チラシの裏とかノートとか

下手の横好きボードゲーマー

【アグリコラ】ダニィ!?アグリコラがBGAで無料で遊べるだと!?

どうも。どっことです。

コロナワクチン接種が開始され、世界でコロナ問題にひとつの終止符が打たれ(解決とはいっていない)ようとしている今日この頃、いかがお過ごしでしょうか。これまでの生活に戻るのは無理にしても、今よりも気楽に外に出て家族や友人と過ごせる日々が1日でも早く来るといいですね。

さて、ボードゲーマー?ボードゲーム界?には有名なのか分かりませんが、ボードゲームアリーナというWebサイトがあります。

 

BOARD GAME ARENA https://boardgamearena.com/join?aboutmode

 

このサイトは、数多のボードゲームを世界中のプレイヤーと遊ぶことができるボードゲーマーにとって夢のようなサイトです。登録やゲームのプレイは無料で、一部サービスについてはプレミアム会員のみ利用可能となっているようです。私もサイトの存在は知っていましたが、これまでグッとくるゲームがなかったのであまり利用する機会が多くありませんでした。

ところがある時、Twitterで以下のツイートを見つけたのです。

 もうね。第一声が「マッ!?!?」でしたよ。あの神ゲーアグリコラがオンラインで遊べるだと!?しかも無料で!?何事だよ!?と。大急ぎでBGAにログインしました。
f:id:mkt120:20210731140507j:image

あるじゃん!!!すごいぞBGA!!!

というわけで、この記事を見ているそこのあなたは、是非BGAアグリコラをプレイしてみてください。登録していない人は登録しましょう。安心してください。無料です。無料でアグリコラが遊べるのです。こんなに嬉しい事がありますでしょうか(いやない) 。

ただ、いくつか注意書きがありまして…

まず、アグリコラ は現在BETA版とのことで、プレイ中に不具合が起こる可能性があります。そんな時は不具合報告フォームでどんどん報告しちゃいましょう。アグリコラを快適にプレイするためです。何を惜しむ事があるでしょうか(いやない)。

もう一つ、現状アグリコラは、プレミアムゲームという区別のゲームとなっており、無料会員は自分で卓を立てることができません。オートマッチングにより、プレミアム会員が卓を立ててくれるのを待つ必要があります。また、卓が立てられないので、ドラフトの種類も設定できず、すべてプレミアム会員様が設定したモノに乗っかる形となります。ん?そんなことは嫌?是非プレミアム会員になりましょう!

 

前述したとおり、アグリコラの他にもたくさんのボードゲームがあります。 プレミアムゲームは卓立て等の制限がありますが、そうでないものは何不自由なく無料で遊べます。(356種 2021/7/30時点)

最近はシンプルに遊べる宝石の煌きに手を出したりしています。今はアグリコラ覚書がメインのこのブログですが、これを機会に他のボードゲームをネタに記事を書いてみるのもアリかなぁと思っています。

 

以上です。

【アグリコラ】【覚書第14.3回】ヒトリコラにおける木材資源の考察

どうも、どっことです。覚書第14.3回です。前回追記すると言っていた資材管理についてですが、思った以上に長くなってしまったので、改めて第14.3回として投稿する運びとなりました。

 

前回の記事で一つ記載が漏れていたのですが、ヒトリコラの一つの違いとして「木材は2つずつ累積される」ことも挙げられます。今回は木材に焦点をあてて考察していこうと思います。

 

木材の累積が2つずつなので、ラウンド14までで最大で木28だけしか使うことが出来ません。これが何を意味しているかといえば、大小進歩、柵、厩、そして増築に使う木材をきちんと考える必要があるということです。(通常プレイでもきちんとプランニングしている人はやっているのでしょうけど)例えばですが

  • 4部屋なら木10が必要(+葦4)
  • 6マス4スペースの牧場なら木15が必要
  • 井戸なら木1が必要(+石3)
  • 厩なら1つにつき木2が必要

なので、安直に考えるなら、増築10、柵15、井戸1、厩1軒に2で、合計で木28ですね。無事に収まりそうでヨカッタネー。

はい、そうは問屋がおろしてくれないですよね。残念ながらこのプランは大きな問題を抱えています。

挙げられる問題は大きく2つ。「ラウンド14で木材取りに行くの?」と「小進歩使わんの?」です。

 

ラウンド14で木材取りに行くの?

