入れる
- 表面を焼く
- ANOVAで低温調理する
- オーブンで表面を焼き上げる
- 切り分ける
材料と調理器具
必要な調理器具
下準備
- 肉は冷蔵庫から出して水分をしっかり拭き取る
- 塩こしょうを全体にまんべんなくふって1時間置く(この間に常温に戻る)
- ANOVAは55℃にセットしてお湯を温めておく
- オーブンは230℃に温めておく
作り方
肉の表面を弱火で焼く
- フライパンにオリーブオイル大さじ1を入れて弱火にかけます
- フライパンがある程度温まったところで肉を入れて全ての面を1分ずつ2回焼きます
- 焼き終わったらフライパンから皿などに移して表面の水分と油を拭き取ります
フライパンに肉を入れた時にシューっと小さな音がするくらいが適温です。
大きな音がするときは火が強すぎるので一度肉を外して弱火にします
ただし弱すぎると中まで火が入るので適温を探してください。
ANOVAで肉を低温調理する
- ジップロックにオリーブオイル大さじ2と肉を入れる
- ANOVAで温めたお湯にジップロックを浸し水圧で空気を抜きながら真空状態にする
- 真空した肉をお湯の中につけてクリップなどで固定する
- タイマーを45分にセットして真空調理する
コツ
肉がお湯から頭を出さないようにしっかりと沈めます。
どうしても浮いてくるときはキッチンペーパーなどを上にかぶせて重りにします。
オーブンで強火で焼く
- 45分たったらジップロックから肉を取り出す
- 表面の水分、油を拭き取る
- オーブンの天板に網をのせてその上に肉を立てて載せる
- 230℃で4分焼いて取り出し温かい場所で4分寝かせる
- 再度230℃で3分間焼く
コツ
高音で短時間の火入れと寝かしを繰り返すことでじっくりと余熱で中心方向へ火が入ります。
天板の上に直接のせないで網の上にのせるのは天板から直接熱が伝わらないようにするためです。
肉を立てて置くのはオーブンの熱を広い面で受けるためです。
切り分ける
- 食べやすい大きさに切り分けて盛りつける
コツ
焼きたての肉の内部には肉汁がたくさん含まれています。
よく切れる包丁で(できれば刺身包丁など長いもの)押さずに引くように切ると肉汁を外に溢れさせることなく切ることができます。
肉の切り口
出来上がったステーキの切り口です。
外側はある程度火が入って白くなっていますが中はレア。ピンク〜赤です。
よく切れる包丁で上手に切ると肉汁がしっかりと中に蓄えられた状態になります。
塩がしっかりと入っているのでワサビだけつけてこのまま食べるかわさび醤油がオススメです。
日本酒にもよく合います。
今回は岐阜県の下呂の日本酒奥飛騨雪と合わせました。
肉の塩味と奥飛騨雪のまろやかな香りが良く調和します。もちろんわさび醤油とも抜群に合います。
ANOVAを使っての赤身肉のステーキ
今回はANOVAを使って赤身肉のステーキを作るレシピを解説しました。
赤身肉は硬いというイメージがありますが調理方法次第では和牛ほどとは言わないまでも、十分に柔らかくジューシーなレアに仕上げることができます。むしろ肉特有のうま味と食べ応えはこちらの方が上です。
それを可能にするのがANOVAなどの低温調理器です。
温度を一定に保ってくれることで中心までしっかりとレアに仕上げることができます。
ぜひいちどANOVAとこのレシピで赤身肉のステーキを作ってみてください。
ANOVAを使ったレシピを他にも色々とご紹介しています。そちらも合わせて読んでみてください!
最後まで読んでいただきありがとうございました。
フェアモントバンフスプリングス【バンフのホテルレビュー】1888年創業、カナダの史跡にも指定されてるバンフで最も格式高いホテル
バンフでいちばん格式あるホテルといえばフェアモントバンフスプリングス。
ダウンタウンから少し離れた森の中にそびえる姿は美しく端麗、まるで中世ヨーロッパの古城のようです。
バンフへ来たことのある人もこれから行く人もきっと一度はどんなホテルなのか検索していつかこんなホテルに泊まれたらなぁと思ってるはず。
そこでこの記事ではバンフスプリングスについて書いていきます。
ホテルの施設、部屋や客室のカテゴリーなどを中心に以前泊まった時のレビューも交えてご紹介していきます。そして時期によってはかなり安くなることもご紹介します。
もしバンフスプリングスに泊まるか悩んでいる方がいたらこの記事を参考にしてください。
フェアモントバンフスプリングス【バンフのホテルレビュー】
バンフでいちばん格式のあるホテル
正式名称フェアモントバンフスプリングスはバンフのボウリバーの近くにあるホテルで、世界的なホテルグループのフェアモント・ホテルズ・アンド・リゾーツの一員でもあります。
元々はカナダ太平洋鉄道が(カナダ横断鉄道の運営会社の一つ)1888年に設立したリゾートホテルで、バンフが山岳リゾートとして発展するのと同じように歴史を刻んできました。
現在の建物は1928年完成でカナダの国定史跡でもありバンフのシンボル的な存在になっています。
正式名称 |
フェアモントバンフスプリングス (Feirmont Banff Springs) |
---|---|
公式サイト | https://www.fairmont.jp/banff-springs/?WBCMODE=WF&_ga=2.117689801.1321750445.1571007610-1280495799.1547078194 |
住所 | 405 Spray Ave, Banff, AB T1L 1J4 |
電話 | (403) 762-2211 |
地図 |
バンフのダウンタウンからは徒歩で20分ほど。 バスで行く場合はパブリックトランジットローム(Roam)の2番で。朝の6時台〜夜11時台まで40分〜60分間隔で運転されています。 |
ホテルの外観と内部
繰り返しになりますが見た目はとにかく城ですね。
このような建築様式をスコティッシュ・バロニアルというそうで、カナダ東部のケベックシティにある同じフェアモントグループのホテルシャトーフロンテナックと同じ設計家によるものです。
大きすぎて近くからは全体を見ることができないのですが、ホテル裏側のボウ川を挟んだ反対岸にバンフスプリングスを見るために作られた展望台があります。
エントランスにはドアマンが待機してゲストが到着するとすぐに駆けつけてくれます。ちなみにドアマンがいるホテルはバンフではこことリムロックリゾートだけです。
ロビー
ホテル内部も重厚な石造りで建設された1920年代の雰囲気そのままです。こちら正面から入ってすぐのロビー周辺。
フロント周りも歴史を感じる作りです。
バンフスプリングスは宿泊客以外に観光目的で訪れる人もたくさんいます。客室フロア以外なら誰でも見ることができるのでバンフ観光の際は是非訪れることをオススメします。
ショッピングアーケード
ロビーから奥に進むとショッピングアーケードがあります。
ここはちょっとしたショッピングモールほどの規模でアウトドアショップ、お土産やさん、リカーショップ、ジュエリーショップなどいちいちホテルの外へ買い物へ行く必要がありません。
レストラン
館内にはたくさんのレストランがあります。カナディアン、ジャパニーズ、イタリアン、バー、カフェなど色々。
- バーミリオンルーム …朝食〜ディナーまで楽しめるメインダイニング
- ストックフードアンドドリンク …ロビー横のカフェ
- 1888チョップハウス …アルバータビーフレストラン
- グレープ …ワインバー
- ワルドハウスレストラン …アルペン料理レストラン
- ワルドハウスパブ&ビアガーデン …平日はビアパブ、週末はブランチレストラン
- カステロイタリアーナ …イタリアンレストラン
- サムライ …寿司レストラン
- ランドルバー …昼から深夜まで営業のカクテルバー
- ロッキーマウンテンアフタヌーンティー …ランドルバーで11:00〜3:00の間提供
- ラムゼイバー …夜だけ営業のバー
スパとプール
バンフスプリングス1階にウィロウストリームスパがあります。
お値段は笑えないくらい高いですがフェアモントクオリティのサービスを受けることができます。
スパに隣接してフィットネスジムとプールもあります。こちらはam6:00〜pm11:00まで。
屋外温水プールでは時々野生の動物が来てこんな感じになります。
バンフスプリングスの部屋
以前泊まった部屋は一番安いカテゴリーのフェアモントルームのうち景色が良いマウンテンビューです。(値段が少し上がります)
ホテル裏のボウ川とランドル山、遠くに広がるカナディアンロッキーが見えます。
ベッドは広々としたクイーンサイズで寝心地も最高でした。
室内のアメニティ
- テレビ …館内の案内などは全てテレビで確認できます
- コーヒーメーカー …キューリグのもの
- ポット …ティーパック5種類
- グラスやワインオープナーなど一通り
- バスローブ
- スリッパ …バンフのホテルでは初めて見ました
- ミネラルウォーター2本
