S原:今回はエドガー・アラン・ポーですよ。
Y木:へえ。
(あらすじ)
エドガー・アラン・ポーの呪われた詩篇を大胆に解釈したモダンゴシックスリラー。ポーの小説と詩のみに感応した少女・レノーラ。大人になった彼女の周囲で、“大鴉”の詩の不安と死が羽ばたき始める・・・
S原:このブログでは、いろんな映画を語ったやん?
Y木:そうやな。
S原:大半はB級/Z級と呼ばれる映画なんやけどな。その中でも、これはトップクラスかもしれん。
Y木:良い意味で?
S原:いや悪い意味で。
Y木:あかんがな。
S原:いやはや、これは本当に参った。とにかく理解できないねん。
Y木:下手すぎてわからんへんとか?
S原:そういうレベルではないなあ。ほんまに訳が分からない。まず誰が主人公なのか分からない。たぶん、この女性やと思うんやけどな。
Y木:はあ。この人? なんか寝てるな。
S原:はい、この女性はベッドで苦しんでいます。
Y木:なんで?
S原:わかりません。
Y木:あーそう。
S原:ベッドのところに鴉(カラス)が来たりするねんけどな。あとは苦しんで、イメージ画像みたいなものが続くねん。例えば、がい骨とか。
Y木:はあ、がい骨。なんで?
S原:わかりません。
Y木:……
S原:で、違う女性がでてきて煙草を吸うねん。
Y木:はあ、誰? 主人公の友達?
S原:わかりません。
Y木:……
S原:そうこうしているうちに、おそらくエドガー・アラン・ポーっぽいおじさんが出てきます。
Y木:やっとポーが登場か。あらすじには「ポーの小説と詩のみに感応した少女・レノーラ」とあるから、主人公と関わっていくんやろ?
S原:いや、眺めているだけでした。
Y木:なんで出てきたんや。
S原:で、また主人公は苦しみます。
Y木:はあ。
S原:今度は誰かが誰かに殺されます。
Y木:はあ。
S原:なぜか上半身裸です。
Y木:脱ぎ損やなあ……
S原:なんとなくカラスが、意味深に出てきます。
Y木:そりゃ、カラスはでるやろうな。
S原:でもストーリーには関係ありません。(たぶん)
Y木:はあ……
S原:一方で、教会のシスターも出てきます。
Y木:ほう。
S原:でもなんで出てきたのかわかりません。というか、何をしているのか分かりません。
Y木:……
S原:後半になると、怖いオジサンが出てきます。窓ガラス越しに、怖い顔でのぞき見します。
Y木:一応、このオジサンが主人公が苦しめてるんやろ?
S原:そうみたいですが、やっぱり分かりません。
Y木:はあ……
S原:なんとなくシスターが死にます。
Y木:……
S原:がい骨と死体のイメージショットが出てきますが、誰のどんなイメージなのかは分かりません。
Y木:……
S原:怖いオジサンは、たまに野原を歩きます。
Y木:野原……
S原:まったりとしています。
Y木:……
S原:ラスト付近で、エドガー・アラン・ポーっぽいおじさんが、また登場します。主人公とどこかへ歩いていきます。主人公は言います。「そして、私はエドガーの詩のレノアになった」
Y木:……え?
S原:なんとなく教会の人たちが空を見ています。
Y木:はあ。
S原:ポーと主人公は、どこかへ行っておしまい。たぶん、喫茶店にでも行ったんやろうな。
Y木:喫茶店……
S原:オーケー、この映画に関しては以上だ。楽しめたかい、ボーイ?
Y木:楽しめるか!
S原:というわけで、最初から最後まで意味不明なイメージ(脳内現象?)の連続でした。ツッコミもしにくいので、全くおススメできません。というか、あなた。このエドガー・アラン・ポーっぽいおじさんをもう一度みてよ。
Y木:はあ。
S原:なんか、近所の調剤薬局の薬剤師でこういう人、いそうじゃない?
Y木:……(無言)