Remember Every Moment

日記です。ぬくぬく暮らしたい。

プロレスに求める説得力

今年も正月恒例の新日本プロレス興行「WRESTLE KINGDOM 13」(イッテンヨン)が終わった。現地観戦にはいかないまでも、動画チャンネル「新日本プロレスワールド」を見ながらおせちを食べるのが、我が家の毎年の恒例となっている。今年の最大の見どころは棚橋がIWGPのベルトを取れるか、という点だろう。
私はプロレスを感情が高ぶるエンターテインメントとして楽しんでいる。プチ鹿島氏が著書「教養としてのプロレス」でプロレスを以下のように表現している。

"予想以上のものを見たとき、心が揺さぶられているとき、それを解釈しようとする心。それこそがプロレスである。"

純粋に勝ち負けもそうだが、エンターテイメントとして楽しく、感情を揺さぶってくれるプロレスが大好きだ。しかし、今年のイッテンヨンが終わったとき、私の感情は必ずしも正の方向に揺さぶられてはいなかった。理由はオカダカズチカ vs ジェイホワイトとケニーオメガ vs 棚橋の「なんだこりゃ感」だ。

両試合に共通して言えることが、一方が圧倒的に強く、終始一方的な戦況であるがなぜか負ける、という点である。もちろんプロレスにはそういう試合が多々あるが、この二試合はあまりにも無理がある展開すぎたのだ。そもそも始まる前から単純な実力差があるのはわかっていた。オカダ、ケニーが今のプロレス界で実力が抜けてることはわかっていたし、棚橋は絶頂期をはるかに超え、もはや満身創痍である。ジェイについてはお世辞にもプロレスがうまいとは言えない。結局両試合後者が勝つわけだが、「なんじゃこりゃ。負け方下手かっ」というのが一番最初に思ったことだった。プロレスにはストーリーがあることはわかっている。棚橋の返り咲き、ジェイの飛躍を今年の推しにしたいのかもしれない。ケニーの離脱の噂もある。個人的にはどっちが勝ってもよかった。棚橋おめでとう!という気持ちももちろんある。しかし試合が終わった瞬間に「なんじゃこりゃ」と思ってしまう試合内容では、あまりにも勝利の説得力がなさすぎる。

プロレスから学んだことは多く、エンターテイメントと人生哲学を兼ねそらえた極上の娯楽だと思っている。今後の展開も期待するとともに、試合内容により説得力のある展開を期待したい。

(ちなみに内藤 vs ジェリコは最高でした。)

 

教養としてのプロレス (双葉文庫)

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日記を書くことにした

日記を書くことにした。毎年、興味があるけどやらなかったことを1つずつやるようにしているが、去年はヨガ、今年は日記。これまで本やネットニュース、ブログなどから情報をインプットするばかりで、蓄積した知識から自分なりの考えをまとめ、アウトプットするということをしてこなかった。思考の整理と、ネット上にアウトプットすることによる副次的なインプットを期待し、好きなこと、感じたことを書いていきます。