前述したとおり、合計で28本の木材が出てくるわけですが、それは「ラウンド14まで」の合計です。1点でも多くスコアを取りたい、「はー、たまっている葦取って葦屋さん取れば5点うめーわー」「種パンすれば野菜で4点だー」「今こそ家畜を総回収するとき…!」と考えているラウンド14で、です。あなたに木材を取りに行く手数は残っていますか?

 

小進歩使わんの?

小進歩のコストとして木材を払うものは多いですが、使う余裕は一切ありません。搾乳機も突き鋤も石ばさみも使えません。本当に大丈夫?

 

というわけで、取れる木材を増やしたり、木材の節約をしたほうがいいよね。という複数人プレーと全く同じ考えが必要になります。まあアグリコラってそういうゲームですし。以下、職業・小進歩の考察です。

 

大工

はい、一番分かりやすいですね。2部屋でも木6で済むのでこれだけでもかなり余裕ができます。大工がいる場合、私はラウンド5で木10→増築+厩2軒をよくやります。あわよくば羊を増やしたいという欲望のせいですが、大体食料と化すので、その夢は数ラウンド後にすぐ潰えます。ちなみに家具職人小屋だとコスト木1と2部屋木4で済みますが、コストに石が必要なので、どうしてもという場合は屋根付けに力を借りてラウンド1から石を売ってもらう必要があります。石4を取れるところを石2で妥協するのは中々難しい選択になりそうですが…。

 

深い森

使いどころが難しい小進歩。条件(コストではない)として土5が必要なのでステージ2で貯まっている土を取りに行ったあと、増員による小進歩で出すのが1番分かりやすく、コスパ最大にできる使い方でしょうか。しかし、ステージ2で取るその土はかまどやら調理場のコストになるはずなので、土をとる→増員(小進歩)→かまど調理場の手順が必要で、使えるタイミングがかなりシビアな点に注意。

 

解体ハンマー

厩に行く手間を減らすどころかコストの木1で最大2軒の厩を降らせ、オマケに飯1もくれる太っ腹。神か。ただ、実質木1しかコスト削減されていないので注意が必要です。

 

木こり

木材を取りにいけば木1がもらえる木こりですが、ヒトリコラではあまり使うことはないかなという印象です。木材を取る機会は増築用と柵用の大きく2回で、それ以上行くのは手数損なのでは?というのが個人的な見解です。木2ずつしか増えないので、たくさん通っても使える木材がそれほど増えませんし。

 

小牧場

飯2で木4分になるどころか、柵まで作ってくれるとか。神か。作った牧場で羊を増やしたいところ。

 

あとなにかあったっけ…思い出したら追記します。

 

次回も引き続きヒトリコラの資材管理について。今度は葦かな。考察がそれほど難しくなさそうな気がするし。

【アグリコラ】【覚書第14回】羊は出たか?子供はまだか?

どうも。どっことです。覚書第14回です。

今回は、前回の記事で宣言していたヒトリコラについて覚え書きしておこうと思います。

mkt120.hatenablog.jp

 

まず、ヒトリコラは二人以上でプレイする場合と以下が違います。

  • ゲーム開始時に飯が支給されない。
  • 食糧供給フェイズには、1人につき3飯必要

飯が支給されないのもつらいですが、それ以上に毎ステージに重くのしかかる3飯の枷が本当につらいです。特にステージ4,5あたりで食糧供給源をしっかりキープしておかないと、通常プレイ以上に食糧管理に手を焼くことになり得ます。

 

さて、どっこと所感で各ステージに意識しておくことをメモ書きしていこうと思います。

ステージ1をどう乗り切るか

漁はラウンド4でほぼ固定でよさそう。ただしラウンド4で葦4-増築の手順を踏みたいなら、ラウンド3までに食糧問題を解決しておく。4部屋体制で進ませるなら増改築合わせて葦6が必要になるが、葦は最終的な得点源にもなり得る(かご製作所、通称、葦屋さん)。できることなら増築用葦、改築用葦、得点源用葦で3手使いたくなくない。小売人がいれば葦2を買えて手数を減らせるから、検討できるのは小売人がいるときだけか。

