国立の小学校を受験したレポート
結論
子供が、学芸大付属世田谷小 (学世田) を受験した。結果は不合格だった。受験をやったこと自体は良かったと感じている。
以下、ざっくばらんに、やったことや感じたことのレポートを書く。結果が不合格なので、受からせたい親には何の役にも立たない(もしくは反面教師的な)レポートだろうけれど、うちのように、結果はともかくとして良い経験になればよい、というスタンスの人には多少役に立つかもしれない。
前提
学世田は国立なので、私立の小学校と違って学費がすごいかかるわけではない。試験は1000人くらいの応募 => 200人弱が合格 => そこから 抽選 で100人くらいが入学する権利を得る。ある程度家が近い人しか受験できない。
あらすじ
いわゆる"お受験"をするという選択はほぼ100%なかったのだが、2年前くらいに知人から国立の小学校良いよっていう話を聞いていて、それは良いかも、とは思っていた。が、特段塾に通うなどの準備はせず。
2ヶ月前くらいに、説明会があって、妻と子供で参加、その数日後に願書提出。「午前は混むので午後がおすすめです」と言われたので午後に行って出したら、番号が男子の中で後ろから5番以内だった(約500人中)。
試験前までの準備 (子供編)
これが正直結構難しかった。
全く前準備なしで挑むのもアレなので、小規模な塾での模擬試験を受けた(これも妻が探して連れて行ってくれた)。おおむねよく出来てるね、という評価だったらしい。対策テキスト的なのをもらってきたので、それを家でやることにした。
しかし、子供は保育園に9:00-19:00くらいで通っているので、根本的に親にも子にも時間がない。加えて、対策をしないといけない場所は子供が元来苦手な部分なのだが、苦手なことをやらせるというのは非常に苦労する。かつ、正直小学校手前の子供に苦手なことを克服させるというモチベーションがそんなにわかない(基本好きなことをやってたらいいと思う)というのもある。中学受験とかであればもう子供もある程度理解できるように成長しているので、苦手教科を勉強しましょう、みたいなのも伝わるようになるんだけど、保育園児となるとなかなかそうもいかず、親が焦りはじめて怒ってしまってうまくいかないみたいなことが容易に発生する。
例えば、基本的に聞き取り能力は長けてるのでペーパーテストはまあできる。なのでペーパーテストの練習はすんなりいくんだけど、元々まあできるのを一杯練習しても仕方ないわけで。
苦手なのは、聞かれたことに対する返答で、だいたい最低限必要なことしか答えない。最近就活の面接の「今日はここまでどのように来ましたか」ってやつがバズってましたけどw、そこまでではないにしても、ある程度相手の質問の意図を察して答える的なのが必要なようである。(直前にもちょっと家で練習してたけど、これに関しては4歳手前の娘のほうがずっと得意だった)
あと、紙をたたんでクリアケースにしまう、というようなテストがあるらしいのだけど、紙を素早く丁寧に折れる能力を上げたいというモチベーションが僕にないのであんまり頑張る気が起きない(まあ、楽しく練習する方法はあるんだろうけど)。
と、まああげればキリがないのだが、やはり結論プロに任せましょうという話で、色々余裕があるなら1年前くらいから塾に入れちゃうのが(受験のことを考えたら)楽なんだろうけど、これはこれでお金と時間のバランスもあるので難しいところ。他にも子供がやりたいことは色々あるし。さらにいうと国立小は受かっても抽選で外れる可能性が普通に結構あるので、受験の結果だけでなく成長のプロセスとして捉えないと効果が見合わないだろう。
まあ、とにかくそんなこんなで準備は完璧とは程遠かったわけだが、精神面の準備には結構気を使った。具体的には、プレッシャーは一切かけないこと。練習もやりたいだけやらせて、あまり押し付けがましくなく楽しくやるようにした。
ちなみに、当日の試験は14時からだったので、まあ保育園は休ませようと思って保育園の先生に言ったら、午前中は学芸会の総練習があるので出て欲しいのですが出られませんか・・・?と言われ、午前中は出席させた。これは本人の精神的にとても良かったように見えた。試験が午後からなのであれば、午前は普段通りの行動をしておくほうがリラックスできて良さそう。
試験前までの準備 (親編)
当日は「アンケート」という名の作文的なものがあるので、これの準備をする。
このアンケートなるものは合理的にできている。前提として、国立付属の小学校は、様々な面で特色があり、それを理解しないで入れてしまうとミスマッチが起きる。まず、位置づけが教育の実験のための学校なので、教育実習生がたくさんくるとか、カリキュラムが特殊だったりする(1・2年生までは教科書をほぼ使わないなど)。子供が自分で考えるということを非常に強調していて、その分いわゆる教科書的な内容を丁寧に教えるということには弱い。こういうことにそもそも考えが合わないと、入学後にクレームをつけたりと、お互いに不幸せになるので、ミスマッチを防ぐ必要がある。
これらの教育方針については私は心から賛同てきたし、子供にとっても合うと感じていた。準備としては、今一度学校の教育方針などの理解を深めるため、この学校での研究についてまとめられている本を買って一通り読むことをした(これは説明会で薦められていたもののようだ)。
試験の内容 (子供編)
