監査法人就活対策#1 自分に最適な企業・法人を探すプロセス

監査法人就活について

 

今回は監査法人の就活についてまとめていこうと思います。

 

自分自身、一般的な就職活動を経験しており、就活支援サービスの立ち上げ・運営経験もあるため、監査法人就活をされるみなさんの助けになれば幸いです。

 

 合格後の流れ

今年の合格後の流れはこちらのCPAさんのツイートでスライド2枚にまとめられているのでこちらをご覧ください。

 

ざっくりと説明すると、

論文式試験が終わったら、オンライン説明会があって(対面個別相談もあって)、面接があって内定、という流れです。

なお、上記のCPAさんの内容は4大監査法人についてのスケジュールなので、その他の監査法人税理士法人FAS等はこの限りではありません。

 

就活のゴールは何か?

就活のゴールは究極的には、「自分に最適な企業・法人の内定をもらうこと」です。これを達成するには、「自分に最適な企業・法人を探すプロセス」とその法人の内定をもらえるように「自分をうまくアピールするプロセス」を経る必要があります。

今回の記事ではとりあえず「自分に最適な企業・法人を探すプロセス」について解説していきます。

 

STEP1:自己分析

就活の定番、自己分析です。

この段階でみなさんがやる必要があるのは、自分が将来公認会計士としてどのように活躍したいか?という将来やりたいことの分析だと思います。例えば、監査法人のパートナーになりたいとか、独立開業したいとか、一般事業会社の経理をやりたい、とかを考えることが必要です。

当然特に決まっていないという人もいると思いますが、一度考えた上で特に決まらないというようであればそれはそれでいいと思います。

「自分をうまくアピールするプロセス」で自己分析のより詳細なやり方について書きたいと思います。

 

STEP2:法人分析

自己分析が終わったら、次は法人の分析をしましょう。

法人分析に必要な情報を収集する手段は例えば以下のようにあります。

  1. 法人のウェブサイト・パンフレット
  2. 法人のイベント
  3. 法人の職員への質問
  4. 口コミサイトの閲覧

法人分析でやったほうがいいこと

・とりあえず気になる法人の説明会に参加する

少しでも気になる法人があれば多少面倒でも1回は説明会やイベントに参加した方が良いと思います。自分は最初に大手4法人と準大手1法人の説明会に参加し、そこから数を絞っていきました。最初は大手3法人くらいの説明会出ればいいかなと思っていたのですが、実際参加してイメージが違った法人もあったのでできるだけ1回は説明会やイベントに参加するといいと思います。

・何をどのくらいできるのかをヒアリングする

一通り法人を回るとわかりますが、特定の法人でしかできないことはあまりありません。しかし、法人や部署によってその程度・確率の差はあります。特定の産業の監査を希望する場合や特定の業務を希望する場合などは、自分がやりたいことをどれくらいの確率、年間どれくらいの割合でやれるのかをヒアリングしましょう。 

・外部サイトを閲覧する

Openworkなどの外部の口コミサイトは書いていることの信憑性がやや乏しいですが、気になったところは職員の方に質問してみるといいと思います。

PCのスペックやリモートの接続環境、パンフレット等に記載されている規則が遵守されているかなど、自分では気づかなかった点が見えてくることがあります。

 

STEP3:自己分析と法人分析を組み合わせて自分に最適な法人を選ぶ

ここまでの自己分析と法人分析を踏まえて、自分にあった法人を選んでいきましょう。

(なおこの法人選びのステップは、選考を受ける法人を決める際と選考中・選考直後に法人を決める際の2度行います)

 

個人的な法人選びポイントを列挙していきます。

・やりたいことをやれるか(仕事内容)

 やりたいことが決まっている場合、その業務をどれくらいの確率で全業務時間のどのくらいの割合で関われるかは重要なポイントになります。BIG4であれば特定の法人でしかできない業務は基本的にないので特に重要なのはどれくらいその業務に関われるか?という点になります。

