snyonの日記

K-pop好き、韓国コスメが好きな28才、新宿のOL

アニメ制作進行からの転職

 

こんにちは✨

韓国コスメが大好きな新宿の会社員、すにょんです!

 

りっすんがはてなブログと共同で特別お題キャンペーン

りっすんブログコンテスト2019」を実施しているとのことで

テーマの、#「迷い」と「決断」をみて、迷わずこれだ!

という経験があるので書いてみたいと思います。

 

私が人生で最も”迷い”、大きな決断をしたのは26才の8月です。

端的にいうと 転職 をしました。

 

世間一般に転職というと何を思い浮かべるでしょうか。

ステップアップ、キャリアチェンジ、給料UP、職場環境の改善などでしょうか。

 

私の場合の転職は”未練との別れ”でした。

 

私は24歳から約2年半、アニメ制作進行という仕事をしていました。

アニメ制作進行とは、Webサイト制作でいうディレクター職のようなポジションです。

Wikipediaを引用すると

テレビアニメにおいて、中心となるスタッフの補佐及び全工程における各部署の橋渡し役である。

普通は、制作進行→制作デスク→ラインプロデューサー(制作プロデューサー、アニメーションプロデューサー)へとステップアップしていく

 だそうです。

概ね間違いない・・・笑

 

このお仕事とても人気職です!

なぜならスキルがなくてもアニメ制作に携わることができ

エンディングに流れるテロップに自分の名前が流れるんです!

しかも、結構偉そうなポジションに!

それだけじゃなく世界に名前を馳せる有名な監督や脚本家、アニメーターと一緒に仕事をすることも容易です。

そりゃ人気なはずだ・・・

しかしこのお仕事、なぜか万年人不足。

制作進行をしていたころ採用に関わったこともありますが、応募がたくさん来ていました。

面接をした人の中から、良い人を”選ぶ”ことができるくらいには、募集をすると人が集まります。

 

ではなぜ万年、人不足なのか?

 

答えは”ブラック”だから、1年もすればみんな辞めてしまうからです。

 

でもね、制作進行を希望し応募する人たちはみんな、

アニメ制作進行がブラックなことを知っています。

それなのになぜ辞めてしまうのか?

 

想像を絶するブラック業界だからです。

当時プロデューサーが、5年後の定着率はカブトムシの孵化率よりも低いと苦笑いで話していました。笑

 

ここまでアニメ業界がいかにブラックなのかをお話ししましたが、それでも私はこの仕事が好きでした。

 

幼い頃ガンダムに心を惹かれ、

エヴァンゲリオンのミサトさんのような女性になりたいと憧れ

マクロスの声優になりたいと芝居を始め、

喉のポリープが原因で芝居を挫折、

ようやくたどり着いたアニメ制作進行という仕事。

 

大好きなアニメ制作ができていることが楽しかったですし

スタッフロールに私の名前が流れることが誇らしく

アニメーターさんのレイアウト、原画、動画を見ているのがとても幸せでした。

 

朝から晩まで働き、深夜の原画回収(原画マンのスタジオや家を周り、完成したLOや原画を回収すること)が終わるころには太陽が昇っている。

そんな仕事でもアニメが出来上がっていくのを一番近くで見られる

この仕事が好きで仕方ありませんでした。

 

原画マン、や動画マン、はたまた演出さんや総作画監督には、尊敬しかな仕事には心底満足していました。

彼らの仕事ぶりを見ているだけで疲れは吹き飛び、

このアニメを必ず良いものにしてファンに届けよう!

体はへとへとでも気持ちはいつも責任感に燃えていました。

 

制作進行はアニメ制作が決まると担当話数を振られます。

その話数を最後まで責任もって進行をするのですが

仕事の領域がそのようにかっちり決まっていることが

私自身の性分にとても合っていました。

誰かと業務領域を分けあうの苦手なんです・・・1人でもくもくと仕事したい。

 

プロデューサーにも頑張りを認めてもらい

「来年はタッグを組んで、俺は外に営業回りするから社内のことは全部任せるぞ。

ずっと作りたかった作品がある、お前とならできる。」

とまで言ってもらっていました。

 

私にとって制作進行は天職かもしれないと思いました。

 

しかし、2年目あたりから状況が急速に変わります。

勤めていた制作会社が、元請け制作のタイトルが決まったのです。

これまで下請けで様々な作品を手掛けてきたものの、

企画から制作をするのは初めての経験。

慣れない現場は、これまで以上に苛酷な状況に追い込まれました。

 

そしてその頃、私は後輩育成を2人担当するようになっていました。

通常、制作進行が同時進行で受け持つ話数は2本、多くても3本と言われています。

後輩育成を担当した時に私が受け持っていたのは最大数の3本、

そこにさらに後輩が1本ずつ受け持っており、サブ進行を足すと5本です。

さらにプロデューサーが自分でやると言った話数をほとんど丸投げ、

実質合計6本の進行をしておりました。

 

