知的財産管理技能検定 3級 受けた

厚労省が指定する機関である(一社)知的財産教育協会が実施する、知的財産管理技能検定の3級をうけてみた。

知的財産の管理にまつわる知識を問われる試験の入門編。合格したことによって業務独占資格が得られるものではない。

われわれの業界でいうとITパスポートくらいの立ち位置だと思われる。他分野に例えるとFP3級や簿記3級とかかな。

動機

いくつか動機はあって、代表的な3つを時系列的に並べると以下の通り。

たわしくんが受けていた1のを見て面白そうだと思ったから。

仕事で知財事務所とやりとりをした2際におすすめされたから。

大学で知財を専攻している妹3が受けていたから。連休に実家に帰っては毎晩飲んだくれている醜態しか妹ちゃんに見られていないため、一発合格してたまにはかっこいいところを見せたかったから。

申込

Webから申し込んだ。

学科試験と実技試験に分かれており、それぞれ6100円。合計12200円。なかなかいいお値段。

勉強

試験日の1週間前にそろそろ勉強するかと思ってAmazonで調べて一番上にでてきた秀和システムの参考書を買った。

分厚くて身構えたものの、全体的に余白大きめイラスト多めでかなり易しかった。冒頭3分の1が教科書的部分で、残りは過去問とその解説だった。仕事の合間にざーっと読んだ。全体的に簡潔過ぎるぐらいではあったが、最低限の試験対策用としては十分ではあるとは思う。個人的に簡素すぎる説明書きに納得できない点が複数あり、試験に関係ないけど気になって読み進めることができなかったから、Westlaw Japanで判例や学説を調べたりと寄り道した。

後から調べてみると、過去問とその回答は試験実施している団体によって無料公開されている模様4。既にある程度知識に自信のあるひとは参考書買わずにそれだけでいけるのかも。

試験当日

試験会場は国士舘大学世田谷キャンパスだった。よくある郊外型キャンパスで、東急世田谷線世田谷駅から徒歩10分5東急池上線沿線の彼女の家に前日泊まりに行っていたため、当日朝は池上線→大井町線田園都市線世田谷線といったように東急4路線を乗り継いで向かった。東急世田谷線には初めて乗った。環七と交差するところでは信号を待って徐行しているのを確認でき、路面電車感があって面白かった。

試験申込時に「CBT方式6」を選ぶと、よりアクセスの便利な都心の会場を選べることができた様子。ただ自分はこういう試験でもないと行かないような街や大学のキャンパスをうろうろするのが結構好きだから、これで良かった。

会場に到着して、まず所属元のアカウント使ってeduroamに接続してニヤついたのち、教室へ。申込受付期間の最終日の23時ごろに申し込んだからか受験番号はかなり後ろの方だった。ただ自分よりさらに後ろの人が10人くらいいて、ちょっと負けた気分になった。いくつかある教室のうちの一番端でお手洗いから近い教室で良かった。

実技試験と学科試験の両方受ける場合、間に15分程度の休憩をはさみつつトータルで11:00開始13:20終了というスケジュールだった。実技と学科もすぐ解き終わってしまった。途中退室不可で、早く出ていってごはんたべたいなあと思った。

翌日昼にWeb上で公式回答が公開されていたから、自己採点した7。少なくとも不合格ということはなさそうであったため安心した。

結果

試験から1ヶ月後に正式な試験結果が公開された。

合格基準は正答率7割。合格してた。

わりと余裕こいてたくせに実技が満点でなかったのはちょっと恥ずかしい。

感想

今回受けた3級に限っては、学科試験と実技試験で別々になっている意味がよくわからなかった。さらにこれで合計12200円というのは割高感が否めない8

内容としてはいいかんじに易しくて、なんとなくでも知財管理について勉強してみるか〜という人にとってきっかけ作りとして大変素晴らしいものだと思った。ある程度社会経験を持つ人は満点合格目指して勉強するのが良さそう。

実際に知財まわりで手続きしたり紛争したりしたことが無いから、今回得た知識がどう役に立つのかはわからないけど、発明、特許、意匠、商標、著作などといった概念について頭の中で整理するいい機会になった。あともちろん勉強すること自体それなりに面白かった。

試験おわりに会場の近くで食べたラーメンがおいしかった。

東急世田谷駅前のらーめん辰屋さん。二郎系っぽいニンニクやヤサイの盛り方だが、味はかなりあっさりめの油少なめ非乳化スープだった。たまにはこういうのもアリだなあと思いながら食べた。うまかった。

tabelog.com

機会があれば皆様も是非。


  1. 知的財産管理技能検定3級 受験記 - たわし日和
  2. 結果として発注頂くまでにはならなかったけど、いろいろお話して楽しかった。
  3. 妹は年が離れており、まだかわいい今年の春から学部3回生の歳。前回の試験で本検定3級の学科のみ合格して今回実技のみ受けた模様。
  4. https://www.kentei-info-ip-edu.org/gakushujoho/kakomon/
  5. 正確には、会場は国士舘大学の世田谷キャンパスの34号館だった。世田谷線は軌道線ということで駅間が短いため、棟によっては松陰神社前駅のほうが違い場合もある。その他、小田急小田原線の駅からも徒歩10分程度でアクセス可能。 世田谷キャンパス/アクセス案内|国士舘大学
  6. https://www.kentei-info-ip-edu.org/cbt/ 本検定以外には、ITパスポートやFP3級等でも採用されており、試験によっては年中受けることも可能な模様。
  7. 問題用紙が持ち帰り可であったため、そこに回答を控えておいた。
  8. 単純比較するものではないというのは承知の上で、ITパスポート試験は7,500円。

