頭のよさとはどういうことか『賢さをつくる 頭はよくなる。よくなりたければ。』谷川祐基
頭よく賢く生きたい、なんて抽象的な願望は誰にでもあるのではないでしょうか。
自分は毎日思って生きています。
でも、「頭のよさって、つまりどういうこと?」という質問の回答は人それぞれ異なるものだと思います。
頭のよさとはなにか、思考とはなにか、知性とは。そんな疑問に回答している本を読んだので紹介します。
著者の紹介
著者の谷川祐基さんは、東京大学農学部を卒業後、5年間の会社員を過ごしました。その後、「自由な人生と十分な成果」を両立するための手助けをするべく、企業コンサルティングや塾のカリキュラム開発などを行い支持を集めていて、「マリンスポーツ」のインストラクターとしても活躍中の「教える」ことに関してのプロです。
紹介したいポイント
内容としては、「抽象」と「具体」の話をそれこそ本の中で抽象的にも具体的にも記載していて、分かりやすいってこういうことかと思いました。
仕事とかをしていて、具体的に定義付けや目的を意識することはあっても、習慣化していると抽象化しているのか具体化しているのかというところまでは意識できないことが多くあります。普段やっていることって抽象だったのか~とか思考の整理をすることや、どういう言葉を使って考えれば頭がよくなるのかが分かりやすい一冊です。
大学生~30代前半ぐらいまでの方に是非呼んでほしいです。
頭がよいとはどういうことか
冒頭にも記載しましたが、「頭がよい」の定義は人それぞれで違います。
著者の谷川さんは、思考の定義を「具体化と抽象化の往復運動」として、頭がよいの定義を「具体化と抽象化の往復運動が得意な人」としました。
じゃあ、「具体化と抽象化の往復運動」って何かというのは3つあります。
- 「具体」と「抽象」の距離が長い
- 「具体化」と「抽象化」のスピードが速い
- 「具体化」と「抽象化」の回数が多い
上記3つのすべてをバランスよく扱えることはもちろん素晴らしいのですが、まずは3つのうちの得意なところを組み合わせることがコツなのだそうです。
そして、抽象と具体のイメージは上下に記載されることが多いのですが、「抽象」を右に「具体」を左に記載することで、どちらかだけが大切なのではなく、往復することが大切なんだと強調しました。
具体と抽象の関係性
具体や抽象は、様々な切り口で分けることができます。
例えば、問題を設定するのは「抽象」、解決するのは「具体」
目的を考えるのは「抽象」、手段を考えるのは「具体」
全体を見るのは「抽象」、個別を見るのは「具体」
といった具合に、ものの見方によって異なります。
それぞれがインプットとアウトプットの関係になっているということもポイントです。
具体化する言葉には、4W1Hや「例えば」などがあります。
反対に、抽象化する言葉には、「なぜ?」や「要するに」「そもそも」などの言葉があります。
具体と抽象を往復を意識するときは、まずこれらの言葉を文頭に置いて発言することで、具体化・抽象化をスムーズに行うことができそうです。
優れた会社員は肩書を超えて左右を往復する
- プレイヤー:現場、作業、担当、1日~
- マネージャー:収支、ビジネスモデル、組織、制度、部署、1ヶ月~1年
- リーダー:経営理念、文化、哲学、組織全体、10年~
見たいと欲する現実しか見えない
知性は現実と理想をつなげる力
数字はコトバ『徹底的に数字で考える。』深沢真太郎
物事を「数字で考える」ことが大切だと言われた経験は誰しもあるのではないでしょうか。でも、「それってつまりどういうコト?」って思いませんか。
そんな問題を解決するべく、本を読みましたので紹介します。
著者の紹介
著者の深沢真太郎さんは、数学的なビジネスパーソンを育てる「ビジネス数学」を提唱して述べ1万人以上を指導した実績のある教育の第一人者です。
予備校講師、外資系企業の管理職の経験を活かしてビジネス研修の講師をされているだけあって、文章がとっても分かりやすいです。
読んでてすーって浸透する感覚がありました。イオンウォーターかよ。
紹介したいポイント
ビジネスに関わる方全般、特に経営や企画、マーケティングに関係の深い方へ是非読んでいただきたいです。
本の半分ほどを「なぜ数字で考えることが大切なのか」「数字で考えるとはどういうことなのか」に使っていて、時間のないビジネスマンの方であったとしても全般に最初の1章と2章だけでもいいから読んでみて欲しいと思いました。
全編において、まったく数学の知識は必要ないように出来ており、「言葉」だけの説明にも関わらず期待以上の成果が得れました。いや、成果を得るのはこれからです!