・労働環境

 労働時間やICTの整備状況、PCのスペック等は法人や部門によって異なる可能性があります。自分の望む働き方と志望する法人の労働環境がマッチしているかは法人選択のポイントにいれるとよいでしょう。

・人

 非常に漠然としたポイントですが、監査法人のみならず全ての就活において就活生の法人・企業選びの最重要ポイントとして上がるのがこの「人」です。 実際、人間関係は労働時間・待遇に並び、一般的な離職理由の上位に上がるものであるため、自分に合った人と働くことができるか否かは重要なポイントとなります。しかし、リクルート活動に出てくる職員の方々が母集団を代表していない可能性は十分にあるということに留意することが必要です。そのため少しでも多くの職員の方々と接触し、できるだけサンプルの偏りをなくす努力をすると良いと思います。

 

おわりに

今回は、「自分に最適な企業・法人を探すプロセス」を簡単に解説しました。

次回のブログでは「自分をうまくアピールするプロセス」について書く予定です。ESの書き方や面接での対応などをお伝えできればいいなと思っています。

 

 

 

 

 

 

論文直前期やってよかったこと・悪かったこと

はじめに

久しぶりにブログ書きます。

会計CityBoyです。

 

今回、公認会計士試験の論文式試験直前にやってよかったことと悪かったことをまとめていこうと思います。

正直こんなの読んでる時間ないと思うので、簡潔に短くお伝えします。

 

直前期(論文式試験1週間前)にやったことを簡単にまとめると…

ざっくり言うと、全科目まんべんなく1日10~12時間勉強しました。

また一貫して、「限られた時間で最高の成果を出す準備をすること」を意識して学習していました。

 

直前期やってよかったこと

  1. 全科目まんべんなくやったこと
  2. できない箇所でかつ出題頻度が低いor得点に大きく影響しない論点を諦めて切ったこと
  3. 予定を立てて勉強したこと

 

1.全科目まんべんなくやったこと

自分が受けた回の論文式試験では会計学財務会計)で、過去の傾向とは異なり、基本的な計算の小問がでてきました。過去問の傾向が変わった時に他の受験生が取れる基本問題を落とすと致命傷になるので、過去問にこだわりすぎず、一旦全論点まんべんなく手をつけていたというのは良かったと思います。

ただし、時間がないのであくまでもA,B論点やC論点で簡単なところに絞って復習するといいと思います。

 

2.できない箇所でかつ出題頻度が低いor得点に大きく影響しない論点を諦めて切ったこと

直前期に、今まで大量に時間があった中でできなかった論点を攻略しようとするのはおすすめできません。出題頻度が高く、絶対にできないと得点に大きく影響する論点をのぞいて、潔く諦めて今できている箇所をいかに落とさないようにするかということに集中することをおすすめします。

 

3.予定を立てて勉強したこと

時間がない中で、試験本番までの予定をざっくりでもいいので立てておくと、あとからやりたいことやれなかった…という事態になることを防ぐことができます。

実際私も、直前にやらなければならないことを各日程に割り振り、時間ないなと思いながらも予定を立てる段階で考えていたやりたいことは一通りやり終えることができました。

 

直前期やって悪かったこと

  1. 睡眠時間を削ったこと
  2. 人とあまり話さなかったこと

 

1.睡眠時間を削ったこと

睡眠時間を削りながら勉強していたのですが、最終的に本試験は3日間とも体調最悪の状態で望むことになりました。Twitter見る時間勉強しておけば睡眠時間を確保できたかも?と反省しています。

 

2.人とあまり話さなかったこと

直前期は基本的に人との会話を最小限にしていましたが、逆にストレスがたまってしまいました。勉強に支障が出ない範囲で、友達と話すといい息抜きになると思います。

 

 

まとめ

ここまで論文直前期のやってよかったことと悪かったことをまとめました!

少しでも受験生のみなさんのお役に立てると幸いです!

