私の活きる道 ~家族のためにできること~

明日死ぬかのように生き、永遠に生きるかのように学ぶの記

私の料理のモチベーション

小3の娘と年長組の息子がいる。

二人とも、普段は学校・保育園の給食にお世話になっているが、

遠足の日と娘が学童保育で過ごす土曜日は、弁当がいる。

娘が1年生の年の秋以降、私は、二人の子どもの弁当を作り続けている。

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今回は、私の弁当作りのきっかけであり、モチベーションを持続してくれている

「弁当の日」の話から感じたことを書く。

 

 

 

「弁当の日」は、子ども(小学校5年生以上)が

自分で弁当を作った弁当を学校に持参して、

自分で食べるという取り組み。

保護者が手伝ってはいけないというのが、原則的なルールだ。

この取り組みの提唱者・竹下和男さんの講演を聴いたのが、

私が弁当を作り始めたきっかけだった。

 

講演は3度聴いた。

最初はテレビで。あとの2回は福岡市内の学校の公開講座で。

テレビを見ながら、涙があふれた。

手間を掛けて作った料理から、

こんなにも愛情を感じることができるなんて。

料理で、こんなにも愛情を伝えることができるなんて。

 

子どものために料理を作る!という一筋の信念が通った瞬間だった。

 

中でも、もっともグッと来た話がある。

「持ち寄り中華弁当のピーマン」のくだりだ。

 

何度目かの「弁当の日」を迎えた小学生5人が一計を案じた。

『5人で役割分担して、ひとり一品作って持ち寄ろう。テーマは中華!』

学校に着いてから、それぞれの一品を交換し合えば、

5品も揃った豪華な弁当が完成する、という計算だ。

 

このとき、ひとりの男の子がみんなに釘を刺した。

『俺、ピーマン嫌いやから、ぜったい入れるなよ』

これを聴いたチャーハン担当の女の子は、ひそかに思う。

『ようし、あの子が美味しいって認めるピーマン入りチャーハンを絶対作ってやる』と。

かくして、女の子はピーマンくさくないピーマン入りチャーハンの研究に取り組む。

 

試行錯誤し、家族にも試食してもらい、ようやく納得できるチャーハンができた。

女の子は、男の子の反応を想像してワクワクしながらチャーハンをタッパーに詰めた。

学校で一品交換のときが来た。女の子は、ドキドキしながらタッパーを開ける。

『うわっ、ピーマンくさい!』ピーマン嫌いの男の子が即座に反応した。

女の子のがんばりもむなしく、チャーハンは受け入れられなかったのだ。

 

「弁当の日」には、その締めくくりに感想文を書く。

女の子は感想文の中で泣いていた。

 

「一生懸命作ったチャーハンを、あの子は一口も食べてくれなかった。

それ自体悲しかったけど、もっと悲しいことがある。

それは、自分もお母さんに同じことをしてたと気づいたから。

お母さんが作ってくれた料理をひと目見ただけで『これ、嫌い』と

除けて食べてなかったことに気がついた。

私のためを思って、お母さんが一生懸命作ってくれた料理を私は・・・。

給食が終わっても、5時間目も6時間目もずっと

『お母さん、ごめん。お母さん、ごめん。』って思い続けて、心で泣いていた。」

 

料理をするから感じ取れる愛情がある。

料理を通して伝えることができる愛情がある。

反対に、料理の手間を惜しみ続けると愛情は伝わらない。

レストランやコンビニで満腹に食べても、心の空腹は埋まらない。

 

この講演に触れて、

私の弁当作りは始まった。

はじめは、段取り良くできなかった。

彩りまで気にする余裕はなかった。

冷凍食品にもずいぶん頼っていた。

 

しかし、愛情を意識しながら作るうちに、

だんだんと工夫もできるようになった。

苦役ではなく、楽しみだったから。

「子どもが大きくなって、自分で料理を作るときが来たら、

きっとこの愛情に気づいてくれる日がやってくるだろう」と。

 