数字を使うことで得られる効果
数字を使うことのメリットを一言で表すのであれば、「成果・評価につなげる」ことです。詳細は以下の3つに分かれます。
-
問題解決
問題解決と聞くと、「解決する」ことに考えが向かいがちですが、実は「問題解決」には「問題をつくる」ことと「解決する」ことの2つが含まれており「問題をつくる」には数字で具体的に考えることが必要とされます。
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説得力
数字が入った説得には伝わりやすさが向上する
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ファクト(事実)ベースの信頼感
2019年に大ヒットした『FACTFULNESS』はデータを基に思い込みではなく、正しく世界を見る方法を伝えました。
データは簡単に手に入るようになった今、正しく物事を語ることが求められます。
数字を使う真の目的は「ヒト・モノ・カネ」を動かすこと
数字を使って得られる効果は上記3つの「問題解決」「説得力」「信頼感」です。
その3つを得る目的というのは、「ヒト・モノ・カネを動かすこと」に繋がります。
ビジネスとは、簡潔にいうと「ヒト・モノ・カネを動かすこと」であり仕事ができるというのは、数字を使うことが出来るということになります。
数字とはコトバ
あらゆるコミュニケーションは、言葉で行うと思いますが、コミュニケーションにはほぼ数字を使うので、数字というのはコトバと一緒だと書いています。
これは人とのコミュニケーションにおいては、ビジネスから少し離れて考えた方が分かりやすいかもしれません。
例えば、「明日遊ぼう」というコトバだけで、遊べますでしょうか。
「何時から?」→13時から
「どこで待ち合わせ?」→ハチ公前(突き詰めれば、ハチ公前の住所のこと)
「何人で?」→2人
このように、何かを詳細に決めようとすると必ず数字が出てきます。
全部とは言わないまでも、ある程度決まらないと会うことすらできません。
ビジネスでも一緒で、数字はコトバと同じように使わないと伝わらないということだと考えました。
「数字では語れないもの」を提供するために
我々、人間がやっている仕事は数字で語れないものを誰かに提供することのようです。
数字で語れないことというのは、感動や愛などのことです。
そして、人間にしかできない方法で数字を語ることこそが、人間を豊かにします。
著者の深沢さんが本書の最後に伝えたいこととして、記載していて(不覚にも)感動しました。
本書には、実際に数字をコトバとして考えて分析することや、アサンプションベースで考える(フェルミ推定)練習が載っていて、概念的な理解に加えて実践的にも使いやすいようになっていると感じました。
特に、「ファクトベースで仕事ができるようになる13の質問」などが掲載されていて、一旦全員これに沿って仕事を進めるよう鉄の掟を作ってほしいです。
読みやすく、参考になる本だと思いますので、気になったら一読してみてはいかがでしょうか。
ミスを認めて強くなる!『仕事が速いのにミスしない人は、何をしているのか?』飯野謙次
どうも、こんにちは!
仕事上、ミスをしない人なんてほとんどいないと思います!