論文式試験終了後には就活対策の記事も何本かあげれればいいなと思っています。

 

みなさんのご健闘をお祈りします。

 

 

 

ゴッパチへの道#2 12月短答後から8月論文までのスケジュール感をざっくり

こんにちは。会計CityBoyです。

 

今回の記事では私が12月短答後から8月論文までどのように過ごしたのかをざっくりとまとめていこうと思います。

 

目次はこちら

 

 

12月短答後〜年末まで

12月短答後から年末までは、卒業論文の執筆という一大イベントが控えていたため多くの時間をそこに取られた形になりました。一方で遊びの予定もしっかり入れつつという形で過ごしていました。だいたい1日に講義を1〜2本やって前日の復習をやるという形でしょうか。見ていた講義についてですが、私は重要性の低い論点の講義を完全に切っていたため、とりあえずその講義を見る形でスタートしました。

 

こちらが実際の私のスケジュールです(2018年までエクセルで勉強スケジュールの管理をしていました)。赤が財務計算講義、青が財務理論講義、オレンジが管理会計講義、薄い緑色が復習を示しています。クリスマス以降は完全に年末モードに入っていました。

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(ちなみに講義名の横に数字が振ってあるのは財務計算・財表ともにCPAのレギュラー講義の応用期の講義番号です。レギュラー講義の応用期の重要性の低い部分は全カットで12月短答を受けたので、年内はレギュラー講義を消化していく形になりました。)

 

 

<反省点>

今思い返すと個人的にはもう少しやれたかなとは思っていますが、12月短答までフルスロットルで来ていたので多少の反動は致し方なかったかなと考えています。

 

1月〜3月末

短答科目全科目の講義を受け直しました。私の所属していた予備校には通常の講義の内容を圧縮した講義があったため、それを受講しました。1日あたり1~2コマ程度で講義時間も入れて1日あたり6時間程度の学習時間を確保していました。(※講義は1.5倍速視聴です)

 

4月

4月に入るか入らないかというくらいから予備校の答練がスタートしました。得点は結構ボロカスでした。得意科目だった監査論は安定した成績を出していましたが、その他の理論科目がかなり深刻な状態でした。財務の計算と管理の計算は12月よりもマシにはなったもののいまひとつ。財務理論、管理理論、企業法は深刻な状態でした。

なおこの頃の学習時間は1日あたり6~8時間程度でした。

 

5月(短答2週間前まで)

深刻な事態であった理論科目系の改善に力を入れました。

財務理論と管理理論に関しては問題演習が不足していたため、短答用の問題集を解いてわからないところを洗い出し、マーキングしていきました。

企業法については問題演習をしてもなかなか覚えられなかったため、マインドマップを作成し、構造的に暗記できるように工夫しました。

その他の科目については定期的にテキストの復習を行い、力を維持できるようにメンテしていました。

なおこの頃の学習時間は1日あたり8~10時間程度でした。

 

5月(短答2週間前〜本番)

この期間は比較的インプットを重視しました。いわゆる最後の詰め込みという作業です。

計算科目はここからの伸びがあまり期待できないので、取れるところを落とさないようにしました。C論点についても理解できていない点は全切りし、重要性の高い論点に絞り込みました。

一方理論科目はテキストを中心に回転させていきました。回転する際には、テキストに短答向けの問題集や答練で間違えた箇所をマーキングしたことが非常に役に立ちました。

なおこの頃の学習時間は1日あたり8~10時間程度でした。

 

5月短答後〜6月末

5月短答は65%という点数でなんとか突破しました。

短答についてはなんとか突破した人間の話なので、もっと余裕で突破した人の話を参考にしたほうがいいかもしれません笑

 

5月短答後、8月論文に向けてテンションをそのままに勉強……

できればよかったのですが、私の場合完全に燃え尽き症候群のような症状になってしまい、ほとんど勉強が進みませんでした。学習時間としては1日に4時間程度しか確保できていませんでした。租税も経営も5月短答まで全く手をつけていなかったため周りに大幅に遅れを取る形になりました。

 

