インド滞在2日目 Delhi-Agra ~インドで騙され、お金もピンチ~
インド2日目
昨夜のドタバタもあってか、静かなゲストハウスでの目覚めは良かった。
朝、8時過ぎ。
朝食を食べようと4階へ向かうと既に質素ながら準備がなされていた。
インド初チャイ。
これがチャイか。牛乳とセイロンティーなどの茶葉にマサラといったスパイス。
インド人は毎日何杯も飲むと聞いていたが、飽きのこない美味しさである。
やるな、インド人。
朝食の後は、デリー駅に向かい今日の午後のアーグラ行きの
電車のチケットを買いに行く。
サンタナの主人からは、
「道すがらで声を掛けてくるインド人は絶対無視してください」
と酸っぱくなるほど言われていた。
これまで東南アジアに何度も行ってたので、
「そんなん分かっとるわい」
と思いながら、駅まで出かける。
駅までは徒歩10分ほどの道のりでメインバザールを通るのだが、
ほとんど声を掛けられない。
「え、そんなインドにもう馴染んでる?」
と思うくらい声を掛けられなかった。
そうして、デリー駅に何事もなく到着。
「INTERNATIONAL TOURIST BUREAU」が外国人用の切符を売っている場所で、
デリー駅の2階に位置している。
少し暗い廊下を歩いた先にあるので少し見つけにくいかもしれない。
そこに到着すると、様々な国からインドにやって来た旅行者が次の目的地への切符を購入していた。
インドでの切符の購入は、
①出発地、到着地の駅名
②乗る時間帯から列車名(5桁の数字)
③乗車クラス
この3つを事前に調べておくとスムーズに購入できる。
私がインド旅行でお世話になったのが下記のアプリだった。
電車の遅延が多いインドでは、
現在地がどこで、目的地まで残りどのくらい掛かりそうなのかが分かっていなければ
乗り過ごす可能性だってある。
このアプリなら、時刻表にもなるし現在の遅延状況もリアルタイムで教えてくれる。
インドではSIM FREEの携帯が非常に役に立つと感じた。
そんなこんなで、不自由なくアーグラまでの切符を購入。
金額は一番位の低いSleeper Classで160INR(≒256円)くらいだったと思う。
3時間の乗車時間でこの金額はやはり安いなと感じた。
(駅の2階からの眺め。ここを拠点に行き交う人が多い。)
そんなこんなで容易に切符を手に入れた私は、電車に乗るまでの5時間くらいを
デリーでぶらぶらすることにした。
一旦ゲストハウスへ戻る道すがら、インド人にめちゃくちゃ声を掛けられる。
「何をしてるんだい?」「どこへ行くんだい?」
そそくさと去れば良かったのだが、調子の良かった私はわざわざ会話に乗っかってしまった。
私:「夕方からアーグラへ行くんだ」
インド人:「Sleeper Classだって?そりゃあ危ない。一回政府公認のツーリストに行ってそのチケットで大丈夫か聞いてもらった方がいい。もしダメだったら無料で払い戻しも出来るから」
ん、インドの電車が危ないってのは聞いてたけど、
Sleeper Classって本当に危ないのか?自信が揺らぎ始める。
インド人:「一回聞きに行ってみたらどうだ?すぐそこだから」
怪しいと感じたが携帯のSIM CARDも欲しかったため、リキシャに乗ってコンノートプレイスにある場所まで行くことにした。
インド人:「俺らはここで待ってるから行っておいで」
んー、やっぱ怪しい。こんな優しいことあるのか?
政府公営と看板にはあるが、お店面構えが怪しい。
入ってみるとTシャツを着たインド人のおっさんが数人。やっぱ怪しい。
「あら、お兄ちゃん、どうしたん?何か困ったことあるの?」
流暢に日本語を操るインド人のおじさんが出てきた。
私:「いや、特に用事はないです。なぜか連れてこられました。」
インド人:「あ、そう。まあ、そこ座りなよ。チャイいる?」
あー、やばい、こりゃあ高いツアーを買わせるパターンのやつだ。話半分に聞いて逃げよ。
予想通り、聞き耳を立てると隣では欧米人が高額なツアーを買わされていた。
電車の時間が30分後で急いでいると嘘を告げると、
しゃあないといった雰囲気で帰してくれた。
店を出ると、さっきのインド人がまだ待っている。
インド人:「電車のチケットについて何て言ってた?」
私:「Sleeper Classでも問題ないってよ」
インド人:「嘘だろ?」
すごく驚いた顔をしていた。やはり、店の連中と彼はグルになっていて、
本当であれば違うクラスの切符を通常より高額で買わせるつもりだったのだろう。
非常に時間を無駄にしてしまったが、インド人の騙しを直に見れたことは良かった。
押しに弱い人だったらここで購入させられたりするのだろう。
リキシャのインド人とはそこでおさらばして、SIM CARDを買うためにAirtelへと向かう。
私の場合は、500INRで1ヵ月トータル1.4GBに加えて1日1GBが自動追加される仕組みになっていた。
つまり、1日500MB使っても翌日にはまた2.4GBからのスタートになっているということだ。これで800円くらいなのだから非常にインドの通信料は安いと感じた。
ゲストハウスへ帰って、先ほどのインド人の話をすると、よくある詐欺のパターンであることが分かった。切符やツアーを不当に高い金額で購入させるそうだ。
これからインドに行く方はくれぐれも注意してほしい。
切符は駅で買うのが正規料金でそこで買うのが一番安いのだ。
(ただ、Sleeper Classは確かに盗難などの被害も多いと言っていた。)
そうして、昼食を取る間も無くあっという間に時間が過ぎていきゲストハウスを去ることに。
色々と情報を教えてくれてサンタナには本当に感謝しかない。皆さんもインド滞在で心配なことがあればここを頼るといいだろう。
駅へ向かう道すがら、ATMで国際キャッシュカードに入れていたお金を引き出す。
すると、
Take1
「このカードは現在取り扱いできません。」
「ん?番号間違ったか。」
Take2
「このカードは現在取り扱いできません。」
「ん?なんだ、このATM壊れてんのか。」
違う銀行のATMへ向かう。
Take3
「このカードは現在取り扱いできません。」
「ん!?!?」
Take4
「このカードは現在取り扱いできません。」
「いや、そんな。。。。使えないはずはない。。。」
現在、手元の現金は日本円10000円と両替した2900INRのみ。
そして、いくらが上限なのか分からないクレカ一枚。
まだ2日目、残り4日あるのにどうしたらいいんだー!!!!!!