試験中は親は控室にいて、一切子供の行動について知ることはできない。
今年は「小学生による紙芝居を聞く」というのがあったようだ。子供いわく「テストの合間の ひま な時間で、紙芝居を見せます」という案内だったようだがw、もちろんダウトである。どんな話だったかを聞いたところ大筋で答えられていたし、この話は知らなかった!みたいなことも言っていたので、本人的には熱心に聞いていたものと思う。(ただ、聞いていないようで聞いている、という態度を取ることがあるので、どう見られていたかは怪しい)
他に行動観察として、カプラという薄い積み木を時間内でどれくらい高く積めるか、というのがあった。本人曰く、一人で積んだそうだ。妻が掲示板で確認したところ、他の子達はグループで積むテストだったらしい。本当に一人で積んだのか、僕の聞き取りが悪かったのか、彼の中では一人で積んだ記憶になっているのかは不明である(試験直後にちらっと聞いただけで深く突っ込んで聞いていない)。だいたい20人くらいのグループごとに案内されていたが、うちの子供は最終グループで5人(1人欠席で4人)だったので、レギュレーションが違ったのかもしれない。保育園で毎日やっている遊びなので、楽しくやれたようだ。
それと面接。 「朝ごはんを食べましたか?」と聞かれたので、「はい。」とだけ答えたようだ。 思った通りである。妻が掲示板を見る限り、他の子の報告では「朝ごはんは何を食べましたか?」という質問になっているらしい。うちの子供は聞き取りはかなり強いので、聞き間違えることは考えにくい。多分、受験慣れしてる子はそう脳内で変換して聞いているのだろう。こればっかりは擁護してやりたい、お前が正しいと。
本人の中ではペーパー(聞き取って正しいのに○つけるやつ)で1問メッチャ難しい問題があって分からなかった、というのをしきりに言っていて、不合格なのを見た後も「1問むずかしくって、100点じゃなかったからだよ」と言っていた。その可能性は限りなく低い。
試験の内容 (親編)
控室で子供が試験に出てから15分後くらいに、先生が来て、アンケートと言う名の作文が配られる。これは徹底していて、詳しくは忘れたが「アンケートにぜひご協力ください」というスタンスで言われる。なので隣の親御さんが「メモを見てもよろしいですか?」と聞いたときに「ええ、もちろんどうぞ」と答えていた。確かにアンケートなのだからメモを見て悪いはずがない。しかし、回収の時間になったら書き終わってなかろうと問答無用で回収される。対大人なのでやわらかい口調なのだが、実態は「解答やめ!」と言われているに等しい。
内容は以下の4問。(記憶のみで、内容は正確ではない。また実際の問は です・ます調)
- 通っていた保育園/幼稚園で、良かったと思うことは何か
- 小学校での発達はめざましく、親が手を焼くこともあると思うが、子供をどう支えていくか
- 少子高齢化が進み、100年生きる時代になると言われる中で、学校・社会はどうあるべきか
- 小学校の先生に期待することは何か
制限時間は20分と言われた。上3つは書いたが4つめは書けず時間切れ。時計見ればよかったんだけどまさか20分経ったとは思わなかったので油断していた(正確に時間を見ていなかったが、実際は15分くらいで回収された気がする)。
一応、書いた内容の軸はだいたい以下のような感じ (文字数は結構ふえた)
- 各種行事が親への見せ物にならず、子供の自発的な行動によって作られていること
- 経験的には手を焼いてるときは親から押し付けてることが多く、線引きしてそれ以外は寛容になればよいのでは + とはいえ小学校生活は未知なので、耳を傾ける姿勢を続けたい
- 時代の変化に合わせて常に学んでいくことに対して、社会は寛容であるべき、学校は学び続ける姿勢を教えるべき
- (時間切れで未回答)
時間が少ないのでわりと瞬発的に書くしかなく、繕って書くのが難しい & 教育方針が如実に現れる問いが並んでいるので、ミスマッチ防止には一役買っていそう、と感じた。
試験終了後
アンケート終わったあとさらに45分くらい待っていて暇死するところだった。子供がわりと目を輝かせながら戻ってきて、第一声は「めっっっっっちゃ難しい問題が1こだけあった!」でその次が「でも楽しかった!」だったので、結果を見ずにもこの受験は成功だったって言って良いんじゃないかな、と感じた。
小学受験やるなんて思ってもなかったけど、特に(金銭含め)何も失うこともなく、試験終わった第一声が「難しい問題あったけど楽しかった!」で、かつ期待値調整もできてるので、結果見る前から成功だったと言えそう。達成感ある。
— qsona (@qsona) November 28, 2018
しっかし国立一つ受けるだけでもえらい疲れた、お受験ガチ勢は無理だw
試験前は、少し緊張もあったのか、4人しかいないグループの中で一人だけ背筋をピンと張って待っていて、一つ前のグループの紙芝居で15分くらい待たされていたのもありw、緊張の糸がほどけないか少し心配だったが、戻ってきた様子を見ると、やりきった感じだった。
その後パン屋でパン食べながら内容について聞いたりして、帰宅。親は疲れ切った感じで、特に妻は何から何までいろいろ準備してくれていたので、精神的にも疲れていたと思う。私もなんだかんだで疲れた。ひたすら寝た。子供は元気だったけど。
