他者から見たコンサータの効果
コンサータの客観的効果判定
コンサータが効いた状態の自分がどう変化しているのか、他人にジャッジしてもらいました。
主観
脳みそフル回転。普段より興奮している。
覚醒状態が土台から支えられており、
休息がよく取れていると、ドラえもんのハッスルネジ巻きを連想する馬力が出る。
的確な言葉が出やすくなるため、喋りすぎていないか心配になる。
自分が持つ怒りの感情に敏感になり、即座に反応するようになった。(これまではあとから思い出して落ち込んでいた)
客観
口数が少なくなり、落ち着いている。
感情の起伏が穏やかになり、急激なテンションの上昇が軽減した。
いつもぼーっとしていた印象だったが、元気ではきはきしている。
怒りっぽくなった。
結果
他人から見ると、能書き通りの効果がある。
自分自身では興奮状態だと思っているのに、他人から見ると落ち着いて見えるのは非常に興味深いです。
怒りっぽくなったことに関しては、頭にもやがかかっていて抑圧していた分が、判断までのスピードが上がった結果、出せるようになった感覚です。
恐らく、定型の人がコンサータを飲んでも同じ結果にはならないと思います。
発達障害を告白するということ
発達障害のカミングアウト
今回は、永遠に付き纏うこの問題について考えたいと思います。
私自身まだ悩んでいる最中で、明確な回答は得られていません。
ADHDを恋人にカミングアウトすると、どうなるか。
カミングアウトしようと思った理由は、後出しジャンケンをするよりも、誠実でいたいと思ったからです。
カミングアウトして終わるなら、所詮それまでの関係だと覚悟していました。
相手にも選ぶ権利はあります。
好きだからこそ、相手の尊重をしたかった。
診断を受けたその日に、交際歴約1年の恋人へ「話したいことがあるから会えないか」と連絡をしました。
相手は別れ話だと思ったのか、その場で話の内容を開示するよう求めてきました。
本当は直接話したかったのですが、お互い気軽に会える環境下に無かったため、諦めて全てを話しました。
精神科に行ったこと。
診断を受けたこと。
コンサータの処方があったこと。
今は薬の力を借りて仕事を頑張りたいこと。
いつか薬無しでも同じ成果をあげられるようになりたいこと。
恋人の回答は、「それで、今までと何か変わることがあるのか?」でした。
100点満点の回答でした。
この人とお付き合いをして本当に良かったと思いました。
それでも心の片隅には、私個人ではなく未来を考えた時、どう思われるか分からない不安がこびり付いていました。
その後
全く別の理由で喧嘩し、険悪な状態のまま会いました。
その時、相手の同僚になった新人の話をされました。
「俺が同じ年次だった時、こんなに出来なくは無かったなあって思うんだよね。
やり方教えて、やって見せてるのにさあ。上がってくる成果物が間違いだらけで。
◯◯(私の名前)に似てるところあるな〜って」
私は、大きな過ちを犯したことに気が付きました。
交際する上で、相手を尊敬できるかどうかは重要であると考えています。
明らかに、彼から私に対する尊敬の念は薄まっていました。
その後間もなく、相手から別れを告げられました。
別れ際、もう続けられない理由に発達障害はあるか?と聞きました。
「それは関係ない」との回答でした。
正解ルートは何だったのか
本件を通して、慣用句「沈黙は金」の意味を痛感しました。
黙るべき時か、話すべき時か判断することは非常に重要なんですね。
(ADHDの苦手なことですね!)
