【銭湯ぐらし】銭湯ぐらし、はじめました。
こんにちは、みやべえです。
本格的にGW突入ですねー。今年は見事に9連休が取れたものの、予定がほぼ白紙なのでせっかくの平日休みに3時間ずつ昼寝するという怠惰な休みを送っております。
ただですね、4月から高円寺の小杉湯のとなりにある銭湯付きアパート、通称"湯パート"で「銭湯ぐらし」を始めたので、今年の昼寝は大好きな銭湯の屋根を眺めながらうとうとするという個人的に超贅沢な昼寝なのです。
今日は天気も良かったしちょっと鯉のぼりも見切れて最高でした。むふふ。
銭湯ぐらしとは?
「銭湯ぐらし」というのは高円寺にゆかりがあり、小杉湯が好きな20代〜30代の同世代達が、高円寺の"銭湯付きアパート"に期間限定で共に暮らしながら、銭湯をハブとして街をちょっと面白くしていこうというプロジェクト。
写真はみやべえの部屋と言うことで”みやべや”と呼ばれています。まだすっからかん!ちなみにケダマさんと住む家はそのままなので、ここは私の完全な二拠点生活ベースとなる予定。秘密基地みたいにDIYしまくろうと思っています。やっほい!
どんな人がいるの?
湯パートに住むのは、私を含めデザイナー・編集者・建築家・ミュージシャン・プロデューサー・ITなど職種も性格もバラバラな6人。
彼らを中心に、人づて口づてでプロジェクトに必要なメンバーも日々増えています。「銭湯ぐらし」は基本”小杉湯が好き”という共通項が必要なので、募集も浴場内でやるという内向きっぷりなのですが、それでも高円寺という土地柄なのか小杉湯のファン層が独特なのか、小杉湯の常連さんはタレントフルな人が多くて人材には事欠かないのです。募集して1週間でハイスペックなカメラマンもWEBコーディネーターも参加することに。高円寺すごい。
銭湯ぐらしってなにしてるの?
銭湯を通して高円寺に集まる人や街との新しい楽しみ方や繋がりをつくる仕掛けを考えている「銭湯ぐらし」。多様なカルチャーが集う高円寺の中で、単なるお風呂屋さんの枠を飛び越えた場所として小杉湯でどんなことができるか日々みんなで考えています。
雑誌を発刊する人、AirBnBにチャレンジする人、デザインの力で銭湯の魅力を発信する人、銭湯でフェスをする人。みんなのそれぞれのモチベーションが重なってどんどん新しいことが生まれています。
私は「幼馴染でもなんでもない30代の大人が、一緒に暮らして部屋作ったりイベント作ったりするなんてめぞん一刻みたい!!面白そう!」「二拠点生活してみたい!」という超個人的な興味が大きかったのですが。この活動がどんな軌跡を残していくのかを記録しながらマスメディアを介したPRを担当し、さらに新しいビジネスを生めるように企業×銭湯の形を色々と仕掛けて行こうと思っています。
そんな銭湯ぐらしの記念すべき1回目のイベントとして5月4日(木・祝)に小杉湯フェスを行いますー。出演者もかなり豪華!前売りチケットは開始4時間で完売でございました。
今後もちょくちょく二拠点生活部屋づくりの進捗や銭湯ぐらしの日々もお伝えしていきたいと思いますー。
ではでは!
【三重県 / 湯の山温泉 / おすすめ散歩コース】春の湯の山を満喫できるおすすめポイント3選!
こんにちは、みやべえです。
今日は朝からしとしと雨がふって静かな1日。
ケダマさんが4月末までパキスタンに出稼ぎに行ってしまい、今年のお花見は一緒に見ることが叶わなそうなので、雨に打たれながらふくふくと咲く善福寺川の桜の花を少しさみしく見ています。
これだけ見事に咲き誇っていても、屋台や提灯を出さずにまだひっそりと地元の人に愛されるポジションを護っている善福寺川の桜が私は都内では1番好きです。
先週は花見風呂ができる湯の山グリーンホテルをご紹介しましたが、
山桜が茂る山で温泉とご飯と睡眠のターンを1日に4回繰り返すという仙人的にのんびりすごした湯の山は、いま思い出しても顏筋が緩むほど至福でした。
今日は湯の山を温泉と共に楽しみつくすワンデーお散歩コースを写真多めでご紹介します。
◇おいしいコーヒーと手にしっとりなじむ陶器が揃う、カフェ&ギャラリー萬卯
グリーンホテルからほど近い場所にあるギャラリー萬卯。散歩していたらふわふわと舞う麻の暖簾に連れられて立ち寄りました。
こじんまりした店内には様々な作家の作品がたくさんあります。
このタコ足カップめっちゃかわいい。
写真右側のうつわを頂いたら、「お茶飲んでいきませんか?」とオーナー。そのカップでお茶入れて頂きました。お茶もだけど、この真ん中の手作りオレンジピールがめちゃんまかった。。店内を縦横無尽に歩き回る黒猫にも癒されます。
◇うっかり遭難ご注意、御在所ロープーウェイ
湯の山といえば御在所ロープウェイ。御在所岳を結構な角度で登って行くこのロープウェイは全長約1212mで日本最大級とのこと。
ぐんぐん駆け上って行く景色。御在所岳は奇石・珍石と呼ばれる変な形をした石でも有名でして、見ていると、上の写真の右側のようにふっって息かけたら転げ落ちるんじゃないかというバランスで立ってる岩がゴロゴロ出てきます。
山頂までは約12分ほどなのですが、切り立った崖の岩肌や絶妙な角度で重なる大石、眼下に一面に広がる街並みなどなどどんどん変わっていく風景を追いかけていたらあっという間に到着。
やっほーーい!!!