 

ステージ2をどう乗り切るか

飯のことはラウンド6,7で考える。ラウンド7で3人体制なら土-大進歩-羊 の手順を踏めるが、増員がラウンド7なら増員(小進歩)-羊 となるはずなのでラウンド6までに土+大進歩が必要ということを意識しておく。ただし、ステージ1で羊が出るのが遅かった場合最悪4頭しかたまっていないので、8飯しか確保することができない。ステージ1で羊が出るタイミングを意識しつつ、最悪のケースに備えた飯の準備が必要。

また、ステージ3以降の食糧供給方法で、かまどを取るか調理場を取るかを決める。パンを焼くor羊ならかまど、野菜や猪牛なら調理場。どちらの方針とするかは、職業カードや厩を作るチャンスがあるかで決める。

可能な限り迅速に3人以上の体制にする。

ステージ3をどう乗り切るか

ラウンド9には4人体制にしておきたい。漁に行ったのがラウンド4だけであれば、ラウンド9で漁に飯5がたまっているはずなので、ステージ3では漁+αでどうにか誤魔化せるが、ステージ4以降のために食糧供給を安定させないと、スコアは伸びない。畑+小麦を植えておけばステージ4でレンガ窯や石窯での食料供給源にできる。 できれば2畑ほしい。

ステージ4をどう乗り切るか

原則4人行動。恐らく例外は石の家戦略が取れるときだけ。このあたりから、盤面づくりに力を入れたい。柵を作って家畜を取ったり、畑を耕し種パンしたり、改築+大進歩(レンガ窯or石窯)で改築しつつ食糧を作ったりスコアを意識して井戸を取ったり。手損にならないよう、石切場に貯まる石の数には注意したい。

ステージ5,6はどうするか

可能な限り迅速に5人体制にしたい。急いで子供(いそ子)が出るのがラウンド13なら残念だが、減点となることがないように必要なものは一通り取る。

 

 と、各ステージについてざっくり書きましたが、実際意識すべきことはヒトリコラでも4人コラでも変わらないなと思いました。まる。

ただ、資材管理についてはもう少し追記できるネタがあるので、空いた時間を狙って更新したいなと思います。

ひとまず以上です。

【アグリコラ】アプリでひとりコラ

どうも。どっことです。 

世の中がコロナ禍真っ只中となり、これまでより気軽に外に出ることが少なくなりました。それに加え私には新しい家族が新規参入し、そちらにかかりっきりとなっていて「農業やってる場合じゃねえ!!」となっています。妻と協力して子育てに奮闘しているわけですが、妻が子を見ている最中に私が洗濯して、私がミルクを上げている最中に妻が買い物に行って、といった具合に二人体制でリアルワーカープレイスメントやっている感覚です。というわけで、1年ぶりの更新です。

 

とはいえ、「アグリコラやりたいなあ」と思うときはもちろんあって、子供が寝た空き時間とか、通勤時間中とかにアグリコラアプリでひとりコラをやって解消しています。

 

Agricola Revised Edition - Farming & Strategy

https://play.google.com/store/apps/details?id=com.playdekgames.agricola_rev

 

日本語は未対応ですが、普段からアグリコラを楽しんでいて絵柄だけで効果を把握できている人であればプレイは全然いけます。最悪ググれ。

ただ、残念なことにバグだらけなんですよね(2020/10/31現在)。レビューにもいろいろあがっていますが、調教師を使って4部屋に飼っていた家畜が、次ステージに進むと丸っと消えてしまったり、「かまど」「レンガ窯」を持っている状態でかまど交換により調理場を獲得するとかまどが戻らずレンガ窯に上書きされたり、小売人でもらえる資源の順番が表記されている順番と違ったり(多分表記が間違い?)、いろいろ残念です。今のところは「まあこういうもの」と割り切れば十分に楽しめますが、一日も早いアップデートを期待している今日この頃です。

 