阪堺電車 貸し切ってみた

出身高専の写真部のOBOG会として、阪堺電車阪堺電気軌道)を貸し切ってみた。

昨年、母校の学祭でたまたま顔を合わせた3、4人で、三宮の居酒屋で飲みながら「大勢でパーッと貸し切りやろう」みたいな話をしたのが発端。

結果として、我々世代を中心に、2008年入学から2014年入学の15人が集まることができた。

今回利用させてもらった阪堺電車は1両編成での貸切運行が可能で、貸切料金は55,200円からというお手頃価格がうれしい。

www.hankai.co.jp

上記ページに記載されている天王寺-浜寺往復で2時間半程度のモデルコースをそのまま利用した。希望があれば恵美須町にいく路線(たぶん)に行ったりもできるらしい。

車内はこんなかんじ。15人では結構余裕があった。ただ、定員の40人乗るとしたら、網棚無いことも考えると荷物の置き場所もなく窮屈かもしれない。快適に飲み食いするなら1両あたり30人までかと思われる。

飲み物は追加料金で用意していただけるとのことで、一人あたり2缶くらい適当にビール/ハイボール/チューハイをお願いした。キンキンに冷えた状態でクーラーボックスに保冷剤とともに阪堺電車さんのほうで用意していただけたので、幹事として大変助かった。ちなみに、持ち込み用のクーラーボックスや、ゴミ箱も用意していただける。嬉しい。

事前に我孫子道に幹事側4人集まって、車庫に停めてもらっている車内にて準備した。南海住ノ江駅のところにある大起水産さんに予め電話で人数分のパック寿司を予約しておいたからそれを取りに行って、途中にある商店街のスーパーでちょっとお菓子とか水とか買って完了。加えて各自持ち込み大歓迎としたところ、参加者のみんないい感じにお酒やおつまみを持ってきてくれて、最終的にほどよい感じになった。

天王寺で参加者全員乗車。このとき、我孫子道での準備要員は車外に出る時間的余裕がないため、それ以外でだれか1人が取りまとめ役を決めておけばよさそうだった。

途中、再度我孫子道の車庫内に停めてもらい、各々記念撮影をしたり、電車を眺めたり楽しんだ。一人後輩でプロのカメラマンやってる子がいて*1、彼女が三脚も持ってきていたため集合写真を撮ることもできた。ありがたい。

このときに貸切料金、飲料費用のお支払いをした。領収書とともに、乗車券をいただけた。

はえーこんなかんじなんやーとみんなで見た。手書きの乗車券は他にはJRの出補しか見たことがない。

そんなかんじで2時間半楽しんだのち、天王寺に到着。終了。

その後、まだ15時頃ということもあり、なんやかんやで天王寺のカラオケで騒いだり、新大阪に移動して21時まで飲んだりしていた。

大阪や兵庫だけでなく、栃木、埼玉、東京、愛知、三重、岡山といろんなところに住んでいる人々で大阪に集まって、21時まで飲み食いして、自分含めてその日のうちに新幹線で帰っていき*2、不思議な感じがした。日本のインフラは、すごい*3

とにかくめちゃくちゃ楽しかった。またこういう会やりたい。

*1:写真部OGの鑑

*2:栃木住みの一人はさすがに間に合わず東京の僕の家に泊まっていった。

*3:なお今回の参加者の4割は鉄道会社従業員ということで、いつも本当にごくろうさまです。

業務スーパーのオリジナル商品でおすすめなもの

※価格は東京23区内某所の業務スーパーで、この記事作成時におけるもの。

さしみこんにゃく(あおさ)

www.gyomusuper.jp

安い。1パック48円。

いわしトマトハーブ漬け

www.gyomusuper.jp

「いわしレモンハーブ漬け」もある。

www.gyomusuper.jp

どちらも美味しいが、トマトハーブ漬けのほうが個人的には好き。

缶詰で似たような商品が世の中多くあるが、これはレトルトパウチで容量たっぷりで嬉しい。値段も128円とそこらの小さい缶詰と変わらない水準。

1人より2人で飲むときのアテの一品として丁度よい。

ブロッコリー (冷凍)

www.gyomusuper.jp

肉を炒めるときについでに突っ込むといい感じになる。冷凍庫にストックしとくと何かと助かる。

揚げなす乱切り (冷凍)

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こいつも我が家の冷凍庫レギュラーメンバー。既に油が染みており、レンチンで解凍して醤油を垂らして胡麻でも振れば一品できあがり。油しみしみで本当にうまい。

やわらか味噌煮豚

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400円台後半とあまり安くはないが、でかい煮豚がだいたい3〜4切れくらい入っている。1切れでかなり満足できるから、残りを小分けして保存していい感じに食べる必要があるのはデメリット。

とにかく豚がアブラたっぷりで、温めるとトロットロになってめっちゃ美味い。業務スーパーの他の肉系商品に比べるとグラム単位のコスパはあまり良くないが、とにかく美味しくてよく買ってしまう。

レモン果汁

www.gyomusuper.jp

1lのほか、250mlのものがあって自分はそれをよく買う。250mlで128円。

自宅での普段の晩酌は焼酎にレモン果汁垂らして炭酸水で割ったものを飲んでいて、それに使っている。以前はポッカレモンを使っていたが、業務スーパーのこれは価格が異常すぎるくらい安い。難点をあえて挙げるとすれば、容器が適当な安物すぎて、ドバドバと果汁を注いでしまう(ポッカレモン比)ということくらいか。