完全にお花見気分な服装と神聖ささえ感じるこの山々のミスマッチ感。
ただし、、冬はスキー場になる御在所岳。山を巡っていたらいつの間にかスキー場に紛れ込んでしまい辺り一面霧に囲まれる事に。。
さむい。
10m先を歩くケダマさんが消えて行く。
本気で遭難しかけるかと思いました。4月初旬でも上は雪も残ってるし天候も変わりやすいので、ふらふら〜とリフトの方に歩いたりすると危ないのでお気をつけください…。
◇ディナーには絶品ジビエが個室で楽しめる、囲炉端 やましげ
最後に、今回の旅で随一オススメしたい!湯の山に来たらぜひ訪れてほしい!という場所がここ、囲炉裏やましげ。絶品ジビエが個室で存分に楽しめるジビエレストランです。
看板を見ておくに下るとオーナーのいる一軒家が。声をかけるとさらにその奥のコテージに案内されました。
え?丸々1軒いいんですか?と聞くと、基本1組1軒お貸しするんですよーとのこと。2人で1軒貸してくれるとか太っ腹すぎる。山を贅沢に使ったコテージは一軒一軒が少しずつ離れているので、家族連れやいちゃこきたいカップルにもぴったり。
お座敷で楽しむお料理はその季節の旬のものがメイン。七輪で焼いた川魚の塩焼きを丸かじりしてると
きたぁあああ!!ピンクと白の華のようなイノシシ鍋!
出汁に味噌を溶かして白菜を煮込みながらイノシシをしゃぶしゃぶして食べます。噛めば噛むほど味が出て残ったスープまで感動的に美味しい。。生ハムのような味の熟成感。。なにこれ。。
ついでに鹿肉もオーダーして、鹿も鍋に投入。
鹿はともかく三重県はイノシシのイメージなかったのですが、実は日本産大産地の1つとのこと。湯の山の由来や神話の話までオーナーが料理を持ってくるたびに色々と聞かせて頂いて、食べ終わるころにはすっかり湯の山ファンになりました。ジビエを満喫できる割にお値段もお手ごろでコスパも最強。
他のどのリゾートレストランよりも忘れられない最高なコテージレストランでした。
1軒貸しなので予約はお忘れなく。
東京の桜の見頃は多分今週がピークですが春の湯の山の楽しみはまさにこれから。
ああまたジビエが食べたいな・・。
ではでは。
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【三重県 / 湯の山温泉 / 湯の山グリーンホテル】春にこそ行きたい。お花見風呂が楽しめる湯の山温泉
おひさしぶりです。みやべえです。
春ですね。春ですよ。
小さいころ誰かから「ヒトって体内に花粉症バケツを持っていて、そのバケツがいっぱいになってあふれるとカフンショーになっちゃうんだよ。バケツの深さはヒトによって違うから、若いうちからバケツがイッパイになるヒトもいれば死ぬまでならないヒトもいるんだけど、一回あふれちゃうともう元にはもどれないんだよ。」と教えられ、なにそれコワイ!!とおののいた記憶が鮮明にあり、春になるたびに今年のバケツ基準が気になります。いま何号目〜とか体温計みたいに測れるモノがあればいいのに。
幸いまだ花粉で春を感じるセンスは持っていないので、最近コートがいらなくなってきたな~とか、なんか14時ごろになるといつもよりねむいな~(これは結構通年)とか電車の花粉予報とかで春を感じています。
あああ早くお花見したい。
桜の下で寝っ転がって酒飲みたい。
ということで、これからのお花見シーズン、春うららかな時期にこそ行きたい三重県の湯の山温泉をご紹介します。
◆気の抜けたコーラになろう
春の湯の山は、例えるなら「気の抜けたコーラ」になれる場所。シュワシュワの強炭酸のような慌ただしい日々のあれやこれやをかなぐり捨てて、ただの甘いとろーんとした誰トクでも無い液体になり下がりたいようなとき、ないですか?
私は1年に数回、”気の抜けたコーラ欲”が襲ってくるのですが、そういう時は人がめっちゃ集まる観光地やお土産が並ぶ温泉街よりも、毎日をリセットできるようなこういう何もない場所に萌えます。
特に予定も決めずに、自然豊かな美しい山をのんびり散歩しながらたまにサルやリスを見つけて喜んだり。
気の済むまで温泉に浸かったあと、桜の下で団子をたべながらゆらゆらと季節を楽しんだり。↓時間を気にせずとにかくのんびりするには最高です。特に、春の湯の山は山桜がそこらじゅうに生えているので、お花見シーズンの景色が本当に素敵。
私が訪れた3月末も、満開の桜が楽しめましたが、その割にあんまり観光客はいなくて、穴場スポット感満載でした。
湯の山へは、名古屋から阪神線に乗り換えます。
ころんとしたフォルムの短い電車。湯の山に近づくにつれ乗客もほとんどいなくなり貸し切り状態です。
1時間くらいとことこ揺られて湯の山駅へ到着。
駅を降りてすぐの景色がなんかもうすでに桃源郷。初日はポツポツと雨が降っていたものの、桜と霧があいまってすごく幻想的ですなー。
道は舗装されていますが山をそのまま活かしてるので、ホテルに向かって歩いていると普通に猿に出会えたりしてテンションが上がります。
◆お花見風呂ができる最高の露天風呂
10分ほど山に向かって歩くとグリーンホテル湯の山に到着。外観は少し年季を感じますが、ロビーは見渡すほど広く、部屋も広いし綺麗でなかなか良いホテルです。
早速お風呂へ。
源泉が豊富な湯の山グリーンホテルは、敷地内だけで4本の源泉が湧いているらしくそのうちの2つを贅沢に浸かっているのでお湯の使い方が豪快。かけ流しも多く、お風呂の種類も室内に2つ、露天が2つと色々楽しめます。
脱衣所もメイクルームも明るくて清潔。
さてさて、まずここのお目当ては何と言っても湯の山の風を存分に感じられる大露天風呂<なごみの湯>。
こちらは女湯からの景色ですが、青空の下満開の桜を眺めながら大きな露天風呂に浸かるという贅沢なお花見風呂スポットです。ケダマさん曰く、男湯の方はこの桜が露天風呂の真横にどーんと立っているので、より桜の真下で湯に浸かることができるとのこと。
燦々と降り注ぐ日光を浴びながら風にそよぐ桜を見る。しあわせだぁぁ。
さらにさらに、この桜、夜はライトアップもされるのです。湯けぶり煙る湯から真っ暗な夜空とほんのり照らし出された桜。
ただの天国。
大露天風呂の前には、ツバキの花が美しい日本庭園の小道のような通路があり、屋根つきの<庭園露天風呂 癒しの湯>があります。