冒頭に、相手にも選ぶ権利がある!だから話す!!と書きましたが、振り返ってみれば、自分のエゴに過ぎませんでした。
大きな発見だと感じています。この失敗を次に活かしていきたいです。
今回の相手は人生で一番お熱、全力投球であったことを自負しています。それだけに学びは多かったです。特に後悔はありません。
ただ…… 孤独感が拭えません。
早く誰かに殺してほしいです。
コンサータ18mg→27mgに増量
コンサータを27mgに増量
18mgでも効力は十分に感じていましたが、適量を見極めるために増量としました。
薬剤の色が銀色になりました。
18mgが黄色なので、ブロンズからシルバーに昇格ですね。
ちなみに36mgは白なので、プラチナといったところでしょうか。
薬効の切れ目がわからなくなった
27mgに増量してまず感じたのは、薬切れの境界が曖昧になりました。
12時間後もある程度眠くならずに動けます。
帰った後もヘトヘトにならずに明日の準備が出来るので助かっています。
ただし、増量の結果なのかはわかりません。
耐性が形成された可能性もあります。
頭の中がさらにはっきりした
18mgの時よりも強く覚醒します。
明らかに頭の中がスッキリし、調子がいいと全能感があります。
18mgは眠気が無くなるにとどまりましたが、27mgは眠気の濃霧が払われ、視界に奥行きが出ます。
時間の流れが遅く感じる効果も夜まで続くようになりました。
実際に、作業一つ終わらせた時の時間経過も減りました。
(作業内容が毎回違い、定量的な評価ができないため、あえて「作業時間が短縮した」とは表現していません。)
副作用
18mgを飲み始めた時よりもはるかに楽です。
日中の動悸はやや激しくなりました。
入眠際の記憶はここ数日ありません。
感情の起伏が少なくなる
喜びや焦り、悲しみなどの、瞬間的に乱高下する種類の感情の起伏が少なくなります。
頂点が低くなり達するまでの速度も落ちるので、冷静になります。
突然のトラブルが舞い込んでもパニックになっていることを自覚できるようになりました。
しかし残念ながら、他者視点ではまだ大分慌てているように見えるとのことです。
永続的に働く感情は増幅される
向上心、愛情、執着心、不安、不満、怒り…
表に出さないような、心の奥深くで抱えている感情はプラス、マイナス問わず増幅されます。
やる気に溢れている時は良いですが、不安感に囚われると希死念慮発生まで転げ落ちていくのがよく分かります。
不安は薬で増幅されているだけだから…と自らを律し、二次障害の鬱に転落しないように闘い続けている毎日です。
非常に疲れています。
生育歴サンプル ADHDの女の子
女性ADHDの生育歴
今回は少し自分語りをしようと思います。
ブログにいらっしゃった方の中には、自分あるいは自分の子が発達障害だと疑っている方がいるかもしれないと思いました。
12歳までの生育歴を簡単にまとめましたので、生けるサンプルとして参考にしていただければ幸いです。
医者から反応があった点は太字にしました。
幼少期
0歳
よく寝る子で、泣きもせず、手間のかからない子だったとのこと。7ヵ月〜1歳ごろまで抜毛をして、頭の後ろの毛が無くなっていた。
1歳〜3歳
言葉が遅く、二歳になっても二語文(ゴハン/タベル)が出ない。「アンパンマン」の「マン」まで言えず、アンパン、となる。
3歳になった途端、堰を切ったように喋り出す。
4歳〜5歳
特に知能に遅れはなく、優秀な子だったという。何をやらせてもそつなくこなし、覚えが早いと褒められていた。
親と買い物に行く時、毎回はぐれる。
自分の感覚としては、いつの間にか親が消えているのだが、親曰くその辺にあるものに夢中になっていたとのこと。
売り物を勝手に触り、汚したり壊したりしていた。
よく転ぶため、たくさんの怪我をしていた。
運動会の待ち時間で突然親元から失踪した。
友人関係が長続きしない。
いつも話していた子から、「いつも喋りすぎでうるさい!」とブチ切れられ、絶交。
児童期
6歳〜12歳
小学校の成績は優秀。
