スペイン女一人旅*Day5-2 セゴビア-アルカサル-
白雪姫の城
セゴビアにはアルカサルという白雪姫の城のモデルになった建物があります。
ローマ水道橋からアルカサルまで街をぶらぶらしながら歩きます。
サンマルティン教会。重厚感のあるロマネク様式が歴史を感じさせます。銅像はフアン・ブラボという人物です。ハプスブルク家出身のカルロス1世に対してセゴビア市民が起こしたコムネロスの乱の中人物で、セゴビアの英雄だそうです。
マヨール広場に向かって歩くと大聖堂が見えてきました。ヨーロッパの街は大きな建物が目印になって歩きやすいです。
セゴビア大聖堂。カルロス1世がコムネロスの乱鎮圧後、大聖堂を再建しました。時代的にはルネサンス期にあたりますが、スペイン最後のゴシック様式として知られています。外観は高い尖塔がにょきにょきありますが、丸いドームがあったり、一般的なゴシック様式とは雰囲気が異なりました。
中はゴシック様式らしい尖塔アーチや公差ヴォールドがありました。
ちょっと変わったステンドグラスもありました。
大聖堂を後にして、アルカサルを目指します。
アルカサルは街の高台にあります。見晴らしの良い所までやってきました。
到着!ディズニー映画にでてきそうなメルヘンな外観です。
中のもお伽話の世界そのものでした。
ただ他のヨーロッパのお城と違う所は、イスラム文化の影響を受けているということです。
装飾がなんともイスラムっぽい。そもそもアルカサルとはスペイン語で城という意味で、アラビア語が語源となっています。
セゴビアはケルト人→ローマ人→ゲルマン人→イスラム教徒→カトリック教徒と支配者が変わって行きました。
現在残っている城はキリスト教徒によって建てられたものですが、紀元前の頃からケルト人がこの地に砦を築いていた長い歴史を感じさせる所です。
アルカサルから外に出ることもできます。
下を覗くと迷路のような幾何学模様の庭がみえました。
再び内部へ。
アルカサルの内部を堪能したら、今度は外観が綺麗に撮れるという撮影スポットへ!
arucoによれば、撮影スポットは2つあるようで、せっかくなので両方とも行ってみることにしました。
まずは一つめ。
Mirador de la Pradera de San Marcos Calle de San Marcos, 19, 40003 Segovia, スペイン https://goo.gl/maps/oRAu87cC3h3vtkwS6
ここからは野原からのアルカサルを臨めます。
たくさんの人がいるかと思いきや、いたのは私と中国人のおじさんだけでした。
というわけで中国人のおじさんと撮りあいっこしたのですが、写真を撮るときにちょこんと座ったり寝そべったりして可愛かったです。笑
こちらの写真も何枚か撮ってくれました!
おじさんと別れて二つめの撮影スポットへ。
Mirador del Alcazar y los dos Valles Calle Cuesta de los Hoyos, 76, 40003 Segovia, スペイン https://goo.gl/maps/1AezFpnxKzXeTc2X9
この場所がよくわからなくて結構彷徨い歩きました。最終的にはそれっぽい所にたどり着きましたが、そこは道路のただの側道みたいな所で人も自分以外いませんでした。
満足した所で、帰りのバスの時間が近づいて来ました。
急いでバスステーションに戻ります。
しかしここで元来の方向音痴を発揮してしまい、なかなか辿り着けません。
不安を煽るかのように雨も降り始め…
散々歩いた結果、なんとかバスの時間に間に合うことができました。
夢の世界から一気に現実に引き戻されたような気がしました。笑
マドリードから日帰りで行ける街と言えばトレド が有名ですが、セゴビアもまたとっても素敵な街でした!
マドリードに滞在される方はぜひ立ち寄ってほしいです!
スペイン女一人旅*Day5-1 セゴビア-ローマ水道橋-
ローマの遺産が残る街
今日はマドリードからセゴビアへ日帰り旅行です。セゴビアへはバスで90分ほどでした。
バスステーションから主要な観光地までは15分ほど歩きます。
歩いていると突如として巨大な教会が現れました。セゴビアで最も古い教会の一つ、サン・ミジャン教会。
さらに歩いていくと…
ローマの水道橋が見えてきました。
迫力たっぷり!水道橋といえば古代ローマの建築物ですが、セゴビアのものはイスラム教徒に破壊された後再建されたそうです。
展望台から臨む水道橋。近くで見るとなおさら迫力が増します。
今度は遠くから。このあたりでウエディングフォトを撮っている人がいました。水道橋の背景にドレスが映えてとても綺麗でした。
展望台と反対側に来てみました。下のアーチが徐々に小さくなっています。
水道橋の近くにはメリーゴーランドがありちびっ子で賑わってました。
心行くまで水道橋を楽しんだら、街歩きへ。
くちばしの家と呼ばれる建物。
とげとげがいっぱい。
くちばしの家の他にもセゴビアには個性的な壁がたくさんありました。
セゴビアに行かれた際は、建物の壁にもぜひ注目してください!