湯の花がふわふわ舞っていて、とろっとした温泉。掛け流しのお湯がずっと溢れているのですごく贅沢な気持ちになれます。
雨降った時用の雨傘も素敵。
ここは屋根があるから、これ持ってさっきの大浴場に浸かるのかなぁ。風流だなぁ。
浴室内にはプールのように広い<大浴場 ひすいの湯>と、地下1300mから湧きだす<源泉風呂>があります。
両方とも大きく窓が切り取られているので、外にいるような開放感。光もたくさん入るので日中に入るととっても気持ちいいですよ。
東京からわざわざ3時間半もかけて三重県まで行っといて、伊勢神宮も志摩のお魚も楽しまずただひたすら山で温泉に浸かりまくるという、文字どおり”湯の山”を楽しんだ旅。
三重県の魅力を存分に感じられました。
次回は、湯の山に来たら是非立ちよりたいグルメと山歩きをご紹介します。
ではでは、素敵な春をお過ごしください。
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”引き寄せの法則”ではなく”にじり寄りの法則”について
お久しぶりです。
お元気でしょうか。
前回ケダマさんを見送ってから、早3ヶ月。
ケダマさんが無事帰ってきてしばらく過ごした後、爆買い外国人のような荷物を抱えてまた旅立っていったり。
温泉と銭湯を訪ねてメルボルンに行ったり。
PR担当として渋谷に市民映画祭をつくったり。
はじめてJ-WAVEやいろんなラジオで話をさせていただいたり。
新潟でマラソン10㎞走った直後に日本酒飲んで死にそうになったり。
長年勤めた本業での部署異動で盛大に送り出してもらったはいいけど送別の品によって自宅のお風呂が若干卑猥になったり。(普通の椅子として使われています)
その他ここには書けないけども公私共にこれでもかといろんなことが過ぎ去って、3年くらいの月日が流れた気がしています。
日々の記録も書きはじめると長くなってしまうからと、あえてログイン断ちという根拠のない新手の願掛けのようなことをしていました。笑
効果があったかはわかりませんが。
そんななか、一番大きかったのは
幸運にも大好きなお風呂を事業化させて
いただける機会をいただけたこと。
私は、銭湯も温泉もスーパー銭湯も
まるっと含めて湯船につかるときの
全身がほどけるような感覚が大好きな
ただのお風呂好きでした。
でも、イチ利用者ではない視点で温浴業界を見てみると、オーナーの高齢化・過疎化・施設の老朽化・利用者の減少・補助金問題…それぞれに問題を抱えていて。
特に危機的だと感じたのは銭湯でした。
一年に平均40軒のペースで潰れ、
利用者は約1800人ずつ減ってゆく銭湯は
今のままのペースでいくとあと15年でなくなってしまいます。
斜陽産業とはいえ15年て。すぐそこすぎない?
若いオーナーや銭湯を盛り上げようという動きも各地で出てきているので、このペースが続くかはわかりませんが、人々の生活のそばにあった銭湯が、日本独自のこの文化がなくなってしまうのはしごくもったいないし、嫌だ。
もちろん、私が実現したい目標もあるのですが、本当にそれが求められているか。実際に営む人が求めるカタチと新しい可能性を足したら、どういう答えが見えるのか。
準備を進めるにあたっていろいろな方に
ご協力をいただいて、話を聞いてぐるぐる考えて
正直うめきながら進んでいる日々です。
ブログをはじめて。
銭湯関連の方に出会って。
その輪が広がって。
書く場所が増えて。
気づいたら映画祭につながって。
それがまた広がって。
今に至る。
今関わって頂いている方々には、本当に感謝です。
先日、ご縁ですなーとケダマさんとお茶飲みながら話をしていて、
「よく引き寄せの法則がー、、とかいう言うけど、引き寄せの法則って立ち止まっている自分のとこに何かを引き寄せるみたいなイメージがあって、なんかオシャレすぎるんだよねぇ。いいよねぇそんなパワーあったら」とつぶやいたところ、
「俺はにじり寄りの法則パターンだからな~。一気には無理だけど、ちょっとずつちょっとずつこっちからにじり寄っていくの。」と言っていて。
ああうん。私もなんだか今はそのほうがしっくりくるなと思いました。
俯瞰してみると不思議なご縁。
でもずっとお風呂というキーワードを心の中に持って動き続けてつながったご縁。何もせず立ち止まって引き寄せるなんて私には絶対無理だった。じりじりとにじり寄ってたぐり寄せていたそれが、いまやっとつながっている気がしています。
それでもラッキー8割だろうし、
あきらめなければ絶対うまくいくなんてことは言えないけど。
あきらめなければやらないよりは何かが生まれるもんなんだなと。
実際に実現に向けて動いてみると、覚悟や話し方という気構えの部分からマネタイズやらの経営に関わる部分まで、新しいことが多すぎてパンクしそうなので、ああもう辞めたい!とやっぱやりたい!の狭間でドMな毎日だけども。
世の中の起業してる人たちはみんなドMなのでしょうか。
そんなこんなで、まだしばらくばたつきそうですが、この機会に銭湯に携わるいろんな方にお会いできたらいいなと思います。
落ち着いたらゆっくり温泉にでも浸かりにいきたいなぁ。
もうしばらくがんばります。
ではでは。
【青森県 / 浅虫温泉】ねぶたで跳ねたらひとっ風呂!日帰りでも楽しめる浅虫温泉3選!
こんにちは。みやべえです。
ついに本日8月2日(火)~7日(日)まで、青森ねぶた祭りがはじまりました!青森っ子にとっては年に一度のビックイベント。個人的には、この囃子がないと夏が始まらないと言っても過言ではありません。
前回レポートした東北六魂祭では青森が最終会場としてトリを務めており、ねぶたを含む東北6県の祭りを見れたので、いつもよりちょっと早い夏気分を味わうことができました。青春時代をここ青森の地で過ごした地元の贔屓目かもしれませんが、やっぱりねぶたは衣装の華やかさといい、全身に付けた鈴のやかましさといい、全力で飛び跳ねる跳人の力強さといい、最高に夏らしくて元気がもらえる祭りだなぁと思います。↓
今回は、そんなねぶた祭りを全力で楽しんだ後にぴったりの温泉をご紹介します。実は青森は酸ケ湯をはじめとしたいい湯が沸く温泉地。いっぱい跳ねて汗かいて、最高の湯に浸かりましょう!