7月上旬〜中旬

燃え尽き症候群を克服するために様々なリフレッシュ施策を行いました。実家への帰省、友達とのご飯・飲み会、監査法人のオフィスツアーなどの予定を入れ、なんとかモチベーションを復活させることができました。特に3日ほど全く勉強道具を持たずに実家に帰省したのは大きなリフレッシュ効果があり、英断だったと思います。

こうした施策の効果もあり、7月の中頃には1日あたり8~10時間の学習時間に戻すことができました。

 

7月下旬

上述のように6月末まで絶望的な進捗度であったため、この期間は必死に追いつこうと勉強しました。その上で意識したのは論点の重要性です。重要性の低い論点、いわゆるC論点というものは全切りしました。目すら通していません。

また論文向け答練については、ほとんど解かず、解答解説だけ目を通して記述の仕方を覚えていきました。

この時期の学習時間も1日あたり8~10時間しっかり確保していました。

 

8月上旬(論文2週間前まで)

初めて論文の答練を全科目時間通り・日程通りに受験しました。論文の答練を予備校で本番と同じ時間で受けたのはこの1回きりです。なんとなくのタイム感をつかむことができたという意味で非常に役に立ったと感じています。

 

論文2週間前〜本番

租税の出来が非常に悪かったので、学習時間の30~40%程を租税に費やしました。

この期間はとにかくテキストを見て重要性の高い論点を完全に取りきれるように学習していました。

 

本番

基本的には気になるところを見直して、しっかり睡眠をとることを意識していました。

唯一特筆すべきことは、予備校が配っている直前予想問題は必ず目を通すべきということです。この直前予想問題は本試験会場前で某予備校が配布しているのですが、多くの受験生が見ているため、本当に本番で出題された場合、大きく差が開く問題になってしまう可能性があります。「こんなの今更見ても…」なんてことは思わず、一応貰っておきましょう。

 

結果

会計学51.55

監査論59.55

企業法53.30

租税法48.65

経営学67.75

総合 54.84

このような結果になりました。

6月の勉強時間が少ないことを踏まえれば上出来な方かなと考えています。6月ちゃんと勉強していれば、おそらく租税の点数がもう少し上がったのかなという感じでしょうか。

 

反省

さて結果を踏まえて、12→5までの反省点、5→8の反省点をまとめていこうと思います。

・12→5までの反省点

 <良かったこと>

 ・答練を日程通り受験した

  →自分の現状確認に有用だった

 ・3月末までに講義の受講を完了した

  →4月以降十分な演習時間を確保することができた

 <改善すべきだったこと>

 ・計算科目についてテキスト例題を分かったつもりで解いていた

  →テキスト例題を中心に演習していたが、機械的に解いていたため、答練などで

  違う視点から聞かれた際に解けなかった

 ・理論科目について直前の暗記に頼りすぎた

  →理論科目は後から暗記すればなんとかなる、と考えていたが直前に覚えるには

  あまりにも量が膨大であり、自分の暗記力を過信しすぎていた

 

・5→8までの反省点

 <良かったこと>

 ・6月のモチベーションが下がった時期でも最低限講義は見ていた

 ・思い切ってリフレッシュに時間を使った

 ・講師の方に逐一相談した

 <悪かったこと>

 ・短答直後にエネルギー切れになったにも関わらず、具体的な対応策を即時に取らなかった

 

まとめ

とりあえず自分の12月短答後から8月論文までの勉強の経過をざっくりまとめてみました。もっと詳しいことが聞きたい!という方は、ブログのコメント欄でもTwitterでも質問を受け付けるのでぜひご連絡ください。

 

またこれからのブログでは各科目ごとの勉強についてまとめていきたいと思います。

 

まとめノートを作るのはアリ?ナシ?