業務スーパーの商品だと紙パックに入ったデザートとか前述の冷凍食品とかがよくメディアに取り上げられがちではあるが、このレモン果汁こそ業務スーパーの実力が一番強くコスト面に発揮されている一品だと思う。

備考

2kgの外国産冷凍鶏肉については、オリジナル商品ではなさそうなことと、店舗によって取り扱いの差が激しいことを確認しているため除外した。

冷蔵の紙パックに入ったデザート(杏仁豆腐とか水羊羹とかババロアとか)や冷凍の大容量デザート(ティラミスとかモンブランとか)については、まあまあ美味しくてたまに買うけど本当にたま〜にでええかなという感想のため除外した。

菊川ブランドの4Lのペットボトル焼酎は、以前はよく買っていたが、カクヤスのオリジナルブランドのK-priceの同様のものとあまり値段が変わらない(K-priceのやつのほうが安いことがある)ことに気付いてからは、宅配してくれるカクヤスのほうが楽だということでそっちに移った。カクヤスでは月イチでその焼酎と炭酸水メーカーの交換ボンベを注文している。

映画とかのエキストラに参加してみた

映画やドラマといった実写映像作品の撮影において、群衆の中の一人みたいな役を無料でやってあげる、エキストラというやつをやってみた。

ある知人が最近エキストラやることにハマってるみたいでその様子をちょくちょくインスタに上げているのを見て、なんとなく自分もそういうの一回経験してみたいなあと思ったから。

僕自身は実写の映画やドラマはあまり観ない側の人間。最後に映画館で観た実写映画は1年以上の前のブレット・トレインだと思う。邦画に限ると10年前の永遠の0とかまで遡りそう。

やってみるかと家で一人で酒のんでぼーっとインスタ眺めてるときに思いつき、どうせ抽選外れるやろと適当にたくさん応募したら結構当選してしまい、いくつかの断りの連絡を入れた。本当にごめんなさい。本当に予定が合う2件だけ、参加することにした。

1件目

東京23区内某所、駅前で集合だった。

集合時間から10分経っても音沙汰なしで、近くで同じくずっと立ってるエキストラ参加者っぽい人に声をかけてみたら「私も連絡きてないんです…」とのことだった。集合時間から30分過ぎたところで、なんか待ってるのが嫌になったから帰ろうと改札を通ったところで架電があった。遅れてるからちょっとまってほんまごめんといった内容だった。めっちゃ謝り倒されたから入場取り消しして集合場所に戻った。

なんやかんやで集合時間から1時間過ぎたくらいでエキストラ参加者以外の人たちと合流して、説明が始まった。エキストラ参加者は10人くらい。男性は自分ともう一人の若い男の子のみで、残りは20〜50代くらいの女性だった。

メインの登場人物?が歩く道のゴミゴミ感を演出するための通行人役だった。メインっぽい役者さんは二人いて、どちらも自分よりやや下くらいの若い女の子だった。

スタッフさんたちは全部で20人くらい。たぶん。そのうち、主体的に一番指示出ししている人と、その人といろいろ喋ってるちょい偉いっぽい人がいた。どっちかが監督さんなんだろうか。どちらも30代くらいかなあ。

自分はスタッフさんたちの指示に従って、指定された場所を歩くだけ。普通に歩いてくださいって言われたから普通に歩いた。

同じカットでも4〜5回くらい撮り直す。そして別の場所に移動して同じように複数繰り返す。

途中の待機時間で同じエキストラ参加者と喋ったりした。

自分と別のもう一人の男の子に話を訊いてみた。年齢は19歳で、こういうエキストラ何回かやったことあるとのこと。こういうの趣味なんですか?ときいてみたらちがいますと否定された。趣味ではなくガチってことはなんかこういう映像系のお勉強されてるんですかとさらに聞いてみると、深堀りしてほしくなさげなかんじで肯定された。めんどくせえなこいつと思ったからそれ以上はなしかけるのをやめた。

多数をしめるおばちゃんらとはたくさんしゃべった。みなさんやはり趣味でエキストラに参加されているらしい。撮影場所の近所のグルメ情報で盛り上がった。

黒いコートを着て行ったら、「黒いコートの通行人なんていくらいてもいいから複数シーンで使える」とスタッフさんに喜んでもらえた。そういうものらしい。

帰りに記念品としてステッカーもらえた。もちろん報酬はゼロ円。

なんやかんやで新しいことを知れて面白かったから良かった。

2件目

関東某所の公共施設内での撮影だった。車で行った。

1件目は1〜2時間だけだったけど、今回は終日。朝8時集合。

集合時間前からスタッフさんがいてくれて、施設内の空調の効いた控室に案内してくれた。人数分椅子もあって快適な控室だった。途中で監督さんがご丁寧に挨拶に回ってきてくれたのが印象的だった。

エキストラ参加者は全部で30人くらい。そのうち10人くらいが男性だった。やはりおばちゃんが多い。前回同様社交的なおばちゃんが多く、待ち時間でカメラが回ってない間はずっと喋ってて楽しかった。エキストラ参加希望者のおばちゃん率は高いから応募しても落ちやすく、若い男性はほぼ確実に当選するから羨ましいと言われた。真偽は定かではないが、こういうの好きなのって男性より女性のが多そうな印象があるし、たぶん実際そうなんだと思う。特に平日の昼間の撮影だと僕みたいに平日休みにできる(代わりに週末働いてる)自営業の人間か学生くらいしか応募してこないだろう。