速くてノーミスという理想的な仕事の仕方はどのように実現できるのか、そんなヒントをくれるような本に出会いましたので紹介します。
目次
- 著者の紹介
- おすすめのポイント
- ミスを認めて成長することが大切
- ミスの原因と対策
著者の紹介
著者の飯野謙次さんは、スタンフォード大学の工学博士を取得されていて、東京大学大学院で修士課程修了後にGeneral Electric原子力発電部門へ入社された後、スタンフォード大学で博士号を取得し、Ricohへ入社された経歴を持つ、パンピーの自分なんかには想像すら出来ないほど天才的なエリートです。
そんなエリートな飯野さんが「失敗学」を通しての学びを凝縮して作られた本が『仕事が速いのにミスしない人は、何をしているのか?』です。
おすすめのポイント
明日から使えるテクニックがたくさん載っていて、即アウトプットができる超コスパの良い一冊だと思います。
会社員として6年ほど経った自分が読んでも頷ける内容ばかりで、もっと早く読んでればよかったな~と思うことが多かったです。特に、働き方をまだ確立していない新人や若手の方なんかには、おすすめです。
ミスを認めて成長することが大切
多くの人が「ミス=負け」「ミス=汚点」と考えてしまい、ミスに怯えてしまっています。
あまりマイナスに考えずミスを認めて成長するのが一番大切という著者の考えはとても好きです。
余裕を持ってミスを捉えて、気づいたときに潔く謝るのが大人なのです!
※周囲を意識すると、意外と出来てないおじさん達がいると思いますよ
著者曰く、「がっかりはするけど、くよくよするな!そんな時間はない」
ミスの原因と対策
ミスの分類としては、「知っていた」か「知らない」か、その分類によって原因は全部で4つになると言います。
結論は以下の表です。
◆1.伝達不足
上司から部下への指示にて部下が勘違いするケースなんかは1秒に1回ぐらいどこかで起きているのではないかと予想しているのですが、部下の人だけが悪いわけではないのです。
上司の「知っているだろう、わかっているだろう」
部下の「こういうことだろう」
こんな想いを共有しないことから起こる事故ですね。
まさに野中郁次郎先生の「暗黙知」を共有しないことによるもの。
解決策としては、「形式知」にして共有することが大切ですね。
ここは、SECIモデルの考え方を知らないと理解が深まらないと思いますので、参考になるURLを貼っておきます。
https://keiei-manabu.com/strategy/tacit-formal-knowledge.html
◆2.学習不足
「もっと頑張れよ!」なんて言われそうですが、楽しい教材を使うことや、やる気が上がる人と一緒に学習することにより対策を行うことを推奨されています。
ここにおいて解決が必要な場合は、「モチベーション」や「やる気」のような別のテーマで扱うのがいいかと思います。
◆3.計画不良
PDCAの考え方を使うと、スタートは「P:計画」なわけなので失敗の原因の根幹は「計画不良」に行き着くと記載がありました。
ここは、いかに想像力を働かせて綿密に計画を立てるかといったところでしょうか。詳細に知りたい場合は、「プロジェクトマネジメント」などの別テーマを調べるのがいいかと思います。
参考:PDCAサイクルとは?
https://www.e-sales.jp/eigyo-labo/pdcacycle-1071
◆4.注意不足
ここが本書の力の見せ所です!
この注意不足を解決する施策として、ほとんどを使って明日から実践できるものを紹介しているからです。
例えば、「ダブルチェックを行う場合は、1人目とは違う方法で行うこと」や「マルチタスキングを行う際の仕事の選び方」、「人にミスをさせないメールの送り方」など実践テクニックは27にも渡って記載があります。
ミスを防ぐという観点で記載されていますが、働き方の基礎でもあるのでここは是非出来ているかどうかの確認だけでもしていただきたいです。
まとめ
本書では、「失敗学」の観点からミスの構造的な理解を進めることができます。
原因は、伝達不足、学習不足、計画不良、注意不足の4つに分けられますが、特に注意不足に絞ってどう工夫すればミスしないかといった明日から使えるテクニックがかなりたくさん載っています。
仕事を進める上でも必須事項が多いと頷ける内容が多くあったので、是非読んでみて下さい。
RPA(BizRobo!mini)でエクセル形式のデータ出力を実践
どうも、こんにちは!