コーヒーはしっかりと酸味もあって美味しく感じました。バンフスプリングスに泊まってるという先入観ではなく本当にいいものが用意されていたのだと思います。多分笑
ティーもいろいろと種類があります。
バスルームはバスタブ付きでお湯の温度も湯の量も問題ありません。なお全ての部屋にバスタブがついてるわけではないようです。
バス周りのアメニティはこんな感じです。歯ブラシは無いですね。
宿泊者は低速wi-fiを無料で利用できます。残念ながら高速wi-fiは追加料金が必要とのことです。
アメニティの補充などはすべてスマホのテキストメッセージ経由でオーダーできます。
部屋のいいところ気になったところ
壁が薄く隣の部屋の音が聞こえるという指摘がありますが、そのようなことは全くありませんし、建物自体はかなり古いはずですが時代に合わせてリノベーションされていてそれは感じません。
廊下の音は結構響いてきたのですが、多分どこのホテルでも同じ感じだと思います。
一つだけ気になったことは、コンセントが極端に少ないことです。
デスク周りのコンセントはテレビなどですべて埋まっていて他に空いてるコンセントはベット脇のサイドテーブル付近にしかありませんでした。(それもサイドテーブルから微妙に離れている。)
充電するデバイスを多く持ち込むときは不便に感じます。
バンフスプリングスホテルの客室カテゴリー
バンフスプリングスの客室は全部で757室あります。
かなり細かいカテゴリー分けがされていますが部屋のタイプは大きく分けて4つ。さらにそれぞれの中でいくつかのカテゴリーに分かれています。
客室からの眺めはボウ川やカナディアンロッキーの景色が見えるマウンテンビュー、ホテルの建物や敷地と一部カナディアンロッキーが見えるリミテッドビューとなっています。値段が高いカテゴリーの部屋でもリミテッドビューの場合があるので注意が必要です。
通常のゲストルーム
最も多くスタンダードなタイプ。
- フェアモントルーム …16㎡、リミテッドビューとマウンテンビューの2種類
- デラックスルーム …19㎡、リミテッドビューとマウンテンビューの2種類
- ゲートハウス …21㎡、本館隣の別棟でリミテッドビューと特別マウンテンビューの2種類
- スタジオルーム …26㎡、特別マウンテンビュー
スイート、スペシャリティ
スイートタイプの部屋で色々な種類があります。一部はリミテッドビューなので要確認です。
- ジュニアスイート …30~33㎡、基本マウンテンビューでジャグジー付きや景色が特別など数タイプ
- ゲートハウススイート …35㎡、本館隣の別棟でリミテッドビューと特別マウンテンビューの2種類
- ワンベッドルームスイート …42㎡、マウンテンビュー
- ツイーベッドルームスイート …79㎡、マウンテンビュー
- テラススイート …56㎡、特別マウンテンビュー
フェアモントゴールド
本館4、5階にある部屋。専用チェックインや朝食など他の部屋と差別化されています。
- フェアモントゴールドルーム …15㎡、リミテッドビューと特別マウンテンビューの2種類
- フェアモントゴールドジュニアスイート …30㎡、マウンテンビュー
- フェアモントゴールドワンベッドスイート …51㎡、マウンテンビュー
- フェアモントゴールドツーベッドスイート …79㎡、マウンテンビュー
シグニチャーコレクション
バンフスプリングスで最も高い部屋。ウエルカムドリンクや特別なアメニティなど数ランク上のサービスとなっています。お値段も1泊CD$2000近くと数ランク上です。
- シグニチャースイート …51㎡、マウンテンビュー
- ギャラリースイート …79㎡、特別マウンテンビュー
- ザ・ロイヤルスイート …139㎡、360°パノラマビュー
バンフスプリングスが値下がりする季節
お値段もそれなりのバンフスプリングスですが、秋と春にはかなり値下がりする時期があります。フェアモントルームならCD$300ほどでまで下がることも。
以前泊まった時は5月初めで、ルームチャージがCD$300ほど、リゾートフィー、パーキングフィーがそれぞれCD$30と税金込みでCD$400弱でした。
10月中旬〜11月
夏が終わりモレーンレイクなど一部では冬季閉鎖も始まってアクティビティも限られてきます。11月上旬にスキー場がオープンしますがまだ雪が少なくお客さんが少ないのでバンフ全体でホテルの値段が下がります。
4月下旬〜5月中旬
スキー場の営業が終了するもののまだ雪が残りアクティビティも限られる季節。冬季閉鎖してる場所もまだまだ多くお客さんが少ないのでホテルの値段が下がります。実はゴールデンウィークはバンフのホテルは値段が安いのです。
特に平日はセールになることが多いので要チェックです!
バンフは5月第3週末ビクトリアデイの連休〜10月第2週末サンクスギビングの連休をサマーシーズンとしていてこの時期はホテルの値段が跳ね上がります。
詳しくはこちらの記事で書いてます。
カナディアンロッキーの旅が一層思い出深くなります
この記事ではフェアモントバンフスプリングスについてご紹介しました。
超高級ホテルで高いイメージがありますが時期と部屋の種類によってはお手頃な値段になります。
サービス、レストラン、設備など全て超一流でカナディアンロッキーの旅が一層思い出深くなることは間違いありません。
バンフスプリングスに泊まるかどうか悩んでいる方にこの記事が少しでもお役に立てればと思います。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
バンフのインド料理レストランでランチ | カナダの料理に飽きたらインドカレーでお口をリセット
バンフの楽しみの一つに食べ歩きがあります。
多民族国家カナダを象徴するように街中には色々な国のレストランがあってどこに行くのか考えるだけでも楽しくなります。
その中でも個人的に気になっていたお店があってインド料理のお店なのですが、先日ランチに行ってきました。
そこでこの記事ではバンフのダウンタウンにある2つのインド料理屋さんについてご紹介します。
両方のお店の味の特徴、店内の雰囲気などを中心にご紹介します。
バンフ旅行で何を食べるか迷っている方がいたらこの記事を参考にしてインド料理はいかがでしょう?
バンフのインド料理レストランでランチ
実はバンフのダウンタウンにインド料理レストランは2軒あります。2日連続でそれぞれに行ってきたので比較しながらご紹介します。
インディアンカリーハウス
お店の名前 | インディアンカリーハウス (Indian Curry House) |
---|---|
公式サイト | http://banffcurry.com |
メニュー | http://places.singleplatform.com/masala-authentic-indian-cruisine/menu?ref=integration |
住所 | 225, Banff Ave, Unit 202, Banff, AB, Canada, T1L1A2 |
営業時間 | 11:00〜23:00 |
予約 | +1-587-222-8779 |
地図 |
場所
インディアンカリーハウスはバンフアベニューに面した建物の2階にあります。
大きな看板とか無くてわかりにくいのですが1階は大きな熊の人形があるお土産屋さんになっているのでそれが目印です。
ボストンピザの看板が目立ちますが同じフロアにあるのでそのまま2階へ上がりましょう。
店内と雰囲気
ランチタイムはサーバーさんが一人しかいないらしく入り口付近には誰もいないので中まで入っていきます。
店内はインド感はそんなに無くて普通のレストランの雰囲気です。平日だったこともありお客さんは多くありませんでした。少し薄暗いです。
勝手にインド系の観光客が多いのかと思っていたのですが地元の人やヨーロッパ方面からの観光客らしきグループなど色々です。インド料理って結構人気があるんですね。
料理
チキン65という名前の鶏の唐揚げのようなものとチキンティッカマサラをオーダーしました。
いつもバターチキンカレーばかり食べてるのでチキンティッカマサラがどんなものなのかイマイチわかってません。なお辛さのレベルをライト、ミディアム、ハードで聞かれます。今回はミディアムで。
ちなみにインドカレーはご飯別注文が基本です。数種類ある中から選びます。
こちらはチキン65。8ピースという説明だったから頼んだのですがなぜか大量盛り。
見た目は辛そうな色をしていますがそんなに辛くありませんでした。でも衣が少し重たいかな。
こちらチキンティッカマサラ。ご飯と別々に来ます。
写真だとわかりにくいのですがかなりの量なので2人で食べても十分なくらいです。
取り皿でご飯と合わせて食べます。
しっかりとしたスパイスの香りと辛さも感じますが上にかかった生クリームが辛さをまろやかにしてくれて食べやすかったです。
量はかなりあったのですが美味しくてどんどん食べてしまいました。
インディアンカリーハウスはしっかりとスパイスと辛さを感じるカレーが食べたい人にオススメです。