そうして、約1年半。

週1回の弁当作りからスタートして、

冬休みには毎日作らなければならないことに気づき、

春休みを乗り越え、夏休みにはレパートリー増やしに挑戦した。

 

妻の仕事が多忙を極めるようになったここ1年は、

弁当以外の料理にも取り組んでいる。

 

朝食はほぼ毎日だし、休日の昼・夕食はもちろん、

仕事を早く切り上げて帰宅できた日の夕食も作っている。

(その分、朝は子どもと一緒に家を出て、

定時より1時間以上早く会社に着く努力をしている。)

 

最近では、子どもたちも

「今日の朝ごはんは、なぁに?」と、迷うことなく私のところへ聞きに来る。

小3になった娘には、卵焼きの巻き方を教え始めた。

年長の息子も、フレンチトースト作りを楽しんで手伝ってくれる。

 

料理を通して、愛情が伝わり始めていると感じている。

 

パパごはん パート1 野菜たっぷり「蒸しなべ」

パパごはん

「パパごはん」とは、文字どおりパパが作るごはんのこと。

わが家では、もう何年も前からパパごはんが定着している。

そんなわが家のパパごはんで、イチオシのメニューを紹介する。

その名は「蒸しなべ」。いろんな意味で、助かるメニューなのだ。

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簡単で助かる!

最初の助かるポイントは、調理が簡単なこと。

調理という言葉を使うのがおこがましいくらい簡単で、

1.野菜を洗う、切る

2.ホットプレートに野菜の山を作る

(※見栄えの問題だけなので、別に山を作らなくてもOK)

3.スライス肉で野菜の山の斜面を埋めつくす

4.ホットプレートのふたをして、蒸し焼きにする

  火加減は、野菜投入後に点火(MAX)してその後、適当に保温にする

(※ふたを開けてみて肉が赤かったり、食べてみて野菜が硬いと感じれば

適当に再加熱)

以上!というかんたんさ。

 

節約で助かる!

材料に決まりはないが、先日やったときはだいたいこんな感じ↓

シンプルかつ安上がりなので、節約面でも優秀なメニューなのだ。

【やさい】

・もやし

・にら

・ミズナ

・えのき

季節によっては、しいたけとか、

ニンジンやごぼうのきんぴらの削ぎ切りも美味しそう。

【肉】

肉もとくにこだわることはないが、ウチでは豚のロース、バラ、モモを使用。

しゃぶしゃぶ肉みたいに薄くスライスさえされていればOK。

【調味料】

ポン酢のみ。ウチでは、馬路村の「ゆずの村」が御用達。

以前、アレンジで胡麻だれを使ってみたけど、

ポン酢のほうがぜったい美味しい((注)個人の意見です)!

※調味料は、鍋には一切投入せず、取り皿で。

 

野菜がたくさん取れて助かる!

文字通りヤマほどの野菜も、蒸してしまえば縮む。

「最近忙しくて野菜不足だなぁ」というときに助かる

挽回メニューなのだ。

 

しかも、子どもが野菜を食べてくれるところが秀逸。

ウチの子は、ふだんあまり積極的に野菜を食べないほうで、

肉が大好き。そんなうちの子も、このメニューのときは

野菜を積極的に食べてくれる。

肉の旨味が移っているのかどうかは不明だが、

親として助かることは、間違いない。

 

団欒に加われて助かる!

私の調理技術の未熟さゆえであろうが、

ちょっと手の込んだ料理や少し品数を増やそうとすると

なかなか一緒に食卓につくことができない。

 

温かいうちに食べて欲しいし、

美味しいうちに食べて欲しいから、

残念ながら「先に食べててー」となる。

 

その点この蒸し鍋は、

ワイワイと一緒に食べることができる。

焼肉と違って、油が飛んだりすることもなく、後始末も楽という利点もある。

やはり、家族と一緒に食べることに勝る料理はない!と思うのだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