青森駅からたった20分!日帰りでも便利な浅虫温泉
今回ご紹介するのは平安時代から続く歴史ある温泉地、浅虫温泉。西側はむつ湾に面し、東側はすぐ山に囲まれた自然あふれる環境でありながら、ねぶた祭りが開催される青森駅から青い森鉄道でたった20分の距離にあり、さらに停車駅は温泉街から徒歩2分というとにかく便利なアクセスがポイントです。(青い森鉄道の斜体には青森のゆるきゃらモーリー君が。かわゆい。)
ねぶた祭りは駅前の主要道路で開催されるため、道路が通行止めになったり、レンタサイクルサービスが休止になったりと交通網に支障が出るのが難点ですが、ここなら電車で日帰りも可能なのでふらっと1日海で遊んだり温泉に浸かったりするのにぴったり。
浅虫温泉駅内の観光案内カウンターでマップをもらっていざ出発!この駅内でレンタサイクルも一緒に借りられるので、海や水族館や色々周りたいなと思う方はレンタサイクルがおすすめです。
浅虫温泉駅から徒歩3分、むつ湾の絶景が楽しめる南部屋・海扇閣
浅虫温泉でおすすめの日帰り温泉1つ目は、南部屋・海扇閣さん。浅虫温泉駅から徒歩3分の距離にある堂々たる温泉旅館です。
広いエントランス。最大250名まで収容可能なためかロビーも広々としています。ロビーでは毎晩津軽三味線ショーが開催されていたり、館内には青森の伝統的な工芸品や絵画が多数展示されているので、時間があるときは宿泊してゆっくり楽しむのもおすすめです。
さっそく、海扇閣の9階にある展望浴場へ!むつ湾に面した高台に建っている為、日当たりも素晴らしくとにかく開放感が最高!内湯の浴槽も広い空間を贅沢に切り取ったプールのような大きな浴槽なので、肩まで浸かると疲れがふわ~っと溶けてゆき、たまらなく贅沢な気分に。むつ湾をイメージした陶器の美しい壁画を眺めながら優雅なひと時を過ごせます。
もちろん、露天風呂も完備。もちろん内湯からも見えますが、むつ湾を一望するこの絶景がより近くに感じられます。青い空と青い海、そこに浮かぶ青い森。檜の床板が敷いてある床で涼みながら何度も出たり入ったりして、この青森らしい風景をゆっくり楽しむ贅沢。是非また訪れたい温泉です。
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【住所】 〒039-3501青森県青森市浅虫蛍谷31
【電話番号】 TEL:017-752-4411
【時間帯】日帰り利用時間は12:00~15:00
【料金】 大人1,000円、子供500円、幼児300円
URL:http://www.kaisenkaku.com/
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400年の歴史を感じる「椿館」は数々の天才に愛された老舗温泉旅館
次にご紹介するのは、浅虫温泉で最も長い歴史を誇る温泉旅館、椿館さん。観光経済新聞社が年1回行う人気温泉旅館ホテル250選に5年連続選ばれ、2007年に5つ星を獲得するという、浅虫温泉の中でも人気の高い温泉宿です。
県内の温泉で一番最初に『飲める温泉』の許可をとり、源泉料理等が楽しめるのも椿館の魅力のひとつ。エントランスには、『飲む温泉』と書かれた木枠のボックスがあり、中には飲料用の温泉が出る蛇口と竹のカップが設置されているので、文字通り温泉を飲むことができます。
無臭でくせもないので「ちょっとミネラルを感じるぬるいお湯」という印象。アルカリ性単純温泉の飲泉は、血中の尿酸を尿から排出して尿酸値を下げるので、痛風や食べすぎに効果的です。
椿館のおすすめはこの静かな露天風呂。少しだけおおわれた茅葺の屋根と木々の間からこぼれる木漏れ日が、湯花の浮く天然温泉にちらちらと舞っています。周囲には大きな道路もなく、時が止まったような静けさ。やわらかいお湯に浸かり、葉の擦れる音だけに耳をすますという、なかなか都会では得られない穏やかな時間が過ごせます。
大きな浴槽と、寝湯、打たせ湯がある内湯もかけ流しの温泉がふんだんに使用されています。個人的には、この寝湯が少し深めでとっても気持ちよかったです!
青森出身の世界的版画家棟方志功や小説家太宰治の愛した湯としても知られているこの椿館。館内にはかなりの数の棟方志功の写真が飾られています。かつての芸術家たちは何を想ってこの湯に浸かっていたのかなぁなんて想像しながら湯に入るのも、楽しいかもしれません。
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【住所】 〒039-3501 青森県青森市大字浅虫字内野14
【電話番号】 TEL:017-752-3341
【時間帯】6:30~8:00/13:00~15:00
【料金】 大人1,000円URL:http://www.810215.com/
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熱い湯好きならここ!温泉地のロッジ風銭湯
最後にご紹介したいのは、温泉地に残る銭湯松の湯さん。銭湯ですが、お湯は加水・加温無しの源泉掛け流し温泉!というなんとも贅沢な銭湯です。
なんと言っても、料金が大人350円(2016年時点)という安さ!!東京の460円と比べると100円以上安い!いいなー!
館内は改装したとのことで鮮やかな木の色があたたかいロッジ風の造りになっています。こじんまりとしているものの、天井が高いので圧迫感は全然ありません。
お風呂は源泉掛け流し、ということで体を流して早速入ろうとしたものの…
あ…熱いっ!!!!!