スペイン女一人旅 Day4-2*トレド
エル・グレコをめぐって
トレドにはこの街ゆかりの画家、エル・グレコの作品が点在しています。
作品のひとつひとつをのんびりと巡っていきます。
トレドの旧市街は歩いているだけで楽しいです。
手始めに サンタクルス美術館へ。
《聖母被昇天》が展示されています。
引き伸ばされた身体、強烈な色彩、ねじ曲がった構図、エルグレコの独特な作風が思う存分楽しめました。
マニエリスムの時代の作品はちょっと毒っ気というか、クセが強くて面白いです。
次はカテドラルに向かいます。
黄金の煌びやかさは目を見張るものがあります。しかしこの黄金が新大陸の文明を破壊しもたらされたものだと考えると、信仰の厚さと狂気を同時に感じなんだか怖くなりました。笑
気を取り直してグレコ作品へ。
遠くにあるのがそうですが、天井画の迫力が満点でした。
イエスが聖衣剥奪される場面が描かれています。イエスの鮮やかな衣服が印象的でした。
続きましてこちら。
サントトメ教会にはグレコの代表作、《オルガス伯の埋葬》が展示されています。
こちらは撮影禁止でした。作品の下半分にはオルガス伯がたくさんの人に見守れながら埋葬されている場面、上半分はイエスがいる天上の世界が描かれています。葬儀の参列者のなかには画家本人も紛れ込んでいたり、なかなか見応えがありました。
次はエル・グレコの家に行きます。
グレコの家と言っても実際に住んでいた家ではなく、後の時代に美術館として再現されたものです。
この日は無料で入ることができました。
ここにも《十二使徒》や《トレドの景観と地図》などのグレコ作品が展示されています。
特に《トレドの景観と地図》は、私自身ここに来る前に展望台からトレドの街を一望していたので、グレコも同じ景色を見ていたのだなと感慨深かったです。
中庭が素敵。
グレコの家を後にして、次に向かったのは…
シナゴークです。
ここはユダヤ教の礼拝堂だった所なのでグレコ作品はありませんが、一度シナゴークに行ってみたかったので訪れました。
ちなみになぜかここも無料でした。
壁の装飾から天井まで、とても手が込んでいました。
かつてイベリア半島はイスラム教徒による支配を受けましたが、住民にはイスラム教徒・キリスト教徒だけではなく、ユダヤ教徒もいました。しかしキリスト教徒によるレコンキスタが完了した1492年、ユダヤ人は改宗か国外退去を命じられてしまったそうです。今は各地に足跡がひっそりと残っているばかりです。
ここの中庭もやっぱり素敵。
パティオの文化はイスラム教徒から伝わったものだそうですが、スペインの至る所で見かけました。
残りの時間で街を散策します。
可愛い陶器屋さんがたくさんありました。
トレド名物のマサパンというお菓子を買ってみました。お店はソコドベール広場に面しているサントトメという所です。アーモンドの粉が材料だそうで、素朴な味がしました。
夕方になり徐々に雲が…
最後にトレドで有名な門を巡って退散です。
太陽の門
ビサグラ旧門
このあたりになると完全に雨になっていました。
スペインは1日で天気がコロコロ変わることも珍しくないので、折り畳み傘はあった方が便利だと思います。
駅に戻って来ました。
出発時刻まで時間があったので暇つぶしに写真撮影。
スペインはタイル装飾が本当に綺麗でした。
スペイン女一人旅 Day4-1*トレド
ソコトレンに揺られて
「もし1日しかスペインにいられないのなら、迷わずトレドへ行け」
観光大国スペインでそう言われるトレドはマドリード から列車で約30分で行くことができます。私は事前に日本からrenfeのサイトでチケットを購入していきました。
トレド駅に到着。
イスラム風のアーチにステンドグラスが幻想的。
トレド駅は今まで訪れた駅の中でも特にお気に入りになりました。駅からは旧市街の中心へは歩いても行けるようですが、私はバスで向かいました。
旧市街の中心はソコドベール広場です。街を探索する前に、ソコトレンという観光列車に乗って街をぐるっと周ります。値段は6.5ユーロ程でした。
ソコトレンでは右側に景色が集中するので、右側に乗るのがおすすめです!