アルコールやデザートも充実しているのでディナーで飲みながらインド料理を食べるのも良さそうです。
マサラ オーセンティックインディアンキュイジーヌ
お店の名前 | マサラ オーセンティックインディアンキュイジーヌ(Masala Authentic Indian Cuisine) |
---|---|
公式サイト | |
メニュー | http://banffcurry.com/menu.html |
住所 | 229 BEAR STREET, WOLF & BEAR MALL, BANFF, ALBERTA, CANADA |
営業時間 | ランチ12:00〜14:30、ディナー17:00〜22:00、金曜土曜は23:00まで |
予約 | +1-403-760-6612 |
地図 |
マサラはバンフで最初のインディアンレストランです。
裏通りにあるのですがランチタイムのCD$18のバフェが人気でいつも混雑しています。
場所
ベアーストリートとウルフストリートの角にあります。 表通りのバンフアベニュー沿いではありませんのでご注意を。
映画館の建物と言ったほうがわかりやすいかもしれません。
大きな看板があるのでわかりやすいですね。
店内と雰囲気
こちらはインド感たっぷりの内装。そしてお客さんにもインド系と思われる方がたくさんいました。
ランチタイムはバフェ以外のメニューは無いようで席に着くとドリンクメニューだけ渡されて放置されます。
勝手に食べてねという事のようです。
店内はほぼ満席で待っている人もいました。かなり人気です。
料理
ランチバフェはサラダ2種類とカレー4種類(日替わり)、ジャスミンライス、サモサ、ナン、甘いスポンジ状のデザートとなっています。
この日はバターチキンカレーにベジタブルカレーなどが用意されてました。
味付けは辛さ控えめで食べやすくなっていました。インドカレーが初めての人でも抵抗なく食べれそうな感じです。
刺激的なインドカレーが食べたい人には物足りない味付けですね。
こちらはサラダ。きゅうりとレタス、玉ねぎをざく切りにして合わせただけのものと豆サラダがあってドレッシングも3種類ほど用意されています。
ランチバフェは14時半までとなっていますがこの日は14時半を過ぎてもお客さが来てました。
夜はバフェではなくメニューから選ぶようになっています。
カナダの食事に飽きたらインドカレーもアリです
バンフに来てまでインドカレー?と思う方もいるかもしれませんが個人的には全然ありです。
美味しいですし何よりカナダへ来て脂っこいものとパンばかり食べることになるので一度スパイシーなもので口の中をリフレッシュできます。
そして何よりインド系の人たちは優しくて人懐っこいので英語がイマイチでも優しく話しかけてきてくれます。
バンフにある2つのインド料理屋さん、インディアンカリーハウスはしっかりとしたスパイスと辛さのお店、マサラはスパイス感は出しつつも食べやすい味付けのお店です。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
冬のバンフ旅行へ行くべきこれだけの理由【寒いだけじゃない色々な楽しみ方をご紹介】
冬のカナダって寒くて何もすることないと思われがちなのですが、そんなことはありません。冬ならではの楽しみ方がたくさんあります。
寒いのはどうしようもない事実なのですが、しっかりと暖かい格好をすればある程度はしのげますし、日差しが強いので天気が良ければポカポカします。
寒さ以上のたくさんの楽しみ方があるの冬のバンフ。
この記事では冬のカナディアンロッキーバンフの楽しみ方について書いていきます。
読んでいただければきっと冬のバンフへ行ってみたくなります。
本文中に個別関連記事へのリンクをつけているので気になった方はクリックして詳しい記事を読んでください。
冬のバンフ旅行へ行くべきこれだけの理由
カナダの自然、ウインタースポーツ、グルメ等々特にオススメなものをご紹介します。
カナダの冬は美しい
マウンテンリゾートバンフの楽しみは夏だけではありません。冬こそカナディアンロッキーの本当の美しさを見ることができます。
圧倒的な自然美
夏の間宝石のように輝いていたレイクルイーズやモレーンレイクなど湖、滝、川、水の流れは全て氷に閉ざされます。
寒さにじっと耐えて春を待っているカナディアンロッキー。でもその間こそが本当に美しい自然の姿を見ることができます。
湖の底にたまった枯葉から発生したメタンガスが氷の中で固まったアイスバブル。
氷と雪に閉ざされた回廊と巨大な氷の柱が美しいバンフ近郊ジョンストンキャニオン。
カナディアンロッキーの宝石レイクルイーズ。夏の間は美しいエメラルドグリーンでしたが冬の間は全て凍りつきスケート場に。毎年1月には氷像が作られるアイスマジックフェスティバルも開催されて多くの人が訪れます。
ちなみに湖畔のフェアモントシャトーレイクルイーズですが冬の間は大幅に値段が下がって宿泊しやすくなります。
野生動物との出会い
カナダ初の国立公園でもあるバンフは野生動物と共存する場所としても知られています。
人間は動物たちのテリトリーに立ち入らせてもらっているだけで優先されるべきは動物たちの生態系。それがカナダの人々のスタンスです。
町の中では鹿やウサギ、リスなど日常的に野生動物を見かけます。そして郊外へ出て森の中へ入るとエルクやムースなど大型の動物たちと出会うことも。
美しいカナディアンロッキー
荒々しく切り立った山の頂には遥か昔からカナディアンロッキーの自然を作り上げてきた氷河が横たわります。
氷河も山も時には人の命を奪うような危ない場所なのになぜかバンフに来てカナディアンロッキーの姿を見るとホッとしてしまいます。
訪れる人を温かく迎えてくれるのがカナディアンロッキーの懐の深さ。
世界一の雪質でウインタースポーツ
そのカナディアンロッキーはウインタースポーツの盛んな場所でもあります。
海から1000km以上離れたバンフでは乾燥して細かく軽い雪が降ります。湿気の影響が全くありません。
スキー場にはサラサラした雪が積もり条件のいい日には極上のパウダー体験ができます。
そして何よりバンフのスキー場はスケールが大きい。あまり細かいことは言わずに自己責任で色々な場所を滑ることができます。
晴れた日の真っ白なゲレンデと青空のコントラスト、山頂からはどこまでも続くカナディアンロッキーの景色。
こんな景色を見ながらスキー、スノボしてみませんか?
寒くても暖かいバンフの町
カナディアンロッキー観光の拠点バンフは小さな町ですが楽しみ方は色々、優しい人々と暖かい街並みは帰りたくなくなるほど。
多様なバックグラウンドを持つ人々
多民族国家カナダを象徴するようにバンフの町はたくさんの国の出身者がいます。ほとんどの人が何かしら観光に関連する仕事についているので滞在中に彼らと接することも多くなります。
バンフアベニューに並ぶお土産やさんは一見同じように見えても中へ入るとオーナーの出身地がわかるほどそれぞれ品揃えに特徴があります。
レストランもイタリアン、中華、和食、インデアン等々、各国料理のお店があるのでどこへ行くか迷うほどです。
グルメの町バンフ
そのレストランを食べ歩くのもバンフ滞在中の楽しみのひとつ。
色々な国の味を楽しめる他にもアルバータビーフやサーモンなどカナダ料理の美味しいレストランもたくさんあります。
カナダ料理ってなかなかイメージしづらいかもしれませんが色々な国の料理をフュージョンしてカナダの食材と合わせたものです。
寒い冬なら温かいオニオンスープとカナダ産サーモンのソテーがオススメです。
カナダワイン
そしてレストランでぜひ飲んでいただきたいのがカナダ産のワインです。
カナダのワインといえばアイスワインが有名ですが、実はテーブルワインもとても多く生産されてます。
近年品質が急激に上がってきていてブリティッシュコロンビア州やオンタリオ州などは世界的に注目されるワイン産地になりました。
ただ、カナダの生産者は小規模なところが多くてほとんど国内で消費されます。そのため日本ではほぼ無名なのです。
どのレストランもカナダワインをラインナップしているのでバンフに来たらぜひカナダワインを飲んでください。品質の高さに驚くはずです。カナダワインはお土産にもオススメです。
長い夜を楽しむ
緯度が高いカナダは冬の間夜が長くなります。
バンフも冬至の頃は夕方4時半頃には暗くなって朝の8時過ぎまで明るくなりません。
実はバンフではオーロラが月に数回出ています。冬の長い夜はオーロラを見るチャンスもグッとあがります。
そしてバンフは星空も美しい。
外へ出た時に空を見上げてください。街中でもはっきりわかるほどたくさんの星が輝いてます。少し町から外れた場所へ行けば空を埋め尽くすほどの星を見ることができます。
寒いけどそれ以上に楽しいのが冬のバンフ
まだまだ他にも色々な楽しみ方がありますが長くなるので今回はここまで。
寒いだけじゃない、美しく楽しい冬のバンフ。実際に来て確かめてください。
冬の旅行はカナディアンロッキーバンフでいかがですか?
