脳みそにシワをきざむ

ぽかぽかと暮らす研修医2年目の私が、毎日の気づきを少しでも忘れたくないブログです。頭上漫々脚下漫々。

生理とヘモグロビン

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ずっと思ってたんやけど。生理でちょっとくらい血が出たからって、貧血になるわけないやんって。その血はもともと内膜にあって全身への酸素供給能ないわけやから、消退出血しても全身のヘモグロビンとか酸素供給には意味ないんちゃうの?って。ずっと思ってたんやけど。

 

この研究でもやっぱり、月経サイクルのどこでもヘモグロビン量に差はなかったって。

ただ、経口避妊薬(ぴる)飲んでる人のほうが、ヘモグロビン量は多かったって。まあ造血能が同じやとしたら、内膜の増成を抑えて出血させないほうが多いんかな。プラトーっぽいイメージやったけど。

 

ぴる飲んだら走るの速くなるのかなー笑。

 

血液検査はもっと身近に

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いままで病気の診断や評価にしか使われなかった血液検査。

最近は活用が増えてて、栄養・ビタミン・微量元素のモニタリング、酸化ストレスや慢性炎症のモニタリング、血球組成のモニタリング、など。これによって、各アスリートの身体状態がより具体的に定量可能で、どのくらいのトレーニング負荷に耐えられるか分かる。モニタリングすることで栄養やトレーニング、休養をコントロールして、余計な故障や病気を防ぐことができるらしい。当たり前やけど。

 

きっとゆくゆくはこれがアスリートだけじゃない一般に広がって、毎日の健康状態を知ってよりよい健康行動につなげたり、慢性疾患や悪性腫瘍の二次予防だけじゃない一次予防に使われるようになったりするんやろうなあー。

「疲れてるときこそケガするよ!」

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「ラス1こそ危ないんやで!疲れてるとケガしやすいから!」…ほんま?証拠は?っていうやつ。

疲れてると、片足での姿勢保持が難しい、足関節の深部感覚の低下、大腿四頭筋とハムストリングの筋力低下、筋運動比率のミスマッチなど。

→足関節捻挫、ひざいた、ハムストリング損傷などなりやすいかも。注意!

どんな走り方がいいのか

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踵着地と前〜中着地とでは、どっちがどれくらいどう良いのか。

踵じゃない方が、垂直にバーンとかかる衝撃の最大値が小さい、膝の動きが小さい、大腿骨と膝蓋骨の間の衝撃が小さい、など。

でも、故障の度合いは変わらないし、ランニングエコノミーも変わらないそうな。

テーピングの意義

キネシオテーピング、筋肉と同じ伸長率のテープサポート効果、血流やリンパ流をよくする効果などあるとかないとかないとか言われながらも皆んなしてるやつ。

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率直にいうと、肩膝腰痛についてはプラセボテープと有意差無し。
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膝OAについて。nが小さいstudyなのでなんとも言えないが、VAS、WOMAC、ROMでは優位に良いと。大腿四頭筋筋力には変わりなし。どう解釈したらいいんやろう。ただどれも割と主観的な指標やから、「なんとなく痛くない気がする」だけで差が出そう。これがいいのかもしれないけど。これも医療だよね。