ジャルジャルのネタのタネ『友達のこと信用してない奴』について
これは地上波でもやっていたネタである。
これに関しては「人を怒らせる方法」に非常に似た構成している。
「奪取」というやり方である。 人を怒らせる方法の碑文谷教授曰く、18世紀イギリスの哲学者ピエールポパーが研究したらしい。 ピエールポパーの子孫が科学哲学の権威・カールポパーなのはあまりにも有名である。 カールポパーが科学たる要件の一つとして「反証可能性」つまり、その命題に対して反証(反論)できるか というのがあると主唱した。実際、カールポパーも様々な論に対して日常的に反論していたようだ。
そのように、日常的に反論ばかりする人を皆さんはどう思うだろうか。 そう、鬱陶しいのである。場合によっては怒るだろう。 この流儀の源流にピエールポパーが存在しているのだ。
003 ジャルジャルのネタのタネ『6時から塾気にする奴』について
これは秀作である。前回の飛びながらのインタビューがなんだったのかというくらいにはいい出来である。
背景は学生同士の何気ないじゃれあいである。 6時からの塾があるという後藤。 それまでの時間、相撲をとることにした2人。
しかし、福徳はことあるごとに塾の時間を確認する。 こうなるとこのコントは福徳が変な奴という世界であると視聴者は感じる。
何回も繰り返した後に最後のオチである。
福徳のせいで家が燃えたらしい。
一気にシリアスな展開に持って来る。
これは良いオチである。
こういうネタのタネがタネとなってか、キングオブコント2019決勝でジャルジャルは茶の間が凍るほど ホラー展開を見せるネタを披露した。
後は伏線をもっと張り巡らせるとクオリティが上がると考えられる。
例えば、ラーメンズの「採集」というネタ。
あれは素晴らしく何重にも張り巡らした伏線の後の怒涛の回収とホラー展開がある。 「採集」の場合、コントの尺が約26分あるために舞台でしかできないから地上波向けではないだろう。
地上波のコント大会で賞を取るならば短尺での伏線と綺麗なオチ、これが作れるようになれば技量が凄まじく上がるだろう。 もちろん、言うは易し、である。期待を込めて考えてみた次第である。
002 ジャルジャルのネタのタネ『インタビュー中に跳ぶ奴』
シュール。シュール過ぎる。ネタのタネのタネの要素が抽出され過ぎて珍味になっている。 これはもはやタネになるのかというくらいの珍味。 カレーライスの隠し味にドリアンをいれるくらいのスパイス。 とにかくシュールという言葉に尽きる。どうか地上波ではやらないことを願うばかりである。
001 ジャルジャルのネタのタネ『変なストリートミュージシャン来ると思ってた変な奴』について
題名:変なストリートミュージシャン来ると思ってた変な奴 ジャンル:歌 シリーズ:ストリートミュージシャン 背景:ストリートライブ 場所:ストリート ボケ:福徳 ツッコミ:後藤
福徳が尾崎豊の名曲「I LOVE YOU」を路上で歌っている際、後藤が歌詞に逐一突っ込むという内容である。
コントののっけから後藤は両手をクロスさせて乳首を押さえるポーズをとっている。 これはイントロから「変な奴」と視聴者に提起させるためである。
それと対照的に、福徳はカジュアルかつ普通の登場をする。 そして歌を歌い始めるのだ。
ここからは特に際立たせているツッコミを紹介する。
福徳「逃れ逃れたどり着いた この部屋」 後藤「どの部屋あああ」
福徳「子猫のような鳴き声で ウーウーウー」 後藤「ニャーニャーニャーや」
福徳「それから2人はまた目を閉じるよ」 後藤「いや二度寝してるやーん」
この三ヶ所が定期的に落とし込まれている。 それ以外も関西的なツッコミの連打が打ち込まれているがこの3つで小節を分けている。
最後は福徳の「うるさいなあ」で終わる。オチは弱い。ネタのタネだからそこはしょうがない。
東京大盆踊りが東京タピオカランド過ぎてもはや東京と名前がつくイベントにトラウマを植えつけられる。
私は盆踊りが好きだ。
将来の夢は日本中の盆踊りに参加することと言っても過言ではない。 いや、過言だった。
そんな中、東京世田谷区駒沢公園というところで「東京大盆踊り大会」という催し物があった。
私に盆踊りという文字を見せるのはピラニアの水槽の中に魚肉を投入するも同然。
当然私は参加してきた。
行って見たらびっくり、先日あまりにもお粗末な会場でSNSで炎上した「東京タピオカランド」を彷彿とさせるお粗末な設備だった。
盆踊りが始まる前に出店を楽しむのも夏祭りの一興であることは読者諸賢もご理解頂けると思う。
ところがだ、まず屋台が少なすぎる!「東京」「大」盆踊りなのに屋台の数が圧倒的に少ない!