今回は近況報告とかアグリコラアプリの話だけにしておいて、ひとりコラやってて気になったことを次回の覚書14回として更新したいと思います。

 

以上です。

【アグリコラ】【覚書第13回】お前はこれから「牛が2頭欲しい」と2回だけ言っていい

どうも。どっことです。覚書第13回です。

 

宣言通り(どこかでしたっけ?)不定期更新を続けてきて今回はかなり間隔が開きました。ひとりでも楽しめるドミニオンオンラインを狂ったようにプレイしている事が影響していそうです。ノロイコワイ… 廃墟コワイ…

 

それはさておき、先日友人たちとアグリコラをプレイしたとき「牛には獲得時期が2回ある」という話があがりました。今回はその話をネタにしようと思います。

アグリコラには家畜が3種類(羊、猪、牛)いて、家畜の頭数がスコアに影響します。それぞれの出現ステージは以下の通り。

羊:ステージ1

猪:ステージ3

牛:ステージ4

サプライ上の家畜は1ラウンドごとに1頭増え、自分の農場にいる家畜は各ステージの終了時(次のステージに入る前?)に2頭以上いれば1頭繁殖します。

 

上記を踏まえてですが、まずはサプライから排出される家畜の頭数は以下の通り。

羊:14頭(ステージ1 ラウンド1に出た場合)

猪:7頭(ステージ3 ラウンド8に出た場合)

牛:5頭(ステージ4 ラウンド10に出た場合)

仮にすべての家畜をうまく繁殖できたとしたら、その時の総数は以下となります。

羊:20頭

猪:11頭

牛:8頭

まあ家畜が出たときの、そのステージを含めた残りのステージ数と考えれば整理しやすいですね。(例えば牛なら、ステージ456の3回繁殖機会がある)

特に牛にフォーカスを当てて考えていきますが、「8頭なのだから皆で2頭ずつ分配出来れば平和な世界じゃん」とイメージ出来るかもですが、そうは問屋がおろしてくれません。なぜならサプライから排出される牛の数は最大5頭なのですから、繁殖した牛を横取りしたり、貢物できるシステムがない限り、牛2頭以上を所持しているプレイヤーがより多くの牛を得て、取れなかったプレイヤーとのスコア差を広げることとなります。そして、牛1頭獲得に1手使うのは(最終ラウンドを除いて)辛いところがあるので、通常は2頭となったタイミングで牛獲得を狙うのがデフォルトとなります。※上記している2回の獲得時期とは、この「サプライの牛が2頭となるタイミング」のことを指しています。

となれば「わいは牛2頭を獲得して勝ち組になるで!」と考えるのはもっともですが、そうなったときに非常に悩ましい問題にぶち当たります。そう、柵ですね。

柵はゲーム最序盤のステージ1から出てきますが、柵を作って牧場を用意するためには、木が必要です。「増員のために木やら葦やらひたすらかき集めて、やっと増員できたすぐ後にまた木が必要とかもうマヂ無理…リスカしょ…」となる最近の私の悩みですが、本当につらたんです。どこからその資源取ってくればいいんだよ…ただ上記のようにスコアで遅れを取らないためには、遅くてもステージ3までには柵を作って1,2マス程度でも牧場を作ったほうが良さそうです。

というところで、安直に対策を考えるなら以下の方針でしょうか。

①職業カード

木こり大先生、生け垣管理人大先生、大工様に力を借りましょう。特に生け垣管理人は今回のネタに限って言えば、中盤に1回、終盤に1回の計2回柵に行ったとしても、木6を節約してくれる素晴らしい方です。職業カードを出す手間を考えても確実にいい仕事をしてくれるでしょう。

②小進歩

小牧場はやはり壊れカードだった…!?を再認識させられるテーマですが、マジ強すぎです。みんなで仲良く使おうぜ!

