GPSロガーについてアレコレ その12
前回は、タコメータラインのノイズを拾うのか、タコパルスを入力すると、ストロークセンサが通信できなくなるという問題が発生。(問題その1)
また、タコパルスの取得方法の絡みか、エンジン回転数がスムーズに取得できていないという問題(問題その2)と、リアのストロークがうまく取得できないことがある(問題その3)などがありました。
問題その1は、フォトカプラでタコパルス入力とロガーの回路を分けることで対策。
右上の黒い■がフォトカプラです。1個30円。秋月で購入。
問題その2は、ソフトの修正で対策。
問題その3は、リアフェンダーをペーパーでヤスって、艶を消すことで対策。
(赤外線センサなので、艶があると、うまく測定できない)
ってことで、対策版を持って、トミンBコースに行ってみました。
↓こんなコースです アルフィンの攻略ページより
トミンBコース攻略法 ミニバイク
結果・・・ようやく、それっぽいデータが取れるようになりました
赤が車速、黄色がエンジン回転数、水色がFストローク、紫がRストロークです。
フロントサスは、序盤の切り返しでの伸張と、3つのヘアピンでのボトムが見て取れます。
エンジン回転は、車速が上がっていう中での急激な上昇は半クラで、車速が下がっていく中での急激な上昇はシフトダウンですかね。半クラが入ると、エンジンパワーの比較はしにくくなりそう。
リアサスは、よーわからんです。
ってことで、ようやく、うまく動いたような。
走り慣れた、もてぎ北で測ってみたいですね。
GPSロガーについてアレコレ その11
GPSは落ち着いたので、最近はストロークセンサに手を出していました。
もう、全体的に、ドロガーのパクりです。
センサは、シャープの赤外線距離センサ(GP2Y0E03)を使いました。
インタフェースはI2Cです。
側は3Dプリンタで製作。
コネクタも、ドロガーをパクってJSTの防水コネクタ。
純正は高いので中華だけど。(アリエクまみれです)
んで、机上でそこそこ動くようになったので、もて北に持ち込んでみました。
こんな感じでフロントに装着。
リアはこんな感じ。
って、ここまでで想像付くと思いますが、ストロークセンサと言いながら、厳密にはストローク量は測っていません。
タイヤやフェンダーまでの距離を赤外線で測るということで、まぁストロークを測る、ってことです。
本当にストローク量を測ろうとすると・・・結構大変です。
数万円掛かります。
これだったら、数百円の世界。
こんな感じで、距離が表示されることは確認。
F strokeとR strokeがそれで、単位はcmです。
さて、ここまでは良い感じですが、実環境でうまく行かないのは、ソフトウェア開発あるあるでして。。。
タコメータのパルスを入れると、ストロークセンサが固まる。。。
ってことで、現場ではどうにもならないので、データ取りとして、SPD+タコメータのみのパターンと、SPD+ストロークセンサのみのパターンでログを取ってみました。
赤がスピード、黄色がタコメータですが、うーん。
タコメータが、ガクガクしてますね・・・。
パルス間の時間をμsec単位で測っているので、こんなガクガクになるはずは無いのだけれど・・・。
何ががうまく行っていない模様。
赤がスピード、水色がフロント、緑がリア。
フロント、リアとも、上に張り付いている所がありますが、これはうまく測定できていないと、こうなるのでありまして。
赤外線式なので、光によってうまく取れないこともあるようなのです。
フロントは大体取れているようですが、リアは結構取れていないですね。
これは、リアはリアフェンダーがテカっているので、エラーが出やすいみたいです。
(艶消しが推奨らしいので)
リアフェンダーには、艶消しのステッカーを貼るとかしないとダメそうかな。
ってことで、今回のテストは終了。
タコメータとストロークセンサが同時に使えないのは、想定外でした。
やっぱり、高電圧のタコメータ回路と、ストロークセンサは別にしないとダメかも。
(GPSモジュールは大丈夫だったんだけどなぁ・・・)
フォトカプラで区切ってみるかなぁ・・・。
GPSロガーについてアレコレ その10
ホームコースのもてぎ北ショートコースで、2種類のロガーをテストしました。
1つは、M5Stackで作ったロガー。GPSモジュールは、u-bloxのM8Nです。
もう1つは、ATOMIC GPSで作ったロガー。GPSモジュールは、M8030-KTという中華製ですが、コアはu-bloxのM8らしいです。
あと、M5Stack版は、外部GPSアンテナ。ATOMIC版は、内部GPSアンテナ。
なので、前者の方が感度は良いはず。
メーターパネル左にあるのがM5Stack版ロガーで、右上にあるのがGPSアンテナ。
タンクに付けているのが、ATOMIC版ロガー。左にある白いものは、モバイルバッテリーです。
さて結果ですが、どちらも動作は良好でした。
■軌跡の比較
【M5Stack版の軌跡】
【ATOMIC版の軌跡】
どちらも、ほぼ同じように記録されていますが、ヘアピンで1本だけアウトを回っている軌跡や、ピットイン時のラインが、M5Stack版の方が細くまとまっている点に、違いが見られます。
ですが、十分誤差の範囲内というか、それ以上かと。
GPSの誤差は10m程度ですが、軌跡を見る限り、1m程度なので。
■タイムの比較
ベストラップを比較すると、M5Stack版が47.068秒、ATOMIC版が47.058秒でした。
なお、もてぎ北ショートコースのトランスポンダーだと、47.067秒でした。
このあたりは、誤差や計測点の違いもあるので、M5Stack版が正確という訳ではありません。どちらもうまく行っていると言えるかと思います。
という訳で、まぁなんとか使いモノになるようになったかな?という所です。
GPSデータのみの測定であれば、ATOMIC版が、低コストで良い感じです。
値段は3000円しませんし、BluetoothでGPS LAPSとの連携もできるので、お手軽版であればこれでOK。
M5STACK版は、拡張性を活かして、エンジン回転数や、サスのストローク等も計測してみたいですね。その場合、表示するツールも作らないといけませんが・・・。
GPSロガーについてアレコレ その9
GPSロガーについてアレコレ その8
また、別のGPSロガーを作りました。
ATOMIC GPSキットという、GPSモジュールを使ってみました。
3000円くらいで、スイッチサイエンスで購入できます。
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こんなに小さくて安いのに、みちびき対応だし、SDカードスロットあるし、bluetoothも使える。
もちろん、プログラム書く必要はありますが、ルニヲロガーを流用してサクっと作りました。
で、先日のもてぎショートコース選手権で実験。
結果は、以下です。
うーん、もう少し精度を期待してたんですが・・・。
設定が足りていないのかも。
ちなみに、以前photomate887で取ったログは以下の感じ。
やっぱ、photomateって優秀だったんだなぁ、と感じる今日このごろです。