何年か前、立ち飲み屋で肩叩き剣を常連のおじさんにもらった。
(過去記事より画像抜粋)
この剣のために刀置きを作り、マスターソード作成以前から写真のように納めていた。
刀置きはこの剣に合わせた寸法で作っていたため納まりも良かったし、マスターソードも奇跡的に寸法が合っていたのでこの時は満足していた。
保管が不行き届き
しかし、よく考えてみると保管が雑ではないか、と最近思うようになった。
なにせ本身(ほんみ)がむきだしなのである。
刃をむきだしのまま刀置きに置いた武士がかつていただろうか?いやいない(反語)
数年ほど経ってからようやくこの事実に気付き、気付いてからは違和感がずっとまとわりついてきていた。
それこそ「納まりが悪い」というやつである。
鞘を作る
そういうわけで今更ながら鞘を作ることにした。
しかし、ちゃんとした鞘が作れるか不安でもある。
いつもなにかを作る時、たいていの場合は細かい寸法を取らずに現物と合わせながら作っているためだ。
今回の場合も刀に合わせながら作っていくけど、太くなりすぎたら刀置きに納まらないような気がするし鞘の内径がガバガバになっちゃったらスポスポ抜けて気持ちが悪い気がする。
そんな懸念はあったけど曲線形の寸法を測ったり計算したりする技術はないので結局そのまま取り掛かっていく。
センスでどうにかしてみせる。
ということで段ボールを用意。
不安はあるけど基本は合わせながら切って貼ってをするだけだ。
自分、不器用なもんで。やれることをやるだけッス。
側面が完了した。刃の斜面に沿った形にしてみた。
こうすれば省スペース且つ内径も狭まり鞘と刃の密着度も上がるだろう。
あとはこれに合うように前後部分を切り出しまして……
接着して鞘の大部分は完成!
意外と形になっている!
刃を入れてみた感じもわりとフィット感がある。
しかしここで問題発生。
鞘(仮)に納めた状態で刀置きに置いてみようとしたところやはり当初の懸念通り、鞘が太すぎて刀置きに納まらない。
あ~~~どうしよ~~~
どうしよどうしよ~~~
—————————まっ、焦んなって
そう、まだ鞘の“先端”は何もないだろう?
そこを工夫してやればいいのさッッ
コイツがッ!
その解決策だッ!!
ということでこいつを先端に取り付けて全体を塗装すれば、ほら完成。
抜刀/納刀タイム
さて、鞘が出来上がったところでやることと言えば一つ。
抜刀&納刀でしょ!
日本男児の心の深い所に根付いている所作。
そこに鞘と刀があるのなら抜刀術と納刀術をせずにはいられない。
そういう生態なのさ。
とくとご覧あれい!!!
いや~~~~~
こんな最高なことってないね。
逆手でもやっちゃお~~!!
非常に良い工作でした。
わりと完成度高く作れたのもあるけど、鞘があるだけでこんなにも刀って魅力がアップするんだ…と驚かされました。所有欲が満たされる感じ。
しばらくは部屋の中で無駄に抜刀と納刀してそう。
刀と鞘があるとQOLが上がります。
刀と鞘は有能……持ってないなら嘘……
暇つぶし評価
【最大評価★5つ】
時間つぶせる度:★★★⋆
楽しさ:★★★★⋆
実用性:★★★★
費用の掛からなさ:★★★★★
おすすめ度:★★★★★
おわり