最後まで読んでいただきありがとうございました。
ジョンストンキャニオンで冬のハイキング【バンフのハイキングコースレビュー】幻想的でカナダらしい景色が見れます
カナダのバンフの冬のアクティビティといえばスキースノボのウインタースポーツですが、実はそれだけではありません。冬のハイキングもオススメです。
雪と氷で覆われたカナディアンロッキーの中のハイキングは幻想的で日本では経験することのできないものです。
そこで今日はバンフ近郊にあるジョンストンキャニオンでのアイスウォークについて書いていきます。
ジョンストンキャニオンへの行き方、見どころ、必要な装備などを中心にご紹介していきます。
ジョンストンキャニオンで冬のハイキング
冬のジョンストンキャニオンは時差ボケも吹き飛ぶようなカナダらしい景色を見ることができます。
ジョンストンキャニオンの場所と冬の間の行き方
バンフからの地図 | |
---|---|
車での行き方 |
バンフからトランスカナダハイウェイを西に進むとすぐにジョンストンキャニオンの案内と出口があります。そこからボウバレーパークウェイに入り20分ほどでジョンストンキャニオンに到着。 バスで来てる方もバンフの町でレンタカーを借りることが出来ます。 ※2019年10月現在ボウバレーパークウェイは工事中で通行止めとなっています。バンフからトランスカナダハイウェイを西へ20分ほどのキャッスルジャンクションまで行き、そこからボウバレーパークウェイを東に戻ってください。 |
難易度 |
★★☆☆☆ 往復で2時間半ほど、高低差もそれほど無いので装備さえしっかりとすれば初心者でも行くことが出来ます。 |
営業期間 | 通年 |
駐車場 | 無料駐車場。冬の間はガラガラなので普通に停めることができます。 |
トイレ | 公衆トイレ(水洗式で綺麗です) |
ジョンストンキャニオンはバンフの町からトランスカナダハイウェイとボウバレーパークウェイを経由していくことができます。
30分くらいの道のりですが道が少し狭く冬の間は積雪があります。
バスが出ているのは春〜秋までなので冬はレンタカーで行くしか方法がありません。
冬のバンフでの運転が不安な方は現地ツアーに入ることをオススメします。日本語のガイドさんが案内してくれるので英語の心配はしなくて大丈夫です。靴につける滑り止めも含まれてます。
見どころは2ヶ所です
ジョンストンキャニオンはボウクリークという小川に沿って出来た渓谷です。
夏の間は涼しげに流れていた川も冬は氷に覆われてその上に雪が積もり、渓谷の左右に迫る石灰岩は染み出た水がそのまま凍りついて氷の壁となります。
全てが雪と氷に閉ざされてしまうのが冬のジョンストンキャニオンなのです。
夏のジョンストンキャニオンのハイキングはこちらの記事でご紹介してます。
渓谷に沿ったハイキングコースはまるでおとぎ話の世界にでも入ってしまったかのような幻想的で不思議な景色の連続です。
途中ローワーフォールズとアッパーフォールズの2箇所の滝があります。
ローワーフォールズまではおよそ1.1km、アッパーフォールズまではおよそ2.6kmです。
ただ歩くだけなら2時間くらいで戻って来れますが、途中で写真を撮ったり立ち止まって景色を眺めたりすると往復で2時間半から3時間くらいの時間になります。
ローワーフォールズ
ローワーフォールズまでは普通に歩けば40分もかかりません。
夏は渓谷を流れる川と生い茂る木々で涼しげなハイキングコースなのですが、冬の間は氷と雪の真っ白な中を進んでいきます。
せり出した石灰岩と川のわずかな隙間を通り抜けていきます。
十分なスペースが無いところは川の上にせり出した通路を通ります。なかなかのスリル。下は見ないほうがいいです。
通路の下の真っ白な部分が凍った川です。
こちらローワーフォールズ。冬の間は滝が凍ってその下をわずかに水が流れています。
ローワーフォールズを一番近くから見るには小さなトンネルをくぐり抜けます。
上の写真はそのトンネルを抜けた場所からのものです。
こちらは夏のローワーフォールズ。かなり迫力があります。
アッパーフォールズ
ローワーフォールズからさらに先へ進むとアッパーフォールズへ行くことができます。
距離はおよそ1.5kmです。雪道なのでペースは遅くなりますが1時間はかからずに到着します。
ここからは少し勾配が急な場所が出てくるので安全のためにアイゼンを装着しましょう。道が凍っていると滑って歩けなくなりますし危険です。
※冬のジョンストンキャニオンで必要な装備は後ほどご紹介します。
こちらアッパーフォールズ。見事な氷の柱となっています。
落差は50m無いくらいで冬の間は氷の下にわずかに水が流れているだけです。
夏のアッパーフォールズはこちらなのですがだいぶ印象が違いますね。
アッパーフォールズ周辺の壁は冬の間アイスクライミングのメッカとなります。
ルックアウトからアッパーフォールズを見下ろす
アッパーフォールズから少し登ったところにアッパーフォールズルックアウトという場所があります。
その名の通りアッパーフォールズを見下ろす場所でベンチもあるのでお弁当持参でここでランチにするのも楽しいですよ。
ただし、じっと座って食べるだけだとものすごく冷えるので携帯コンロを持参して暖かいスープなどを作ったりするのがオススメです。
ホテルで熱々のコーヒーを作って水筒に入れて持ってくるのもいいと思います。最近の水筒は保温保冷効果が半端ないので氷点下で長時間持ち歩いてもほとんど冷めません。
なおYouTubeにてハイキングの様子をアップしてるのでそちらもよかったらご覧ください。
必要な装備
これは僕が冬にジョンストンキャニオンへ行く時のものです。
かなりの寒さなのでしっかりとした防寒対策が必要です。寒波が来てる時は-30℃くらいまで下がることもあります。
冬のバンフの天気についてはこちらで予習しましょう。
アイゼンはカルガリー市内もしくはバンフの町で一日$10くらいでレンタルできます。
現地のツアーに入る場合はレンタルのアイゼンが含まれているので準備する必要はありません。
買う場合は普通のものであればカナダでCD$60、日本なら2000円くらいでも買えます。
そんなには高くないです。
周辺は野生動物の宝庫
ジョンストンキャニオンへ向かうボウバレーパークウェイはわりとひんぱんに野生動物と遭遇します。
これは以前エルクの群れに遭遇した時のもの。この時はスマホしか持ってなかったので小さい写真しか撮れませんでした。
一眼などいいカメラがある人は忘れずに持って行きましょう。
冬のジョンストンキャニオンは満足度高めです
難易度低めでこれほど美しくて幻想的、何よりカナダらしい景色を見れる場所は他にありません。
ジョンストンキャニオンのアイスウォークへ行けばバンフ旅行が一層印象深いものになること間違い無しです。
ということで冬のジョンストンキャニオンのご紹介でした。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
広島の鉄板焼き中ちゃんでウニクレソンなるものを食べてきた
今日は日本への帰国中に行ったお店のご紹介。
広島に行った時にいくつか行ったお店の一つです。
はっきり言って広島はどこのお店に行っても美味しいものしか出てこない。
酒どころで美味しいお酒もたくさんあるし、魚もお肉も美味しい。
また行きたくなる、そんな町です。
個人的に鉄板焼きってなんだか行きづらいイメージがあったのですが、それを覆してくれるいいお店でした。
広島の中ちゃんは出来立ての鉄板料理と元祖ウニクレソンが食べれるお店
お店の情報や店内の雰囲気、メニューなどを中心にご紹介します。
お店情報
店名 | ひろしま丸かじり中ちゃん |
---|---|
公式サイト | https://nakachanhiroshima.wixsite.com/home |
食べログ | https://tabelog.com/hiroshima/A3401/A340110/34004408/ |
ぐるなび | https://r.gnavi.co.jp/ept0z9ca0000/ |
ホットペッパー | https://www.hotpepper.jp/strJ000521087/ |
住所 | 広島県広島市中区弥生町6−8 |
電話 | (082)-243-6067 |
営業時間 | 18:00〜売り切れまで。日曜定休 |
座席数 | カウンター20席、テーブル1席5名、個室1室10名 |
広島駅からの行き方 |
銀山町の電停から歩いて6〜7分ほどです。
とにかくいつも混雑しているので予約しましょう。 この日は7時過ぎに予約なしで行きましたが満席で30分くらい待ちました。
店内の雰囲気
案内されたのは入り口すぐのカウンターで目の前に大きな鉄板がありました。
この鉄板を囲むように配置されたカウンター席がメインで20席。他にテーブル席と個室が1つずつあります。
個室は10名までいけるそうなので大人数でも大丈夫です。
お客さんは若い方〜年配の方まで男女問わずです。隣の人との距離が結構近くて屋台のような賑やかな雰囲気です。
目の前の店員さんがキビキビ動いて鉄板の上で次々に料理が作られていきます。自分のオーダーした料理が目の前で作られていくのが楽しいですね。
中ちゃんのメニュー
広島名物お好み焼きはもちろん、アワビの刺身や生ウニ、中華メニューなどジャンルにこだわらず色々あります。
絶対食べたいのはウニクレソン。
ウニとクレソンを鉄板で炒めてバターと醤油でシンプルに味付けしたもので中ちゃんの名物です。
店内にはその日のおすすめメニューも別で用意されています。
瀬戸内海の海の幸はもちろんお肉も充実しています。
刺身に煮付け、牛タン、イチボと守備範囲が本当に広い。広島の美味しいものが全て揃っていて人気の理由がわかります。
飲み物はビール、ハイボール、サワー、ワイン、ノンアルコールなど一通り揃っています。広島の日本酒もメニューの他に数種類用意されてました。
中ちゃんでこの日頼んだ料理
最初は名物ウニクレソン。
ウニクレソンは中ちゃんが発祥のオリジナルメニューだったのですがあまりの美味しさであっという間に広島中に広がり、今では全国的にも知られるようになりました。
ちなみにクレソンではなくほうれん草を使ったウニほうれんというものもあるそうです。
ウニの甘みと磯の香りがクレソンのほろ苦さと口の中で絶妙に重なり合って素晴らしいハーモニーです。
添えられているバケットにのせて食べるとまた美味しい。
続いてはアスパラバター。
表面に打ち粉をしてから焼いてるのでカリッとした食感とアスパラのシャキッとした食感とが一緒に楽しめます。
続いて白肉の天ぷら。
白肉ってなんのことかわからなかったのですが、モツのことだそうです。
モツの天ぷらなんて食べたことなかったので興味津々だったのですが、これも美味。もちろんモツ臭さなんて全くありません。
衣のサクサク具合もいい。
広島名物お好み焼き
そば入りを頼みました。ふわっとした生地とソースにパリッとしたそばの食感の違いが楽しく美味しい。
中ちゃんの周辺の面白いお店
中ちゃんの周りには色々気になるお店がたくさんありました。その中の一つをご紹介します。
ビールスタンド重富 | 広島を生ビールで元気にしたい!ひろしま元気プロジェクト
ここは普通の酒販店なのですが、店の一角を改装して生ビールの立ち飲みをできるようにしています。
検索で「ビールスタンド」と入れると「重富」と出てくるくらい有名なお店です。
そして生ビールを注いでくれるのがマスターの重富寛さん。
ビールを研究し尽くして様々な注ぎ方をマスターした方で注ぎ方によって変わる色々なビールを味わせてくれます。
別の日にここに行ってきたのですが、ビールってこんなにも美味しいものなんだなと心の底から思いました。
なお、このお店は「純粋にビールを味わう」ことを目的としているので、一人2杯まで、立ち飲みだけ、つまみは一切なし、予約不可となっています。
いつも列ができていますが、回転は早いのでそんなに待つことはありません。
帰国中は他にも色々なお店へ行ってきました。
中ちゃんで広島名物全部たべれます
少し窮屈だけど賑やかで店員さんがキビキビ動く中ちゃんは楽しい屋台のようなお店です。出来立ての鉄板料理は海の幸、山の幸、広島の美味しいものが全部詰まって至福のひと時を過ごすことができます。
次回広島行くときは再訪決定です。
最後まで読んでいただいてありがとうございました。
冬のバンフ旅行の服装はこんな感じでOK!【寒さ対策が全て】
以前ご紹介したバンフの冬の天気でも書いたように冬のバンフは極限の寒さ。下手をすると命取りになりかねないほどです。一方で冬には冬の色々な見どころ、楽しみがあってわざわざこの時期に旅行に来る人も多くいます。僕もスキーやハイキングなど冬のバンフが大好きです。
冬のバンフを楽しむにはしっかりとした服装を準備することが大事。服のチョイスを間違えて寒くて辛い思いをするのだけは避けたい。
そこでこの記事では冬のバンフ旅行での服装について書いていきます。
冬のバンフ旅行でオススメの服装と心がけることを解説します。
この記事を読んでいただいてしっかりと準備をすればバンフへ来てからも安心して旅行を楽しむことができます。
冬のバンフ旅行の服装はこんな感じでOK!