旧市街の入り口、タホ川に架かるアルカンタラ橋などの景色を楽しみながら展望台へと向かいます。
ソコトレンでは展望台で10分〜15分ほど停車してくれるので、ゆっくり景色を楽しむことができます。
展望台からみると川に囲まれた丘の上に街があるのがよくわかります。
ソコトレンで広場に戻ってきました。
ここから街歩きのスタートです。
スペイン女一人旅 Day3*マドリード ②
寄り道マドリード
前日に引き続き、この日もマドリードの美術館へ。
しかしその前にちょっと寄り道をします。
まずは腹ごしらえです。
サン•ヒネスというチュロスが有名なお店です。店内は観光客と地元の人でいっぱいでした。
チョコレートが濃厚で、チュロスも揚げたてでサクサクでした。
店を出たところで写真を撮っていると、たまたま日本人のおじさんが通りがかり、少しお話しました。
マドリード在住の方のようで、日本人女性が一人でいることが気になって声をかけたそうです。
気のいいおじさんにスリには重々注意するように言われ、気が引き締まりました。
おじさんと別れ、またも寄り道。マヨール広場に向かいます。
目的はSIMカード入手です!
ということでやって来ました。ミッキーやマリオがいることで有名なマヨール広場です。
しかしミッキーには目もくれず広場に面したボーダフォンへ。
店員さんは観光客に慣れているようで、スムーズに案内してくれます。
2階に通されて順番が来るまで20分ほど待ちました。
ボーダフォンからの眺め。景色が良いので待っている間も退屈しませんでした。
プーがこちらを見ている。
スペインに来るにあたって治安が不安でしたが、以前に比べてだいぶ改善されているみたいです。
特にマドリードやバルセロナなどの都市部ではいたる所で警察官が警備をしているのを見かけました。
マヨール広場にも警察官が何人かいて、ミッキーたちが悪さをしないように見張っていました。
ぼーっと眺めているうちに順番になりました。
店員さんがカードの種類を英語で説明してくれます。3種類ありましたが、私は真ん中の2GBにしました。確か15ユーロだったと思います。
2週間の旅ではこれぐらいでちょうど良かったと思います。
以前ヨーロッパに来た時はSIMカードが使える環境では無かったのですが、海外旅行でネットが使えることがこれほど便利とは思いませんでした。
特にGoogleマップは役に立ちました。Googleマップは事前にダウンロードすればオフラインで使うこともできますが、経路検索などはできないので、やはりネットにつなげておいてよかったです。
これから海外に行く時は欠かせなくなりそうです。
無事にSIMカードも入手できたので美術館巡りを再開です。
ピカソのゲルニカが待つソフィア王妃芸術センターへ向かいます。
ソフィア王妃芸術センターの外観です。
こちらも大きな美術館で、たくさんの現代の作品がありました。
ピカソのゲルニカの他にもミロやダリなどの主な作品は二階にあるようですが、一階からのんびり見学しました。
ダリの謎オブジェもあります
ちなみに、スペインでは日本の一階は0階、二階が一階だったのですが、これが最後までややこしかったです…
中庭にはミロの彫刻もあります。
これは確かスペインでいう0階にあったものだと思います。展示のメインエリアはさすがにたくさんのひとがいましたが、それ以外はほとんど人がいなくて貸切状態のことも。すごく贅沢な気分になりました。
そしてゲルニカのある部屋へ。さすがに施設内一の混み具合でした。
ゲルニカは思った以上に大きな作品でした。逃げ惑う人々が軽快なタッチで描かれていることで、かえって絶望感や恐怖感が強調されているような気がしました。
外に出て中庭の景色を眺めることもできます。
展望台のようなところにもオブジェがありました。
ソフィア王妃芸術センターは小さな展示室がたくさんあったり、展望台みたいなところもあったりで迷いながらうろうろするのが楽しかったです。
次に向かうはティッセンティッセン・ボルネミッサ美術館です。
ソフィア王妃芸術センターから充分歩いていける距離でした。お腹が空いているので休憩がてら美術館のカフェへ。
カフェはテラス席になっているのですが、ソファーになっているところもありとても居心地が良かったです。スペインで訪れたカフェのなかでも一番のお気に入りです。
ご飯を食べたら館内へ。ティッセン・ボルネミッサ美術館はイタリア絵画が多くて所蔵されています。
今までイタリア絵画はあまり興味が無かったのですが、この肖像画は惹かれました。
夜はサンミゲル市場へ行きました。
#spain #madrid #eurotrip2018 #サンミゲル市場 #スペイン
観光客向けの仕様になっていますが、眺めながら歩いているだけでも楽しかったです。
スペイン女一人旅 Day2*マドリード ①
Paseo del Arteで美術館巡り
マドリード滞在の目的は美術館。
この日は丸一日かけてプラド美術館を堪能します!
