これもわたしという個性である。

30代で人生の露頭に迷うこじらせ女のブログです。不妊治療でフリーランサー

はやくさくらちゃんの続きが読みたい。

さくらちゃんっていうのは、カードキャプターさくらの主人公で、現在進行系で「クリアカード編」っていうストーリが連載されていて、10月に新刊コミックスがでるようなのです。
今これ書いている時点で9月ですが、はやく10月にならないかとソワソワしています。

 

9月…というと、私にとって、フリーランスとなって在宅を始めた月です。
もう1年たった…はやい。

 

特に2月からの時間の流れがめちゃめちゃ早かった気がします。
ちょっと仕事して、リモートワークになった夫の昼ごはん作って、昼寝して、ちょっと仕事したらもう夜ご飯づくり。

家事半分、仕事ちょっとしたらもう一日が過ぎているわけです。

このままではだめな気がする!と、一体何と比較をしているのか、自分でも分からない。
とにかく今はさくらちゃんくらいしか生きる楽しみがない。

 

目標がある人ってどこでどうやって見つけているんですかね…。今人生で一番途方にくれているかもしれない。

 

そんな私でも一応、過去には夢やら希望がありまして。

学生の時は美術系の大学に行きたいとか、東京で活躍してみたいとか漠然とした憧れからくる目標がありました。


いろんな人の支えがあって、念願かなって希望の大学に入学できたあとは、デザイナーとして企業内で安定しながらデザインの仕事して、その後は地方に実績引っさげて戻ろうとか思っていました。

でも、それも20代の後半で挫折。

まず新卒で入った会社で暫くデザインの仕事をさせてもらえずもやもや。
その後人手不足やらでデザインの仕事をさせてもらえたにも関わらず、周りの頭の良さや仕事のハードルがべらぼうに高く感じ、先輩たちみたいになれないと思ってつらくて退職。


退職後は地方でデザイナーの元で住み込みで3ヶ月インターン

関東に戻ってデザイン事務所を探すも、内定先から「やっぱ無理」って連絡が来て撃沈。

やけになって、デザインの仕事もできる、服やら靴やらの輸入代理店のEC運営の仕事に就くも、不妊治療のため退職。

…今ここに至ります。

 

途中で諦めてしまった自分の粘り弱さに、情けなく思ったりもしましたが、そもそもそれ本当にやりたかったの?と自問自答してみると、意外にも「確かに…」と思う節もあったりして。

 

 

目標なんて探したって見つからないんだから、自分自身と向き合って、自分にあったことをまずは探してみたいと思う。

もう自分の足で立ってみなよ、私。

そう思い始めた、32歳崖っぷち甘ったれ女の戦が始まります。

高めの低温期と、初めての人工授精と、夫の怠惰。

ついに。ついに決行した人工授精!!!

はい、はじめての人工授精でございます。

 

不妊治療で通院をはじめて10ヶ月ほどたちますが、

ここ最近は卵胞もあまり大きくならず、不正出血もあったりして、とてもいい状態ではありませんでした。

 

なので、周期7日目からクロミッドという、卵の成長を促すお薬を5日分飲むことに。

基礎体温が本来低温期なのに高い状態が続いたりと、

ちょっと不安で盛りだくさんな周期ではあったんですが、

15日目あたりから体温がガクっとさがり、20日目で一気にポーンと体温が上がってくれました。

私の場合、月経周期が長くて、だいたい40日前後と長いので、今回は点鼻薬や注射を打ってもらったりしましたが、結果育てばまずはよし。

18日目に通院で卵胞の状態をみてもらったところ、24mmとしっかり育ってくれ、20日目に人工授精を決行することになりました。

(えらいぞ私の卵胞よ…!)