あまりいないと思いますが、正直私は海扇閣さん入って→椿湯さん入って→さらに松の湯さんに入るという奇特な湯めぐりをしていたので、前出の2件に比べてだいぶ熱く設定されているのにびっくり。なんとか入ったものの、湯あがり後もしばらくは体がポッポしていました。
体をさましながら番台さんにお話を伺うと、「辺りのホテルは万人にあうようなちょっとぬるめの温度に設定するしかないけれど、うちはもう少し自由にできるからね。寒い日に熱い湯に入りたいという近所の人や熱い湯が好きな人は、喜んでくれているよ」とのこと。
なるほど。大型の温泉宿じゃできない、銭湯ならではの熱さなのかぁ。
小さくてもちゃんと地元のファンに目を向けた熱い銭湯。家族風呂もあるので、家族での利用も多いそうです。
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【住所】 青森市大字浅虫字内野13
【電話】017-752-3628
【時間帯】 07:00~21:00(元旦休み)
【料金】 大人350円・小学生150円・幼児60円
・家族風呂料金は問合せ
URL:http://www.atca.info/detailview.html?oid=42
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温泉旅館をめぐるなら絶対持っておきたい麻蒸湯札
浅虫温泉駅内の観光案内カウンターで購入できるこの麻蒸湯札。1000円で2ヶ所浅虫の温泉を巡れるというとってもオトクなチケットです。先にご紹介した、海扇閣と椿館はそれぞれ日替わり入浴は1000円かかるのですが、このチケットを持っていればなんと1ヶ所無料で入れる計算!!ありがとう!!
そうそう。最初この札を手にした時「あれ?麻蒸ってなんかすごい堂々と誤字じゃない?」と思ったのですが、この札は浅虫の由来に繋がっているものだったんです。
古くから温泉が湧いていたここ浅虫温泉は、その昔、布を織る麻を蒸すためだけに温泉が使われていました(もったいない!)。その後、傷ついた鹿が温泉で湯浴みするのを見て人々が入浴をするようになったことで温泉地となり、「麻を蒸す」から由来して「浅虫」となった言われています。
(※日本の温泉を巡っていると『傷ついた鹿が入浴しているのを見て⇒人が入ってみた!』という伝承パターンの温泉地によく出会うのですが、日本の鹿って結構お風呂好きだったんですかねぇ。)
いかがでしたか?いい湯の湧く温泉地も青森の魅力。
ねぶた祭りを存分に楽しんで、好きな温泉でゆっくり体を癒してください!
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★銭湯関連の記事をまとめた東京銭湯さんでも書かせて頂いております。
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弾丸青森に来たら東北六魂祭というすごい祭りに巻き込まれたよ!
こんばんは。青森に向かう最終の新幹線内であまりにも電波が悪くてPCが使えず仕事がはかどらないから音楽聞きながら寝たら、ももいろクローバーZのマホロバケーションがエンドレスリピートされてたらしくソウルなリズムがいつまでも耳から離れないみやべえです。あの曲かっこいいですよね。
そう。私はいま青森にいます。
日曜日に大切な幼なじみが挙げる結婚式の参列がメインイベントなのですが、青森は小学校4年〜高校2年まで多感な時期を過ごした懐かしの街。
どうせ行くなら金曜の夜から乗り込んで、駅前の市場でおいしい海鮮でもたべて、懐かしい街をサイクリングでもしながら銭湯に浸かっちゃろ〜なんて思い、早々に仕事を切り上げて新幹線に飛び乗りました。
新青森に着いて、新幹線降りるまでは良かった。絶好調でマホロバケーションを口ずさみながら青森駅へ乗り換える奥羽本線へ進んだ私は、最終電車のはずという思い込みのまま来た電車へすんなり乗り込みました。
青森駅とは真逆に位置する都市、弘前駅へ向かう電車に。
弘前駅側に向かう電車と青森駅側に向かう電車、共に最終だったようで。
気づいたのは「なみおか」という駅に着いた頃。
あっれー?10分かそこらで着くはずなのに全然「青森駅」でてこない。おかしくね?と、ふと車内の路線図を見ると、そこはもう青森駅から綺麗に5駅ほど逆走した後でした。なんなら次、弘前でした。
あわてて飛び降りて「なみおか」駅を出るとまあ真っ暗で誰もおらず。何度も言うけど電車も最終。
やばいぞーホテルもなさげだぞー。
「野宿」という言葉が頭をよぎった次の瞬間、神の使いのような美しいタクシー(普通の人が見たら多分普通のタクシー)が現れました。お乗りになられていた運転手さまはもう結構なお年と思われる執事のような気品のおじいさま(普通の人が見たら以下略)。
私「いやー新青森で電車間違えちゃって!思わず降りたけどタクシーいなかったから弘前までいけばよかったかなって思ってたんです〜助かりました。」
運ちゃん「いやいや!降りて正解ですよ。弘前なんて行ったらさらにこっから2倍かかるでな」
まじでか。よかったぁぁぁ。
運ちゃん「お客さんはあれですか。六魂祭目当てで来たんですか?」
私「ああ、なんかお祭りあるみたいですね。途中で友人から聞いたんですが大きいんですか?」
運ちゃん「……六魂祭知らずに来たんですか!!!」
私「ええまあ…(だって結婚式メインだし)。名前だけは…あとなんかパレードがあるって。」
その私の返答を聞いてなぜか姿勢を正す運ちゃん。ここから30分にわたり、いかに東北六魂祭がすごい祭りかの運ちゃんの講義が始まりました。
今年は記念すべき6回目!福島の震災から始まった東北六魂祭
東北六魂祭は、東北大震災後「鎮魂と復興」の祈りを込めて東北の6大祭りが一同に会する盛大なお祭り。2011年仙台市での開催を皮切りに、2012年盛岡市、2013年福島市、2014年山形市、2015年秋田市と東北を巡り、6年目の今年は最後の開催地である青森で行われる記念すべき年だそうで、6県を一巡したのでこれが最後のイベントじゃないかとも囁かれている(あくまで運ちゃん談です)らしく、明日はイベントのメインの日だからすごい人がでるねべか〜(かなりの盛況具合が予想される)とのことでした。
朝から一部道路が通行規制がかかるので運転もままならないし、駅前の店もいつもの仕入れ業者がどうにも搬入できないから店を開けるか閉めるかでてんやわんやなのだとか。
そ、そんなすごい祭りだったんか…。
だから新幹線も満席だったんかな…。
ここでおさらい。東北6大祭りってなに?
ここでハタと気づいたのですが、みなさん東北6大祭りって全部言えますか?
私はかつて仙台と青森に住んでいて、秋田の祭りにも足を伸ばしたことがあるから七夕まつりとねぶたと竿燈まつりくらいは知っていましたが、そういえば福島とか山形の祭りってなんだっけ?