木材へのフォーカスなら家具職人小屋でしょうか。浮いた木材やら手数で柵を作りに行きたいところです。

踏み粘土も良いですが、そうなるとレンガ大工の力も借りたいですね。

③木の家増築を諦める

②と重複するところがありますが、もうレンガ戦略で増築して使わない木材を柵にあてれば良いじゃん。レンガ戦略は以前も考察しましたが、建て直しがめくれるタイミングにも影響するので、日雇い農夫にも一役かって貰って、やはり相変わらずの序盤の忙しさよ…。あと移動住宅も言わずもがな強い。

 

とりあえずこんなところですかね。気が向いたら適当に追記します。

 

【アグリコラ】【覚書第12回】資材市場に通うことによる弊害

どうも、どっことです。覚書第12回です。

アグリコラ拡張カード 『アルティフェクスデッキ』が発売されてから2か月経ちますが、皆さんGWをどのようにお過ごしでしょうか。可能であれば毎日アグリコラと共に過ごしたいという気持ちの反面、「本当にこれでいいの...?」という後ろめたい気持ちに苦悩している10連休をお過ごしなのではないでしょうか。大丈夫です。ぜひ10連休をアグリコラと過ごしてください。

 

さて今回は、資材市場についての覚書きです。

覚書第6回にて「資材市場はクソ強アクションだから行けば行くだけ手番得」という考察+評価をしましたが、最近その評価を再検討すべきなのではないかという考えが出てきました。

というのは、葦石飯(4人戦の場合)が取れる資材市場に通うことのデメリットとして、『「スタプになる必要がない」=「小進歩を出すチャンスを逃している」』と考えられるからです。

 

スタートプレイヤーが一番得できる

当然のことですが、基本的にスタートプレイヤーは有り余る累積スペースから、一番得できる資源を取ることになります。序盤の葦2をはじめ、中盤の木6や土4といった大量資源、増員・耕作、スコアに直結する2頭家畜など、スタートプレイヤーは自分の状況に応じて一番必要な資源やアクションを、他プレイヤーよりも優先的に選択することができます(これも当然のことですが)。この「スタートプレイヤーの優位性」はゲーム開始時の飯1程度の差では到底測ることはできないでしょう。それくらいスタートプレイヤーは有利な立ち位置なのです。

葦石飯は妥協案

資材市場は累積ではなく、葦石飯の固定資源です。ここに足を運ぶということは、他の累積スペースより得できる資源がないからで、悪く言えば妥協案とも考えられます。前回考察した「確かに手数得」ではありますが、「スタートプレイヤーが最初に選択できる累積スペースに比べたら価値が低い」とも見れるのではないでしょうか。そしてスタートプレイヤーになることを放棄して葦石飯に通うことは、本質的に一番得できるアクションを放棄し、結果としてそのゲームで1位になるというゴールを遠ざけてしまっているのではないでしょうか。

 

そして今回再検討の機械を与えてくれた、小進歩を出す機会の損失という観点です。 

集会所をとれば、小進歩を出すことができる

上記の優位性を獲得するために(もしくはキープのために、1番手)2,3,4番手は集会所を取ることになりますが、集会所アクションにはスタートプレイヤーになれることに加えて小進歩を出せるというメリットがあります。

例えば序盤ですが、ステージ2の増員を視野に入れた葦2を取るためにラウンド1,3で集会所の取り合いが発生しますが、このタイミングで小進歩を出すことができます。葦石飯に通うことで、増築に必要な葦(石飯)2を確保した場合、この小進歩を出すという機会はありません。「小進歩を出す機会を損失した」という見かたもできるのではないでしょうか。

小進歩を出せるアクションは、集会所以外に建て直し、部屋有り増員、そして大小進歩です。ただし建て直しでは大進歩も獲得できるので、実質的な出すチャンスは部屋有り増員2回、そして3人目増員の場合、集会所なしでの増員は困難なことが予想できるので、プラス集会所1回の計3回となります。

小進歩として手札が7枚あるうち、3枚だけしか出すチャンスがないというのはもったいないですから、小進歩の機会を増やせ、他のプレイヤーよりも優位な立ち位置になれることが資材市場に通うことよりも大きなメリットとなるのではないでしょうか。

 

資材市場と言うより、集会所の話になってしまったところですが、例のごとく覚書、備忘録という立ち位置なので、お気になさらず。また、無意味に集会所に通っても、逆に損をしてしまう可能性もあります。ご利用は計画的に。