発表まで3日あるので、その間に期待値調整をする。小学受験は親の受験と言われるがそれは半分その通りで、もともと、子供は小学校が何たるかなど理解していないし、ここの小学校に行きたい!なんていう気持ちを煽っても無駄というか逆効果だと思っている。本人が言っていたのは「テストは楽しそう、受けてみたい」というだけだ(だから試験当日に行く段になって「今日は本番?」なんてのんきな質問してきて笑ったけど、そういうもんだと思う)。だから、まあ結果が悪くてもそんなに傷つくことはないだろうとは思う。
あとは、当日のフローを子供向けに整理した。子供は最近 Scratch というGUIプログラミングみたいのにハマっているので、それを模して枠だけ書いて説明したら、割とちゃんと分かってたらしく、勝手に書き出した。
発表は8時、抽選は9時なんだけど、10時すぎから娘の保育園のもちつき行事があったので、それが反映されている。ごうかくしなかったら「ざんねん!と言う」というのを自分で追加していて面白かったw。
あとは、国立の小学校と近くの公立の小学校を比べて、どっちにどんな良いことがあるか?というのを一緒に考えて話してみて、どっちも行きたいね、というポジティブな気持ちになるように心かげた。公立の方は保育園の友達も数人居て、一番仲良い女の子も行くので(めっちゃかわいい)どっちかというと本人はそっちのが行きたそう。国立の方の良いところの話で、「バスに乗っていけるね!」とかいっても「バスに乗るの、楽しいかなあ〜?」という至極真っ当な返答がくるなど。
結果発表
番号張り出し形式で、学校まで見に行った。ちょっと出遅れたのですでに張り出されていた。一生懸命さがして、番号がないことを確認して、「ざんねん!」と言って、帰ってきた。その後、(公立小の名前)に行くから良いんだよ、とすぐ言っていたけど、その素振りからはやっぱりちょっと悔しさに近い気持ちもあったのかな、と思った。
その後、娘の保育園のもちつきに行くために、戻ってきて合流。帰りのバスは眠さもあって微妙な空気感だったけど、妻が子供を抱きしめて、がんばったね!と言ってくれて、一区切りついたかな、という感じがした。
受験を通して感じたこと
まあとにかくフィードバックがないので、落ちた原因の分析のしようもあまりなく、推測すればキリがない。僕のアンケートの内容かもしれないし、字が汚かったからしれないし、・・・と考えたところで、何も確実なものもなければ次に活かせるものもない。合否そのものについては気にしても仕方ないかなと思っている。自分を責めてしまいやすい人は注意したほうがいいと思う。
一方で、プロセスや合否以外の成果を大事にするというのが、国立小受験においては良さそうだと思う。子供にとっては、テストらしいテストを受けたのはこれが初めてだし、それを楽しくできたなら良いんじゃないかなあ、と思っている。小さな塾にも何回か行ったけど楽しそうにやっていた。そもそもどんなに頑張っても抽選があるので合格可能性は60%までしか上がらないので、必勝を期する感じではなくて、子供の性格や教育方針にマッチするかと、過程を大事にできるか、というところで受験を考えればよいのかなと。
最後に、妻には本当に感謝している。大体こういうのはいつも僕が行動しなくて、妻任せになってしまうのだ。多分僕よりも妻のほうが、国立小に行かせたい気持ちは強かっただろうし、途中色々上手くいかないこともあったり、気持ちを整理するのが難しかったはずで。そんな中で、終わったあとも結果出たあとも、気持ちを切り替えてたくさん子供をほめてくれたりフォローしてくれた。最終的には、両親として子供のことをより強く信頼するという結果になって、今後家族として子供を支えていくために良いイベントにできたと思うが、それは妻の支えによってできたことだ。
キッズバースデー休暇という神制度
明日は息子の6歳の誕生日ということでまーたポエムを書きたくなってしまうのだが、たまには自分が所属している株式会社FiNCについて書いてみよう。
明日は会社を休む。普通の有給休暇ではなく、キッズバースデー休暇という制度を使わせてもらう。
これはかなり本質を突いた福利厚生制度だと思う。子供1人につき有給1個追加、っていう制度の方が理論的には有利なんだけど、そういうことではなくて、子供の誕生日は子供と一緒の時間を過ごしましょう、子供を大事にしましょう、という会社からのメッセージングなわけだ。
子育てしながら働く人にとって、いや一般化せずに自分の話にしよう、子供が2人いて、働いている自分にとって、子育てへの理解がある環境かどうかというのは、生産性にモロに直結する。
とある昔話を書こう。とある会社に勤めていたときは、裁量労働制だが基本19時まで働いていた。保育園は19:15までなので間に合わないので、基本的に迎えは妻が行っていたが、とある日、妻が迎えに行けない事情があって、その日は18:45に退社させてほしいとチームリーダーに言ったんだ。そしたら「半休になるけど大丈夫?」って聞かれたのね。えっ?て思った。
あはい、分かりました、っていってその場は引き下がったけど、とはいえ黙って半休にするほどお人好しではないので、人事に問い合わせたら、「その場合、形式上は半休を申請してほしいが、裁量労働制なのでそもそも半休という概念は存在せず、したがって半休によって有給休暇が減ることはない」という回答を頂いた。いろいろツッコミどころはありつつ、それから僕は半休の鬼(?)になった。・・・まあ自分のその行動もいま考えたらどうかと思うけど、いずれにしてもそのチームにいたときは、お互いに信頼関係を築けずに地獄のような日々を過ごしていた。