ということで改めてまとめてみました。
青森のねぶた祭り
個人的に日本の祭りとしてはねぶたが一番好きな私が撮った渾身の1枚。七夕祭りの灯篭流しが原型とも言われています。22台の大型ねぶたが出陣し、跳人(はねと)やお囃子が練り歩きます。この笛の音は一度聞いたら癖になります。
秋田の竿燈祭り
真夏の病魔や邪気を払うねぶり流し行事として長い歴史を持つ竿燈まつり。重さ50キロ、高さ12mの灯篭を男の人たちが片手や頭、腰に差して歩く姿は圧巻です。
ねぶた祭りと竿燈まつりについてはこちらでも書いてるので見てみてくだされ。
盛岡のさんさ踊り
さんざん悪さをしていた鬼の退散を喜んだ人たちが「さんささんさ」と言って踊ったという地元の伝承が元になったお祭り。(なんか素敵!)大迫力の太鼓のパレードは、ギネス記録にも認定されたことがあるそうです。飛び入り参加できる輪踊りなるものもあるらしい。やりたし。
山形の花笠まつり
「ヤッショマカショ!!」という勢いのいい掛け声の一糸乱れぬ華やかな花笠の踊りが見どころの花笠まつり。花笠は高円寺のお祭りを彷彿とさせてくれるのでわくわくします。
仙台の七夕まつり
伊達政宗公の時代から続く壮大な七夕まつり。仙台では毎年200万人の観光客が訪れるそうですが、これがどんな形で明日見れるのか楽しみです。
そして福島のわらじ祭り
健脚を願った地元足尾神社に奉納されるわらじにちなんで開催されるおまつり。大わらじを神輿のように担いで歩くとのこと。本当に、昔からいろんな形の祈りや願いが祭りという形で表現されているんだなぁとこれを見ると思います。
全部知ってました?
調べながらテンションがぐいぐい上がってきたのですが、酒と祭りと音楽が好きな私にとっては、一度に東北6県のお祭りが楽しめるなんて垂涎モノのイベントにぶちあたるなんて超ラッキー!!
「何も知らずに今夜青森よう来たな」という運ちゃんの何度目かの視線をミラー越しに受けながらバックシートで小躍りしながら青森駅前のホテルに着きました。調べたら、明日はここから歩いて3分のところにメインステージができる予定らしいす。たのしみ。
今年のテーマは「跳」
ホームページの今年のテーマのページには、こう書かれています。
2011年の仙台市では「祈」
2012年の盛岡市では「希」
2013年の福島市では「福」
2014年の山形市では「起」
2015年の秋田市では「輝」
そして、 2016年の青森市は、
東北地方の災を跳ね飛ばし、さらなる跳躍を願い、
「跳」(はねる)という一文字をテーマとしてかかげます。
「跳」は、青森ねぶた祭の「跳人」の象徴でもあります。
初年度の「祈」から始まり、常に復興への祈りや希望が込められた1語。
最後が「跳」というのはなんだか前向きでいいなぁと思います。
見てるだけでわくわくする字。
明日は跳んだり跳ねたりして、六魂祭に巻き込まれようと思います!
今回は温泉関係なくてごめんなさい!
ではでは!
【愛媛県 / 鈍川温泉】鈍川温泉で出会った温泉自動販売機
こんにちは。みやべえです。
先月はお仕事の兼ね合いもあり、2ヶ月で大阪・沖縄・愛知・群馬・京都・静岡・愛媛と国内 (の温泉) を飛び回りまくったなかなか慌ただしい2ヶ月でした。
知らない土地へ行くと必ずなにか予想もしていなかった新しいものに出会えるもので。しばらくたった今でもインプットが消化不良気味ですが、出張好きにはたのしい春でした。
♨︎愛媛県鈍川温泉でみつけた温泉自動販売機!
観音湯と書かれた小さなお堂のようなもの…ですが、観音さまと無機質な箱がなんだかミスマッチ。観音湯、と書いているけど足湯でもなさそうだし、なんだろう?と観音湯の説明書きを読もうとしたところで、背後に一台の車が止まりました。
白いバンから降りてきたのは地元の人らしき白髪の男性。
「こんにちは。」
「こんにちは。」
「ヒッチハイクの人?(大きなリュック背負って山奥にいるとこれよく言われる)」
「違います。これなんですかね?」
「ああこれ。温泉自販機」
「温泉自販機?!?!」
観音さまと温泉自販機??と混乱している私の隣で男性が白いバンの荷台のドアを開けると、そこにはオレンジ色の大きなタンク。
「ガソリンスタンドの温泉版やね。まあ見ときよ。」
これをこうして…と彼が慣れた手つきで白い機械にお金を入れてホースを手に取ると、ごぼごぼごぼという音とともにホースからお湯が!!!
「あとはこの口をタンクに入れればお湯が溜まるんよ。」
はうあー!!!いーーーなぁぁぁぁ!!
まさしく、ガソリンスタンドならぬ温泉スタンド。
「温泉のお湯持って帰れるんですか!!うううらやましい!」
「100円で100リットルの温泉が出るからね。1回で500リットルまで買えるからうちのお風呂はもういつも温泉よ。これ汲んで帰ってうちで沸かすのが私の仕事だからね。」
しっかりバンに固定されているタンクのジャストサイズ感を見ても、このために車にこのオレンジの温泉汲みタンクを設置したのは明らか。この辺りの人はこうやって温泉の恩恵を受けてるんですねぇ。
お湯が溜まるまで少し話をするうちに、温泉自販機レクチャーをしてくれたこの男性は、むかし東京に住んでいて、私の住んでいる地域の近くにご縁があったということがわかって話が盛り上がり。この辺りの自然や伝承などいろんな話をしてくれたり、記事読むよ!と顔出しまで快くOKしてくれたりと、とても気持ちのいい方でした。
この辺りは湯野谷(ゆのたに)と呼ばれる昔から湯の湧き出るところであり、温泉の神である大黒さま(大己貴命)と一寸法師(少彦名命)と観世音菩薩を祀る古跡があったらしいのですが、734年4月の大震災で湯口を塞がれ湯が出なくなってしまったと。しかし、その後1250年余りを経た平成元年(1989年)に、地下300米より再び湯が噴き出してきたので再び観音湯として蘇り、不老不死の妙湯として崇められてきたそうな。
だから観音さまと一緒にいるのね自販機が。なるほど。
玉川地域の特産であるヒノキを使った、瓦葺入母屋造りの温泉自動販売機。
面白い出会いでした。
♨︎温泉・銭湯は味噌汁である
もともと1年で何箇所行くぞ!とか目標立てているわけでも無いので今まで数えたこともなかったのですが、3月、4月とこの2ヶ月で入った温泉・銭湯を振り返ったらその数19ヶ所。
1月に9箇所、1週間に2箇所、3日に1回は、どこかの湯を巡っていたことになります。(久しぶりに会社で会った同期からは温泉ばっかりのSNSを見てとっくに会社を辞めたと思われていました。)
銭湯がファッション業界へ!伊勢丹が提案する新しい銭湯のライフスタイルとは?