最初に冬のバンフの天気の特徴を解説します。
冬のバンフの天気
バンフの冬の天気の特徴です。
これが9月頃〜4月頃まで続きます。とは言っても9月と4月は朝晩の寒さが中心で一番厳しくなるのは12月〜3月くらいです。
バンフの冬の天気についてはこちらの記事で予習してください。
この中でもいちばんつらいのが寒さです。もうこれが全てですね。
寒波が来ると-30℃とか…。想像できますか?
バス待ち、食事に行くのに外へ出た時、冬のハイキングなどシチュエーションは色々ですけど、とにかく冬のバンフでは寒さから自分の身を守るための服装が必要なんです。
冬のバンフはこんな服装で
詳しく解説していきます。
わかりやすくするためにショッピング&食事でバンフのダウンタウンを歩くというシチュエーションにしました。気温は-20℃くらい。1時間くらい歩きながら時々お店に入ったりします。
おしゃれな靴は必要なし
まずは足元。
いちばんオススメはトレッキングシューズかアプローチシューズです。
底が適度にデコボコで雪や氷の上でも滑りにくいのと厚めの素材で作られているのでそれなりに暖かい。
できればくるぶしの上くらいまであるのがオススメです。
わざわざおしゃれなブーツを持ってきたりするのはやめましょう。理由は単純でバンフでは冬の間雪が降るたびに道に融雪剤を大量にバラまきます。特に街中で多い。
この融雪剤が靴をものすごく痛めます。そして中途半端に溶けた雪が黒ずんで汚い。靴が汚れます。
ヒートテックなどで内側から温める
これは基本中の基本。
ヒートテックでもなんでもいいのですが発熱系のインナーを上下しっかりと着て内側から温めましょう。これを着ると着ないとでは天と地ほどの差が出ます。
最近はヒートテック靴下なるものも出てるのでそれも必須です。
上下の服は暖かい素材のもの
服は脱ぎやすくて暖かいものがいいです。理由は室内に入ったり、急な天気の変化で暑くなったりしてもすぐに調整できるからです。
僕がいつも着るのはセーターやスウェットなどとシャツの重ね着です。この格好はすごく暖かくて襟もあるのでちょっといいホテルのレストランにもそのまま行けます。暑くなっても一枚脱げば大丈夫。
もう一つオススメなのがシャツ+シャツの重ね着です。先ほどと同様襟付きなのと、脱ぎやすいのでさらに調整しやすい。
シャツの重ね着とかマヌケっぽい?
これ意外と格好良く見えますよ。本当です。試してみてください。
下はしっかりとした生地のパンツにしましょう。コーデュロイとか暖かくて理想です。
女性の方でスカートの人はタイツなどで肌を出さないようにしましょう。
上着はしっかりとしたダウン
上着はダウンジャケット一択ですね。薄い生地のコートとかは冬のバンフでは用をなさないので気をつけてください。
最近のダウンは技術の進歩が凄まじくとても暖かいので日本で普通に売ってるもので十分です。僕も日本で買ったものを使っています。
裏技でスキーウェア、スノーボードウェアーを着るという方法もあります。滑りに来てる人で荷物を減らしたい人はいかがでしょうか。防寒性に関しては十分なので意外とオススメです。
小物類があるとさらに良い
最後は小物類。これがかなり重要。
バッチリ暖かい格好をしても手や頭が出てるとそこから急激に寒くなります。
頭はニット帽で守ります。耳まで覆うか耳当てをしましょう。耳とか鼻とか飛び出てる部分はいちばん最初に痛くなってきます。
マフラーかネックウォーマーも必須です。僕はいつもネックウォーマーをつけてさらにその上にマフラーをします。暖かいのを通り越して暑くなることがありますけどその時は自分で調整です。
最後に手袋。真冬のバンフで手を出したまま歩くのは本当に辛いので薄くてもいいので手袋をしましょう。
服装以外であるといいもの
服装については以上なのですが、他にバンフ旅行で持っていくべき小物がいくつかあります。
冬のバンフはものすごく乾燥します。唇はすぐ割れてしまいますし肌もカサカサ、かかとはガサガサです。数日の旅行くらいだし大丈夫と思ってると現地で必ず後悔しますよ。カナダのリップクリームは高くて種類も少ないので日本で準備しましょう。
もう一つ、静電気を除去できるアクセサリー。
乾燥が半端ないので静電気も半端ないです。特に重ね着してダウンも着るのでものすごく電気がたまります。
旅行中静電気地獄になるのが嫌な人は忘れずに用意しましょう。
その他バンフ旅行で用意すべき小物類は全てこちらに書いてあります。
冬のバンフの服装は完全装備+脱いで調節が基本
今日は冬のバンフ旅行の服装についてでした。
厳しすぎる寒さから体を守るために完全装備で行きましょう。バンフの冬は寒いを通り越して痛くなります。旅行中に寒さで辛い思いはしたくありませんよね。
ホテルなど室内へ入った時や急な気温上昇で暑くなった時はダウンや中に来ているものを一枚脱ぐ。
冬のバンフでは防寒装備+脱いで調整を心がけます。
服は暖かくて調整しやすいもの
最後まで読んでいただきありがとうございます。
冬のバンフの天気の特徴【旅行準備前に知っておきたい】
冬のバンフ旅行で気になるのが現地の天気。
荷物を準備しようにも天気がわからないと何を持っていくべきかわかりませんよね。
そこでこの記事では冬のバンフの天気について書いていきます。
冬のバンフの天気について特徴、気温、積雪量を中心に解説していきます。
冬のあいだ毎週スキーに行く僕が今までの経験とバンフの冬の天気を徹底的に調べてまとめました。
この記事を読んでいただければ冬のバンフの天気がわかって旅行の準備が進む…はずです。
冬のバンフの天気の特徴【旅行準備前に知っておきたい】
まずは天気の特徴を解説していきます。
冬のバンフは寒さが辛いのでしっかりと防寒対策をしましょう。
冬のバンフの天気の特徴
カナダは北海道よりもはるかに北にあります。
そしてバンフは標高1,400mくらい。
これだけでどんな天気か予想できますね。
天気予報が当たらない
山の中なのでコロコロ天気が変わります。
目まぐるしく天気が変わるのが冬のバンフの特徴。
天気予報を見るのは無駄とは言いませんがあまり意味がないです。でも気温はわりとキッチリ当たります。
朝起きてカラッと晴れていても昼過ぎから曇ることが多いですね。
どうしても天気予報で確認したいという方にはこちらのAccuWeatherというサイトが見やすくてオススメです。(英語)
英語のサイトですが難しい単語は出てきません。
雨雲レーダーもあって便利で僕もよく使います。残念ながら外れることも多いのですが。
寒さと気温差
基本的には冬はずっと氷点下です。
寒波が来ると最低気温が-30℃くらいまで下がることがあるのですが、ひんぱんに来るわけではなく、1ヶ月に2回とか多くて3回とかですね。
普段の最低気温は-10℃〜-15℃くらい、最高気温は-5℃〜0℃くらいです。
※https://www.ncdc.noaa.govのデータをもとにグラフを作成
一番寒さが厳しいのが12月〜2月頃。この時期はすべてのものが凍る寒さで川も湖も滝も凍りつきます。
アイスバブルを見ることができるのもこの時期です。
アイスバブルを見に行きたい人はこちらを読んでください。
時々シヌック(Chinook)と呼ばれる季節風が吹いて真冬に10℃くらいまで気温が上昇することがあります。
こうなると一日の温度差が20℃くらい開くことがあるので体調に注意が必要です。
シヌックはバンフよりも標高の低いカルガリーの方が影響が大きくて真冬にいきなり20℃近くまで気温が上昇することがあります。
帰りにカルガリーに寄る予定の人は少し気にした方がいいでしょう。
雪はそんなに積もらない
実は雪はそんなに積もりません。
正確に言うと降るけど積もらないですね。
※https://www.ncdc.noaa.govのデータをもとにグラフを作成
バンフ周辺の雪は乾燥して細かく軽いのが特徴です。寒波が来るとそれなりに降るのですが細かいから全然積もらない、軽いからすぐ吹き飛ばされる。
そんな感じで日本の山間部みたいなドカ雪になることはまずありません。
その代わり気温が低くて溶けないので少ない積雪でも少しづつ増えていきます。
とは言ってもカナダは少しでも雪が積もると除雪部隊がすぐにやってきてくれるので道の雪は少なめです。
静電気地獄です
バンフ周辺の冬の天気の一番の特徴と言ってもいいのが乾燥です。
内陸で乾いた空気が運ばれてくるのでとにかく尋常じゃないくらいカラッカラになります。唇は常に乾きっぱなし、肌はカピカピ、かかとはガサガサ、ケア必須です。
日本から来る人はカルガリー空港に着いてすぐ気付くはずです。
そのくらい乾燥しているので静電気もすごいことになります。金属に触れるたびにバチバチきてもはや地獄ですね。
静電気を除去する小物を持ってくることを強くオススメします。
日差しつよめ
晴天の時の日差しの強さが強烈です。
真冬に日差しが強いとかイメージしにくいかもしれませんが、晴れた日に車を止めておくと氷点下でも車内がかなり暖かくなります。 そして普通に歩いてるだけで日焼けします。
ちなみにですが、この日差しの強さは夏になるともっと深刻になります。年間を通じて対策必須です。
乾燥対策、日差し対策を含めたバンフ旅行に持っていくべき小物を詳しく知っておきたい方はこちらの記事でまとめてあります。
バンフで冬のような天気が続く期間
日本からバンフへ来る人が体感的に冬と感じる期間はどのくらいか解説します。
冬の始まり