授業中立ち歩いたりすることもなく、積極的な発言をする活発な子だったとのこと。
動いていないと落ち着かず、学校では木登りをし、家ではソファーで飛び跳ねていた。
絵が得意で、何度か額縁に入れられて校内に飾られた。
ゲームにのめりこむようになり、女の子は弱くて張合いがなく、話が合わなくなったため、男の子とばかり遊んでいた。
四六時中ゲームするか、攻略本を見て詳細なデータを覚えるか、ゲームの絵を描いていた。
- 授業中
授業中は常に内職していた。
絵を描いたり、消しかすを集めて練り消し作りの研究をしたり、机に空いた穴をいじったり。
教師が言っていることが理解出来た瞬間、続きの話を聞いていなかった。
聞き漏らしがあっても教科書を見てすぐに追いつけるので、通常授業で苦労はなかった。
内職はしていたが、騒いだりせず、提出物やテストは満点のため、教師から指摘されたことは一度もなかった。
体育の集団行動は嫌いで、終始砂いじりをして先生の説明を聞かず、移動のために周りが動き出したのに合わせて流れに身を任せていた。
机は綺麗に片付けていた。
- 忘れ物
時間割と宿題は生活のルーチンに組み込まれていたため、忘れはほぼなかった。
ただし、図画工作の材料や調理実習のエプロンなど、特殊な持ち物になると、親に伝え忘れて準備出来ないことが多かった。
前日夜に思い出して親を困らせていた。
また、給食集金の連絡を忘れることが多く、集金日の朝保護者が来ているのを見てから思い出し、親に怒られていた。
毎月、2〜3人忘れる人が出るが、その常連だった。
- 習い事
クラシックバレエを習っていた。
遅刻が多すぎて、自分1人だけ開始30分前に外で待つように指導を受けた。そこから少しでも遅れれば、その日はスタジオに入らせないと宣言された。
発表会の日に衣装を忘れた。
ゲネプロ(本番前のリハーサル)の時間を潰して、泣きながら走って取りに戻った。その日は忘れないように玄関前に衣装を置いておいたのに、出かける直前で時間が迫り、靴を履く時に衣装のことを忘れてしまった。
振付の順番を覚えることが誰よりも下手くそだった。
通常のバレエレッスンでは毎回その場で振付の順番が決まり、先生のお手本を見て覚えた後、音楽を鳴らして踊る。
いつもこの「順番」覚えに苦労していた。
発表会やコンクールは同じ振付を何度も練習するので、本番までには覚えられた。
女の子のADHDは気付かれにくい
ADHDの男児は、授業中立ち歩きや乱暴など、ザ・問題児のような振る舞いをすることが多いようです。とてもわかりやすいですね。
女の子は、頭の中が多動です。
一見、ぼーっとしているようで、頭に浮かぶイメージを追いかけることに夢中です。
授業中は静かにできる子が多いと思います。集団行動がちょっと苦手でも、先生は騒々しい子の処理で手一杯で、見て見ぬふりをされていたのかもしれません。
ADHDと創作活動は相性が良いと思います。
多動の頭の中が、作品に発揮されると優れた成果物となるはずです。
アウトプット作業をすることで、頭にあるイメージと実際の手の動きに時間の差が発生します。
作業に時間を取られる分、走り去ろうとするイメージをとどまらせ、思考を整理することができます。
時間管理・忘れ物は日々の生活に組み込み、癖付するのが良いと思います。
やりなさい!早く出なさい!と怒られても、やること自体を忘れ、また怒られてしまう繰り返しで、自己嫌悪に陥ります。
その上、ADHDは、段取り力が欠如しています。
例えば、「確認しなさい」という単純な指示だけではうまく動けません。
「確認」作業において、何を用意して、どう進めれば完了するかの想像や、所要時間の見積ができません。
実際に行う動作を細分化し、抜け漏れが無くなる仕掛けを交えながら、必要な段取りを定型の人と一緒になぞりながら身体に覚えさせてしまうのが良いと思います。(特大ブーメラン)
コンサータ 4〜5日目 休日編
コンサータがある休日
医師から連続服用するように指示があるため、勝手な休薬日は設けずに土日も服用しました。
- 昼寝ができない
普段、休日は半分以上を睡眠に割いていました。土曜の朝は昼まで寝るのが当たり前。