♨伊勢丹×銭湯の異色コラボ!!GWは新しい銭湯のカタチを見に行こう!
4月27日(水)から5月8日(日)までのGW期間中、伊勢丹新宿店本館2階=センターパーク /TOKYO 解放区にて「TOKYO 解放区の湯」が開店!!
伊勢丹のど真ん中に♨のれんが出現しています。
古きよきコミュニティの場として日本に根付いてきた“銭湯”の魅力を新たに見直し、まったく新しい銭湯文化の魅力を再発信する今回のイベントは、伊勢丹×銭湯ライフスタイルという斬新な切り口で、ファッション業界からも注目を集めていました。
今回のイベントには現役最高齢の銭湯背景画絵師である丸山清人さんなど、全12組のクリエイターやデザイナーが参加。入口には丸山氏の富士山と入浴料金が鎮座しています。
TOKYO解放区の湯の入浴料安っ!!!!
壁には味のある厳選銭湯の紹介が一面に掲載されています。東京銭湯が何度か取材させていただいた、今年100周年を迎える荒川区の帝国湯さんもしっかり入ってます。味のある写真は写真家の今井耕太郎氏によるもの。
銭湯といえば欠かせない銭湯の定番桶でおなじみ、「頭痛生理痛歯痛☆ケロリン」も伊勢丹に出現してるー!!ポスター見るのは初めてです。なんかケロリンの昭和感がやたらおしゃれに見えるぞ!伊勢丹マジック!!
♨ここでしか買えない銭湯グッズが集結。銭湯好きじゃなくても欲しくなるかわいいアイテムは必見です
会場内には、ここでしか買えないコアでレアな銭湯グッズがコンパクトなスペースに目白押し。伊勢丹に銭湯!?とのことで、オープン初日から銭湯好きやファッション業界の人が多数訪れたそうです。
お客さまは意外と若い人が多いらしく、店員さんも「普段は銭湯行かないのですが、これを機に結構スタッフも銭湯行くようになったんですよー!」と話してくれました。ドラマ「昼のセント酒」がはじまり、秋には宮沢りえさん主演の銭湯を舞台にした映画が公開と、銭湯ブームじわじわ来てるんじゃないですかねこれ。
見てください。
このあふれるケロリングッズの棚。
おなじみの桶やせっけんから、入浴を楽しめるようなバスマット・タオル・ケロリンの湯の元・スリッパなど普段あまりお目にかかれないケロリングッズまでもが大集合。ふわもこのケロリンスリッパがなんともかわいいのですが、どのグッズにも「生理痛・頭痛・歯痛」というゴリゴリど直球な表現を入れてくるあたり、ケロリンはブレナイ。
これだけそろうとなんだかどれもかわいく見えてきます。
もう一つ、本気で欲しくなったのがこちらのスリッポン。
1足ずつラメ感のあるもこもこペンで手書きで描かれているので、どの靴も少しずつちがうんです。
はぁぁぁぁぁぁぁかわええぇぇぇぇぇ!!
1足22,000円とスリッポンにしてはちょっとお高いのですがその価値はあると思います。だって同じ物が1足もないんですよ。これ履いて銭湯いきたいなー。
そのほかにも、TOKYO解放区の湯では、デザイナブルなTシャツ、脱ぎ着が楽そうなゆるっとしたオールインワンなど新進気鋭のクリエイターやデザイナーによる新しい≪銭湯ファッション≫が楽しめます。
蛇口からホットチョコレートが出るマシンなどのフードアートで話題となった「Kloka」
キュートでシニカルなお菓子を製作する「AYSKSMATSUNO fromおかしい屋」
アクセサリーのように日常に彩りを与えてくれる歯ブラシを販売する「MOYO」(これもスケルトンで超かわいかった!)
“企画・デザインする問屋”として活動中の三鷹の問屋「五八PRODUCTS」など、銭湯のあるライフスタイルが体験できます。
あちらこちらにおいてある木桶には、銭湯クイズが書いてあって見るだけで明日ドヤ顔できる豆知識がゲットできます。
あとは…
棚やテルマエロマエや銭湯検定、私の好きなパンダ銭湯という絵本など、銭湯のあれこれを学べる本
このイベントのために作成された”ゆ”キーホルダーの棚も。世界観がすごい。
東京都浴場組合の公式キャラクター、ゆっぽくんの銭湯グッズは早い者勝ちです!
私は完全手作りのアクセサリーCrepe.のお風呂ネコピアスをいただきました。頭にタオルのせてますがなー!かわいい!そのほかにもCrepe.ラインナップとして、三日月のように見える「牛乳のたれた跡ブローチ」とか真珠のように見える「温泉のしずく」とか絵画のように見える「ケロリン桶にすっぽりはまったネコ」とか絶妙にくすぐられるアクセサリーが揃っています。
すべて1点もので人気が高いとのことでしたので、欲しい商品はお早めに!!
GWは新しい銭湯の魅力をちょっとのぞいてみてください☆
ではでは!
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【沖縄 / 那覇 / ナハナホテル&スパ】超穴場!!教えたくないナハナホテルコトラン・スパのここだけの話
♨︎那覇のど真ん中!ナハナホテルのスパがすごい。
♨︎落ち着いたオサレ空間
♨︎全方位シャワー
水の出方がすごい。笑
もちろん、普通のシャワーも使えますが(ひまわりヘッドの強力なやつ)、左右からワシャー!!と水が出てくるのでなんだか洗車されている気分を味わえます。
♨︎3種のぜいたく風呂
♨︎2種類のサウナ完備
♨︎お風呂の外エリアも充実
♨︎大事なのは時間帯。早めの時間がマスト!