今回も趣味でエキストラ行きまくってるおばちゃんだちが多数で、他の撮影でのお話を聞いたりしてた。セリフありのエキストラもやったことあるらしい。僕はスポーツ経験一応あると言ったら、それが活かせる(?)エキストラもあるらしい。例えば水泳経験者を集めてプールで泳がせたりするらしい。それちょっと面白そうかも。現場の近所のお住まいの方も複数いて、耳寄り地元情報(旨い飯屋)を聞いたりもしてた。おばちゃんらとベラベラ喋っててなんやかんやで待ち時間もあっという間に過ぎた。

エキストラとしての仕事は、広い公共施設内での利用者の役だった。役者さんたちがなにか演技している後ろでてくてく歩いてたりなにかしてたりはたまた自然に横切ったり。結構細かく演技指導された。前回と比べて予算規模が確実に大きい作品ぽかったし、力の入れようを感じた。午前午後で何カットも撮った。

お昼にお弁当をいただいた。初めて見る弁当屋さんだなあと思って調べてみたら、ロケ弁で有名なところらしい。それ専門に営業かけてる業態がある模様。すごい。

撮影は夜19時まで続くらしいという話だった。自分は予定空けていたから本来は最後までいるつもりだったが、どうしても避けられない急用ができてしまったため途中で離脱した。本当に申し訳ない。他にもちらほら途中で抜けていく人がいた。朝8時から夜19時までタダで拘束はみんな厳しいんだろう。

帰りに記念品としてクリアファイルをいただいた。

おばちゃんたちとのおしゃべりが楽しい一日だった。

まとめ

やったことないことをやってみるのは楽しかった。でもこれっきりでいいかも。平日比較的自由に動ける立場とはいえ他にやらなければいけないことややりたいことはいっぱいあるし。

どれだけ僕の写ったシーンが使われるのか、それが僕とわかるくらいに写り込んでいるのか、よくわからないけど、何らかの映像作品に僕っぽい人が写り込んでるのを確認できたら教えてもらえると喜びます。

ANA SFC修行(2023年)

昨年2023年に、ANAの上級会員資格を取るために必要以上に旅客機に乗る行為、いわゆる修行をした。よく「マイル修行」と言われることもあるが、上級会員獲得のための基準はマイルではないため、おそらくそれは間違い。マイルとは別の基準で積算されるプレミアムポイント(PP)が基準となっている。

ANAの上級会員制度はざっくり下から「ブロンズ」「プラチナ」「ダイヤモンド」の3段階あり、「プラチナ」以上の状態でのみ申し込める「スーパーフライヤーズカード(略してSFC)」というクレジットカードを作ると、そのクレジットカードを持ち続ける限り1、「プラチナ」と同程度の待遇を永久的に受けられるという仕組み。したがって、「プラチナ」に到達し、SFCを作ることを目的とする。SFC修行と呼ばれることが多い。修行になぞらえて、最終目的のSFCを作成できた時点で解脱と呼んだりもする。

なぜANA

JALにも同様の制度(JGC修行)が存在するが、今回はANAを選んだ。

まず、以前からJALよりANAを使うことが多かった。というよりJAL一度も使ったことが無いと思う。地元の神戸空港ANA便が多く就航している影響もある。それによってANAの株も4単元持っている。

加えて、ANAスターアライアンスという国際的な航空会社の集まりに属しており、SFCを所有しているとそのスターアライアンスの「ゴールドステータス」が紐づくこととなり、スターアライアンスに加盟しているANA以外の他国の航空会社においても同等の優待を受けることができる。JALではなくANAを選んだ理由の一つとして、このスターアライアンスの加盟会社の多さというのがかなり大きい。スターアライアンスにはユナイテッド航空、エア・カナダ、アシアナ航空シンガポール航空等が加盟している。シンガポールでのトランジットで世界どこでも行けるシンガポール航空が加盟しているのが嬉しい2

計画

ANAの「プラチナ」ステータスの獲得には、1月1日から12月31日までの1年間に50,000PPを取得する必要がある。つまり、前年に計画し、季節ごとの各路線の閑散期に予約し、1月から順次実施していくのが一番よいとされている。

しかしながら今回は2023年の9月半ばに5,000PPしかない状態で修行することを思いつき、年内に実施することにした。つまり3ヶ月半で9割のPPを取得しなければならなかった。

もともと予定していたプライベートの旅行や仕事の出張のプレミアムクラスに変更する3だけでは足りないことが自明であった。そのため、無駄に羽田那覇4を往復することが確定した。

基本的には国外線より国内線のほうが1PPあたりの価格(安ければ安いほどよい。PP単価と呼ぶ。)が安いのではあるが、国際線PP2倍キャンペーンが実施されていたため、それを活用し香港やハノイにも行くことにした。

無駄な羽田那覇往復をする以上、必要以上に無駄遣いをするのは避けたいため、表計算ソフトで確認しながら計画を立てた。

運賃の合計は72万円。トータルのPP単価は14.4円。冬場に単純に羽田那覇往復するだけに徹するとPP単価10円きることや、新型コロナの影響でめっちゃ安かった頃はもっと安く実現できたことを考えると、「SFC修行」としてはあまり上手にできなかったといえる。

PP単価が高い要因として、修行のPP単価重視ではなく普通に旅行に行っていることと、会社の経費になる移動でプレミアムクラス使っていることの2点が大きい。

実施

単純に香港とハノイは楽しかった5。アメックスプラチナ解約前にいっぱいラウンジ使って乞食できた。

一番心理的につらかったのが、京都への出張で羽田伊丹便を使ったこと。自宅徒歩圏内の品川駅から新幹線に乗って2時間でそのまま京都に行けるはずなのに、なぜか京急に乗って羽田空港に行き飛行機に乗って伊丹に行ってモノレールや阪急を乗り継いでいく必要がある苦痛。疲れている帰りはより一層のしんどさ。目の前の新幹線ですぐに最速で帰ることができるはずなのに、なぜこんなことをしているんだろうかと思った。