今回はここまで。

【アグリコラ】【覚書第11回】仕立屋は飯12の夢を見るか

どうも、どっことです。覚書第11回です。

今回は仕立屋及びレンガの家戦略について考察したいと思います。

 

私達がアグリコラをやるときに、回ってくる職業の中に仕立屋がいると「コイツ絶対最後まで残るやつじゃん…」という気持ちになり、実際最後まで残ってしまう絶対的不人気さをお持ちの仕立屋なのですが、どうにかしてコイツを有効活用できないものかと思い記事を書いている次第です。

仕立屋はレンガの家戦略でのサポート的立ち位置の職業ですが、そもそも私の中で「レンガの家戦略」がまだ確立されておらず、レンガの家戦略で光る職業たちが残念な評価を受けています。

今回は仕立屋を含めレンガの家戦略(以降、レンガ戦略)を考察することで、低評価を受けている一部の職業の名誉を挽回しようと思います。

 

■レンガ戦略について

「そもそもレンガ戦略とは」という話です。アグリコラでは木材が1番集めやすい資材なので、一般的な戦略としては木の家で増築→レンガの家改築→石の家改築という流れになると思います。さらにステージ2ラウンド5で「子供が欲しい」が出ても後手とならないよう、序盤では特に木材競争が発生します。

レンガ戦略はそんな悲しい木材競争からイチ抜けするために、レンガの家にしてから増築することを目指します。レンガをたくさん取れるカードや、レンガの家により効果を発揮するカードを総動員することで、通常であれば手間がかかるレンガの家増築をお手軽にやってしまおうという戦略です。さらに増築には不要となった木材を農場繁栄(柵、厩)に充てることで、木の家増築している他プレイヤーよりも有利な立ち位置に立つことを目的としています。

ステージ2で改築ののちに増築するという流れとなるので、ステージ1ではそこまで大忙しにはなりませんが、レンガ大工の職業カードを出しておくのと、改築(土2,葦1)、大進歩の準備ができれば良いでしょう。それ以外にも増築援助の職業カードを出したり、多めにとれるのであれば木材を取りに行っても良いと思います(あれ、思ったより忙しいんじゃない?)。

ステージ2では、ステージ1と打って変わって改築/増築・授業・増援と大忙しになりそうです。建て直し/大進歩のアクションがラウンド5に出ればベストで、可能であればいち早く改築してしまいたい所です。レンガの家にした後も、レンガ戦略援助の職業カードを出したり、増築、増援、そして食料準備とやることが盛りだくさんです。建て直し/大進歩がラウンド7になってしまった場合、悲しいことに他プレイヤーよりも後手となってしまうのは避けられません。改築ができないので、増築もできず、増員がステージ3以降となる可能性が出てきます。数少ない牧師(後述)の出番となりそうですが、神父を使うのを諦めて木の家で増築したくなってしまうかもしれませんね(汗)。残念なことにこのパターンは約3割の確率で起こり得てしまうのですが。

この戦略をとる上で注意する必要があるのは、石の家戦略をやっている人がいるかということです。石の家戦略でもマイホームを一刻も早く石の家に改築する必要があるので、建て直し/大進歩の奪い合いとなることでしょう。これについてはドラフトをした時に石の家戦略のカードが流れてくるかで察する必要がありそうです。

 

■レンガ戦略に有効なカード

レンガ戦略に有効なカードを考察します。大まかな区分としては以下の具合です。

◎:必須、○:有効、△:要検討、✕:相性悪

 

また一部省略した記載については以下の通り。

木*:木材*本

土*:レンガ*個

葦*:葦*本

石*:石材*個

飯*:食料*個

 

◎ [職業]レンガ大工

キーカード。これか粘土層の窪地があって戦える状況になります。土10を降らせる強力なカードです。粘土層の窪地と違う点は、窪地は日雇い労働に通う必要があるのに対して、こちらは各ラウンドはじめに土2が降ってくるという所です。つまり労働者にアクションの制限がないので、より効率的にレンガ戦略を行うことができます。ステージ2での授業でも問題はないですが、が恐らくステージ2は非常に忙しいことになる予感がするので、できればステージ1の間に出しておきたいカードです。