まず世界に羽ばたくBig City東京のBigな盆踊りなはずなのである。
どうしてこうなってしまった。
ともかく、気持ちを高揚させるためには酒が必要である。 生ビールを買いたい。
やたらと並んだ「オフィシャルバー」の屋台。 そこに書かれてあるビールの値段がこれまたびっくり
700円!!!
What the F**k!!!!
高過ぎじゃねーか?足元見てんのかい?
とか言いながら700円で生ビールを購入したプチブルの私は次に食べ物を求めた。
「富士宮焼そば」と「フランクフルト」の看板があった。
これはこれは、静岡県富士宮市を代表するグルメを持ってくるとはなんとも似つかわしい。
富士宮焼そば:600円
うむうむ、これはまあ妥当なんじゃあないか。
いや、生ビールより安いってどないなってんねん!
フランクフルト一本:300円
What th(ry
高過ぎじゃねーか?足元見てんのかい?
とか言いながら900円で焼そばとフランクフルトを購入したプチブルの私は食べる場所を求めた。
結論から言うと、ない!
座るとこなし!
いや、まあ、一応運営さんのために言っておくとあるっちゃあるんよ?ベンチがね!
ただね、まあ、空いてないよね?だってここ大東京よ?大東京の駒沢オリンピック公園よ?
渋谷10分圏内の場所よ?そりゃあまあ満杯だわな。代替できる場所を用意して欲しかったわな!
一応これを読んでるファミリー層に書いておくけど、綿菓子とかりんご飴みたいな甘っちょろいもの売ってないからね?
そう言うの欲しかったら大人しく自由が丘の熊野神社例大祭に行くこったな!
そもそもファミリー層が多い世田谷区でなぜ綿菓子やりんご飴が少なく、バーが3軒立ち並んでるのかはこの祭りの7不思議である。
いっそ街コンみたいにしてくれりゃあいいのになあ!わたくしねえ、夢なんですわ、盆踊りが出会いの場になることをさ!
そのためのマッチングアプリ作ろうと思ったくらいだけど盆踊りって夏しか来ないじゃん?
意味ないじゃん?稼げないじゃん?やめたってわけさ。
それから本番の盆踊りについて
レクチャーが事前にあるのはこれはいいことよ、加点、加点。
ただ、流す音頭が東京五輪音頭2020と炭坑節と東京音頭と明治チョコレート効果音頭とEXILE USAがプロデュースした2曲ってどうなん!
いや、まあ選曲はともかく、これを2連続で流してもうやらないってのはどうなん!?!?
私はね、次の曲はなんだーなんだーワクワク、ワクワクって思いながら
チャンチャチャチャンチャン〜月が〜出たで〜た〜
炭坑節だ!!!って興奮しながら踊るのが一つの醍醐味だと思うんだいね。
初手逃したら2度と炭坑節踊れなくなるのは悲しいこったね!
それとね、途中からEXILEのUSAさんが登場するんだけど、みんなカメラ構えて踊りの輪っかを止めるわけよ。
もうね、アホかと、バカかと。
一緒に踊れ、と。
とまあ、いまいち盛り上がりに欠けたってところですわ!
首都圏だったら、みなとみらい大盆踊り大会なんかはおすすめしときますぜ!
なぜか荻野目洋子のダンシングヒーローが流れて大盛り上がりなんで最高に飛べますぜ!
それと僕の夏休み的世界観を味わいたかったら八丈島の盆踊りおすすめしときますぜ!
「八丈島音頭」あったり「マイムマイム」を手を繋いで踊るから仲良くなれるって感じさ。
八丈島に関するいい漫画があったからいつか紹介しとくねー!
月が〜出たで〜た〜!
今日行った家系ラーメン店の暖簾の向こうはパラレルワールドだった。
久しぶりに故郷の横浜に帰ってきた。 横浜に来ると必ず食べたいものがある。
崎陽軒のシウマイ? No, No, No
中華街の角煮まん? No, No, No
家系ラーメン? Yes! Yes! Yes!