冬の始まりは9月です。
いくらなんでも9月は早くない?と思うかもしれませんがそのくらいの心構えで大丈夫です。
ですが実際には8月末、9月に入ると朝晩はかなり冷え込んで10℃以下になるのでまだ暑さの残る日本から来る人はかなり寒いと感じるはずです。
でも日中はそこそこ暖かくなるので紅葉も見れますしハイキングも十分楽しめます。朝晩の冷え込みと日本との気温のギャップに備える意味でも9月のバンフは冬と認識しておいたほうがいいです。
各地の観光地が冬季閉鎖に入るのは10月初旬頃から、レイクルイーズやモレーンレイクが凍り始めるのは11月終わり〜12月です。
冬の終わり
4月いっぱい〜5月のはじめ頃までは冬と思ってください。
バンフの町から雪が消えるのは4月のはじめ頃でこの時期になると昼間はポカポカする日も出てきます。
ですが朝晩はまだまだ氷点下。それにポカポカすると言ってもせいぜい12℃〜15℃くらい。長い冬で体が慣れた現地在住の人がポカポカすると感じるだけで日本から来る人は普通に寒いと感じる気温です。
時々遅めの寒波がやってきて一日中氷点下になることもありますが長続きはしません。
晴れた日の日差しが強く感じるようになりますが山にはまだたくさん雪がありますし、先ほどのグラフを見てもわかるようにまだ雪もしっかり降ります。
冬季閉鎖になってる各地の観光スポットも5月半ばを過ぎないと再開しません。
ちなみにレイクルイーズやモレーンレイクの氷が完全に消えるのは6月に入ってからです。
それまではこのように氷が残って水位も低い状態です。これはこれで見ごたえがあるんですけどね。
冬の気候を楽しむバンフのお祭り
寒いバンフの冬を楽しむ毎年恒例のイベントがあります。
1月15日〜1月26日にバンフとレイクルイーズでそれぞれ開催されます。
バンフは町中に雪像が作られるスノーデイズ(Snow Days)
SnowDays Festival in Banff | Banff & Lake Louise Tourism
レイクルイーズは氷の彫刻が作られるアイスマジックフェスティバル(Ice Magic Festival)です。
Ice Magic Festival Lake Louise | Banff & Lake Louise Tourism
規模はそんなに大きくないのですが日本の雪まつりとは違ったユニークな雪像、美しい氷像を見ることができます。
冬のバンフの天気のまとめ
- 天気予報が当たらない
- 厳しい寒さと気温差
- 雪はそんなに積もらない
- 乾燥と静電気地獄
- 真冬でも日差しが強い
寒くて大変そうな感じですが、冬には冬の楽しみがあるのがバンフです。
スキー、スノーボードを始めとしたアクティビティ、この時期だけしか見れない自然現象。
個人的には夏よりオススメです。でも防寒対策はしっかりしましょうね。
今回は冬のバンフの天気についてでした。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
冬のバンフのホテルどこがいいですか?
バンフのホテルの選び方がよくわからない。
冬は寒いらしいからなるべく中心部に近いホテルが知りたい。
冬のバンフのオススメのホテルが知りたい。
このような疑問をお持ちの方へこの記事では冬のバンフのホテル選びについて書いていきます。
バンフのホテルの特徴、値段、オススメなどについて解説します。
この記事を読んでいただければバンフのホテルの特徴と自分に合うホテルがどこなのかわかります。
ホテル選びの参考にしてください。
冬のバンフのホテルどこがいいですか?
バンフの冬のホテル事情について解説します。
冬のバンフのホテルは夏の半額
バンフのハイシーズンは夏です。
夏はホテルが足りなくなるくらい人が押し寄せるのでどのホテルも宿泊費が高騰します。
一方冬はお客さんも減ってどのホテルも暇になるので宿泊費が一気に下がるんです。
だいたい半額くらい、ホテルによって1/3くらいまで下がるところもあります。
だからバンフのホテルに安く泊まりたいなら断然冬がおすすめです。高くて泊まれない高級ホテルにも冬なら泊まるチャンスがあります。
冬になったら寒いだけで何にもすることがなくなるんじゃないの?と思う方もいるかもしれませんが、そんなことはありません。
冬もたくさんの見どころや楽しみ方があります。
冬のバンフの楽しみ方
冬のバンフの楽しみ方を少しご紹介します。
世界最高の雪質でウインタースポーツ
バンフ周辺のスキー場はカナダで1番の雪質と言われています。
カナダで1番=世界で1番です。多分。
乾燥して細かく軽い雪はここでしか味わえないパウダー体験です。
バンフ周辺のスキー場についてこちらの記事で解説しています。
北国カナダならではの自然現象を見る
バンフやカナディアンロッキーの湖ではアイスバブルという不思議な現象を見ることができます。
凍った湖の中に見えるたくさんのアイスバブルは幻想的な姿です。
バンフのすぐ近くミネワンカ湖でアイスバブルを見ることができます。
冬の自然の中を歩く
ハイキングは夏のバンフの定番アクティビティですが冬のハイキングもオススメです。
真冬にハイキングなんて寒いし雪も積もるから危ないのではと思いがちですがバンフ周辺には冬でも安全にハイキングできる場所がたくさんあります。
寒さと雪道に対応した装備は必要ですがレンタルすれば安く揃えることができます。
冬のハイキングでは凍りついた滝や川などこの時期だけの景色を見ることができます。
バンフ近郊ジョンストンキャニオンは冬のハイキングの定番スポットです。
冬のバンフのホテル選び
冬のバンフはとても寒くなります。
ホテル選びもまずは寒さを避けることを優先すると楽しく過ごすことができます。
次にバンフでのアクティビティ、行きたい場所を考えて選ぶのがおすすめです。
ダウンタウンに近いホテル
買い物や食事はダウンタウンでという人が多いと思います。なのでダウンタウンの中や徒歩圏内のホテルにすれば遊んで帰る時も寒い思いをしなくて済みます。
路線バスもあるので遠くのホテルでも大丈夫なのですが、冬はバスの本数が減ります。そして8時くらいには終わります。
バンフのバスはこちらのリンクから見ることができます。(英語)
外に出なくていいホテル
ダウンタウンから遠くてもホテルの中が充実していれば外に出なくてもいいですよね。
フェアモントバンフスプリングスはホテルの中で食事もショッピングもできるよう充実しています。
プールやラウンジもあるので一日中ホテルで遊んでいても大丈夫です。
アクティビティで選ぶ
冬のバンフで自分のやりたいこと、行きたい場所に合わせてホテルを選ぶのもオススメです。
とにかくスキー場に近いホテルがいい人はサンシャインマウンテンロッジがおすすめです。
サンシャインビレッジスキー場のど真ん中にあるホテルなので移動時間なしで直接ゲレンデへ出てめいいっぱい遊ぶことができます。
その代わり夜もスキー場から出られないというデメリットもあるんですけどね…。
ちなみにサンシャインビレッジスキー場はカナダで最高の雪質と言われています。
冬のカナディアンロッキーで湖巡りをしたいのならバンフではなくレイクルイーズに泊まってしまうのもいいかと思います。冬なら超高級ホテルシャトーレイクルイーズも安く泊まるチャンスです。
バンフのホテルの分布
バンフのホテルの立地はいくつかのエリアに分かれています。
ダウンタウンエリア
バンフの中心部でレストラン、ショップ、スイーツ屋さんが並び多くの人で賑わいます。ご飯を食べに行ったり買い物したり、街の散策はこのエリアが中心です。
ダウンタウンにはホテルも何軒かあるので買い物や食事をたくさん楽しみたい人、寒いのが苦手でなるべく外を歩くのが嫌な人はこのエリアのホテルがオススメです。
バンフアベニュー沿い
トランスカナダハイウェイからバンフのダウンタウンまで続くのがバンフアベニューです。ダウンタウンに近づくにつれてホテルが立ち並び山岳リゾートらしい雰囲気になります。
ダウンタウンからかなり遠く離れたところにまでホテルがありますが、一応路線バスが走っているので寒い思いをせずに帰ることもできます。
ただ、バスは終わるのが早いのでご注意を。
トンネルマウンテン
バンフの町にあるトンネルマウンテンのふもとのエリアです。
一応徒歩でもダウンタウンまで行けますが、坂道になっているのと、寒さが厳しい時はツライです。
静かなエリアです。
中心部から少し離れたホテル
フェアモントバンフスプリングスとリムロックリゾートは離れた場所にあります。
バンフスプリングスは一応歩いても行ける距離ですが冬は寒さがこたえる距離ですね。ホテルの裏側にはボウフォールズ という見どころの一つがあります。
リムロックリゾートはサルファー山ゴンドラ乗り場に近いホテルです。ダウンタウンからはかなり離れているのでバスで行きましょう。
冬のバンフのおすすめホテル5選
個人的にオススメのホテルを5つご紹介します。
ムースホテル
冬に限って言えばコスパ最高のホテルです。
バンフで一番新しいホテルで立地もダウンタウンのすぐ近く、スパ、温水プールもあって美味しいイタリアンレストランもあります。
冬の平日ならCD$160くらいです。
個人的オススメ度★★★★★
フォックスホテル
ムースホテルと同じ会社の経営です。
ここかムースホテルかどっちが良いかなという感じです。
ホテルの内部の雰囲気も似ていて温水プールもある、なのに少し安い。ムースホテルと同じ値段でフォックスホテルでは上のランクの部屋に泊まれます。
