『聞き書 緒方貞子回顧録』人道支援に燃える緒方貞子
『聞き書 緒方貞子回顧録』読了。
UCバークレーでの大学院時代、UNHCR高等弁務官時代、そしてJICA理事長時代をインタビュー形式で振り返った一冊。
何と言っても読み応えのあるのはUNHCR時代の部分。紛争と難民の問題に対し、トップ自らが行動し、前例のない取り組みを次々と打ち出していった様は、文章だけでも十二分にカッコいい。
聞き書という形式は、この本のライブ感を効果的に高めている。まるで緒方氏の生の声を聞いているよう。
特にルワンダ内戦のくだりは、国際社会の支援が全くなかったことに対し、緒方氏が未だに憤っていることがよく伝わってくる。
また聞き書ということで、必然的に緒方氏の語りがそのまま紛争の事実・背景説明になるのだが、それがどれも過不足なく、実に読みやすくまとまっている。
このあたりは編集者の手腕もあるだろうが、緒方氏が客観的かつ論理的にものごとを捉えていることを示している。
緒方氏自身も述べているが、やはりどこか学者肌なのだろう。
国際人道支援に興味のある方は必読の一冊。特に今の若い世代は、このあたりの話に明るくないと思うので、おすすめである。
海外ドラマからボキャブラリーを学ぶ~『SUITS』Season1-episode1
『SUITS』Season1-episode1から、耳に止まった文、使いたいなと思った文をまとめた。今後も1エピソードごとに記事を上げていく予定。
『SUITS』はニューヨークの弁護士事務所ドラマ。弁護士ということだけあって、比較的キレイな英語が多いので、英語学習にはおすすめ。
これを続けたら、New Yorkのトップ弁護士事務所で働くのも夢じゃないかも?笑
ちなみに『SUITS』を知らない人のために、あらすじを少しだけ紹介。
「NYのトップ弁護士事務所で働く敏腕弁護士ハーヴィー・スペクターが、優秀な青年マイク・ロスを部下として雇うことに。
マイクは一度見たものは全て記憶できるのだが、弁護士資格はおろか大学も中退しており、事務所では本来雇えない人材。
経歴詐称を隠しながらも、次々と難しい案件をクリアしていくハーヴィー&マイクのコンビ。
案件解決の小気味よさ、高給Suitsを着こなし仕事をさばいていくハーヴィーのかっこよさ、事務所内政治のドロドロ感、そしてマイクの恋愛模様と、見どころは無数!
NYトップのリーガル・ドラマを見逃すな!」
それでは、Episode 1のボキャブラリーはこちら。
# | 英文 | 和訳 | 単語等 |
1 | I've got to go | もう行くよ | - |
2 | You're telling me I'm going to get screwed? | (この取引が)失敗するって言ってるのか? | screw:台無しにする、不安にさせる |
3 | I come at a bad time? | 取り込み中? | - |
4 | get your ass in there | さっさと行け | ・Move your ass:とっとと始める ・Get off your ass;さっさと立てよ |
5 | Consider it done | お任せを | - |
6 | You are officially dismissed for the evening | 今日の仕事は終わり | - |
7 | attorney | 弁護士 | - |
8 | We're going to need to streamline this. | 効率的にやろう | - |
9 | gut feeling | 勘 | - |
10 | I got kicked out of school, I got knocked into a different life | 退学させられ、人生が変わった | - |
11 | I have been wishing for a way back ever since | 戻れるものなら戻りたい | - |
12 | I was hitting on you | 下心があった | - |
13 | Merger across the divorce, symmetry | 合併と離婚が向かい合ってる部署なんて、皮肉 | - |
14 | You will not pass it off | くれぐれも人に押し付けるなよ | - |
今週のお題「自己紹介」と映画「マイ・インターン」
心機一転、ブログを始めるにはよいお題。
少し前に、「マイ・インターン」という映画があった。
アン・ハサウェイがとてもひたむきで美しく、そして何と言ってもロバート・デ・ニーロがコミカルでカッコいい映画だ。
この映画ではアン・ハサウェイがベンチャーのCEOを務めている。そのため、「プラダを着た悪魔」で、鬼上司に振り回されながらも成長する彼女の後日談、といったプロモーションの仕方をされていて、なかなかうまいなと感じた。
少しだけあらすじを紹介しよう。
「マイ・インターン」のアン・ハサウェイはベンチャーのCEOを務めている。若者ばかりのベンチャーに、高齢者インターンプログラムでやってきたデニーロ。アンは最初彼を拒絶するが、年の功ならではの知恵や立ち振る舞いは若者ばかりのオフィスに刺激を与える。一方バリバリ働くアンは、家庭も仕事もパーフェクトにこなす。しかしふとしたはずみで、家庭も仕事も問題が生じて、、、
続きはぜひご自分で。ほっこりするとてもいい映画だ。
さて、「マイ・インターン」の中で、デニーロがfacebookアカウントを開設しようとするシーンがある。当然のことながらパソコンに不得手なデニーロを、アンが手伝う。
facebookアカウントを作るには、いくつかの自己紹介クエスチョンに答える必要がある。
デニーロの代わりに入力するアンが、「何歳?」「仕事は?」という他愛もない質問をしていく。
どれもシンプルな質問なのだが、「結婚は?」あたりから、だんだんと彼が70年間どんな人生を送ってきたのか、どんな楽しいor辛い経験をしてきたのかが明らかになっていく。
単に俳優の言葉に語らせるのでなく、facebookを通じて語らせるという、とても現代風でオシャレな演出である。
そんなワンシーンを、今週のお題で思い出した。