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人工授精時の基礎体温。低温期の体温が高い

人工授精前、念の為に、平均的な排卵時期であるD14あたりに夫婦生活をし、準備に準備を重ねます。

(ちなみに、D19は人工授精を行った日です。人工授精後は、排卵を促すために念の為夫婦生活を行ってくださいとの指導を受けました。)

 

これまで卵管造影検査や子宮鏡検査などを行ってきた私にとって、どれくらいの痛みがあるのか未知数すぎて不安ばかり。

 

ぐーぐる先生でしきりに「人工授精 痛み」とかワードを打って検索する日々。

どうやら、痛いという方と、痛くないという方がいらっしゃるよう。

人工授精は柔らかいチューブを使って子宮内に精子をおくりこむようで、基本は痛みはない…?ようす。

痛みのメカニズムはよくわからなかったため、心配性な私は、とりあえず痛いだろうという最悪の場合を想定し、意を決します。

 

人工授精の前日は、旦那に検体採取用カップを渡し精子を取ってもらいました。

 

「朝、これにとってくれ。採取一時間以内に病院へもっていくから!」

「お、おお…!」

 

旦那もちょっとドキドキしていた模様。

その前日の夜はちょっとはやめに寝るなどしていました。

 

翌朝、旦那にがんばって取ってもらった検体を見た私は、思わず一言。

 

「あれ、こんな少なかったっけ…?」

「え?!普通だよ!!」

 

以前よりも量が減っているような気がしたため、思わず口走ってしまった私。

気の所為かと思いとりあえず病院に行って受付のおねえさんに検体を渡しました。

 

病院で受付してからそのまま1時間半ほど待機。

その間に検体が検査にかけられたり、特殊な液に浸けておくなど人工授精の準備が進みます。

 

「〇〇(ここ本名ね)さーん、こちらにどうぞー」

 

看護師さんに呼ばれ、いざ、人工授精の部屋へ!!

 

いつもと違う診察台に通される私。

診察台に横になり、足をひろげたまま先生が来るのをひたすら待つ!!

すると10分ほどして先生が旦那の検体をもって到着!

先にチューブがついたような、注射器のようなものをもっていたので、おそらくそのなかに夫のやつが入っているのだろうと思いました。

最初に私の卵胞をエコーで確認し、排卵の有無を確認。

 

「んーまだ排卵してないねえ」

 

…まじかよ。

 

それは大丈夫なのかと心配になりながらも、着々と人工授精の準備が進められる。

診察台がウイーンと動き、腰から下のほうがぐーっと高く上がっていく。

…胃のバリウム検査のときのようだな。

体が落ちないよう足で体制をキープ。

 

「はい、人工授精いきますよ~がんばってね~」

 

先生の一言のあと、器具を入れられ、例の注射器のチューブが入れられる!!

 

おおおお痛いのかーーーー!?

緊張で体がこわばり震えが…!!

 

…ん?

 

…あれ?…いたくない???

 

いつもの検査で使う器具やチューブが内側の壁を通る感覚はあるものの、

まったく痛みもなくさっと終了。

腰側のほうが高いまま、診察台にてそのまま5分待機。

そのまま子宮内にとどまらせるためなんだろう。奥まで突き進んでくれ…と願う私。

すると先生がちいさなペライチの紙を渡してきました。

 

「はい、これ旦那様の結果ね」

 

初診の時にみたことがあるぞ…?

精子の運動率などをまとめた検査結果である。

 

「旦那さんの、あまり状態がよくないですねえ」

 

先生が淡々と喋る。

詳しくは書かないが、初診のときはどれも正常値の範囲内だった旦那の精子の状態が、

今回はすべての数値が半分ほどに下がっていたという結果。

 

ちょっとちょっと…!だらしなさすぎだろこの数値はよおおおおおお!!!

 

最近始まったリモートワークも相まって、もともとメタボ一歩前くらいだった旦那の体は、今ではもうメタボですと言い張れるほど立派に。

そしてどんなに運動をさそっても駄々をこねて頑なに運動しない姿勢。

夫が夜中にひっそり作って食べてるラーメン・パスタは更に彼を巨大化させていきます。

 

…そう。このように、見事なまでにだらしない生活を続けてきた結果がこれである。

朝に検体を見て感じた違和感は違和感ではなかった…(勘違いであってほしかった)。

 

とりあえず検査結果のほうは夫にどう言おうかと悶々と考えつつ、

人工授精後に体内で炎症をおこさないように抗生剤を処方していただき、

普通にお会計して終了。

 

かかった金額は2万円ちょっと。

いいお値段ですねえ…。

 

人工授精は一定の回数を超えたら、体外受精や顕微鏡受精に切り替えていくことが多いみたいです。なので正直一回一回が勝負どころ。

お金もかかるし、貴重なチャンスを無駄にしたくないよ…としょぼくれながら、

その日、夫にどうしたらもっと協力してもらえるのか悩みながら帰路につくのであった…。

 

つづく。