そんなこんなで、夕方18時。
ビビりながら盗難も多いというSleeper Classでデリーからアーグラへ向かう私。
さあ、いったいどうする!!
3日目へ続く。
インド滞在1日目 in Delhi
11月20日 17:15発 NRT-DEL
初日、成田からの便が 当然のごとく30分ほど遅延。
機材がインド往復の便ということもあり、
インドからの出発が遅れれば自動的に成田からの出発も遅れることになる。
幸先悪いなぁ〜と思いつつの旅のスタート。
デリーまでの飛行時間は約10時間。時差が3時間30分あるので、
現地到着は現地時間で夜中の0時となる。
そして、0:30予定より少し遅れてインド着。
思い描いていたインドのイメージは、
蒸し暑く、空港すら古ぼけていて、臭く汚れたものだった。
「あれ?めちゃ近代的じゃない?」
そう、Indira Gandhi空港はかなり立派!
深夜到着といえども空港を出たらインドの悪人に即座に狩られるなんてことはなさそう。(笑)
今回は、初インドかつ深夜到着ということもあり、
日本人旅行者の間で有名なゲストハウス「サンタナ」を予約し、
空港からゲストハウスまでの空港ピックアップサービスを利用した。
その値段1600INR≒2560円(1INR=1.6円計算)
「インド人って時間にめっちゃルーズそうだな〜、絶対迎えに来てくれてなさそう」
自分の名前を書いた紙を持ったインド人が待っててくれてるはずなんだけども、
探しても探してもいない。
5分待っても来ない。
10分経っても来ない。
やばい。。。。
どうしよう。。。
「あ、そうだ、サンタナの電話番号を聞いてたから一回掛けてみよう!!」
ということで、インドで使える電話をまだ持っていなかったので、
そこらへんにいるインド人に電話を借りる。
インドでは国内間の電話代がタダだというので、みんな貸してくれるのだ。
私:「もしもし、全然タクシーの人来ないんですけど」
サンタナの主人:「ちょっと待っててね、そこに向かわせるように電話するから」
5分後、ちゃんと私の名前の紙を持ったインド人が悪びれもせずやって来た。
到着から30分はさまよっていたが、なんとかこれで宿にはたどり着けそうだ。
でも、1600INRって実際高いんだろうか安いんだろうか?
インドでのタクシーやトゥクトゥクの相場が分からない。
あとで分かったことだが、インドではUBERやOlaという配車アプリが発達している。
出発地と到着地を入力すると自動で配車されおおよその値段も決まる。
このアプリは後々、どこの都市でも役に立ったのでインド旅行に行かれる方はぜひ参考にしてほしい。
約40分後、本日の宿「サンタナ」へ到着。
インド到着から2時間ほどだったが空港から宿への移動だけで非常に大変だった。
非常に疲れた。(笑)
ここまで、スムーズに行かない旅もなかなかない。
早速インドの洗礼を受けたなと思いつつ1日目終了。
さあ、翌日はデリーを散策。
だが2日目、早速インド人に振り回されまくることになる。
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みなさんこんにちは!
私は航空会社で働く20代のお酒好きなしがない会社員です。
仕事柄、比較的飛行機に乗りやすく3ヶ月に1回は海外を旅しております。
大学時の留学を皮切りに、
これまでに訪れた国は東南アジア、ヨーロッパを中心に12カ国。
このブログではそんな旅好き航空会社マンの
旅の経験および感想とその国々でのお役立ち情報
を掲載していきます。
航空会社で働く視点から各国空港の特徴なども含めて皆様に情報を
お伝えしていきたいと思いますので、是非よろしくお願いいたします!
(下はシンガポールマリーナベイサンズのバーから見える夜景)