雑記
訃報の続く1年だった。
母が死んで、ようやく落ち着いたころ、祖父が死んだ。
その前に、犬も死んだんだ。
もう喪服はうんざりだ、そういって笑った父が、
先月死んだ。
もうすぐ四十九日。
なんで私の大事な人は死んでいってしまうのだろうと。
忙しい日々のふっとした隙間に、毎日思った。
それでも私は生きていて、毎日は続いていて、
娘は私を待っていて、夫は今日も寝坊している。
泣いても塞いでも死んだ人は戻ってこないのだと
息が止まるくらい感じた1年で。
明日も仕事に行くし、笑いあって話すだろうし、部下を励ましもする。
でも、電車に乗って気づくとまた泣いたりしてるんだろう。
ちょっと疲れてしまっただけ。
ちょっと整理がつかないだけ。
娘が今日は早く寝て、思いがけず一人の時間ができたから、
ちょっとこぼれてしまっただけ。