人前で話すということ

「情報は熱いうちに」と思いつつ、すでに一昨日のことになってしまったが、

4月11日に行われた地元小学校の入学式のことを書く。

 

 

準備とは

今回はPTA役員としての臨席、人生初の「来賓席」だ。

PTAでの役は副会長だけど、会長さんが長期出張中で不在のため代打として祝辞を述べることに。

代打の可能性については早々に示唆されていたので、

2月ごろから「入学式」「祝辞」「雛形」などのキーワードでググってイメージをつかもうとしていた。

 

しかし、雛形は所詮雛形、

これをそのまま使おうという気は更々起きなかった。

やはり、自分なりのアレンジがないと気持ちは入らないし、

人前で話すという初めての経験の場で、そんな薄っぺらいメッキが剥がれないわけがない、と直感していた。

 

北島康介ロンドン五輪を決めたときの会見で言っていた

チャンスがある限り挑戦したい。胸を張ってスタート台に立てるよう、準備していきたい。 

という言葉は、本当にその通りだと思う。

十分な準備をできたものだけが満足な成果を上げることができることは、

スポーツ選手だったころの自らの経験からも、実証済みだったから。

 

 

準備その1

ということで、最初の準備として祝辞原稿の推敲に入った。

年度末で仕事が忙しかったせいもあるが、

1週間前になってようやく本気モードに突入。

北島康介には程遠い準備期間だが、それなりにがんばって、工夫して時間を捻り出した。

 

このとき重宝したのがEvernote

盛り込みたい話やフレーズを書き留めたり、他の人のスピーチから得たヒントをメモったりして、

まとまった時間があるときにパソコンでそれらをつなぎ合わせる作業をした。

以前このブログの記事でも触れたとおり、スマートフォンとパソコンの両方から同じデータにアクセスできて、

加工もできるという、クラウドサービスのメリットを実用的に感じることができた。

 

こうして、草稿を重ねた原稿がようやくまとまってきたのが、式3日前。

これで万全と思って、試しに音読してみると、

修正したい個所が見つかって、読み直してみるたびにまた新たに見つかる・・・。

きりがないと感じたから、前日の朝見直したところで凍結を決意した。

 

 

準備その2

が、ここで思いもよらぬもうひとつの準備が目の前に。

仕事の合間に書店をぶらぶらしていると、一冊の本の表紙が目に飛び込んできた。

『なぜあの人は人前で話すのがうまいのか』(中谷彰宏著・ダイヤモンド社)

残された時間はあと1日もなかったけど、

ビニールでがっちりコーティングされて一切立ち読みできなかったけど、

即買いした。

 

即買いし過ぎて気づいてなかったが、この本、実は付録付きだった。

「人前でうまく話すための直前チェックリスト」

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本のタイトルといい、この付録のタイトルといい、なんてベタな・・・

正直そう感じたが、中谷ブランドの看板が安心感を与えてくれた。

チェックリストは、本書籍の内容から厳選の19項目を箇条書きされたもので、

ワイシャツの胸ポケットに忍ばせることを意識したと思しきその大きさは、

名刺よりひとまわり大きいくらい。

もちろん、式当日には私の胸ポケットに潜んで、私のドキドキを和らげてくれていた。

 

 

準備その3

十分に推敲を重ねた原稿、人前で話すときのコツ・注意点、

これ以上の準備することはないと感じて小学校に入ったが、

意外に早く到着してしまって、することがない。

一応来賓なので、会場準備等に奔走するわけにもいかず、

ふらりと控え室を出て、何気なく会場の体育館を下見することに。

 

体育館内はすっかり準備完了していて、

新入学生、在校生代表(6年生)、保護者、来賓、先生と

それぞれの着席する椅子がきれいに並んでいた。

体育館内には私ひとりだったので、試しにステージに上がってみることにした。

ステージからの眺めは未知だったので、なんとなく興味本位だったのだ。

 