それだけ寝ていてもまた眠くなり、3時間ほど昼寝をよくしていました。
コンサータを服用すると、一切の昼寝ができなくなります。
薬が切れるまで寝れません。
金曜夜に薬が切れたあと、次の日起きる時間が遅くなるのは確実なので、そこから服用はしたくないですね。
狭心症と、頭部の圧迫感もあります。
休日は休薬したい旨を、次回医師に相談します。
- 一日が長く感じる
時間の流れが非常に遅く感じました。
余暇を過ごすコンテンツに過集中しないからでしょうか。
- 冷静になり、危ない橋を渡らなくなった
正直な話、私は刺激的なことが好きで、興味本位で危ない話に首を突っ込もうとする悪癖があります。良くいえば好奇心旺盛なのですが、九生ある猫でも殺されるのに、良くないですよね。
たまたま、そういう駆け引き的な案件があったのですが、冷静に考えて身を引くことが出来ました。
診断前もぎりぎりで引き返すことが殆どでしたが、今回決定的に違ったのは、「(愉しめるチャンスだったのに)もったいなかった」という後悔が欠片もありませんでした。
むしろ、良かったと思いました。
来週病院ですが、十分効いているような気もするので、増量するか迷っています。
閾値を見極めるのは専門家なので、自分は日々の生活改善と薬の効き具合の把握に集中します。
コンサータ服用 3日目
めちゃくちゃ調子いい
ここ2日悩まされていた頭痛がなくなった上に、身体から活力が湧いて出てきます。
少し狭心症がみられるものの、適度な集中を保ちながら作業を進められました。
食欲は相変わらずなくなっていますが、これまでが異常で、食べる量を減らしたかったので丁度いいかなと思っています。
私は何でも「美味しい!!!」と食べると評判なのですが、はじめて昼食を残しているところを見られ、よっぽど不味かったのかと心配されました。
違います。コンサータの副作用です…。
また、過剰なリアクションが減り、落ち着き出したことが周囲に認知されだしました。
繊細で神経質な同僚に「最近丸くなったよね」と言われて、コンサータの効果を実感しています。
喋りすぎは努力が必要
ADHDの女にありがちな、「相手に話す隙を与えずに喋りすぎる」「相手の話が終わる前に食い気味で返す」特徴を、そのまま指摘される日々でした。
先生にも「相手の話が終わるまで待つように。相手に恥をかかせてしまうこともあるよ」と初診時にいきなり注意されています。
エネルギーに満ち溢れていたため、ぺらぺら喋ってしまいました。
相手の話の内容がわかった瞬間、聞いていることが我慢できず、突っ走ってしまうようです。
ここは、特に気をつけていきたいです。
薬効が無くなる時間帯の急激な疲労が、劇的に軽減しました。
薬に順応してきたのでしょうか?誠に嬉しい限りです。これなら、続けられるかなと希望が見えました。
不安が強くなる
これはコンサータの副作用かは不明ですが、不安が強くなったように思います。
診断日まで、診断を受けたあとの日々が不安で毎日泣き、前々日は酒で記憶を飛ばしました。
いざADHDが確定すると、納得して落ち着きましたが、今度はコンサータにより自身の注意欠陥に気づき、自己嫌悪に囚われ始めています。
他には、上司にADHDの特徴をそのまま言葉にして注意されており、ネットの記事を引用して改善策を提案されています。(有難いです。)すぐに私が発達障害だと辿り着くのではないか、もしくはとっくに疑われているのではないかと不安です。職場にカミングアウトするつもりはないので。
過度な不安や緊張を持つ人は、コンサータを服用できないとされている為、ある程度不安を増長する効能があると考えられます。
自己肯定感の低さはかなり前から自覚しています。
これまで私は未診断のまま頑張ってきた自負はあります。結果も残してきたと思います。
暗闇が怖いのはそこに何があるか分からないからです。不安になるのは未来が予測できないから考えています。
不安と、症状の改善は関連していないはずです。不安は副作用によるものとし、うまく切り分けて来週も頑張りたいです。