みづちゆうのA面ブログ

とめどなくながれるままにことばをかいてゆきます

アザラシおじさんと未来予知

 

稚内か、知床か。

9年前に、究極の預言者に出逢った。
あれは偶然か必然か。
彼の一言によって、
わたしは探しものを手に入れた。

 


東京からバイクでホネ拾いの旅に出発し、茨城のダチョウ牧場で冬に埋めておいたホネを発掘後、大洗から苫小牧までフェリーで上陸。
バイクで旭山動物園まで向かい、これからの進路について、アザラシ館の飼育員のおじさんにこう尋ねた。


わたし「稚内と知床、どちらの方が動物のホネいっぱい落ちていそうでしょうか?」
アザラシおじさん「やっぱし稚内だ。行く途中に、トドやクジラが打ち上がってることがあるよ。知床はシカのツノばっかし落ちてるで。」


その後、アザラシおじさんの言うとおり稚内ルートでまわったおかげで、トドやクジラにほんとうに出会えたのでした。

 

あのときのわたしは
ほしいものがはっきりしていた。
砂浜に落ちているであろう宝物。
いのちの最後の上陸に遭遇すること。

ちょうど、クジラがでてくる演劇を観た直後で、命の火が消えそうなクジラと主人公の会話があった。
イメージがはっきりしていた。
ビジョンがあった。


だから、出逢えたのか。
助け船を出してくれる人にも立て続けに出逢えた。利尻島ライダーハウスのオーナー、スナックのお客さん。クロネコヤマト稚内配送センター。セイコーマート


今度の選択も、
稚内か、知床か」
みたいな二択だけど、
稚内ルートでいくにしろ、
知床ルートでいくにしろ、
行けないことはない。
どちらでもいこうと思えばいけるかもしれない。

最短距離なんて求めてない。
でも確実に意味のある時間を過ごしたい。痛々しい遠回りばっかりしてしまったから。時間は有限だから。いつ死ぬかわからないから。我慢の毎日は嫌だから。なによりも自分が納得をして生きていきたいから。


「わたしは海のどうぶつの、砂浜に打ち上がっているホネが、ほしいんだ」

「わたしは、その仕事を選ぶことで、何を得たい?5年後、10年後どうなっていたいんだ。」


ある程度の、未来予想図が必要だ。
環境のせいにも、誰かのせいにもしないために。
ひとつひとつの選択に責任を持ち続けるために。
感情が爆発することがあったとしても、選択には影響させない。
コントローラーは既にある。

 

…でも。
めっちゃ不安。
いろいろ言い聞かせても不安。

アザラシおじさんのような存在、
一体どこにいるんだろう!?
逢いたい。
きっと、わたしの胸の中に既にアザラシおじさんはいるのかもしれない。

具現化して、可視化して、
わたしを導いてください。