たまに奇跡のような映画体験がある
大学では映画専攻の学部に入っていたのでよく映画を見ていました。
今でも数こそ減ってしまいましたが映画を見るのは好きです。最近だと『南瓜とマヨネーズ』がとても良かった。
いわゆるシネフィルでは全くないので、たいていの映画は見終わった後「面白かったな」「つまらなかったな」などの感想を抱いてそれで終わり。
でも継続して映画を見続けているとたまに「ああ、この映画を見たこの瞬間を忘れないだろうな」というようなすごい映画鑑賞に出くわすことがあります。
備忘録としてそんな映画体験を記録していきます。
1.池袋文芸座のつげ義春オールナイト
何度か行った文芸座のオールナイトで群を抜いて面白かったのがこのつげ義春オールナイト。
うろ覚えですが『ゲンセンカン主人』・『ねじ式』・『リアリズムの宿』・『蒸発旅日記』の4本立てでした。
オールナイト上映ってたいてい半分以上寝てしまうし、そこに関しては「寝るのもあわせてオールナイト上映!」と割り切ってるところがあるのですが、この時はラストの蒸発旅日記で少しうとうとした以外はほぼ起きていました。
どの作品もつげ義春の幻想的でシュールな部分を見事に映像に落とし込んでいた素晴らしかったです。ゲンセンカン主人はDVD化されていないのでスクリーンで見れて本当に良かった。
当時所属していた映画サークルの先輩後輩とぞろぞろ見に行って、早朝の池袋のファミレスで「良いオールナイトだった!」と興奮気味に話したのをよく覚えています。
2.池袋文芸座のタルベーラオールナイト
初めて行ったオールナイト上映。 こちらはつげ義春とは反対にめちゃくちゃ寝たオールナイトのほうになります。
『ニーチェの馬』・『倫敦から来た男』・『ヴェルクマイスターハーモニー』の3本立てでした。ニーチェの馬はなんとか全部見たのですが倫敦から来た男は後半全滅、ヴェルクマイスターハーモニーはラスト以外爆睡という燦燦たる結果に。
散々寝てすっきりした頭で映画館を出た瞬間に、2020年オリンピック会場が東京に内定のニュースが飛び込んできたのでそれとセットで覚えているオールナイトです。
ちなみにタルコフスキーオールナイトも参戦したことがありますがそれは3本全部寝ました。
3.吉祥寺バウスシアターで見た爆音AKIRA
大友克洋好きの友人に誘われて見に行ったバウスシアターの『AKIRA』爆音上映。
もともとの作品も相当に面白かったのに加えて、映画館が震えるほどの爆音上映で完全に何か別のものに昇華していました。上映後にすっかりAKIRAにヤラれてしまい、あの分厚いコミックを全巻揃えました。
この翌年にバウスは閉館してしまい、毎年の楽しみだった爆音映画祭もなくなってしまいました、悲しかった…。
爆音映画祭ではほかにゆらゆら帝国の日比谷野音のライブ収録を見ました。あれも良かったな~
4.渋谷イメージフォーラムで見たユーリノルシュテイン特集
ユーリー・ノルシュテイン作品集 2K修復版 [Blu-ray]
- 出版社/メーカー: KADOKAWA / 角川書店
- 発売日: 2017/06/30
- メディア: Blu-ray
- この商品を含むブログを見る
これは比較的最近、今年に入ってから見ました。
以前大学の講義で『霧の中のはりねずみ』を見て大感動して依頼、いつかスクリーンで見たいという夢が叶いました。
というわけでもちろん『霧の中のはりねずみ』目当てで見に行ったのですが、最後に上映された『話の話』が本当に素晴らしかった。
真冬のシンと寒い時期に、人のまばらな映画館のスクリーンでユーリノルシュテインをぼんやり見る贅沢な時間はとても心地の良いものでした。断然冬に見るのがおすすめ!
自己紹介
はじめまして。
都内でネット関係の仕事をしているOLです。仕事量にムラがあり、今とても暇な時期なのと、まとまった文章を書く練習がしたくてブログをはじめてみることにしました。
趣味は人のブログを読むこと、写真撮影、読書、映画鑑賞です。
使用カメラはNikonのD7000、父のおさがりフィルムカメラのCONTAX139Q、
そして最近RICOHのGRⅡを購入したのでその写真もアップしていけたらと思っています。
ブログタイトルの通り、去年の夏休みに台湾に旅行に行って以来、完全にのめり込んでしまいこの1年で3度訪台しています。
基本的には日々の記録や、読んだもの見たもの食べたものの感想です。
よろしくお願いします!