Everythink

中途コンサルタントの頭の中

20210227_アクションリーディング

「アクションリーディング」


■読書のきっかけ

(コミュニケーション上の課題に対する)上司からの勧め

 

■概要

読書を自身のActionや成長に繋げるための能動的読書方法

 

■内容PickUp

1.読み返しを許容しない
読み返しにより理解を深めることは可能だが、全体の流れが掴みづらくなる。
集中的に読み、途中で分からなくなっても前に戻って読み返しをしない。一度で読み切る。

 

2.時間を決めて1回で読み切る
自身のスピードに合わせて読むと、途中でタイムアップとなり読書時間が分割される。
分割されると全体の繋がりが分かりづらくなるため、まとまって確保できる読書時間に対して読み切れる本を読み始める。読み切れないなら読み始めない。
(そのためにまとまった読書時間を確保する)

 

3.必ずアウトプットする
読書で得た情報を身につけるためには、得た情報を使うプロセスが必要。
仮説を立て、既知情報を基に仮説を確認し、不足情報をネットサーチ・ヒアリング等で補って仮説を検証・修正する。
人に伝える際には、自身のためになった情報だけではなく、全体観とあわせて伝えることが重要。

 

■学び

1.読み返し可能であることが集中力を妨げる
内容を十分に理解しないまま頭の中のブックマークに保存してしまう癖がある(参照先の記憶のみ残る)
これはメモが頭のリソースを広げるのと同様、頭の中に残す内容を最小化する方法であり、話を聞きながらリアルタイムで情報を整理できない自身の課題と密接に紐づいている

 

2.個別情報と話し手の意図/メッセージは分けて理解すべき
個別情報(ファクト)の理解に意識が行きがちな癖があるのと表裏一体で、話し手の意図やメッセージの汲み取りに対する意識が薄い。
前者を一部落としてでも、後者を理解する意識を強める必要がある

 

3.Input>理解・解釈>Outputの訓練はコミュニケーションの訓練と同義
口頭のコミュニケーションでも、Inputがあり、それを理解・解釈した上で自身の意見・考えを伝える。
一方向の説明や慣れた人とのコミュニケーションしか上手くできないのは、この情報処理過程をスムーズに通過できないため。
各フェーズに時間制限を設けることによって情報の取捨選択を瞬時に判断する必要が出てくるため、自身の課題に対するトレーニングとして非常に有効。

  

■感想

・(アウトプットを書く制限時間である)30分はすぐに過ぎる。時間制限を設けることは、考え込んで時間効率を下げないために重要
・自分の書いた文章も読み返してしまう癖があり、書ききってから読み返すべき(途中で読み返すと効率が悪い)

 

ーーーー(30分経過後追記)----

・本の中では30分で3000字程度のアウトプットが推奨されている=今回の3倍のスピード。アウトプットスピードに大きな課題あり

ブログ活用方針の変更

昨年転職し、仕事で求められる役割やスキルが大きく変わったため、このブログの使い方を変えたいと思う(そもそも殆ど使っていなかったが)。
具体的には、自身の考えや出来事の備忘録的記録の場から、アウトプット(情報整理)トレーニングの場に変更する。

まずは時間を30分と定め、読書内容を基にした学びを書ききることに着手する。
初期段階ではアウトプットの推敲は殆ど出来ず、間違った文法や情報の欠落が生じることが推測されるが、第一ステップとしてOutputのスピードアップトレーニングに取り組みたい。

第一ステップに慣れてきたら次のステップを設定する。
現時点では、読み手に伝わりやすい情報の取捨選択が第二ステップになると想定している。

 

今となっては1年前の文章を自分が書いていたことに驚いているが、残していたからこそ振り返ることが出来る。記憶は曖昧で、歪められるものであると改めて思う。

YouTube

昨年末からYouTubeを観る習慣がついた。
消極的理由からだが、一度観てみるとYouTubeの便利さが良く分かった。一時期ニコ動が勢力をふるったにもかかわらず、やはり根強く残ったのはYouTubeで、SNSで言えばTwitterのような立ち位置なんだろうと思う。


私が最初にYouTubeを観たのは12年ほど前で、その頃はたいして興味も無かったが(そもそもスマホWi-Fiも浸透していない時代で媒体はPC一択!)、干支一回りもすれば技術は見違えるほど発展する。

www.youtube.com

 