幸い大きな会社だったので異動が可能で、ずっと異動願を出し続けてたら、ある時全く違うチームに異動させてもらった。そこの新しい上司が2人の子供の親だった。働き方についてもすごく理解してくれたし、子供がよく熱だす時期とかもあったけど本当に気負わなくなって、無駄に悩むことが全然なくなって、その分チームに貢献しようっていう気持ちが強くなって、前とくらべれば生産性は雲泥の差になった。はっきりいって天国みたいなチームだった。
その時は、そのチームは、上司の他にも家庭を持ってる人が何人もいたりしたので、理解してくれやすいのかな、って思ってた。なので、今の会社(FiNC)に転職するときは、最初理解してもらえるかちょっと心配だった。子育てをしているエンジニアはたしか一人もいなかったから。けれど、はっきり言ってその心配は無用だった。いつも尊重してくれて、理解しようとしてくれて、気遣ってくれた。だから、子供の何かで会社に遅れたり家にいなきゃいけなくなった時も、変に申し訳無さとかを感じずにすむし、だから逆にその分頑張りたいとか貢献したいとか、そういうプラスな気持ちになることができる。わりと定常的に保育園の迎えに行っていて、帰って子供が寝てから仕事する、みたいなサイクルが確立してる。まあ今日はこんなポエムを書いているんだけど。
そんなことで、いまの会社の同僚達には本当に感謝している。こんなので伝わるかどうかわからないけど、日付が変わってしまいそうなのでここで一旦投稿する。
Rails Developers Meetup 2018 に参加/発表/進行協力してきた
発表
資料
引用
前段
事業会社におけるマイクロサービス化について - arclamp
MaturityModel (Martin Fowler)
Lv.1
レールの伸ばし方 // Speaker Deck willnetさん
Lv.2
The Secret to Amazons Success Internal APIs
ぎんざRuby会議01にて、「マイクロサービス指向 Rails API 開発ガイド」という発表をしました
RESTful Web API 開発をささえる Garage - クックパッド開発者ブログ
わかる!ドメイン駆動設計 ~もちこちゃんの大冒険~【C91新刊】 - TechBooster - BOOTH
Lv.3
RubyKaigi 2017 でどんな発表をしたか - onk.ninja
マイクロサービスにおける非同期アーキテクチャ ota42yさん
クローズドソースから始めるオープンソース onkさん
ApplicationTemplateのススメ onkさん
準備
テーマ設定を広げすぎていつも後悔するんだけど、今回も例によってそうしてしまったので、話がまとまらなくてつらかった。 4日前のGinza.rbに参加して、主催の平野さん ( 干し肉 (@yoshi_hirano) | Twitter ) に「聞きたい内容とかありますか」っていう雑な質問をしてしまったのだけど、 それに対してかなり細かく返していただいて、おかげさまでこれを念頭に起きながらだいぶ組み立てることができた。
上の質問と回答は、ama というアプリケーション上で行われている。このイベントのために平野さん自身が作られたとのことで、強いとしかいいようがない。上記のアプリケーションをホストしているサイトが残るかわからないとのことなのでそちらのリンクは避けておく。
ずっとアイディアは書き留めていたが実際に資料の構成を作り始めたのは2日前。とりあえずマークダウンで書いていって後からKeynoteに移そうと考えていた。が、かなり枚数が多くなって、手でいちいち移行するのキツイな・・・と思っていたところに神ライブラリを見つけた。
GitHub - k0kubun/md2key: Convert markdown to keynote
k0kubunさんのライブラリで、マークダウンをkeynoteに移行できるものだが、直接生成するのではなくて、Keynoteアプリを開いた状態で実行するとGUI上でどんどん変化しながら移行されていく。(そうしている理由は記事にある。)この様子が余りにすごくて、実行したときはオフィスで声(大声に近い)が出てしまった。
一旦未完成の状態だったが、これを試してみてほぼ完全にマークダウンからKeynoteに移行できることが分かったので、ギリギリまで構成つくるのに専念できることになった。感謝しかない。
それで木・金で資料作成して9割方できて、当日朝は進行協力して、13時から1hくらいで完成させて、そこからKeynoteに移行して、画像はってレイアウト調整して、直前はぶつぶつ唱えながら練習して、それで17時から発表した。30分目一杯使って、伝えたかったことは伝えられたように思う。
マイクロサービス一般みたいな話をするのはこれが最後でいいかなと思っていて、次登壇できるときは脱却して特定の技術とかを話すようにしていきたい。
そんな感じですが、マイクロサービス始めたいと思ってるけどどうしようとか、マイクロサービス始めたけどうまくいってないとかそういう話あればtwitterとかで気軽に声かけていただければと。