羽田那覇の単純往復は思ったより気持ちは楽だった。2日で4往復、つまり1日2往復を2日連続でやったりした。いつもより早起きして羽田に行き、飛行機にのって、そのあと空港の外どころか保安検査後エリアからすら出ることなく、搭乗口付近で座って仕事するかアニメみるかしているだけでまた次の便という具合。ただちょっと体調崩して航空性中耳炎になったときはしんどかった。上昇または下降時に耳が変な感じになって、耳抜きしてもなかなか治らない。ずっと水の中みたいな違和感があって、音が全然聞こえないし痛かった。翌日耳鼻科に行って処方してもらった薬を飲んだらすぐ楽になった。

羽田那覇を2日で3往復の際、那覇で一泊した。ヤギ料理の店に行った。めっちゃ楽しかった。ヤギ刺しヤギ汁食べたくてディープなお店が好きな人は是非いってみてほしい。

tabelog.com

プラチナ到達

最後の搭乗、12月8日の新千歳羽田便を乗り終えてすぐにプラチナに到達が確認できる、ということではなかった。なぜなら、国際線PP2倍キャンペーンは「ご搭乗月の翌月末ごろにまとめて積算」という規定になっているから6。したがって、11月のハノイに飛んだ分の積算が「12月末ごろ」になってしまう。年末のギリギリにならないと修行が成功しているかどうかわからない(その時点で失敗が判明しても取り返しがつかない)ため、なかなか緊張感があった。

といったように心配していたのも杞憂で、無事12月27日にPPが積算されたようで、プラチナ到達のお知らせメールが届いた。

SFC取得

前述のとおり、「プラチナ」のステータスを取ることは過程の一つで、その後スーパーフライヤーズカードというクレジットカードを作成し、上級会員資格を永続化する必要がある。

年が明けて1月5日に思い出し、クレジットカードの申込書を申請した。Webから直接のクレジットカード作成の申し込みはできず、Webから申し込み書を申請し、自宅に届いた紙のそれに記入し返送する手続きが必要らしい。めんどうくさい。

一週間以上経った1月16日に申込書が届いた。現在ANAダイナースを持っているので、それのSFC版に切り替える専用の申請書が届いた。

記入し、翌日投函した。

既存のカードの切り替えだから審査落ちとかそういうことはないと思う。

届くのが楽しみ。

さいごに

JALJGCまわりの制度が変わって、「修行」が事実上不可になったらしい。ANASFCの制度変更については今の所まだ何もないけど、いつかは変更されてハードル高くなると思う。戦争やパンデミック等が無い限り、ここ十数年は航空機需要が上がり続けると思うし、原油含む物価高は進んでいくと思っているから、修行するなら早くしたほうがいいと思ってこのタイミングでしたけど、はたしてそれらの予測が正しいのかはわからない。

ただ少なくとも、羽田にほど近い場所で独身生活している今が「自分の人生」のなかでベストタイミングなことの蓋然性は高い。京都への移住を検討しているから、尚更いましか無いといった考えだった。ただこれも今後の人生どうなるか確定した未来は存在しないので、絶対そうだとは言えない。

この修行という行為が有益だったのかまたは無意味だったのか、それを今考察するのは難しい。

今はただ、今後永続的なSFCの特典7はもちろん、副次的に得られたアップグレードポイント8やマイルを使ってどんな旅行をしようか考えるのが楽しい。

追記

2月2日にANAダイナース スーパーフライヤーズカードが簡易書留で届いた。

これで完全に解脱。おつかれさま。


  1. 自ら解約したり、破産や個人再生等で強制解約にならない限り。
  2. ANAの加盟する「スターアライアンス」に対し、JALも「スカイチーム」に加盟している。スカイチームスターアライアンスより少ないが19社も加盟している大きな組織で、デルタ航空エールフランス中華航空(台湾)、大韓航空などが加盟しているため、それらを利用する可能性が高いひとにはJALJGC修行のほうが有意義かもしれない。
  3. 普通席に比べ料金の高いプレミアムクラスに乗ると、同じ行程・同じ便でもPPが高くなる。
  4. 夏のバカンスシーズンを除くと、国内線においてPP単価が最安の便を探すと羽田-那覇便となることが多い。JALJGC修行でも同様らしい。
  5. 香港とハノイ - oddmutou’s diary
  6. https://ana-support.my.site.com/jajp/s/article/answers000022642ja
  7. クレカラウンジより豪華なANAスターアライアンス加盟会社のラウンジの利用、保安検査場優先レーンの利用、優先搭乗など。 https://www.ana.co.jp/ja/jp/amc/premium/service/sfc/
  8. 20ポイント貰える。国内線のアップグレード5回分に相当する。 https://www.ana.co.jp/ja/jp/amc/premium/overview/upgrade-point/

2023年 総括

2023年ももう終わりということで、まとめみたいなものを書く。

仕事

引き続き自分の会社をやってる。ソフトウェアの受託開発、保守等が主な事業。

先月、無事3期目を締めた。3期目から消費税をちゃんと支払う必要があって地味に痛い。前年比、増収減益だった。減益とはいえ相変わらず堂々の黒字決算。前年度に比べて役報や従業員の時給上げたのと、いろいろ経費で買ったのと、見積もりが下手で赤字案件一つ発生させてしまったのが原因。見積もり力、難しい。法人税をアホみたいに払ってた1期目にくらべてようやくまともな会社っぽい利益率にはなった。