こんにちは。会計CityBoyです。

 

今回は多くの人が一度は考える「まとめノートは作るべきか?」という問題を考えていきたいと思います。

 

<過去記事>

kaikeicityboy.hatenablog.com

kaikeicityboy.hatenablog.com

 

目次はこちら

 

 

まとめノートを作る意義と効果

まとめノートを作る意義は主に以下の2点かと思われます。

①学習した内容を整理する

②復習の際に短時間で多くの論点の要点を見返すことができる

 

①に関しては、インプット後(ex.講義後)にアウトプットとしてまとめノートの作成を行うことで、自分がインプット時に得た知識を整理することに役立ちます。

②に関しては、作成したまとめノートを見ることにより、再インプットを短時間で効率的に行うことができます。

 

まとめノートを作るのに適した場面

まとめノートを作る意義を踏まえると、まとめノートを作るのに適した場面を考えることができます。上記①から、まとめノートを作るタイミングは、各講義の終了後(もしくは一定のコマ数終了後)が適していると言えます。特に既習者は、テキストを見返すだけだと分かった気になりがちなので、自分で講義の要約を行うことは効果的だと思われます。

まとめノートを作るのに適さない場面

まとめノートは上記①、②の点から一定の学習効果を発揮すると考えられます。一方で、まとめノートの作成は凝りすぎると多くの時間を費やしてしまう上、まとめノートを作ることが目的になってしまう可能性もあり、デメリットも含んでいます。

そのため

(まとめノート作成で得られる効果)>(まとめノート作成時間を勉強に当てることで得られる学習効果)

の時にはまとめノートを作成し、不等号が逆の場合には作成しないという判断を取ると良いでしょう。 

まとめノート作りのコツ

①図を挿入する

まとめノートに文字を羅列しても結局テキストと同じになってしまいます。

そこで個人的にオススメなのが図やフローチャートを挿入することです。

サンプルとして自分が財務理論のまとめノートを作る際に作成したフローチャートを掲載します。

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テキストなどでわかりにくく記述されているものはこのように図にまとめるとわかりやすいです。一方で、テキストで理解できるものや文章のみの説明で足るものについてはこのような図を作ることは費用対効果が悪いのでオススメしません

 

②テキスト(文章)の色を工夫する

まとめノートには後から短時間で見返すことができるというメリットがある、という点を先ほどご紹介しましたが、そのために文字色を工夫することが重要になります。

文字色を重要性ごとに変化させることで、後から見返す時にどこが重要なのかを視覚的に判断することができます。予備校のテキストだと既に黒文字印刷されているため蛍光マーカーでハイライトするしかないですが、自分が作るまとめノートであれば文字色自体を自由に決定できるので自分好みの配色でより見やすいノートを作成することができます。

 

③細かいことは書かない

まとめノートには「高速回転への役立ち」という機能があるため、細かいことを書きすぎるとまとめノートの記載分量が増え、直前期などに高速で要点を押さえる際の障害になる可能性があります。そのため、まとめノートを作成する際は、長い文章というよりは箇条書きに近い形で、矢印記号や番号などを振りつつ、要点をコンパクトにまとめることを意識しましょう。

 

会計CityBoyは各科目でどのようにまとめノートを作ったか

私は全科目まとめノートを作りました。基本的には手書きではなくWordで作り、iPadで移動中などに見れるようにしていました。まとめノートの作成状況は各科目バラバラなので、ここでは各科目ごとにどのようにして作ったか、作った後の反省を記述していきたいと思います。

財務会計論(計算)

財務計算についてはほとんどまとめノートは作りませんでした。短答2週間前に、まだ覚えきれていないところの論点をピックアップしてまとめたくらいで、分量的にはA4で4枚分くらいです。

個人的には財務の計算は基本的に問題演習中心で自分の理解度を確認していくのがいいと思います。

 

財務会計論(理論)

財表については全範囲分のまとめノートを作りました。12月短答終了後に作り始め、相当な時間がかかりましたが、論文まで使えるいいまとめノートを作ることができました。

正直、全範囲分のノートを作ることはあまりオススメできませんが、論文の記述で問われやすい論点のロジックをまとめることは非常に有益だと思います。

 

管理会計

管理会計については、原価計算分野のみまとめノートを作りました。特に計算パターンが複数あってややこしいもの(ex.単純総合原価計算、連産品など)を、Box図を手書きしながらまとめました。