前回の記事で、「Webページ(食べログ)から抽出した情報をCSVに書き込みする」ってことをやりましたが、今回は出力の形式をエクセル形式に出力したいと思います。
なお、今回は学習にあたって、NO-WAYさんのブログを大変参考にしました。
本当にわかりやすかったです。
CSVとエクセルの違いをざっくり説明すると、
CSVはシンプルな形式で、エクセルでも開くことができます。
エクセルはいろんなことが出来る分、複雑な形式となっている、つまり出力も少し面倒くさい点が違いです。
エクセル書き込みの大まかな手順
大きく、以下3つの手順で進んでいくイメージを持って下さい。
1.エクセル変数を作成、開く
2.エクセル変数に値を書き込む
3.エクセル変数をエクセルへ出力する
自分は最初このイメージがつかめずに混乱しました。
エクセル変数ってなに?!って。
とりあえず、「エクセル用の型」のようなイメージを持ってやってみるというのをおすすめします。
全体像
今回の全体像はこのような感じです。
エクセル独特の操作をしたということに加えて、前回とファイル出力の位置を変えてます!後述しますが、ループがすべて終わった後にファイル出力すればええんやと気づいたのですよ…。
以下に詳細の手順を記載していきます。
ただし、エクセル出力で追加した部分だけにします。
手順1.変数を追加する
まず、エクセル独自の変数を作成してあげなければけません。
変数の「+」ボタンを押して、任意の名前(〇〇エクセルとかが分かりやすいと思います)を記載して、グローバルにチェックです。
タイプは「エクセル」です。
手順2.エクセルをオープンする
先頭にアクションを挿入して「変数を開く」を選択します。
変数は、先程作成したエクセル用の変数を指定します。
手順3.エクセルのヘッダを記載する
エクセルのヘッダを記載します。
A1セルで「修正」→「セット」→「テキスト」をクリックして下さい。
セルのコンテンツ設定が開いたら、「コンテンツ」にヘッダ名を記載して「OK」ボタンです。
続けて、隣の列、また隣とある分だけヘッダの設定をします。
終わったら、ヘッダの手順はグループで括っておいた方が見やすくなるのでおすすめです。
手順4.カレントウィンドウの設定と行の挿入
カレントウィンドウは、タブをエクセルのものに切り替えるだけです。
この画面になりましたか?
一番左上(Aの左、1の上)の全選択をクリックして下さい。
右クリックをして、「修正」→「挿入」→「行」→「最後」と押します。
挿入する行数(1回のループでのレコードの件数)は1です。
このようにヘッダの次に枠ができましたでしょうか。
「今回のループではここに書き込んでいくよ~」というサインです。
手順5.コンテンツ設定
A2を右クリックして、「コンテンツ設定」を選択してください。
セルのコンテンツ設定が出てきたら、「コンテンツ」の右端の▼を押して「変数」へ変更して下さい。
そうすると、「コンテンツ」でTypeで作成している変数が選択できるようになっているので該当する変数を選択します。これを2行目はすべて行います。
手順6.書き込み
コンテンツの設定が終わったらいよいよ書き込みです。
前回のCSVの書き込みは、コンテンツ設定終了の直後のフローに記載していたのですが、エクセルでは変数に書き込んだものを一括で書き込みます。
そのため、ループの前にブランチを切って、「Write File」アクションを追加します。
ファイル出力の画面は参考までに下記のような設定です。
「ファイル名」はフルパス、「ファイルエンコーディング」はWindows日本語(windows-31j)ではないといけないところがポイントです。
出力結果
以下のような形で出力出来ました。
ヘッダをつけた分、CSVよりもキレイに見えますね。(きっとCSVでもヘッダはつけることができます。やらなかっただけで)
冒頭にも出しましたが、上記の作業をレビューと両方やった結果、このようなフローを完成させました!めでたしめでたし!
エクセル出力はなれるまでが大変ですね。
一度理解すれば、たいしたことはないと感じるようになるので是非エクセル変数を実践してみて下さい。
何度も書きますが、今回は学習にあたって、NO-WAYさんのブログを大変参考にしました。本当にわかりやすかったです。なかったらできませんでした!
おまけ.メモリ不足
結構作業をパキパキやってると、メモリ不足で落ちることもしばしば…。
こまめにセーブしないといけないのは、プログラミングでもRPAでもRPGゲームでも一緒ですよ!
ぷん!怒
それではまた!
