ニート、働く。

大学の卒業式から、早くも一ヶ月が経とうとしている。

周りは更に知識を深めるため大学院へ進学したり、学校の先生になったり、有名企業に就職しOLになったり。地元一のニートである私とは全く違う世界に引っ越してしまった。大学在学中から夢も希望もない私は毎日遊びほうけていたから、周りからしたら違う世界の人間だったかもしれないけど。「若いうちしか遊べないもん♡」をモットーにしていたからね。30歳になっても「今しか遊べないもん♡」って言ってそうで怖い。

そんな中、スーパーニートを極めていた私は遂に仕事をはじめた。仕事始めたんだったら、ニートじゃなくてフリーターになると思うけど、私はフリーターよりニートっていう響きが好きなんだ。だから今もなお、ニートと名乗り続けている。そんな話はさておき、私は4月からコールセンターで仕事を始めた。こっちからかけるタイプのコールセンター。大学の友達がコールセンター(受信のみ)をやっていて、「めっちゃ楽だよー」と言っていたのを鵜呑みに軽いノリで選んだ。軽いノリで選んだ自分を恨みたい。めっちゃメンタルやられる。クレーマーに関しては謝っておけばいいから楽と言えば楽なんだけど(楽じゃないけど)、電話出てくれたのに営業だって分かるとブチっと切断されるのが一番辛い。私だって好きでかけてるワケじゃない。明らかに嫌そうな声をされるとイラっともするけど、申し訳ない気持ちも生まれる。夕方以降、夕食の準備やらで忙しい時間帯にかけてるのは本当に申し訳ない。申し訳ないけど、こっちも仕事なんだ。あと一番ツライのが、電話の切り方。勢い良く受話器下ろし過ぎ。勢いよくガチャってすると耳やられるんで、せめてそこだけでもお手柔らかにお願いしたい。

大学在学中は、「酒でしょ」「飲むでしょ」「飲むしかないでしょ」みたいなことが多かった。飲む私がかっこいい的な部分も、正直あった。それでも家では一滴も飲まなかったし、毎日飲んでいるわけじゃなかった。仕事始めてからは、ビールが飲みたくて飲みたくて仕方がない。ビール党じゃなかったのに。父親が仕事終わり毎晩飲む理由が分からなかったけど、少し分かった気がする。仕事終わりのお酒って、異常に美味しい。でもご飯が喉を通らない。主にメンタルが疲れすぎて食欲が失せる。ご飯食べないわりには全く痩せない。お酒飲まなかったら痩せるんだろうなと思いつつ、私は今日もビールとさけるチーズを手に持っている。人間、こうやって歳をとっていくのだろう。

ハワイ行きたいなあ。