しかし、それにしてもこんなにマイクロサービスの競争率高いとは思わなかったw
発表内容
ハイライトはこれ。
最後のセッション、qsonaさんが「レイヤードアーキテクチャとか使ってもやっぱりrailsで大きなアプリは厳しい(からマイクロサービス)」と言ってる裏で、jokerさんが「マイクロサービスは厳しい(の後にDDDの話)」してて面白かったw #railsdm #rdm2018B #rdm2018A pic.twitter.com/NHA1VSryHs
— Katsuma Narisawa (@KatsumaNarisawa) 2018年3月24日
なんとなく分かってはいたけどこの対比には笑ってしまったw。
一応補足すると、自分はレイヤードアーキテクチャをRailsに導入するのは辛いとは言ったがw、MicroservicesはDDDをベースにした概念といって差し支えないので、立場が違えど大事にしているものは同じだと思っている。
ちょっと広く話しすぎて刺さるか心配だったけど、色々反応を頂いてありがたかった。
スポンサーLT
同僚の澤井さん nobuhikosawai (@nobuhikosawai) | Twitter のスポンサーLT。聞いていたけど、10分枠を目一杯使った渾身のトーク感あった。
トークの最後にライブでIssueを立てていたのだけど、それをYoutube配信で見ていた方がPRを出すという激熱い展開になっていた。
現場参加は無理だったんですが、ライブIssueに対して修正PR作ってみました。 https://t.co/PXKXcHrdZP #railsdm
— 猫宮 みみみ (@NekomimiMaster) 2018年3月24日
結果両方クローズされてしまったが、ナイストライでした。
速攻きたPRとそれらに対して速攻コメントが返ってきていて、なんだかんだでOSSのダイナミズムとスピード感を体感できていてめっちゃ楽しい
— nobuhikosawai (@nobuhikosawai) 2018年3月24日
offsetでnewするのは僕らのユースケースでは必要なので、これからもVirtualTimeZoneRailsを使い続けることになるでしょう。モンキーパッチだけど、当て方もいいしメンテが難しくないので大丈夫。
2日間お互いのトークをブラッシュアップしあって、楽しかった。
聴講したセッション
1日目
365日24時間稼働必須サービスの 完全無停止DB移行
大体準備に忙しくてゆっくり聞けなかったけど、kyudenさんの発表だけちゃんときけた。そして最高だった。正直、エンジニアリングのレベルが違いすぎる。あとでもう一度後半の話を読み返してちゃんと理解する。
2日目
Observability, Service Meshes and Microservices
今回のカンファレンスではマイクロサービスの話が乱立していて(はい、すいません)それだけ関心が高いのだなと感じたが、その中でも一歩先を行くcookpadの、taiki45さんの発表。サービスメッシュの話はずっと聞きたいと思っていた & taiki45さんの話はずっと聞きたいと思っていた(本当) ので完全に俺得セッションでした。大変わかりやすかったです。
Qall - Docker で作る Quipper の開発環境
Quipperのmtsmfmさんの発表。Ginza.rbでの同氏の発表をきいて感銘して ( Remove AS::Mb::Unicode::UnicodeDatabase // Speaker Deck )、今回も楽しみにしていて、実際非常に今の自分にとってためになる話だった。開発環境Docker化はRailsと合わせるとめんどくさいところが多そうだったからそもそもチャレンジしていなかったんだけど、今日の話をきいてやっていきたいな。あとサービス全部入りDockerは、弊社でもやろうとしてて実際進めてたんだけど、サービス増えすぎてローカルじゃ起動できない感じ(メモリ足りない)になってきて諦めたという経緯があったように記憶してる。その辺の話を懇親会できいてみたかったけど声かけそびれた。
「社内ツール作成サークル」活動記録
現ドリコムのonkさんの発表。まだ資料あがってなさそうだった。待ち。
社内ツールを内製するのって正直大変だと思うのだけど、社内ツールを実際のプロダクト開発のようにユーザー(社内の人たち)に提供してフィードバックもらって改善して・・・という話。なんていうか、聞いていて最初の方は、そうはいってもつらいこともありそうだとか、実際どれくらい時間とれるんだろうかとか考えてたけど、聞いてるうちに、ものづくりって素敵だよな、エンジニアって素敵な仕事だよな、とか、いろいろ考えてたらなんだか桃源郷みたいに思えてきて、最初の方に思ってたこととか全部野暮だった気がしてきて、そんな話をonkさんが12年もの間働いてきた多分最後の発表で、会場はそのドリコム社で、こんな最高の話をしているっていう状況に勝手に感情移入して泣きそうになっていた。
#railsdm #rdm2018A ファンタジーの世界みたいだった
— qsona (@qsona) 2018年3月25日
その他
ほかにも見たんだけどちょっとまとめる気力がいまないので一旦ここまで。amaすごいっていう話も書きたいんだけど一旦。懇親会と二次会も最高だったんだけどそれも一旦。