国の競争入札案件に参加してみた。まずは小さい案件をやってみた。やってみたらなんとかなった。

専門学校の非常勤講師も引き続きやってる。講師やりはじめた当初は普通の会社員で本業に差し支えないようにと土曜日に開講させてもらってたけど、なんかもうフルタイム勤務のサラリーマンに戻れる気がしないなあと思って、今年の4月から平日(木曜日)に変更してもらった。定期的に平日朝に電車乗る習慣を作ることにより、社会性を維持する一助になればいいという意図もある。

4期目はさらなる増収を目指してがんばりたい。

学生生活

4月に大学に入学した。専門外の法学部にしてみた。中央大学 法学部 通信教育課程。

前の大学の成績証明書提出したら、3年次編入になって、一般教養は一切履修しなくても卒業できる感じになった。ありがたい。48単位が免除されており、残り76単位とれば卒業要件の124単位を満たす模様。3年次編入ということで、最短2年で卒業はできるが、仕事しながら専門外の勉強するのは難しいので最初から考えていない。在籍上限は10年間で、結構のんびりできる。今年度は16単位とる見込み。5年くらいで卒業できたらいいかなと思っている。

通信教育課程は学費が年間8万円とかなり安い。指定教科書や参考書を読んだ上で、提示された課題に対してレポートを書き提出する「レポート学習」が基本となっていて、それに加えて実際に対面/リモートで講義を聞くことのできるスクーリングが存在する。スクーリングは利用する際に、1授業科目あたりで都度課金される仕組み。スクーリング申し込まなくてもレポートの提出は追加料金無しで何回でも可能だから、年間8万円でレポート出し放題とも言える。添削は結構ちゃんとしてもらえていて、かなりお得に感じる。

スクーリングももちろん積極的に利用する方針でいる。ありがたいことに今年から法学部が多摩キャンパス(八王子のめっちゃ辺鄙な場所にある)から茗荷谷キャンパス(文京区、地下鉄駅すぐそば)に移ったから、ものすごく通いやすい。通学は楽とはいえ、先日、4コマ×3日間連続の短期集中型スクーリングに行ったときは、結構疲れた。勉強するって体力使う。さらにずっと一人の先生が喋りっぱなしだったのは驚いた。すごい尊敬する。先生としてのぼくは連続は90分2コマが限界。

この大学に入学したことを人に話したら「弁護士とか目指すのか」と何回か聞かれた。法曹目指すならロースクール行くべきところ、あえて学部に行っているので、知的好奇心を満たすことが主目的であると回答したら納得してもらえている。それに、今から予備試験受けて司法試験受けて司法修習行けるのかというと、本業があるなか片手間でできるものではないと思う(すごい優秀な人なら試験勉強は別分野の本業やりながらできるのかもしれないけど、司法修習は物理的に無理やろ)。もちろん、副次的に、得た知識を元に、行政書士司法書士等の"比較的"難易度の低い士業の資格であったり、パラリーガル向けの技能試験に挑戦してみるのも、暇があればやりたいなあとは思ってる。

今まで法律トラブルにたくさん巻き込まれてきて何回も弁護士さんのお世話になった経験もあり、そこそこモチベ高くやっていけてる。それにまだ基礎的なところしかやってないからかもだけど、純粋に授業や教科書がおもしろい。既に別分野で大卒の肩書は持っていてこの法学部卒業を急ぐ理由はあんまりないから、のんびり楽しみながら勉強していきたい。

学生の特権を活かし、博物館や映画館で学生料金を使うのはもちろんのこと、Githubやタイムズカーとかを学生プランにした。お得〜。それと、法学部生ということで判例データベースの「Westlaw Japan」(正規料金は1.5万円/月)が格安で使えて嬉しい。学修に関係なくても、日常生活でふと気になった事象にまつわる判例法令を調べそれらの解説も読めてめっちゃ楽しい。あえて文句を言うとすれば、昔の大審院とかの判決文も文字起こししてほしいなあ…。

旅行とか

今年行った都道府県(通り過ぎただけを除く)は以下の通り

昨年秋に免許取って車を買ってからというもの、「どうせ車あるし車の運転の練習がてらなるべく車で移動しよう」という心理で動くことが多い。そのため、今年は関東から近いエリアの旅行が中心となった。列車や飛行機での移動はしつつも、以前になかった「車で行く」「現地でレンタカーを借りる」という選択肢が出てきて、行動パターンのバリエーションが増えたと思う。

SFC修行

9月に思いついて10月から12月にかけて実施した。既に完了。また別途まとめたい。

その他プライベート

昨年(2022年)はまあかなり落ち着きのない有様だったが、今年は落ち着いた。何のことかというと今の交際相手と付き合って1年が経った。ぼちぼち次のステップに進みたい。

まとめ

今年もいっぱい遊べた。人生で2回目の独身期を謳歌できた。

そろそろ30代が見えてきて、子ども作るかという話を現実的に考えなければいけないから、来年は勉強や趣味をぼちぼち楽しみつつも生活基盤の安定化即ちお仕事をより一層がんばろうと思う。

香港とハノイ

SFC修行するにあたり、OKAタッチだけやるのも面白くないので海外便も乗ることにした。いま海外PP2倍キャンペーンやってるとはいえ、1〜2ヶ月前というそんなに前ではないタイミングでの予約のため基本的にPP単価は高くなるが、修行に対しちょっとくらいご褒美があってもええかなあと思いながらちょっとだけ海外行くことにした。