こちらも財務の計算と同様に、基本は問題演習で対応する形がオススメです。

 

監査論

短答に向けてのみ作成し、短答向け問題集で間違ったところをまとめていました。監査論は比較的得意科目だったこともあり、まとめノートを作るよりはテキストを中心に勉強していました。

 

企業法

企業法はまとめノートではなく、マインドマップを作成しました。短答用で作成したのですが、個人的に効果は今ひとつでした。

個人的な感想としては、短答向けの問題集を解きながら覚えていったほうが効率的だったかもしれないと思っています。

 

租税法

租税はCPAのコンサマを使い、それに書き込む形で対応していました。そのため特にまとめノートは作成していません。租税も財務計算などと同じように問題演習の慣れの要素が強いので、まとめノートを作るよりは答練などを解いて理解していったほうがいいと思います。

 

経営学

全範囲のまとめノートを作成しました。経営学ファイナンス分野に関しては問題演習を積むことが有効ですが、経営管理の分野に関しては用語を覚えることが重要なので、覚えるついでにまとめノートを作成していました。作成にそれなりに時間はかかりましたが、相当コンパクトに纏められたので直前期の高速回転に非常に役立ちました。

 

 

まとめ

ここまで長々と説明してきましたが、最後は好みの問題です。

まとめノートで勉強することが好きな人(そのほうが覚えられるよ!という人)は、まとめノートを作ればいいですし、まとめノートで勉強することが苦手な人は作らなければいいという話です。

そして、もしまとめノートを作る際には、この記事に書いたことを参考にしていただけると幸いです。

 

 

 

ゴッパチへの道#1 12月短答を終えて

こんにちは。会計CityBoyです。

 

今回は12月短答が終わった後どうすればいいのか?と言う点について書いていきたいと思います。

 

※自己紹介はこちら

初投稿! 自己紹介 - 会計CityBoy

 

目次はこちら

 

12月短答が終わったら

12月短答が終わったらまずすること。それは「自己採点」です。

自己採点は当日の感触が悪ければ悪いほど苦行だとは思いますが、後に引っ張れば引っ張るほど緊張する可能性があるのでさっさと終わらせてしまった方がいいです。

自己採点をやる理由は予備校発表のボーダーと照らし合わせて、受かってる確率をなんとなく推測できるからです。

確率をなんとなく予想できるか、全くわからないかは学習方針の決定においてかなり差が出るため、個人的な意見としては自己採点はやるべきだと考えています。

 

予備校のボーダー発表

短答終了から数日すると予備校のボーダー発表があります。予備校のボーダーは多少の誤差はあれど真のボーダーに近い値を出してくるので今後の学習方針の決定に有用です。今回はゴッパチ向けにブログを書いているのでゴッパチを目指す人は以下の2つに分類されると思います。

ボーダー予想と同じor1~3点低い

ボーダー予想より4点以上低い

 

②の人の場合(私が体験したケース)、次の5月短答に向けて準備をするだけなので特に問題はないと思いますが、厄介なのは①のケースです。①の場合、受かってるか落ちてるかわからないし地に足がつかない状況になると思います。

しかし、①の場合で受かっていても落ちていても短答科目の基礎を固める必要があると言う点は変わらないため、①のケースの場合は租税経営はとりあえず置いておいて、短答科目の復習から行うと効率のいい学習を行うことができると思います。

 

ゴッパチに向けて何をするか?

