「習慣の力」という興味深い本を読んでいる。
この本では、言語能力を失った人や依存症の人、果ては成功企業や失敗企業を題材に、習慣とは何なのか、何が習慣を形成しているのかについて分析している。
この本を読んで、自分が会社を作るときにどのような「習慣」を形作る組織にするのか、である。
今自分が勤めている会社は、どちらかといえば長時間労働を奨励しており、長く働く、土日も出勤する人のほうが(表向きはそうでないにせよ)評価される。これは社長の考えによるところが大きい。
しかし、この慣習の最大の問題点は、「習慣」が形成されない点にある。
サラリーマンの習慣とは、朝出勤して、仕事というルーチンをこなし、退社するときの報酬を得ることで形成される。
したがって、定時に退社することを「報酬」として定義するほうが、定時退社が最大の目的となり、効率的な業務や仕組みづくりにつながるのではないだろうか。
長時間労働の問題は、朝仕事を始めるきっかけを得ても、今日は何時に帰れるかわからないという不安から報酬回路が刺激されない点にある。
サラリーマンの最大の喜びは、定時退社することでプライベートを充実させたり、さらなるスキルアップへの勉強のモチベーションに繋がること、ひいては会社を発展させることにつながるのではないだろうか。
詳しい事例は、本書第4章アルミニウムの会社の事例を参照したい。
要の習慣となった「安全」