残念な点はダウンタウンから離れてること。一度真冬に泊まってダウンタウンまで歩きましたがかなり寒くて萎えました。
ここの系列ホテルはバスの無料券をもらえるので乗ればいいだけの話なのですが。
冬の平日でCD$140くらい。
個人的オススメ度★★★★☆
フェアモントバンフスプリングス
バンフで最も格式と伝統のあるホテルでカナダの中でも指折りのホテルです。
バンフのホテルはここだけで後は全部ホテルという名のロッジだと言う人もいるくらい。
館内にはショッピングモール、スパ、温水プール、フィットネスなどあらゆるものが揃っています。レストランはいくつあるのか数え切れないほど。
客室もしっかりとリノベーションされて古さを感じません。
僕も一度だけ泊まったことがありますが素直に素晴らしいホテルだと感じました。
ダウンタウンからは少し距離がありますがホテルの中で全てのものが揃うのでいちいち外に出る必要がないです。
冬の間はタイミングが合えばCD$350くらいで泊まれます。
個人的オススメ度★★★★☆
サンシャインマウンテンロッジ
バンフの町からは離れてますがスキー、スノーボードを存分に楽しみたい人にオススメのホテルです。
サンシャインビレッジスキー場のど真ん中にあるので朝一からリフトが止まるまで滑れます。
晴れた夜は真っ暗なスキー場の空に浮かぶ満天の星を見ることもできます。
難点はゴンドラで上がらないとアクセスできない事と冬でもそんなに安くないことです。
そのゴンドラは週末金曜日以外は夕方に終わります。
滑りたい人には一番オススメのホテルです。
冬の平日でCD$300くらい。
個人的オススメ度★★★☆☆
バンフアスペンロッジ
ごくごく普通のホテルですがあえてオススメします。
以前泊まった時に部屋が広めだったのとダウンタウンから近く便利で印象が良かったです。
温水プールと美味しいカフェがあります。
バンフのホテルではしっかりめの朝食が無料なのもうれしいですね。
いいホテルじゃなくて普通のホテルで充分という方にオススメします。
冬の平日でCD$140くらい。
個人的オススメ度★★★☆☆
冬は夏以上におすすめです
冬のバンフの魅力はその時期ならではの自然現象やウインタースポーツです。
昼間はハイキングやスキー、スノーボードを楽しんで、夜はダウンタウンで美味しいご飯を食べましょう。
宿に戻ったら温水プールに浸かってのんびりするのがオススメ。
ホテルが安いので少し長めに滞在してたくさんの体験をしたいですね。
この記事では冬のバンフのホテル選びについて書きました。
どのホテルにするか参考にしてください。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
【レイクルイーズハイキング】ビッグビーハイブから見下ろす2つの湖と秋の黄葉の景色【絶景】
カナディアンロッキーレイクルイーズの周りにはいくつかのハイキングコースがあるのですがその一つにビッグビーハイブトレイルがあります。
頂上まで行くとレイクルイーズとミラーレイクの2つを真下に見下ろすことのできる人気のコースです。
秋には色づいたカラマツに覆われて美しく、バンフ旅行でハイキングを予定している人にはぜひ訪れてほしい場所です。
そこでこの記事ではビッグビーハイブトレイルについて書いていきます。
ハイキングコースの様子、山頂からの景色、難易度、必要な装備などについてご紹介します。
この記事を読んでいただければビッグビーハイブトレイルについてわかるのでハイキングコースを検討する時の参考にしてください。
【レイクルイーズハイキング】ビッグビーハイブから見下ろす2つの湖と秋の黄葉の景色
ビッグビーハイブトレイルはレイクルイーズ湖畔から出発します。レイクルイーズへの行き方などについては別記事で解説しているのでそちらを参考にしてください。
ハイキングコースの詳細
詳しくはAllTrailsというサイトのリンクで確認できます。(英語)
The Big Beehive Trail - Alberta, Canada | AllTrails
距離(往復) |
10.3キロ |
---|---|
標高 | ボトム1,742m、トップ2,269 |
行った時期 |
9月中旬 |
所要時間 | 往復約6時間(途中写真撮ったりしながら) |
途中にミラーレイクとレイクアグネスという2つの湖を経由します。レイクアグネスの湖畔にはティーハウスがありここを目的地とする人も多いのですが今回はさらに先まで行きました。
昨年レイクアグネスまでは来ていましたが今回さらに先へ行った感じです。
ハイキングコースの様子
全体的に難易度は中くらいです。
レイクアグネスまでは危険な場所もきつい場所も無いので誰でも来ることができます。
後半は少しの間ですがガレ場や濡れた場所が続いてきつい登りもあるので多少の体力は必要になります。
そして何より長いですね。景色がきれいなのでそんなに気にならないんですけどそれなりに疲れます。
順番にご紹介します。
ミラーレイクまで
前半はレイクルイーズ脇の入り口から森の中へ入りゆっくりと登って行きます。
この辺りは特に見るものもなくゆるく登っていきます。時々木の間から見えるレイクルイーズが青々として美しい。
40分ほどでミラーレイクに着きます。
ミラーレイクは小さな湖ですが名前の通り周りの景色が鏡のようにはっきりと映り込んで美しいです。
たくさんの人が写真を撮っていました。
レイクアグネスまで
ミラーレイクの手前から乗馬と道をシェアします。
レイクルイーズのハイキングコースではおなじみの馬の落し物が登場します。
この日も少し前に馬が通ったらしく新品がたくさんありました。もちろん全力で避けます。
ミラーレイクからは20分ほどでレイクアグネスに到着します。
湖畔にはレイクアグネスティーハウス。着いたのは11時半頃だったのですが長蛇の列です。
この日は風もなく湖が真っ平らになって周りの景色が綺麗に写り込んでいました。カラマツも黄色く色づいてます。秋深しといった感じですね。
レイクアグネスまではたくさんの人で賑わうのですが、多くの人はここを目的地にします。ここから先は人も少なく静かなハイキングになります。
山頂まで
レイクアグネスを出発すると道が細くなり小石や岩が多くなって荒れてきます。
この辺りからは軽いハイキングではなく山登り感が強くなりますね。
レイクアグネスの湖畔をぐるっと回り込んでいくのですが黄色いカラマツと湖の青の対比がきれいでした。
湖の一番奥は氷河から流れ込む雪解け水とガレ場で歩きづらいので注意が必要です。
湖面には紅葉が写り込んでいました。
ここから山頂まで一気に登ってかなりきつくなっています。とはいってもほんの少しの間なので美しい景色でも見ながら気を紛らわせましょう。
登り切ると山の上は黄葉のカラマツにおおわれていました。向こう側にはビクトリア氷河も見えます。
ビッグビーハイブからの景色
山頂エリアは奥まで行きましょう。ミラーレイクとレイクルイーズを見下ろすことができます。
あまりにも有名なビッグビーハイブからの眺めです。
エメラルドグリーンのレイクルイーズに映り込む空、そしてボウバレーの深い森。
何ですかこの美しすぎる眺め。
黒い点はボートです。
カナディアンガール達も言葉を失ってじっと景色を眺めていました。
山頂には東屋があるのでここでランチにするのがオススメです。山を登りきった充実感と美しい眺めで美味しくないわけがありません。
僕はこの日は何も食べるものを持ってきませんでした。帰りにバンフでランチにするつもりだったのですが、おにぎりでも持ってくるべきだったと激しく後悔です。
それなりの装備と寒さ対策を
9月のレイクルイーズはそれなりの寒さです。
山の上は日本の冬と思ってください。
足元
前半レイクアグネスまでならしっかりしたスニーカーで大丈夫です。道は歩きやすくなだらかです。
ビッグビーハイブまで行く人は最低限アプローチシューズ、できればトレッキングシューズを用意しましょう。
歩きにくいガレ場や濡れて滑りやすい足元。下りの山頂からの急斜面はしっかりと足をホールドしてくれる靴がないとキツイですね。
寒さ対策
山頂はかなり寒いので対策を忘れずに。風があると結構辛い寒さになります。
スタート地点と温度差があるのでスウェットやシャツを持って行き必要に応じて調整しましょう。
小物
急な上り下りがあるのでポールがあると多少楽になります。
カナディアンロッキーの日差しは強いのでサングラスも忘れずに。
オススメは9月中旬〜10月上旬です
山頂からのレイクルイーズの美しさはいつでも同じですが秋に行けばさらに紅葉も楽しめます。
黄色く色づいたカラマツが青いレイクアグネスに映り込むのが何とも言えない美しさですよ。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
バンフのスキー場が知りたいです。【スキー場選びに失敗したくない人向け】
バンフの冬のアクティビティといえばスキー、スノーボードです。
周辺にたくさんのスキー場があるのですがそれぞれ特徴があるので確かめてから行かないとなんだか楽しくないな~ということになります。
そこでこの記事ではバンフ周辺のスキー場について書いていきます。
それぞれのスキー場の特徴を解説してリフト券、アクセス、雪質などを解説します。
この記事を読んでいただければバンフのどのスキー場に行けばいいのかわかります。