シンガポールに行くのが修行としては有名らしい。しかしながら自分が調べたタイミングかつ行けそうな旅程では全然いいのがなかった。ざっと調べて香港とハノイが良さそうだったからそれにした。ちなみに仕事は休まない前提で考えていたため、対面の打ち合わせ類が入っている日を避けつつ、旅行中にホテルからオンラインで打ち合わせも何回かするというあまりゆっくりできないスケジュールとなった。

香港

羽田の2タミからの国際線

最近できたばかりの羽田2タミの国際線エリアからの便だった。そのうちいろいろな会社が使うようになるらしいけど、現状ANAの朝の便のみらしく、空いていて快適ではあった。

ラウンジが少ないのは問題点かも。「POWER LOUNGE PREMIUM」ってやつがアメックスプラチナで入れたからよかった。朝飯として焼き魚定食をいただいた。美味かった。ビール、ワイン、日本酒に加えて、スピリッツ類も豊富で山崎や白州といった日本ウイスキーも飲み放題。シャワーも使えた。キレイだった。助かる。

次2タミ国際線来たときはSFC会員としてANAラウンジを使うぞ。

香港島観光

4時間くらい雲の上で機内食くったりぼ〜っとしてたりしたら、香港国際空港に到着。

すぐオクトパスカード買って、MTRの機場快線で香港島へ。

完全にノープランでふらふらほっつき歩いた。なんか適当に入った飯屋のエビワンタン麺が美味かった。

孫中山紀念館

坂を登った先にある、孫中山紀念館に行った。日本では孫文と呼ばれることの多い、中国国民党の設立者であり永久総理の孫中山さんの博物館。北京の共産党の干渉が日々高まる香港で、国民党の偉人を称える施設が存続しているのは興味深い。

施設の外壁になんかわざとらしく「熱烈慶祝 中華人民共和國成立七十四周年」とか書かれたやつが掲げられてて面白い。ちなみにこの掲示は香港域内でその後ほかの場所で見ることはなかったから、やっぱり何かしらの意図があるんだろうなあと邪推してしまう。

館の内部の展示については漢字表記からなんとなく意味を読み取れるとともに、殆どに英語の説明書きもあり、おおよその内容は理解できた。加えて、日本滞在時に日本語で書かれた婚約書みたいなやつがあってもちろんそれは原文を読めた。

そういえば地元(舞子)におんなじような施設(孫文記念館)あったなあ、またこんど行こうかと思った。

物価が高い

香港島の中心街はそこそこおしゃれかつ物価が高すぎる。日式おにぎり1個20香港ドル(400円くらい)みたいな店があって、驚きすぎて脱糞しかけた。

なんか脱力して、もっと物価安いエリアに行こうと思って、昼下がりに早々にMTRに乗って九龍半島へ向かった。

九龍半島側の尖沙咀も大概物価高いとは思うけど、北上していくと汚くて安いかんじだったから、以降もう香港島へ行くことはなかった…。

九龍半島

日も傾きかけていたため、ホテルにチェックインすることに。

ホテルといっても大層なものではなく、重慶大廈の安宿へ。安宿つっても1泊5000円くらいはした。本当に物価が高い。ペニンシュラシェラトン、インターコンチといったちゃんとしたホテルの相場をみたところ、一番安い部屋でも10万円は下らないかんじで、男ひとりのSFC修行ついでの宿としては割に合わないと思い安宿にした。

重慶大廈の安宿

治安が悪いとか散々書かれていたから結構覚悟はしていた。しかしながら最近改装されたらしく、"思ってたよりかは"キレイで治安がよかった。階段に屯している変な人なんていなくて、夜中ひとりで歩いても大丈夫だとおもう。とはいえエレベーターは混む。

expediaで予約したホテルにチェックインしようとしたところ、そこには誰もおらず、鍵のかかった扉に電話番号が書かれた紙だけが貼り付けられていた。データ通信のみのSIMしか持っていない人間としてはどうしようもなく、とりあえずその場に座ってぼーっとしてた。

15分くらいしたら、同じフロアの別の部屋に入居しているらしきオッちゃんが通りかかったから、声をかけてみた。事情を話すとにこやかにその紙に書かれた電話番号に電話してくれた。オッちゃんが電話口で何かしらべらべら、英語ではない言葉おそらく広東語で話したあと、「あと5分くらいで来るらしい」みたいなことを言って(five minutes しか聞き取れなかった)、お礼を言う間もなく颯爽とどこかへ行ってしまった。本当にありがとう名前も知らないオッちゃん。

その後、ふたたび座り込んでぼーっとしていたところ、5分を大幅にオーバーし、30分ちょい経った頃に南アジア系っぽいオバちゃんがきて、チェックインできた。予約画面と氏名の確認の後、鍵の開け方、クソボロいシャワーとトイレの使い方、チェックアウトのときは鍵を置いてそのまま出ていって良いこと等を教えてくれた。

expedia上には歯ブラシついてるって書いるけどと質問したら、奥に行って使い捨て歯ブラシをくれた。ドライヤーも書いてあるけどって言ったら、同じホテル内の別の部屋の前に言って、ノックと呼ぶには激しすぎる勢いでオバちゃんが扉を叩きだした。ホテルに1台しかドライヤーがないらしく、宿泊客間で使いまわし&先着順の様子。ふざけんな。シャワーめっちゃ汚いし、ここで浴びるのは諦めて、滞在中は佐敦にあるエニタイムフィットネスのシャワーを使うことを決めた。

滞在中、佐敦と旺角のエニタイムフィットネスに行った(写真は佐敦)。どっちもキレイなシャワールームがあった。日本とちがってシャンプーとボディーソープが常設されているのがポイント高い。

※エニタイムフィットネスは日本で普通に契約しているだけでも全世界で使えて便利!ありがとうエニタイムフィットネス!