ここからは②のケースの人を想定して、ゴッパチに向けて何をするかと言う点を書いていきたいと思います。

STEP1. ゴールと現状の差を分析する

まずはゴール(5月短答合格)と現状の自分との差を分析しましょう。

 

私の12月短答時の成績は以下のようでした。

企業60、監査75、管理44(理論3/8) 、財務96 (理論5/10)

これを見ると、監査は得意、企業はそれなり、管理・財務は理論がダメということがわかると思います。ただし、企業法に関しては勘で当てた問題もあったので、実際には監査以外全部理解が足りないと考えていました。

 

現状分析をせずになんとなく勉強すると、苦手な箇所や苦手な科目は苦手のままになってしまう可能性があるため、現状分析は必須です

 

STEP2. 現状の結果をもたらした要因を分析する

個人的にこれをやる人は少なそうな印象ですが、非常に重要です。

どのような勉強をしたらこの結果になったのかを理解していなければ、次も同じやり方でやって失敗する可能性があります

私の場合、監査論についてはレギュラー講義の日程に合わせて講義を見ることができ、講義内容の理解度も高く、テキストの復習・短答対策問題集も十分に行うことができていました。

一方、企業法については講義こそ見たものの、12月短答の1ヶ月前から講義を見だしたため復習をほとんどせず直前の暗記に頼っていました。さらに管理会計財務会計についても途中から講義の復習が追いつかなくなり、講義だけ見る状態が続いていました。さらにわからない箇所をマークしていたものの、それを放置していました。

 

この分析から、5月短答に向けての学習では、「講義の後に必ず復習する」「わからないところはすぐに解決する」という点を徹底することができました

 

STEP3. 学習計画を立てる

続いて学習計画を立てます。5月短答をゴールとして、短期、長期の計画を立てましょう

私の場合は長期的な計画として、3月までに短答科目の講義を見直して理解を固める(インプットメイン)、4月からは問題を解きながら知識を定着させる(アウトプットメイン)ということを決めました。なお租税経営については12月時点での短答科目の理解度が不十分だと判断したため5月短答後から勉強することにしました。

短期的な計画としては、まずは計算科目を優先的に進めるということを決定しました。計算科目は問題を解くことで定着率が深まるため、早めに着手し、他の科目よりも復習回数が増えるようにしました。

 

なお学習計画を立てる上で重要な要因となるのは確保できる学習時間です。

社会人受験生の方のように多くの学習時間を取ることができない方にとっては全科目の講義を見直すという学習方法が非効率な場合が考えられます。このような場合は、現時点で完成度の低い科目だけ全部見直して完成度の高い科目は部分的に見る、重要性の低い論点は全部カットするといった工夫が必要になると思います。

 

STEP4. 講師に相談する

講師の方に相談できる環境にいる方は、今後の学習計画について講師の方に相談しに行くのがベストです。講師の方に相談する場合にはこれまで述べたSTEP1~3を自分で整理した上で、相談しに行きましょう。

予備校の講師の方々は多くの受験生を過去に見てきているため、様々な合格のケースを知っている方々です。そのような多くのケースを見てきた人にアドバイスをもらうことでより良い学習方針を知ることができると思います。

講師の方々のアドバイスを聞いて、それを自分にあった形にカスタマイズしていくことで、自分に最適な学習方針を決めていくと良いでしょう。

 

 

 

とりあえず今回はここまでにします。

短答お疲れ様でした。相当疲れが溜まっているはずなので2~3日はリフレッシュに時間を費やしていいと思います。5月短答まで約半年、8月短答まで約9ヶ月もあります。

焦らず着実に勉強すれば必ず合格できると思います。皆さんの健闘を祈ります。 

 

 

 

 

 

 

初投稿! 自己紹介

初めまして。会計CityBoyです。

 

簡単に自己紹介をすると、令和元年の公認会計士試験において5月短答合格→8月論文合格といういわゆるゴッパチで合格した者です。現在はまだ学生の身分です。

 

なぜブログを書こうと思ったかと言うと、私がゴッパチを目指すにあたってブログやSNSが参考になったためです。自分自身公認会計士試験の勉強に際して、周りに知り合いが全くいない状況で勉強していて、他の人がどのように勉強しているかを知る機会はブログやSNSなどしかありませんでした。

既に多くの方が公認会計士試験の受験勉強についてブログを書かれていると思いますが、私の体験もぜひ参考にしていただけると嬉しいです。

 

次回以降はゴッパチをいかに達成していくかについて、自身の経験を踏まえて書いていこうと思います。