 

◎ [小進歩]粘土層の窪地

キーカード。日雇いに土3が付いてきます。日雇いが協力なアクションになるわけですが、出す条件が職業3のため、大工や梁打ち、その他資源援助の職業を準備する必要があり、ステージ1でも忙しいことになりそうです。またレンガ大工の欄で記載した通り、日雇い労働に通う必要があり、労働者のアクションに制限が発生するので、レンガ大工を使って土を得るよりも 難易度が高めとなります。代わりに食料の心配がいらなくなりますが。

〇 [職業]大工

レンガ戦略に限らず、建築補助として有能なので説明略。

 

〇 [職業]壁装職人

同じくレンガ戦略に限らず有能なので説明略。ステージ2が忙しくなりそうなので、できればステージ1の間に出しておきたい。

 

〇 [小進歩]梁打ち

増改築での土2・石2を、木1で代用してくれるカード。ステージ1で木材が取れていれば最初の改築でも困りませんし、その後のレンガ大工の土10で3部屋増築が可能となります。木材を集めやすいというのは、レンガ戦略をやっていても変わらない事実ですからね。

 

〇 [職業]仕立屋

タイトル回収。レンガの家で増築するか、石の家に改築するたびに飯3を降らせます。

仕立屋に十分に仕事をしてもらうためには、レンガの家で2部屋以上増築+石の家改築が必要です。しかも「増築するたび」という記載なので、恐らく1部屋ずつ増築しなければなりません。大工や梁打ちの力を借りることができれば、最大で土1木1葦2で増築ができるので、4部屋増築も現実的になりそうですが、そうなると今度は石の家への改築の難易度が上がりそうですね。そうなった場合は、石の家はあきらめて暖炉や大進歩でスコアを稼ぐチャートに移行するのも1つの手でしょうか。ちなみにタイトルの「飯12」は3部屋増築+石の家改築を想定しています。

 

〇 [職業]神父

2部屋のレンガの家に住んでいれば色々資材がもらえる職業。仕立屋は増築する前に出せればいいので焦る必要はないですが、こちらは建て直したらすぐに出したい職業です。特に土3や葦2がもらえるので、後続の増築のことを考えると非常にありがたい。ですが、すぐに増築できるってことはやっぱり仕立屋も急がなきゃいけないってことですかね...アグリコラって難しい...

 

〇 [職業]牧師

自分だけ2部屋であれば色々資材がもらえる職業。ただし神父と違って、こちらは木材寄りです。建て直し/大進歩のアクションがラウンド7となってしまった時の保険というイメージですかね。他のプレイヤーが順調に増築してくれていることが条件となりますが。はたして...

 

△ [小進歩]粘土積み場

土を持っていればその半分の土をもらえるカード。一見するとレンガ大工や粘土層の窪地でたくさん土がもらえるのだから相性がよさそうに思いますが、降ってきた土はなるべく早く増築に使いたいので、土を溜めている時間がありません。恐らくレンガ大工や粘土層の窪地で降ってきた土を、踏み粘土を使って柵を作るために使うのであればこちらが有効なカードとなる気がしています。

 

△ [小進歩]深い森

土5を持っていれば偶数ラウンドで木が降ってくるカード。土5を溜めている時間がないという点では粘土積み場と同じです。めくれるラウンドカードによっては出すことができますが、木3~4くらいの働きとなりそうです。

 

✕ [小進歩]家具職人小屋

当然ですが木の家で増築する予定は全くありません。

 

✕ [小進歩]踏み粘土

レンガ大工や粘土層の窪地で得たレンガを柵を作るために利用するカードで、増築するために利用するレンガ戦略では完全にバッティングしています。

 

 

といった具合で、今回はレンガの家による増築をベースとしたレンガ戦略について考察しました。

レンガ戦略は私の中で確立された戦略ではなかったのですが、今回の考察を通して一部のキーカードがあれば十分にやっていけそうな見通しを立てることができました。特に、(私個人の観点で)低評価をしている職業カードについて評価を大いに改めることとなったので、これについては特に有意義な考察になったと思います。

 

以上です。