バンフへのスキー、スノーボード旅行の計画の参考にしてください。
バンフのスキー場どこがオススメですか?【スキー場選びに失敗したくない】
高いお金を払ってバンフまで来たのに…なんか違う…なんてことにならないようにしましょう。
バンフ周辺のスキー場共通の特徴
共通している特徴について書いていきます。
シーズンが長い
11月の第2週週末〜4月中頃まで。
サンシャインビレッジは5月中旬まで滑走可能です。
雪はそんなに降らない
実は雪はあまり降りません。気温が低く融けないので少しずつ積もっていく感じです。
リフト券が高い
どのスキー場も日本の倍くらいの値段がします。そして一日券か午後券だけ。
とにかく寒い
12月〜4月初めまで氷点下が続いて、寒波が来ると-30度近くまで下がることもあります。
広すぎるスキー場
どのスキー場も広すぎて迷子になります。
僕も初めて行った時は自分の位置を見失いました。
不安な人は現地ガイドに案内してもらうことを強くおすすめします。
ナキスカ
ナキスカはカナディアンロッキー入り口のカナナスキスにあります。
1988年カルガリーオリンピックでアルペンスキーの会場となった場所として知られています。
ここはカルガリーからのアクセスの良さがウリでコースは林間コース中心。
中斜面中心で山頂付近にはかなりの急斜面とふもとに初心者向けコースが少しです。
アクセス★★★★☆
カルガリーから約1時間20分、バンフから約1時間15分
トランスカナダハイウェイとカナナスキストレイル。
雪質★★★☆☆
悪くはないですがとにかく硬すぎです。
シーズンはじめは降雪機をフル稼働させてゲレンデを作ります。
雪があまり降らないイメージで積もってもくるぶし〜スネくらいです。
リフト券★★★☆☆
今シーズンの価格はまだ発表されていないので昨シーズンの参考価格です。
- 一日券$89.95
- 午後券$71.95
- シーズン券$959
公式サイト(英語) | |
---|---|
営業期間 | 11月上旬〜4月中旬 |
標高 | ボトム1,525m トップ2,260m |
コース数 | 79コース |
最長滑走距離 | 3300m |
カルガリーからの地図 |
|
宿泊施設 | ナキスカエリアの宿泊施設を検索する |
ノーケイ
ノーケイはバンフの町から一番近いスキー場です。高速道路挟んだ反対側にあるので町からもゲレンデが見えます。
林間コースの急斜面と緩斜面が組み合わさったコース配置。
スキー、スノーボード以外にもチューブなどのアトラクションがあります。
毎年12月25日にはクリスマス関連のコスプレの人はリフト券無料のサービスをしているのでそこ狙いで行くのもアリです。
雪は少なめですね。草とか石とか出てます。
アクセス★★★★★
カルガリーから約1時間40分、バンフから15分。
トランスカナダハイウェイとマウントノーケイロード。
雪質★★★☆☆
ノーケイも雪は悪くないんですけど硬くしまったアイスバーンです。そしてここはコロコロが多くて滑りづらい。
あとは人工降雪機をリフトに向けて発射するのをやめてほしいです笑。
1月2月頃にはそこそこ積もることもあります。
リフト券★★★☆☆
今シーズンの価格はシーズン券以外まだ発表されていないので昨シーズンの参考価格です。
- 一日券$89
- 午後券$72
- シーズン券(19/20シーズン)$859、早割で$729
ノーケイ、サンシャインビレッジ、レイクルイーズ共通のリフト券もあり。
公式サイト(英語) | |
---|---|
営業期間 | 11月上旬〜4月上旬 |
標高 | ボトム1,680m トップ2,450m |
コース数 | 60コース |
最長滑走距離 | 1167m |
カルガリーからの地図 |
|
宿泊施設 | ノーケイエリアの宿泊施設を探す |
サンシャインビレッジ
個人的におすすめなのはここかレイクルイーズです。カナディアンロッキーでスキーをした充実感をしっかり味わえます。
サンシャインはとにかく広くて雪質最高、営業期間が長いと三拍子揃ってます。
山が丸ごと一枚バーンになってスケールの大きさが桁違いです。
難点を挙げるとすれば平らな場所が多くてボーダーの人はよく止まるということです。
あとは迷子になります。初めてだと特に。
不安ならガイドを頼みましょう。
雪質は自称カナダ1番。タイミングが合えばパウダーも狙えます。(とは言ってもスネくらいまでです)
3つの山にいろんなタイプのゲレンデを作ってバックカントリーも充実。
デリリアムダイブという絶壁はここの名物。ただしここはビーコンとか装備に条件あり。
営業は11月上旬から5月中旬でほぼ天然雪です。
山頂からの絶景も素晴らしい。
アクセス★★★☆☆
カルガリーから1時間50分、バンフから30分。
トランスカナダハイウェイとサンシャインロード。
シーズン中はバンフのダウンタウンから無料のシャトルバスが出ます。
雪質★★★★★
バンフ、レイクリーズエリアでは最高の雪質です。
乾燥した軽く細かい雪が降るのが特徴で、積雪もそこそこあります。
パウダー狙いが当たるとこれぞカナディアンロッキーという最高の体験になります。
リフト券★★★★★(一日券、午後券は昨シーズンの参考価格)
最高の雪質と同じくらいリフト券もお高くなってます。そして毎年値上がり。
- 一日券$114
- 午後券$93
- シーズン券(19/20シーズン)$1,525、早割で$1,098
ノーケイ、サンシャインビレッジ、レイクルイーズ共通のリフト券もあり。
公式サイト(英語) | |
---|---|
営業期間 | 11月上旬〜5月中旬 |
標高 | ボトム1,658m トップ2,730m |
コース数 | 137コース+バックカントリー |
カルガリーからの地図 |
|
宿泊施設 | サンシャインエリアの宿泊施設を検索する |
レイクルイーズ
続いてレイクルイーズ。
ここも最高の雪質とあらゆるニーズに対応するコース設定で満足度高めです。
正面の林間コースは毎年アルペンスキーのワールドカップが開催されるほどの名門コース。硬く圧雪整備されて少し上級者向け。
山頂から入る裏側のバックボウルは非圧雪エリアで極上のパウダーを楽しむことができます。バックカントリー派はここに来れば幸せになること間違いなし。
ふもとのスキーセンター前になだらかなコースも用意されているので、どのレベルの人もしっかりと楽しむことができます。
山頂からのカナディアンロッキーの景色も素晴らしい。
アクセス★★☆☆☆
カルガリーから約2時間15分、バンフから約50分。
トランスカナダハイウェイをレイクルイーズで下りてすぐ。
雪質★★★★★
サンシャインビレッジと並び最高の雪質です。まとまって積もることもありパウダー狙いにもオススメ。
その一方で林間コースはカチカチに圧雪されます。
山麓のスキーセンター前は比較的柔らかめで初心者でも安心して滑れます。
リフト券★★★★★(一日券、午後券は昨シーズンの参考価格)
毎年サンシャインと横並びの金額設定です。
- 一日券$114
- 午後券$94
- シーズン券$1365(10月14日まで$998)
ノーケイ、サンシャインビレッジ、レイクルイーズ共通のリフト券もあり。
公式サイト(英語) | |
---|---|
営業期間 | 11月上旬〜5月初め |
標高 | ボトム1,647m トップ2,673m |
コース数 | 145コース+バックボウル |
最長滑走距離 | 8km |
カルガリーからの地図 |
|
宿泊施設 | レイクルイーズエリアの宿泊施設を検索する |
キッキングホース
最後はキッキングホース。ここはバンフではないですがトランスカナダハイウェイ1本で行けるのとかなりオススメのスキー場なのでご紹介します。
ここは一言で表すと無法地帯。
正面は圧雪された林間コースと非圧雪のコブがメイン。
ゴンドラで山頂へ行くと山全部滑れるバックカントリーとコースがミックスされたようなエリアになっています。
「自己責任で好きにやって」と言われてるようなそんなスキー場ですね。
アクセス★☆☆☆☆
カルガリーから3時間半、バンフから2時間。
トランスカナダハイウェイを西へ行きブリティッシュコロンビア州のゴールデンで下りてから一般道を20分くらい。
グーグルマップを見ていかないとゴールデンで確実に迷子になります。
シーズン中週2往復カルガリー空港から直通バスが運行されます。
雪質★★★★★
乾燥した軽く細かい極上の雪で、日本のようなドカ雪になることもありパウダー狙いもいけます。
林間コースは圧雪されてやや硬め。
コブもあちこちにありますが硬めで日本のよりは滑りにくいです。
リフト券★★★★☆
一日券、半日券はまだ発表されてません。 高めです。
シーズン券$1,709(10月19日まで$1,209)
公式サイト(英語) | |
---|---|
営業期間 | 12月上旬〜4月中旬 |
標高 | トップ2,635m |
コース数 | 120コース |
カルガリーからの地図 |
高速道路トランスカナダハイウェイとアルバータ州道40号線で約1時間20分。 |
宿泊施設 | キッキングホースエリアの宿泊施設を検索する |
宿泊はバンフがおすすめです
昼間はスキー場でいっぱい遊んで夜はバンフの町で食べて飲む。ホテルに戻ってプールで遊んで寝る。
これが冬のバンフの遊び方です。
最後まで読んでいただきありがとうございました。