「シュガー・ラッシュ:オンライン」を観るべきか否かを判定する簡単なテスト
準備はいいですか?
以下の記述を読んで正直な感想を教えてください。
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長々したエンドロールの後に「Frozen2(アナ雪2)をちょっとだけみせちゃいます」という声が流れる。劇場に安堵の空気が流れる。よかった、この苦痛で無意味な時間にも少しの意味を見出せた。
一瞬の間の後、画面に映し出されるのは80年代のミュージックビデオを歌うラルフ。「まだそこにいるのー」とか意味のないセリフが最後まで続く。
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これを読んで「あーはっはっは。お腹がよじれる!」と思ったあなた。あなたはこの映画を観るべきです。
それ以外の方にはオススメしません。世の中にはもっとマシな時間とお金の使い方があります。
前作シュガーラッシュは世間では評価が高かったようだが、私にはその面白さがわからなかった。今作もRotten Tomatoesでの評価は88%ひょっとしたら、そんな思いでみにいった。
本作でのラルフは精神異常者としか思えず、「この毎日がいいよー」としか言わない。そして全ての変化を拒絶する。新しい世界にいきたいプリンセスとは微妙な距離が生じる。プリンセスの邪魔をするためだったらウィルスをばらまくことすら厭わない。なぜなら精神を病んでいるから。
最後は「このままじゃインターネットが崩壊しちゃう」というセカイ系になり、ラルフが集団でわさわさでてくる。気持ち悪いとしかいいようがない。エンジニアとしては、あれだけ多くのラルフを動かす技術に感心はするけどね。でも気持ち悪い。
そして「悪いところに気がつく」と全ては元どおり。いい加減にしろ。
恒例のおまけ動画では、うさぎの口にこれでもかとパンケーキを詰め込み破裂させる。冒頭でてきた「ゲップ対決」とともに、ディズニーこれでいいのか?と心配になる。
ディズニープリンセスがでてきて「あのこはスタジオが違うからわかんないのよ」とメリダを指差す。あのさあ、これ関係者なら大笑いかもしれないけど、観客これみて喜ぶと思ってんのか?
徹頭徹尾こうした気持ち悪い内輪受けと自家撞着の塊が続く。私には良さがわからない。最近ディズニーはこうした悪しき伝統-自分たちだけ面白い内輪ネタ-に回帰している印象がある。ピクサーから学んだストーリーテリングの技術はどこにいった?