平野さんをはじめとする運営の方々、本当にありがとうございました。 またお手伝いできることがあったらなんなりとお声がけくださいませ。
Innocent Walls (SP Another) のフルコン攻略
前提
1P右利き 正規譜面
要求: 縦連打がそこそこ得意、地力は十段取れないとさすがに厳しいかと
参考: 筆者がフルコンボ達成時のスペックは十段(いまでいう中伝)、お菓子ハードくらい。2回繋いでてベストは空POOR1。スコアはベストでもAAAに乗ってないくらい。
上記くらいのスペックの人が現実的な回数(100回くらい?)で白壁フルコン狙うには、ある程度回数が必要だと思うので、癖が付かないようにするとか、普通のところもなるべく安定させるいう観点も大事。
譜面はtextage様から http://textage.cc/score/
攻略
個別攻略の前に一言
- スクラッチ+連打のところは、鍵盤片手でやる。
- スクラッチと鍵盤を両方左手で連打するのは(フルコン目指すことを考えると)安定しないので。
- 重要な難所は押し方を覚える。
- 癖付かないように毎度ある程度スコアを狙っていったほうがよい。あんみつはおすすめしない。
1-5小節
つなぐだけなら簡単なんだけど、連奏中に疲れないようにリズム崩して叩いてると変な癖着くので、ちゃんとスコア狙うのがいいと思う
6-13小節
さすがにここらへんは出来る前提で。十段くらいは欲しい理由はそれ
14-21小節
例えば14小節の2-3拍目のように 66466 ってあるやつ、右手だけでも出来るのだが、ここの 真ん中の4を左手で取る ようにすると圧倒的に安定する。
22-29小節
4拍目-次小節の1拍目にかけて右手5連打になるところ。以下を注意する
- 4566|7 ってなってるところは 最初の4を左手で取れば4連打に減らせる
- 5677|6 ってなってるところは、7が小指だとキツイので、僕は薬指と小指をくっつけて補強してる
28小節の4拍-29小節の 4566|67 は、4を左手でとっても 566|67 の5連打になる。こればっかりはどうしようもないので、逆に前半の切りどころはここだけなので 気合で乗り切る
30-37小節
簡単なんだけどやはり連奏してるとこういうのでも癖が着くので、ちゃんとリズムを理解してスコアを狙うようにする
34小節みたいなのは7を小指で叩いてるとつかれるので小指と薬指くっつけてる。
34, 35, 36小節あたりは、間にはいる4を左手でとって、なるべく右手をいじめないようにする
38-45小節
これも簡単なのだけど、自分はなぜか変な癖がついたので、good出るようになったりしたら譜面見直すなりで正しく覚える
46-53小節
基本ずっと3鍵は右手。たまに来る単発の6565とか5656ってところに5を左手回せる人は回してもいいと思う。僕はやってない。
同じく6の2連打は中指なんで押しやすいが、7は小指だと辛くなってくるので薬指をくっつける。
52小節の4拍目から53小節が、この曲最初の難所。ここは 2+6 => 1+7連打を全て右手で取る のが最も安定する。
(運指は、人+薬=>親+子の連打)
2+6を右手でとって入る、というのを覚えるのが重要。
連打抜け後の3+5=>S+1+7、は、右手親中で3+5 => 右手小指で7 (S+1は左手) としている。
54-61小節
だんだん難しくなってきて、とはいえ地力があればそこそこの確率でつながるんだけど微妙に安定しないゾーン。
序盤と同じく、 664 と来たらこの4を左手で取る。 これでだいぶ安定する。
60-61小節がこの曲2番目の難所。1ブロック前の箇所と形は似ているが、2+6=>1+7連打の前に休みがないので、2+6を右手で取るのは不可能。 したがってここは 2+6は左人+右中で取って、次の1+7は右親+子で連打 する。つまり、 2の左人の下に右手をくぐらせる。
62-65小節
65小節の 77577577|577 ってとこがやっぱり難しくて (3番目の難所) 、多分開幕の方にあれば割と楽なんだけど、後半にあるからそこそこ疲れていて腕がもつれやすい。
が、実はここの譜面、他がスカスカなので、 5番に左手を回す とメッチャ簡単になる。ぜひ試して欲しい。
繋いだときは全部右手(5親,7子)でやってて、ここで1切りを何度かやらかしてるので、もっと早く気づいてたら早く繋がってた。
66-69小節
68小節の地味にあるS+1+6の連打は、1+6を右手で取る。
69小節は言うまでもなく最大の難所。もちろん鍵盤片手だが、指の配置を確認すると、
1+3+5+7が 親+人+中+子 になる。
あとは入るタイミング。リズム的にいうと(DがS+1+7で)
D|DD-DD-DD|-DDDDDDD
なのだが、僕レベルの縦連打力では全ピカグレは無理なので、
- 間で休みすぎない (途中で少しでも遅れたら、ほぼ繋ぐのは無理)
- 特に最後の2-7 のところの間は、休みというよりも「そこは連打ではない」くらいな微妙な間隔の開け方
- つまり、 最後の7連打は気持ち早めに入る (黄グレくらい)
逆に言うと、もっと筋力強くて連打できる人は、あんまり意識しないでリズム通り叩いたらいいと思います。
最後に、皿。普通に押しから入ったら 最後引きで終わる ので、それだけ覚えておく。
最後引いた後にその手でそのまま2鍵を取るところに注意する。