上がってみると、

「あ、これ、事前に上がってなかったら、舞い上がっていた」ってくらい壮観だった。

引き続き人がいないのをいいことに、ステージ上で原稿を少しだけ音読してみた。

チェックリストにあった視線の動かし方もテストしてみながら。

後から考えると、事前にステージに上がってみるという準備は、

場数を踏んでいない私にはとても重要だった。

 

というような、準備をしっかり(たまたま)できたおかげで、

気持ちを乗せて祝辞を述べることができた。

何人もの知り合いから「いい挨拶だったよ。」と評価してもらえた。

 人前で話すということ、今回それを初めて体験でき、それなりにこなすことができた。

慣れない私がそうできたのは、ひとえに準備あったればこそ。

 

最後に、『なぜあの人は人前で話すのがうまいのか』から

自己紹介に関するいくつかのセンテンスを引用して、今後の自分に対するエールを送る。

「満足したら、ここでストップするぞ。もっと新しいステージがあるぞ」と。

  • ほとんどの人がする失敗は、どこでも同じような自己紹介をすることです。
  • 「今しか使えない自己紹介」が、もっとも強い自己紹介です。
  • 自分の名前を覚えてもらうためには、名前を明快に言うことです。
  • 自己紹介がうまくならない人は、自己紹介が必要な知らない人が大勢いる場所に行かない人です。

 

風呂そうじ

男の家事参加、第1位はごみ捨て

多分そうだと思う。

そして、第2位が風呂そうじじゃないかな。

もちろん、私も風呂そうじをずっとやってきた。

しかし、最近は、ちょっとやり方を変えてみた。

効率的家事研究の一環として、風呂そうじを

掘り下げながら取り組み始めたのだ。

今日はそのことを書く。

 

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みんな風呂そうじをするのは、どのタイミングなのだろう。

私はこれまで、風呂に入る直前に洗っていた。

でも、面倒なんだよなぁ。袖をまくって、ズボンのすそをまくって、

洗い終わったら、足をタオルで拭いて・・・

 

で、考えた結果、最近は風呂上がり直前に洗うことにした。

浴室内で体をザーっと拭いて、脱衣室に出る前に。

このタイミングなら、袖をまくることもないし、

ひざ下くらい濡れたって、どうってことはない。

 

バスタブの汚れもシャワーで流すだけでだいたい落ちるから、

スポンジで擦るのがとても楽々だ。

余裕ができると、擦る範囲を広げて壁や蛇口付近まで掃除できてしまう。

 

こういった感じで、今では「風呂そうじ=私の仕事」のようになっている。

時々は子どもに手伝わせることもあるけれど、まだ小さいので洗い残しがしばしばだ。

いずれは、子どもに引き継ぐつもりの風呂そうじだが、

その時のためにも、今のうちにもっともっとコツやテクニックを蓄積しておこうと思う。

 

なお、最新情報として、換気時間短縮テクニックを仕入れたので、最後に書き留める。

 

そのテクニックとは、風呂上がり直前に冷水を浴室の壁にザーっと掛けること

これで、浴室内に立ち込める湯気をかなり減らすことができる。

冷水が、浴室内の温度を下げるとともに、シャワーのしぶきが水蒸気の粒を吸着するというわけだ。

風呂そうじと冷水シャワーのコラボ技、冷水風呂そうじへの挑戦が次なる目標だ。

もう少し暖かくなったら、やってみようと思う。

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給食エプロンのアイロン掛け

給食エプロンのアイロン掛けって、けっこう奥が深いと思う。

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①意外に手を焼く

自分のワイシャツのサイズに慣れてるせいか、意外に裾が長くて大きくい。

アイロン台からあふれてしまうから、うまく取り回さないとまたシワシワに・・・。 

 

②メリハリ勝負:

しょせん子どものエプロン。見られても担任の先生くらいだし、

着ているのは次の当番の子。手を抜いてもなんら問題ないように思える。

でも、アイロン掛けないままで持って行かせる勇気はない。

最低限の労力でタスクをこなす、つまりプレスポイントを抑えて要領よく掛ける技が必要なのだ。

 