ゴヤ像が目印です。
せっかくの良い天気ですが、この日は美術館にずっと引きこもっていました。笑
美術館のエントランスです。
チケットは事前にプラド美術館のホームページから購入しました。
私が買ったのはPeseo del Arteという種類のチケットです。
このチケットでプラド美術館、ソフィア王妃芸術センター、ティッセン•ボルネミッサ美術館にチケット売り場に並ぶことなく入場できます。
値段は約30ユーロで、私はプラド美術館のホームページから購入したのでプラド美術館のみ日時指定がありますが、残りの2つは特に指定はありません。
いずれの美術館でも直接購入できるようで、その場合は全て時間指定などはないみたいです。
というわけでいざ美術館へ!
プラド美術館は三大美術館のひとつだけあって、非常に広く、膨大な数の作品があります。
私はまずミュージアムショップへ行き、5ユーロほどのガイドブックを購入しました。
主要作品の写真と解説が日本語で載っているので、これを見ながら美術館を巡りました。
美術館の図録は重くてかさばりますが、これは薄く小さめで、記念にもなるので買ってよかったです!
ヒエロニムス•ボスが表紙なのもテンションが上がります。
この日はガイドブック片手にうろうろ。気がつけば約7時間ほど滞在してました。
ベラスケスのラス•メニーナス、ゴヤの1808年5月3日、我が子を喰らうサトゥルヌス、ボスの快楽の園などを観賞できて大満足です。
特にゴヤの「黒い絵」シリーズは見応えがありました。
フラ•アンジェリコの受胎告知とブリューゲルの死の勝利を観ることができなかったのが心残りですが、それは次回マドリードを訪れた時の楽しみにとっておきます!
この日は一日中美術館にいたこともあり、お昼ご飯は美術館に併設されているカフェで食べました。
ラザニアとサラダ。なかなか本格的で美味しかったです。
本当に広い美術館なので、じっくり堪能したい人はカフェで休憩をとりながら観ることをおすすめします。
明日も美術館を巡ります!
スペイン女一人旅 Day1*KIX→マドリード
いざスペインへ…?
やっと本編に入ります。
今回はKLMで行きました。
アムステルダムのスキポール空港経由でマドリードに向かいます。
10時25分に関空を出発し、15時にスキポール空港に到着予定です。
スキポールからマドリードへ向かう飛行機は16時発なので、乗り換え時間は1時間55分。
空港で多少迷っても時間には余裕がある行程です。
しかし出発時間になっても飛行機一向に飛び立たず…
30分程して機内アナウンスがあり、機内トラブルのため運転を見合わせている、出発できるかどうかはわからないとのこと。
しばらくしてトラブルは回避できたようで、機内で待機すること約一時間、なんとか出発することができました。
飛び立った後は順調で、無事にアムステルダムに到着。しかし残された時間は約40分。乗り継ぎに必要な時間が40分とされていのるでギリギリです。
広い空港をひたすら走ります。
スキポールではもう一度荷物検査とパスポートチェックが必要です。
そして審査ゲートは人だかり。この時点でもう出発まで残り20分ぐらいだったと思います。
入国審査を通過し、再びひたすら走ります。
するとマドリード行きの列を発見、どうやらマドリード便も少し遅れているようで、なんとか間に合いました!
今思えばこの日が旅の思い出なかで1番の修羅場でした。笑
ようやくマドリード•ハバラス空港に到着!たぶん20時過ぎてたと思います。ここで心配なのが荷物です。
乗り換え時間が少ないため人は間に合ったが荷物が間に合わなかった、という事をよく聞くので半分諦めていましたが、無事に荷物も回収できました。
マドリード市内へはタクシーを利用しました。
市内へのアクセスには空港バス、電車、地下鉄などがありますが、これらでは私の泊まるホテルに行くには地下鉄に乗らなければなりません。
小さいスーツケース とは言え、移動で疲れたなかで地下鉄に乗るのは避けたいと思い、少し贅沢ですがタクシーにしました。
女一人旅、できるだけ危険は回避したいところです。
空港から市内は一律料金のようで、ぼったくりの心配もありませんでした。
環状線M30号線内であれば30ユーロで行けます。
タクシーの運転手さんは女性の方で、到着した後もホテルを一緒に探してくれました。
マドリードではオスタル•アベル•ヴィクトリアーノ(Hostal Abel Victoriano)というところに滞在しました。
オスタル(ホステル)とありますが、個室•シャワー•トイレ付きで部屋もとても綺麗でした。
タオルが可愛い!あめちゃんのおまけ付きが地味に嬉しい。
ホテルに着いてから飲み物が無いことに気付き、スタッフの方に水が欲しいので近くにスーパーがないか尋ねたところ、なんと自分の水をわけてくださいました…!
この方以外にも、従業員のみなさん本当に親切でした。
翌日から観光スタートです!