家系ラーメンを知らない人のために端的に書くと、
油だらけ、豚骨ベース、太麺シコシコの圧倒的カロリーでゴリ押ししてくるラーメン界の巨魁!
ただでさえ胃もたれしそうな家系ラーメンに、胃弱の私は無謀にもこれでもかこれでもかとにんにくを入れるのが好きなのである。 にんにく入れ放題の店こそが正義なのである。
いつものように体育会系っぽい店員に席を案内され、注文を尋ねられる。 当然まぜそば、全増しだ。 出されたプラスチック製コップに入った水を一息グイッと飲み干し喉を潤して食べる準備万端。
ここまでは私の日常である。ここまでは新入歓迎会の自己紹介ほどどうでもよい内容なのだ。 ここからイレギュラーなインシデントが発生した。
ラーメンは自動券売機で買ってから店員に渡すシステムなのだが どうも自動券売機のところで買い方がわからないのかごちゃごちゃ文句の声が聞こえる。
5分くらいごちゃごちゃ文句言ってるから流石に私も気になってきて後ろを振り向いて自動券売機の前の一団をちらりと見た。 なんということでしょう。
スーツ姿のゴツい男2人と金のブリンブリン(ストリート系の人が首からぶら下げてるチェーンみたいなやつ)をぶら下げた的場浩司みたいな男が1人いた。 (以下的場家)
(おっとっと。。。こいつぁー目を合わせちゃいけないタイプの人種だ。目を合わせるや否やポケモントレーナーよろしく不当な喧嘩をふっかけられてひ弱な私は 戦わずして負ける戦法をとって大人しく財布の銭を一円残らず渡すのがオチだ。おとなしくしてよう)
ようやく的場家は食券を購入して、店員は彼奴等に座席を案内する。 (隣はヤダ・・・隣だけはヤダ・・・隣だけは絶対にヤダ・・・)
店員「へい、こちらのカウンターに3人でどうぞ!」
○:俺
●:的場
▪️:スーツ男
パクス・ヨコハマーナ(平和な横浜時代)
・・・○・・・
↓ ↓ ↓ ↓
ポスト・パクス・ヨコハマーナ(平和な横浜時代以後)
▪️●▪️○・・・
(はい?店員?おい、スタッフゥー!スタッフゥー!どういう意図でその配置にした?私見た目からしてひ弱そうでしょ?もはや的場さんの覇気だけで気絶しそうよ?)
この距離だと嫌でも的場家の話が聞こえてくる。
的場「とりあえずビールに限るわな!ゼハハハハ!!!」 スーツ一同「はい!」
誇張なしに的場さんの笑い声はゼハハハハだった。黒ひげ以上のゼハハハハだった。 ただ滑舌が悪すぎて喋り方が完全に長州力だった。
スーツ右「さあさあ、ビール注ぎますよ!はい!」 的場「いいんだよ、自分で注ぐからよぉ!ゼハハハハ!!!」 スーツ右「そんなこと言わずに!さあさ!」 的場「いつから俺に口ごたえするほど偉くなったんだあ?」 そう言いながら的場さんはスーツ右をピシャリと叩いた。 しかし変な空気にもならず的場ワールドは続く。
簡単に叩いたと書いたが、私に対してあのレベルのピシャリはピシャリではなくズドンである。 体躯が立派なスーツ右であったからピシャリで済んだのだろう。 私なら全治6ヶ月の裁判沙汰である。
それから的場さんはおもむろに語り出す。
的場「市長の件な、俺出るわ!」
スーツ一同「それはそれはさすがでございます」
市長ってあの地方自治体首長の市長って事かい?まさか横浜?横浜市長かい?
もしかしたら大物政治家なのかもしれないと思い、恐る恐るとタピオカのような目ん玉を左にちらっと動かして顔を見た。
知らない!
こんな政治家テレビでも新聞でも選挙ポスターでも選挙掲示板でも一回も見たことがない! 絶対大物じゃない!多分。
ここで私の懐疑は的場家ではなく自分自身に向けられることとなる。
俺、もしかしてバカが偉くなるという世界線に迷い込んでしまったか?
考えてみるとスーツ姿の男たちはイカツイけれどもどこかインテリジェンスを感じさせる風貌がある。 それに引き換え的場はどうだ?ただのヤカラじゃねーか!とんでもねえ、ありゃ前科n犯はあるぜ。
今も私はバカが偉くなるというパラレルワールドでこの記事を書いているのかもしれない。
あなたは自分の住んでいる世界が今までの世界と同じ世界であると言い切れるだろうか?