③ポイント認識能力:

すべてを完璧にピシッとプレスするのは大変。しかも月曜の朝は忙しい。

そこで重要なのが、重点ポイントを見出すこと。

私の考えは、前身ごろ(最も目立つところ)と背中のタック部分(難しいところ)が重要ポイント。

逆に、袖口のギャザーのところなんかは、あまり近づかない程度にサッと済ませる。あと、帽子のひだも。

 

④不意にやってくる:

給食エプロンを持ち帰るのは、毎週毎週ってわけじゃない。

当番だった週だけ持ってかえるのが原則。だから、月曜の朝に慌てる。

保育園の制服ブラウスみたいに毎週のルーティーンなら、そんなこともないんだが。

しかし、金曜の夜から日曜にかけての洗濯物は注意力をもって見るようになった。

リスクのにおいが分るようになったってことだろうか。

 

こうしてみると、会社での仕事(私の場合事務処理)の要領に通じるところがあるように思う。

 

イベント参加レポート 「シングルパパ・プレゼンツ 親子でフレンチトーストをつくろう!パパの子育て!笑顔で子育て!」

昨日、パパ友達の宮原さんからのお誘いで、

「シングルパパ・プレゼンツ 親子でフレンチトーストをつくろう!パパの子育て!笑顔で子育て!」

というイベントに行ってきた。

 

午前中のフレンチトーストつくりは子ども達も本当に楽しかったようで、

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帰りの車の中でも、「たのしかったぁ~ 連れて行ってくれてありがとう!」を連発してくれた。

 

フレンチトースト以外にも、はじめて知ることも多かったこのイベントについて、今回は書こうと思う。

 

 

 

 

 

午後は、全父子連の代表理事・片山さんによる基調講演「パパの子育て!笑顔で子育て!夫婦円満 パートナーシップの極意」

 

新潟からこのイベントキャラバンで全国を廻ってきた片山さん

 

講演内容の真剣さと、それを語るトークの中で時折見せる茶目っ気のバランスが絶妙で、

 

講演メッセージが伝わってくる、でも聞き疲れしない素晴らしいお話だった。

 

 

 

 

 

 

実は、午前中のフレンチトーストつくりにもストーリー性があって

映画『クレーマークレーマー』の中で父と子が挑戦した料理がフレンチトーストだったこと、

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日本における、父子家庭を含むひとり親家庭の貧困状況の説明、

 

その原因たる行政支援の遅れ、

 

それに対する政治家への働きかけ(霞が関への車代は自腹で!)や

 

 離婚の未然防止のための支援活動(夫婦円満の極意伝授)を行っていることなどなど

お話くださった。

 

 

 

 

2010年8月にはこれらの活動が実って、

 

従来、児童扶養手当の支給対象外だった父子家庭にもこの手当が支給されることとなった。

 

考えてみれば、今回の大震災で突如として父子家庭になった家庭も少なからずあるはずで、

 

約半年前の制度改正(法改正)に救われた被災者家族も相当数あるに違いない。

 

 

 

 

このような尊い事業を行いつつも、

 

当の片山さんは、至って原寸大の、身近に感じ取れる人柄で、

 

「困難な父子家庭を救おうとか、そんな大きなことは思っていない。」

「ただ、自分の息子が結婚後、父子家庭になる可能性だってあるわけで・・・」という。

 

つまり、自分が直面した社会矛盾を次の世代に遺さないという使命感で動いている人なのだ。

 

 

 

私自身の今後のミッションを考える上でも、とても刺激になるイベント参加となった。

 

誘ってくれた宮原さん片山さんに感謝。

 

 

 

 

 

住宅は購入するべきか、借りるべきか・・・

『住宅を借りるのか、買うのか。』

これは、住まいを巡る永遠のテーマ。

それぞれにメリットとデメリットがあるから、どちらが正しい選択かを論じることは不毛だ。

そうは言っても決めなきゃいけないこの問題。

今回は、このことについての私見を書いてみよう。

 