RPA(BizRobo!mini)で特定ユーザの食べログ情報をCSVへ抽出してみた
「Webページをクローリングして、情報をCSVに書き出す」という作業がRPAでできると聞いて、実践してみたという記事です。
自分が苦労したポイントなども織り交ぜて記載するので、最近RPAを始めたという方に見てもらいたいです。
全体図
全体としては割とシンプルです。
食べログのユーザ情報にアクセスして、訪問したお店の概要情報と、実際のレビューの情報をそれぞれCSVに書き出す、といった内容です。
簡単、簡単♪って思いながら始めたのですが、半日ぐらいかかってました。
原因(言い訳)は、休日の緩みと、BizRobo!miniが久しぶりだったから、単純に論理的に考える能力が不足していたからかなと感じます…(泣)
詳細の手順については、以降で説明します。
手順1.typeを作成する
定石どおり、どんな情報を取得するのかを考えてtypeを作成します。
最初は1つのtypeで2つ分の情報を書いていましたが、ループの構造などやツールの制約を考えると自分には難しかったので分けた方がシンプルだと結論付けました。
レビュー情報のtypeにある点数が全部Short Textになっているのも技術的な課題を乗り越えることが出来なかったためです。
ここは本来、3.2や4.5など小数点が入ってくる箇所なため、型としてもNumberが適切かと思いましたが、どうやら4.0や3.0などになったときに整数として入ってしまうようで、その解決法が全然分かりませんでした。(誰か教えて下さい…)
そのため、今は演算などはないのでとりあえずテキスト型で入れてしまい、必要があれば出力先でキャスト(型変換)しようかと思いました。
手順2.ユーザ情報抽出
「食べログ内であるユーザを検索する」ということをしているだけです。
今回検索している「ぷりんす神楽」はどいつだ~い?………あたしだよ!
ってわけで、ユーザとしては自分自身の食べログアカウントです。
手順3.ループで情報を取得する
ループ箇所はここです!少し文字では表しづらいのですが、ページ全体ではなくお店単体が囲まれるわけでもない、ちょうど良い箇所を選んで下さい。笑
ループのポイントとして、上のデザイン側でループを作ろうとしないこと。めっちゃめんどくさいからです。ウェブページを右クリックで選択した方が圧倒的に簡単で早く出来上がります。
手順4.各情報を抽出する
最初に作ったtypeに合わせて入れ込むだけです。
苦戦したのは、ループの構造的な部分です。
店舗情報は店舗をクリックしてから見れる箇所、
レビュー情報はレビュー情報をクリックしてから見れる箇所、という割り切りがどうも最初はうまくついていませんでした。
うまいことやれば一本でも収まるのかな~と思いつつ、分けて考えるのが限界でした。
苦戦したポイント2点目は、店によって評価してない項目があることです。
これによって何が困るかといえば、何も評価がないので抽出エラーとなってしまうことです。これを解決するために、「エラー処理」タブですべてのThenに「無視して続行」を指示しました。
手順5.CSV書き込み
最後、肝心なCSV書き込みなんですが、ここ意味わからないことばっかり書くな!ってブチギレそうになりますよね!