そしてこれまで、一緒に頑張ってきた同期が疲労により体調を崩し、

退職してしまいます。

深夜に外回りから帰ってくると「おかえりー」と言ってくれていた同期が弱っていく姿を黙ってみることしかできませんでした。

仕事を負担してあげたいけど、正直いっぱいっぱい。

それに同期がアニメ制作にかける熱い想いを知っていたから

彼の領域に手を出すことは侮辱のような気がしてできませんでした。

それまでにも、疲労で体調やメンタルを病み、

辞めていく制作進行を何人も見ましたが、同期が同じように

弱っていくのを見るのは、さすがに堪えました。

 

話数が後半になるにつれ、スケジュールが減っていき苛酷になる現場。

そしてこの場でまともに稼働して制作進行は私1人の状態、

このころにはもう家に帰って寝ることはできなくなっていました。

 

1日に1度シャワーを浴びに帰宅してましたが、その間も電話が鳴りやみません。

不眠と、終わりの見えない戦いで、体力も気持ちも消耗していきました。

 

原画を眺め、徐々に形を成していく姿を見ているのが好きだったのに、

そんな余裕もなくなり

工程をつなぐマシンに成り果て、良い作品を届けたいという意思は消え、

ただ完成をさせること”が目的になっていました。

 

その時にとあるカットを思い出しました。

とある作品の13話182カット目にある、その作品の最大の見せ場のカットです。

総作画監督や監督から何度もリテイクとなり12リテイクまでいき

カット袋がぼろぼろになるまで修正を繰り返した思い入れのあるカット。

ふとカット保管場に行き、思い出のそのカットを眺めました。

 

とても繊細な線の原画で、各工程のスタッフがこのカットを良いものにしようとした熱量が伝わるものでした。

納品までの1分を争いながら早朝5時に完成させたこのカット。

みんなが、この話数このカットは必ず良いものにすると意地で仕上げ、誰も妥協しなかった。

そのカットは世間でも評判になり、とても誇らしいものでした。

 

気づいた時にはそのカット袋を見て、泣いていました。

 

「私はなぜこの仕事をしているのだろう。働くとは一体何なのか。」

 

迷いがでてきました。

 

良いものを作りたかったのに、時間に追われただ完成をさせるだけの単純作業を繰り返しているのが苦しい。

原画さんに尊敬しかなく、良いものを作ってもらいたいのに、

スケジュールのために頭を下げ作業そこそこで切り上げてもらうことが

自分の正義に反して苦しい。

 

思い切ってプロデューサーに気持ちをぶつけました。

 

「俺たちは慈善事業じゃない。利益を阻害するならクオリティは必要ない。」

私はプロデューサーの少年のような熱い思いを知っています。

作りたいといっていた作品に懸ける想いも期待も知っています。

この言葉が本心でないことは容易に分かりました。

 

しかし、そう割り切らなければ、今の作品を完成させることができないのです。

”完成”させるために、諦めたのでしょう。

そして、それはまぎれもなく未来の私でした。

私がこのままステップアップし、プロデューサーになった暁にはきっと彼のように諦めることが増えるのでしょう。

業界自体が飽和している今、最後まで諦めずに熱意を燃やす猶予をくれる作品があるんだろうか。

 

この作品が完成するのを見守ってから私は転職をしました。

 

好きだからこそ、同じ熱量で働く人がいなければ受け入れ難い。

好きだからこそ、自分の正義に反することが許せない。

好きだからこそ、この業界がクリーンであってほしい。

好きだからこそ、この仕事をたくさんの人に知ってもらいアニメーター同様に評価をされてほしい。

 

好きだからこそ、嫌いになれず苦しい。

 

好きだからこそ、これからどういう形でアニメ制作に関わりたいのか悩まずにはいられませんでした。

 

そして私の出した答えは、崩壊危機にあるアニメ業界を救う一人者になること

そのためIT業界でスキルを身につける。

そのために大好きなアニメ制作の現場を離れることを決断しました。

これまでずっとアニメを追いかけてきた人生の第一幕を閉じたこと、

これが私が下した決断です。

 

そして今IT業界で働いておりアニメ業界の課題と解決方法が見えてきたところです。

これからどのようにアニメ業界にアプローチをしていくか、

また新たに悩んでいます。笑

 

アニメ業界に幸あれ!

 

初めまして。

初めまして。

すにょんです。

 

K-popアイドルが好きで、韓国コスメも韓国のご飯もすき!

 

神の申し子、ホシくんのように

陶器のようなお肌と色っぽさと無邪気さを

兼ねそろえた

韓国きらきら女子になりたい✨

 

今日みたいな日差しが強い日は

日焼け止め×帽子×日傘のトリプルカード揃わないとお出かけ無理・・・!

 

これからお気に入りのコスメやご飯、アイドルの真似メイクも紹介します✨

 

よろしくおねがいします。