(こういうのは最後思いっきり引くモーションを付けると安定しやすいんだけど、あまり勢い良く引くと次の2鍵を左手でとるのがスカりやすいのが若干いやらしい)
(繋いだ時で、ここ単体での繋がる率は50-70%くらいだった。)
70-77小節
十段とれるくらいなら出来るはず。自分は皿が絡む箇所では3鍵を全部右親で取ってる。
最後に
drummania だと(ランダムとかないので) 単曲で攻略するという姿勢が割と普通だったのだけど、iidxだとあんまりこういうやり方してる人周りで見なかったので。
息子が「ふしぎな国のアリス」の絵本を読んでいたので、あらすじを聞いてみた
4歳8ヶ月の息子が、実家にあった「ふしぎな国のアリス」を読んでいたので、読み終わった後に試しにどんな話だったか聞いてみた。本をペラペラめくりながら話してくれた。それを記録として残す。(息子は、文字や文を読むことに相当興味が寄ってるので、年齢にしてはかなり読める方だと思う)
本はこれ。 https://www.amazon.co.jp/dp/4591021645 ひらがなで3000字くらい、結構長い。見開きで、150字程度ごとに絵がある。
まず穴に落ちて、そして、入り口がせまかったからえんえん泣いて、そしたら池になっちゃった。池に浮かんで、アリスはまたそとに出て、おうちにかえったら手袋がなくて、ジュースを飲んだら大きくなって、きのこを食べたら首が長くなっちゃった。そしてね、ねこに言われて、そして、おうちはどこ?ってきかれておうち行けたから早く行きなさいって言われたからお茶もジュースもないわってアリスがいって、お茶を飲もうとしてもコップはからでした。しばらく帰ってなんか行って、しばらく行くとトランプの職人が白いばらの花を赤いペンキで塗っていました。「女王様が白いバラが嫌いです」っていったから、ここ通って見つかって、ににん(二人)の首をきって、アリスは切ってないけど、この塗ったやつの首が切れた。女王様はまけて、女王がもってる棒を渡して、フラミンゴを渡して、フラミンゴをだーんだーんってやって、女王様は負けたのね。アリスが勝ったんだけど女王様は大喜びだったのね。アリスが勝ったら死刑になっていたでしょう。地上に帰る道をわからなかったから教えて、グリムフォンにたずねなさいって言ったからグリムフォンにきくと、にせうみがめにたずねなさいって言って、にせうめがみに聞くとそれはえびにたずねなさいって言って、えびにきくとそれは裁判官に尋ねなさいっていって、そうすると検事が帰ってきた。アリスは王様のランドにいって、ハートのジャックが女王のパイを盗んだ罪で裁判がおこなってたんだって。帽子屋と3月うさぎが立って、私たちがパンを食べていました、女王は判決を言ってハートのジャックは死刑にして、アリスはあきれて大声で「そんな簡単な理由で人を死刑にするなんて許せないわ」というと突然アリスの大きくなりました。命令すると、トランプの人がね、やりを構えたんだって。そしてアリスにおそいかかったら、アリスをよけなさいっていって、落ち葉をはらってねごとを言ってるけど、どんな夢をみてるのってお姉さんに言われるとやっと目をさましたんだって。
明らかな誤読は、実際にはトランプの職人の首は切れてない(「アリスが隠して、刀に赤いペンキを塗って、女王をだました」のくだりが多分理解できなかったっぽい)ことと、アリスと女王様の勝ち負けが逆転してることの2点。適度に飛ばしながらスラスラ喋るので、ある程度頭に内容が入っているのだろうと思う。
子供が話すことをテキストで残すのは、成長の記録としていいかもしれない。
第65回 HTML5とか勉強会 ー React最新情報 に参加したメモ
リンク
公式
安定のりぃさんログ
togetter
もう十分まとまってた。
感想
自分の立ち位置としては、フロントエンジニアではないけどJavaScript自体には詳しい方で、社内でReact/Reduxで動いてるPJがあるのもあって興味はある(いずれ書けるようになる必要がある)。Reactやfluxが何なのか的なのは理解するよう努力している。最新情報を普段から追うのは難しい。CSSは書いたことない。という感じでしたが、どのトピックも非常にストレートに自分のためになりました。
各セッション
React現状確認 by @koba04
Reactの最新情報盛りだくさん。今後非推奨になる項目は特にチェックしておかなければです。
具体的なところだとPropTypesが非推奨っぽくなる話が特に気になった。flowやTypeScript使う、あるいはPropTypesは別パッケージへ。
なぜReduxを使うのか by @kuy
Storeの役割を分割して名前をつけた、というのには納得。
Reduxの役割は状態管理に特化していて、外れるところがmiddlewareに切り出されエコシステムになっているというのは良い面でありつつ、・・・
スライド中にも入っている以下の議論。
middleware まみれになるのは俺も苦手でいくら小さいモジュールを使うのが好きなJSerとはいえ依存関係が多いのはちょっとどうかなと思うことはある。綺麗な世界を作ったけど、現実の問題をmiddlewareに切り出しただけじゃんと言われたらそうだろうと思う #html5j
— Yosuke FURUKAWA (@yosuke_furukawa) 2016年5月31日