UIUXももちろんだが、いまや英語の字幕は自動でつけられるし、大学や学会の講演まで視聴できる。オフラインに保存して視聴することも出来て(プレミアム会員のみ?)、なぜか画面にチャンネル登録や別の動画へのリンクまで貼ってある。インテリYouTuberが沢山いて、GoProとかいう撮影機器もあるらしい。

キャズムなどとっくに超えて、レイトマジョリティーまで到達していることは間違いないだろう。

www.itmedia.co.jp

 

さて、普段は勉強使いの多いYouTubeだが、せっかくの三連休なのでたまには世の中の人気番組でもと、初耳学の「高学歴ニート」シリーズを一気に観てみた。

www.youtube.com

橋下氏は「燃焼しきれば“今死んでもいい”と思える」という論を展開していたが、これは納得できるものがあった。僕は30代にして、すでに死に対する恐怖や忌避感を持たない少数派だが、それは20代までに一つ燃焼し切った経験ゆえなのかもしれない。

 

…とはいえ、長い人生、そろそろ次の「燃焼できる対象」を見つけなければなぁ。

 

CMタレントの不祥事に対する企業対応の分析

企業はコマーシャルのために特定の著名人と契約していることが多い。誰を企業の顔、商品の顔とするかによって、売れ行きは何倍も何十倍も変わるものだ。
しかし著名人が不祥事を起こすと、その影響力はマイナスに転じる。対応策を何も取らなければ、著名人本人のみならず企業もが世間から批判の目で見られ、株価は下落し、商品の売れ行きも鈍化する。緊急の会議や取引先への説明対応に追われて通常業務が滞ることもある。

タイガーウッズやベッキーの不倫騒動などが記憶に新しい。
jp.reuters.com

 

このような状況下での企業の適切な対応を判断するために行われた調査研究がある。*1

1988~2016(29年間)のアメリカにおいて、上場企業と契約している著名人に不祥事が生じたケースは128件、関わった企業は230社。これらの不祥事において企業が実際に取った対応と、その後の企業業績等への影響との関係性を分析したものである。*2

 

この研究によれば、著名人を守り支援しようが契約を打ち切ろうが、不祥事報道後3日以内に対応した企業はパフォーマンスを向上させたと記されている。単に危機を乗り切ったというだけの話ではなく、平均2.1%の株価上昇に繋がったそうだ。*3
因果関係については疑問点も残るが、意思決定の「中身」よりもプロセスの「スピード」が何よりも大事であり、早急に対応する「態度」を消費者は見ているということであろう。これは通常の人間関係にも近しいところがあり、社会は人間によって作られているということを改めて感じざるを得ない。

ちなみに、著名人の属性と、商品との関連性によっても企業側の対応は変わるという。タイガー・ウッズの例で言えば、ナイキをはじめとするゴルフに関わる企業はウッズに味方し、スポーツ産業以外の企業はウッズと縁を切るといった違いだ。業界をけん引してきた選手に対して敬意を払うということであろうか。

 

いずれにしても、情報の透明性が高まる世の中であるからこそ、不祥事に対する迅速な対応力が企業にも個人にも求められているということである。


余談になるが、資金調達でも先の研究結果に近い現象が見受けられる。

MITメディアラボの伊藤氏らが、Jeffrey Epstein氏から巨額の寄付金を受け取っていたにもかかわらず、匿名寄付としたり書面から氏名を消すなどJeffrey氏の存在を隠していた…という事件が数日前にニュースになったが、ここでも、寄付を受け取っていたこと自体より諸々の情報を隠していたことに対するマイナス評価が強く表れているように感じられる。

jp.techcrunch.com

 

 

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出典:
DIAMOND ハーバード・ビジネス・レビュー
2019年10月号「企業の顔がスキャンダルにまみれた時」

Harvard Business Review

*1:"Managing Negative Celebrity Endorser Publicity : How Announcements of Firm (Non) Responses Affect Stock Returns" by Stefan J. Hock and Sascha Raithel

*2:事件の半数が2010年から2016年の間に起きているとのこと。リーマン・ショックを受けてメディアが力を持ち始めたのか、それとも…

*3:不祥事から4週間後のデータ

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このブログの開設はなんと約1年半前…2017年12月というタイムスタンプが押された下書きが保存されています。その間、記事作成にトライした回数は3回ほど。

いかんせん言語を扱うことが不得手で、また筆不精でもありますが、そろそろ能動的アクションをとらないとと重い腰を上げました。

通常、ブログはテーマを絞り込んだ方が好まれると言われますが、抽象から具体まで、非現実世界から現実世界まで、幅広く書き連ねていこうと思っています。