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「借りる」「買う」のメリット・デメリット

「借りる」の魅力は、身軽さ。

家族が増えたら広い物件に住み替えることも容易だし、

子どもが成長して独立したときには、コンパクトにのんびり生活に住み替えることもできる。

なにより、住宅ローンのような長期的な借金を背負わずに済む点に精神的な自由度を感じる人も多いはず。

 

一方、「買う」の場合は、安定感と経済性。

投資対象的な豪華物件なら別だが、生活に根差した通常の物件の場合、そうそう引っ越すことはないだろう。

購入代金+住宅ローン金利を月割計算すれば、家賃を支払い続けるよりも安上がりなことが多いようだ。

 

ちなみに個人的に重要と感じているのが、カスタマイズ性。

子どもの成長や自分のライフスタイルの変化に伴うプチリフォームや、

そこまでいかずとも、壁に家具を据え付けたり、ネジ釘を打ち込んだり。

そういったカスタマイズに適しているのは、「買う」のほうである。

 

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「借りる」「買う」それぞれの注意点

「買う」の場合に注意すべきことは、物件の将来的な価値。

さきざき、引っ越す必要が生じるかもしれないし、もっと魅力的な物件に出会って引っ越したくなるかもしれない。

自分にとってのみならず、他者から見ても価値的な物件なら、安心だ。

いざ売却や賃貸という場面でも有利に運ぶことができる。

 

「借りる」の場合は、「買う」場合のように物件の将来性を考える必要はない。

その反面、検討要素は増えてくる。

物件プロフィールに加えて、仲介会社やオーナーの性質にも注意が必要。

家賃等の条件だけでなく、トラブル発生時に誠意をもった対応を得られるかどうかは、ここにかかわってくる。

「借りる」ということは、契約が継続することなので、心地よく借り続けるために「相手方」の良しあしも重要というわけだ。

 

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以上の一般論を踏まえて、私は「買う」の決断をした。

決め手はもちろん物件の魅力。

面積や間取りが自分の家族の生活に十分なこと、建物構造の安心感(耐震面、防犯面など)は必須条件。

そのうえで、都心へのアクセスの良さ、心休まる環境にあることが決め手となった。

 

当然、35年返済の住宅ローンを組んだが、可能な限り繰り上げ返済して、早めにすっきりしたいと考えている。

 

 

 

人と住まいも一期一会

住まいが家族の状況やライフスタイルに合っていないとストレスも大きくなってしまう。

最適な住環境を手に入れることは、オンもオフも充実させるために欠かせない要素だ。

「借りる」か「買う」かの判断基準は人それぞれだし、巡り会うタイミングってこともある。

人と人の出会いがそうであるように、人と住まいの関係もまた、正解のない一期一会なのである。

 

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補足情報

リノベーションという新しい波

最近では「借りる」「買う」を問わず、「手を入れる」=「リノベーション」が増えつつあるようだ。

都心の中古マンションの内装を一新して、現在の生活に合った住まいに作り替えることで、取得費用を抑えつつ、デザインや機能面でのこだわりを実現できる。このため「借りる」「買う」両方の場面で注目を集めているのだ。耐震構造などの建物の安全面さえ確認できれば、効率的な選択肢と評価できる。

 

住宅に関する保険

「買う」という選択をする場合、そこには並々ならぬ決断を要する。なにしろ、人生で一番高い買い物をすることになるのだから。

購入資金の調達は住宅ローンによるものが一般的だが、昨年の3.11以降、二重ローンの懸念も現実のものとして考えざるを得ない状況だ。

これに伴い、重要性を増しているのが、保険だと思う。私自身、住宅購入の際に火災保険に加入した(住宅ローンを組む際の必須要件だったため)。10万円を下らない金額の掛け捨てではあったが、それで二重ローン問題を回避できるのであれば、安いものだと思う。保険商品によっては、別途地震保険への加入が必要な場合もあるようなので、慎重な検討のうえで十分な保証備えることは重要だと思われる。