ってことで、以下簡単に解説です。
ファイル名:ファイルを置く場所を記載します。その場所には実際にいまファイルがない状態でよいです。お試しでやってるという場合には、デスクトップ直下とかをしていしておくと分かりやすいかもしれません。
ファイルコンテンツ:ファイルの中に何書くの?ってことを聞かれています。
こんな画面が出てきて、また設定箇所がたくさんあるのですが、最低限設定する箇所は、「フォーマットを適用する変数」のみです。
今まで抽出してきたtypeの名前を選択すれば完了です。
「ファイルエンコーディング」:windows日本語(windows-31)これに設定すれば文字化けシないで済みます。
ファイルに追加:チェックをつけます。
出力結果
こんな感じで抽出できました。
今回はWebクローリング情報をCSVに抽出するという範囲で紹介しました。
ヘッダーとかがないのが少し辛いところではありますが、また次回以降に紹介しようかと思います。
今後のロードマップ(予定)
1.(RPA)自分のアカウントで食べログに記載している情報を抽出する
エクセルでも出力できるようにする
店舗情報とレビュー情報のファイルを結合する
2.(RPA)ラーメンデータベースの点数と比較できるようにラーメンデータベースの情報も抽出する
食べログの点数、自分のレビュー点数と比較する
3.(ttm)テキストマイニングツールで簡単にレビューの傾向を知る
4.(tableau)行ったラーメン屋の場所と点数を可視化する
以上となります。
ではまた。
DesignStudio(BizRobo!)でGmail送信
最近、DesignStudioというBizRobo!を使ってRPAの勉強を始めたので、情報を残しておこうと思う。
なお、ブログに記載するというのは、かなり久しぶり。
◆やりたいこと
なにかの条件に合致したとき、(自分宛てに)メールを送信するということ。
理由としては、おそらくRPAで作業をさせていくなかで、異常時には人間に知らせて判断するというオペレーションが発生することが予想され、その基礎的なことだと感じたため。
◆取り上げた題材
Webサイトに株価を調べに行って、〇〇が△△よりも上となっているのであれば、俺に知らせて!という簡単なもの。
今回は、例題なので確実にメール送信となるロジックとなるよう下記を代入
◆フロー図
今回はメールさえ送る方法が分かればよかったので、超シンプル。
日経平均の値を取得して、TOPIXのページに遷移後にTOPIXを取得後に値を比較して、条件が揃ってたらメールを送る。というもの。
本来は、揃っていなかったら…とか色々と分岐条件を書かないとダメ。
◆ロード先
念の為、最初に読み込んだロード先です。
◆条件判定画面
条件判定も難しいことはしないようにシンプルに。
※今回は日経平均とTOPIXでtypeを分けてしまいましたので、少し滑稽ですが。
◆メール送信
本題のメール送信。
こんなの分かってしまえば、本当にたいしたことはないのですが、意外と「あれ?おかしいな…」となってしまうと心が折れていくもの。
まずは、メッセージ画面。
自分で届いたか確認したいため、今回は同じところからの発信・到着。
次に、サーバ側。
メールサーバの情報は、下記Gmailヘルプのリンクから入手しました。
https://support.google.com/mail/answer/7126229?hl=ja&visit_id=637179654991057882-4091563708&rd=2
◆安全性の低いアプリケーションの許可
ここで、すんなりと行くかと思ったのですが、なぜか認証がうまくいかない。
エラーメッセージからGmail側のセキュリティ設定をあえて弱くしてやる必要があった。
https://support.google.com/accounts/answer/6010255?hl=ja
◆完成!
これでようやくGmailが手元に届いたのではないでしょうか?!
最初は認証が通らなさすぎて、暗号化の部分がSMTPSなのかTLSなのか、まさか「なし?」と試行錯誤して時間を無駄にしてしまった…。
あとは、ポート番号もたくさん書いてあってややこしい。
色々と試行錯誤中なので、また、別の機会に。
これからのコンサルのあるべき姿|『AI時代のコンサル業界消えるファーム、生き残るファーム』
コンサルタントのイメージってプレゼンとかでかっこよくビシッと提案して、高い報酬をもらってめっちゃ忙しいみたいなイメージありませんか?