ただ一方で今までMVWのWhateverのところにみんなが置いてたゴミ捨て場があるようにそれがmiddlewareに移っただけなんじゃないの、そんなに騒ぐこと?って思うこともある。 #html5j
— Yosuke FURUKAWA (@yosuke_furukawa) 2016年5月31日
このあたりについて、懇親会でkuyさんと古川会長と話すことができた。
フロントエンドの役割をもつサーバを挟み(BFF: Backends for Frontends などと呼ばれる) middlewareでやっているような処理はそこで持たせる、というようなことを話されていた。ちょうど、フロントサーバを導入したときにそういうフロントのための処理をどの程度やるべきなのか、ということを社内でも話していたところ。
Relay by @hokaccha
GraphQL を中心として、サーバ・フロントまで含めたフルスタックなフレームワークとして期待される。データの取得を宣言的に書ける、というメリットは確かに納得。
下の記事のように、自分はちょうど社内でフロントエンドサーバーを絶賛検討中で、GraphQLも検討中。フルスクラッチでは書けないのでRelayを導入するのは辛そうですが、考え方等は勉強になりました。
How to style React components by @Quramy
CSSは今までに10行くらいしか書いたことがなく、ちょうどCSSの構造化の話に興味があったところだったので、有難すぎる話でした。
経験なさすぎて大した感想を述べられないのが残念ですが、CSS in modulesが良さそう(小並感
今回BEMは触れられませんでしたが、こういうのもありますよね。
GitHub - axross/bemmer: BEM-like simple classname builder.
まだ標準がないだけに色々な苦労がありそう(小並感
Atomic Design powered by React @ AbemaTV by @ygoto3_
www.slideshare.net
Atomic Designについては初めて知った。実例では、思った以上に本当に細かい粒度に分けていたのが印象的。
Stateless Componentでかつ粒度が小さく、ロジックがほぼ含まれないものであれば、デザイナーにとってもjsxを書く敷居が低くなる。確かに。
こちらの記事も参考になる。
その他
Reactの勉強会でしたが、AngularJSで有名な金井さんが受付のお手伝いをされていた。実は3年前くらいに本当に右も左も分からなかった時代、初めて行った勉強会はなぜかAngularJSのもので、金井さんがお話しされてたのでとてもよく覚えています、という話を金井さんにしたら、烏龍茶2Lを頂きました。
ygoto3さんは僕の前職であるサイバーエージェントの方で、チームの方々といらっしゃっていた。そのうちの1人は同期で、久しぶりに会った。技術的にもチームメンバーにも恵まれて、楽しそうで良かったなと思いました。
まちがってもいいんだよ、の言葉が返ってきた話
夜中だけど不思議な気分で寝られなくなったので、そのことについてポエムを書く。
息子(3歳9ヶ月)、結構ミスを気にする慎重派で、
親の前ではやるけど他の人の前ではやらないことが多かったり、
何回か「違うよ、こうやるんだよ」的な指摘をすると、その後気にしてやらなくなったりすることが多い。
少なくとも2歳になった頃にはそういう性格が見えてきてたと思う。それで息子にはことあるごとに、
「まちがってもいいんだよ」 「失敗してもいいんだよ」
と言い続けてきた。
そのうち、本人は「まちがってもいい」という言葉を気に入ったらしく、いろんな場面で使うようになった。
たまに拡大解釈して、わざと間違ったり、いわゆる悪いことをした後に「まちがってもいいんだよ」とか言い出すけど、
そんな時も極力、「間違ってもいい」こと自体は否定せずに、違う方面で理屈をつけて(間違ってもいいけどわざと間違えるのは違うとか)話すようにしてきた。
今日、僕が息子と遊んでたら、僕の力加減のせいで息子が顔をぶつけて、怪我するほどではなかったものの、
よほどショックだったのか大泣きしてしまった。
だいぶ時間が経ってなんとかその場はおさまった。
夜、息子と一緒に風呂に入った時に、ぶつけさせちゃってごめんね、痛かったよねと謝った。
息子は最初はなんのことか忘れていたような素振りだったけど、少し経ってから思い出したようで、
「いいよ」と言った。
「おとうさん、まちがっちゃったんでしょ? まちがってもいいんだよ」
子育てはすごくやりがいのあることだけれど、少なくとも乳幼児期はフィードバックが少ないから、自分がやっていることが正しいのか間違ってるのかわからないのが難しいなと思う。
例えば僕は以前塾講師を長くやっていて、その時の経験は確実に子育てにも活きているけれど、それと確実に違うと言えるのは、あの時は模試や小テストという、自分の仕事の良し悪しを調べるわかりやすい指標があったのが、今はないということだ。
そして、子育てには上司やメンターのような、自分の子供に対する接し方を見てそれに対するアドバイスをくれる人もいない。だからどうしても自己流にしかならない。
だからだと思う、思いがけず自分の言葉が逆に子供から返ってきたということに、いたく心が動かされて、そして何かすごく不思議な気分に浸っている。