数ヶ月ぶりに映画館で映画を観た。「ゴジラ×コング新たなる帝国」である。久々に大きなスクリーンで観る映画は迫力があって最高だった。やっぱり大怪獣が大暴れする映画はスクリーンで観た方が断然面白いなあ。大きな怪獣を見上げる感じがするし、地下世界を広大さを感じられるし、鳴き声や地響きの迫力もすごい。わたしは通常のスクリーンだったけど、これは絶対4DXで観た方が楽しかっただろうな。空を飛んだり、怪獣の足跡や乱闘の激しさを全身で感じられるアトラクション映画としても最高だったと思う。怪獣プロレスだけでなく、擬似親子(兄弟?)的な絆の物語としても、未知の世界を探索する冒険ものとしてもわくわくして、ファミリー向けの楽しい映画だった。ストーリーはもちろん単純明快で味付けの濃いシンプルなもので、これこれ!と純粋にはしゃげるものだった。トレーラーが公開されたときにネットではバカ殿のBGMを合わせたおふざけMADとか結構上がってて面白かったけど、かなり作中の雰囲気と同じで思い出して笑っちゃった。このコミカルさ狙ってやってるよね?
この記事の最後の方にいいなあと思ったシーンのネタバレがあるから今後見に行く予定の人は「下記にネタバレ」以降は読まない方がいいかも。
今回映画を観に行くにあたって、親に子供を見てもらうように頼んで出かけた。頼める家族がいるっていうのは本当にありがたいことだね。でも、独身の頃はこういうのを頼むにあたって日程を調整する必要がなくて、映画を観る前に映画館の売店コーナーや商業施設をふらついたり、見終わった後に近くの喫茶店に入って感想を書いたり、好きなブロガーの人が感想あげているかチェックしたり、そういう自由な時間があったな。それがなくなってしまったのが少し寂しい。子供を産んだことを後悔はしていないし、これからの人生に大きな面白を与えてくれる良い投資だった(現在進行形で見返りがある)と思っているけど、寂しさは間違いなくある。それは忘れずにいたいな、わたしがその時間をとても大切に思っていたということも。
下記にネタバレありの感想。
冒頭でローマ(だったかな?)で怪獣対決した後にコロッセオで丸くなって寝るゴジラが猫みたいで可愛かった。本作のゴジラは全体的に可愛い担当な気がする。かっこいい担当はコング。コングは擬似親子ものというところも含め、怖くて口数少ないけど気のいいおじさんというポジションにいて、応援したくなった。応援上映が似合う映画だと思う。コングの歯が痛んでいたのは何かとの戦いで折れたのかと思っていたけど虫歯だったの笑う。虫歯になるんだ…
したたかなチビコングがだんだんとコングと絆が生まれていく過程がとても良かった。チビコングを見て、いじめないでくれ〜!の気持ちが芽生えた。これまで子供やか弱い生物(チビコングは別に弱くはないけど相対的な意味で)に対してそういう感情を抱くことが少なかったんだけど、子供を持ったことによる影響かもしれない。でも別に人間の子供に対しては思わなかったな。赤子は人間よりも猿に近いと感じているのかもしれない。てっきりチビコングは孤児コングかと思っていたけどちゃんと親がいて安心した。そして目の前で親猿が溶岩に落とされて死ぬのを見てかなりショックだった。子供の目の前で親を殺すシーンに弱くなったな。昔読んだ狼の口で、親が処刑されるシーン読んでもそこまでショック受けずにひゃあ〜辛いな〜くらいで済んだのに…せめて殺すまでいかず腕を切り落とすとかそういう描写であってほしかった。自分が親になったせいで子供が辛い目にあう話前半ダメになってきてるな。想定してなかった変化です。
スカーキングが使役していた氷結ドラゴンが結構可愛くて好き。自分の国からコングの入院先まで遠征する時、氷結ドラゴンに王が立ち乗りしてたけど、絶対チクチクして痛そうだし歩いたほうが早くない?バランス取りながら数百キロ移動するの大変じゃない?って心配になった。
ピラミッド前でのゴジラVSコング戦は本当にプロレスで面白かった。そしてそこに力技で割り込んで止めるモスラ。学級委員長に怒られる問題児2名って感じですごく良かった。モスラ可愛いし綺麗なので写ってるシーン全体的に好き。
女博士と部族の生き残りの女の子の擬似親子の最後の選択について。ああいう展開で「本当の故郷へ戻る」選択肢はある意味テンプレだから、女博士が途中で葛藤している様子などはお約束だなあとあまり好きではなかったんだけど、女の子が当然のように博士と地上で暮らすことを伝えてきたときはなんだかいい意味で裏切られた感じで嬉しかったな。
そんな感じです。