【墨田区 / とうきょうスカイツリー駅 / 薬師湯】アイデア満載の薬湯の使い手老舗銭湯「薬師湯」さんのおはなし
こんにちは。
昨晩、ちょっとした会食があって、数杯おとなしくビール飲んでから夜中に仕事に戻ったら、デスクに残っていた先輩に「あれ?のんできたやろ」とすかさずつっこまれ、『おさけがほんのりとはいえカオにでるのはほんとうに損だなぁ』と思ったみやべえです。(若干テンションもおかしかったかもしれない)
だってね。
こないだ始まった、昼のセント酒って見てます?
広告屋の営業マンが昼間っから銭湯とビールで恍惚するというただただ天国な話。
わたしだって…私だって一回くらい背徳と至福ここにありという秀逸すぎるサブタイトルつぶやいてみたい。
明るいうちから銭湯入ってビール飲んで会社に行ってみたい。※この場合、一旦モラルは横に置きます。休日とかノマドとかNRじゃ背徳がないからだめなの。
でもそんなことしようもんなら、そっこー顔に出るから(しかも風呂入ってから飲んだら余計)どうやってもできないという。
くそおおおおおう!
ギブミー背徳感!!!
毎週、そんな忸怩たる思いでセント酒を見ています。
はてなブログの今週のお題でもある「私がブログを書く理由」ですが、もともと私は、日常を頭からぶっ飛ばして脳内リゾートが満喫できるようなTHE・温泉が好きでこのブログを始めました。
それが、昨年から御縁があって東京銭湯さんに関わらせていただくようになり。①生活に密着した気軽さや②個々のお店なりのカラ―の多様さや③コミュニティの場としてのおもしろさなどなど、ありがたいことにすっかり銭湯の魅力にハマらせていただいて。
近頃ではちょこちょこと、ファッションやライフスタイルのシャレオツ情報あふれる媒体でも、ブレずに「風呂レディ」という昭和感満載のネーミングセンスの無さがひときわ際立つ銭湯記事をぶち込ませてもらえたりするようになりました。
人混みに揉まれると急激にHPが削られがちな私にとって、ドラクエで言うところの村の宿屋(体力・気力が全回復できるスバラシイ場所)的な聖地となった銭湯。最近は人の多いところに出かけるぞという時は「よし、ついでに近くに銭湯ないかな」と調べてから向かうほどの頼りっぷりです。
人混みをかきわけ疲れた体を、ゆっくりお湯に沈める瞬間が至福なんですわ。ふあ~。
そんな私が忘れられない銭湯、薬師湯さん。
私が今年、銭湯ライターとして初めて取材させて頂いた、勝手に思い出深い銭湯です。
♨︎スカイツリーのお膝元!老舗銭湯「薬師湯」
昭和28年創業の老舗銭湯、薬師湯さん。
とうきょうスカイツリー駅から徒歩1分26秒(イイフロ)というキャッチーな近さのビル型の銭湯。店頭にはその月の日替わり風呂スケジュールやイベント情報のチラシがところ狭しと貼ってあります。
♨︎薬師湯さんのこだわり「薬湯」
壁に貼られたカラフルな月間の日替わりスケジュールには
日本酒風呂とか
唐辛子(入浴剤総選挙第3位)とか
紅白風呂合戦信州りんご果汁湯vs信州白骨の湯とか
奇想天外な薬湯がずらりと並んでいます。(紫根ってなんてよむの?)
年間の薬湯一覧なんてのもあります。10月のかぼちゃ風呂はぷかぷかかぼちゃが浮いているとのこと。
見てみたいなぁ。
♨︎薬湯使いの名を表すスカイツリー湯!
なかでも、東京スカイツリーのライトアップがここの名物。
①隅田川の水のイメージを表現した江戸の心意気の「粋」→淡いブルー
②優雅で気品のあるイメージを表現した美意識の「雅」→紫
という2つのオペレーションが1日毎に交互に現れるスタイルというところまで徹底再現されるんです。
この真っ白なお湯が
じわじわブルーに浸食され…
こうなって
わほーーい!まっさお!
さらに雅な紫がじわじわとくる。
ちょっと魔法使いがでてきそうであります。
最後はきれいなグラデーションに。
こりゃもう色彩のハーモニーやで!!(彦摩呂風)
これらはすべて、薬師湯の三代目銭湯命人を名乗るオーナーが名の通り湯に命をかけて毎月みんなが楽しめる薬湯を作っておられるとのこと。
かなり減ったとはいえ、家にお風呂が無い人は毎日来る。近所に住む1人暮らしのお年寄りや地方から出てきた若者。観光に来るカップルや外人。いろんな背景の人が来る。
そんな、お風呂を楽しみに来るすべてのお客さんのことを日々考えて、毎日来る近所の人も、観光で初めて日本に来た人も、みんなが楽しめるように、毎月テーマを決めて日替わりの薬湯を考えたり瓦版を作ったりしてるんですよ、とにっこりする三代目。
いま思えば、私が銭湯にハマったのは、この湯に負けない彼の熱さに素直にすごいなと動かされたからかもしれません。だって、かなりの広さの浴槽を整えて沸かし(しかも薬師湯さんは薪で!)、番台に立って接客して、トラブルがあったら対応して、夜中にお風呂閉めてから眠い目をこすって掃除して、薪を片付けてお店閉めて、その合間に薬湯の企画開発なんてかなりの重労働です。しかも毎日。
非日常の温泉の湯は最高だけど、人が人を想って沸かす湯もなんかおもしろいぞと。
なので私は銭湯に入るのと同じくらい、
オーナーの話が聞ける銭湯の取材が
すきなんです。
初めての取材が薬師湯さんで
ありがたかったなぁと思います。
これからも素敵な銭湯に出会えるといいなー。
今日もいい湯加減の一日でありますように。
ではではー。
※ブログだとどーしても想いの丈がほとんどを占めちゃうのですが、銭湯のそのものについてはこっちでもうちょっと詳しく書いてるので、東京銭湯でぐぐってみてください。
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