やはりどこに行っても飯が高かった。安いのはコンビニのビールだけ。500mlのポカリが13香港ドルなのに同量の藍冰啤酒が11香港ドルってもうそれビール飲むしかないやん。

何も食わずにってのも微妙かなという気持ちもあり、少しは買食いはした。蛇のスープくったり、香港版の吉野家くったり。もちろん香港島の中心街よりかは安いお店いっぱいあるものの、日本の1.5~2倍くらいはする。

フルサービスのお店で飲茶なんてもうアホみたいなお値段で(飲茶は絶対日本で食ったほうが安くて美味くてサービスが良い)、いろいろ辟易して、セブイレでチルドのご飯やおつまみとビール買ってホテルで一人飲みした。香港セブイレのチルドのドリアみたいなやつが意外と旨くて良かった。各位おすすめ。

2日目の朝は、マクドをテイクアウト。香港限定の朝マックのマカロニスープ食った。二日酔いのときに飲みたくなる、やさしさたっぷりの薄味だった。

2日目の夜、高専時代の写真部の後輩2人と一緒に晩飯を食った。彼らは別日程で香港旅行をしていて、その夜だけ合流。

なんか適当なところで飲み食いした。鳩の丸焼き、非常に美味かった。

このあと、軽くバーでも行くか?ってことで、おしゃれなバーが集まるらしい諾士仏台に行ったが、シーシャいっぱいでダンスミュージックがズンドコ流れているお店だらけで、う〜んってなった。少なくとも「おしゃれ」ちゃうやろこの通りはという残念な気持ちになった。コンビニで酒とつまみを買って、公園(市政局百週年紀念花園)のベンチで飲んだ。ベンチのすぐそばにトイレがあって良かった。

香港国際空港

3日目の朝、物価の高さに辟易して、夕方の帰国便なのに早々に空港へ向かった。

空港ラウンジで乞食するのである。

プライオリティパス、アメックスプラチナ、ダイナースがあるから無敵。空港には5時間以上滞在し、いろんなラウンジをはしごした。

各ラウンジで香港っぽい料理をたらふく食えてよかった。ああ、お金を気にせず飲み食いできるってなんと素晴らしいんだろう。

ハノイ

その後しばらく経って、成田からベトナムハノイへ飛んだ。

成田国際空港

実は初めての成田空港。品川から成田エクスプレス乗ったらすぐだった。良いお値段するけど。

成田2タミ出国後、「IASS Superior Lounge 虚空 -KoCoo-」ってラウンジしか入れなかった。食事が本当にちょっとした「軽食」ってかんじだった…。次きたときは絶対ANAラウンジに行くからな!

深夜のノイバイ国際空港

現地時間23時にノイバイ国際空港に着いた。意外とお店は開いていた。夜食にバインミー食べた。

両替商もやってたから、財布にいれっぱなしだった香港ドルを両替しようとしたら、なんか拒否られた。古い紙幣だったらしい。まだまだ法定通貨やねんからええやろなんであかんねんと思いながら、日本円の千円札を出したら、これまた端っこが折れ曲がってるからとかいう難癖つけられてレート下げられた。意味わからん。ポケモンとか遊戯王のカードちゃうねんぞ、折れてても価値かわらんて。キレそうになりながら交渉を重ねるも決裂し、その日のうちに両替することは諦めた。(翌日、別のところで両替できた)

Grab

現地移動は主にGrabのタクシーを使った。空港からハノイ旧市街へは車のタクシー。普通のドイツ車で乗り心地も悪くなかった。1800円くらいだった。

そのあと、市街地内の細かい移動ではバイクタクシーを使ってみた。車に比べて圧倒的に安く、ジュース買うくらいの値段で乗れる。怖いけどチャレンジしてみた。結論として、めちゃくちゃ楽しかった。ベトナムで一人旅するひとは是非使ってみてほしい。異常な車間距離、すりぬけ、クラクションの連続、非常にエキサイティングだった。

観光

ホーチミン廟、くそでかいレーニンの像がある公園、軍事歴博物館とかにいった。

ホーチミン廟の周辺はすごい警備の人がたくさんいた。生け垣の上によじ登ろうとする南アジア系の観光客が警備の軍人さんにめっちゃキレられてた。

公園では、レーニン像があるそばでTikTokかなんか撮ってる白人の若い女性の観光客がいてウケた。

軍事歴博物館はみどころたくさん。ベトナム戦争時に撃墜したB-52が展示されていた。大迫力。

安直にバインミーくったり、フォーくったり、Cafe Giảng でエッグコーヒー飲んだりした。

香港と違って物価低くて助かった。

飯屋でメニューにコカ・コーラの瓶の写真が貼られていたけど、コーラを頼んだら缶ペプシが出てくる、適度ないい加減さも楽しめた。

ノイバイ国際空港

ANAのオンラインチェックインによるQRコードでの搭乗が非対応の空港で、チェックインカウンターで発券してもらう必要があるのだが、これがクソ並んだ。1時間は並んだ。最悪の気持ちになった。ビジネスクラス以上やSFC会員っぽい人たちは優先レーンでらくらくチェックインっぽかった。とてもつらかった。

保安検査&出国後のエリアにはプライオリティパスで入れるラウンジがあった。シャワーも待ち時間ほぼなしで借りれた。めちゃくちゃ快適だった。ベトナムっぽい料理やベトナムっぽいビールがたくさんあり大満足。ちなみにここもスターアライアンス ゴールドステータス(=SFC)でも入れるらしい。

結論

はやくSFCほしい。