上記の一般的に描きがちなイメージは、コンサルファーム次第では当たったり外れたりなのですが、これから生き残っていくコンサルタントのイメージとは、今は違ってきているんですよ、これから生き残るコンサルっていうのはね…っというようなことを書かれている本があったので読んでみました。
著者は、中国発のコンサルティングファームであるパクテラ・コンサルティングの代表取締役を務める藤井秀樹さん。母体が中国にある会社の日本法人社長なだけに、最先端の技術への知見が深く、それをどうクライアントへ提供するのかまで考え込んでこられた実績があります。
コンサルがAIに比べて優位なことに対して、「共通理解を生み出すこと」「情熱」と回答されていて、もちろん的を得ているとも感じましたし、コンサルタントでありながら人間味(人間力)を重要視されている考えや文章が含まれています。
ポイント
変化するコンサルタントの役割
冒頭にも述べたとおり、コンサルタントの役割は時代とともに変化しているようです。
従来は、クライアントへ提言・助言などをプレゼンテーションするような戦略系の業務内容が求められていました。
これからは、提言をした後に実行支援まで行うことができるITコンサルタントが求められています。
なぜそうなるかというと、自分の解釈ですが3つ理由があると感じました。
- クライアントがコンサルタントに対して「変革エンジン」としての役割を求めており、クライアントの利益をあげるための実現可能性を検証するための橋渡しをしてほしいから。
- 実行支援を行う方が、稼働率が高いから。プロジェクトの期間はそれぞれではありますが、戦略系は稼働率が約30%、IT系は70%ほどのようです。コンサルフィーにも影響するかと思いますが、稼働率が2倍以上も離れている点で、人材の稼働率を上げてアサインし続けることができるITコンサルファームの方が経営上は健全のように見えます。
- インターネットの発達によって、情報自体の価値が落ちているため。コンサルタントが増え、情報も増えた現在となって、情報自体にはあまり価値がありません。そこで、クライアントの人材不足を補ったり、一緒になって仕事を行うような優秀なITコンサルタントが求められつつあると感じます。
部分最適ではなく、全体最適を行うこと
部分最適を行うというのは、名前の通りですが、クライアントの一つの部署だけを改善するだけで会社全体としては改善しなかった結果、他の部署との課題が発生することや、部署の中でもある特定の課題のみを改善することによって、他のシステム間での連携がうまくいかなくなることを指していると読み取りました。
これの何がいけないのかと言うと、「お客様の言う通りの課題は解決しましたので、後はよしなに」というスタンスになりがちであるからです。※もちろんすべてがそうというわけではありません。
例えば、RPAを導入したいと言われた際には、その導入までを行うことが部分最適にあたり、導入から運用してKPIを達成することを確認するまでを全体最適であり、これが正しい姿であると述べています。
これって当たり前じゃないか?と読んでいて一瞬思いました。
しかし、コンサルタントも会社員です。会社員は、より短時間で目に見える成果を上げることを目標に動くことが多いと思います。つまり、言われたことだけ、契約した内容だけを達成することを目標として、お客様目線がかけることが多いのです。
そもそも、契約をする段階で全体最適するようになっていないことが問題であったりもします。仕事において、お客様目線を養うことがいかに大切かということを学びました。
コンサルタントの個々人が高い目標を持つこと
「世の中の変革エンジン」としての役割があるにも関わらず、個々のコンサルタントにはその意志があまりないケースもよくあると書いてあります。
その理由としては、上述したように、それでも十分儲かるから、個々人としての収入も多いからです。
高い意識でゴール設定した方が人生は楽しいと著者は述べています。「ワークライフバランス」という言葉も「仕事」と「それ以外」を分けるという考え方をせずに、バランスをとるという概念が自身にマッチしていないと記載がありました。楽しいと思えるような環境をマネジメント層は創っていくことが求められています。
また、結果を出すためには2つの考え方があり、印象に残りました。
1.知行合一:ただ知っているだけではなく、実践して結果が伴うようになって初めて本当の意味で「知っている」と言うことができます。真剣に結果を求めるのであれば、自分たちだけでなく、外部のリソースを活用することがポイントです。
2.知好楽:これは文章そのものにアツいものを感じたので、そのまま引用します。
必要な知識やスキルを身につける「知」。仕事を賢明にする中で自分の仕事が好きになる「好」。仕事を覚え、やれることやりたいことが増えるほど大変さは増すものの、その状態を楽しむ「楽」。「やらなければならない」とネガティブになるのではなく、そういう状況にチャレンジしていけること自体を楽しめる人であってほしい。
また、クライアントにやってみようと思わせるような「人間力」が必要であり、そのためには「他責思考」をやめることが重要です。自分のコントロール外のことで「このせいでできない」「このために難しい」と理由付けをやめることが人間力を向上させるポイントです。
ポイント
本書は、上記の内容に加えてより詳細な事例であったり、今後の生き残るコンサルタントについて幅広く記載があります。
コンサルタント業界の方にも、コンサルタントって何やっている人なの?という方にも、万人が分かるような内容であり、ページ数も多くない手軽な本となっていますので、是非お手にとって読んで見てほしいです。